JPH1182667A - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
- Publication number
- JPH1182667A JPH1182667A JP9246820A JP24682097A JPH1182667A JP H1182667 A JPH1182667 A JP H1182667A JP 9246820 A JP9246820 A JP 9246820A JP 24682097 A JP24682097 A JP 24682097A JP H1182667 A JPH1182667 A JP H1182667A
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- JP
- Japan
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- power transmission
- torque
- pulley
- friction surface
- armature plate
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D9/00—Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member
- F16D9/02—Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member by thermal means, e.g. melting member
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D43/00—Automatic clutches
- F16D43/02—Automatic clutches actuated entirely mechanically
- F16D43/20—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure
- F16D43/21—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure with friction members
- F16D43/213—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure with friction members with axially applied torque-limiting friction surfaces
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D47/00—Systems of clutches, or clutches and couplings, comprising devices of types grouped under at least two of the preceding guide headings
- F16D47/02—Systems of clutches, or clutches and couplings, comprising devices of types grouped under at least two of the preceding guide headings of which at least one is a coupling
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
- Friction Gearing (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 動力伝達を遮断するトルクを容易に設定で
き、振動／騒音の影響を抑制できること。 【解決手段】 アーマチュア板１３と、このアーマチュ
ア板１３の摩擦面を前記プーリー１の摩擦面に押圧する
ばね部材１５と、このばね部材１５の付勢力を調整し
て、前記摩擦面での伝達トルクを設定するトルク設定部
材１７とを備え、前記伝達トルクが前記トルク設定部材
１７によって設定されたトルクを越えた場合に、シャフ
ト５に固定された第１の動力伝達部材７に固着されてい
る前記第２の動力伝達部材９が溶断し、動力伝達を遮断
する。
き、振動／騒音の影響を抑制できること。 【解決手段】 アーマチュア板１３と、このアーマチュ
ア板１３の摩擦面を前記プーリー１の摩擦面に押圧する
ばね部材１５と、このばね部材１５の付勢力を調整し
て、前記摩擦面での伝達トルクを設定するトルク設定部
材１７とを備え、前記伝達トルクが前記トルク設定部材
