JPH1184454A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH1184454A
JPH1184454A JP24442097A JP24442097A JPH1184454A JP H1184454 A JPH1184454 A JP H1184454A JP 24442097 A JP24442097 A JP 24442097A JP 24442097 A JP24442097 A JP 24442097A JP H1184454 A JPH1184454 A JP H1184454A
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JP
Japan
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shake
camera
unit
horizontal
vertical
Prior art date
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Withdrawn
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JP24442097A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Hara
吉宏 原
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/150,367 priority patent/US6285831B1/en
Publication of JPH1184454A publication Critical patent/JPH1184454A/ja
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ姿勢を的確、かつより迅速に検出する
ことを可能にする。 【解決手段】 目標位置設定部53に対して、補正レン
ズ部3の各レンズを中央位置に移動させるための横及び
縦方向の基準位置データを設定データSDPH,SDPV
して駆動部6にセットさせ、横及び縦方向の基準位置デ
ータに応じて移動した後の補正レンズ部3の各レンズの
位置データを位置データ入力部57から取り込み、横及
び縦方向の基準位置データと比較することで横及び縦方
向の差を算出する基準・補正位置設定部58と、横及び
縦方向の差データに応じて、メモリ56から対応するカ
メラ姿勢情報を読み出すことでカメラ1の姿勢を判断す
る姿勢判断部59とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ本体の姿勢
の検出を行うカメラに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、カメラ撮影においては、被写体の状
況や撮影者の所望する構図等に応じて、カメラを横向け
の他、縦向けに構えて撮影を行うことがある。この場
合、手振れ補正制御やフォーカス制御用に設けられてい
る検出エリアの設定等をカメラ姿勢に応じて変更するこ
とが、より適正な手振れやフォーカス制御にとって好ま
しいことから、カメラ姿勢を知ることが望まれる。
【0003】特開平4−328531号公報には、光軸
偏心用手段としての像振れ補正用レンズの停止位置を利
用して重力方向に対するカメラの向き(姿勢)を検出す
る方法が開示されている。即ち、この像振れ補正用レン
ズは不動作時のフリー状態で移動可能に構成されてお
り、カメラの姿勢検出方法は補正レンズがメカ的な移動
終端に当たる程度に大きく変位したときの停止位置を位
置検出素子(PSD)等で検出するようにしたものであ
る。
【0004】なお、特開平1−131522号公報に
は、像振れ補正用レンズ位置を正確に中央位置に制御す
るサーボ方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−328531号公報記載の姿勢検出方法では、像振
れ補正用レンズがフリーになっている状態のメカ的な移
動終端に当たる程度の大きな変位を検出することでカメ
ラ姿勢を判断しているので、像振れ補正用レンズがメカ
的な移動終端に当たらないような微妙な変位の場合には
姿勢検出が困難であるとともに、カメラが少し振れたよ
うな場合の姿勢検出も困難である。また、フリー状態で
あるので、像振れ補正用レンズが自重によってメカ的な
移動終端に当たる位置に移動するまで待たなければ検出
ができないといった問題がある。
【0006】なお、特開平1−131522号公報に
は、中央位置制御とカメラ姿勢との関係についてまでは
記載されていない。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
カメラ姿勢を的確、かつより迅速に検出し得る機能を備
えたカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1記載の発明は、カメラ本体に対して設定さ
れた一の面上を移動可能な可動部材と、前記可動部材に
対し目標位置を設定する位置設定手段と、前記位置設定
手段の設定位置に前記可動部材を移動させるための移動
手段と、前記可動部材の位置を検出する位置検出手段
と、前記移動手段を所定の駆動力で動作させた場合の前
記位置検出手段により検出された位置と前記目標位置と
を比較する比較手段と、前記比較手段での比較結果に応
じてカメラ姿勢を検出する姿勢検出手段とを備えたもの
である。
【0009】この構成によれば、可動部材は、カメラ本
体に対して特定された一の面上で、設定された目標位置
に向けて移動させられる。このときの可動部材の位置は
位置検出手段によって検出されている。可動部材は、移
動する面が水平面であれば、あるいは鉛直面上で横(水
平)方向であれば、自重の影響を受けずに目標位置に移
動して正確に停止する。一方、可動部材の移動方向が鉛
直方向(鉛直成分を有する場合)であるときは、可動部
材が重力の影響を受けるので、自重を考慮した分、目標
位置に対して差を生じて停止することとなる。比較手段
は、好ましくは停止位置と目標位置との位置差を算出す
るなどして、両位置の関係を比較する。姿勢検出手段
は、上記比較結果(差を算出したときは、その有無や値
等)と、カメラ本体に対して特定された一の面との関係
から、直ちにカメラの姿勢を検出乃至は判断するように
している。
【0010】また、請求項2記載の発明は、撮影レンズ
の光軸に交差する面上であって、一の方向及び該一の方
向に直交する方向に移動可能な一対の振れ補正レンズ
と、前記振れ補正レンズの夫々に目標位置を設定する位
置設定手段と、前記位置設定手段の設定位置に前記振れ
補正レンズをそれぞれ移動させるための移動手段と、前
記振れ補正レンズの夫々の位置を検出する位置検出手段
と、前記位置検出手段により検出された各振れ補正レン
ズの位置の少なくとも一方と、これに対応する振れ補正
レンズの前記目標位置とを比較する比較手段と、前記比
較手段での比較結果に応じてカメラ姿勢を検出する姿勢
検出手段とを備えたものである。
【0011】この構成では、一対の振れ補正用としての
既存のレンズをそのまま用いることができ、また少なく
とも一方の位置からカメラ姿勢を検出乃至は判断するよ
うにしているので、例えば、カメラが横向き又は縦向き
になっているような場合の比較結果をメモリ等に記憶さ
せれば、カメラ姿勢が横向きか縦向きであるかが検出乃
至は判断されるようになる。また、振れ補正レンズの目
標位置を設定することでカメラ姿勢が検出できるので、
この姿勢検出が手振れ補正制御にそのまま利用可能とな
る。
【0012】更に、請求項3記載の発明は、撮影レンズ
