JPH1183126A - 空調設備の制御装置 - Google Patents

空調設備の制御装置

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JPH1183126A
JPH1183126A JP9244941A JP24494197A JPH1183126A JP H1183126 A JPH1183126 A JP H1183126A JP 9244941 A JP9244941 A JP 9244941A JP 24494197 A JP24494197 A JP 24494197A JP H1183126 A JPH1183126 A JP H1183126A
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JP
Japan
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air
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air conditioners
cold
control device
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JP9244941A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Adachi
満則 足達
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台の冷凍機に対応した空調負荷が急減し
たときに往ヘッダーの圧力が過上昇しない空調設備の制
御装置を得る。 【解決手段】 複数台の冷凍機1,2に対応した空調負
荷に配置した複数台の空調機6〜10に対する一斉停止
指令台数が、空調機6〜10の一斉停止による往ヘッダ
ー5の圧力上昇が許容圧力を越えない空調機6〜10の
所定台数よりも多い場合には、空調設備管制手段22の
機能によって、空調機6〜10の一斉停止指令台数のう
ち所定台数の空調機6〜10の運転を継続する。これに
より、冷温水回路の過昇圧が抑制されて、冷凍機1,2
の圧力異常による非常停止を防止し、また圧力異常によ
るポンプ3,4の寿命低下を防ぎ、また圧力異常による
管路の継ぎ目における冷温水漏れの発生を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調負荷状況に
応じて空調機群を管制する空調設備の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6は、例えば「設備と管理」
誌の1994年1月号35頁に記載された従来の空調設
備の制御装置を示す図で、図5は各種機器の配置及び接
続を示す制御装置の全体構成図、図6は図5の制御装置
における空調負荷と冷凍機運転台数との関係を示すグラ
フである。図において、1及び2は冷温水を発生する複
数台の冷凍機、3及び4は冷凍機1,2にそれぞれ接続
されて冷温水を搬送する複数台のポンプである。
【0003】5はポンプ3,4により搬送される冷温水
を混ぜ合わせる往ヘッダー、6〜10はそれぞれ空調機
で、往ヘッダー5を経て搬送された冷温水によりそれぞ
れ冷温風を発生する。11〜15はそれぞれ二方弁で、
空調機6〜10にそれぞれ対応して設けられて供給され
る冷温水の流量を制御する。16は二方弁11〜15か
らの冷温水を混合する還ヘッダー、17は往ヘッダー5
及び還ヘッダー16の両者間の差圧を計測する差圧測定
器である。
【0004】18は上記両者の間の管路に設けられたヘ
ッダーバイパス弁で、差圧測定器17の測定差圧を受信
する調節器19の動作により制御されて上記両者間の差
圧を所定値に維持する。20は空調機6〜10の空調負
荷により冷凍機1,2の運転台数を制御する熱源制御装
置、21は中央監視装置で、空調機6〜10へ起動・停
止を出力すると共に、熱源制御装置20を介してポンプ
3,4及び冷凍機1,2の動静を監視する。
【0005】従来の空調設備の制御装置は上記のように
構成され、冷凍機1とポンプ3、また冷凍機2とポンプ
4が組み合わされてなる双者が、熱源制御装置20によ
って制御されて上記双者の両方又は一方が起動・停止さ
れる。そして、冷凍機1,2で発生した冷温水が、対応
したポンプ3,4によって搬送されて往ヘッダー5にお
