JPH1182120A - スロットルバルブ制御装置 - Google Patents

スロットルバルブ制御装置

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JPH1182120A
JPH1182120A JP23922897A JP23922897A JPH1182120A JP H1182120 A JPH1182120 A JP H1182120A JP 23922897 A JP23922897 A JP 23922897A JP 23922897 A JP23922897 A JP 23922897A JP H1182120 A JPH1182120 A JP H1182120A
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JP
Japan
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throttle valve
control amount
control
opening
load
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Application number
JP23922897A
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English (en)
Inventor
Katsumi Ishida
克己 石田
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットルバルブに加わる負荷の方向が反転
した場合でも、良好な応答が得られるスロットルバルブ
制御装置を提供すること。 【解決手段】 本発明のスロットルバルブ制御装置1
は、スロットルバルブ11の要求開度と実開度との偏差
に基づいて制御量を演算する制御量演算部20と、制御
量演算部20の演算結果によりスロットルバルブ11の
推定動作速度を演算するスロットルバルブ動作推定部4
0と、推定動作速度と実際の動作速度とを比較してスロ
ットルバルブ11に加わる負荷の方向反転を検出する負
荷反転検出部41と、負荷反転検出部41が前記負荷の
方向反転を検出した場合に制御量演算部20により演算
された制御量を変更する制御量変更部42とを有し、ス
ロットルバルブ11に加わる負荷の方向が反転した場合
には、制御量変更部42により適切な制御量に変更さ
れ、この変更後の制御量に基づいて制御用モータ12が
駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットルバルブ
を、運転者のアクセル操作により直接的に操作する代わ
りに、アクセル操作量以外の情報をも加味して決定され
た要求開度になるようにモータ等で制御する、いわゆる
電子スロットル方式のスロットルバルブ制御装置に関す
る。さらに詳細には、所定開度を境に閉方向および開方
向に付勢されるスロットルバルブにおいて、スロットル
バルブに加わる負荷の方向が反転した場合でも、良好な
応答を得ることができるようにしたスロットルバルブ制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子スロットル方式のスロットルバルブ
制御は、トラクションコントロールその他のエンジン制
御の実現に有益であることから、近年、急速に普及が進
んでいる。従来知られている電子スロットル技術の例と
しては、特開平7−332136号公報に記載されたも
のが挙げられる。同号公報に記載された制御装置は、ス
ロットルバルブを制御する演算処理として基本的には公
知のPID制御(またはPI制御)を用いている。そし
て、偏差が小さいときには大きいときに比較して、ゲイ
ンの値を大きくする制御を行うようにしている。これに
より、摩擦抵抗を伴うスロットルバルブの動作に対して
も、摩擦抵抗に抗して駆動トルクを速やかに立ち上げ、
開度の偏差が小さい領域での微妙な制御における応答性
の向上を図っている。
【0003】さらに最近、電子スロットル方式のスロッ
トルバルブ制御では、例えば特開平3−271528号
公報に記載されているように、バルブを閉方向に付勢し
ているスプリングと、開方向に付勢しているスプリング
とが並設されているスロットルバルブが多用されてい
る。これは、この様なスロットルバルブを設けることに
より、バルブの開閉制御をする制御システムのフェール
時において、安定して所定開度(以下、この所定開度を
「オープナ開度」という)を維持することができるから
である。ここで、オープナ開度はアイドル状態でのスロ
ットル開度よりもやや大きく、エンジンの排気量等によ
りその値は異なるが、4〜8度程度となるのが一般的で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−271528号公報のスロットルバルブに、特開平
7−332136号公報のスロットルバルブ制御装置を
用いた場合には、次のような問題があった。すなわち、
