JPH1186646A - 高圧ケーブル - Google Patents
高圧ケーブルInfo
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- JPH1186646A JPH1186646A JP23839397A JP23839397A JPH1186646A JP H1186646 A JPH1186646 A JP H1186646A JP 23839397 A JP23839397 A JP 23839397A JP 23839397 A JP23839397 A JP 23839397A JP H1186646 A JPH1186646 A JP H1186646A
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- layer
- shielding tape
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属遮蔽テープに滑り，ずれ等や、あるいは
べとつきや汚損が生じない高圧ケーブルを提供する。 【解決手段】 高圧ケーブル10は、導体11と、導体11を
覆う絶縁層12と、絶縁層12に券回される金属遮蔽テープ
13とを有し、絶縁層12の内周面に内部半導電層14が形成
されているとともに、絶縁層12の外周面に外部半導電層
15が形成されている。この高圧ケーブル10は、金属遮蔽
テープ13と外部半導電層15との間にフッ素系樹脂20が塗
布されている。
べとつきや汚損が生じない高圧ケーブルを提供する。 【解決手段】 高圧ケーブル10は、導体11と、導体11を
覆う絶縁層12と、絶縁層12に券回される金属遮蔽テープ
13とを有し、絶縁層12の内周面に内部半導電層14が形成
されているとともに、絶縁層12の外周面に外部半導電層
15が形成されている。この高圧ケーブル10は、金属遮蔽
テープ13と外部半導電層15との間にフッ素系樹脂20が塗
布されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧ケーブルに関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、例えば６ｋＶ以上の高電圧に供
される高圧ケーブルは、線状の導体と、導体を覆う絶縁
層と、絶縁層の外周面に対して螺旋巻きされる金属遮蔽
テープとを有している。絶縁層は、導体および絶縁層に
対する界面において、部分放電防止や電界集中緩和を目
的として、内周面に内部半導電層を設けるとともに外周
面に外部半導電層を設けた三層構造となるように同時押
出成形されるのが近年の傾向である。このような高圧ケ
ーブルにおいて、外部半導電層と金属遮蔽テープとの間
の緩衝層として半導電テープを螺旋巻きする場合には特
に問題ないが、外部半導電層上に金属遮蔽テープを直接
螺旋巻きしていると、ドラム巻きや屈曲に伴って外部半
導電層に密着した金属遮蔽テープにしわが生じたり、あ
るいは外部半導電層に破損が生じ、これらの不具合によ
り電気的特性が低下する虞れがあった。
される高圧ケーブルは、線状の導体と、導体を覆う絶縁
層と、絶縁層の外周面に対して螺旋巻きされる金属遮蔽
テープとを有している。絶縁層は、導体および絶縁層に
対する界面において、部分放電防止や電界集中緩和を目
的として、内周面に内部半導電層を設けるとともに外周
面に外部半導電層を設けた三層構造となるように同時押
出成形されるのが近年の傾向である。このような高圧ケ
ーブルにおいて、外部半導電層と金属遮蔽テープとの間
の緩衝層として半導電テープを螺旋巻きする場合には特
に問題ないが、外部半導電層上に金属遮蔽テープを直接
螺旋巻きしていると、ドラム巻きや屈曲に伴って外部半
導電層に密着した金属遮蔽テープにしわが生じたり、あ
るいは外部半導電層に破損が生じ、これらの不具合によ
り電気的特性が低下する虞れがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この問題に対して、外
部半導電層と金属遮蔽テープとの間に潤滑層を設け、こ
れにより金属遮蔽テープに生じるしわを防止する電力ケ
ーブルが提案されている（実用新案登録第２５２１１８
４号：従来例）。ここで、潤滑層を構成する潤滑性液体
としては、例えばシリコーン油，鉱油，アルキルベンゼ
ン油，フッ素油等が例示されている。しかしながら、こ
の従来例では、潤滑性液体の塗布量が過多であると金属
遮蔽テープに滑り，ずれ等が生じる虞れがある。また、
この従来例では、潤滑性液体の塗布量が過多であると金
属遮蔽テープにべとつきが生じたり汚損するという問題
もある。本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は金属遮蔽テープに滑り，ずれ等
