JPH1183018A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器

Info

Publication number
JPH1183018A
JPH1183018A JP23509597A JP23509597A JPH1183018A JP H1183018 A JPH1183018 A JP H1183018A JP 23509597 A JP23509597 A JP 23509597A JP 23509597 A JP23509597 A JP 23509597A JP H1183018 A JPH1183018 A JP H1183018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas turbine
duct
inner cylinder
support
turbine combustor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23509597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzo Sato
雄三 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP23509597A priority Critical patent/JPH1183018A/ja
Publication of JPH1183018A publication Critical patent/JPH1183018A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料噴射部やガスタービン燃焼器構成部品に高
圧空気を安定供給できるガスタービン燃焼を提供する。 【解決手段】本発明に係るガスタービン燃焼器は、予混
合ダクト用支持構造部32を、予混合ダクト25から突
き出た予混合ダクト用梁33に、ばね34を介装させて
支持リング36を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン燃焼
器に係り、特に二重筒に形成したガスタービン外筒とガ
スタービン内筒との間に設置した予混合ダクトを支持す
る予混合支持構造部を通過する燃焼ガス生成用および冷
却用空気の流れを良好にするガスタービン燃焼器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントやコンバインドサイク
ル発電プラントに適用されるガスタービンは、高プラン
ト熱効率化、高出力化を目指してガスタービン駆動ガス
を高温化する傾向にある。しかし、その反面、ガスター
ビン駆動ガスの高温化に伴ってNOx濃度が増加する。
NOx濃度が高くなるのは、ガスタービン燃焼ガスの火
炎温度が高くなるのが主たる要因である。このため、最
近のガスタービンでは、ガスタービン燃焼器に予混合ダ
クトを設け、この予混合ダクトで燃料に空気を加え、予
め燃料希薄状態にしてガスタービン駆動ガスを生成し、
NOx濃度の生成を低く抑えている。
【0003】燃料を希薄状態にする空気は、空気圧縮機
で圧縮された高圧空気が使用されている。この空気圧縮
機は、その高圧空気をガスタービン燃焼器に供給する場
合、燃料希薄用の他に、ガスタービン駆動ガスを生成す
る保炎(火種)用やガスタービン燃焼器の構成部分の冷
却用として供給している。
【0004】しかし、空気圧縮機は、その高圧空気をガ
スタービン燃焼器に供給する場合、量的に限られてお
り、限られた高圧空気の中で大部分が燃料希薄用に振り
分けられ、残りの高圧空気でガスタービン燃焼器の構成
部分を冷却することを考えると、少ない高圧空気で如何
にしてガスタービン燃焼器の構成部品を効果的に冷却す
るかが必要になってくる。特に、最近のように、ガスタ
ービン駆動ガスの温度が1500℃以上になりつつある
今日、ガスタービン構成部品の冷却を、少ない高圧空気
で如何にして効果的に行うかの改善が必要とされる。
【0005】従来、ガスタービン燃焼器は、図11に示
すように、二重筒にしてガスタービン外筒1とガスター
ビン内筒2を備え、ガスタービン外筒1とガスタービン
内筒2との間に空気圧縮機(図示せず)から供給される
高圧空気ARを案内する通路3を形成し、この通路3の
燃料噴射部(図示せず)側に予混合ダクト4を設置して
いる。
【0006】この予混合ダクト4は、ガスタービン駆動
ガス(燃焼ガス)Gの流れに沿って希薄状態の燃料Fを
燃焼室5に噴出させる出口6を備えるとともに、出口6
を支持する支持板7の端部に、ばね8を介装させて支持
リング9を備え、支持リング9に設けた支持ピン10を