スロットルバルブ制御は基本的に、スロットルバルブに
加わる負荷と摩擦抵抗に対して、スロットルバルブに連
結された制御用モータ(DCモータ等)の発生するトル
クを制御することにより行われる。この制御用モータの
制御は、スロットルバルブの開度を検知して、この検知
した開度を要求開度に一致させるようにフィードバック
制御により行われる。そして、要求開度に一致した状態
でスロットルバルブを静止させるには、モータの発生す
るトルクを、スロットルバルブに加わる負荷と摩擦抵抗
とを加えたトルクに均衡させればよい。
【0005】しかし、前述したようにスロットルバルブ
には、バルブを閉方向に付勢しているスプリングと、開
方向に付勢しているスプリングとが付設されているた
め、オープナ開度を境界として、スロットルバルブに加
わる負荷の方向が逆向きとなる。このため、スロットル
バルブにオープナ開度を越える動作をさせる場合には、
オープナ開度を越えたときに制御用モータに加わる負荷
が増大するので、制御用モータの発生するトルクが不足
して、スロットルバルブの開閉制御の応答性が悪化して
しまうという問題があった。
【0006】ここで、実際の応答について図3、図4を
参照して説明する。図3は、オープナ開度を越えない場
合として、オープナ開度より大きい開度から開方向にス
ロットルバルブを駆動させた応答例を示している。図4
は、オープナ開度を越える場合として、オープナ開度よ
り小さい開度から開方向にスロットルバルブを駆動させ
た応答例を示している。但し、図3と図4における時刻
1 で与えられる偏差は同じである。また、図中の符号
RAはスロットルバルブの要求開度を、TAはスロット
ルバルブの実開度を示し、要求開度RAと実開度TAと
の差が偏差となる。
【0007】スロットルバルブをオープナ開度を越えず
に動作させる場合は、制御用モータに偏差に対応する所
定の制御量を与えると、図3に示すように、要求開度R
Aに追従する良好な応答が得られる。すなわち、時刻t
1 におけるスロットルバルブに加わる負荷は閉方向に加
わるため、積分制御量VIはこの負荷とつり合うトルク
を発生させる値「a1 」となる。また、比例制御量と微
分制御量との和で表される比例微分制御量VPDは、こ
の時点で要求開度RAと実開度TAとの偏差に対応する
値「b1 」となる。
【0008】一方、スロットルバルブをオープナ開度を
越えて動作させる場合は、時刻t1では、スロットルバ
ルブには開方向への負荷が加わるため、積分制御量VI
はこの負荷とつり合うトルクを発生させる値「−a2
となる。また、比例微分制御量VPDは、この時点で要
求開度RAと実開度TAとの偏差に対応する値「b1
となる。その後、時刻t2 まではスロットルバルブへ加
わる負荷の増大につれて、図4に示すように積分制御量
VIも大きくなる。そして、時刻t2 における積分制御
量VIは、このときスロットルバルブに加わる負荷とつ
り合うトルクを発生させる値「−a3 」となる。従っ
て、時刻t1 から時刻t2 までは、積分制御量VIは、
スロットルバルブに加わる負荷とつり合うトルクを発生
させる値であり、また比例微分制御量VPDは、時刻t
1 において図3の場合と同等の偏差が与えられているか
ら図3と同様の値になる。よって、図3に示す場合と同
様の応答性でスロットルバルブは開方向へ駆動される。
【0009】その後、時刻t2 でオープナ開度を越える
ため、スロットルバルブに加わる負荷の方向が反転し、
それ以降は閉方向に負荷が加わる。このとき、この負荷
とつり合うトルクを発生させるためには、積分制御量V
Iは「a1 」でなければならない。しかし、図4に示す
ように、時刻t2 における実際の積分制御量VIは、
「−a3 」であり「a1 」よりかなり小さい。一方、オ
ープナ開度を越えない動作においては、図3に示すよう
に時刻t2 では、積分制御量VIが「a4 」まで増大し
ている。従って、オープナ開度を越える動作では、時刻
2 以降においてオープナ開度を越えない場合と比較し
て、積分制御量VIの値にして「a4+a3」分に相当す
るトルクが不足した状態で制御用モータが駆動される。
このトルク不足が原因となり、スロットルバルブの開閉
制御の応答性が非常に悪化することになる。
【0010】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、スロットルバルブに加わ
る負荷の方向が反転した場合でも、良好な応答が得られ
るスロットルバルブ制御装置を提供することを課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1の発明によれば、所定開度を境にして閉
方向および開方向の両方向から付勢されるスロットルバ
ルブと、前記スロットルバルブを開閉制御する制御用モ
ータと、前記スロットルバルブの要求開度と実開度との
偏差に基づいて前記スロットルバルブの制御量を演算す
る制御量演算手段と、前記制御量演算手段により演算さ
れた制御量に基づいて前記制御用モータを制御するモー
タ制御手段とを有するスロットルバルブ制御装置におい
て、前記制御量演算手段により演算された制御量に基づ