や、あるいはべとつきや汚損が生じることなく、ドラム
巻きや屈曲に伴う金属遮蔽テープのしわ発生や外部半導
電層の破損等の虞れのない高圧ケーブルを提供すること
にある。
部半導電層と金属遮蔽テープとの間に潤滑層を設け、こ
れにより金属遮蔽テープに生じるしわを防止する電力ケ
ーブルが提案されている（実用新案登録第２５２１１８
４号：従来例）。ここで、潤滑層を構成する潤滑性液体
としては、例えばシリコーン油，鉱油，アルキルベンゼ
ン油，フッ素油等が例示されている。しかしながら、こ
の従来例では、潤滑性液体の塗布量が過多であると金属
遮蔽テープに滑り，ずれ等が生じる虞れがある。また、
この従来例では、潤滑性液体の塗布量が過多であると金
属遮蔽テープにべとつきが生じたり汚損するという問題
もある。本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は金属遮蔽テープに滑り，ずれ等
や、あるいはべとつきや汚損が生じることなく、ドラム
巻きや屈曲に伴う金属遮蔽テープのしわ発生や外部半導
電層の破損等の虞れのない高圧ケーブルを提供すること
にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項１に記
載したように、線状の導体と、前記導体を覆う絶縁層
と、前記絶縁層に券回される金属遮蔽テープとを有し、
前記絶縁層の内周面に内部半導電層が形成されていると
ともに、前記絶縁層の外周面に外部半導電層が形成さ
れ、かつ、前記金属遮蔽テープの外層に押え巻テープを
介してシース層が設けられている高圧ケーブルであっ
て、前記金属遮蔽テープと前記外部半導電層との間にフ
ッ素系樹脂が塗布されていることを特徴としている。
載したように、線状の導体と、前記導体を覆う絶縁層
と、前記絶縁層に券回される金属遮蔽テープとを有し、
前記絶縁層の内周面に内部半導電層が形成されていると
ともに、前記絶縁層の外周面に外部半導電層が形成さ
れ、かつ、前記金属遮蔽テープの外層に押え巻テープを
介してシース層が設けられている高圧ケーブルであっ
て、前記金属遮蔽テープと前記外部半導電層との間にフ
ッ素系樹脂が塗布されていることを特徴としている。
【０００５】ここで、フッ素系樹脂としては、分子内に
炭素−フッ素結合を有する熱可塑性プラスチックであれ
ばよく、例えば４フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ），３
フッ化塩化エチレン樹脂（ＰＣＴＦＥ），ポリフッ化ビ
ニリデン樹脂（ＰＶＤＦ），４フッ化エチレンと６フッ
化プロピレンとの共重合体（ＦＥＰ）等の極微細粉末を
選択的に採用すればよい。このようなフッ素系樹脂の極
微細粉末は、例えば放射線崩壊等の処理を行うことによ
り得られる。そして、水，アルコール，フロロカーボン
等の各種溶剤を分散媒として、フッ素系樹脂の極微細粉
末を投入した分散溶液を金属遮蔽テープおよび外部半導
電層間に塗布すればよい。
炭素−フッ素結合を有する熱可塑性プラスチックであれ
ばよく、例えば４フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ），３
フッ化塩化エチレン樹脂（ＰＣＴＦＥ），ポリフッ化ビ
ニリデン樹脂（ＰＶＤＦ），４フッ化エチレンと６フッ
化プロピレンとの共重合体（ＦＥＰ）等の極微細粉末を
選択的に採用すればよい。このようなフッ素系樹脂の極
微細粉末は、例えば放射線崩壊等の処理を行うことによ
り得られる。そして、水，アルコール，フロロカーボン
等の各種溶剤を分散媒として、フッ素系樹脂の極微細粉
末を投入した分散溶液を金属遮蔽テープおよび外部半導
電層間に塗布すればよい。
【０００６】このような高圧ケーブルにおいては、金属
遮蔽テープと外部半導電層との間に塗布された比較的低
摩擦係数のフッ素系樹脂により、外部半導電層および金
属遮蔽テープが互いに摺動可能であるため、ドラム巻き
や屈曲に伴って金属遮蔽テープにしわが生じたり、ある
いは外部半導電層に破損が生じる虞れがないことにな
る。また、一般に、フッ素系樹脂は、他のプラスチック
に比較して、良好な耐熱性，耐寒性，耐薬品性，耐候
性，非吸水性，非粘着性を有するとともに電気的特性に
優れている。このため、本発明の高圧ケーブルにおいて
は、シリコーン油等による潤滑層を外部半導電層および
金属遮蔽テープ間に設けた場合に比較して、金属遮蔽テ
ープにべとつきが生じたり汚損するという問題を解消で
きることになる。
遮蔽テープと外部半導電層との間に塗布された比較的低
摩擦係数のフッ素系樹脂により、外部半導電層および金
属遮蔽テープが互いに摺動可能であるため、ドラム巻き
や屈曲に伴って金属遮蔽テープにしわが生じたり、ある
いは外部半導電層に破損が生じる虞れがないことにな
る。また、一般に、フッ素系樹脂は、他のプラスチック
