JPH1184013A - 放射線検出器 - Google Patents

放射線検出器

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JPH1184013A
JPH1184013A JP23670797A JP23670797A JPH1184013A JP H1184013 A JPH1184013 A JP H1184013A JP 23670797 A JP23670797 A JP 23670797A JP 23670797 A JP23670797 A JP 23670797A JP H1184013 A JPH1184013 A JP H1184013A
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JP
Japan
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radiation
fluorescent
elements
phosphor
radiation detector
Prior art date
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Pending
Application number
JP23670797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Tonami
寛道 戸波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Publication of JPH1184013A publication Critical patent/JPH1184013A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線吸収効率、発光効率のいずれもが良い
放射線検出器を提供する。 【解決手段】 蛍光体素子は、放射線入射側に発光効率
の良い蛍光体素子1と、その下側に透明性が良く放射線
吸収効率の良い蛍光体素子2との2層構造とし、蛍光体
素子2の下側には、フォトダイオードアレイ基板3が形
成されている。蛍光体素子1と蛍光体素子2はアレイ状
に並べられており、隣接する素子の間には、遮蔽材4が
挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線撮影装置等
に使用される放射線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、X線断層撮影装置では、被検体
の体軸を中心にして、被検体の周囲を回動するX線管
と、被検体を透過したX線を検出する検出器とを少なく
とも具備し、被検体の体軸を中心として所定の角度ずつ
X線管を回動しながらX線を被検体に曝射し、被検体を
透過するX線を検出した検出器から出力されるデータを
基に画像再構成処理を行って、断層像を得るようにして
いる。
【0003】この種の装置では正確な医学的判断を可能
にするために、高品質画像が要求されるが、そのために
は検出器の性能向上が重要である。
【0004】従来、放射線検出器は図3のように構成さ
れている。シンチレータ41と、シンチレータ41下面
に光透過性の良い接着剤42を介して接着されたフォト
ダイオード等の光電変換素子43からなる放射線検出器
を遮蔽板45を介して多数配列して、放射線検出器アレ
イを形成している。
【0005】放射線がシンチレータ41の上面に入射す
ると、シンチレータ41内で、放射線が光に変換され、
その発光は光電変換素子43で検知され、電気信号に変
換されて、入射放射線量に比例した信号が取り出され
る。
【0006】このようなシンチレータとしては、Gd2
2 Sを主成分とするセラミックシンチレータか、ある
いは、CdWO4 単結晶シンチレータが用いられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Gd2 2
を主成分とするセラミックシンチレータは、CdWO4
単結晶シンチレータよりも放射線による発光効率は高
く、CdWO4 単結晶シンチレータの発光強度の2〜3
倍になるが、シンチレータ内部が不透明であるために、
その厚さを厚くすると、シンチレータ内で発光した光
が、光電変換素子まで到達できないので、あまり厚くす
ることができず、放射線吸収効率は90%程度となっ
て、シンチレータに入射した放射線のすべてを光に変換
することができなかった。
【0008】一方、CdWO4 単結晶シンチレータは、
透明性に優れているので、その厚さを厚くして、放射線
吸収効率を100%とすることができ、光への変換効率
は優れたものとなるが、発光効率はGd2 2 Sを主成
分とするセラミックシンチレータの1/2〜1/3程度
であるという問題があった。
【0009】本発明は、上記課題を解決するために創案
されたもので、放射線吸収効率、発光効率のいずれもが
良い放射線検出器を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の放射線検出器は、放射線により発光する蛍
光体素子と、前記蛍光体素子による蛍光を検出する光電
変換素子とを備えた放射線検出器において、前記蛍光体
素子は、放射線入射側に発光効率の良い蛍光体素子と、
その下側に透明性が良く放射線吸収効率の良い蛍光体素
子との2層構造からなることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、以下、図面
に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明による放射線検出器の構成を
示す。
【0013】1はGd2 2 Sを主成分とするセラミッ
クシンチレータのような放射線発光効率の良い蛍光体素
子、2はCdWO4 単結晶シンチレータのような透明性
が高く、放射線吸収効率の良い蛍光体素子、3は蛍光体
素子からの光を電気信号に変換する光電変換素子として
のフォトダイオードアレイ基板、4はチャネル間のクロ
ストークを防止するための遮蔽材である。
【0014】放射線入射側に蛍光体素子1は配置され、
例えば、その厚さは1〜1.5mmに形成される。この
蛍光体素子1の下側には、光学接着剤を介して蛍光体素
子2が蛍光体素子1よりも厚く、例えば2〜2.5mm
の厚さで形成されており、さらにこの蛍光体素子2の下
側には、フォトダイオードアレイ基板3が形成されてい