いて前記スロットルバルブの推定動作速度を演算するス
ロットルバルブ動作推定手段と、前記スロットルバルブ
動作推定手段により演算された推定動作速度と前記スロ
ットルバルブの実際の動作速度とを比較して、前記スロ
ットルバルブに加わる負荷の方向の反転を検出する負荷
反転検出手段と、前記負荷反転検出手段が前記反転を検
出した場合に前記制御量演算手段により演算された制御
量を変更する制御量変更手段とを有することを特徴とす
る。
【0012】前述したように、所定開度(オープナ開度
ともいう)を境にして閉方向および開方向に付勢されて
いるスロットルバルブにおいては、この所定開度を境界
としてスロットルバルブに加わる負荷の方向が反転す
る。このため、スロットルバルブを所定開度を越えて動
作させる場合に、所定開度を越えてからのスロットルバ
ルブの動作速度(応答性)が遅くなる。これは、制御用
モータが発生するトルク、言い換えれば制御用モータに
与えられている制御量が小さいからである。従って、ス
ロットルバルブの開度が所定開度を越えた場合には、本
来的に必要とされるトルクを制御用モータが発生するよ
うな制御量を制御用モータに与えれば応答性が改善され
る。
【0013】そこで、請求項1の発明では、スロットル
バルブの動作中に所定開度を越えたか否かの判定を行う
ために、スロットルバルブの推定動作速度を演算するス
ロットルバルブ動作推定手段と、この推定動作速度と実
際の動作速度とからスロットルバルブに加わる負荷の方
向反転を検出する負荷反転検出手段とを設けた。さら
に、所定開度を越えた場合に制御用モータに与える制御
量を変更する制御量変更手段を設けた。
【0014】この様なスロットルバルブ制御装置では、
まず、スロットルバルブ動作推定手段によりスロットル
バルブの推定動作速度が演算される。続いて、負荷反転
検出手段により、スロットルバルブの推定動作速度と実
際の動作速度とからスロットルバルブに加わる負荷の方
向反転があったか否かが検出される。そして、負荷の方
向反転があった場合、すなわち所定開度を越えた場合に
は、制御量変更手段により適切な制御量に変更され、制
御用モータが駆動される。
【0015】従って、スロットルバルブの動作中に所定
開度を越えたか否かを判定し、所定開度を越えた場合に
は制御量を適切に変更することによって、本来的に必要
な制御量を制御用モータに与えることができる。よっ
て、所定開度を越えた場合でも、制御用モータが適切な
作動トルクを発生させることができ、負荷の方向反転に
よる応答遅れが解消し良好な応答性を得ることができ
る。
【0016】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
するスロットルバルブ制御装置において、前記制御量演
算手段は、前記制御量のうちの比例項と微分項との和を
演算する比例微分制御量演算手段と、前記制御量のうち
の積分項を演算する積分制御量演算手段とを有し、前記
スロットルバルブ動作推定手段は、前記比例微分制御量
演算手段の演算結果に基づいて前記スロットルバルブの
推定動作速度を演算して、前記負荷反転検出手段が前記
負荷の方向反転を検出した場合に、前記制御量変更手段
が前記積分制御量演算手段により演算された積分項の値
を変更することを特徴とする。
【0017】スロットルバルブの制御は、一般的にPI
D制御が行われており、この場合I制御部すなわち積分
項がスロットルバルブに加わる負荷とつり合う成分とな
っている。従って、所定開度を越えた場合の制御量の変
更として、積分項を変更することが望ましい。
【0018】そこで、請求項2の発明では、制御量演算
手段に比例項と微分項との和を演算する比例微分制御量
演算手段と、積分項を演算する積分制御量演算手段とを
設けた。また、負荷反転検出手段が負荷の方向反転を検
出した場合に、積分制御量演算手段により演算された積
分項の値を変更する制御量変更手段を設けた。
【0019】この様なスロットルバルブ制御装置では、
まず、制御量演算手段である比例微分制御量演算手段お
よび積分制御量演算手段とにより、それぞれ比例項と微
分項との和および積分項が演算される。続いて、スロッ
トルバルブ動作推定手段により、比例微分制御量演算手
段の演算結果に基づきスロットルバルブの推定動作速度
が演算される。その後、負荷反転検出手段により、スロ
ットルバルブの推定動作速度と実際の動作速度とからス
ロットルバルブに加わる負荷の方向反転があったか否か
が検出される。そして、負荷の方向反転があった場合、
すなわち所定開度を越えた場合には、制御量変更手段に
よって、積分制御量演算手段により演算された積分項の
値が適切な値に変更され、制御用モータが駆動される。
【0020】従って、所定開度を越えた場合には、積分
制御量演算手段により演算された積分項の値を適切な値
に変更することにより、本来的に必要とされる作動トル
クで制御用モータを駆動することができ、負荷の方向反
転による応答遅れが解消し良好な応答性を得ることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスロットルバルブ
制御装置を、具体化した実施の形態を挙げ、図面に基づ
いて詳細に説明する。本実施の形態は、自動車用ガソリ
ンエンジンのいわゆる電子スロットルを制御するスロッ
トルバルブコントローラである
【0022】まず、電子スロットルの基礎事項を説明す
る。電子スロットルは図1に示すように、エンジンへの
吸気通路である吸気管14の吸気抵抗を調整するスロッ
トルバルブ11と、このスロットルバルブ11と同軸に
設けられたDCモータ12および開度センサ13とによ
り構成されている。そしてDCモータ12および開度セ
ンサ13は、スロットルバルブコントローラ1に接続さ
れている。DCモータ12は、スロットルバルブコント
ローラ1に組み込まれたモータ制御部32から駆動信号
を受けてスロットルバルブ11を軸周りに回動させてそ
の開度を変更させるものである。そして開度センサ13
は、スロットルバルブ11の実際の開度を検知してこれ
をスロットルバルブコントローラ1に組み込まれたスロ
ットル開度検出部31に報知するものである。なおスロ
ットルバルブ11には、図示しないがリターンスプリン
グおよびリリーフスプリングが設けられている。これに
よりスロットルバルブ11は,所定のオープナ開度に満
たない開度では開方向に、所定のオープナ開度を越える
開度では閉方向に付勢されるようになっている。
【0023】ここにおいてスロットルバルブ11は、ア
クセルペダルとワイヤ等の機械的手段によっては連結さ
れていない。そのかわりに、アクセルペダル踏み込み量
その他の信号を受ける要求開度決定部30で決定した要
求開度になるよう、モータ制御部32から駆動信号を受
けるDCモータ12によって駆動されるようになってい
る。要求開度決定部30は、公知のCPU等により構成
されるマイコンであって、入力される各種信号に基づい
てスロットルバルブ11の要求開度を算出するものであ
る。要求開度決定部30に入力される各種信号には、ア
クセルペダル踏み込み量の他、エンジン冷却水温やエン
ジン回転数、自動変速機の変速状況等が含まれている。
これは、冷間時のファーストアイドルや変速時の回転数
合わせ、中間出力時の希薄燃焼制御、あるいはトラクシ
ョンコントロール等、アクセルペダルの動きと必ずしも
関係しない出力制御を、バイパス路なしで可能とするた
めである。
【0024】スロットルバルブコントローラ1は、公知
のCPUを中心に、ROM、RAM等を組み合わせて構
成されたマイコンである。その構成は図1に示すよう
に、スロットルバルブ11の要求開度と実開度との信号
により、DCモータ12を制御するための制御量を演算
する制御量演算部20と、制御量演算部20により演算
された制御量に基づいてスロットルバルブ11の推定動
作速度を演算するスロットルバルブ動作推定部40と、
スロットルバルブ動作推定部40により演算された推定
動作速度とスロットルバルブ11の実際の動作速度とを
比較して、オープナ開度を越えたか否か、言い換えれば
スロットルバルブ11に加わる負荷の方向反転を検出す
る負荷反転検出部41と、負荷反転検出部41が前記負
荷の方向反転を検出した場合に制御量演算部20により
演算された制御量を変更する制御量変更部42と、制御
量演算部20により演算された制御量に基づいてDCモ
ータ12を制御するモータ制御部32とから構成されて
いる。
【0025】さらに本実施の形態では、制御量演算部2
0には、DCモータ12を制御するための制御量の比例
項と微分項との和を演算する比例微分制御量演算部21
と、前記制御量の積分項を演算する積分制御量演算部2
2とが設けられている。また、スロットルバルブ動作推
定部40は、比例微分制御量演算部21の演算結果に基
づいてスロットルバルブ11の推定動作速度を演算する
ようになっている。さらに、制御量変更部42は、負荷
反転検出部41がスロットルバルブ11に加わる負荷の
方向反転を検出した場合に、積分制御量演算部22によ
り演算された積分制御量を変更するようになっている。
【0026】なお、図示していないが、これらの演算結
果等の信号の授受は、適切なインターフェースを介して
行われるようになっている。そして、スロットルバルブ
コントローラ1に組み込まれたROMには、演算処理の
実行上必要な種々のプログラム類や、参照データ類等が
あらかじめ準備されて格納されている。ちなみに、後述
する制御量変更部42により変更される積分制御量HI
IやLIIはROMにあらかじめ格納されている。ま
た、RAMには、演算処理の実行中に現れる数値等を一
時的に記憶するとともに、必要に応じて随時読み出すた
めの各種バッファが設けられている。
【0027】続いて、スロットルバルブコントローラ1
により実行されるスロットルバルブ制御について説明す
る。スロットルバルブコントローラ1では、入力された
実開度TAの信号と要求開度RAとの信号との偏差ER
(符号を含む)から、比例微分制御量VPDと、積分制
御量VIとを算出して、これらの制御量に基づき最終制
御量VPIDを演算するいわゆるPID制御を基本とし
ている。そのサイクルタイムは約2ミリ秒であり、偏差