の光軸に交差する面上を移動可能な振れ補正レンズと、
前記振れ補正レンズに対し、一の方向及び該一の方向に
直交する方向における目標位置を設定する位置設定手段
と、前記位置設定手段の設定位置に前記振れ補正レンズ
を移動させるための移動手段と、前記振れ補正レンズの
各方向における位置を検出する位置検出手段と、前記位
置検出手段により検出された振れ補正レンズの各位置
と、これらに対応する前記各目標位置とを比較する比較
手段と、前記比較手段での比較結果に応じてカメラ姿勢
を検出する姿勢検出手段とを備えたものである。
【0013】この構成では、二次元の面上を移動可能な
前記振れ補正レンズの位置からカメラ姿勢を検出乃至は
判断するようにしているので、例えば、カメラが横向き
又は縦向きになっているような場合の比較結果をメモリ
等に記憶させれば、カメラ姿勢が横向きか縦向きである
かが検出乃至は判断されるようになる。また、振れ補正
レンズの目標位置を設定することでカメラ姿勢が検出で
きるので、この姿勢検出が手振れ補正制御にそのまま利
用可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
すカメラのブロック図である。本カメラ1は、撮影部
2、補正レンズ部3、振れ検出部4、振れ補正量設定部
5、駆動部6、位置検出部7、露出制御部8、モード判
定部9及び測距モジュール10により構成されている。
【0015】撮影部2は、光軸Lを有する撮影レンズ2
1、及び装填されたフィルム22を光軸L上の結像位置
に給送する図略の機構部を備え、被写体像を撮影するも
のである。
【0016】補正レンズ部3は、撮影レンズ21の前方
に配置された横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レン
ズ32で構成され、被写体像振れをプリズム方式で補正
するものである。横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正
レンズ32は、それぞれ、光軸Lに平行な光軸を有し、
光軸Lと直交する面上を互いに直交する横及び縦方向に
移動可能に支持されている。
【0017】振れ検出部4は、検出用レンズ41、振れ
センサ42、振れセンサ制御部43及び信号処理部44
により構成されており、被写体に対するカメラ1本体の
相対的な振れにより生じる被写体像振れを検出するため
の画像データを得るものである。検出用レンズ41は、
撮影レンズ21の光軸Lと平行な光軸を有し、被写体像
を後方の振れセンサ42上に結像させるものである。振
れセンサ42は、複数のCCD(電荷結合素子)等の光
電変換素子が二次元状に配列されたエリアセンサであ
り、検出用レンズ41により結像された被写体像を受光
し、受光量に応じた電気信号を得るものである。被写体
像の画像信号は、各光電変換素子で受光されて得られた
電気信号である画素信号の平面的な集合として得られ
る。振れセンサ制御部43は、振れセンサ42に対して
所定の電荷蓄積時間(積分時間)で繰り返し受光動作を
行わせ、各受光動作で得られた画像信号を信号処理部4
4に送出させるものである。信号処理部44は、振れセ
ンサ42からの各画素信号に対し、所定の信号処理(信
号増幅及びオフセット調整等の処理)を施して、画素デ
ータにA/D変換するものである。
【0018】図2は、振れ検出部4がカバーする振れ検
出エリアの一例を示す図で、(a)はカメラ1が横向き
姿勢にある場合の振れ検出エリアの様子を示し、(b)
は縦向き姿勢の場合の振れ検出エリアの様子を示してい
る。本実施形態では、振れ検出部4は、図2(a)に示
されるように、撮影画面に対して、中央に位置する振れ
検出エリアA1と、周辺のエリアとして例えば左側に位
置する振れ検出エリアA2とをカバーするように構成さ
れている。即ち、振れセンサ42は、検出用レンズ41
によって結像される被写体像のうち、振れ検出エリアA
1内に対応する被写体像をカバーするだけの受光素子が
形成された受光面と、振れ検出エリアA2内に対応する
被写体像をカバーするだけの受光素子が形成された別の
受光面とを有している。
【0019】なお、振れ検出部4は、撮影画面の全てを
カバーする振れセンサ42を用いてもよい。この場合、
画像処理の段階で、検出エリアA1,A2に相当するエ
リアの信号を抽出するようにしてもよい。
【0020】図1に示される振れ補正量設定部5は、振
れ量検出部51、係数変換部52、目標位置設定部5
3、補正ゲイン設定部54、温度センサ55、メモリ5
6、位置データ入力部57、基準・補正位置設定部58
及び姿勢判断部59により構成され、駆動部6に対して
駆動信号を生成するための設定データをセットするもの
である。温度センサ55は、カメラ1の環境温度を検出
するものである。メモリ56は、振れ量検出部51で用
いられる画像データや振れ量等のデータを一時記憶する
RAMや、係数変換部52で用いられる変換係数等を記
憶するEEPROMにより構成される。また、メモリ5
6(EEPROM)には、横向き及び縦向きのカメラ姿
勢に応じた差データが登録データとして予め測定され記
憶されている。なお、メモリ56に記憶される登録デー
タは、横向き及び縦向き姿勢のいずれか一方でもよい。
横向き及び縦向きのいずれかの姿勢を判断する場合、横
向きでなければ縦向き姿勢であることが判別可能だから
である。
【0021】図3は、振れ量検出部51のブロック図で
ある。振れ量検出部51は、振れ量算出部511、デー
タ選択部512及び予測振れ量算出部513によって構
成され、信号処理部44からの画像データを用いて振れ
量を求め、この振れ量を利用して予測振れ量を更に求め
るものである。
【0022】振れ量算出部511は、画像データダンプ
部511a、検出エリア選択部511b及び画像比較演
算部511cによって構成されている。画像データダン
プ部511aは、信号処理部44からの画像データをメ
モリ56(RAM)にダンプするものである。メモリ5
6には、振れ検出エリアA1,A2の各々の画像データ
が記憶される。
【0023】検出エリア選択部511bは、振れ検出エ
リアA1,A2のいずれか一方を選択するものであり、
画像比較演算部511cは、選択されたエリア内の画像
データを利用して振れ量を導出するものである。
【0024】ここで、振れ検出エリアの選択方法につい
て、「フラッシュ発光禁止モード」とこれ以外のモード
とに分けて説明する。但し、本実施形態では、図1に示
すモード判定部9が、「フラッシュ発光禁止モード」、
「夜景モード」、「スローシンクロモード」及び「フラ
ッシュオートモード」のいずれかのモードに切り替える
スイッチSMDを監視して、いずれのモードが選択された
かを判定するようになっている。
【0025】(1)「フラッシュ発光禁止モード」時の
振れ検出エリアの選択方法 「フラッシュ発光禁止モード」の場合には、検出エリア
選択部511bは、後述の姿勢判断部59からの横向き
姿勢か縦向き姿勢のいずれであるかを示すカメラ姿勢情
報に応じて、振れ検出エリアA1,A2のうちからどち
らか一方を選択する。
【0026】即ち、カメラ姿勢情報が縦向き姿勢を示す
場合には、検出エリア選択部511bは、メモリ56か
ら振れ検出エリアA1内の画像データを優先して読み出
し、この画像データのコントラスト値CA1を所定値Ca
と比較し、CA1がCaよりも高ければ振れ検出エリアA
1を選択し、そうでなければ振れ検出エリアA2を選択
する。縦向き姿勢の場合には、図2(b)に示されるよ
うに、振れ検出エリアA2は、主被写体と関係のない空
や地面等の存在する可能性が高い一方、振れ検出エリア
A1は、主被写体の存在する可能性が高いからである。
【0027】これに対して、横向き姿勢の場合には、検
出エリア選択部511bは、メモリ56から振れ検出エ