る。
【0015】ここで、光学接着剤は、透明で、かつ、蛍
光体素子1と蛍光体素子2との各屈折率の中間の値とな
るものが用いられる。
【0016】蛍光体素子1と蛍光体素子2はアレイ状に
並べられており、隣接する素子の間には、遮蔽材4が挿
入されている。
【0017】このように蛍光体素子が2層構造に形成さ
れた放射線検出器の動作を説明する。
【0018】例えば、放射線断層撮影装置においては、
撮影モードと、透視モードの両方が使用される。
【0019】撮影モードは、精度の良い画像を得るため
に、高エネルギー、高線量の放射線を照射するモードで
あるが、蛍光体素子1での放射線吸収効率が例えば、9
0%であっても、残りの10%の放射線は蛍光体素子2
で完全に光に変換される。
【0020】そして、蛍光体素子1で発光した光と蛍光
体素子2で発光した光はいずれも透明な蛍光体素子2を
通過してフォトダイオードアレイ基板3に到達し、電気
信号に変換され、放射線吸収のロスがない。
【0021】一方、透視モードは、被検体を通過した放
射線により、被検体の透視像を得るものなので、なるべ
く、低エネルギー、低線量の放射線が照射されるモード
である。低エネルギー放射線であるために、ほとんど蛍
光体素子1で放射線吸収され、しかも、蛍光体素子1に
は発光効率が良いものを使用しているので、強度の強い
光、例えば、Gd2 2 Sを主成分とするセラミックシ
ンチレータの場合は、CdWO4 単結晶シンチレータの
2〜3倍の発光が得られ、その光は、透明性が非常にす
ぐれている蛍光体素子2を通過するので、光を減衰させ
ることなく、フォトダイオードアレイ基板3に到達させ
ることができ、低線量の放射線であっても、大きな信号
を得ることができるので、高画質の画像を構成すること
ができる。
【0022】図2に、放射線検出器の製造法を示す。
【0023】5はCdWO4 単結晶シンチレータのよう
な透明性が高く、放射線吸収効率の良い蛍光体、7はG
2 2 Sを主成分とするセラミックシンチレータのよ
うな放射線発光効率の良い蛍光体、6、8、11は放射
線や光の透過性をもつ光学接着剤、9はアルミナ等のセ
ラミックもしくは結晶等からなる放射線透過性の基板ま
たはフィルム、10は切削された溝、3は蛍光体からの
蛍光を電気信号に変換する光電変換素子としてのフォト
ダイオードアレイ基板、4は遮蔽材である。
【0024】まず、(a)のように、直方体状の蛍光体
7をフィルム9の上に光学接着剤8で接着し、その上に
直方体状の蛍光体5を光学接着剤6で接着する。
【0025】次に、(b)のようにマルチワイヤソーや
ダイアモンドカッター等で、蛍光体5、7に平行に多数
の溝10を切削して所定形状の各蛍光体素子1、2を形
成する。このとき、切削加工する溝10は蛍光体7の下
端または光学接着剤8の深さまで、それ以上は切り込み
をいれないようにする。このようにして所定ピッチでア
レイ状に完全に分割された蛍光体素子列が形成される。
【0026】ここで、遮蔽材4を溝10に挿入し固着す
る。
【0027】そして、(c)に示すように蛍光体5の上
に、さらにフォトダイオードアレイ基板3を光学接着剤
11を介して接着固定すれば放射線検出器が完成する。
【0028】上記実施例では、蛍光体素子1はGd2
2 Sを主成分とするセラミックシンチレータを用いた
が、その他に例えば、CsI:Tlを主成分とする結晶
等を用いることができる。
【0029】また、上述の実施例では、一次元アレイ状
に並べられた放射線検出器について述べたが、上記蛍光
体5、7に切削された溝に対して、直角な方向に溝を形
成し、この溝にも遮蔽プレートを挿入することにより、
2次元アレイ状の放射線検出器とすることもできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放射線吸収効率、放射線発光効率共に高い放射線検出器
を提供できるとともに、高エネルギー、高線量の放射線
を照射する場合であっても、低エネルギー、低線量の放
射線が照射される場合であっても、いずれの場合でも高
画質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の放射線検出器の構成を示す
図である。
【図2】本発明の放射線検出器の製造過程を示す図であ
る。
【図3】従来の放射線検出器の構成を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線により発光する蛍光体素子と、前
    記蛍光体素子による蛍光を検出する光電変換素子とを備
    えた放射線検出器において、前記蛍光体素子は、放射線
    入射側に発光効率の良い蛍光体素子と、その下側に透明
    性が良く放射線吸収効率の良い蛍光体素子との2層構造
    からなることを特徴とする放射線検出器。
JP23670797A 1997-09-02 1997-09-02 放射線検出器 Pending JPH1184013A (ja)

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JP23670797A JPH1184013A (ja) 1997-09-02 1997-09-02 放射線検出器

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001311779A (ja) * 2000-03-07 2001-11-09 Marconi Medical Systems Inc X線検出器
JP2013019914A (ja) * 2012-10-29 2013-01-31 Hamamatsu Photonics Kk 放射線検出器
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US8552390B2 (en) 2007-10-01 2013-10-08 Hamamatsu Photonics K. K. Radiation detector
JP2015190853A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 日立金属株式会社 シンチレータアレイの製造方法
KR101909822B1 (ko) * 2017-05-30 2018-10-18 한국과학기술원 방사선 이미지 센싱 장치, 이의 동작 방법, 및 이의 제조 방법

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