JPH1186704A - 線状温度ヒューズ - Google Patents

線状温度ヒューズ

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JPH1186704A
JPH1186704A JP26484997A JP26484997A JPH1186704A JP H1186704 A JPH1186704 A JP H1186704A JP 26484997 A JP26484997 A JP 26484997A JP 26484997 A JP26484997 A JP 26484997A JP H1186704 A JPH1186704 A JP H1186704A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性の保持、許容電流値の増加、コストの
さらなる低減などを同時に達成することが可能な、例え
ば、熱機器などの異常温度検知に好適な線状温度ヒュー
ズを提供すること。 【解決手段】 所定の温度で溶融する線状導電体と、所
定の温度で長さ方同に収縮する線状絶縁体とが長さ方向
に連続的に互いに絡み合った状態のヒューズコアを、絶
縁体で連続的に被覆してなる線状温度ヒューズにおい
て、前記線状絶縁体の所定の温度における長さ方向の収
縮率が10%以上であり、且つ、前記線状導電体の長さ
方向の軸と、前記線状絶縁体の長さ方向の軸とがおりな
す鋭角が10゜以上であることを特徴とする線状温度ヒ
ューズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱機器などの異常温
度を検知する線状温度ヒューズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱機器における異常温度検知は従来、素
子状の温度ヒューズを用いて行われていたが、安全性の
向上のために多数個の温度ヒューズを連結して用いるこ
とが多くなってきた。しかしながら、この方法では、温
度ヒューズの使用量が増大して部品コストが上昇するば
かりか、その連結加工にも多大な工数がかかるため作業
コストも非常に高いものであった。このような問題に対
しては、例えば、特開昭57−81695号公報や実開
昭57−161713号公報などによって、線状の温度
ヒューズが提案されたが、これらの線状温度ヒューズは
検知の確実性や検知後の再結合の防止等の安全上の問題
があり、実用化には至らなかった。
【0003】そこで、当該出願人は、先に、これらの問
題点を解決した線状の温度ヒューズを、特開平5−12
8950号公報、特開平6−181028号公報、特開
平7−176251号公報、特開平9−129102号
公報などで提案した。これらの提案によって線状温度ヒ
ューズは、一部実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
の技術範囲で、検知の確実性や検知後の再結合の防止等
の安全性を保ちつつ、許容電流値の増加、コストのさら
なる低減などを実現しようとした場合には限界があっ
た。つまり、例えば、当該出願人が特開平6−1810
28号公報で提案したような線状温度ヒューズにおい
て、許容電流値を増加させようとすると、弾性芯上に多
本数の線状導電体を引き揃えて横巻きしなければなら
ず、製造装置の複雑化からコストが上昇してしまうとと
ともに、要求される許容電流値によっては設計が不可能
になってしまう場合があった。この際、線状導電体の径
を太くしても許容電流値は増加するのであるが、この場
合には、弾性芯上に線状絶縁体を横巻きする際、その巻
付力が大きくなるため弾性芯が負けてしまい横巻きが不
可能となってしまう。
【0005】本発明はこのような従来の線状温度ヒュー
ズが抱えていた問題点を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、安全性の保持、許容電流
値の増加、コストのさらなる低減などを同時に達成する
ことが可能な、例えば、熱機器などの異常温度検知に好
適な線状温度ヒューズを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本発明による線状温度ヒューズは、所定の温度で溶融す
る線状導電体と、所定の温度で長さ方同に収縮する線状
絶縁体とが長さ方向に連続的に互いに絡み合った状態の