リアA1,A2内の画像データを読み出し、両エリア内
の画像のコントラスト値CA1,CA2を比較し、コントラ
スト値が高い方のエリアを選択する。横向き姿勢の場
合、主被写体は、振れ検出エリアA1,A2のいずれの
エリアにも同じように存在する可能性があるからであ
る。
【0028】(2)「フラッシュ発光禁止モード」時以
外の振れ検出エリアの選択方法 「夜景モード」、「スローシンクロモード」及び「フラ
ッシュオートモード」のいずれかのモードの場合には、
検出エリア選択部511bは、露出制御部8からのフラ
ッシュの使用・未使用を表すフラグFF と測距モジュー
ル10からの測距データとに応じて、振れ検出エリアA
1,A2のどちらか一方を選択する。
【0029】即ち、フラグFF がフラッシュ使用を示す
場合(FF =1)で、且つ測距データにより示される被
写体距離がフラッシュ光が届く距離D以下である場合に
は、検出エリア選択部511bは、メモリ56から振れ
検出エリアA2内の画像データを優先して読み出し、こ
の画像データのコントラスト値CA2を所定値Cbと比較
する。この比較の結果、CA2がCbよりも高ければ振れ
検出エリアA2が選択され、そうでなければ振れ検出エ
リアA1が選択される。これは、フラッシュ使用時にお
いて、主被写体が振れ検出エリアA1に位置すればフラ
ッシュ光で適正露出になり、主被写体に対するカメラ1
本体の相対的な振れの影響が無視できる程度のものとな
る一方、夜景等の被写体が振れ検出エリアA2に位置し
ている場合にはフラッシュ光で適正露出にならず、長い
(後述のTLMD 以上の)シャッタ開時間で撮影される結
果、カメラ1本体の振れが問題となるからである。但
し、本実施形態では、距離Dは、フラッシュのガイド番
号(GNo)の値を開放絞り値で除算して得たものをい
う。
【0030】一方、フラグFF がフラッシュ未使用を示
す場合(FF =0)や、被写体距離が距離Dよりも長い
場合には、検出エリア選択部511bは、メモリ56か
ら振れ検出エリアA1,A2内の画像データを読み出
し、両エリア内の画像のコントラスト値CA1,CA2を比
較し、コントラスト値が高い方のエリアを選択する。こ
の場合、主被写体が振れ検出エリアA1に位置している
と考えることができないので、被写体距離が距離Dより
も長くても、主被写体が適正露出でないと推定すること
ができない。このため、コントラスト値が高い方のエリ
アで振れ補正が実行されるようになっている。なお、こ
の場合、「フラッシュ発光禁止モード」の場合と同様に
処理するようにしてもよい。
【0031】なお、上記各コントラスト値は、コントラ
スト値の最大値でもよく平均値でもよい。
【0032】画像比較演算部511cは、検出エリア選
択部511bにより選択された振れ検出エリア内の画像
データを利用して、振れ量を求めるものである。即ち、
メモリ56に記憶されている最新の画像データについ
て、基準画像に対応する画像を参照画像として抽出し、
基準画像位置に対する参照画像位置の変化量から画素数
単位の振れ量が求められる。振れ量は、横及び縦方向の
各々について求められ、メモリ56に一時記憶される。
【0033】図4は、鏡胴内に収納された縦振れ補正レ
ンズ32等の斜視図である。本実施形態では、縦振れ補
正レンズ32は、鏡胴24内に収納され、支点Oで回動
可能に支持されたフレーム321に取り付けられてい
る。フレーム321の外周部における支点Oの反対側に
は、ギヤ部322が形成されている。このギヤ部322
と噛合するギヤ631を有するモータ632が駆動する
ことで、縦振れ補正レンズ32は略縦方向に移動する。
図4から理解されるように、縦振れ補正レンズ32は、
鏡胴24の内径に当たる可動範囲R内において、略縦方
向に移動可能である。横方向についても同様である。
【0034】ここで、図4により画像比較演算部511
cが用いる基準画像について説明する。基準画像は、補
正レンズ部3の各レンズが所定の基準位置、例えば各レ
ンズが互いに逆向きに等距離移動可能な中央位置(図4
ではRa=Rbとなる位置)にセットされた際に、振れ
検出部4から取り込まれた画像データに含まれる画像の
ことである。このように、中央位置を基準にすること
で、一方の可動範囲が他方よりも短い場合に生じやすく
なるレンズが終端に当たりやすくなるという問題が回避
される。
【0035】図5は、データ選択部512による振れ量
データ選択抽出の説明図である。データ選択部512
は、所定の基準時間(速度演算時間Tv及び加速度演算
時間Tα)を用いて、最新の振れ量を含む4個の振れ量
をメモリ56から選択抽出するものである。即ち、最新
時点t1(以下taとする。)における振れ量Eaが選
択抽出され、時点taに対してTv(所要の信頼性を有
する振れ速度を求めるのに必要な時間幅)よりも長く且
つ最短となる時点t3(以下tbとする。)が検索さ
れ、この時点tbにおける振れ量Ebが選択抽出され
る。また、時点taに対してTα(所要の信頼性を有す
る振れ加速度を求めるのに必要な時間幅)よりも長く且
つ最短となる時点t5(以下tcとする。)が検索さ
れ、この時点Tcにおける振れ量Ecが選択抽出され
る。更に、時点tcに対して前述のTvよりも長く且つ
最短となる時点t7(以下tdとする。)が検索され、
この時点tdにおける振れ量Edが選択抽出される。こ
れら4個の振れ量Ea,Eb,Ec,Ed及び時点t
a,tb,tc,tdは、横及び縦方向の各々について
選択抽出されるとともに、対応してメモリ56に記憶さ
れる。
【0036】但し、時点t1,t2,…の順に時刻が古
くなっている。また各時点は、積分時間の中間時点を表
している。更に、各時点における上向きの矢印は、検出
された振れ量を表しているもので、これらの振れ量はメ
モリ56に記憶されているものである。
【0037】なお、データ選択部512は、上記選択方
法に限らず、所定の基準時間に最も近い離間時間となる
時点における振れ量を選択するものでもよく、或いは所
定の基準時間よりも短く且つ最長となる離間時間となる
時点における振れ量を選択するようにしてもよい。
【0038】図3に示される予測振れ量算出部513
は、横及び縦方向の各々について、データ選択部512
で選択抽出された4個の振れ量を用いて予測振れ量を算
出するものである。即ち、最新の振れ量Eaと過去の1
つの振れ量Ebから(数1)により振れ速度V1が求め
られ、残りの古い方の2つの振れ量Ec,Edから(数
2)により振れ速度V2が求められる。そして、振れの
速度V1,V2から(数3)により振れ加速度αが求め
られる。
【0039】
【数1】V1=(Ea−Eb)/(ta−tb)
【0040】
【数2】V2=(Ec−Ed)/(tc−td)
【0041】
【数3】α=(V1−V2)/(ta−tc)次いで、手
振れによる振れはほぼ等加速度運動に従って推移してい
くとの仮定に基づいて、最新の振れ量Ea、振れ速度V
1及び振れ加速度αから、(数4)により予測振れ量E
が算出される。
【0042】
【数4】
【0043】但し、定数k(0<k<1)は、実際の手
振れに近づけるための補正係数であり、また、T=(1
/2)×T1+T2+T3+T4+Tdである。ここ
に、時間T1は振れセンサ42の積分時間、時間T2は
振れセンサ42の画像情報がメモリ56にダンプされる
までに要する転送時間、時間T3は振れ量算出の演算時
間、時間T4は予測振れ量算出の予測演算時間である。
また、時間Tdは、振れ量検出部51が予測振れ量を送
出した時点から補正レンズ部3による駆動が完了するま
でに要する時間である。
【0044】図1に示される係数変換部52は、横及び
縦方向の予測振れ量を、メモリ56に記憶されている変
換係数を用いて、補正レンズ部3に対する横及び縦方向