に比較して、良好な耐熱性，耐寒性，耐薬品性，耐候
性，非吸水性，非粘着性を有するとともに電気的特性に
優れている。このため、本発明の高圧ケーブルにおいて
は、シリコーン油等による潤滑層を外部半導電層および
金属遮蔽テープ間に設けた場合に比較して、金属遮蔽テ
ープにべとつきが生じたり汚損するという問題を解消で
きることになる。
【０００７】また、本発明においては、請求項２に記載
したように、前記フッ素系樹脂が４フッ化エチレン樹脂
（ＰＴＦＥ）であれば、例えば−２００℃〜２５０℃の
温度変化に影響されることないので、高圧ケーブルの使
用温度範囲において全く問題なく安定した潤滑性が得ら
れることになる。
したように、前記フッ素系樹脂が４フッ化エチレン樹脂
（ＰＴＦＥ）であれば、例えば−２００℃〜２５０℃の
温度変化に影響されることないので、高圧ケーブルの使
用温度範囲において全く問題なく安定した潤滑性が得ら
れることになる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態例
を図面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明に係る
実施の形態を示す断面図である。図１に示すように、本
発明に基づいて構成された高圧ケーブル10は、線状の導
体11を覆う絶縁層12と、絶縁層12の外周面に対して螺旋
巻きされる金属遮蔽テープ13とを有している。絶縁層12
は、導体11および絶縁層12に対する界面において、部分
放電防止や電界集中緩和を目的として、内周面に内部半
導電層14を設けるとともに外周面に外部半導電層15を設
けた三層構造となるように同時押出成形されている。次
いで、金属遮蔽テープ13の外層に押え巻テープ16を介し
てシース層17が設けられ、これにより高圧ケーブル10が
得られる。
を図面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明に係る
実施の形態を示す断面図である。図１に示すように、本
発明に基づいて構成された高圧ケーブル10は、線状の導
体11を覆う絶縁層12と、絶縁層12の外周面に対して螺旋
巻きされる金属遮蔽テープ13とを有している。絶縁層12
は、導体11および絶縁層12に対する界面において、部分
放電防止や電界集中緩和を目的として、内周面に内部半
導電層14を設けるとともに外周面に外部半導電層15を設
けた三層構造となるように同時押出成形されている。次
いで、金属遮蔽テープ13の外層に押え巻テープ16を介し
てシース層17が設けられ、これにより高圧ケーブル10が
得られる。
【０００９】そして、この高圧ケーブル10は、本発明に
基づいて、金属遮蔽テープ13と外部半導電層15との間に
フッ素系樹脂20が塗布されている。フッ素系樹脂20は、
４フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）を放射線崩壊させた
極微細粉末と、分散媒である水，アルコール，フロロカ
ーボン等の各種溶剤とによる分散溶液とされている。こ
のフッ素系樹脂20は、例えばカーボンブラック等を適宜
混入させておくことにより、外部半導電層15と同色に着
色されている。
基づいて、金属遮蔽テープ13と外部半導電層15との間に
フッ素系樹脂20が塗布されている。フッ素系樹脂20は、
４フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）を放射線崩壊させた
極微細粉末と、分散媒である水，アルコール，フロロカ
ーボン等の各種溶剤とによる分散溶液とされている。こ
のフッ素系樹脂20は、例えばカーボンブラック等を適宜
混入させておくことにより、外部半導電層15と同色に着
色されている。
【００１０】以上のような高圧ケーブル10によれば、比
較的低摩擦係数のフッ素系樹脂20により、外部半導電層
15および金属遮蔽テープ13が互いに摺動可能であるた
め、ドラム巻きや屈曲に伴って金属遮蔽テープ13にしわ
が生じたり、あるいは外部半導電層15に破損が生じな
い。 また、この高圧ケーブル10によれば、良好な耐熱
性，耐寒性，耐薬品性，耐候性，非吸水性，非粘着性を
有するとともに電気的特性に優れたフッ素系樹脂20が採
用されているため、シリコーン油等による潤滑層を外部
半導電層15および金属遮蔽テープ13間に設けた場合に比
較して、金属遮蔽テープ13にべとつきが生じたり汚損す
るという問題を解消できる。さらに、この高圧ケーブル
10によれば、フッ素系樹脂20が耐熱性，耐寒性に優れた
４フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）であるため、例えば
−２００℃〜２５０℃の温度変化に影響されることな
く、高圧ケーブル10の使用温度範囲において全く問題な