いて混ぜ合わされる。
【0006】次いで、冷温水が空調機6〜10にてエネ
ルギー消費されて往温度と還温度に温度差が発生し、還
ヘッダー16にて混合されポンプ3,4によって冷凍機
1,2に還流する。また、空調機6〜10の各空調負荷
によって対応した二方弁11〜15が制御されて、温度
検出器(図示しない)によって各空調負荷、すなわち各
室内が所定温度になるように冷温水の流量が次に述べる
ように管制される。
【0007】すなわち、例えば暖房時に室内の温度が高
ければ対応して配置された二方弁が締まり温水の流量が
減少し、室内の温度が低ければ対応して配置された二方
弁が開いて温水の流量が増大する。なお、一般的に空調
負荷値は、熱源制御装置20によって流量計や水温計
(図示しない)を介して、空調機6〜10を流れる流量
によって求められるか、流量に往水温度と還水温度との
温度差を乗じた消費熱量を計測、演算することにより求
められる。
【0008】そして、求められた空調負荷値に応じた台
数の冷凍機1,2が熱源制御装置20によって起動・停
止される。また、空調負荷値と冷凍機1,2の運転台数
との関係を図6によって説明する。すなわち、冷凍機
1,2を増段する場合に、空調負荷が50%以下のとき
には冷凍機1,2の一台を運転し、空調負荷が50%を
越したときには冷凍機1,2の運転を二台に増段する。
【0009】そして、反対に減段する場合に、例えば冷
凍機1,2を二台運転しているときに、空調負荷が45
%になったときには冷凍機1,2を一台運転に減段す
る。なお、このような増減段において冷凍機1,2の一
台運転と二台運転とを短い周期で繰り返すハンチング動
作を防止するために、増段時のスレッシュホールド値A
と、減段時のスレッシュホールド値Bに差が設けられて
いる。
【0010】また、前述の流量計や水温計により計測さ
れる流量や水温は、ある一定時間の平均値又はスレッシ
ュホールド値を一定時間越えているか否かにより判断
し、突発的な変動やスレッシュホールド値を一瞬だけ越
える変動については、冷凍機1,2の増減段変化を行わ
ないように管制される。
【0011】また、空調設備の制御機器の圧力制御に関
する動作は、次に述べるように行われる。すなわち、空
調機6〜10の空調負荷により二方弁11〜15の開度
が制御される。例えば、空調負荷が減少して二方弁11
〜15が閉動作を始めた場合に、そのまま閉動作が継続
すると往ヘッダー5の圧力が上昇する。
【0012】一方、差圧測定器17は往ヘッダー5及び
還ヘッダー16の両者間の差圧を計測し、この差圧を調
節器19が受信して差圧が予め設定された所定値になる
ようにヘッダーバイパス弁18を制御する。なお、ヘッ
ダーバイパス弁18は通常、最大開口時にポンプ3,4
の一台分の規定流量が流通可能な口径となてっている。
すなわち、冷凍機1,2を二台運転する場合に、二方弁
11〜15がポンプ3,4の一台分の規定流量以上の流
量を受持ち、ヘッダーバイパス弁18がポンプ3,4の
一台分の規定流量以下の流量を受持つことになる。
【0013】また、空調機6〜10が100%の流量に
よって運転中である場合には、二方弁11〜15は全開
し、冷凍機1,2、ポンプ3,4は二台運転され、ヘッ
ダーバイパス弁18は全閉する。この状態で、中央監視
装置21から空調機6〜10の五台のうち三台を停止さ
せると、二方弁11〜15のうち二方弁11〜13が全
閉となって空調負荷が約40%となる。
【0014】すなわち、冷温水の流量が一分間以内で1
00%から40%まで急減する。このときに、熱源制御
装置20が流量の急減を検出するものの、冷凍機1,2
の運転台数制御の応答が遅いために、増減段を判断する
最低五分間は冷凍機1,2に停止指令を発令することが
できなくなる。
【0015】また、冷凍機1,2への停止指令の出力し
た後でも、冷凍機1,2が吸収式冷凍機である場合に
は、冷凍機1,2の停止後も吸収剤の固形化を防ぐため
の希釈運転により五〜十五分間にわたってポンプ3,4
を運転する必要がある。このため、二方弁11〜15を
流れる冷温水の流量、すなわち100%の流量から空調
負荷が40%となることによる流量差60%に相当する
流量に対して、ヘッダーバイパス弁18の流通容量が5
0%であるので、往ヘッダー5の圧力が上昇することに
なる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