の目標角度位置(駆動量)に変換するものである。ま
た、係数変換部52は、温度センサ55で検出された環
境温度に応じて補正係数を算出し、この補正係数で横及
び縦方向の目標角度位置を補正する。この補正係数は、
環境温度変化に伴って生じる検出用レンズ41の焦点距
離や補正レンズ部3による光の屈折率(パワー)の変動
分を補正するためのものである。
【0045】目標位置設定部53は、温度補正された横
及び縦方向の目標角度位置を目標位置情報(駆動終了位
置)に変換するものである。これら横及び縦方向の目標
位置情報は、それぞれ設定データSDPH,SDPVとして
駆動部6にセットされる。
【0046】補正ゲイン設定部54は、温度センサ55
で検出された環境温度に応じて、横及び縦方向のゲイン
補正量を求め、それぞれを設定データSDGH,SDGV
して駆動部6に出力するものである。横及び縦方向のゲ
イン補正量は、それぞれ横及び縦方向の基本ゲインを補
正するものである。設定データSDGH,SDGV及び基本
ゲインの詳細については後述する。
【0047】位置データ入力部57は、位置検出部7の
各出力信号をA/D変換し、得られた各出力データか
ら、横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32の
各位置をモニターするものである。この位置データをモ
ニターすることで、補正レンズ部3用の駆動メカの異常
状態やカメラ姿勢等が検出可能となる。
【0048】駆動部6は、駆動制御回路61、横アクチ
ュエータ62及び縦アクチュエータ63により構成され
ている。駆動制御回路61は、目標位置設定部53及び
補正ゲイン設定部54からの設定データSDPH,S
PV,SDGH,SDGVに応じて、横及び縦方向の駆動信
号を生成するものである。横アクチュエータ62及び縦
アクチュエータ63は、コアレスモータ等(図4のモー
タ632及びギヤ631参照)で構成され、それぞれ駆
動制御回路61で生成された横及び縦方向の駆動信号に
応じて、横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ3
2を駆動するものである。
【0049】図6は、サーボ回路の一部を構成する駆動
制御回路61の一例を示すブロック図である。まず、駆
動制御回路61にセットされる設定データSDGH,SD
GVについて説明する。カメラ1は、その環境温度が変化
すると、振れ補正の駆動系に関する種々の特性が変化す
る。例えば、環境温度の変化に伴って、モータ(図4の
モータ632参照)の各トルク定数、補正レンズ部3及
び駆動部6における駆動系(可動メカ)のバックラッシ
ュ、及びその駆動系のギヤ(図4のギヤ部322及びギ
ヤ631参照)の硬さなどが変化する。
【0050】図7は、この変化の一要因となるモータト
ルクの温度特性図である。図7から理解されるように、
環境温度が基準温度(例えば25℃)から外れると、モ
ータトルクは基準温度での値とは異なる値を示す。この
結果、振れ補正に関する駆動特性が変化してしまうこと
となる。このように、横及び縦方向の基本ゲイン(基準
温度における駆動ゲイン)による駆動特性は、温度セン
サ55で得た環境温度が基準温度から外れると、変動す
るようになる。
【0051】そこで、補正ゲイン設定部54は、温度セ
ンサ55で得た環境温度に応じて、横及び縦方向の各基
本ゲインによる駆動特性の変動を補正するゲイン補正量
を生成する。本実施形態では、環境温度が基準温度から
外れることにより生じるモータトルク、バックラッシュ
及びギヤの硬さ等の各変動を個別に補正するゲイン補正
量を求めるための関数(環境温度を引数とする。)が、
横及び縦方向の各々について予め求められている。そし
て、横及び縦方向の各々について、各補正関数に温度セ
ンサ55で検出された環境温度が入力され、得られた各
値の合計値がゲイン補正量として求められる。これら横
及び縦方向のゲイン補正量は、それぞれ設定データSD
GH,SDGVとして、駆動制御回路61にセットされる。
【0052】次に、駆動制御回路61について説明す
る。図1では、説明の便宜上、設定データSDGH,SD
GVは、2本の信号線で伝送されるように図示している
が、実際には、図略の2本のデータ線(SCK,SD)
及び3本の制御線(CS,DA/GAIN,X/Y)に
よりシリアル伝送されてセットされる。同様に、設定デ
ータDPH,SDPVも交互に駆動制御回路61に送出され
る。
【0053】このため、駆動制御回路61は、バッファ
及びサンプルホールド回路等を備えている。即ち、図6
において、バッファ601,602は、それぞれ目標位
置設定部53から交互にセットされる設定データS
PH,SDPVを記憶するメモリである。
【0054】DAC603は、D/A変換器であり、バ
ッファ601にセットされた設定データSDPHを目標位
置電圧VPHに変換する。また、DAC603は、バッフ
ァ602にセットされた設定データSDPVを目標位置電
圧VPVに変換する。
【0055】S/H604,605はサンプルホールド
回路である。S/H604は、DAC603で変換され
た目標位置電圧VPHをサンプリングし、次のサンプリン
グまでその値をホールドする。同様に、S/H605
は、DAC603で変換された目標位置電圧VPVをサン
プリングし、次のサンプリングまでその値をホールドす
る。
【0056】加算回路606は、目標位置電圧VPHと横
位置検出部71の出力電圧VH との差電圧を求めるもの
である。加算回路607は、目標位置電圧VPVと縦位置
検出部72の出力電圧VV との差電圧を求めるものであ
る。加算回路606,607は、横位置検出部71及び
縦位置検出部72から出力される負電圧である出力電圧
H,VVと目標位置電圧VPH,VPVとを加算することに
より差電圧を求めている。
【0057】V/V608は、入力電圧を、基準温度に
対して予め設定された比率で、横方向の比例ゲインとし
ての電圧に増幅するものであり、V/V609は、入力
電圧を、基準温度に対して予め設定された比率で、縦方
向の比例ゲインとしての電圧に増幅するものである。こ
こで、横方向の比例ゲインとは、横振れ補正レンズ31
の目標位置と横位置検出部71により検出された横振れ
補正レンズ31の位置との差に比例するゲインのことで
ある。また、縦方向の比例ゲインとは、縦振れ補正レン
ズ32の目標位置と縦位置検出部72により検出された
縦振れ補正レンズ32の位置との差に比例するゲインの
ことである。
【0058】微分回路610は、基準温度に対して予め
設定された時定数による微分を、加算回路606で求め
られた差電圧に施して、横方向の微分ゲインとしての電
圧を得るものである。この得られた電圧は、横方向の速
度差(目標の駆動速度と現在の駆動速度との差)に相当
する。同様に、微分回路611は、基準温度に対して予
め設定された時定数による微分を、加算回路607で求
められた差電圧に施して、縦方向の微分ゲインとしての
電圧を得るものである。この得られた電圧は、縦方向の
速度差(目標の駆動速度と現在の駆動速度との差)に相
当する。
【0059】このように、V/V608,609及び微
分回路610,611によって、横及び縦方向の各々に
ついて、基準温度に対する基本ゲインとしての比例及び
微分ゲインの設定が行われる。
【0060】バッファ612は、補正ゲイン設定部54
からの設定データSDGHを記憶するメモリである。この
設定データSDGHとは、横方向の基本ゲイン(比例及び
微分ゲイン)を補正するゲイン補正量(比例及び微分ゲ
イン補正量)である。バッファ613は、補正ゲイン設
定部54からの設定データSDGVを記憶するメモリであ
る。この設定データSDGVとは、縦方向の基本ゲイン
(比例及び微分ゲイン)を補正するゲイン補正量(比例