１７によって設定されたトルクを越えた場合に、シャフ
ト５に固定された第１の動力伝達部材７に固着されてい
る前記第２の動力伝達部材９が溶断し、動力伝達を遮断
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力伝達装置に属
し、特に、自動車用の空調装置に使用するクラッチレス
圧縮機に適している動力伝達装置に属する。
し、特に、自動車用の空調装置に使用するクラッチレス
圧縮機に適している動力伝達装置に属する。
【０００２】
【従来の技術】まず、実公平６−３９１０５号公報に記
載された圧縮機に適用されている動力伝達装置について
図３（ａ）〜図３（ｃ）を参照して説明する。
載された圧縮機に適用されている動力伝達装置について
図３（ａ）〜図３（ｃ）を参照して説明する。
【０００３】圧縮機のハウジング１２２のフロントノー
ズ１２３に軸受１２４を介してプーリ１２５を回転可能
に装着する。圧縮機のシャフト１２６に回転伝達板１２
７を固定し、回転伝達板１２７の４箇所に合成樹脂製の
過負荷破断材１２８を固定する。各過負荷破断材１２８
の先端をプーリ１２５の４箇所に設けられた穴１２５Ａ
にそれぞれ挿入する。
ズ１２３に軸受１２４を介してプーリ１２５を回転可能
に装着する。圧縮機のシャフト１２６に回転伝達板１２
７を固定し、回転伝達板１２７の４箇所に合成樹脂製の
過負荷破断材１２８を固定する。各過負荷破断材１２８
の先端をプーリ１２５の４箇所に設けられた穴１２５Ａ
にそれぞれ挿入する。
【０００４】このように構成すると、圧縮機に異常が発
生し、回転伝達板１２７に設定値を越えた回転力がかか
ると、過負荷破断材１２８は破断する。したがって、動
力はプーリ１２５から回転伝達板１２７へ伝達されない
ので、動力伝達機構が保護される。
生し、回転伝達板１２７に設定値を越えた回転力がかか
ると、過負荷破断材１２８は破断する。したがって、動
力はプーリ１２５から回転伝達板１２７へ伝達されない
ので、動力伝達機構が保護される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前述した動力伝達機構
においては、過負荷時に、過負荷破断材１２８を破断し
て動力伝達を遮断するように構成されているため、動力
遮断時のトルク設定が困難である。
においては、過負荷時に、過負荷破断材１２８を破断し
て動力伝達を遮断するように構成されているため、動力
遮断時のトルク設定が困難である。
【０００６】また、経時変化によって動力遮断時の設定
トルクがずれる恐れがある。このため、所要トルク以下
で動力伝達が遮断され、圧縮機が機能しなくなる恐れ
や、所要トルク以上でも動力伝達が遮断されず、車両走
行に重大な影響を及ぼす恐れがある。また、過負荷破断
材１２８が破断した時、破片が飛散するという問題があ
る。
トルクがずれる恐れがある。このため、所要トルク以下
で動力伝達が遮断され、圧縮機が機能しなくなる恐れ
や、所要トルク以上でも動力伝達が遮断されず、車両走
行に重大な影響を及ぼす恐れがある。また、過負荷破断
材１２８が破断した時、破片が飛散するという問題があ
る。
【０００７】さらに、シャフト１２６へは樹脂部材であ
る過負荷破断材１２８を介して動力伝達が行われるた
め、シャフト１２６からプーリ１２５側への振動が充分
に減衰されずに伝達されるため、車両側への圧縮機の振
動／騒音の影響が大きくなってしまうという問題があ
る。
る過負荷破断材１２８を介して動力伝達が行われるた
め、シャフト１２６からプーリ１２５側への振動が充分
に減衰されずに伝達されるため、車両側への圧縮機の振
動／騒音の影響が大きくなってしまうという問題があ
る。
【０００８】そこで、本発明は、前記従来の技術の欠点
を改良し、動力伝達を遮断するトルクを容易に設定でき
るようにして、ばらつきを少なくするようにし、振動／
騒音の影響を抑制できるように構成した動力伝達装置を
提供しようとするものである。
を改良し、動力伝達を遮断するトルクを容易に設定でき
るようにして、ばらつきを少なくするようにし、振動／
騒音の影響を抑制できるように構成した動力伝達装置を
提供しようとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明によれは、外部の
駆動源からの駆動力をシャフトに伝達する動力伝達装置
において、外部からの駆動力によって回転するプーリー
と、前記シャフトの先端部に固定された第１の動力伝達
部材と、該第１の動力伝達部材に固着されている第２の
動力伝達部材と、該第２の動力伝達部材に固着されてい
る第３の動力伝達部材と、該第３の動力伝達部材に固定
れているアーマチュア板と、該アーマチュア板の摩擦面