調設備の制御装置において、多数の二方弁11〜15が
急激に閉動作する場合に、ヘッダーバイパス弁18の開
度が100%となる前に、二方弁11〜15が全閉する
ために往ヘッダー5の圧力が上昇する。そして、往ヘッ
ダー5の異常昇圧によって冷凍機1,2が異常圧力とな
り、冷凍機1,2の非常停止、ポンプ3,4の寿命低
下、管路の継ぎ目において冷温水漏れ等が生じるという
問題点があった。
【0017】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、この発明の第一の目的は冷凍機
の空調負荷が急減したときに往ヘッダーの圧力が上昇し
ない空調設備の制御装置を得ることにある。また、この
発明の第二の目的は吸収剤の固形化を防ぐ冷凍機の希釈
運転中に凍結が生じない空調設備の制御装置を得ること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空調設備
の制御装置においては、冷温水を発生する複数台の冷凍
機と、冷凍機にそれぞれ接続されて冷温水を搬送する複
数台のポンプと、これらのポンプにより搬送される冷温
水を混ぜ合わせる往ヘッダーと、この往ヘッダーを経て
搬送された冷温水によりそれぞれ冷温風を発生する複数
台の空調機と、これらの空調機にそれぞれ対応して設け
られて供給される冷温水の流量を制御する二方弁と、こ
れらの二方弁からの冷温水を混合する還ヘッダーと、往
ヘッダー及び還ヘッダーの間の差圧を計測する差圧測定
器と、往ヘッダー及び還ヘッダーの間の管路に設けられ
差圧測定器の動作により制御されて差圧を所定値に維持
するヘッダーバイパス弁と、空調機の空調負荷により冷
凍機の運転台数を制御する熱源制御装置と、空調機へ起
動・停止を出力すると共に、熱源制御装置を介してポン
プ及び冷凍機の動静を監視する中央監視装置と、この中
央監視装置による空調機に対する起動・停止出力によっ
て空調機の運転台数が急減する場合に空調機の停止台数
を制限して冷温水回路の過昇圧を抑制する空調設備管制
手段とが設けられる。
【0019】また、この発明に係る空調設備の制御装置
においては、空調設備管制手段に、複数台の空調機の一
斉停止台数が、空調機の一斉停止による往ヘッダーの圧
力上昇が許容圧力を越えない所定台数よりも多い場合
に、直ちにヘッダーバイパス弁を全開する機能が設けら
れる。
【0020】また、この発明に係る空調設備の制御装置
においては、空調設備管制手段に、複数台の空調機の一
斉停止台数が、空調機の一斉停止による往ヘッダーの圧
力上昇が許容圧力を越えない所定台数よりも多い場合
に、直ちにヘッダーバイパス弁を全開する機能及び複数
台の一斉停止台数の空調機のうち所定台数の運転を継続
する機能が設けられる。
【0021】また、この発明に係る空調設備の制御装置
においては、空調設備の運転終了時において複数台の全
てのポンプの運転が停止した後に、最後に停止操作され
た空調機の停止を指令する終了停止指令手段が設けられ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1及び図2は、この発明の実施の形態
の一例を示す図で、図1は各種機器の配置及び接続を示
す制御装置の全体構成図、図2は図1の制御装置の動作
を説明するフローチャートである。図において、1及び
2は冷温水を発生する複数台の冷凍機、3及び4は冷凍
機1,2にそれぞれ接続されて冷温水を搬送する複数台
のポンプである。
【0023】5はポンプ3,4により搬送される冷温水
を混ぜ合わせる往ヘッダー、6〜10はそれぞれ空調機
で、往ヘッダー5を経て搬送された冷温水によりそれぞ
れ冷温風を発生する。11〜15はそれぞれ二方弁で、
空調機6〜10にそれぞれ対応して設けられて供給され
る冷温水の流量を制御する。16は二方弁11〜15か
らの冷温水を混合する還ヘッダー、17は往ヘッダー5
及び還ヘッダー16の両者間の差圧を計測する差圧測定
器である。
【0024】18は上記両者の間の管路に設けられたヘ
ッダーバイパス弁で、差圧測定器17の測定差圧を受信
する調節器19の動作により制御されて上記両者間の差
圧を所定値に維持する。20は空調機6〜10の空調負
荷により冷凍機1,2の運転台数を制御する熱源制御装
置、21は中央監視装置で、空調機6〜10へ起動・停
止を出力すると共に、熱源制御装置20を介してポンプ
3,4及び冷凍機1,2の動静を監視する。