及び微分ゲイン補正量)である。
【0061】HPゲイン補正回路614は、V/V60
8で得られた横方向の比例ゲインに対して、バッファ6
12からの横方向の比例ゲイン補正量に相当するアナロ
グ電圧を加えて、温度補正後における横方向の比例ゲイ
ンを出力するものである。また、VPゲイン補正回路6
15は、V/V609で得られた縦方向の比例ゲインに
対して、バッファ613からの縦方向の比例ゲイン補正
量に相当するアナログ電圧を加えて、温度補正後におけ
る縦方向の比例ゲインを出力するものである。
【0062】HDゲイン補正回路616は、微分回路6
10で得られた横方向の微分ゲインに対して、バッファ
612からの横方向の微分ゲイン補正量に相当するアナ
ログ電圧を加えて、温度補正後における横方向の微分ゲ
インを出力するものである。また、VDゲイン補正回路
617は、微分回路611で得られた縦方向の微分ゲイ
ンに対して、バッファ613からの縦方向の微分ゲイン
補正量に相当するアナログ電圧を加えて、温度補正後に
おける縦方向の微分ゲインを出力するものである。
【0063】このように、HPゲイン補正回路614、
VPゲイン補正回路615、HDゲイン補正回路616
及びVDゲイン補正回路617によって、基本ゲインと
しての比例及び微分ゲインが温度補正される。
【0064】LPF618は、HPゲイン補正回路61
4及びHDゲイン補正回路616の各出力電圧に含まれ
る高周波ノイズを除去するローパスフィルタである。L
PF619は、VPゲイン補正回路615及びVDゲイ
ン補正回路617の各出力電圧に含まれる高周波ノイズ
を除去するローパスフィルタである。
【0065】ドライバー620は、LPF618、61
9の出力電圧に対応した駆動電力を、それぞれ横アクチ
ュエータ62及び縦アクチュエータ63に供給するモー
タ駆動用のICである。
【0066】図1に示される位置検出部7は、横位置検
出部71及び縦位置検出部72により構成されている。
横位置検出部71及び縦位置検出部72は、それぞれ横
振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32の現在位
置を検出するものである。
【0067】図8は、横位置検出部71の構成図であ
る。横位置検出部71は、発光ダイオード(LED)7
11、スリット712及びPSD713を有している。
LED711は、横振れ補正レンズ31のフレーム31
1におけるギヤ部の形成位置に取り付けられている(図
4のLED721参照)。スリット712は、LED7
11の発光部から射出される光の指向性を鋭くするため
のものである。PSD713は、鏡胴24の内壁側にお
けるLED711に対向する位置に取り付けられ、LE
D711からの射出光束の受光位置(重心位置)に応じ
た値の光電変換電流I1,I2を出力するものである。
光電変換電流I1,I2の差が測定されることで、横振
れ補正レンズ31の位置が検出されるようになってい
る。縦位置検出部72も、同様にして縦振れ補正レンズ
32の位置を検出するように構成されている。
【0068】図9は、横位置検出部71のブロック図で
ある。横位置検出部71は、LED711及びPSD7
13に加えて、I/V変換回路714,715、加算回
路716、電流制御回路717、減算回路718及びL
PF719等によって構成されている。I/V変換回路
714,715は、それぞれPSD713の出力電流I
1,I2を電圧V1,V2に変換するものである。加算
回路716は、I/V変換回路714,715の出力電
圧V1,V2の加算電圧V3を求めるものである。電流
制御回路717は、加算回路716の出力電圧V3、即
ちLED711の発光量を一定に保持するようにトラン
ジスタTr1のベース電流を増減するものである。減算
回路718は、I/V変換回路714,715の出力電
圧V1,V2の差電圧V4を求めるものである。LPF
719は、減算回路718の出力電圧V4に含まれる高
周波成分をカットするものである。
【0069】次に、横位置検出部71による検出動作に
ついて説明する。PSD713から送出された電流I
1,I2は、それぞれI/V変換回路714,715で
電圧V1,V2に変換される。
【0070】次いで、電圧V1,V2は加算回路716
で加算される。電流制御回路717は、この加算により
得られた電圧V3が常に一定となる電流を、トランジス
タTr1のベースに供給する。LED711は、このベ
ース電流に応じた光量で発光する。
【0071】他方、電圧V1,V2は、減算回路718
で減算される。この減算により得られた電圧V4は、横
振れ補正レンズ31の位置を示す値になっている。例え
ば、PSD713の中心から右側に長さx離れた位置に
受光位置(重心位置)がある場合、長さx,電流I1,
I2及びPSD713の受光エリア長Lは、(数5)の
関係を満たす。
【0072】
【数5】
【0073】同様に、長さx,電圧V1,V2及び受光
エリア長Lは(数6)の関係を満たす。
【0074】
【数6】
【0075】これより、V2+V1の値、即ち電圧V3
の値が常に一定となるように制御すれば(数7)の関係
が得られ、V2−V1の値、即ち電圧V4の値が長さx
を示すものとなり、電圧V4をモニターすれば横振れ補
正レンズ31の位置を検出することが可能となる。
【0076】
【数7】
【0077】図1に示される露出制御部8は、測光部8
1、露出決定部82、フラッシュ発光部83及びフラッ
シュ制御部84により構成されている。測光部81は、
Cds(硫化カドミウム)等の光電変換素子で被写体か
らの光を受光して、被写体の明るさ(被写体輝度)を検
出するものである。
【0078】図10は、露出決定部82のブロック図で
ある。露出決定部82は、露出時間決定部821、像振
れ発生判定部822及びフラッシュ使用・未使用決定部
8223により構成されている。露出時間決定部821
は、測光部81で検出された被写体輝度に応じて、適正
露出時間(tss)を決定するものである。
【0079】像振れ発生判定部822は、モード判定部
9の判定結果が「フラッシュオートモード」の場合に、
露出時間決定部821で決定された適正露出時間が手振
れ限界時間(TLMD )以上であるか否かを判定するもの
である。手振れ限界時間は、手振れによる被写体像振れ
が目立たない程度の時間であり、例えば、撮影レンズ2
1の焦点距離をf[mm]とすれば、1/(1.4×f)
[秒]程度の時間になる。なお、適正露出時間が手振れ限
界時間以上になれば、被写体像振れが目立つ(発生す
る)ようになる。
【0080】フラッシュ使用・未使用決定部823は、
モード判定部9や像振れ発生判定部822の判定結果に
応じて、フラッシュを使用するか否かを決定し、フラッ
シュ使用の場合にはフラグFF に“1”をセットし、そ
うでなければ“0”をセットして送出するものである。
即ち、「フラッシュオートモード」であって適正露出時
間が手振れ限界時間以上である場合と、「スローシンク
ロモード」の場合に、フラッシュ使用の決定がなされ、
これ以外はフラッシュ未使用の決定がなされるようにな
っている。
【0081】図1に示されるフラッシュ発光部83は、
Xe(クセノン)管等の白色光源であるフラッシュとこ
のフラッシュに充電電力を供給する充電用コンデンサ等
により構成(図示省略)される。フラッシュ制御部84
は、充電用コンデンサからフラッシュへの充電電力の供
給を開始させ、被写体で反射して戻ってくるフラッシュ
の光量を監視し、監視中の光量が適正露光に達した時点
で充電電力の供給を停止させる制御を行うものである。
また、フラッシュ制御部84は、露出決定部82でセッ
トされたフラグFF を振れ量検出部51に渡す。
【0082】測距モジュール10は、赤外のLED(I