を該摩擦面に対向している前記プーリーの摩擦面に押圧
するばね部材と、このばね部材の付勢力を調整して前記
摩擦面の伝達トルクを設定するトルク設定部材とを備
え、前記伝達トルクが前記トルク設定部材によって設定
されたトルクを越えた場合に、前記摩擦面で前記アーマ
チュア板が滑り、かつ前記アーマチュア板と前記プーリ
ーとの滑りによって発生した摩擦熱により前記第２の動
力伝達部材の前記第３の動力伝達部材との固着部が溶断
し、動力伝達を遮断することを特徴とする動力伝達装置
が得られる。
駆動源からの駆動力をシャフトに伝達する動力伝達装置
において、外部からの駆動力によって回転するプーリー
と、前記シャフトの先端部に固定された第１の動力伝達
部材と、該第１の動力伝達部材に固着されている第２の
動力伝達部材と、該第２の動力伝達部材に固着されてい
る第３の動力伝達部材と、該第３の動力伝達部材に固定
れているアーマチュア板と、該アーマチュア板の摩擦面
を該摩擦面に対向している前記プーリーの摩擦面に押圧
するばね部材と、このばね部材の付勢力を調整して前記
摩擦面の伝達トルクを設定するトルク設定部材とを備
え、前記伝達トルクが前記トルク設定部材によって設定
されたトルクを越えた場合に、前記摩擦面で前記アーマ
チュア板が滑り、かつ前記アーマチュア板と前記プーリ
ーとの滑りによって発生した摩擦熱により前記第２の動
力伝達部材の前記第３の動力伝達部材との固着部が溶断
し、動力伝達を遮断することを特徴とする動力伝達装置
が得られる。
【００１０】また、本発明によれは、前記第２の動力伝
達部材、前記第３の動力伝達部材、前記アーマチュア板
及び前記ばね部材は、前記プーリーの内側に形成された
動力伝達室に配置され、前記プーリーに係合された前記
トルク設定部材で前記動力伝達室の一端を覆うように形
成されていることを特徴とする動力伝達装置が得られ
る。
達部材、前記第３の動力伝達部材、前記アーマチュア板
及び前記ばね部材は、前記プーリーの内側に形成された
動力伝達室に配置され、前記プーリーに係合された前記
トルク設定部材で前記動力伝達室の一端を覆うように形
成されていることを特徴とする動力伝達装置が得られ
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の動力伝達装置の一実施の
形態例を図１を参照して説明する。動力伝達装置は、圧
縮機に適用した形態例であり、図示しない外部の駆動源
からの駆動力を圧縮機に伝達するものである。
形態例を図１を参照して説明する。動力伝達装置は、圧
縮機に適用した形態例であり、図示しない外部の駆動源
からの駆動力を圧縮機に伝達するものである。
【００１２】図１を参照して、一実施の形態例における
動力伝達装置は、外部の駆動源からの駆動力によってベ
ルトを介して回転するプーリー１と、圧縮機のケーシン
グ３の内部から外へ突出しているシャフト５と、この突
出しているシャフト５の先端部に固定されたインナーリ
ング（第１の動力伝達部材）７と、このインナーリング
７に固着されたゴム部材（第２の動力伝達部材）９と、
このゴム部材９に固着されたアウターリング（第３の動
力伝達部材）１１と、このアウターリング１１に固定さ
れているアーマチュア板１３と、このアーマチュア板１
３の摩擦面をプーリー１の摩擦面に押圧するばね部材１
５と、このばね部材１５の付勢力を調整して摩擦面での
伝達トルクを設定するトルク設定部材１７とを備えてい
る。
動力伝達装置は、外部の駆動源からの駆動力によってベ
ルトを介して回転するプーリー１と、圧縮機のケーシン
グ３の内部から外へ突出しているシャフト５と、この突
出しているシャフト５の先端部に固定されたインナーリ
ング（第１の動力伝達部材）７と、このインナーリング
７に固着されたゴム部材（第２の動力伝達部材）９と、
このゴム部材９に固着されたアウターリング（第３の動
力伝達部材）１１と、このアウターリング１１に固定さ
れているアーマチュア板１３と、このアーマチュア板１
３の摩擦面をプーリー１の摩擦面に押圧するばね部材１
５と、このばね部材１５の付勢力を調整して摩擦面での
伝達トルクを設定するトルク設定部材１７とを備えてい
る。
【００１３】動力伝達装置では、伝達トルクがトルク設
定部材１７によって設定されたトルクを越えた場合に、
摩擦面でアーマチュア板１３が滑ることによって外部の
駆動源に過大な負荷が加わらないように構成され、かつ
アーマチュア板１３とプーリー１との滑りによって発生
した摩擦熱によりゴム部材９のアウターリング１１との
固着部が溶断し圧縮機への動力伝達を遮断する。
定部材１７によって設定されたトルクを越えた場合に、
摩擦面でアーマチュア板１３が滑ることによって外部の
駆動源に過大な負荷が加わらないように構成され、かつ
