JPH1187852A - 電子冷却器付半導体レーザモジュール - Google Patents

電子冷却器付半導体レーザモジュール

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JPH1187852A
JPH1187852A JP9238575A JP23857597A JPH1187852A JP H1187852 A JPH1187852 A JP H1187852A JP 9238575 A JP9238575 A JP 9238575A JP 23857597 A JP23857597 A JP 23857597A JP H1187852 A JPH1187852 A JP H1187852A
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JP
Japan
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semiconductor laser
module
electronic cooler
laser module
ground line
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Pending
Application number
JP9238575A
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Inventor
Masaki Kobayashi
正樹 小林
Hiroyuki Asakura
宏之 朝倉
Masanori Iida
正憲 飯田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公衆通信の使用帯域における光周波数応答特
性レベルの低下を防止した電子冷却器付半導体レーザモ
ジュールを提供する。 【解決手段】 モジュールパッケージとチップ搭載キャ
リアとの間のグラウンドラインの有するインダクタンス
を変化させることにより、グラウンドラインを含んで構
成される共振回路の共振周波数を変調信号伝送手段で使
用される公衆通信の周波数帯域から外れるようにシフト
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子冷却器付半導
体レーザモジュールに関し、特に、高周波入力信号を直
接光信号に変調する直接変調方式の半導体レーザモジュ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザモジュールは、CA
TV、公衆通信などのマイクロ波/準マイクロ波周波数
領域の信号、ギガビット高速ディジタル信号などの高速
変調信号を取り扱う通信分野への適用が盛んに試みら
れ、実用化が始まっているが、特に、雑音や信号歪みの
累積が少ない数百m〜数kmの短中距離伝送において
は、高周波信号を直接変調信号として光信号に変換する
直接強度変調方式が適している。かかる半導体レーザモ
ジュールの半導体レーザの発振特性は温度依存性が非常
に大きく、温度変化によりしきい値電流密度や発振波長
のシフトが発生するため、安定したレーザ発振を得るた
めには、レーザダイオードの温度を一定にすることが不
可欠であり、ペルチェ素子電子冷却器などの冷却素子を
用いてレーザダイオードの温度を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体レーザモ
ジュールでは、モジュールを構成する電子冷却器やグラ
ウンドライン等が共振回路を形成し、例えば図15に示
すように、入力変調信号が1.6GHz付近を中心とす
る周波数帯域において上記回路が共振し、光周波数応答
レベルが低下するという現象が発生する場合があった。
このため、1.5GHz帯もしくは1.9GHz帯など
上記周波数帯域に近接した周波数をチャネルバンドとし
て利用することが多い公衆通信や、上記周波数帯域に近
接した伝送レートを利用する高速ディジタル通信におい
ては、かかる半導体レーザモジュールでは十分な変調信
号の確保が困難となっていた。
【0004】そこで、本発明は、半導体レーザモジュー
ルの共振周波数をシフトさせ、公衆通信の使用帯域にお
ける光周波数応答レベルの低下を防止した電子冷却器付
半導体レーザモジュールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで発明者らは鋭意研
究の結果、モジュールパッケージとチップ搭載キャリア
との間のグラウンドラインの有するインダクタンスを変
化させることにより、グラウンドラインを含んで構成さ
れる共振回路の共振周波数を変調信号伝送手段で使用さ
れる公衆通信の周波数帯域から外れるようにシフトさ
せ、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成
した。
【0006】即ち、本発明は、半導体レーザダイオード
と、上記半導体レーザダイオードが搭載された導電性チ
ップ搭載キャリアと、上記チップ搭載キャリアが搭載さ
れ、該チップ搭載キャリアから熱を吸収する電子冷却器
と、上記電子冷却器がその内底部上に搭載され、該電子
冷却器の吸収した熱が放出される導電性のモジュールパ
ッケージと、上記半導体レーザダイオードに所定の周波
数の入力変調信号を伝送する変調信号伝送手段と、上記
モジュールパッケージと上記チップ搭載キャリアとを電
気的に接続するグラウンドラインとを少なくとも備えた
電子冷却器付半導体レーザモジュールであって、上記グ
ラウンドラインの有するインダクタンスを変化させて、
上記グラウンドラインを含んで構成される共振回路の共
振周波数を、上記変調信号伝送手段で使用される所定の
周波数帯域から外れるようにシフトさせることを特徴と
する電子冷却器付半導体レーザモジュールである。電子
冷却器付半導体レーザモジュールに発生する共振回路で
は、モジュールパッケージとチップ搭載キャリアとを電
気的に接続するグラウンドラインの有するインダクタン