RED)と、被写体で反射して戻ってくるLEDの光を
受光する一次元PSD等により構成され、PSDの受光
位置に応じて被写体までの距離に相当する測距情報を得
るものである。
【0083】なお、測距モジュール10は、このアクテ
ィブ方式のものに限らず、被写体からの光を受光する一
対のラインセンサ等により構成される外光パッシブモジ
ュールでもよい。外光パッシブモジュールでは、一対の
ラインセンサで被写体像が受光され、両ラインセンサ間
での被写体像のズレ量から被写体までの距離に相当する
測距データが求められるようになっている。また、一対
のラインセンサは、正確な測距情報を得るべく、撮影画
面内に複数、例えばH形状を有して配設され、カメラ姿
勢に応じていずれかの測距エリアを優先して用いるかが
使い分けられてより正確な測距を行うようにしたもので
もよい。
【0084】図11は、基準・補正位置設定部58のブ
ロック図である。基準・補正位置設定部58は、基準位
置設定部581、差演算部582及び補正位置設定部5
83により構成されている。
【0085】基準位置設定部581は、目標位置設定部
53に対し、補正レンズ部3の各レンズを中央位置に移
動させるための横及び縦方向の基準位置データを、設定
データSDPH,SDPVとして駆動部6にセットさせるも
のである。
【0086】差演算部582は、横及び縦方向の基準位
置データに応じて移動した後の補正レンズ部3の各レン
ズの位置データを位置データ入力部57から取り込み、
取り込んだ両位置と横及び縦方向の基準位置との差を算
出するものである。得られた差データは、補正位置設定
部583及び姿勢判断部59に送出される。
【0087】図12は、差演算部582が算出する差の
発生を説明するための縦振れ補正レンズ32の正面図
で、(a)は撮影レンズが上/下方向に向けられている
場合を示し、(b)はカメラが横向き姿勢の場合を示
し、(c)は縦向き姿勢の場合を示している。
【0088】例えば、縦方向の基準位置(例えば中央位
置)データに応じてギヤ631を回動させて停止状態と
なったモータ632(図4を参照)のサーボ力が、縦振
れ補正レンズ32及びフレーム321の重力の影響を受
けなければ、縦振れ補正レンズ32は、図12(a)に
示されるように、中央位置に正確に停止する。
【0089】ここで、横向き姿勢の場合には、停止状態
となったモータ632のサーボ力が縦振れ補正レンズ3
2及びフレーム321の下向きの重力に負けて、縦振れ
補正レンズ32は、中央位置まで上昇することができ
ず、図12(b)に示されるように、そのわずか下側の
位置で平衡して停止する。
【0090】これに対して、縦向き姿勢の場合には、停
止状態となったモータ632のサーボ力が、図12
(c)に示されるように重力の影響を(全く乃至はほと
んど)受けないので、縦振れ補正レンズ32は、中央位
置に(略)正確に停止する。
【0091】そこで、横向き姿勢の差データを予め求め
てメモリ56に記憶しておく。同様に、横振れ補正レン
ズ31について、縦向き姿勢の差データを予め求めてメ
モリ56に記憶しておく。
【0092】図13は、差データとともにメモリ56に
予め記憶されるカメラ1の姿勢情報を説明するための、
一例となる横向き姿勢での補正レンズ部3の停止位置を
示す図である。−Hmax から+Hmax は、横振れ補正レ
ンズ31の可動範囲を示し、−Vmax から+Vmax は、
縦振れ補正レンズ32の可動範囲を示している。
【0093】横向き姿勢の場合、横及び縦方向の基準位
置データがセットされると、横振れ補正レンズ31は基
準位置(H=0)で停止し、縦振れ補正レンズ32は基
準位置から下方にずれた位置(V=−5)で停止する。
この時の「横向き姿勢」を示すカメラ姿勢情報が差デー
タ(0,−5)とともにメモリ56に記憶される。同様
に、カメラ1本体の右側が上になる「縦向き姿勢」を示
すカメラ姿勢情報は、差データ(−5,0)とともにメ
モリ56に記憶され、右側が下になる「縦向き姿勢」を
示すカメラ姿勢情報は、差データ(5,0)とともにメ
モリ56に記憶される。
【0094】なお、上記の横向き姿勢及び縦向き姿勢に
限らず、図14に示されるように、斜め向き姿勢もカメ
ラ姿勢の検出対象に含めるようにしてもよい。この場
合、カメラ1本体の右側を45度上側に傾けた「斜め向
き姿勢」を示すカメラ姿勢情報は、差データ(−3,−
3)とともにメモリ56に記憶され、左側を45度上側
に傾けた「斜め向き姿勢」を示すカメラ姿勢情報は、差
データ(3,−3)とともにメモリ56に記憶される。
【0095】また、2次元を動作範囲とするレンズを使
用すれば、1つのレンズで差データを2次元的に測定す
ることが可能になる。
【0096】更に、上記カメラ姿勢の判断に限らず、差
データが安定しない場合、カメラ1の姿勢が安定してい
ないと判断するようにしてもよい。つまり、両データを
ベクトル的に扱えば全ての姿勢検出(判断)が可能にな
る。
【0097】図11に示される補正位置設定部583
は、差演算部582からの差データを保持し、目標位置
設定部53の変換で得られた横及び縦方向の目標位置に
対し、それぞれ差データの横及び縦方向の値を加えて
(加算することで目標位置が補正されるように差データ
が求められていることによる。但し、減算することで目
標位置が補正されるように差データが求められている場
合には減算となる。)、横及び縦方向の目標位置を補正
するものである。これにより、補正レンズ部3の各レン
ズは、対応する目標位置に正確に移動するようになる。
これら補正された横及び縦方向の目標位置は、目標位置
設定部53に渡され、それぞれ設定データSDPH,SD
PVとして駆動部6にセットされる。なお、補正位置設定
部583は、差データを保持するためのメモリを有する
ものでもよく、或いはメモリ56のRAMを使用するも
のでもよい。
【0098】図1に示される姿勢判断部59は、差演算
部582からの差データとメモリ56の登録データとを
照合して、カメラ1の姿勢を検出(判断)するものであ
る。例えば、差データが(0,−5)の場合、照合の結
果、カメラ1は横向き姿勢であると判断される。カメラ
姿勢が判別できることで、振れ検出エリアの選定や、更
にはオートフォーカスにおける測距エリアの選定が容易
となり、より正確且つ高速な制御が可能になる。
【0099】なお、振れセンサ制御部43、信号処理部
44、振れ量検出部51、係数変換部52、目標位置設
定部53、補正ゲイン設定部54、位置データ入力部5
7、基準位置設定部58、姿勢判断部59、露出決定部
82、フラッシュ制御部84及びモード判定部9等は、
以下の処理が記述されたプログラムを実行するMPU
(マイクロプロセッサユニット)によって構成される。
また、上記各部は、1個或いは複数個のMPUで構成さ
れたものでもよい。
【0100】次に、カメラ1の動作について説明する。
まず、姿勢判断部59によりカメラ姿勢が判断される際
の動作について説明する。カメラ姿勢を判断する場合、
目標位置設定部53によって、基準位置設定部581か
らの横及び縦方向の基準位置データが設定データS
PH,SDPVとして駆動部6にセットされる。これと並
行して、温度センサ55で検出された環境温度に応じて
求められた横及び縦方向のゲイン補正量が設定データS
GH,SDGVとして駆動部6にセットされる。次いで、
設定データSDPH,SDPV,SDGH,SDGVに応じて、
横及び縦方向の駆動信号が生成され、これら駆動信号に
応じて駆動レンズ部3が駆動される。
【0101】この駆動後の駆動レンズ部3の各レンズ位
置は、位置検出部7で検出され、位置データとして位置
データ入力部57に取り込まれる。横及び縦方向の位置
データは、それぞれ横及び縦方向の基準位置データと比