ERに基づくスロットルバルブ11の駆動が1秒間に5
00回程度行われる。なお、本実施の形態のスロットル
バルブ制御装置においては、PID制御を行っている
が、もちろん、制御量演算に微分項を用いずに、スロッ
トルバルブをPI制御することも可能である。
【0028】そこで、この制御の演算処理について、以
下、図2のフローチャートを参照しながら説明してい
く。なお、このフローチャートは、1サイクル分の処理
を示しており、実際にはその処理が所定の周期で繰り返
される。
【0029】(ステップ(以下、「S」と記す。)1〜
S3)まず、S1において、次式により実開度TAと要
求開度RAとの偏差ERが演算される。 ER=RA−TA
【0030】続いて、S2において、次式により偏差E
Rの1サイクル当たりの変化量DERが演算される。 DER=ERi −ERi-1 ここで、添字は、「i」が現サイクルを、「i−1」が
前サイクルを意味する(以下、同様である。)。
【0031】そして、S3において、次式により比例微
分制御量VPDが演算される。 VPD=Kp ×ER+Kd ×DER ここで、Kp は比例ゲイン、Kd は微分ゲインである。
この比例微分制御量VPDがスロットルバルブ11の動
作を制御する基本要素となる。
【0032】(S4、S5)S4とS5では、S6にお
いて演算されるスロットルバルブ11の推定動作速度S
TAを演算するための処理が行われる。
【0033】まず、S4においては、制御モータ12の
イナーシャとフリクションによるスロットルバルブ11
の応答遅れを考慮して、基本推定動作速度R0の遅延処
理が行われている。この遅延処理は、1サイクル毎にR
0をR1に、R1をR2に、R2をR3にそれぞれ置換
することにより行われる。R0は続くS5で演算される
ものであるが、ここでのR0は前サイクルで演算された
ものである。従って、S4で処理が行われると、R1に
は前サイクルのR0が、R2には前々サイクルのR0
が、R3には前々々サイクルのR0が格納された状態と
なる。そして、後述するように推定動作速度STAはR
3に基づき演算されることにより、スロットルバルブ1
1の応答遅れが考慮される。
【0034】次に、S5においては、比例微分制御量V
PDを積分処理することにより基本推定動作速度R0が
演算される。具体的には、次式により現サイクルの基本
推定動作速度R0i が演算される。 R0i =R0i-1 +(VPD−R0i-1 )/Kc ここで、Kcはなまし定数であり、本実施の形態ではK
c=4としている。
【0035】(S6)S6では、次式により推定動作速
度STAの演算が行われる。 STA=K1×R3 ここで、K1は変換係数、R3 は遅延処理された基本
推定動作速度、すなわち前々々サイクルのR0である。
変換係数K1およびなまし定数Kcは、推定動作速度S
TAが実開度TAの動作速度DTAに精度良く一致する
ように実験により定められるものである。なお、本実施
の形態ではタイムサイクルが約2ミリ秒であることか
ら、R3 はR0 に対して、約6ミリ秒の遅延処理が施
されていることになる。
【0036】(S7)S7では、次式により実開度TA
の動作速度DTAの演算が行われる。 DTA=TAi −TAi-1 すなわち、動作速度DTAとは、実開度TAの1サイク
ル当たりの変化量を表している。
【0037】(S8〜S14)S8,S9,S10また
はS8,S12,S13により、スロットルバルブ11
の開度がオープナ開度を越えたか否かが判定される。前
者が開方向駆動時の判定処理で、後者が閉方向駆動時の
判定処理である。この判定により、スロットルバルブ1
1の開度がオープナ開度を越えて変動したと判断された
場合には、S11またはS14により、積分制御量VI
が適正な値に変更される。
【0038】具体的には、まずS8により、スロットル
バルブ11の駆動が開方向に行われている否かが判定さ
れる。ここで開方向駆動であると判定されると(S8:
Yes)S9に進む。S9では、積分制御量VIが所定
値より小さいか否かが判定される。そして、所定値より
小さいと判定されると(S9:Yes)S10に進む。
ここで、所定値としては、例えば図3(C)における値
「a1 」または「0」を設定することができ、本実施の
形態では「a1 」となっている。
【0039】その後、S10では、動作速度DTAが推
定動作速度STAの1/2より小さいか否かが判定され
る。動作速度DTAを推定動作速度STAと直接比較せ
ずに、推定動作速度STAの1/2の値と比較している
のは、実開度がオープナ開度を越えたことを確実に判定
するためである。すなわち、サイクル毎に推定動作速度
STAが動作速度DTAと完全に一致するとは限らない
し、また、環境変化等により動作速度DTAが多少遅れ
ていることもあるので、動作速度DTAを推定動作速度
STAと直接比較すると誤判定される場合がある。一
方、実開度TAがオープナ開度を越えた直後は、DCモ
ータ12が発生するトルクが不足しているため、動作速
度は「0」に近い値となり推定動作速度STAの1/2
の値よりも小さくなる。従って、負荷反転検出部41に