ヒューズコアを、絶縁体で連続的に被覆してなる線状温
度ヒューズにおいて、前記線状絶縁体の所定の温度にお
ける長さ方向の収縮率が10%以上であり、且つ、前記
線状導電体の長さ方向の軸と、前記線状絶縁体の長さ方
向の軸とがおりなす鋭角が10゜以上であることを特徴
とするものである。この際、所定の温度で溶融する線状
導電体上に、所定の温度で長さ方同に収縮する線状絶縁
体を横巻きすることによってヒューズコアを形成するこ
とが考えられる。又、所定の温度で溶融する線状導電体
と所定の温度で長さ方同に収縮する線状絶縁体を撚り合
わせることによってヒューズコアを形成することが考え
られる。又、ヒューズコアと絶縁体との間に、溶融した
線状導電体の流動を防止するための流動防止層を設ける
ことが考えられる。又、非溶融性繊維からなる250℃
以下での最大収縮率が10%未満の線状絶縁体又はテー
プ状絶縁体を、ヒューズコア内に長手方向と略平行に配
置するか、又は、ヒューズコアと絶縁体との間に長手方
向と略平行に配置することが考えられる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、所定の温度で
溶融する線状導電体と所定の温度で長さ方同に収縮する
線状絶縁体を長さ方向に連続的に互いに絡み合った状態
に形成してヒューズコアとしている。ここで、線状導電
体と線状絶縁体を長さ方向に連続的に絡み合った状態に
形成する手段としては、例えば、図1に示すように、線
状導電体1上に線状絶縁体2を横巻きすることによる方
法や、図2に示すように、線状導電体1と線状絶縁体2
を撚り合わせることによる方法などが考えられる。尚、
図1及び図2において、符号3は流動防止層、符号4は
絶縁体をそれぞれ示しているが、これらについては後述
するため、ここでの説明は省略する。
【0008】所定の温度で溶融する線状導電体として
は、例えば、錫、鉛、ビスマス、カドミウム、銀、イン
ジュウム等の低融点金属及びそれらの合金を線状に加工
したものや、上記の低融点金属及びそれらの合金からな
る繊維或いは粉末を所定の温度で溶融する有機物中に分
散してなる混合物を押出成形等によって線状に加工した
ものなどが挙げられる。好ましくは、低融点金属及びそ
れらの合金を線状に加工したものが用いられる。又、線
状導電体としては、内部にフラックスを充填したものを
使用することも考えられ、この場合には、本発明によっ
て得られる線状温度ヒューズの感度をより一層高めるこ
とができ特に好ましい。これらは市販品も多数見られる
のでそれらを使用しても良い。
【0009】所定の温度で長さ方向に収縮する線状絶縁
体は、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ化
ビニリデン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体、ポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミド6、
ポリアミド66、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアセタール等の結晶性重合
体を少なくとも10%程度含む樹脂組成物を原料とし、
これを線状に成形加工した後、延伸する方法などによっ
て得ることができる。延伸は、成形加工に続けて連続で
行っても良いし、別工程で行っても良い。又、成形加工
した後、延伸する前に架橋を施しても良い。
【0010】この線状絶縁体は、結晶性重合体の融点付
近の温度で長さ方向に収縮するものでるため、使用する
結晶性重合体の種類や組み合わせは、本発明によって得
られる線状温度ヒューズの使用条件、例えば、検知温度
などを考慮して適宜に設定する。好ましくは、上述した
線状導電体の溶融温度よりも50℃低い温度から50℃
高い温度の範囲内で10%以上収縮するように設定する
ことが望ましい。50℃を超えて低い温度では、通常の
使用時に線状絶縁体が収縮してしまい、線状温度ヒュー
ズの寿命が短くなり好ましくない。一方、50℃を超え
た高い温度では、線状導電体が溶融しても相当高い温度
になるまで線状絶縁体が収縮せず、線状温度ヒューズの
感度が低下してしまい好ましくない。
【0011】又、この線状絶縁体の所定の温度における
長さ方向の収縮率が10%未満では、線状導電体を切断
する力が不足し、優れた感度や確実な切断が得られない
ので好ましくない。この収縮率が大きければ大きい程、