スを変化させることにより共振回路の共振周波数を変化
させることができ、これにより共振周波数を半導体レー
ザモジュールで使用される公衆通信の周波数帯域から外
れるように高域または低域にシフトさせ、上記公衆通信
の使用帯域における光周波数応答レベルの低下を防止す
ることが可能となる。
【0007】また、本発明は、上記グラウンドライン
が、上記モジュールパッケージの内底部から上記チップ
搭載キャリア近傍まで張り出した断面積の大きい導電性
の第1接続手段と、上記第1接続手段と上記チップ搭載
キャリアとを接続する断面積の小さい導電性の第2接続
手段とからなり、上記グラウンドラインの有するインダ
クタンスを小さくして、上記グラウンドラインを含んで
構成される共振回路の共振周波数を上記変調信号伝送手
段で使用される所定の周波数帯域より高域にシフトさせ
ることを特徴とする電子冷却器付半導体レーザモジュー
ルでもある。グラウンドラインをモジュールパッケージ
の内底部から直接チップ搭載キャリア近傍まで張り出し
た、断面積の大きい導電性の第1接続手段と、上記第1
接続手段と上記チップ搭載キャリアとを接続する断面積
の小さい導電性の第2接続手段から形成することによ
り、上記第1接続手段の断面積が大きいことにより、グ
ラウンドラインに発生する寄生インダクタンスを小さく
することができるとともに、上記第1接続手段がチップ
搭載キャリアの近傍まで張り出しているため、第1接続
手段とチップ搭載キャリアとの間隔が短くなり、第2接
続手段の断面積が小さくても長さを短くできるために発
生する寄生インダクタンスが小さくなり、グラウンドラ
イン全体に発生する寄生インダクタンスを低減し、グラ
ウンドラインを含んで構成される共振回路の共振周波数
を変調信号伝送手段で使用される所定の周波数帯域から
外れるように高域にシフトさせることが可能となる。一
方、上記第2接続手段の断面積が小さいため、モジュー
ルパッケージから第1接続手段を通ってチップ搭載キャ
リアに伝わる熱の還流を抑制することも可能となる。従
って、かかる第1接続手段および第2接続手段からなる
グラウンドライン構造を採用することにより、モジュー
ルパッケージからチップ搭載キャリアへの熱の還流を防
止しつつ、グラウンドラインに発生する寄生インダクタ
ンスが低減でき、半導体レーザモジュールの共振回路の
共振周波数を上記変調信号伝送手段で使用される所定の
周波数帯域から外れるように高域シフトさせることが可
能となる。特に、第1接続手段を、外部に設けられたグ
ラウンド面と直接接続された導電性モジュールパッケー
ジの内底部上に形成することにより、例えば、モジュー
ルパッケージの側壁等に形成する場合と比較して、グラ
ウンドラインでの不要な寄生成分の発生を防止し、再現
性よく共振周波数の高域シフトを行うことが可能とな
る。
【0008】上記第1接続手段は、モジュールパッケー
ジの内底部と一体成形されてなることが好ましい。この
ように、第1接続手段をモジュールパッケージの内底部
と一体成形することにより、電子冷却器付半導体レーザ
モジュールの信頼性が向上するとともに、第1接続手段
の取り付け工程の削減により、製造工程の簡略化が可能
となる。
【0009】上記第1接続手段は、上記モジュールパッ
ケージの内底部の一部が上記チップ搭載キャリアの上面
近傍の高さまで張り出し、その上面に第2接続手段を接
続するための接続用底部を有するものであっても良い。
第1接続手段がかかる構造を取ることにより、衝撃等に
対する耐久性を向上させることができるからである。
【0010】上記第1接続手段は、上記モジュールパッ
ケージに着脱可能な固定手段により固定された板状金属
製ブロックであることが好ましい。半導体モジュールの
作製工程においては、ペルチェ素子電子冷却器、チップ
搭載キャリア、集光レンズ等の光軸調整が必要な部材の
位置合わせが必要となるが、第1接続手段がモジュール
パッケージに着脱可能な固定手段により固定されること
のより、所定の場所に上記各部材を固定した後に第1接
続手段を取り付けることができ、上記位置合わせ時の作
業スペースの確保が可能となる。
【0011】上記板状金属製ブロックは、ニッケル、
鉄、コバルトを主原料とする合金または銅、タングステ
ンを主原料とする合金からなることが好ましい。板状金
属製ブロックをニッケル、鉄、コバルトを主原料とする
合金から形成することにより、安価に半導体レーザモジ
ュールを作製でき、また銅、タングステンを主原料とす
る合金から形成することにより、金属製ブロックの電気
導電性の向上、強度の向上を図ることが可能となる。
【0012】また、本発明は、上記グラウンドライン
が、上記モジュールパッケージと上記チップ搭載キャリ
アとを接続する断面積の小さい導電性の第2接続手段、
または、上記モジュールパッケージ上に設けられた所定
のインダクタンス値を有する第3接続手段と、該第3接
続手段と上記チップ搭載キャリアとを接続する断面積の
小さい導電性の第2接続手段とからなり、上記グラウン
ドラインの有するインダクタンスを大きくして、上記グ
ラウンドラインを含んで構成される共振回路の共振周波
数を上記変調信号伝送手段で使用される所定の周波数帯
域より低域にシフトさせることを特徴とする電子冷却器
付半導体レーザモジュールでもある。このように、グラ
ウンドラインの有するインダクタンスを大きくすること
により、共振回路の共振周波数を半導体レーザモジュー
ルで使用される公衆通信の周波数帯域から外れるように
低域にシフトさせることが可能となり、上記公衆通信の
使用帯域における光周波数応答レベルの低下を防止する
ことが可能となる。一方、グラウンドラインを構成する
第2接続手段の断面積が小さいため、モジュールパッケ
ージからチップ搭載キャリアに伝わる熱の還流を抑制す
ることも可能となる。
【0013】上記グラウンドラインの有するインダクタ
ンスは、10nH以上であることが好ましい。グラウン
ドラインが10nH以上のインダクタンスを有すること
により、共振周波数を半導体レーザモジュールで使用さ