較され、差データが算出される。
【0102】この差データとメモリ56に記憶されてい
る登録データとを照合することで、カメラ姿勢が判断さ
れる。例えば、カメラ姿勢情報を読み出す元になった差
データが(H,V)=(0,5)である場合、「横向き
姿勢」を示すカメラ姿勢情報が読み出される。
【0103】図15は、「フラッシュ発光禁止モード」
時における「振れ検出エリア選択」のサブルーチンを示
すフローチャートである。このサブルーチンがコールさ
れると、カメラ姿勢が横向き姿勢であるか否かの判断が
行われる(#5)。
【0104】横向き姿勢であれば(#5でYES)、振
れ検出エリアA1,A2内の画像データがメモリ56か
ら読み出されて、両画像データからコントラスト値
A1,CA2が得られる(#10,15)。次いで、CA1
がCA2以上であるか否かの判定が行われ(#20)、C
A1がCA2以上であれば振れ検出エリアA1が選択され
(#25)、そうでなければ振れ検出エリアA2が選択
される(#30)。この後、リターンする。
【0105】横向き姿勢でなければ(#5でNO)、振
れ検出エリアA1内の画像データがメモリ56から読み
出され、画像データからコントラスト値CA1が得られる
(#35)。次いで、CA1がCa以上であるか否かの判
定が行われ(#40)、CA1がCa以上であれば振れ検
出エリアA1が選択され(#45)、そうでなければ振
れ検出エリアA2が選択される(#50)。この後、リ
ターンする。
【0106】なお、ステップ#5で、横向き姿勢でなけ
れば縦向き姿勢であるとしたが、カメラ姿勢情報は、横
向き姿勢か縦向き姿勢のいずれかを示すので、カメラ姿
勢が縦向き姿勢であるか否かを判断するステップを、ス
テップ#5のNOの後に更に設けるようにしてもよい。
【0107】図16は、「目標位置補正」のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。このサブルーチンがコ
ールされると、目標位置設定部53の変換で得られた縦
方向の目標位置に差データの縦方向の値を加算し、縦方
向の目標位置が補正される(#55)。この補正された
目標位置は、目標位置設定部53に渡され、設定データ
SDPVとして駆動部6にセットされる。
【0108】次いで、目標位置設定部53の変換で得ら
れた横方向の目標位置に差データの横方向の値を加算
し、横方向の目標位置が補正される(#60)。この補
正された目標位置は、目標位置設定部53に渡され、設
定データSDPHとして駆動部6にセットされる。この
後、リターンする。
【0109】これにより、補正された横及び縦方向の目
標位置に応じた横及び縦方向の駆動信号が生成され、横
振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32は、対応
する駆動信号に応じて、目標位置に正確に移動するよう
になる。
【0110】図17は、「露出決定」のサブルーチンを
示すフローチャートである。このサブルーチンがコール
されると、測光部81で検出された被写体輝度に応じて
適正露出時間tssが決定される(#65)。
【0111】次いで、選択されたモードが「夜景モー
ド」であるか否かの判定が行われ(#70)、「夜景モ
ード」であれば(#70でYES)、フラグFF
“0”にセットされ(#75)、リターンする。
【0112】「夜景モード」でなければ(#70でN
O)、「スローシンクロモード」であるか否かの判定が
行われ(#80)、「スローシンクロモード」であれば
(#80でYES)、フラグFF が“1”にセットされ
(#85)、リターンする。
【0113】「スローシンクロモード」でなければ(#
80でNO)、「フラッシュオートモード」であって、
且つ適正露出時間tssが手振れ限界時間TLMD 以上で
あるか否かの判定が行われる(#90)。ステップ#9
0でYESであればフラグFF が“1”にセットされ
(#95)、そうでなければ“0”にセットされる(#
100)。この後、リターンする。
【0114】図18は、「フラッシュ発光禁止モード」
時以外における「振れ検出エリア選択」のサブルーチン
を示すフローチャートである。このサブルーチンがコー
ルされると、露出決定部82からのフラグFF が“1”
であるか否かの判定が行われる(#105)。フラグF
F が“1”でなければ(#105でNO)、振れ検出エ
リアA1,A2内の画像データがメモリ56から読み出
されて、両画像データからコントラスト値CA1,CA2
得られる(#110,115)。次いで、CA1がCA2
上であるか否かの判定が行われ(#120)、CA1がC
A2以上であれば振れ検出エリアA1が選択され(#12
5)、そうでなければ振れ検出エリアA2が選択される
(#130)。この後、リターンする。
【0115】フラグFF が“1”であれば(#105で
YES)、被写体距離が距離D以下であるか否かの判定
が行われ(#135)、被写体距離が距離D以下でなけ
れば(#135でNO)、ステップ#110に進む。
【0116】即ち、フラッシュを発光しない、又は発光
しても届かない場合は、コントラストの高いエリアを選
択して振れ補正が行われる。
【0117】被写体距離が距離D以下であれば(#13
5でYES)、振れ検出エリアA2内の画像データがメ
モリ56から読み出され、画像データからコントラスト
値CA2が得られる(#140)。次いで、CA2が所定値
Cb以上であるか否かの判定が行われ(#145)、C
A2がCb以上であれば振れ検出エリアA2が選択され
(#150)、そうでなければ振れ検出エリアA1が選
択される(#155)。この後、リターンする。
【0118】即ち、フラッシュを発光するシーンで、主
被写体にフラッシュが届く場合は、フラッシュの瞬間光
で主被写体が適正露光となるため、フラッシュの届かな
い背景に対して振れ補正を行い、主被写体及び背景とも
に適正露光となる制御が行われる。
【0119】このように、フラッシュの使用・未使用や
測距情報などのカメラの撮影条件に応じた振れ検出アル
ゴリズムが採用されることで、様々な撮影シーンに対応
する適切で迅速な振れ検出が行われるようになる。
【0120】なお、本実施形態では、横及び縦方向の補
正位置データは、横及び縦方向の基準位置データ値に差
データの各値を加えて算出されるようになっているが、
必ずしもこれに限らず、各差データ毎に予め算出され
て、その差データで特定されるカメラ姿勢とともにメモ
リ等に記憶されるようにしてもよい。これにより、メモ
リ等から、差データに対応するカメラ姿勢とともに記憶
されている横及び縦方向の補正位置データを読み出すこ
とで、横及び縦方向の基準位置データの補正が可能にな
る。
【0121】また、カメラ姿勢は、中央位置に移動させ
るための横及び縦方向の基準位置データの設定に応じて
検出されるようにしているが、必ずしもこれに限らず、
通常の振れ補正時の目標位置に応じて検出されるように
してもよい。
【0122】更に、カメラ姿勢は、補正レンズ部3を利
用して検出されるようになっているが、必ずしもこれに
限らず、目標位置に応じて一の面上を移動可能にされた
可動部材を利用して検出されるようにしてもよい。
【0123】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、比較結果
とカメラ本体に対して特定された一の面との関係から直
ちにカメラの姿勢を検出乃至は判断するようにしている
ので、カメラ姿勢を的確、かつより迅速に検出すること
が可能になる。
【0124】請求項2記載の発明によれば、一対の振れ
補正レンズの少なくとも一方の位置からカメラ姿勢を検
出乃至は判断するようにしているので、例えば、カメラ
が横向き又は縦向きになっているような場合の比較結果