増締することにより、その出口6のガスタービン内筒2
に対する据付位置の調整を行っている。
【0007】一方、ガスタービン内筒2は、図12に示
すように、ガスタービン外筒1に挿入する際、図示の矢
印の方向に挿入し、ガスタービン駆動ガス等による熱伸
びによる変位があっても通路3の開口面積を確実に確保
させるように、ガスタービン外筒1から延びたガスター
ビン外筒支持梁11に、ガスタービン内筒2に設けたガ
スタービン内筒支持梁12を係合させている。また、ガ
スタービン外筒支持梁11は、その係合支持部12aの
中心を通る半径を、予混合ダクト4を支持する支持リン
グ9の中心を通る半径よりも大きくして隙間Lを確保
し、ガスタービン内筒2のガスタービン外筒1への挿入
時、支持リング9が容易に通過できるように設定してい
る。
【0008】このように、ガスタービン燃焼器は、ガス
タービン内筒2にガスタービン内筒支持梁12を設ける
とともに、予混合ダクト4に支持リング9を設け、ガス
タービン駆動ガスGによる熱衝撃や外部からの加振力に
対して充分に抗するようガスタービン内筒2や予混合ダ
クトダクト4を固定支持していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最近のように、高温化
を迎えようとしているガスタービンでは、図13に示す
ように、ガスタービン外筒1とガスタービン内筒2とで
形成された通路3に、予混合ダクト4を支持する支持板
7や支持リング9があると、高圧空気ARが支持板7や
支持リング9に衝突し、その流れに偏流を誘起させ、ま
た通路3の急拡開部13に渦を誘発させ、高温化への対
応を難しくしている。
【0010】通路3を通過する高圧空気ARの偏流や渦
を伴う流れを各任意の場所での平均流速変化、静圧変
化、圧力損失変化を図示のように対応させると、高圧空
気ARの支持板7や支持リング9への衝突により平均流
速および静圧が急激に低下し、圧力損失が急激に上昇す
ることがモデルテストにより確認されている。
【0011】このように、流速、静圧、圧力損失に急激
な変動が発生すると、ひところのように、出力約10万
KWのガスタービンでは、ガスタービン駆動ガス温度
(ガスタービン入口温度)が1100℃と比較的高くな
いことを手伝って高圧空気ARによる燃料Fの希薄やガ
スタービン構成部品の冷却が可能であったが、最近のよ
うに出力約20万KW以上のガスタービンになると高圧
空気ARによる燃料Fの希薄やガスタービン構成部品の
冷却が限界に達しつつある。まして、NOx濃度を今以
上の規制値以下に下げることが求められている今日、高
圧空気ARは燃料Fの希薄用に大部分が振り分けられ、
ガスタービン構成部分の冷却用がより一層少なくなり、
ガスタービン高温化への途がますます難しくなってい
る。
【0012】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、予混合ダクトの支持構造部に改善を加える
ことにより燃料の希薄やガスタービン燃焼器構成部品の
冷却への高圧空気の安定供給を図ったガスタービン燃焼
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスタービ
ン燃焼器は、上述の目的を達成するために、請求項1に
記載したように、ガスタービン外筒にガスタービン内筒
を収容し、このガスタービン内筒の頭部側に燃料噴射部
を備え、上記ガスタービン外筒と上記ガスタービン内筒
との間に形成した通路に予混合ダクトを設置する一方、
この予混合ダクトに予混合ダクト用支持構造部を備えた
ガスタービン燃焼器において、上記予混合ダクト用支持
構造部は、上記予混合ダクトから突き出た予混合ダクト
用梁に、ばねを介装させて支持リングを備えたものであ
る。
【0014】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項2に記載したように、
支持リングは、予混合ダクトを全周一群に綴る多角形に
形成したものである。
【0015】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項3に記載したように、
支持リングは、薄板製の弾性材であることを特徴とする
ものである。
【0016】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項4に記載したように、
支持リングは、その断面を流線形状に形成したものであ
る。
【0017】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項5に記載したように、
支持リングの断面の流線形状は、飛行船形状であること
を特徴とするものである。