アーマチュア板１３とプーリー１との滑りによって発生
した摩擦熱によりゴム部材９のアウターリング１１との
固着部が溶断し圧縮機への動力伝達を遮断する。
【００１４】ゴム部材９、アウターリング１１、アーマ
チュア板１３及びばね部材１５は、プーリー１の内側に
形成された動力伝達室１９に配置され、プーリー１に係
合されたトルク設定部材１７で動力伝達室１９の一端を
覆うように形成されている。
チュア板１３及びばね部材１５は、プーリー１の内側に
形成された動力伝達室１９に配置され、プーリー１に係
合されたトルク設定部材１７で動力伝達室１９の一端を
覆うように形成されている。
【００１５】ケーシング３は、略筒状である本体２３
と、本体２３の一端側の開口を閉塞しているフロントエ
ンドプレート２５と、本体２３の他端側の開口を閉塞し
ているシリンダヘッド２７とを有している。
と、本体２３の一端側の開口を閉塞しているフロントエ
ンドプレート２５と、本体２３の他端側の開口を閉塞し
ているシリンダヘッド２７とを有している。
【００１６】本体２３の他端部には、シリンダブロック
３１が一体に設けられている。シリンダブロック３１に
は、シャフト５を取り囲むようにして複数のシリンダボ
ア（図１では１つのみ示す）３３が形成されている。こ
れによって、ケーシング３内のシリンダブロック３１と
フロントエンドプレート２５との間の部分にクランク室
３５が構成されている。
３１が一体に設けられている。シリンダブロック３１に
は、シャフト５を取り囲むようにして複数のシリンダボ
ア（図１では１つのみ示す）３３が形成されている。こ
れによって、ケーシング３内のシリンダブロック３１と
フロントエンドプレート２５との間の部分にクランク室
３５が構成されている。
【００１７】フロントエンドプレート２５の中央部で外
に突出している筒状の貫通部２５ａの外周面には，ニー
ドルベアリング４１を介してプーリー１が回転可能に支
持されている。プーリー１は、貫通部２５ａに平行にか
つ貫通部２５ａを覆っている第１の筒部１ａと、この第
１の筒部１ａを覆うように第１の筒部１ａに所定間隔を
もって配置されている第２の筒部１ｂと、第１及び第２
の筒部１ａ，１ｂをフロントエンドプレート２５側で相
互に接続した接続板部１ｃとを有している。第２の筒部
１ｂの外周面にはベルトが掛け渡される。接続板部１ｃ
の内側はアーマチュア板１３が当接する摩擦面となって
いる。
に突出している筒状の貫通部２５ａの外周面には，ニー
ドルベアリング４１を介してプーリー１が回転可能に支
持されている。プーリー１は、貫通部２５ａに平行にか
つ貫通部２５ａを覆っている第１の筒部１ａと、この第
１の筒部１ａを覆うように第１の筒部１ａに所定間隔を
もって配置されている第２の筒部１ｂと、第１及び第２
の筒部１ａ，１ｂをフロントエンドプレート２５側で相
互に接続した接続板部１ｃとを有している。第２の筒部
１ｂの外周面にはベルトが掛け渡される。接続板部１ｃ
の内側はアーマチュア板１３が当接する摩擦面となって
いる。
【００１８】シャフト５はフロントエンドプレート２５
から外側へのびている貫通部２５ａを貫通してケーシン
グ３内に挿通され、その他端部をシリンダブロック３１
の中心部に備えられているニードルベアリング４３によ
って回転可能に支持され、フロントエンドプレート２５
の中心部に備えられているニードルベアリング４５によ
って回転可能に支持されている。
から外側へのびている貫通部２５ａを貫通してケーシン
グ３内に挿通され、その他端部をシリンダブロック３１
の中心部に備えられているニードルベアリング４３によ
って回転可能に支持され、フロントエンドプレート２５
の中心部に備えられているニードルベアリング４５によ
って回転可能に支持されている。
【００１９】インナーリング７はリベット４７によって
ボス４９に固定され、ナット５１によってシャフト５の
先端部に固定されている。インナーリング７の外周には
ゴム部材９が加硫接着されており、さらにゴム部材９の
外周部もアウターリング１１側と加硫接着されている。
アウターリング１１はリベット５３によってアーマチュ
ア板１３と固定されている。
ボス４９に固定され、ナット５１によってシャフト５の
先端部に固定されている。インナーリング７の外周には
ゴム部材９が加硫接着されており、さらにゴム部材９の
外周部もアウターリング１１側と加硫接着されている。
アウターリング１１はリベット５３によってアーマチュ
ア板１３と固定されている。
【００２０】アーマチュア板１３と、このアーマチュア
板１３が対向するプーリー１との対向面は互いに摩擦に
よって当接する摩擦面を有している。アーマチュア板１
３の摩擦面は、ばね部材１５によってプーリー１の接続