れる公衆通信の周波数帯域から外れるように低域にシフ
トさせて、上記公衆通信の使用帯域における光周波数応
答レベルの低下を有効に防止することが可能となる。
【0014】上記第3接続手段は、コイル、インダクタ
ンスチップ、リードライン、ワイヤ、金属伝送路ライン
からなる群より選択される1種または2種以上の組み合
わせから構成されることが好ましい。これらを用いるこ
とにより、第1接続手段の有するインダクタンスを容易
に大きくすることが可能となる。
【0015】上記第2接続手段は、ボンディングワイヤ
またはリボンワイヤからなることが好ましい。第2接続
手段をボンディングワイヤまたはリボンワイヤから形成
することにより、断面積の小さいグラウンドラインを容
易に形成することができ、グラウンドラインを通るモジ
ュールパッケージからチップ搭載キャリアへの熱の還流
を有効に防止することが可能となる。
【0016】上記電子冷却器は、上記チップ搭載キャリ
アおよび上記モジュールパッケージに夫々接し、アルミ
ナ(Al23)、窒化アルミニウム(AlN)、チタン
酸カルシウム(CaTiO3)のいずれかを主原料とす
るセラミック材料からなる誘電体基板と、上記誘電体基
板に挟持されたペルチェ効果素子からなることが好まし
い。電子冷却器の誘電体基板にアルミナ等を用いること
により、強度の向上に加えて熱伝導特性の向上による吸
熱/放熱効率の向上も可能となり、半導体レーザモジュ
ールの安定動作の確保が可能となる。
【0017】上記変調信号伝達手段が、上記モジュール
パッケージを貫通するセラミックインサート上に形成さ
れた金属伝送路、または、上記モジュールパッケージに
固定された同軸型コネクタからなることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図13は、従来のペルチェ素子電子冷却
器を用いた半導体レーザモジュールの一例である。図
中、1はバタフライ型のモジュールパッケージ、2は半
導体レーザダイオード、3はチップ搭載キャリア、4は
ペルチェ素子電子冷却器、5は電極パッド、6はセラミ
ックインサート、7はセラミックインサート状にパター
ニングされたメタライズ伝送路、8は変調信号入力端子
となるリードピン、91、92、93はボンディングワ
イヤ、10はメタライズ伝送路をモジュールパッケージ
に接続するためのビアホールを示す。ペルチェ素子電子
冷却器4は、第1の誘電体プレート基板41および第2
の誘電体プレート基板42の間に挟持されたpn接合を
用いたペルチェ効果素子43から構成される。
【0019】図13に示す従来の半導体レーザモジュー
ルでは、まず、DC駆動電流をリードピンを通じて入力
して半導体レーザダイオード2を励起発振させ、続いて
アナログ高周波もしくは高速ディジタルの変調信号を同
じくリードピンから入力して半導体レーザダイオード2
を直接変調する。図中では省略しているが、半導体レー
ザダイオードからの出力信号は、光ファイバによりモジ
ュールパッケージ外へ導かれる。連続的な励起発振が持
続された場合、半導体レーザダイオード2で電気/光変
換する際の損失分が熱に変換され、半導体レーザダイオ
ード2の温度を上昇させる。かかる温度上昇を回避する
ため、半導体レーザダイオード2の周辺には、例えばサ
ーミスタレジスタのような温度検出器が設置され、これ
により半導体レーザダイオード周辺の温度が検知され、
ペルチェ素子電子冷却器4への供給電流が制御される。
ペルチェ素子電子冷却器4は上記供給電力に応じて吸熱
/放熱量が制御され、半導体レーザダイオードは常に一
定の温度に保持される。通常、半導体レーザダイオード
2側に設けられた第1の誘電体プレート基板41が吸熱
機能を、一方モジュールパッケージ1側に設けられた第
2の誘電体プレート基板42が放熱機能を担う。以上の
ような構成により、半導体レーザダイオード2から発生
する熱による半導体レーザダイオードの昇温が抑制さ
れ、安定したレーザ発振を得ることができる。
【0020】しかし、上述のように、従来の半導体レー
ザモジュールでは、モジュールを構成する電子冷却器や
グラウンドライン等が共振回路を形成し、入力変調信号
が1.6GHz付近を中心とする周波数帯域において上
記回路が共振し、光周波数応答レベルが低下するという
現象が発生する場合があった(図15)。そこで上記半
導体レーザモジュールについて検討した結果、上記半導
体レーザモジュールの電気的等価回路は図14で表され
ることが分かった。即ち、信号ラインは、リードピンお
よびセラミックインサート状の伝送路を中継し、ボンデ
ィングワイヤ91によるインダクタンスL1、ボンディ
ングワイヤ92によるインダクタンスL2を介して半導
体レーザダイオード(LD)に接続され、また、電極パ
ッドの有するキャパシタンス成分C3はLDと並列に付
加されている。一方、グラウンドラインは、チップ搭載
キャリア3からボンディングワイヤ93、セラミックイ
ンサート6上のメタライズ伝送路7、ビアホール10を
通って導電性のパッケージモジュールに接続され、ボン
ディングワイヤのインダクタンスL3およびセラミック
インサート6、該セラミックインサート6上にパターニ
ングされたメタライズ伝送路7のインダクタンスを含む
パッケージ含有インダクタンス成分L4からなり、ペル
チェ素子誘電体プレート基板のキャパシタンスC1およ
びC2のラインと変列に配置されている。従って、上記
電気的等価回路では、上記半導体レーザモジュールの共
振周波数は、
【数1】 fr=1/2π√{(L3+L4)((C1・C2/C1+C2)+C3)} (式1) で表される。
【0021】上記式1により、グラウンドラインの寄生
インダクタンス(L3+L4)を小さくすれば共振周波
数frが大きくなり、即ち共振周波数を1.6GHzか
ら高域にシフトさせ、1.6GHz近傍の変調領域の特
性を向上させることができると考えられる。そこで、チ
ップ搭載キャリアとモジュールパッケージとの間を断面
積の大きい金属部材で直接接続し、L3+L4を小さく
する手段を検討したが、上記手段では、断面積の大きい