本発明によって得られる線状温度ヒューズの感度や安全
性が向上するのであるが、その理由は、以下の通りであ
る。
【0012】まず、線状温度ヒューズが異常な高温にさ
らされると、線状導電体は所定の温度以上に加熱されて
軟化又は溶融し、一方、線状絶縁体は所定の温度以上に
加熱されて、その長さを縮めて直線状になろうとする。
この際、線状導電体と線状絶縁体は長さ方向に連続的に
互いに絡み合った状態となっているため、線状絶縁体の
収縮力は、線状導電体と線状絶縁体が絡んでいる角度の
方向に働いて線状導電体に加わることになり、その収縮
力によって線状導電体が切断される。従って、線状絶縁
体の収縮率が大きければ大きい程、線状導電体は切断さ
れ易くなり、線状温度ヒューズの感度や安全性が向上す
る。
【0013】本発明においては、既に述べたように、所
定の温度で溶融する線状導電体と所定の温度で長さ方同
に収縮する線状絶縁体を長さ方向に連続的に互いに絡み
合った状態に形成してヒューズコアとしているのである
が、この際、例えば、図1及び図2に示すように、線状
導電体の長さ方向の軸1aと、線状絶縁体の長さ方向の
軸2aとがおりなす鋭角θが、好ましくは10゜以上、
更に好ましくは20゜以上となるように設定することが
望ましい。角度θが10゜よりも小さいと、ヒューズコ
アが所定の温度以上に加熱されて線状導電体が断線した
時、線状絶縁体の収縮力が線状導電体の長さ方向で断線
部分の向きにかかる割合が大きいため、断線部方向に線
状導電体が引き寄せられる場合があり、この引き寄せら
れた線状導電体が重なり易く、導通してしまう可能性が
高くなってしまう。
【0014】このようにして得られたヒューズコアを、
絶縁体で連続的に被覆することによって本発明の線状温
度ヒューズが完成する。絶縁体の被覆は、従来より各種
の方法が公知となっているので、それらの中から線状導
電体が溶融する温度よりも低い加工温度を実現でき、製
品となってからは溶融する温度でも絶縁性が失われない
方法を適宜に採用すれば良い。好ましくは、線状導電体
が溶融する温度及び線状絶縁体が収縮する温度よりも低
い加工温度を実現できる方法を採用する。実例として
は、線状導電体が溶融する温度及び線状絶縁体が収縮す
る温度によっても異なるが、例えば、120℃以下の加
工温度を実現できる方法としては、ポリエチレンを融点
程度の低い温度で押出被覆した後、電子線照射により架
橋する方法や、各種の繊維材料で編組被覆した後、常温
で乾燥する絶縁ワニスを塗布する方法などが考えられ
る。
【0015】絶縁体は、ヒューズコアに完全に密着させ
ず空間層を有した状態で被覆することが好ましい。空間
層が無いと、検知の確実性が低下することがあり好まし
くない。空間層を形成する手段としては、例えば、当業
者間で公知のいわゆるチュービング押し出しによる方
法、内面に突起を備えた形状の絶縁体を被覆する方法、
多孔質テープや繊維層等のスペーサを中間層として設け
る方法などが知られており、それらのいずれも適用可能
である。
【0016】本発明においては、線状導電体が断線した
後の再結合をより一層効果的に防止するために、ヒュー
ズコアと絶縁体との間に流動防止層を更に設けても良
い。流動防止層としては、例えば、ガラス繊維、アルミ
ナ繊維、アルミナ・シリカ繊維等の無機繊維や、ポリエ
ステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊
維、フッ素系繊維等の有機繊維などの化学繊維材料を横
巻及び/又は編組したものや、上記の化学繊維材料を集
合させてテープ状に成形した、例えば、織布、不織布、
縦添え集合体などを挙げることができる。これらの内の
いずれの材料を使用して流動防止層としても良いが、生
産性に優れ、安価な材料としては紙が好ましく、又、引
張強度や耐熱性などを重視した場合には、ガラス繊維等
の非溶融性繊維が好ましい。
【0017】流動防止層を化学繊維材料の横巻き及び/
又は編組によって構成した場合、横巻き及び/又は編組
は粗いものであることが好ましい。目安としては、1イ
ンチ当たりのターン数又は編組目が5から15程度であ
る。これらが密であると、上述した絶縁体と何ら変わら
ず、流動防止層としての特有の効果が発現しにくくなっ
てしまう。
【0018】流動防止層を、紙テープや、化学繊維材料
を集合させてテープ状に成形したものなどによって構成