おける誤判定を確実に防止するために、上記の事態も考
慮して推定動作速度STAの1/2の値と動作速度DT
Aとを比較している。
【0040】そして、S10にて「Yes」(実開度が
大きく遅れている状態)と判定されると、S11にて積
分制御量VIが適正値HIIに変更されてS15へと進
む。なお、S9およびS10にて「No」と判定された
場合は、ともにS11をバイパスしてS15へと進む。
ここで、適正値HII(後述するLIIも同様)は、リ
ターンスプリング(およびリリーフスプリング)により
スロットルバルブ11に加わる負荷に抗して、良好な応
答が得られるトルクをDCモータ12に発生させるため
の積分制御量である。この適正値HII(およびLI
I)は、リターンスプリング(およびリリーフスプリン
グ)の負荷特性から求められ、スロットルバルブコント
ローラ1に組み込まれたROMにあらかじめ格納されて
いる。例えば、本実施の形態における適正値HIIは、
1 <a5 <a4 の関係を満たす「a5 」が設定されて
いる。
【0041】一方、S8により閉方向駆動であると判定
されると(S8:No)S12に進む。S12では、積
分制御量VIが所定値より大きいか否かが判定される。
そして、所定値より大きいと判定されると(S12:Y
es)S13に進む。その後、S13では、動作速度D
TAが推定動作速度STAの1/2より大きいか否かが
判定される。ここで、動作速度DTAと推定動作速度S
TAとを直接比較せずに、動作速度DTAと推定動作速
度STAの1/2の値と比較している理由は、S10の
処理で説明したものと同じである。そして、S13にて
「Yes」(実開度が大きく進んでいる状態)と判定さ
れると、S14にて積分制御量VIが適正値LIIに変
更されてS15へと進む。なお、S12およびS13に
て「No」と判定された場合は、ともにS14をバイパ
スしてS15へと進む。
【0042】(S15)S15では、次式により積分制
御量VIが演算される。 VI=VI+Ki ×VPD ここで、Ki は積分ゲインである。
【0043】(S16)S16では、次式により最終制
御量VPIDが演算される。 VPID=VPD+VI そして、この最終制御量VPIDに基づいて、モータ制
御部32によりDCモータ12に電気信号が与えられ、
DCモータ12が駆動されてスロットルバルブ11の開
閉制御が実行される。
【0044】以上説明した演算処理で用いられる各ゲイ
ンは、偏差ERに対応した値がスロットルバルブコント
ローラ1に組み込まれたROMに、あらかじめマップと
して用意されている。また、上記の演算処理が2ミリ秒
程度のタイムサイクルで反復されることにより、スロッ
トルバルブ11の開度がオープナ開度を越えた場合で
も、要求開度に実開度を良好に追従させる制御が実行さ
れる。
【0045】そこで、上記フローによるスロットルバル
ブ11の制御について、実際の動作の一例を図3、図4
に示し、これらの図を参照しつつ説明する。図3と図4
は、スロットルバルブ11の開度変化、および演算処理
により得られる主な制御量を、時間の経過に従って示し
たものである。図3はオープナ開度を越えない動作のも
の、図4はオープナ開度を越える動作のものであり、こ
れらの動作は、時刻t1 で同等の偏差を発生させたとき
のものである。また、図中の時刻t2 はオープナ開度に
達したときの時間を示している。なお、図に示すΔtは
スロットルバルブ11の応答遅れ時間を示し、本実施の
形態では約6ミリ秒である。
【0046】従来のスロットルバルブ制御装置において
も、図3のようにオープナ開度を越えない場合には、適
切で良好な応答が得られる。また、図4のようにオープ
ナ開度を越える場合でも、オープナ開度を越えるまで
(時刻t2 まで)は、適切で良好な応答が得られる。し
かし、オープナ開度を越えた時刻t2 以降では、スロッ
トルバルブに加わる負荷の方向が反転(開方向から閉方
向に反転)するために、スロットルバルブ11に加わる
負荷が増大しDCモータ12の発生するトルクが不足す
るので、図4に示すように応答性が大きく悪化する(曲
線l)。
【0047】これに対して、本実施の形態のスロットル
バルブ制御装置では、図4のようにオープナ開度を越え
る動作であっても、図3のようなオープナ開度を越えな
い動作(曲線n)と同等の応答が得られるように制御を
行っている(曲線m)。この制御は、オープナ開度を越
えたか否かの判定を行い、オープナ開度を越えた場合に
は制御量を変更して良好な応答を得るようになってい
る。なお、図3、図4に示すスロットルバルブ11の動
作はともに開方向駆動であるから、フロー中のS12〜
S14での処理は行われない。
【0048】まず、図3に示すオープナ開度を越えない
場合の制御について説明する。時刻t1 以前では開度の
変化がないので、積分制御量VI以外の各制御量はすべ
て「0」となる。また、積分制御量VIは、現状の開度
を維持するのに必要なトルクをDCモータ12に発生さ
せる値「a1 」となる。従って、S9にて「No」と判
定(オープナ開度を越えていないと判定)されるため積
分制御量VIの変更は行われない。