金属部材でモジュールパッケージとチップ搭載キャリア
が直接接続されるため、寄生インダクタンス(L3+L
4)は小さくなるが、ペルチェ素子冷却器により、チッ
プ搭載キャリアから吸熱され、モジュールパッケージに
放熱された熱が再度上記金属部材を通ってチップ搭載キ
ャリアに戻るという熱の環流現象が発生し、上記レーザ
ダイオードの冷却効果の低下を招き安定したレーザ発振
が困難となった。
【0022】そこで、本発明は、半導体レーザモジュー
ルの冷却効果を低下させずにグラウンドラインの寄生イ
ンダクタンス(L3+L4)を小さくし、共振周波数を
高域にシフトさせ、かつ構造的、特性的に安定した電子
冷却器付半導体レーザモジュールを提供するものであ
る。図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザ
モジュールの断面図であり、図中、図13と同一符号の
部分は、同一または相当箇所を示す。本実施の形態1で
は、第1接続手段11は、モジュールパッケージ1の内
底部100からメタライズ伝送路7等を介さずに、直接
チップ搭載キャリア3の上面近傍まで張り出した構造を
有し、また、第2接続手段94は、上記第1接続手段1
1とチップ搭載キャリア3との間を電気的に接続し、例
えばボンディングワイヤ等から構成される。従って、チ
ップ搭載キャリア3とモジュールパッケージ1の内底部
との間が、導電性の第1および第2の接続手段11、9
4を介して接続されている点で、ボンディングワイヤ9
3、メタライズ伝送路7およびビアホール10を介して
接続されている従来構造(図13)と異なっている。こ
こで、上記モジュールパッケージ1は、底部の外側を、
外部に設けた、例えば、送信機ユニットの金属筺体(グ
ラウンド)に電気的に接続されて用いられるため、第1
接続手段11は、モジュールパッケージ1の内底部10
0に設けることが好ましい。即ち、モジュールパッケー
ジ1の内底部100以外の箇所に第1接続手段11を設
けた場合、例えば、側壁に設けた場合には、グラウンド
ラインは、グラウンド電位に直接接続されているモジュ
ールパッケージ1の内底部100から、モジュールパッ
ケージ1の側壁部を介して、第1、第2接続手段と接続
されることになり、モジュールパッケージ1の側壁部に
不要な寄生インダクタンスを発生させることとなる。こ
のため、第1接続手段11の断面積を大きくしてインダ
クタンスを小さくしても、上記寄生インダクタンスの発
生により、グラウンドライン全体のインダクタンスを十
分に小さくすることが困難となる。そこで、本実施の形
態では、グラウンド電位に直接接続されているモジュー
ルパッケージ1の内底部100上に直接第1接続手段1
1を設け、不要な寄生インダクタンスの発生を防止して
いる。また、モジュールパッケージ1の側壁に第1接続
手段11を設けた場合、側壁に第1接続手段を接着する
という構造上、十分な取り付け強度を再現性良く得るこ
とが困難であり、また、経時的な強度変化等により、十
分な信頼性を得ることも困難であった。
【0023】図2は、図1に示す半導体レーザモジュー
ルの電気的等価回路図であり、図中、図14と同一符号
は同一回路要素を示すとともに、図14の等価回路に比
較してボンディングワイヤ93に発生するインダクタン
スL3、メタライズ伝送路7、ビアホール10およびモ
ジュールパッケージ1に発生するインダクタンスL4
が、第2接続手段に発生するインダクタンスL5、第1
接続手段に発生するインダクタンスL6に置き代わって
いる。図2に示す電気的等価回路の共振周波数は、
【数2】 fr=1/2π√{(L5+L6)((C1・C2/C1+C2)+C3)} (式2) で表される。本実施の形態では、第1接続手段11は、
モジュールパッケージ1の内底部100に接続され、か
つ十分に大きな断面積を有する金属製ブロックから形成
されるため、第1接続手段11に発生するインダクタン
スは極めて小さくなり、その結果L6を小さくすること
ができる。また、第1接続手段11は、モジュールパッ
ケージ1の内底部100からチップ搭載キャリア3の近
傍に張り出すように形成されており、上記第1接続手段
11とチップ搭載キャリア3を接続する例えばワイヤボ
ンディング等からなる導電性の第2接続手段94の長さ
を短くすることができる。従って、第2接続手段94を
断面積の小さいボンディングワイヤ等で形成しても、長
さに依存する寄生インダクタンスの発生を小さくするこ
とができ、結果としてL5を小さくすることが可能とな
る。一方、ペルチェ素子冷却器4により、チップ搭載キ
ャリア3から吸熱され、モジュールパッケージ1に放熱
された熱がグラウンドラインを通ってチップ搭載キャリ
ア3に戻るという熱の環流現象の発生は、上記第2接続
手段の断面積を小さくすることにより防止することが可
能となる。
【0024】以下に、従来構造の半導体モジュール(図
13、14)の共振周波数の計算値と、本実施の形態に
かかる半導体レーザモジュール(図1、2)の共振周波
数の計算値の比較を示す。従来構造では、電極パッド5
は、通常アルミナ等の低比誘電率の材料から構成され、
大きさは1.8×1.8×t1.0mmであり、C3は
0.26pF程度となる。またペルチェ素子4の上下誘
電体プレートは、6×10×t0.45mmであり、C
1およびC2は10.5pF程度となる。またボンディ
ングワイヤ93は、通常、直径25μm、長さ約3mm
の金ワイヤが6本並列に形成されるため、L3は0.5
nH程度となる。また、メタライズ伝送路7、ビアホー
ル10およびモジュールパッケージ1に発生するパッケ
ージ含有インダクタンスL4は1.2nH程度となる。
従って、これらの値を式1に代入することにより、共振
周波数frは1.6GHz程度となり、図15に示す実
測値とも良く一致する。
【0025】これに対して、本実施の形態1では、C
1、C2、C3は、従来構造と同一であり、それぞれ、
10.5pF、10.5pF、0.26pF程度とな
り、また第2接続手段94として直径25μm、長さ
