JPH1185585A - 完全メモリ常駐型インデックス方法および装置 - Google Patents

完全メモリ常駐型インデックス方法および装置

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JPH1185585A
JPH1185585A JP9249222A JP24922297A JPH1185585A JP H1185585 A JPH1185585 A JP H1185585A JP 9249222 A JP9249222 A JP 9249222A JP 24922297 A JP24922297 A JP 24922297A JP H1185585 A JPH1185585 A JP H1185585A
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JP9249222A
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Inventor
Tadao Odanaka
忠雄 小田中
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N T T DATA KK
NTT Data Group Corp
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N T T DATA KK
NTT Data Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データベース管理システムなどを適用したデ
ータ処理システムにおいて、インデックステーブルをメ
モリ上にすべて配置することにより、二次記憶装置への
アクセスを減らし、検索時間を向上させる。 【解決手段】 システム起動直後には、最初のインデッ
クステーブルがキャッシュ上にあるとして、データ検索
のキーを“AA”とし(ST1)、キーの頭文字が
“A”のインデックスはインデックステーブル1に有る
ので(ST2)、システムが起動直後か否か判定して
(ST3)、起動直後ならば、インデックステーブル1
がキャッシュに有るか否か判定し(ST4)、無い場合
はインデックステーブルの読み込みを行い(ST5)、
有る場合およびステップST3にて起動直後でない場合
は、キーが“AA”のデータレコードがレコード1に有
るので(ST6)、データレコードの読み込みを行い
(ST7)、データレコード1の内容“aa”を読み取
り処理する(ST8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オンライントラン
ザクション処理(OLTP)、データベース管理システ
ム(DBMS)、リレーショナルデータベース管理シス
テム(RDBMS)などを適用したデータ処理システム
において、データ検索時間を短縮する完全メモリ常駐型
インデックス方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、データベース管理システム(DB
MS)などを適用したデータ処理システムでは、二次記
憶装置(ハードディスク装置など)に記憶されたデータ
ベースをアクセスして処理装置のメモリに読み込んでデ
ータ処理を行っていた。
【0003】ここでは、従来のデータ処理システムにお
いて、最初のインデックステーブルに、キーの最初の一
文字で、次のインデックステーブルへのアクセス情報が
入っているとして説明する。すなわち最初の文字が
“A”の場合インデックステーブル1、“B”の場合イ
ンデックステーブル2のようになっている。データテー
ブルは、インデックスキーが英文字2文字で、データの
内容はキーの英小文字2文字を返す内容となっていると
する。
【0004】またデータテーブルは、レコード1〜26
(同一のアルファベット1文字目をもつデータ)が1つ
のブロックとなっているものとする。
【0005】図8は、従来のデータ処理システムの処理
の流れを示すフローチャートである。まず、データ検索
のキーを“AA”として(ST11)、最初のインデッ
クスがキャッシュに有るか否か判定し(ST12)、無
い場合はインデックステーブルの読み込みを行い(ST
13)、有る場合はキーの頭文字が“A”のインデック
スはインデックステーブル1に有るので(ST14)、
インデックステーブル1がキャッシュに有るか否か判定
し(ST15)、無い場合はインデックステーブルの読
み込みを行い(ST16)、有る場合はキーが“AA”
のデータレコードがレコード1に有るので(ST1
7)、データレコード1がキャッシュに有るか否か判定
し(ST18)、無い場合はデータレコードの読み込み
を行い(ST19)、有る場合はデータレコード1の内
容“aa”を読み取り処理する(ST20)。
【0006】従来技術のシステム運用中は、キャッシュ
にデータが有る場合と無い場合とでは、二次記憶装置の
I/O(Input/Output)の回数が0回ないし2回と異な