く安定した潤滑性が得られる。
較的低摩擦係数のフッ素系樹脂20により、外部半導電層
15および金属遮蔽テープ13が互いに摺動可能であるた
め、ドラム巻きや屈曲に伴って金属遮蔽テープ13にしわ
が生じたり、あるいは外部半導電層15に破損が生じな
い。 また、この高圧ケーブル10によれば、良好な耐熱
性，耐寒性，耐薬品性，耐候性，非吸水性，非粘着性を
有するとともに電気的特性に優れたフッ素系樹脂20が採
用されているため、シリコーン油等による潤滑層を外部
半導電層15および金属遮蔽テープ13間に設けた場合に比
較して、金属遮蔽テープ13にべとつきが生じたり汚損す
るという問題を解消できる。さらに、この高圧ケーブル
10によれば、フッ素系樹脂20が耐熱性，耐寒性に優れた
４フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）であるため、例えば
−２００℃〜２５０℃の温度変化に影響されることな
く、高圧ケーブル10の使用温度範囲において全く問題な
く安定した潤滑性が得られる。
【００１１】次に、本発明に基づいて、フッ素系樹脂を
外部半導電層および金属遮蔽テープに塗布した高圧ケー
ブルを製作し、金属遮蔽テープに生ずるしわ，ずれの評
価を行ったので、比較例とともに表１に基づいて説明す
る。
外部半導電層および金属遮蔽テープに塗布した高圧ケー
ブルを製作し、金属遮蔽テープに生ずるしわ，ずれの評
価を行ったので、比較例とともに表１に基づいて説明す
る。
【００１２】
【表１】
【００１３】なお、表中、ＰＴＦＥ分散溶液は、分散媒
としての水中に平均中心粒径０．３μｍのＰＴＦＥ固形
分を50％投入した。また、シリコーン油としては、信越
シリコーン株式会社製の10ｃｓｔのシリコーン油を採用
した。そして、金属遮蔽テープに生じたしわの評価およ
びずれの評価は、ケーブル直径の10倍の直径を有するマ
ンドレルに実施例および比較例の高圧ケーブルを５回巻
き付ける屈曲試験を行った後、金属遮蔽テープにしわが
生じていない場合に○評価、金属遮蔽テープにしわが生
じている場合に×評価、金属遮蔽テープにずれが生じて
いない場合に○評価、金属遮蔽テープにずれが生じてい
る場合に×評価とした。
としての水中に平均中心粒径０．３μｍのＰＴＦＥ固形
分を50％投入した。また、シリコーン油としては、信越
シリコーン株式会社製の10ｃｓｔのシリコーン油を採用
した。そして、金属遮蔽テープに生じたしわの評価およ
びずれの評価は、ケーブル直径の10倍の直径を有するマ
ンドレルに実施例および比較例の高圧ケーブルを５回巻
き付ける屈曲試験を行った後、金属遮蔽テープにしわが
生じていない場合に○評価、金属遮蔽テープにしわが生
じている場合に×評価、金属遮蔽テープにずれが生じて
いない場合に○評価、金属遮蔽テープにずれが生じてい
る場合に×評価とした。
【００１４】（実施例１）外部半導電層および金属遮蔽
テープ間にフッ素系樹脂を塗布した高圧ケーブルは、し
わの評価，ずれの評価がともに○評価であった。 （比較例１）外部半導電層および金属遮蔽テープ間に潤
滑層を設けない高圧ケーブルは、しわの評価が×評価，
ずれの評価が○評価であった。 （比較例２）外部半導電層および金属遮蔽テープ間にシ
リコーン油を塗布した高圧ケーブルは、しわの評価が○
評価，ずれの評価が×評価であった。
テープ間にフッ素系樹脂を塗布した高圧ケーブルは、し
わの評価，ずれの評価がともに○評価であった。 （比較例１）外部半導電層および金属遮蔽テープ間に潤
滑層を設けない高圧ケーブルは、しわの評価が×評価，
ずれの評価が○評価であった。 （比較例２）外部半導電層および金属遮蔽テープ間にシ
リコーン油を塗布した高圧ケーブルは、しわの評価が○
評価，ずれの評価が×評価であった。
【００１５】以上の評価から、実施例１は、外部半導電
層および金属遮蔽テープ間にフッ素系樹脂が塗布されて
いるため、比較例１および比較例２に比較して、しわの
評価，ずれの評価においてバランスの取れた良好な評価
となったことが判る。なお、本発明の高圧ケーブルは、
前述した実施の形態例に限定されるものでなく、例え
ば、フッ素系樹脂として３フッ化塩化エチレン樹脂（Ｐ
ＣＴＦＥ），ポリフッ化ビニリデン樹脂（ＰＶＤＦ），
４フッ化エチレンと６フッ化プロピレンとの共重合体
（ＦＥＰ）等を採用してもよい。
層および金属遮蔽テープ間にフッ素系樹脂が塗布されて
いるため、比較例１および比較例２に比較して、しわの
評価，ずれの評価においてバランスの取れた良好な評価
となったことが判る。なお、本発明の高圧ケーブルは、
前述した実施の形態例に限定されるものでなく、例え
ば、フッ素系樹脂として３フッ化塩化エチレン樹脂（Ｐ
ＣＴＦＥ），ポリフッ化ビニリデン樹脂（ＰＶＤＦ），
４フッ化エチレンと６フッ化プロピレンとの共重合体