【0018】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項6に記載したように、
ガスタービン外筒にガスタービン内筒を収容し、このガ
スタービン内筒の頭部側に燃料噴射部を備え、上記ガス
タービン外筒と上記ガスタービン内筒との間に形成した
通路に予混合ダクトを設置する一方、この予混合ダクト
に予混合ダクト用支持構造部を備えたガスタービン燃焼
器において、上記予混合ダクト用支持構造部は、上記予
混合ダクトから突き出た予混合ダクト用梁に、リブを介
装して支持リングを挿通させたものである。
【0019】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項7に記載したように、
支持リングは断面円形状に形成し、予混合ダクトに対し
全周一群に綴ったものである。
【0020】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項8に記載したように、
ガスタービン外筒にガスタービン内筒を収容し、このガ
スタービン内筒の頭部側に燃料噴射部を備え、上記ガス
タービン外筒と上記ガスタービン内筒との間に形成した
通路に予混合ダクトを設置する一方、この予混合ダクト
に予混合ダクト用支持構造部を備えたガスタービン燃焼
器において、上記通路の予混合ダクト側に整流部を設け
たものである。
【0021】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項9に記載したように、
整流部は、環状に形成されたサポート部に整流ガイドを
備えたものである。
【0022】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項10に記載したよう
に、整流部は、ガスタービン外筒に形成された急拡開部
に断面湾曲状の案内羽根を設置したものである。
【0023】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項11に記載したよう
に、ガスタービン外筒にガスタービン内筒を収容し、こ
のガスタービン内筒の頭部側に燃料噴射部を備え、上記
ガスタービン外筒と上記ガスタービン内筒との間に形成
した通路に予混合ダクトを設置する一方、この予混合ダ
クトに予混合ダクト用支持構造部を備えたガスタービン
燃焼器において、上記予混合ダクト用支持構造部は、上
記予混合ダクトから突き出た予混合ダクト用梁に、サポ
ート部を介してリング板を設けるとともに、リング板を
分割し、一方のリング板と隣りのリング板との接続端面
をスナバー状に形成したものである。
【0024】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項12に記載したよう
に、スナバー状に形成した一方のリング板と隣りのリン
グ板との接続端には支持ピンで接続したものである。
【0025】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項13に記載したよう
に、ガスタービン外筒にガスタービン内筒を収容し、こ
のガスタービン内筒の頭部側に燃料噴射部を備え、上記
ガスタービン外筒と上記ガスタービン内筒との間に形成
した通路に予混合ダクトを設置する一方、この予混合ダ
クトに予混合ダクト用支持構造部を備えたガスタービン
燃焼器において、上記予混合ダクト用支持構造部は、上
記予混合ダクトから突き出た予混合ダクト用梁に、サポ
ート部を介装してスリーブを設け、このスリーブに上記
予混合ダクトの全周一群を綴る支持リングを挿通したも
のである。
【0026】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項14に記載したよう
に、支持リングは長円形状であることを特徴とするもの
である。
【0027】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上述
の目的を達成するために、請求項15に記載したよう
に、支持リングはセラミックスとマトリックスとを積層
状に形成したものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスタービン
燃焼器の実施の形態を図面および図面に付した符号を引
用して説明する。
【0029】図1は、本発明に係るガスタービン燃焼器
の第1実施形態を示す一部切欠概略全体断面図である。
【0030】ガスタービン燃焼器は、ガスタービンケー
シング14に収容され、ガスタービン外筒15内に同心
的に二重筒として形成されたガスタービン内筒16と、
ガスタービン内筒16の頭部側に設けたガスタービン燃