る。ランダムアクセスでは、データがキャッシュ(メモ
リ)に残っている確率が低いので、以下の図12で説明
するケースとなり、平均I/Oが2回となる。
【0007】まず従来のデータ処理システム起動時のシ
ステムの状態を図9に示す。起動直後は、キャッシュバ
ッファ上には、データが読み込まれていない。
【0008】図10は、従来のシステム起動直後のトラ
ンザクション実行時のシステムの状態を示す説明図であ
る。起動直後は、キャッシュバッファ上には、データが
読み込まれていないので、データをアクセスするごとに
二次記憶装置の読み込みのI/Oが発生する。
【0009】ここでは、データ検索をキー“AA”で行
う場合を例に説明する。まず、インデックステーブルの
検索のため最初のインデックス(ルート)をキャッシュ
バッファ上に読み込む()。そしてキャッシュバッフ
ァ上のインデックステーブルより、最初の文字で次のイ
ンデックステーブルへのポインタを検索する。最初の文
字が“A”なので、ルートのインデックステーブルに
は、インデックステーブル1のデータブロックの情報が
入っている()。インデックステーブル1は、まだ、
キャッシュバッファ上に読み込まれていないので、イン
デックステーブル1をキャッシュバッファ上に読み込む
()。キャッシュバッファ上のインデックステーブル
1には、キー“AA”に対するデータテーブルの情報が
入っている。ここでは、データテーブルのレコード1に
データが入っているという情報が入っている()。デ
ータテーブルのレコード1がキャッシュバッファ上には
読み込まれていないので、データテーブルのレコード1
が有るデータブロックを読み込む。このデータテーブル
は、大きいので全体を読み込むことができないので、一
部だけを読み込む()。読み込んだデータブロックの
レコード1をアクセスして結果“aa”を返す()。
【0010】次に、システム運用中のトランザクション
実行時について説明する。
【0011】キャッシュバッファ上にデータが有る場合
と無いと場合では、I/Oの発生の有無が異なり、検索
時間に差が生じる。同じデータを複数アクセスする場合
は、キャッシュバッファ上にデータが有る確率が高いの
で、検索時間が短い。しかし、同じデータをアクセスす
る確率が少ないランダムアクセスでは、キャッシュバッ
ファ上にデータが有る確率が低いので、検索時間が長く
なる。
【0012】図11は、従来のシステムにてキャッシュ
にインデックスデータ、データが有る場合のシステムの
状態を示す説明図である。運用中でキャッシュバッファ
上に、データが存在する場合、読み込みのI/Oが発生
しない。
【0013】ここでは、データ検索をキー“AA”で行
う場合を例に説明する。まず、キャッシュバッファ上の
インデックステーブルより、最初の文字で次のインデッ
クステーブルブロックへのポインタを検索する。最初の
文字が“A”なので、ルートのインデックステーブルに
は、インデックステーブル1のデータブロックの情報が
入っている()。インデックステーブル1は、既にキ
ャッシュバッファ上に読み込まれており、このインデッ
クステーブル1には、キー“AA”に対するテーブルの
情報が入っている。ここでは、データテーブルのレコー
ド1にデータが入っているという情報が入っている
()。そしてデータブロックのレコード1をキャッシ
ュバッファ上でアクセスして結果“aa”を返す
()。
【0014】図12は、従来のシステムにてキャッシュ
にインデックスデータ、データテーブルがない場合のシ
ステムの状態を示す説明図である。運用中でキャッシュ
バッファ上に、データが存在しない場合、I/Oが多く
発生し、検索時間が長くなる。
【0015】ここでは、データ検索をキー“BA”で行
う場合を例に説明する。キャッシュバッファ上には他の
インデックステーブルが残っているとする。まず、キャ
ッシュバッファ上のインデックステーブルより、最初の
文字で次のインデックステーブルブロックへのポインタ
を検索する。最初の文字が“B”なので、ルートのイン
デックステーブルには、インデックステーブル2のデー
タブロックの情報が入っている()。キャッシュバッ
ファ上にはインデックステーブル1が残っており、イン
デックステーブル2は、まだキャッシュバッファ上に読
み込まれていない。そこでインデックステーブル1の上
にインデックステーブル2をキャッシュバッファ上に読
み込む()。キャッシュバッファ上のインデックステ
ーブル2には、キー“BA”に対する、データテーブル
の情報が入っている。ここでは、データテーブルのレコ
ード27にデータが入っているという情報が入っている
()。データテーブルのキャッシュバッファには、デ
ータテーブルのレコード1〜26が読み込まれていたと
する。しかし、データテーブルのレコード27がキャッ
シュバッファ上には読み込まれていないので、データテ
ーブルのレコード27が有るデータブロックを読み込
む。データテーブルは、既に読み込まれているデータテ