板部１ｃの摩擦面に押圧されている。摩擦面における動
力遮断トルク設定は、トルク設定部材１７によってばね
部材１５の付勢力を調整することによって行われる。
板１３が対向するプーリー１との対向面は互いに摩擦に
よって当接する摩擦面を有している。アーマチュア板１
３の摩擦面は、ばね部材１５によってプーリー１の接続
板部１ｃの摩擦面に押圧されている。摩擦面における動
力遮断トルク設定は、トルク設定部材１７によってばね
部材１５の付勢力を調整することによって行われる。
【００２１】インナーリング７は、カップ形状を呈して
おり、シャフト５の軸方向に対して径方向にのびてナッ
ト５１によってシャフト５に固定されている第１のイン
ナー板部７ａと、この第１のインナー板部７ａの外周端
からシャフト５の軸方向に対して平行にのびている第２
のインナー板部７ｂとを有している。第２のインナー板
部７ｂはプーリー１の第１のインナー筒部１ａ上を覆う
ようにのびており、かつ第２のインナー板部７ｂの先端
部分がアウターリング１１に対して対向するようにのび
ている。
おり、シャフト５の軸方向に対して径方向にのびてナッ
ト５１によってシャフト５に固定されている第１のイン
ナー板部７ａと、この第１のインナー板部７ａの外周端
からシャフト５の軸方向に対して平行にのびている第２
のインナー板部７ｂとを有している。第２のインナー板
部７ｂはプーリー１の第１のインナー筒部１ａ上を覆う
ようにのびており、かつ第２のインナー板部７ｂの先端
部分がアウターリング１１に対して対向するようにのび
ている。
【００２２】アウターリング１１は断面略Ｌ字形を呈し
ており、シャフト５の軸方向に対して平行な第１のアウ
ター板部１１ａと、アーマチュア板１３に固定されてい
る第２のアウター板部１１ｂとを有している。第２のア
ウター板部１１ｂはアーマチュア板１３にリベット５３
によって固定されている。
ており、シャフト５の軸方向に対して平行な第１のアウ
ター板部１１ａと、アーマチュア板１３に固定されてい
る第２のアウター板部１１ｂとを有している。第２のア
ウター板部１１ｂはアーマチュア板１３にリベット５３
によって固定されている。
【００２３】ゴム部材９はインナーリング７の第２のイ
ンナー板部７ｂと、アウターリング１１の第１のアウタ
ー板部１１ａとの間にあって、これらが相互に固定され
ている。
ンナー板部７ｂと、アウターリング１１の第１のアウタ
ー板部１１ａとの間にあって、これらが相互に固定され
ている。
【００２４】なお、圧縮機における動力遮断トルク設定
は、正常運転時での圧縮機負荷によって発生するトルク
よりも大きく、かつプーリー１を駆動するベルトが滑ら
ないようなトルク値に設定されている。ばね部材１５の
付勢力がアーマチュア板１３に作用していない状態での
アーマチュア板１３の摩擦面とプーリー１の接続板部１
ｃの摩擦面とのクリアランスは、シム５０の厚み寸法を
選択することにより設定されている。
は、正常運転時での圧縮機負荷によって発生するトルク
よりも大きく、かつプーリー１を駆動するベルトが滑ら
ないようなトルク値に設定されている。ばね部材１５の
付勢力がアーマチュア板１３に作用していない状態での
アーマチュア板１３の摩擦面とプーリー１の接続板部１
ｃの摩擦面とのクリアランスは、シム５０の厚み寸法を
選択することにより設定されている。
【００２５】トルク設定部材１７は、断面がＬ字形を呈
しており、プーリー１の接続板部１ｃとは反対側の開口
側で接続板部１ｃと同様に平行にのびている第１の設定
板部１７ａと、プーリー１の第２の筒部１ｂの内面に形
成されているねじ部分に螺合するように外周面にねじを
形成した第２の設定板部１７ｂとを有している。このト
ルク設定部材１７は、ねじによってシャフト５の軸方向
へ回転移動させることによって、第１の設定板部１７ａ
とアーマチュア板１３との間に位置しているばね部材１
５の付勢力を調整する調整ねじの役目を果たす。
しており、プーリー１の接続板部１ｃとは反対側の開口
側で接続板部１ｃと同様に平行にのびている第１の設定
板部１７ａと、プーリー１の第２の筒部１ｂの内面に形
成されているねじ部分に螺合するように外周面にねじを
形成した第２の設定板部１７ｂとを有している。このト
ルク設定部材１７は、ねじによってシャフト５の軸方向
へ回転移動させることによって、第１の設定板部１７ａ
とアーマチュア板１３との間に位置しているばね部材１
５の付勢力を調整する調整ねじの役目を果たす。
【００２６】さらに、圧縮機のクランク室３５には、シ
ャフト５にロータ７１が取り付けられている。ロータ７
１には、ヒンジ機構７３を介して斜板７５が取り付けら
れている。斜板７５はシャフト５に対する角度を変化さ
せることができるようになっている。なお、圧縮機は、