した場合、これらのテープ状成形体は縦添えしたり、横
巻きしたりすることによってヒューズコア上に形成され
るのであるが、縦添えによった方がテープ状成形体の形
成と同時に絶縁体を被覆することができるため、生産性
が大幅に向上して好ましい。
【0019】本発明においては、得られる線状温度ヒュ
ーズの引張強度を高めるために、ヒューズコア内、又
は、ヒューズコアと絶縁体との間に、非溶融性繊維から
なる250℃以下での最大収縮率が10%未満の線状絶
縁体又はテープ状絶縁体を更に設けても良い。このよう
な条件を備えた絶縁体を設けることにより、引張強度を
10kgf以上まで高めることができる。非溶融性繊維
としては、例えば、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミ
ック繊維などが挙げられる。
【0020】この線状絶縁体又はテープ状絶縁体をヒュ
ーズコア内に配置する手段としては、例えば、所定の温
度で溶融する線状導電体と、上記の非溶融性繊維からな
る線状絶縁体を引き揃え、それらの上に、所定の温度で
長さ方向に収縮する線状絶縁体を横巻きする方法、所定
の温度で溶融する線状導電体、所定の温度で長さ方向に
収縮する線状絶縁体及び上記の非溶融性繊維からなる線
状絶縁体を撚り合わせる方法、図3に示すように、上記
の非溶融性繊維からなる線状絶縁体5を芯材とし、そこ
に、所定の温度で溶融する線状導電体1と所定の温度で
長さ方向に収縮する線状絶縁体2を撚り合わせる方法な
どが考えられる。
【0021】又、この線状絶縁体又はテープ状絶縁体を
ヒューズコアと絶縁体との間に配置する手段としては、
例えば、所定の温度で溶融する線状導電体上に、所定の
温度で長さ方向に収縮する線状絶縁体が横巻きされて形
成されたヒューズコアに、上記の非溶融性繊維からなる
線状絶縁体又はテープ状絶縁体を縦添え又は横巻きする
方法が考えられる。図4は、所定の温度で溶融する線状
導電体1上に、所定の温度で長さ方向に収縮する線状絶
縁体2が横巻きされて形成されたヒューズコアに、上記
の非溶融性繊維からなる線状絶縁体5を縦添えする方法
の一例を示している。
【0022】このようにして得られる本発明の線状温度
ヒューズの使用方法は、各種用途において任意である
が、例えば、線状温度ヒューズを所定の長さに切断し、
端末の絶縁体をストリップ加工して線状導電体を外部回
路と接続するための端子と溶接などの方法で接続し、所
定の温度で長さ方向に収縮する線状絶縁体と絶縁体を一
括してかしめることによって外部回路と接続し、任意の
熱発生機器などに組み込むことなどが考えられる。
【0023】この際、本発明の線状温度ヒューズが図3
及び図4に示したように、非溶融性繊維からなる線状絶
縁体を備えた構成のものである場合には、例えば、以下
に示すような端末加工例1乃至端末加工例3が考えられ
る。それぞれ、図5乃至図7を参照して説明する。
【0024】端末加工例1 図5に示すように、線状温度ヒューズを所定の長さに切
断し、端末の絶縁体4をストリップ加工して非溶融性繊
維からなる線状絶縁体5、線状導電体1、所定の温度で
長さ方向に収縮する線状絶縁体2を絶縁体4の外周に沿
って折り曲げ、一括して端子50の第1かしめ部51に
てかしめ、リード線11の先端部より露出させた芯線1
2を第2かしめ部52にてかしめ、リード線11の絶縁
体13を第3かしめ部53にてかしめる。
【0025】このような端末加工例の場合には、次のよ
うな効果を得ることができる。つまり、非溶融性繊維か
らなる線状絶縁体5、線状導電体1及び所定の温度で長
さ方向に収縮する線状絶縁体2が絶縁体4の外周に沿っ
て折り曲げられ、その状態でかしめられていることか
ら、リード線11との接続部における引張強度を高める
ことができる。
【0026】端末加工例2 図6に示すように、線状温度ヒューズを所定の長さに切
断し、端末の絶縁体4をストリップ加工して非溶融性繊
維からなる線状絶縁体5と所定の温度で長さ方向に収縮
する線状絶縁体2を絶縁体4の外周に沿って折り曲げ、
一括して端子60の第1かしめ部61にてかしめ、線状
導電体1とリード線11の先端部より露出させた芯線1
2を重ねて第2かしめ部62にてかしめ、リード線11
の絶縁体13を第3かしめ部63にてかしめる。
【0027】このような端末加工例の場合には、次のよ
うな効果を得ることができる。つまり、非溶融性繊維か
らなる線状絶縁体5と所定の温度で長さ方向に収縮する