ーブル1〜26と同じメモリ上に読み込む()。読み
込んだデータブロックのレコード27をアクセスして結
果“ba”を返す()。
【0016】この従来のシステムでは、DBMSを実行
するサーバに搭載できるメモリの量に限界があった。デ
ータベースの容量もせいぜいメモリの数十倍程度とそれ
ほど大きいものを載せることがなかった。多くのデータ
には、インデックスと呼ばれる検索キーを付与し、全デ
ータをアクセスせずにデータを検索できる。このインデ
ックスは、ツリー構造で構成されることが多く、検索対
象のデータブロックを取り出すまでに複数のインデック
ステーブルのデータブロックをアクセスしていた。この
インデックスも1つのデータテーブルとして扱われる。
【0017】ここでデータブロックとは、DBMSがデ
ータを扱う単位であり、データはこのデータブロックの
中に収められる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーバ
に搭載できるメモリの集積度が上がり、非常に膨大な量
を搭載できるようになった。二次記憶装置である磁気デ
ィスクは容量が増し、さらに、サーバに接続できる数が
非常に多くなった。その結果、データベースの容量はメ
モリ容量の数百倍から数千倍の容量へとなってきた。
【0019】非常に大きなデータベースでは、ランダム
アクセスの場合に一部のデータをメモリ上にキャッシュ
しておいても、メモリ上のデータを次にアクセスする確
率が小さくなる。そのため、次にデータがアクセスされ
るまでの間にキャッシュ上から削除されていることが多
い。データとインデックスを同じキャッシュバッファ上
に持つため、インデックステーブルのデータも同様にキ
ャッシュ上から削除される。そのため、多くの場合、デ
ータを検索する際に、インデックスデータとテーブルデ
ータを保持している二次記憶装置へのアクセスが多くな
り検索に要する時間が長くなる。
【0020】LRU(最低使用頻度)管理によるキャッ
シュでは、アクセスされた順序もしくは、アクセスの頻
度によりメモリ上に配置される。データのアクセスが行
われる場合、キャッシュバッファ上に存在するかどうか
メモリ上の順序によりアクセスされる処理が行われる。
【0021】インデックスも1つのテーブルとして扱わ
れるため、実際のテーブルデータとインデックスのデー
タがバッファ上に混在する。また、アクセス頻度の低下
による、キャッシュバッファ上からのデータ削除などの
処理も必要である。
【0022】LRU管理では、データがアクセスされて
いない場合は、キャッシュバッファ上にデータがないの
で、二次記憶装置から読み出す必要がある。そのため、
キャッシュ上にデータが有る場合と無い場合とで検索時
間に差が生じる。
【0023】インデックスは、階層構造になっているこ
とが多く、最終的なデータを読み込む直前のデータブロ
ックは、LRU管理によりキャッシュバッファ上から削
除されている場合が多い。キャッシュバッファ上に無い
データが必要な場合、二次記憶装置からデータを読み出
す必要があり、結果として、インデックステーブルを保
存している二次記憶装置へのアクセスが多くなりスルー
プットが悪くなる。
【0024】特にシステム起動直後は、二次記憶装置よ
りキャッシュバッファ上にデータが読み出されていない
ので、読み出し速度の遅い二次記憶装置からデータを読
み出す必要がある。したがって、起動直後のアクセスは
運用中に比べ検索時間が遅くなる。
【0025】本発明は、データベース管理システムなど
を適用したデータ処理システムにおいて、ユーザが設定
した任意のテーブルをシステムの起動検出後にメモリ上
に配置する。特に頻繁にアクセスが行われるインデック
ステーブルをメモリ上にすべて配置することにより、二
次記憶装置へのアクセスを減らし、検索時間を向上させ
る完全メモリ常駐型インデックス方法および装置を提供
することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の完全メモリ常駐型インデ
ックス方法は、データベースを構成するデータおよびこ
れに対応するインデックステーブルを記憶した二次記憶
装置と、この二次記憶装置に記憶されたデータおよび対
応するインデックステーブルを用いてデータ処理する処
理装置とを備えたデータ処理システムにおいて、システ
ムの起動検出後、前記二次記憶装置に記憶されたインデ
ックステーブルを前記処理装置のメモリに転写記憶する
ことを特徴とする。
【0027】本発明の請求項2に記載の完全メモリ常駐
型インデックス装置は、データベースを構成するデータ
およびこれに対応するインデックステーブルを記憶した
二次記憶装置と、この二次記憶装置に記憶されたデータ
および対応するインデックステーブルを用いてデータ処
理する処理装置とを備えたデータ処理システムにおい
て、システムの起動を検出する起動検出手段と、この起
動検出手段からの起動に応じて、前記二次記憶装置に記
憶されたインデックステーブルを前記処理装置のメモリ