0.5mmの金ワイヤが6本配置された場合、第2接続
手段94に発生するインダクタンス成分L5は、0.1
nH程度となる。一方、第1接続手段を含めたパッケー
ジ含有インダクタンス成分L6は0.1nH程度と見積
もられる。従って、式2より、共振周波数frは4.8
GHz程度となり、1〜2GHzチャンネル帯域におけ
る共振を回避することが可能となることが分かる。
【0026】図3に、上記第1および第2接続手段1
1、94を用いて形成した本実施の形態にかかる半導体
レーザモジュールの小信号光周波数応答の測定結果を示
す。図中、縦軸は光周波数応答を、横軸は周波数を示
す。図3から明らかなように、本測定結果は、上記計算
結果と良く一致し、共振現象による光周波数応答が劣化
する中心周波数を、従来構造の1.6GHz近傍から5
GHz近傍に高域シフトさせ、変調特性の限界を向上さ
せている。
【0027】一方、上記第2の接続手段は、直径25μ
m細径のボンディングワイヤであるので、モジュールパ
ッケージ1とチップ搭載キャリア3間の熱抵抗を大きく
することが可能である。このため、両者の間の熱伝達を
低く抑えることができ、ペルチェ素子電子冷却器の下面
からモジュールパッケージ1に放熱された熱が、第1、
第2接続手段11、94を通って、チップ搭載キャリア
3に環流される熱の環流現象を防止し、ペルチェ素子電
子冷却器4の熱交換効率を低下させず、十分な冷却効果
を得ることが可能となる。
【0028】以上のように本実施の形態1によれば、モ
ジュールパッケージ3とチップ搭載キャリア3との間
を、モジュールパッケージ3の内底部100からチップ
搭載キャリア3の近傍まで張り出した断面積の大きい導
電性の第1接続手段11と、第1接続手段とチップ搭載
キャリアとを接続する短くかつ断面積の小さい導電性の
第2の接続手段94とにより電気的に直列に接続してグ
ラウンドラインを形成することにより、ペルチェ素子の
熱交換効率を低下させることなく、半導体モジュールの
共振周波数を高域にシフトさせ、変調限界を向上させる
ことが可能となる。特に、本実施の形態では、グラウン
ド電位に直接接続されているモジュールパッケージ1の
内底部100上に直接第1接続手段11を設け、不要な
寄生インダクタンスの発生を防止し、共振周波数の高域
シフトを有効に行うとともに、第1接続手段11の取り
付け強度を再現性良く得ることができ、信頼性の高い半
導体モジュールの作製が可能となる。なお、本実施の形
態1では、第2接続手段94としてボンディングワイヤ
を利用したが、代わりにリボンワイヤを利用することが
可能であり、ボンディングワイヤの直径、本数、長さ
は、実施の態様により、任意に選択可能である。また、
上記モジュールパッケージは、バタフライ型パッケージ
であることが好ましく、特に、モジュールパッケージの
対向する側壁を貫通し表面に金属伝送路をパターニング
したセラミックインサートを有するバタフライ型パッケ
ージであることが好ましい。また、変調信号伝送手段と
して、同軸型コネクタをモジュールパッケージに組み込
んだものであっても構わない。
【0029】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2にかかる半導体レーザモジュールの断面図である。
図中、図1と同一符号は、同一または相当箇所を示し、
図1に示す実施の形態1とは、グラウンドラインが11
1と941、112と942の二つの部分で構成されて
いる点で異なっている。図5は、本実施の形態2にかか
る電気的等価回路図であり、図中、図2と同一符号は、
同一または相当箇所を示し、図2に示す実施の形態1と
は、グラウンドラインのインダクタンスL5、L6がL
51、L61とL52、L62の並列配置で置き換えら
れている点で異なっている。L51、L61、L52、
L62は、それぞれ941、111、942、112に
発生するインダクタンス成分を示す。本実施の形態にか
かる上記電気的等価回路の共振周波数は、
【数3】 fr=1/2π√[{(L51+L61)(L52+L62)/(L51+L61+L52+L62)}{(C1C2/C1+C2)+C3}] (式3) で表される。仮に、L5=L51=L52、L6=L6
1=L62なるグラウンドラインが構成された場合、共
振周波数frは、実施の形態1で得られた共振周波数の
√2倍にすることが可能となる。
【0030】このように、本実施の形態2では、第1お
よび第2接続手段で構成されるグラウンドラインを2組
設けることにより、ペルチェ素子の熱交換効率を低下さ
せることなく、グラウンドラインの合成インダクタンス
を低減して、共振周波数を高域にシフトさせることが可
能となる。なお、本実施の形態2では、グラウンドライ
ンを2組としたが、3組以上で構成しても良く、より多
くの組でグラウンドラインを構成することによりグラウ
ンドラインの合成インダクタンスを更に低減し、共振周
波数を一層高域にシフトさせることが可能となる。
【0031】実施の形態3.図6は、本発明の実施の形
態3にかかる半導体レーザモジュールの断面図である。
図中、図1と同一符号は、同一または相当箇所を示し、
図1に示す実施の形態1とは、グラウンドラインが、モ
ジュールパッケージ内底部に接続される第1グラウンド
ラインである111、94に加えて、モジュールパッケ
ージ側壁に接続される第2グラウンドライン112、9
5が付加されている点で異なっている。図7は、本実施
の形態2にかかる半導体レーザモジュールの電気的等価
回路図であり、図中、図2と同一符号は、同一または相
当箇所を示し、実施の形態1とは、グラウンドラインの
インダクタンスL5、L6に加えて、並列にL7、L8
が付加されている点で異なっている。L7、L8は、そ
れぞれ、第2接続手段95、第1接続手段112に発生
するインダクタンス成分である。本実施の形態にかかる
上記電気的等価回路の共振周波数は、
【数4】 fr=1/2π√[{(L5+L6)(L7+L8)/(L5+L6+L7+L8)}{(C1C2/C1+C2)+C3}] (式4) と表される。以上のように、グラウンドラインを構成す
る接続手段を並列に設けることによる合成インダクタン
スの低減効果は、実施の形態2に示すようにモジュール
パッケージ内底部に接続するグラウンドラインを複数設
ける場合のみならず、モジュールパッケージ内底部に加
えてモジュールパッケージ側壁にグラウンドラインを設
定することによっても得ることできる。従って、グラウ
ンドラインを設定する位置を柔軟に選択することがで
き、モジュール構成の柔軟性を向上させることが可能と
なる。
【0032】このように、本実施の形態3では、グラウ
ンドラインが、モジュールパッケージ内底部に接続され
る第1グラウンドライン111、94に加えて、モジュ
ールパッケージ側壁に接続される第2グラウンドライン
112、95が付加されていることにより、ペルチェ素
子の熱交換効率を低下させることなく、グラウンドライ
ンが1組の場合に比べて、グラウンドラインの合成イン
ダクタンスを低減させ、共振周波数を更に高域にシフト
させることが可能となる。また、付加するグラウンドラ
インをモジュールパッケージ内底部以外に設けることも
可能であり、モジュール構成の柔軟性を向上させること
となる。
【0033】実施の形態4.図8は、本発明の実施の形
態4にかかる半導体レーザモジュールの断面図であり。
図中、図1と同一符号は、同一または相当箇所を示し、
図1に示す実施の形態1とは、モジュールパッケージ1
が第1接続手段13と一体構造であり、上記チップ搭載
キャリアの上面と同じ高さとなる第1の内底部101
と、チップ搭載キャリア3を搭載した上記電子冷却器4
を固定するための第2の内底部102からなる点で異な
っている。本実施の形態にかかる電気的等価回路図およ
び小信号光周波数応答特性は、図2、図3に示す実施の
形態1の場合と同様となる。
【0034】このように、本実施の形態4では、ペルチ
ェ素子の熱交換効率を低下させることなく、共振周波数
を高域にシフトさせることが可能となるとともに、第1
接続手段13がモジュールパッケージ1と一体構造にな
り、接続部を有しないため、衝撃に対する信頼性を向上
させ、また接続部の経時的劣化に対する耐性の向上も可
能となる。また、第1接続手段13の取り付け調整作業
工程を削除できるため、半導体レーザモジュールの製造
工程の簡素化を図ることが可能となる。更に、第1接続
手段13の取り付け不具合により発生する接触インダク
タンスの発生を防止することができるため、グラウンド
ラインのインダクタンスの劣化防止を図ることが可能と
なる。なお、第1接続手段となる第1の内底部101は
1箇所としたが、複数の第1接続手段となる第1の内底
部101を設定することも可能である。
【0035】実施の形態5.図9は、本発明の実施の形
態5にかかる半導体レーザモジュールの断面図であり、
図中、図1と同一符号は、同一または相当箇所を示し、
実施の形態1とは、第1接続手段がモジュールパッケー
ジ内底部に着脱可能な固定手段により固定された金属製
ブロック14である点で異なっている。本実施の形態に
かかる電気的等価回路図および小信号光周波数応答特性
は実施の形態1の場合(図2、図3)と同様となる。
【0036】このように、本実施の形態5では、ペルチ
ェ素子の熱交換効率を低下させることなく、共振周波数
を高域にシフトさせることが可能となるとともに、第1
接続手段となる金属製ブロック14がモジュールパッケ
ージ1の内底部に半田接続などの着脱可能な固定手段に
より取り付けられているため、半導体モジュールの作製
工程において、ペルチェ素子電子冷却器4、チップ搭載
キャリア3、集光レンズ、光アイソレータ、光ファイバ
等の光軸調整が必要な部材の位置合わせを行い、所定の
場所に各部材を固定した後に、上記金属製ブロックを取
り付けることができ、作業スペースの確保が可能とな
る。また、上記部材の位置の再調整が必要になった場合
には、容易に金属製ブロックを取り外し作業スペースを
確保することが可能となる。
【0037】実施の形態6.本実施の形態6は、半導体
レーザモジュールのペルチェ素子の熱交換効率を低下さ
せることなく、グラウンドラインの寄生インダクタンス
(L3+L4)を大きくし、共振周波数を低周波側にシ
フトさせ、かつ構造的、特性的に安定した電子冷却器付
半導体レーザモジュールを提供するものであり、図10
に本発明の実施の形態6に係る半導体レーザモジュール
の断面図を示す。図中、図13と同一符号は、同一また
は相当箇所を示す。図10に示す本実施の形態6にかか
る半導体レーザモジュールは、グラウンドラインが、所
定のインダクタンス値を有するチップ型インダクタンス
素子等の第3接続手段15と、ボンディングワイヤ等の
断面積の小さい導電性の第2接続手段96とで構成され
ている点で、図13に示す従来構造の半導体レーザモジ
ュールと異なっている。図11は、図10に示す実施の
形態1にかかる半導体レーザモジュールの電気的等価回
路図であり、図中、図14と同一符号は同一回路要素を
示すとともに、図14の等価回路に比較してボンディン
グワイヤ93に発生するインダクタンスL3、メタライ
ズ伝送路7、ビアホール10およびモジュールパッケー
ジ1に発生するインダクタンスL4が、第2接続手段に
発生するインダクタンスL8、第3接続手段およびモジ
ュールパッケージ1に発生するインダクタンスL9に置
き換わっている。本実施の形態6にかかる上記電気的等
価回路図の共振周波数は、
【数5】 fr=1/2π√{(L9+L10)((C1・C2/C1+C2)+C3)} (式5) で表される。本実施の形態6では、第3接続手段15
が、大きなインダクタンス値を有するように構成される
ため、合成インダクタンス(L9+L10)を極めて大
きくすることができる。
【0038】以下に、従来構造の半導体モジュール(図
13)の共振周波数の計算値と、本実施の形態6にかか
る半導体レーザモジュールの共振周波数の計算値とを比
較する。本実施の形態6では、C1、C2、C3は、従
来構造と同じであり、それぞれ、10.5pF、10.
5pF、0.26pF程度となり、また第2接続手段9
6として直径25μm、長さ0.5mmの金ワイヤが6
本配置された場合、第2接続手段96に発生するインダ
クタンス成分L10は、0.1nH程度となる。一方、
第3接続手段15には、インダクタンスL9が33nH
のチップ型インダクタンス素子を利用する。従って、式
5より、共振回路の共振周波数frは370Hz程度と
なり、公衆通信の使用帯域である1〜2GHzチャンネ
ル帯域より低域にシフトさせることが可能となり、1〜
2GHzチャンネル帯域での共振を回避することが可能
となることが分かる。
【0039】図12に、上記第3および第2接続手段1
5、96をグラウンドラインに用いた本実施の形態6に
かかる半導体レーザモジュールの小信号光周波数応答の
測定結果を示す。図中、縦軸は光周波数応答を、横軸は
周波数を示す。図12から明らかなように、本測定結果
は上記計算結果と良く一致し、共振現象により光周波数
応答が劣化する中心周波数を、従来構造の半導体レーザ
モジュール(図13)が有する1.6GHz近傍から、
300MHz近傍の低域にシフトさせることができ、お
およそ700MHz以上の周波数領域の変調特性の劣化
を改善している。一方、上記第2の接続手段は、直径2
5μm細径のボンディングワイヤであるので、従来どお
り、モジュールパッケージ1とチップ搭載キャリア3と
の間の熱抵抗を大きくすることも可能である。このた
め、両者の間の熱伝達を低く抑えることができ、十分な
冷却効果を得ることが可能となる。
【0040】以上のように本実施の形態6によれば、モ
ジュールパッケージ3とチップ搭載キャリア3との間
を、モジュールパッケージ3の内底部に接続される第3
接続手段15と、第3接続手段とチップ搭載キャリアと
を接続する断面積の小さい導電性の第2接続手段96と
により電気的に直列に接続してグラウンドラインを形成
することにより、ペルチェ素子の熱交換効率を低下させ
ることなく、半導体モジュールの共振周波数を低域にシ
フトさせ、公衆通信の使用帯域である0.8〜2GHz
チャンネル帯域での変調特性の劣化を防止することが可
能となる。
【0041】尚、本実施の形態6では、第3の電気的接
続手段15としてチップ型インダクタンス素子を用いた
が、所定のインダクタンス値が得られるチップ型インダ
クタンス素子、コイル、リードライン、ワイヤ、金属伝
送路ラインの群より選択される1または2以上の組み合
わせより構成しても良い。例えば、図13に示すセラミ
ックインサート6上のメタライズ伝送路7およびビアホ
ール10などを第3接続手段の一部として利用すれば、
従来と近似した構造のモジュールを実現することができ
る。また、本実施の形態6では、第3接続手段の有する
インダクタンス値を33nHとしたが、これ以外の所定
のインダクタンス値を有するものであっても良い。即
ち、10nH以上のインダクタンス値を有する第3接続
手段を用いれば、共振周波数をおおよそ700MHz以
下とすることが可能となる。
【0042】上記実施の形態1〜6では、第2接続手段
としてボンディングワイヤを利用したが、代わりにリボ
ンワイヤを利用することも可能であり、ボンディングワ
イヤの直径、本数、長さ等は、実施の態様により任意に
選択可能である。また、上記モジュールパッケージは、
バタフライ型パッケージであることが好ましく、特に、
モジュールパッケージの対向する側壁を貫通し表面に金
属伝送路をパターニングしたセラミックインサートを有
するバタフライ型パッケージであることが好ましい。
【0043】
【発明の効果】以下の説明から明らかなように、本発明
によれば、外部のグラウンド面と接続されるモジュール
パッケージ内底部からチップ搭載キャリア近傍まで張り
出した断面積の大きい導電性の第1接続手段と、上記第
1の続手段とチップ搭載キャリアとを接続する断面積の
小さい導電性の第2接続手段とによりグラウンドライン
を形成することにより、グラウンドラインでの不要な寄
生インダクタンスの発生を防止し、半導体モジュールの
共振周波数を、高域にシフトさせることが可能となる。
また、第1接続手段とチップ搭載キャリアとの間が、短
くかつ断面積の小さい第2接続手段により接続されるた
め、モジュールパッケージからグラウンドラインを通っ
てチップ搭載キャリアに熱が伝導する環流現象を抑える
ことも可能となる。
【0044】一方、グラウンドラインを、所定のインダ
クタンス値を有する断面積の小さい導電性の第2接続手
段、または所定のインダクタンス値を有するインダクタ
ンス機能素子である第3の接続手段および上記第3の接
続手段と上記チップ搭載キャリアとを接続した断面積の
小さい導電性の第2接続手段から形成することにより、
グラウンドライン全体に発生する寄生インダクタンスを
大きくして、半導体モジュールの共振周波数を低域にシ
フトさせることが可能となる。また、第2接続手段の断
面積が小さいため、モジュールパッケージからグラウン
ドラインを通ってチップ搭載キャリアに熱が伝導する環
流現象を抑えることも可能となる。
【0045】即ち、本発明にかかる半導体モジュール構
造を用いることにより、半導体レーザモジュールの冷却
効果を低下させることなく、グラウンドラインのインダ
クタンスを変化させ、半導体モジュールの共振周波数を
所望チャンネル周波数帯域以外の任意の高周波領域もし
くは低周波領域にシフトさせることができ、これによ
り、共振現象による光周波数応答が劣化する中心周波数
をシフトさせ、半導体モジュールの変調特性の劣化を防
止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの電気的等価回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態1にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの小信号光周波数応答特性であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態2にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの電気的等価回路図である。
【図6】 本発明の実施の形態3にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態3にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの電気的等価回路図である。
【図8】 本発明の実施の形態4にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態5にかかる電子冷却器付
半導体レーザモジュールの断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態6にかかる電子冷却器
付半導体レーザモジュールの断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態6にかかる電子冷却器
付半導体レーザモジュールの電気的等価回路図である。
【図12】 本発明の実施の形態6にかかる電子冷却器
付半導体レーザモジュールの小信号光周波数応答特性で
ある。
【図13】 従来の構造にかかる電子冷却器付半導体レ
ーザモジュールの断面図である。
【図14】 従来の構造にかかる電子冷却器付半導体レ
ーザモジュールの電気的等価回路図である。
【図15】 従来の構造にかかる電子冷却器付半導体レ
ーザモジュールの小信号光周波数応答特性である。
【符号の説明】
1 モジュールパッケージ、2 半導体レーザダイオー
ド、3 チップ搭載キャリア、4 ペルチェ素子電子冷
却器、5 電極パッド、6 セラミックインサート、7
メタライズ伝送路、8 リードピン、91、92、9
3、94、95、96、941、942 ボンディング
ワイヤ、10 ビアホール、11、111、112 モ
ジュールパッケージ内部に接続される第1接続手段、1
2 モジュールパッケージ側壁に接続される第1接続手
段、13 モジュールパッケージと一体構造である第1
接続手段、14 モジュールパッケージとの接続が着脱
可能である第1接続手段、15 第3接続手段、41、
42 ペルチェ素子電子冷却器の誘電体プレート基板、
43 ペルチェ効果素子、100、101、102モジ
ュールパッケージの内底部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザダイオードと、 上記半導体レーザダイオードが搭載された導電性のチッ
    プ搭載キャリアと、 上記チップ搭載キャリアが搭載され、該チップ搭載キャ
    リアから熱を吸収する電子冷却器と、 上記電子冷却器がその内底部上に搭載され、該電子冷却
    器の吸収した熱が放出される導電性のモジュールパッケ
    ージと、 上記半導体レーザダイオードに所定の周波数の入力変調
    信号を伝送する変調信号伝送手段と、 上記モジュールパッケージと上記チップ搭載キャリアと
    を電気的に接続するグラウンドラインとを少なくとも備
    えた電子冷却器付半導体レーザモジュールであって、 上記グラウンドラインの有するインダクタンスを変化さ
    せて、上記グラウンドラインを含んで構成される共振回
    路の共振周波数を、上記変調信号伝送手段で使用される
    所定の周波数帯域から外れるようにシフトさせることを
    特徴とする電子冷却器付半導体レーザモジュール。
  2. 【請求項2】 上記グラウンドラインが、 上記モジュールパッケージの内底部から上記チップ搭載
    キャリア近傍まで張り出した断面積の大きい導電性の第
    1接続手段と、該第1接続手段と上記チップ搭載キャリ
    アとを接続する断面積の小さい導電性の第2接続手段と
    からなり、 上記グラウンドラインの有するインダクタンスを小さく
    して、上記グラウンドラインを含んで構成される共振回
    路の共振周波数を上記変調信号伝送手段で使用される所
    定の周波数帯域より高域にシフトさせることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子冷却器付半導体レーザモジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 上記第1接続手段が、上記モジュールパ
    ッケージの内底部と一体成形されてなることを特徴とす
    る請求項2に記載の電子冷却器付半導体レーザモジュー
    ル。
  4. 【請求項4】 上記第1接続手段が、上記モジュールパ
    ッケージの内底部の一部が上記チップ搭載キャリアの上
    面近傍の高さまで張り出し、その上面に第2接続手段を
    接続するための接続用底部を有してなることを特徴とす
    る請求項3に記載の電子冷却器付半導体レーザモジュー
    ル。
  5. 【請求項5】 上記第1接続手段が、上記モジュールパ
    ッケージに着脱可能な固定手段により固定された板状金
    属製ブロックであることを特徴とする請求項2に記載の
    電子冷却器付半導体レーザモジュール。
  6. 【請求項6】 上記板状金属製ブロックが、ニッケル、
    鉄、コバルトを主原料とする合金または銅、タングステ
    ンを主原料とする合金からなることを特徴とする請求項
    5に記載の電子冷却器付半導体レーザモジュール。
  7. 【請求項7】 上記グラウンドラインが、 上記モジュールパッケージと上記チップ搭載キャリアと
    を接続する断面積の小さい導電性の第2接続手段、また
    は、 上記モジュールパッケージ上に設けられた所定のインダ
    クタンス値を有する第3接続手段と、該第3接続手段と
    上記チップ搭載キャリアとを接続する断面積の小さい導
    電性の第2接続手段とからなり、 上記グラウンドラインの有するインダクタンスを大きく
    して、上記グラウンドラインを含んで構成される共振回
    路の共振周波数を上記変調信号伝送手段で使用される所
    定の周波数帯域より低域にシフトさせることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子冷却器付半導体レーザモジュー
    ル。
  8. 【請求項8】 上記グラウンドラインの有するインダク
    タンスが、10nH以上であることを特徴とする請求項
    7に記載の電子冷却器付半導体レーザモジュール。
  9. 【請求項9】 上記第3接続手段が、コイル、インダク
    タンスチップ、リードライン、ワイヤ、金属伝送路ライ
    ンからなる群より選択される1種または2種以上の組み
    合わせから構成されることを特徴とする請求項7に記載
    の電子冷却器付半導体レーザモジュール。
  10. 【請求項10】 上記第2接続手段が、ボンディングワ
    イヤまたはリボンワイヤからなることを特徴とする請求
    項2〜9のいずれかに記載の電子冷却器付半導体レーザ
    モジュール。
  11. 【請求項11】 上記電子冷却器が、上記チップ搭載キ
    ャリアおよび上記モジュールパッケージに夫々接し、ア
    ルミナ(Al23)、窒化アルミニウム(AlN)、チ
    タン酸カルシウム(CaTiO3)のいずれかを主原料
    とするセラミック材料からなる誘電体基板と、上記誘電
    体基板に挟持されたペルチェ効果素子からなることを特
    徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の電子冷却器付
    半導体レーザモジュール。
  12. 【請求項12】 上記変調信号伝達手段が、上記モジュ
    ールパッケージを貫通するセラミックインサート上に形
    成された金属伝送路、または、上記モジュールパッケー
    ジに固定された同軸型コネクタからなることを特徴とす
    る請求項2〜9のいずれかに記載の電子冷却器付半導体
    レーザモジュール。
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