すでに多くの周知技術があることから他の機構および動
作についての説明は省略する。
ャフト５にロータ７１が取り付けられている。ロータ７
１には、ヒンジ機構７３を介して斜板７５が取り付けら
れている。斜板７５はシャフト５に対する角度を変化さ
せることができるようになっている。なお、圧縮機は、
すでに多くの周知技術があることから他の機構および動
作についての説明は省略する。
【００２７】次に、動力伝達装置の動作について、図１
及び図２を参照しながら説明する。圧縮機に破損などの
異常がないときには、圧縮機の負荷により発生するトル
クが動力遮断トルク設定よりも小さいため、図１に示し
たように、アーマチュア板１３とプーリー１との摩擦面
で滑りは発生しない。このとき、シャフト５に動力が伝
達され圧縮機は正常運転される。なお、ゴム部材９を介
してシャフト５に動力伝達されているため、圧縮機の振
動はゴム部材９で減衰されてプーリー１側に伝達される
ため車両側への振動／騒音の影響を少なくできる。
及び図２を参照しながら説明する。圧縮機に破損などの
異常がないときには、圧縮機の負荷により発生するトル
クが動力遮断トルク設定よりも小さいため、図１に示し
たように、アーマチュア板１３とプーリー１との摩擦面
で滑りは発生しない。このとき、シャフト５に動力が伝
達され圧縮機は正常運転される。なお、ゴム部材９を介
してシャフト５に動力伝達されているため、圧縮機の振
動はゴム部材９で減衰されてプーリー１側に伝達される
ため車両側への振動／騒音の影響を少なくできる。
【００２８】圧縮機に破損等の異常があり、圧縮機負荷
により発生するトルクが動力遮断トルク設定を越える
と、アーマチュア板１３とプーリー１との摩擦面で滑り
により摩擦熱が発生し、アーマチュア板１３及びアウタ
ーリング１１の温度が急激に上昇する。このとき、図２
に示すように、ゴム部材９の融点を越えるとアウターリ
ング１１とゴム部材９との接着部が溶断し、シャフト５
への動力伝達が遮断される。
により発生するトルクが動力遮断トルク設定を越える
と、アーマチュア板１３とプーリー１との摩擦面で滑り
により摩擦熱が発生し、アーマチュア板１３及びアウタ
ーリング１１の温度が急激に上昇する。このとき、図２
に示すように、ゴム部材９の融点を越えるとアウターリ
ング１１とゴム部材９との接着部が溶断し、シャフト５
への動力伝達が遮断される。
【００２９】動力伝達が遮断された後はアーマチュア板
１３及びアウターリング１１は、ばね部材１５でプーリ
ー１の摩擦面に押圧されたまま保持され、脱落すること
がない。
１３及びアウターリング１１は、ばね部材１５でプーリ
ー１の摩擦面に押圧されたまま保持され、脱落すること
がない。
【００３０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の動力伝達装置によれば、動力伝達を遮断するトルクを
ばね部材の付勢力を調整することによって設定するよう
に構成したためトルク設定が容易になり、組立時トルク
の微調整が可能となるため設定トルクのばらつきを最小
限に抑えることができる。
の動力伝達装置によれば、動力伝達を遮断するトルクを
ばね部材の付勢力を調整することによって設定するよう
に構成したためトルク設定が容易になり、組立時トルク
の微調整が可能となるため設定トルクのばらつきを最小
限に抑えることができる。
【００３１】また、ばね部材は経時変化も少なく、設定
トルクの経時変化も少なくなる効果を奏する。
トルクの経時変化も少なくなる効果を奏する。
【００３２】また、動力遮断をゴム部材を溶融すること
によって行っているため動力遮断に伴いゴム部材の破片
が飛散することがない。
によって行っているため動力遮断に伴いゴム部材の破片
が飛散することがない。
【００３３】また、シャフトへはゴム部材を介して動力
伝達されているため、シャフトからプーリー側へ伝達さ
れる振動がゴム部材によって減衰されるため、例えば、
車両側への圧縮機に適用したときに、圧縮機の振動／騒
音の影響を少なくできる。
伝達されているため、シャフトからプーリー側へ伝達さ
れる振動がゴム部材によって減衰されるため、例えば、
車両側への圧縮機に適用したときに、圧縮機の振動／騒
音の影響を少なくできる。
【００３４】また、動力伝達室がプーリーとトルク設定
部材とによって覆われているため、アーマチュア板が滑
った時に発生する摩擦熱で動力伝達室の雰囲気温度が上
昇し、動力遮断に至るまでの時間短縮に効果があるとと
もに、動力伝達室から外部への破損部品、磨耗粉の飛散
を防止する効果がある。さらに、動力伝達装置の小形化
にも寄与する。
部材とによって覆われているため、アーマチュア板が滑
った時に発生する摩擦熱で動力伝達室の雰囲気温度が上