（ＦＥＰ）等を採用してもよい。
【００１６】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、請求項１に記載したように、比較的低摩擦係数のフ
ッ素系樹脂により、外部半導電層および金属遮蔽テープ
が互いに摺動可能であるため、ドラム巻きや屈曲に伴っ
て金属遮蔽テープにしわが生じたり、あるいは外部半導
電層に破損が生じず、かつ、金属遮蔽テープにべとつき
が生じたり汚損する虞れがない。さらに、本発明によれ
ば、請求項２に記載したように、フッ素系樹脂が耐熱
性，耐寒性に優れた４フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）
であるため、温度変化に影響されることなく、安定した
潤滑性が得られる。
ば、請求項１に記載したように、比較的低摩擦係数のフ
ッ素系樹脂により、外部半導電層および金属遮蔽テープ
が互いに摺動可能であるため、ドラム巻きや屈曲に伴っ
て金属遮蔽テープにしわが生じたり、あるいは外部半導
電層に破損が生じず、かつ、金属遮蔽テープにべとつき
が生じたり汚損する虞れがない。さらに、本発明によれ
ば、請求項２に記載したように、フッ素系樹脂が耐熱
性，耐寒性に優れた４フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）
であるため、温度変化に影響されることなく、安定した
潤滑性が得られる。
【図１】本発明に係る実施の形態を示す要部断面図であ
る。
る。
10 高圧ケーブル 11 導体 12 絶縁層 13 金属遮蔽テープ 14 内部半導電層 15 外部半導電層 16 押え巻テープ 17 シース 20 フッ素系樹脂
Claims (2)
- 【請求項１】 線状の導体と、前記導体を覆う絶縁層
と、前記絶縁層に券回される金属遮蔽テープとを有し、
前記絶縁層の内周面に内部半導電層が形成されていると
ともに、前記絶縁層の外周面に外部半導電層が形成さ
れ、かつ、前記金属遮蔽テープの外層に押え巻テープを
介してシース層が設けられている高圧ケーブルであっ
て、 前記金属遮蔽テープと前記外部半導電層との間にフッ素
系樹脂が塗布されていることを特徴とする高圧ケーブ
ル。 - 【請求項２】 前記フッ素系樹脂が４フッ化エチレン樹
脂であることを特徴とする請求項１に記載した高圧ケー
ブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23839397A JPH1186646A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 高圧ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23839397A JPH1186646A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 高圧ケーブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1186646A true JPH1186646A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17029538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23839397A Pending JPH1186646A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 高圧ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1186646A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008521182A (ja) * | 2004-11-23 | 2008-06-19 | プリスミアン・カビ・エ・システミ・エネルジア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | ケーブルの製造方法 |
-
1997
- 1997-09-03 JP JP23839397A patent/JPH1186646A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008521182A (ja) * | 2004-11-23 | 2008-06-19 | プリスミアン・カビ・エ・システミ・エネルジア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | ケーブルの製造方法 |
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