線状絶縁体2が絶縁体4の外周に沿って折り曲げられ、
その状態でかしめられていることから、リード線11と
の接続部における引張強度を高めることができる。更
に、線状導電体1とリード線11の芯線12は、重合配
置された状態でかしめられていることから、より確実な
電気的接続状態を得ることができる。
【0028】端末加工例3 図7に示すように、線状温度ヒューズを所定の長さに切
断し、端末の絶縁体4をストリップ加工して非溶融性繊
維からなる線状絶縁体5と所定の温度で長さ方向に収縮
する線状絶縁体2を絶縁体4の外周に沿って折り曲げ、
線状導電体1は端子70に合わせて切断し、リード線1
1の先端部より露出させた芯線12を絶縁体4の内部に
挿入し、非溶融性繊維からなる線状絶縁体5、所定の温
度で長さ方向に収縮する線状絶縁体2、絶縁体4、線状
導電体1、リード線11の芯線12を一括して端子70
の第1かしめ部71にてかしめ、リード線11の絶縁体
13を第2かしめ部72にてかしめる。
【0029】このような端末加工例の場合には、次のよ
うな効果を得ることができる。つまり、非溶融性繊維か
らなる線状絶縁体5と所定の温度で長さ方向に収縮する
線状絶縁体2が絶縁体4の外周に沿って折り曲げられ、
その状態でかしめられていることから、リード線11と
の接続部における引張強度を高めることができる。更
に、線状導電体1とリード線11の芯線12は、線状温
度ヒューズの絶縁体4の内部で電気的に接続された状態
となっており、導電部の露出が少ないことから、接続部
における絶縁性能が向上する。
【0030】尚、これらの端末加工例はあくまで一例で
あり、これ以外の方法によっても何ら問題はなく、又、
使用する端子の形状も図示したものに限定されない。更
に、この接続部には、絶縁性能の向上や機械的な保護を
目的として、編組チューブ、プラスチックチューブ、ゴ
ムチューブ等を被覆しても良い。
【0031】
【実施例】以下に実施例を示し本発明の内容を更に詳細
に説明する。
【0032】実施例1 まず、錫63%、鉛37%を含有する外径1.2mmの
半田線(融点184℃)からなる線状導電体上に、市販
のポリアミド6の糸からなり、長さ方向の収縮率が30
%である外径0.4mmの線状絶縁体をピッチ5mmで
連続的に横巻きしてヒューズコアを形成した。この際、
線状導電体の長さ方向の軸と線状絶縁体の長さ方向の軸
とがおりなす鋭角は37゜となった。次に、ヒューズコ
アの周上に、絶縁体として、市販の難燃性ポリエチレン
コンパウンドを内径2.2mm、外径3.2mmとなる
ように連続的に押出被覆した後、80kGyの電子線を
照射して架橋させた。
【0033】実施例2 線状導電体として、錫63%、鉛37%を含有する外径
1.2mmのフラックス入り半田線(フラックス径0.
5mm、融点184℃)を使用した他は、実施例1と同
様にして線状温度ヒューズを製造した。
【0034】実施例3 実施例2と同様のヒューズコアを使用し、その直上に約
100番手のガラス繊維を用いて、16打ち、密度8目
/インチ編組仕様の流動防止層を設けた他は、実施例1
と同様にして線状温度ヒューズを製造した。尚、絶縁体
は、内径2.4mm、外径3.5mmとなるように押出
被覆した。
【0035】実施例4 線状導電体として、錫43%、鉛43%、ビスマス14
%を含有する外径1.2mmのフラックス入り半田線
(フラックス径0.4mm、融点163℃)を使用する
とともに、所定の温度で長さ方向に収縮する線状絶縁体
として、長さ方向の収縮率が62%である外径0.4m
mの市販のポリプロピレン糸を使用した他は、実施例1
と同様にして線状温度ヒューズを製造した。
【0036】実施例5 実施例4と同様のヒューズコアの直上に、幅7.0m
m、厚さ0.05mmの紙テープを縦添成形して流動防
止層を設けた他は、実施例1と同様にして線状温度ヒュ
ーズを製造した。尚、絶縁体は、内径2.2mm、外径
3.4mmとなるように押出被覆した。
【0037】実施例6 錫51.2%、鉛30.6%、カドミウム18.2%を
含有する外径1.0mmのフラックス入り半田線(フラ
ックス径0.4mm、融点145℃)からなる線状導電
体と、市販の塩化ビニリデンの糸からなり、長さ方向の
収縮率が58%である外径0.7mmの線状絶縁体を撚
り合わせることによってヒューズコアを形成した他は、
実施例1と同様にして線状温度ヒューズを製造した。こ
の際、線状導電体の長さ方向の軸と線状絶縁体の長さ方