【0025】22は空調設備管制手段で、中央監視装置
21から空調機6〜10への起動・停止指令を受信し
て、空調機6〜10への停止指令に応じて対応したヘッ
ダーバイパス弁18の全開指令を出力する。また、中央
監視装置21による空調機6〜10への停止指令によっ
て空調機6〜10の運転台数が所定値を越えて急減する
場合には、所定値を越えた台数の空調機6〜10の停止
動作を一時的に無効にする。
【0026】上記のように構成された空調設備の制御装
置において、冷凍機1とポンプ3、また冷凍機2とポン
プ4が組み合わされてなる双者が、熱源制御装置20に
よって制御されて上記双者の両方又は一方が起動・停止
される。そして、冷凍機1,2で発生した冷温水が、対
応したポンプ3,4によって搬送されて往ヘッダー5に
おいて混ぜ合わされる。
【0027】次いで、冷温水が空調機6〜10にてエネ
ルギー消費されて往温度と帰温度に温度差が発生し、還
ヘッダー16にて混合されポンプ3,4によって冷凍機
1,2に還流する。また、空調機6〜10の各空調負荷
によって対応した二方弁11〜15が制御されて、温度
検出器(図示しない)によって各空調負荷、すなわち各
室内が所定温度になるように冷温水の流量の制御等の空
調設備制御が、大筋において前述の図5及び図6におけ
る空調設備の制御装置と同様に行われる。
【0028】そして、空調機6〜10の起動・停止に関
わる制御が図2に示すフローチャートに従って行われ
る。すなわち、図示が省略してあるが中央監視装置21
のマンマシン部分に設けられた押しボタンや画面上のシ
ンボルにより、空調機6〜10の一斉停止台数Nが入力
される。そして、ステップ101において一斉停止台数
Nが、空調機6〜10を一斉停止させることによる往ヘ
ッダー5の圧力上昇が許容圧力を越えない所定台数Kよ
りも大きければステップ102へ進み、小さければステ
ップ103へ進む。
【0029】これにより、ステップ103において一斉
停止指令とおりN台の空調機6〜10が停止制御され
る。また、ステップ102においてヘッダーバイパス弁
18の強制全開が指令される。次いで、ステップ104
へ進んで前述の所定台数Kに対応した台数の空調機6〜
10のみが停止制御される。そして、ステップ105に
進みヘッダーバイパス弁18が全開するまでの時間待ち
が行われる。
【0030】そして、ステップ105による待ち時間経
過後、ステップ106へ進んで一斉停止指令された残余
の空調機6〜10、すなわち一斉停止台数Nから所定台
数Kを減じた台数の空調機6〜10が停止制御される。
次いで、ステップ107に進みヘッダーバイパス弁18
の圧力制御が通常状態に復帰される。
【0031】以上説明したように、空調機6〜10の一
斉停止台数Nが、空調機6〜10の一斉停止による往ヘ
ッダー5の圧力上昇が許容圧力を越えない所定台数Kよ
りも多い場合には、直ちにヘッダーバイパス弁18が強
制全開される。このため、ヘッダーバイパス弁18が早
期に全開するので、往ヘッダー5の異常昇圧を抑制する
ことができる。
【0032】したがって、往ヘッダー5の異常昇圧、す
なわち冷温水の回路の過昇圧に起因して、冷凍機1,2
が異常圧力となることによる非常停止、ポンプ3,4の
寿命低下、管路の継ぎ目において冷温水漏れ等が生じる
ことを未然に防止することができる。また、複数台の一
斉停止台数Nの空調機6〜10のうち所定台数の運転が
継続される。これにより、冷温水の回路の過昇圧が抑制
されるので、冷凍機1,2の圧力異常による非常停止を
防ぐことができ、またポンプ3,4の寿命低下を防ぐこ
とができる。
【0033】なお、図2のフローチャートの動作に対応
した装置構成は、専用のH/Wで形成することが可能で
あり、またCPUとメモリを使用したプログラムにより
実行させることも可能である。また、ヘッダーバイパス
弁18に全開を指令する代わりに、調節器19を介して
全開を指令する構成とすることも可能である。
【0034】また、図1及び図2の実施の形態では、冷
凍機1,2、すなわち熱源機を二台、空調機6〜10を
五台設置した空調設備として説明したが、熱源機及び空
調機6〜10がそれぞれ適宜な複数台設置された空調設
備であっても、図1及び図2の実施の形態と同様な作用
を得ることができる。
【0035】実施の形態2.前述の図1及び図2の実施
の形態を応用して容易に、次に述べるように空調設備の
制御装置を構成することができる。すなわち、空調設備