をメモリ等に記憶させれば、カメラ姿勢が横向きか縦向
きであるかの検出乃至は判断が可能になる。また、一対
の振れ補正用としての既存のレンズをそのまま用いるこ
とができる。更に、振れ補正レンズの目標位置を設定す
ることでカメラ姿勢が検出できるので、この姿勢検出が
手振れ補正制御にそのまま利用可能となる。
【0125】請求項3記載の発明によれば、二次元の面
上を移動可能な前記振れ補正レンズの位置からカメラ姿
勢を検出乃至は判断するようにしているので、例えばカ
メラ姿勢が斜めになっているような場合の比較結果をメ
モリ等に記憶させれば、横向きや縦向き姿勢の他、斜め
の微妙なカメラ姿勢も検出(判断等)可能になる。ま
た、振れ補正レンズの目標位置を設定することでカメラ
姿勢が検出できるので、この姿勢検出が手振れ補正制御
にそのまま利用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すカメラのブロック図
である。
【図2】(a)は、カメラが横向き姿勢にある場合の振
れ検出エリアの様子を示し、(b)は、縦向き姿勢の場
合の振れ検出エリアの様子を示す図である。
【図3】振れ量検出部のブロック図である。
【図4】鏡胴内に収納された縦振れ補正レンズ等の斜視
図である。
【図5】データ選択部による振れ量データ選択抽出の説
明図である。
【図6】サーボ回路の一部を構成する駆動制御回路の一
例を示すブロック図である。
【図7】駆動特性の変化の一要因となるモータトルクの
温度特性図である。
【図8】横位置検出部の構成図である。
【図9】横位置検出部のブロック図である。
【図10】露出決定部のブロック図である。
【図11】基準・補正位置設定部のブロック図である。
【図12】差演算部が算出する差の発生を説明するため
の縦振れ補正レンズの正面図で、(a)は撮影レンズが
上/下方向に向けられている場合を示し、(b)はカメ
ラが横向き姿勢の場合を示し、(c)は縦向き姿勢の場
合を示している。
【図13】横向き姿勢での補正レンズ部の停止位置例を
示す図である。
【図14】斜め向き姿勢での補正レンズ部の停止位置例
を示す図である。
【図15】「フラッシュ発光禁止モード」時における
「振れ検出エリア選択」のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図16】「目標位置補正」のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図17】「露出決定」のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図18】「フラッシュ発光禁止モード」時以外におけ
る「振れ検出エリア選択」のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 撮影部 3 補正レンズ部(可動部材) 4 振れ検出部 5 振れ補正量設定部 6 駆動部(移動手段) 7 位置検出部(位置検出手段) 8 露出制御部 9 モード判定部 10 測距モジュール 21 撮影レンズ 31 横振れ補正レンズ 32 縦振れ補正レンズ 41 検出用レンズ 42 振れセンサ 43 振れセンサ制御部 44 信号処理部 51 振れ量検出部 52 係数変換部 53 目標位置設定部 54 補正ゲイン設定部 55 温度センサ 56 メモリ 57 位置データ入力部 58 位置・補正位置設定部 59 姿勢判断部(姿勢検出手段) 61 駆動制御回路 62 横アクチュエータ 63 縦アクチュエータ 71 横位置検出部 72 縦位置検出部 81 測光部 82 露出決定部 83 フラッシュ発光部 84 フラッシュ制御部 581 基準位置設定部(位置設定手段) 582 差演算部(比較手段) 583 補正位置設定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に対して設定された一の面上
    を移動可能な可動部材と、前記可動部材に対し目標位置
    を設定する位置設定手段と、前記位置設定手段の設定位
    置に前記可動部材を移動させるための移動手段と、前記
    可動部材の位置を検出する位置検出手段と、前記移動手
    段を所定の駆動力で動作させた場合の前記位置検出手段
    により検出された位置と前記目標位置とを比較する比較
    手段と、前記比較手段での比較結果に応じてカメラ姿勢
    を検出する姿勢検出手段とを備えたことを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 撮影レンズの光軸に交差する面上であっ
    て、一の方向及び該一の方向に直交する方向に移動可能
    な一対の振れ補正レンズと、前記振れ補正レンズの夫々
    に目標位置を設定する位置設定手段と、前記位置設定手
    段の設定位置に前記振れ補正レンズをそれぞれ移動させ
    るための移動手段と、前記振れ補正レンズの夫々の位置
    を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検
    出された各振れ補正レンズの位置の少なくとも一方と、
    これに対応する振れ補正レンズの前記目標位置とを比較
    する比較手段と、前記比較手段での比較結果に応じてカ
    メラ姿勢を検出する姿勢検出手段とを備えたことを特徴
    とするカメラ。
  3. 【請求項3】 撮影レンズの光軸に交差する面上を移動
    可能な振れ補正レンズと、前記振れ補正レンズに対し、
    一の方向及び該一の方向に直交する方向における目標位
    置を設定する位置設定手段と、前記位置設定手段の設定
    位置に前記振れ補正レンズを移動させるための移動手段
    と、前記振れ補正レンズの各方向における位置を検出す
    る位置検出手段と、前記位置検出手段により検出された
    振れ補正レンズの各位置と、これらに対応する前記各目
    標位置とを比較する比較手段と、前記比較手段での比較
    結果に応じてカメラ姿勢を検出する姿勢検出手段とを備
    えたことを特徴とするカメラ。
JP24442097A 1997-09-09 1997-09-09 カメラ Withdrawn JPH1184454A (ja)

Priority Applications (2)

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JP24442097A JPH1184454A (ja) 1997-09-09 1997-09-09 カメラ
US09/150,367 US6285831B1 (en) 1997-09-09 1998-09-09 Optical apparatus with a posture detection device

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ID=17118402

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008151888A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Ricoh Co Ltd 手ぶれ補正機能を有する撮像装置およびその制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008151888A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Ricoh Co Ltd 手ぶれ補正機能を有する撮像装置およびその制御方法

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