向の軸とがおりなす鋭角は20゜となった。
【0038】実施例7 所定の温度で溶融する線状絶縁体として、未架橋のポリ
アミド12を使用した他は、実施例1と同様にして線状
温度ヒューズを製造した。線状絶縁体は、以下に示す方
法で得たものである。まず、ポリアミド12(融点17
6℃)を外径0.6mmの紐状に押出成形し、次いで、
200℃の熱風炉に通して加熱し充分に軟化させた後、
即座に外径0.4mmになるまで張力をかけて長手方向
に引き延ばし、その状態で直ちに冷却した。このように
して得られた線状絶縁体の長さ方向の収縮率は50%で
あった。
【0039】実施例8 実施例1と同様のヒューズコアを使用し、絶縁体を押出
被覆する際、同時に、非溶融性繊維からなる線状絶縁体
として、外径1.0mmのガラス芯を縦添えした。次
に、ヒューズコアの周上に、絶縁体として市販の難燃性
ポリエチレンコンパウンドを内径3.2mm、外径4.
3mmとなるように連続的に押出被覆した後、120k
Gyの電子線を照射して架橋させた。
【0040】比較例1 錫63%、鉛37%を含有する外径1.2mmの半田線
(融点184℃)からなる線状導電体1に、市販のポリ
アミド6糸からなる外径0.4mm、長さ方向の収縮率
30%の線状絶縁体2をピッチ26mmで連続的に横巻
きしてヒューズコアを形成した。この際、線状導電体の
長さ方向の軸と線状絶縁体の長さ方向の軸とがおりなす
鋭角は8゜となった。次に、ヒューズコアの周上に、絶
縁体として、市販の難燃性ポリエチレンコンパウンドを
内径2.2mm、外径3.2mmとなるように連続的に
押出被覆した後、80kGyの電子線を照射して架橋さ
せた。
【0041】比較例2 所定の温度で長さ方向に収縮する線状絶縁体として、長
さ方向の収縮率が7%である外径0.4mmの市販のポ
リエチレン糸を使用した他は、実施例1と同様にして線
状温度ヒューズを製造した。
【0042】ここで、このようにして製造された10種
類の線状温度ヒューズの特性を評価するために、感度、
再結合性、高温保存性、引張強度及び許容電流値につい
て、それぞれ試験を実施した。結果は表1に示した。
【0043】
【表1】
【0044】試験方法は以下の通りである。感度 線状温度ヒューズに250℃の熱風を当てて、線状導電
体が断線するまでの時間を測定した。再結合性 線状導電体が断線した線状温度ヒューズに電球を直列に
接続し、これを250℃の熱風を当てた状態で上下左右
に振って電球のチャタリングの有無(再結合の有無)を
観察した。高温保存性 線状温度ヒューズを110℃に保持された恒温槽中に7
00時間放置した後取り出し、250℃の熱風を当て
て、線状導電体が断線するまでの時間を測定した。許容電流値 断熱状態の線状温度ヒューズに所定電流を流し、温度上
昇が5degになった電流値を測定し、許容電流値とし
た。尚、許容電流値は、従来の線状温度ヒューズ(特開
平6−181028号公報に開示されたもので、線状導
電体として外径0.6mmのフラックス入り半田線を2
本使用したもの)の許容電流値(1.0A程度)と比較
することによって評価した。引張強度 線状温度ヒューズの両端を固定し、導通を確認しながら
300mm/minの速度で長手方向に引っ張り、断線
したときの強度を測定した。
【0045】表1の結果によれば、本実施例による線状
温度ヒューズは、いずれも、優れた感度を示しており、
高温雰囲気に長時間さらされた後も、その感度を維持し
ていいる。その中で、所定の温度で長さ方向に収縮する
線状絶縁体のみが異なる構造となっている実施例1と実
施例7を比較すると、収縮率が20%高い線状絶縁体を
使用している実施例7の方が優れた感度を示している。
又、本実施例による線状温度ヒューズは、断線した後
も、溶融した線状導電体によって再結合を起こしていな
いとともに、許容電流値についても、従来の線状温度ヒ
ューズと比べて2倍程度高くなっている。更に、ヒュー
ズコアと絶縁体との間に非溶融性繊維からなる線状絶縁
体(ガラス芯)を配置した実施例8は、引張強度が1
5.2kgfと極めて高い値を示している。
【0046】一方、線状導電体の長さ方向の軸と線状絶
縁体の長さ方向の軸とがおりなす鋭角θが本発明の範囲
(10゜以上)を満足していない比較例1は、断線した
線状導電体が再結合を起こしている。又、線状絶縁体の
収縮率が本発明の範囲(10%以上)を満足していない