料噴射部17と、ガスタービン内筒16の下流側に設け
られたガスタービン尾筒18とを備えた構成になってい
る。
【0031】ガスタービン尾筒18は、尾筒外筒19と
尾筒内筒20との間に尾筒通路21を備えて絞り形状に
形成し、その出口側をガスタービン22に接続してい
る。
【0032】また、ガスタービン内筒16は、ガスター
ビン駆動ガス(燃焼ガス)Gを生成するガスタービン燃
焼室23を形成するとともに、ガスタービン外筒15と
の間に内筒通路24を形成し、この内筒通路24のガス
タービン燃料噴射部17側に予混合ダクト25を設置し
ている。
【0033】一方、ガスタービン燃料噴射部17は、ガ
スタービン内筒16の中央にガスタービン駆動ガスGを
生成するに必要な保炎(火種)を確保する拡散燃焼用燃
料噴射部26と、その外側に、燃料に予め高圧空気AR
を加えて燃料希薄状態にし、ガスタービン駆動ガスを生
成する予混燃焼用燃料噴射部27と、この外側に、予混
合ダクト25に向って燃料を噴射させるメイン燃焼用燃
料噴射部28とを備えている。
【0034】このような構成を備えたガスタービン燃焼
器は、空気圧縮機(図示せず)から供給された高圧空気
ARを、尾筒外筒19の噴出孔(図示せず)を介して尾
筒内筒20に噴流衝突させ、尾筒内筒20をインピンジ
冷却させた後、内筒通路24を介して予混合ダクト25
の入口側に案内し、この間、ガスタービン内筒16に設
けた空気孔29を介してガスタービン内筒16の内周壁
面に沿ってフィルム冷却を行わせるとともに、メイン燃
焼用燃料噴射部28からの燃料に合流させ、燃料希薄状
態にしてその予混合ダクト25の出口30から燃焼室2
3に噴出させ、拡散燃焼用燃料噴射部26および予混合
ダクト燃焼用燃料噴射部27の少なくとも一方からの燃
料により生成された保炎でガスタービン駆動ガスGを生
成するようになっている。
【0035】他方、ガスタービン外筒15とガスタービ
ン内筒16との間に形成された内筒通路24には、メイ
ン燃焼用燃料噴射部28側にガスタービン内筒用支持構
造部31が設けられており、また、予混合ダクト25の
下流側に予混合ダクト用支持構造部32が設けられてい
る。
【0036】ガスタービン内筒用支持構造部31は、ガ
スタービン外筒15から延びたガスタービン外筒支持梁
31aに、ガスタービン内筒16に固設したガスタービ
ン内筒支持梁31bを係合させ、ガスタービン駆動ガス
Gの流れに伴って発生するスラストやガスタービン内筒
16の熱伸び等に伴って発生するその周方向への変位等
を抑制するようになっている。
【0037】また、予混合ダクト用支持構造部32は、
図2に示すように、予混合ダクト25から突き出た予混
合ダクト用梁33に、ばね34、例えば板ばねを介装さ
せ、支持ピン35で固定した支持リング36を備えてい
る。この支持リング36は、薄板状の弾性材に作製した
ばね機能を持たせてあり、図示のように、多角状に形成
し、予混合ダクト25の全個数の周囲を包囲形成するよ
うに配置されている。なお、図2は、ガスタービン内筒
16を省略したものであるが、予混合ダクト25を、例
示として6台分を示している。また、予混合ダクト25
の出口30には、予混合ダクト25の個数に合せて予混
合ダクト用支持板37が設けられている。
【0038】このような構成を備えた予混合ダクト用支
持構造部32は、振動吸収のばね系として模式的に表わ
した場合、図3に示すように、多角形状のばね系に対応
させることができる。この多角形状のばね系に対し、予
混合ダクト25には、図4に示すように、その出口30
からガスタービン内筒16のガスタービン燃焼室23に
噴流する希薄燃料に基づくジェット力F1 、そのジェッ
ト反力F2 、希薄燃料の予混合ダクト25の入口と出口
30の開口面積差に基づくスラスト力F3 、ガスタービ
ン外筒15とガスタービン内筒16との間に形成された
内筒通路24を通る燃焼用および冷却用の高圧空気AR
に基づくスラスト力F4 、ガスタービンや空気圧縮機
(ともに図示せず)から発生する回転体外力F5 が加振
力として加わっている。
【0039】このような加振力のうち、ジェット力
1 、ジェット反力F2 、スラスト力F3 、回転体外力
5 に対し、予混合ダクト25は図3に示した多角形の
ばね系で十分に吸収することができ、初期設置時の安定
状態に維持することができる。
【0040】一方、スラスト力F4 に対し、本実施形態
に係る支持リング36は、図5に示すように、その断面
を流線形状、例えば飛行船形状に形成しているので、高
圧空気ARの流れを良好にしてその加振力を低くするこ
とができる。
【0041】このように、本実施形態では、支持リング
36を流線形状に形成して高圧空気ARの流れを良好に
するので、その高圧空気ARの圧力損失、静圧、および
平均流速の変動を大幅に低く抑制することができ、限ら
れた高圧空気ARを内筒通路24内に均一流れを保ちつ
つ、効果的に燃焼用および冷却用として燃料噴射部1
7、ガスタービン燃焼器構成部品に供給することができ
る。
【0042】図6は、本発明に係るガスタービン燃焼器
に適用する予混合ダクト用支持構造部の第2実施形態を
示す概略斜視図である。なお、予混合ダクト用支持構造
部は部分拡大図として一部抜き出して示している。
【0043】本実施形態に係る予混合ダクト用支持構造
部32は、予混合ダクト(図示せず)から延ばした予混
合ダクト用梁33にリブ38を設け、このリブ38の穴
39に遊嵌的に挿通する断面円形状の支持リング40を
予混合ダクトに対し全周一群に綴ったものである。
【0044】このように、本実施形態では、予混合ダク
トに対し、全周一群に綴った支持リング40を設けて高
圧空気ARの流れの抵抗を低くさせたので、限られた高
圧空気ARを内筒通路24内に均一流れを保ちつつ、安
定状態にして燃焼用および冷却用として燃料噴射部1
7、ガスタービン燃焼器構成部品に供給することができ
る。
【0045】また、本実施形態では、予混合ダクトに対
し、全周一群に綴った支持リング40を設けて高圧空気
ARの流れの抵抗を低くさせたので、高圧空気ARのス
ラスト力F4 に対しても充分に対応することができ、そ
の加振力を吸収することができる。
【0046】図7は、本発明に係るガスタービン燃焼器
に適用する整流部の第1実施形態を示す概略図である。
なお、整流部は部分拡大図として一部抜き出して示して
いる。
【0047】本実施形態に係る整流部41は、ガスター
ビン外筒15とガスタービン内筒16との間に形成され
た内筒通路24の予混合ダクト25側に設置したもので
ある。この整流部41は、断面長円状の環状のリングと
して形成されたサポート部42に中心Oを通り半径方向
に向う整流ガイド43が設けられている。
【0048】このように、本実施形態では、内筒通路2
4の予混合ダクト25側に整流部41を設け高圧空気A
Rの整流化を図ったので、ガスタービン外筒15やガス
タービン内筒16が外部からの加振力を受け、内筒通路
24の開口面積を変動させ、高圧空気ARが偏流を引き
起し、それに伴う旋回流れを発生させようと、その旋回
流れを低く抑えることができ、その結果、高圧空気AR
の熱伝達係数をほぼ均一化させることができる。
【0049】図8は、本発明に係るガスタービン燃焼器
に適用する予混合ダクト用支持構造部の第3実施形態を
示す概略斜視図である。なお、予混合ダクト用支持構造
部は例えば拡大図として一部抜き出して示している。
【0050】本実施形態に係る予混合ダクト用支持構造
部32は、予混合ダクト(図示せず)から延ばした予混
合ダクト用梁33のサポート部42を介して弾性薄板状
のリング板44を設け、このリング板44を分割し、分
割した一方のリング板44aの端面45aと隣りのリン
グ板44bの端面45bとを互いに喰違い面に形成して
重ね合せた、いわゆるスナバー形状にし、支持ピン46
で結合させたものである。
【0051】このように、本実施形態では、予混合ダク
ト用支持構造部32を弾性薄板状のリング板44で形成
し、このリング板44の分割面をスナバー形状にし、よ
り多くの摩擦面を確保させたので、その摩擦力により外
部からの加振力に対し充分に吸収して振動減衰効果を向
上させることができる。
【0052】また、本実施形態では、リング板44を弾
性薄板状にしているので、高圧空気ARの抵抗を小さく
することができ、その結果、高圧空気ARを安定状態に
して燃焼用および冷却用として燃料噴射部17、ガスタ
ービン燃焼器構成部品に供給することができる。
【0053】図9は、本発明に係るガスタービン燃焼器
に適用する予混合ダクト用支持構造部の第4実施形態を
示す概略斜視図である。
【0054】本実施形態に係る予混合ダクト用支持構造
部32は、予混合ダクト(図示せず)から延ばした予混
合ダクト用梁33のサポート部42を介してスリーブ4
7を設け、このスリーブ47に、断面を長円形状に形成
した支持リング40を挿通させたものである。この支持
リング40は、例えばセラミックスとマトリックスとを
積層状に形成する異種材で作製したもので、予混合ダク
トの全周一群を綴るように包囲形成している。また、支
持リング40を挿通させるスリーブ47の穴48は、断
面を長円形状に形成している。
【0055】このように、本実施形態では、予混合ダク
ト用梁33にサポート部42を介してスリーブ47を設
け、このスリーブ47に断面長円状の支持リング40を
挿通させたので、スリーブ47が外部からの加振力に対
し減衰効果を高めることができ、断面長円状の支持リン
グ40で高圧空気ARの抵抗を小さくさせて、燃料噴射
部17、ガスタービン燃焼器構成部品に安定状態で燃焼
用および冷却用として供給することができる。
【0056】図10は、本発明に係るガスタービン燃焼
機に適用する整流部の第2実施形態を示す概略図であ
る。
【0057】本実施形態に係る整流部41は、ガスター
ビン外筒15とガスタービン内筒16との間に形成され
た内筒通路24の予混合ダクト支持構造部32の頭部に
急拡開部49に向って湾曲状の案内羽根50を設けたも
のである。
【0058】このように、本実施形態では、急拡開部4
9に案内羽根50を設けて高圧空気ARの流れを良好に
させるので、高圧空気ARを、燃料噴射部17、ガスタ
ービン燃焼器構成部品に安定状態で燃焼用および冷却用
として供給することができる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明に係るガスタ
ービン燃焼器は、ガスタービン外筒とガスタービン内筒
との間に形成した内筒通路に設置した予混合ダクトの支
持構造部を、高圧空気の流れの抵抗を少なくし、かつ外
部からの加振力に対し充分に抗し得る構造にしたので、
その支持構造部を安定状態に維持でき、燃料噴射部やガ
スタービン燃焼器構成部品に圧力損失の少ない、静圧低
下の少ない、流速変動の少ない良好状態の高圧空気を供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態を示す一部切欠概略全体断面図。
【図2】本発明に係るガスタービン燃焼器に適用する予
混合ダクト用支持構造部の第1実施形態を示す概略図。
【図3】図2の予混合ダクト用支持構造部を、振動吸収
のばね系に置き換えた模式図。
【図4】図2の予混合ダクトに作用する加振力を説明す
る図。
【図5】図2の予混合ダクト用支持構造部を流れる高圧
空気の挙動を説明する図。
【図6】本発明に係るガスタービン燃焼器に適用する予
混合ダクト用支持構造部の第2実施形態を示す概略斜視
図。
【図7】本発明に係るガスタービン燃焼器に適用する整
流部の第1実施形態を示す概略図。
【図8】本発明に係るガスタービン燃焼器に適用する予
混合ダクト用支持構造部の第3実施形態を示す概略斜視
図。
【図9】本発明に係るガスタービン燃焼器に適用する予
混合ダクト用支持構造部の第4実施形態を示す概略斜視
図。
【図10】本発明に係るガスタービン燃焼器に適用する
整流部の第2実施形態を示す概略図。
【図11】従来のガスタービン燃焼器を示す概略部分
図。
【図12】従来のガスタービン燃焼器に適用する予混合
ダクト用支持構造部を示す概略図。
【図13】ガスタービン外筒とガスタービン内筒との間
に形成された通路を流れる高圧空気の圧力損失変動、静
圧変動、平均流速変動を示す線図。
【符号の説明】
1 ガスタービン外筒 2 ガスタービン内筒 3 通路 4 予混合ダクト 5 燃焼室 6 出口 7 支持板 8 ばね 9 支持リング 10 支持ピン 11 ガスタービン外筒支持梁 12 ガスタービン内筒支持梁 12a 係合支持部 13 急拡開部 14 ケーシング 15 ガスタービン外筒 16 ガスタービン内筒 17 燃料噴射部 18 ガスタービン尾筒 19 尾筒外筒 20 尾筒内筒 21 尾筒通路 22 ガスタービン 23 ガスタービン燃焼室 24 内筒通路 25 予混合ダクト 26 拡散燃焼用燃料噴射部 27 予混合燃焼用燃料噴射部 28 メイン燃焼用燃料噴射部 29 空気孔 30 出口 31 ガスタービン内筒用支持構造部 31a ガスタービン外筒支持梁 31b ガスタービン内筒支持梁 32 予混合ダクト用支持構造部 33 予混合ダクト用梁 34 ばね 35 支持ピン 36 支持リング 37 予混合ダクト用支持板 38 リブ 39 穴 40 支持リング 41 整流部 42 サポート部 43 整流ガイド 44 リング板 45a,45b 端面 46 支持ピン 47 スリーブ 48 穴 49 急拡開部 50 案内羽根

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン外筒にガスタービン内筒を
    収容し、このガスタービン内筒の頭部側に燃料噴射部を
    備え、上記ガスタービン外筒と上記ガスタービン内筒と
    の間に形成した通路に予混合ダクトを設置する一方、こ
    の予混合ダクトに予混合ダクト用支持構造部を備えたガ
    スタービン燃焼器において、上記予混合ダクト用支持構
    造部は、上記予混合ダクトから突き出た予混合ダクト用
    梁に、ばねを介装させて支持リングを備えたことを特徴
    とするガスタービン燃焼器。
  2. 【請求項2】 支持リングは、予混合ダクトを全周一群
    に綴る多角形に形成したことを特徴とする請求項1記載
    のガスタービン燃焼器。
  3. 【請求項3】 支持リングは、薄板製の弾性材であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のガスタービン燃焼器。
  4. 【請求項4】 支持リングは、その断面を流線形状に形
    成したことを特徴とする請求項1記載のガスタービン燃
    焼器。
  5. 【請求項5】 支持リングの断面の流線形状は、飛行船
    形状であることを特徴とする請求項4記載のガスタービ
    ン燃焼器。
  6. 【請求項6】 ガスタービン外筒にガスタービン内筒を
    収容し、このガスタービン内筒の頭部側に燃料噴射部を
    備え、上記ガスタービン外筒と上記ガスタービン内筒と
    の間に形成した通路に予混合ダクトを設置する一方、こ
    の予混合ダクトに予混合ダクト用支持構造部を備えたガ
    スタービン燃焼器において、上記予混合ダクト用支持構
    造部は、上記予混合ダクトから突き出た予混合ダクト用
    梁に、リブを介装させて支持リングを挿通させたことを
    特徴とするガスタービン燃焼器。
  7. 【請求項7】 支持リングは断面円形状に形成し、予混
    合ダクトに対し全周一群に綴ったことを特徴とする請求
    項6記載のガスタービン燃焼器。
  8. 【請求項8】 ガスタービン外筒にガスタービン内筒を
    収容し、このガスタービン内筒の頭部側に燃料噴射部を
    備え、上記ガスタービン外筒と上記ガスタービン内筒と
    の間に形成した通路に予混合ダクトを設置する一方、こ
    の予混合ダクトに予混合ダクト用支持構造部を備えたガ
    スタービン燃焼器において、上記通路の予混合ダクト側
    に整流部を設けたことを特徴とするガスタービン燃焼
    器。
  9. 【請求項9】 整流部は、環状に形成されたサポート部
    に整流ガイドを備えたことを特徴とする請求項8記載の
    ガスタービン燃焼器。
  10. 【請求項10】 整流部は、ガスタービン外筒に形成さ
    れた急拡開部に断面湾曲状の案内羽根を設置したことを
    特徴とする請求項8記載のガスタービン燃焼器。
  11. 【請求項11】 ガスタービン外筒にガスタービン内筒
    を収容し、このガスタービン内筒の頭部側に燃料噴射部
    を備え、上記ガスタービン外筒と上記ガスタービン内筒
    との間に形成した通路に予混合ダクトを設置する一方、
    この予混合ダクトに予混合ダクト用支持構造部を備えた
    ガスタービン燃焼器において、上記予混合ダクト用支持
    構造部は、上記予混合ダクトから突き出た予混合ダクト
    用梁に、サポート部を介してリング板を設けるととも
    に、リング板を分割し、一方のリング板と隣りのリング
    板との接続端面をスナバー状に形成したことを特徴とす
    るガスタービン燃焼器。
  12. 【請求項12】 スナバー状に形成した一方のリング板
    と隣りのリング板との接続端には支持ピンで接続したこ
    とを特徴とする請求項11記載のガスタービン燃焼器。
  13. 【請求項13】 ガスタービン外筒にガスタービン内筒
    を収容し、このガスタービン内筒の頭部側に燃料噴射部
    を備え、上記ガスタービン外筒と上記ガスタービン内筒
    との間に形成した通路に予混合ダクトを設置する一方、
    この予混合ダクトに予混合ダクト用支持構造部を備えた
    ガスタービン燃焼器において、上記予混合ダクト用支持
    構造部は、上記予混合ダクトから突き出た予混合ダクト
    用梁に、サポート部を介装してスリーブを設け、このス
    リーブに上記予混合ダクトの全周一群を綴る支持リング
    を挿通したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  14. 【請求項14】 支持リングは長円形状であることを特
    徴とする請求項13記載のガスタービン燃焼器。
  15. 【請求項15】 支持リングはセラミックスとマトリッ
    クスとを積層状に形成したことを特徴とする請求項13
    記載のガスタービン燃焼器。
JP23509597A 1997-08-29 1997-08-29 ガスタービン燃焼器 Pending JPH1183018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23509597A JPH1183018A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 ガスタービン燃焼器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23509597A JPH1183018A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 ガスタービン燃焼器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1183018A true JPH1183018A (ja) 1999-03-26

Family

ID=16980994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23509597A Pending JPH1183018A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 ガスタービン燃焼器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1183018A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105546584A (zh) * 2016-02-19 2016-05-04 东方电气集团东方汽轮机有限公司 一种新型的燃气轮机燃烧器尾筒定位结构及定位方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105546584A (zh) * 2016-02-19 2016-05-04 东方电气集团东方汽轮机有限公司 一种新型的燃气轮机燃烧器尾筒定位结构及定位方法
CN105546584B (zh) * 2016-02-19 2018-02-06 东方电气集团东方汽轮机有限公司 一种新型的燃气轮机燃烧器尾筒定位结构及定位方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7316117B2 (en) Can-annular turbine combustors comprising swirler assembly and base plate arrangements, and combinations
JP3944478B2 (ja) ハイブリッド型スワーラ
EP3149407B1 (en) Combustor for gas turbine engine
JP4958709B2 (ja) 燃焼器音響作用の低減を促進する装置
JP5078237B2 (ja) 低エミッションガスタービン発電のための方法及び装置
JP5052783B2 (ja) ガスタービンエンジンおよび燃料供給装置
US8607568B2 (en) Dry low NOx combustion system with pre-mixed direct-injection secondary fuel nozzle
JP5112926B2 (ja) 燃焼器ダイナミクスを低減するためのシステム
CA2950566A1 (en) Combustion device for gas turbine engine
US20030051478A1 (en) Gasturbine and the combustor thereof
JP2004184072A (ja) ガスタービンエンジンの燃焼器エミッションを減少させる方法及び装置
US20130305739A1 (en) Fuel nozzle cap
JPH10160164A (ja) ガスタービン燃焼器およびその運転方法
KR20100080428A (ko) 이중 연료 1차 노즐
CN111237806B (zh) 预混合燃料喷嘴
JP2017166479A (ja) ガスタービンの流れスリーブの取り付け
US20130305725A1 (en) Fuel nozzle cap
JPH04103916A (ja) 燃焼装置及びガスタービン装置
US9032736B2 (en) Method for operating a burner and burner, in particular for a gas turbine
US10197275B2 (en) High frequency acoustic damper for combustor liners
JPH1183018A (ja) ガスタービン燃焼器
JP4117931B2 (ja) ガスタービンエンジンにおけるターボクーラーエアアシスト燃料噴霧
JP7155474B2 (ja) 予混合均一性が向上した燃焼器ノズル、及びこれを備えるガスタービン用燃焼器
JP2610348B2 (ja) ガスタービンの火炎伝播管
JP2000146186A (ja) ガスタービン燃焼器