管制手段22を、空調機6〜10の一斉停止台数Nが、
空調機6〜10の一斉停止による往ヘッダー5の圧力上
昇が許容圧力を越えない所定台数Kよりも多い場合に
は、直ちにヘッダーバイパス弁18を強制全開するよう
に構成する。
【0036】これによって、空調機6〜10の一斉停止
台数Nが、前述の所定台数Kよりも多い場合には、ヘッ
ダーバイパス弁18が早期に全開するので、往ヘッダー
5の異常昇圧を抑制することができる。したがって、詳
細な説明を省略するがこの実施の形態2においても、図
1及び図2の実施の形態と同様な作用を得ることができ
る。
【0037】実施の形態3.前述の図1及び図2の実施
の形態を応用して容易に、次に述べるように空調設備の
制御装置を構成することができる。すなわち、空調設備
管制手段22を、空調機6〜10の一斉停止台数Nが、
空調機6〜10の一斉停止による往ヘッダー5の圧力上
昇が許容圧力を越えない所定台数Kよりも多い場合に
は、直ちにヘッダーバイパス弁18を強制全開するよう
に構成し、かつ複数台の一斉停止台数Nの空調機6〜1
0のうち所定台数の運転が継続されるように構成する。
【0038】これによって、空調機6〜10の一斉停止
台数Nが、前述の所定台数Kよりも多い場合には、ヘッ
ダーバイパス弁18が早期に全開すると共に、複数台の
一斉停止台数Nの空調機6〜10の一部の運転が継続さ
れる。このため、往ヘッダー5の異常昇圧を抑制するこ
とができる。したがって、詳細な説明を省略するがこの
実施の形態3においても、図1及び図2の実施の形態と
同様な作用を得ることができる。
【0039】実施の形態4.図3及び図4は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図3は各種機器の
配置及び接続を示す制御装置の全体構成図、図4は図3
の制御装置の動作を説明するフローチャートである。図
において、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、2
3は終了停止指令手段で、空調設備の運転終了時におい
て全てのポンプ3,4の運転が停止した後に、最後に停
止操作された空調機6〜10の停止を指令する。
【0040】上記のように構成された空調設備の制御装
置においても、冷温水の流量の制御等の空調設備制御
が、大筋において前述の図1及び図2における空調設備
の制御装置と同様に行われる。そして、空調機6〜10
の起動・停止に関わる制御が図4に示すフローチャート
に従って行われる。すなわち、図示が省略してあるが中
央監視装置21のマンマシン部分に設けられた押しボタ
ンや画面上のシンボルにより、空調機6〜10の一斉停
止台数Nが入力される。
【0041】そして、ステップ201において一斉停止
台数Nが、空調機6〜10を一斉停止させることによる
往ヘッダー5の圧力上昇が許容圧力を越えない所定台数
Kよりも大きければステップ202へ進み、小さければ
ステップ203へ進む。これにより、ステップ203に
おいて一斉停止指令とおりN台の空調機6〜10が停止
制御される。また、ステップ202においてヘッダーバ
イパス弁18の強制全開が指令される。
【0042】次いで、ステップ204へ進んで前述の所
定台数Kに対応した台数の空調機6〜10のみが停止制
御される。そして、ステップ205に進みヘッダーバイ
パス弁18が全開するまでの時間待ちが行われる。そし
て、ステップ205による待ち時間経過後、ステップ2
06へ進んで一斉停止指令された残余の空調機6〜1
0、すなわち一斉停止台数Nから所定台数Kを減じた台
数の空調機6〜10が停止制御される。次いで、ステッ
プ207に進みヘッダーバイパス弁18の圧力制御が通
常状態に復帰される。
【0043】次いで、ステップ208へ進んで全てのポ
ンプ3,4が停止していればステップ210へ進み、停
止していなければステップ209へ進む。そして、ステ
ップ209により最後に停止操作した空調機6〜10の
停止指令を解消して、ステップ208へ戻る。また、ス
テップ210において最後に停止操作した空調機6〜1
0を停止させる。
【0044】以上説明したように、空調機6〜10の一
斉停止台数Nが、空調機6〜10の一斉停止による往ヘ
ッダー5の圧力上昇が許容圧力を越えない所定台数Kよ
りも多い場合には、直ちにヘッダーバイパス弁18が強
制全開される。このため、ヘッダーバイパス弁18が早
期に全開するので、往ヘッダー5の異常昇圧を抑制する
ことができる。
【0045】したがって、往ヘッダー5の異常昇圧、す
なわち冷温水の回路の過昇圧に起因して、冷凍機1,2
が異常圧力となることによる非常停止、ポンプ3,4の
寿命低下、管路の継ぎ目において冷温水漏れ等が生じる
ことを未然に防止することができる。また、複数台の空
調機6〜10のうち所定台数の運転が継続されるので、
冷凍機1,2の圧力異常による非常停止やポンプ3,4
の寿命低下を防ぐことができる。
【0046】また、冷凍機1,2が吸収剤の固形化を防
ぐための希釈運転中であれば、すなわち少なくとも一台
のポンプ3,4が運転されていれば、最後に停止操作さ
れた空調機6〜10の運転が継続される。これによっ
て、空調機6〜10の一台分の空調負荷が維持されるの
で、冷凍機1,2の希釈運転中に凍結が発生することに
起因する不具合を未然に防止することができる。
【0047】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、冷温水
を発生する複数台の冷凍機と、冷凍機にそれぞれ接続さ
れて冷温水を搬送する複数台のポンプと、これらのポン
プにより搬送される冷温水を混ぜ合わせる往ヘッダー
と、この往ヘッダーを経て搬送された冷温水によりそれ
ぞれ冷温風を発生する複数台の空調機と、これらの空調
機にそれぞれ対応して設けられて供給される冷温水の流
量を制御する二方弁と、これらの二方弁からの冷温水を
混合する還ヘッダーと、往ヘッダー及び還ヘッダーの間
の差圧を計測する差圧測定器と、往ヘッダー及び還ヘッ
ダーの間の管路に設けられ差圧測定器の動作により制御
されて差圧を所定値に維持するヘッダーバイパス弁と、
空調機の空調負荷により冷凍機の運転台数を制御する熱
源制御装置と、空調機へ起動・停止を出力すると共に、
熱源制御装置を介してポンプ及び冷凍機の動静を監視す
る中央監視装置と、この中央監視装置による空調機に対
する起動・停止出力により空調機の運転台数が急減する
場合に空調機の停止台数を制限して冷温水回路の過昇圧
を抑制する空調設備管制手段とを設けたものである。
【0048】これによって、空調機の一斉停止指令台数
が、空調機の一斉停止による往ヘッダーの圧力上昇が許
容圧力を越えない所定台数よりも多い場合には、空調設
備管制手段の機能によって、空調機の一斉停止指令台数
のうち所定台数の空調機の運転が継続される。これによ
り、冷温水回路の過昇圧が抑制されるので、冷凍機の圧
力異常による非常停止、ポンプの寿命低下、管路の継ぎ
目における冷温水漏れ発生を防ぐ効果がある。
【0049】また、この発明は以上説明したように、空
調設備管制手段を、複数台の空調機の一斉停止台数が、
空調機の一斉停止による往ヘッダーの圧力上昇が許容圧
力を越えない所定台数よりも多い場合に、直ちにヘッダ
ーバイパス弁を全開するように構成したものである。
【0050】これによって、空調機の一斉停止指令台数
が、空調機の一斉停止による往ヘッダーの圧力上昇が許
容圧力を越えない所定台数よりも多い場合には、空調設
備管制手段の機能によって、直ちにヘッダーバイパス弁
が全開される。これにより、冷温水回路の過昇圧が抑制
されるので、冷凍機の圧力異常による非常停止、ポンプ
の寿命低下、管路の継ぎ目における冷温水漏れ発生を防
ぐ効果がある。
【0051】また、この発明は以上説明したように、空
調設備管制手段に、複数台の空調機の一斉停止台数が、
空調機の一斉停止による往ヘッダーの圧力上昇が許容圧
力を越えない所定台数よりも多い場合に、直ちにヘッダ
ーバイパス弁を全開するように構成し、また複数台の一
斉停止台数の空調機のうちの一部台数の運転を継続する
ように構成したものである。
【0052】これによって、空調機の一斉停止指令台数
が、空調機の一斉停止による往ヘッダーの圧力上昇が許
容圧力を越えない所定台数よりも多い場合には、空調設
備管制手段の機能によって、直ちにヘッダーバイパス弁
が全開されると共に、一斉停止台数の空調機のうちの一
部が運転される。これにより、冷温水回路の過昇圧が抑
制されるので、冷凍機の圧力異常による非常停止、ポン
プの寿命低下、管路の継ぎ目における冷温水漏れ発生を
防ぐ効果がある。
【0053】また、この発明は以上説明したように、空
調設備の運転終了時において複数台の全てのポンプの運
転が停止した後に、最後に停止操作された空調機の停止
を指令する終了停止指令手段を設けたものである。
【0054】これによって、また、冷凍機が吸収剤の固
形化を防ぐための希釈運転中であるとき、すなわち少な
くとも一台のポンプが運転されているときには、最後に
停止操作された空調機の運転が継続される。これによっ
て、空調設備の運転終了時に空調機の空調負荷が維持さ
れるので、冷凍機の希釈運転中に凍結が発生することに
起因する不具合を未然に防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、各種機
器の配置及び接続を示す制御装置の全体構成図。
【図2】 図1の制御装置の動作を説明するフローチャ
ート。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す図で、各種機
器の配置及び接続を示す制御装置の全体構成図。
【図4】 図3の制御装置の動作を説明するフローチャ
ート。
【図5】 従来の空調設備の制御装置を示す図で、各種
機器の配置及び接続を示す全体構成図。
【図6】 図5の制御装置における空調負荷と冷凍機運
転台数との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1,2 冷凍機、3,4 ポンプ、5 往ヘッダー、6
〜10 空調機、11〜15 二方弁、16 還ヘッダ
ー、17 差圧測定器、18 ヘッダーバイパス弁、2
0 熱源制御装置、21 中央監視装置、22 空調設
備管制手段、23 終了停止指令手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷温水を発生する複数台の冷凍機と、上
    記冷凍機にそれぞれ接続されて上記冷温水を搬送する複
    数台のポンプと、これらのポンプにより搬送される上記
    冷温水を混ぜ合わせる往ヘッダーと、この往ヘッダーを
    経て搬送された冷温水によりそれぞれ冷温風を発生する
    複数台の空調機と、これらの空調機にそれぞれ対応して
    設けられて供給される冷温水の流量を制御する二方弁
    と、これらの二方弁からの冷温水を混合する還ヘッダー
    と、上記往ヘッダー及び還ヘッダーの間の差圧を計測す
    る差圧測定器と、上記往ヘッダー及び還ヘッダーの間の
    管路に設けられ上記差圧測定器の動作により制御されて
    上記差圧を所定値に維持するヘッダーバイパス弁と、上
    記空調機の空調負荷により上記冷凍機の運転台数を制御
    する熱源制御装置と、上記空調機へ起動・停止を出力す
    ると共に、上記熱源制御装置を介して上記ポンプ及び冷
    凍機の動静を監視する中央監視装置と、この中央監視装
    置による上記空調機に対する起動・停止出力によって上
    記空調機の運転台数が急減する場合に上記空調機の停止
    台数を制限して上記冷温水回路の過昇圧を抑制する空調
    設備管制手段とを備えた空調設備の制御装置。
  2. 【請求項2】 空調設備管制手段を、複数台の空調機の
    一斉停止台数が、上記空調機の一斉停止による往ヘッダ
    ーの圧力上昇が許容圧力を越えない所定台数よりも多い
    場合に、直ちにヘッダーバイパス弁を全開する機能を有
    する構成としたことを特徴とする請求項1記載の空調設
    備の制御装置。
  3. 【請求項3】 空調設備管制手段を、複数台の空調機の
    一斉停止台数が、上記空調機の一斉停止による往ヘッダ
    ーの圧力上昇が許容圧力を越えない所定台数よりも多い
    場合に、直ちにヘッダーバイパス弁を全開する機能及び
    複数台の一斉停止台数の上記空調機のうち所定台数の運
    転を継続する機能を有する構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の空調設備の制御装置。
  4. 【請求項4】 空調設備の運転終了時において複数台の
    全てのポンプの運転が停止した後に、最後に停止操作さ
    れた空調機の停止を指令する終了停止指令手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の空調設備の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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