【0049】時刻t1 後の最初のサイクルでは偏差ER
が発生するため、S1にて演算された偏差に対応する比
例微分制御量VPDがS3で演算される。このときの値
は、図3に示すように「b1 」となる。そして、この比
例微分制御量VPDに基づきS4〜S6で基本推定動作
速度R0、推定動作速度STAが演算される。一方、開
度センサ13からの信号に基づき、S7で動作速度DT
Aが演算される。続いて、積分制御量VIは「a1 」の
ままなので、S9にて「No」と判定され、積分制御量
VIの変更は行われずにS15で積分制御量VIが演算
され、S16で最終制御量VPIDが演算される。その
後、要求開度RAと実開度TAとを一致させるために、
各制御量は図3に示すように変化する。そして、要求開
度RAと実開度TAとが一致した後は、時刻t1 以前と
同じように変化する。
【0050】この様に、オープナ開度を越えない場合
は、積分制御量VIが「a1 」より小さくなることはな
いので、S11での積分制御量VIの変更処理は行われ
ない。従って、従来の制御と同様の制御を行うことにな
る。
【0051】次に、図4に示すオープナ開度を越える場
合の制御について説明する。時刻t1 以前では開度の変
化がないので、積分制御量VI以外の各制御量はすべて
「0」となる。また、積分制御量VIは、現状の開度を
維持するのに必要なトルクをDCモータ12に発生させ
る値「−a2 」となる。ここで、積分制御量VIが負に
なっているのは、実開度TAがオープナ開度以下なの
で、スロットルバルブ11には開方向に負荷が加わるか
らである。従って、積分制御量VIが「−a2 」で「a
1 」より小さくなるため、S9にて「Yes」と判定さ
れS10に進む。そして、推定動作速度STA、動作速
度DTAは、ともに「0」であるためS10にて「N
o」と判定されて、S11での積分制御量VIの変更処
理は行われない。
【0052】時刻t1 後の最初のサイクルでは偏差ER
が発生するため、S1にて演算された偏差に対応する比
例微分制御量VPDがS3で演算される。このときの値
は、図3に示すように「b1 」となる。そして、この比
例微分制御量VPDに基づきS4〜S6で基本推定動作
速度R0、推定動作速度STAが演算される。一方、開
度センサ13からの信号に基づき、S7で動作速度DT
Aが演算される。続いて、積分制御量VIは「−a2
のままなので、S9にて「Yes」と判定されてS10
に進む。S10では、推定動作速度STA、動作速度D
TAは、ともに「0」であるため「No」と判定され
て、S11での積分制御量VIの変更処理は行われずS
15に進む。S15では積分制御量VIが演算され、S
16で最終制御量VPIDが演算される。その後、要求
開度RAと実開度TAとを一致させるために、各制御量
は図4に示すように変化する。
【0053】次いで、時刻t2 後、すなわちオープナ開
度を越えた後の最初のサイクルでは、S4〜S6の演算
処理により、基本推定動作速度R0と推定動作速度ST
Aが図4に示すように演算される。一方、S7の演算処
理により動作速度DTAが図4に示すように、動作速度
DTAが大きく変化してほぼ「0」になる。これは、時
刻t2 でオープナ開度を越えてDCモータ12に加わる
負荷の方向が反転したので、負荷が増大するためDCモ
ータ12の発生トルクが不足するからである。その後、
S9においては、 積分制御量VIが「−a3 」で「a
1 」より小さいため「Yes」と判定されてS10に進
む。S10においては、推定動作速度STAが「v1
で、動作速度DTAがほぼ「0」であるから、「Ye
s」と判定されてS11に進む。
【0054】S11においては、積分制御量VIが適正
値HIIに変更される。すなわち、図4に示すように、
積分制御量VIが「−a3 」から「a5 」に変更され
る。その後、S15,S16の演算が行われ、その演算
結果として得られる最終制御量VPIDに基づき、DC
モータ12が駆動される。この場合には、積分制御量V
Iが「−a3 」から「a5 」に変更されているから、時
刻t2 以降においてスロットルバルブ11に加わる負荷
とDCモータ12の発生するトルクとがつり合う。従っ
て、DCモータ12に与えられる制御量が、スロットル
バルブに加わる負荷に対応した適切なものとなり、スロ
ットルバルブ11の応答は、図4の曲線mのようにな
る。曲線mは、図3と同様の応答である曲線nとほぼ同
じであり、従来技術での応答である曲線lと比較すると
応答性が非常に向上していることが明確である。
【0055】なお、曲線mにおいて、時刻t2 付近で発
生している若干の応答遅れは、オープナ開度を越えたか
否かの判定をするために要する時間分だけの遅れであ
る。しかし、上記フローの演算処理は2ミリ秒程度のタ
イムサイクルで行われているので、この応答遅れは数ミ
リ秒程度のものであり、実際のエンジン制御においては
何ら問題にはならない。
【0056】以上詳細に説明したように本実施の形態の
制御装置によれば、負荷反転検出部41により、スロッ
トルバルブの開閉動作においてオープナ開度を越えたか