比較例2は、線状導電体が断線しなかった。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明にれば、従来
品に比べて単純な構造でありながら、許容電流値の高い
線状温度ヒューズを得ることができる。また、検知の確
実性については、所定の温度で溶融する線状絶縁体の収
縮力によって線状導電体を機械的に切断する動作機構を
備えているために十分に確保されている。従って、これ
からの各種熱機器の安全性の向上や安全設計の単純化な
どに著しい効果があるものと思われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で、線状導電体上に
所定の温度で溶融する線状絶縁体を横巻きすることによ
ってヒューズコアを形成した線状温度ヒューズの一部切
欠斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図で、線状導電体と、
所定の温度で溶融する線状絶縁体を撚り合わせることに
よってヒューズコアを形成した線状温度ヒューズの一部
切欠斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で、非溶融性繊維か
らなる線状絶縁体をヒューズコア内に配置した線状温度
ヒューズの一部切欠斜視図である。
【図4】本発明の一実施例を示す図で、非溶融性繊維か
らなる線状絶縁体をヒューズコアと絶縁体との間に配置
した線状温度ヒューズの一部切欠斜視図である。
【図5】本発明の線状温度ヒューズの端末加工例1を示
す斜視図である。
【図6】本発明の線状温度ヒューズの端末加工例2を示
す斜視図である。
【図7】本発明の線状温度ヒューズの端末加工例3を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1…所定の温度で溶融する線状導電体 1a…所定の温度で溶融する線状導電体の長さ方向の軸 2…所定の温度で長さ方向に収縮する線状絶縁体 2a…所定の温度で長さ方向に収縮する線状絶縁体の長
さ方向の軸 3…流動防止層 4…絶縁体 5…非溶融性繊維からなる線状絶縁体 θ…所定の温度で溶融する線状導電体の長さ方向の軸
と、所定の温度で長さ方向に収縮する線状絶縁体の長さ
方向の軸とがおりなす鋭角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の温度で溶融する線状導電体と、所
    定の温度で長さ方同に収縮する線状絶縁体とが長さ方向
    に連続的に互いに絡み合った状態のヒューズコアを、絶
    縁体で連続的に被覆してなる線状温度ヒューズにおい
    て、前記線状絶縁体の所定の温度における長さ方向の収
    縮率が10%以上であり、且つ、前記線状導電体の長さ
    方向の軸と、前記線状絶縁体の長さ方向の軸とがおりな
    す鋭角が10゜以上であることを特徴とする線状温度ヒ
    ューズ。
  2. 【請求項2】 所定の温度で溶融する線状導電体上に、
    所定の温度で長さ方同に収縮する線状絶縁体を横巻きす
    ることによってヒューズコアを形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の線状温度ヒューズ。
  3. 【請求項3】 所定の温度で溶融する線状導電体と所定
    の温度で長さ方同に収縮する線状絶縁体を撚り合わせる
    ことによってヒューズコアを形成したことを特徴とする
    請求項1記載の線状温度ヒューズ。
  4. 【請求項4】 ヒューズコアと絶縁体との間に、溶融し
    た線状導電体の流動を防止するための流動防止層を設け
    たことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記
    載の線状温度ヒューズ。
  5. 【請求項5】 非溶融性繊維からなる250℃以下での
    最大収縮率が10%未満の線状絶縁体又はテープ状絶縁
    体を、ヒューズコア内に長手方向と略平行に配置する
    か、又は、ヒューズコアと絶縁体との間に長手方向と略
    平行に配置したことを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3又は請求項4記載の線状温度ヒューズ。
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