に転写記憶するインデックス記憶手段とを具備すること
を特徴とする。
【0028】上記の構成によって、本発明の請求項1お
よび請求項2に記載の完全メモリ常駐型インデックス方
法および装置は、システムの起動検出後、二次記憶装置
に記憶されたインデックステーブルを処理装置のメモリ
に転写記憶するので、インデックスに対するI/Oは0
回になり、実データを読み込むための1回のI/Oとな
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0030】本実施の形態では、最初のインデックステ
ーブルに、キーの最初の一文字で、次のインデックステ
ーブルへのアクセス情報が入っているとして説明する。
すなわち最初の文字が“A”の場合インデックステーブ
ル1、“B”の場合インデックステーブル2のようにな
っている。データテーブルは、インデックスキーが英文
字2文字で、データの内容はキーの英小文字2文字を返
す内容となっているものとする。
【0031】また、インデックステーブルは、他のイン
デックステーブル1、2、・・・と異なるディスク装置
(二次記憶装置)に入っており、インデックステーブル
1、2、・・・は同じディスク装置に入っているものと
する。
【0032】データテーブルは、レコード1〜26(同
一のアルファベット1文字目をもつデータ)が1つのブ
ロックとなっているものとする。
【0033】図1は、本発明の完全メモリ常駐型インデ
ックス方法の処理の流れを示すフローチャートである。
システム起動直後には、最初のインデックステーブルが
キャッシュ上にあるとする。まず、データ検索のキーを
“AA”として(ST1)、キーの頭文字が“A”のイ
ンデックスはインデックステーブル1に有るので(ST
2)、システムが起動直後か否か判定して(ST3)、
起動直後ならば、インデックステーブル1がキャッシュ
に有るか否か判定し(ST4)、無い場合はインデック
ステーブルの読み込みを行い(ST5)、有る場合およ
びステップST3にて起動直後でない場合は、キーが
“AA”のデータレコードがレコード1に有るので(S
T6)、データレコードの読み込みを行い(ST7)、
データレコード1の内容“aa”を読み取り処理する
(ST8)。
【0034】本発明の完全メモリ常駐型インデックス方
法によるシステム運用中は、二次記憶装置のI/Oの回
数がデータレコードを読み込む1回となる。
【0035】図2は、本発明の完全メモリ常駐型インデ
ックス装置の起動時のシステムの状態を示す説明図であ
る。本処理システムは、コンピュータ(処理装置)1と
その上で動作するデータベース管理システム2、および
これらによって管理されるディスク装置(二次記憶装
置)3から構成される。また本処理システムを構成する
ハードウェアおよびソフトウェアによって、起動検出手
段およびインデックス記憶手段が実現される。
【0036】起動直後は、キャッシュバッファ上には、
データが読み込まれていないが、システムがアクティブ
になったら、インデックステーブルおよびインデックス
テーブル1、2…のデータを順次キャッシュバッファに
読み込む()。
【0037】同じディスク上に有るインデックステーブ
ル1とインデックステーブル2は、逐次キャッシュバッ
ファ上に読み込まれる。ここで先にアクセスの発生した
インデックステーブルnは、先に読み込まれる()。
【0038】次に、システム起動直後のトランザクショ
ン実行時について説明する。これは、キャッシュのイン
デックスデータ読み込み中のトランザクションの処理で
ある。
【0039】図3は、インデックステーブルが既に読み
込まれている場合のシステムの状態を示す説明図であ
る。キャッシュバッファ上に既にデータが読み込まれて
いれば、I/Oは、データを読み込んでくる1回だけと
なる。ここでは、データ検索をキー“AA”で行う場合
を例に説明する。
【0040】起動時にインデックステーブルは、読み込
まれているので、キャッシュバッファ上のインデックス
テーブルより、最初の文字で次のインデックステーブル
ブロックへのポインタを検索する。最初の文字が“A”
なので、ルートのインデックステーブルには、インデッ
クステーブル1のデータブロックの情報が入っている
()。
【0041】インデックステーブルと同時にキャッシュ
バッファ上に読み込まれているので、インデックステー
ブル1には、キー“AA”に対するデータテーブルの情
報が入っている。ここでは、データテーブルのレコード
1にデータが入っているという情報が入っている。この
とき、インデックステーブル2は、このトランザクショ
ンに関係ないので、キャッシュバッファに読み込まれる
()。
【0042】データテーブルのレコード1はキャッシュ
バッファ上には読み込まれないので、データテーブルの
レコード1が有るデータブロックを読み込んでくる
()。読み込んだデータブロックのレコード1をアク
セスして結果“aa”を返す。
【0043】図4は、インデックスデータがまだ読み込