否かを判定している。そして、オープナ開度を越えた場
合には、制御量変更部42により、積分制御量VIを適
切な値HII(またはLII)に変更し、この変更後の
積分制御量HII(またはLII)を用いてPID制御
を行う。従って、オープナ開度を越えた場合でも、適切
な制御量に基づきDCモータ12を駆動させることがで
きる。よって、いかなる状態においても、DCモータ1
2が発生するトルクが適切な値となり、スロットルバル
ブ11の応答性は良好なものとなる。
【0057】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が
可能であることはもちろんである。例えば本実施の形態
では、実開度TAとして開度センサ13の検出信号をそ
のまま用いているが、実開度TAの位相進み補償を行っ
て位相進み補償後の開度を用いることもできる。また、
演算処理の説明中に示した数値は、単なる例示にすぎな
い。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
スロットルバルブ制御装置によれば、スロットルバルブ
の応答において、スロットルバルブに加わる負荷の方向
反転が生じた場合には、それを確実に検出して制御量を
適切な値に変更する。そして、この変更後の制御量に基
づいて、スロットルバルブを開閉制御する制御用モータ
を駆動する。従って、スロットルバルブに加わる負荷の
方向が反転した場合でも、良好な応答を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットルバルブ制御装置の概略構成
を説明する図である。
【図2】実施の形態に係るスロットルバルブコントロー
ラによる制御処理について説明するフローチャートであ
る。
【図3】オープナ開度を越えない場合のスロットルバル
ブの動作、および各制御量の値の変化を説明するグラフ
である。
【図4】オープナ開度を越える場合のスロットルバルブ
の動作、および各制御量の値の変化を説明するグラフで
ある。
【符号の説明】
1 スロットルバルブコントローラ 11 スロットルバルブ 12 DCモータ 13 開度センサ 20 制御量演算部 21 比例微分制御量演算部 22 積分制御量演算部 30 要求開度決定部 31 スロットル開度検出部 32 モータ制御部 40 スロットルバルブ動作推定部 41 負荷反転検出部 42 制御量変更部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定開度を境に閉方向および開方向の両
    方向から付勢されるスロットルバルブと、前記スロット
    ルバルブを開閉制御する制御用モータと、前記スロット
    ルバルブの要求開度と実開度との偏差に基づいて前記ス
    ロットルバルブの制御量を演算する制御量演算手段と、
    前記制御量演算手段により演算された制御量に基づいて
    前記制御用モータを制御するモータ制御手段とを有する
    スロットルバルブ制御装置において、 前記制御量演算手段により演算された制御量に基づいて
    前記スロットルバルブの推定動作速度を演算するスロッ
    トルバルブ動作推定手段と、 前記スロットルバルブ動作推定手段により演算された推
    定動作速度と前記スロットルバルブの実際の動作速度と
    を比較して、前記スロットルバルブに加わる負荷の方向
    の反転を検出する負荷反転検出手段と、 前記負荷反転検出手段が前記反転を検出した場合に前記
    制御量演算手段により演算された制御量を変更する制御
    量変更手段とを有することを特徴とするスロットルバル
    ブ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するスロットルバルブ制
    御装置において、 前記制御量演算手段は、前記制御量のうちの比例項と微
    分項との和を演算する比例微分制御量演算手段と、前記
    制御量のうちの積分項を演算する積分制御量演算手段と
    を有し、 前記スロットルバルブ動作推定手段は、前記比例微分制
    御量演算手段の演算結果に基づいて前記スロットルバル
    ブの推定動作速度を演算して、前記負荷反転検出手段が
    前記負荷の方向反転を検出した場合に、前記制御量変更
    手段が前記積分制御量演算手段により演算された積分項
    の値を変更することを特徴とするスロットルバルブ制御
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150197143A1 (en) * 2014-01-13 2015-07-16 GM Global Technology Operations LLC Close-out seal
US9216633B2 (en) * 2014-01-13 2015-12-22 GM Global Technology Operations LLC Close-out seal

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