昇し、動力遮断に至るまでの時間短縮に効果があるとと
もに、動力伝達室から外部への破損部品、磨耗粉の飛散
を防止する効果がある。さらに、動力伝達装置の小形化
にも寄与する。
【図１】本発明の動力伝達装置の一実施の形態例におけ
る動力伝達時の状態を示す断面図である。
る動力伝達時の状態を示す断面図である。
【図２】本発明の動力伝達装置の一実施の形態例におけ
る動力遮断時の状態を示す断面図である。
る動力遮断時の状態を示す断面図である。
【図３】従来の圧縮機の動力伝達装置を示し、（ａ）は
断面図、（ｂ）は要部の正面図、（ｃ）は要部の断面図
である。
断面図、（ｂ）は要部の正面図、（ｃ）は要部の断面図
である。
１ プーリー ３ ケーシング ５，１２６ シャフト ７ インナーリング（第１の動力伝達部材） ９ ゴム部材（第２の動力伝達部材） １１ アウターリング（第３の動力伝達部材） １３ アーマチュア板 １５ ばね部材 １７ トルク設定部材 １９ 動力伝達室 １２２ ハウジング １２４ 軸受 １２７ 回転伝達板 １２８ 過負荷破断材
Claims (2)
- 【請求項１】 外部の駆動源からの駆動力をシャフトに
伝達する動力伝達装置において、 外部からの駆動力によって回転するプーリーと、前記シ
ャフトの先端部に固定された第１の動力伝達部材と、該
第１の動力伝達部材に固着されている第２の動力伝達部
材と、該第２の動力伝達部材に固着されている第３の動
力伝達部材と、該第３の動力伝達部材に固定れているア
ーマチュア板と、該アーマチュア板の摩擦面を該摩擦面
に対向している前記プーリーの摩擦面に押圧するばね部
材と、このばね部材の付勢力を調整して前記摩擦面の伝
達トルクを設定するトルク設定部材とを備え、 前記伝達トルクが前記トルク設定部材によって設定され
たトルクを越えた場合に、前記摩擦面で前記アーマチュ
ア板が滑り、かつ前記アーマチュア板と前記プーリーと
の滑りによって発生した摩擦熱により前記第２の動力伝
達部材の前記第３の動力伝達部材との固着部が溶断し、
動力伝達を遮断することを特徴とする動力伝達装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の動力伝達装置において、
前記第２の動力伝達部材、前記第３の動力伝達部材、前
記アーマチュア板及び前記ばね部材は、前記プーリーの
内側に形成された動力伝達室に配置され、前記プーリー
に係合された前記トルク設定部材で前記動力伝達室の一
端を覆うように形成されていることを特徴とする動力伝
達装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9246820A JPH1182667A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 動力伝達装置 |
| EP98116454A EP0902205A3 (en) | 1997-09-11 | 1998-08-31 | Power transmission system readily capable of properly setting a preselected torque at which power transmission is to be interrupted |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9246820A JPH1182667A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 動力伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1182667A true JPH1182667A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17154189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9246820A Withdrawn JPH1182667A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 動力伝達装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0902205A3 (ja) |
| JP (1) | JPH1182667A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040036323A (ko) * | 2002-10-24 | 2004-04-30 | 한라공조주식회사 | 파단부를 구비한 클러치리스 압축기 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001032903A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-02-06 | Sanden Corp | 動力伝達機構 |