まれていない場合のシステムの状態を示す説明図であ
る。ここでは、データ検索をキー“CA”で行う場合を
例に説明する。
【0044】まず、キャッシュバッファ上のインデック
ステーブルより、最初の文字で次のインデックステーブ
ルブロックへのポインタを検索する。最初の文字が
“C”なので、ルートのインデックステーブルには、イ
ンデックステーブル3のデータブロックの情報が入って
いる()。
【0045】インデックステーブル1は、既にキャッシ
ュバッファ上に読み込まれ、次にインデックステーブル
2を読み込もうとしていたが、インデックステーブル3
のアクセスが行われるので、先にインデックステーブル
3をキャッシュバッファ上に読み込む()。
【0046】キャッシュバッファ上のインデックステー
ブル3には、キー“CA”に対するデータテーブルの情
報が入っている。ここでは、データテーブルのレコード
53にデータが入っているという情報が入っている
()。
【0047】データテーブルはキャッシュバッファ上に
は読み込まれないので、データテーブルのレコード53
が有るデータブロックを読みんでくる()。
【0048】読み込んだデータブロックのレコード53
をアクセスして結果“ca”を返す。
【0049】図5は、システム運用中のトランザクショ
ン実行時のシステムの状態を示す説明図である。ここで
は、データ検索をキー“BB”で行う場合を例に説明す
る。
【0050】まず、キャッシュバッファ上のインデック
ステーブルより、最初の文字で次のインデックステーブ
ルブロックへのポインタを検索する。最初の文字が
“B”なので、ルートのインデックステーブルには、イ
ンデックステーブル2のデータブロックの情報が入って
いる()。
【0051】キャッシュバッファ上のインデックステー
ブル2には、キー“BB”に対する、データテーブルの
情報が入っている。ここでは、データテーブルのレコー
ド28にデータが入っているという情報が入っている
()。
【0052】データテーブルはキャッシュバッファ上に
読み込まれないので、データテーブルのレコード28が
有るデータブロックを読み込んでくる()。
【0053】読み込んだデータブロックのレコード28
をアクセスして結果“bb”を返す。
【0054】図6は、インデックスのツリー構造を示す
図である。一般に、データ件数が増加すると、インデッ
クスのツリー構造の段数が増える。ここでデータ件数を
n、1ブロックのインデックス数をm、リーフ(葉)の
ブロック数をl=n/mとすると、インデックスの段数
はlog(l)/log(m)となる。
【0055】ここで読み込み単位をデータブロックとす
ると、このデータブロックには複数の次のアクセス情報
がはいっている。ルート(根)を含め、このデータブロ
ックには、いくつかの検索キーに対する次のデータブロ
ックへのアクセス情報が入っている。リーフには、ある
キーに対するデータテーブルの該当レコードの情報が入
っている。検索を行う場合、ルートから検索キーをアク
セスしていき、データテーブルのアクセス情報を得る。
【0056】図7は、完全メモリ常駐型インデックス装
置のキャッシュバッファ管理の一例を示す図である。ブ
ロック番号ごとに各インデックステーブルが対応し、各
インデックステーブルごとに各データテーブルが対応す
る。そしてインデックステーブルごとに、キャッシュバ
ッファ上に読み込む。
【0057】以上述べてきたように、インデックステー
ブルは多くの場合データテーブルの量よりも小さいた
め、本発明の完全メモリ常駐型インデックス方法および
装置では、インデックステーブルをメモリ上に常駐させ
る。このことにより、運用中にインデックステーブルへ
の不要なアクセスを避けることができる。
【0058】大きなデータベースの場合、テーブルデー
タをメモリ上のキャッシュバッファに保持しておいて
も、次にアクセスされる確率が非常に低いため、保持す
る必要はない。
【0059】特に、OLTPの場合、データアクセスに
は一意なインデックスが付与されており、データ検索に
は必ずインデックステーブルがアクセスされる2次記憶
装置より、インデックステーブルのデータをすべて読み
込んでくるのに時間を要するので、本発明では、インデ
ックステーブルのデータについてシステム起動検出時点
でデータベースをアクティブにする。そしてインデック
ステーブルが複数の2次記憶装置に分散されている場
合、複数の2次記憶装置より並列に読み込みを行う。ま
たインデックステーブルを読み出している最中に、まだ
読み出されていないインデックステーブルのデータブロ
ックへのアクセスがあった場合は、優先してそのデータ
ブロックを読み出し、メモリ上に配置する。さらに引き
続き読み出し処理が行われる場合に、既に2次記憶装置
より読み出しが行われているインデックステーブルは、
読み出しを行わない。このようにインデックステーブル
を全てメモリ上に読み込むため、今までのようなLRU
の管理が不要となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の請求項1お
よび請求項2に記載の完全メモリ常駐型インデックス方
法および装置は、システムの起動検出後、二次記憶装置
に記憶されたインデックステーブルを処理装置のメモリ
に転写記憶するので、インデックステーブルにI/Oが
集中した場合に、I/Oを分散するためのディスクスト
ライピング(disk stripping:複数のディスクスピンド
ルにデータを分散して記憶し、かつオペレーティングシ
ステムからは単一のボリュームとして扱う。)などの不
要な投資を抑制することができる。
【0061】性能面では、従来該当テーブルを読み込む
ためにインデックステーブルを複数回読み込んでいたの
に対し、本発明ではインデックスがメモリ上に有るた
め、インデックスに対するI/Oは0回になり、実デー
タを読み込むための1回のI/Oとなる。特にランダム
アクセスの多い場合は、従来のシステムではキャッシュ
のヒット率が期待できないため、非常にI/O回数が多
かったが、本発明では必ず1回のI/Oしか発生しな
い。ディスクアクセスの場合、数ms〜20ms程度要
していたのが、メモリアクセスでは、1ms以下である
ため、インデックスの段数が多い巨大データベースほ
ど、本発明の効果が大きい。
【0062】また本発明ではI/Oの回数が一定してい
るので、処理時間の予測が容易である。さらにディスク
装置へのI/Oの回数も予測しやすいので必要な設備投
資を導き出し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の完全メモリ常駐型インデックス方法の
処理の流れを示すフローチャートである。
【図2】本発明の完全メモリ常駐型インデックス装置の
起動時のシステムの状態を示す説明図である。
【図3】インデックスデータが既に読み込まれている場
合のシステムの状態を示す説明図である。
【図4】インデックスデータがまだ読み込まれていない
場合のシステムの状態を示す説明図である。
【図5】システム運用中のトランザクション実行時のシ
ステムの状態を示す説明図である。
【図6】インデックスのツリー構造を示す図である。
【図7】本発明の完全メモリ常駐型インデックス装置の
キャッシュバッファ管理の一例を示す図である。
【図8】従来のデータ処理システムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図9】従来のデータ処理システム起動時のシステムの
状態を示す説明図である。
【図10】システム起動直後のトランザクション実行時
の従来のシステムの状態を示す説明図である。
【図11】キャッシュにインデックスデータ、データが
有る場合の従来のシステムの状態を示す説明図である。
【図12】キャッシュにインデックスデータ、データテ
ーブルがない場合の従来のシステムの状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 コンピュータ(処理装置) 2 データベース管理システム 3 ディスク装置(二次記憶装置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースを構成するデータおよびこ
    れに対応するインデックステーブルを記憶した二次記憶
    装置と、 この二次記憶装置に記憶されたデータおよび対応するイ
    ンデックステーブルを用いてデータ処理する処理装置と
    を備えたデータ処理システムにおいて、 システムの起動検出後、前記二次記憶装置に記憶された
    インデックステーブルを前記処理装置のメモリに転写記
    憶することを特徴とする完全メモリ常駐型インデックス
    方法。
  2. 【請求項2】 データベースを構成するデータおよびこ
    れに対応するインデックステーブルを記憶した二次記憶
    装置と、 この二次記憶装置に記憶されたデータおよび対応するイ
    ンデックステーブルを用いてデータ処理する処理装置と
    を備えたデータ処理システムにおいて、 システムの起動を検出する起動検出手段と、 この起動検出手段からの起動に応じて、前記二次記憶装
    置に記憶されたインデックステーブルを前記処理装置の
    メモリに転写記憶するインデックス記憶手段とを具備す
    ることを特徴とする完全メモリ常駐型インデックス装
    置。
JP9249222A 1997-09-12 1997-09-12 完全メモリ常駐型インデックス方法および装置 Pending JPH1185585A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9249222A JPH1185585A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 完全メモリ常駐型インデックス方法および装置

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