| JP2002013474A (ja) | 2000-06-28 | 2002-01-18 | Toyota Industries Corp | 可変容量圧縮機 |
Family Cites Families (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE939310C (de) * | 1952-12-21 | 1956-02-16 | Krauss Maffei Ag | Wellenkupplung, insbesondere fuer mit Dieselmotoren betriebene Kraftfahrzeuge |
| DE1146762B (de) * | 1956-07-07 | 1963-04-04 | Voith Gmbh J M | Antriebseinrichtung, insbesondere fuer Kraftfahrzeuge |
| US2883839A (en) * | 1957-05-24 | 1959-04-28 | Bendix Aviat Corp | Flexible drive shaft |
| DE1175039B (de) * | 1959-09-29 | 1964-07-30 | Ringspann Maurer Kg A | Mechanisch schaltbare Sicherheitsreibungskupplung |
| GB1130388A (en) * | 1966-01-07 | 1968-10-16 | Fabrications Unicum Soc D | Frictional torque-limiting or slip couplings |
| FR1525677A (fr) * | 1967-06-05 | 1968-05-17 | Borg Warner | Embrayages de limitation de couples |
| DE3151486C1 (de) * | 1981-12-24 | 1983-04-07 | Jean Walterscheid Gmbh, 5204 Lohmar | Einstellbare Reibungsschlupfkupplung |
| JPH0640996Y2 (ja) * | 1988-04-11 | 1994-10-26 | 株式会社大金製作所 | 分割型フライホイール組立体 |
| DE59006255D1 (de) * | 1989-10-28 | 1994-07-28 | Zahnradfabrik Friedrichshafen | Antrieb. |
| DE4404311C1 (de) * | 1994-02-11 | 1995-04-13 | Freudenberg Carl Fa | Torsionsschwingungsdämpfer |
| DE4408474C1 (de) * | 1994-03-12 | 1995-04-20 | Freudenberg Carl Fa | Drehelastische Kupplung |
| DE19506454C1 (de) * | 1995-02-24 | 1996-05-02 | Freudenberg Carl Fa | Drehelastische Kupplung |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP9246820A patent/JPH1182667A/ja not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-08-31 EP EP98116454A patent/EP0902205A3/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040036323A (ko) * | 2002-10-24 | 2004-04-30 | 한라공조주식회사 | 파단부를 구비한 클러치리스 압축기 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0902205A2 (en) | 1999-03-17 |
| EP0902205A3 (en) | 1999-03-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |