JPH117729A - パーシャルロムディスクとデータ記録再生方法及びデータ記録再生装置 - Google Patents

パーシャルロムディスクとデータ記録再生方法及びデータ記録再生装置

Info

Publication number
JPH117729A
JPH117729A JP9159706A JP15970697A JPH117729A JP H117729 A JPH117729 A JP H117729A JP 9159706 A JP9159706 A JP 9159706A JP 15970697 A JP15970697 A JP 15970697A JP H117729 A JPH117729 A JP H117729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
area
aro
ara
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9159706A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Kamioka
優一 上岡
Koichi Takamine
浩一 高峯
Toshiyuki Kondo
敏志 近藤
Mayumi Otowa
真由美 音羽
Kenichi Osada
憲一 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9159706A priority Critical patent/JPH117729A/ja
Publication of JPH117729A publication Critical patent/JPH117729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/12Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers
    • G11B20/1217Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers on discs
    • G11B2020/1259Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers on discs with ROM/RAM areas

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ROM領域とデータ記録可能領域の存在する
パーシャルロムディスクにおいてROM領域とデータ記
録可能領域のデータ同時記録再生を高速化し映像、音声
等、機器制御データの使用を容易に行う目的。 【解決手段】 ROM領域、データ記録可能領域がトラ
ック上に一定線間隔又は一定角間隔に交互に配置された
光ディスクと、ROM領域、データ記録可能領域からそ
れぞれ同時にデータを記録し再生する為の光ディスク記
録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データ再生専用
ROM領域とデータの記録再生用RAM領域を有する光
ディスクに関するものであり、さらに詳述すれば、RO
M領域とRAM領域がそれぞれ混在するパーシャルロム
ディスク、及びそのパーシャルロムディスクに、映像、
音声、及び制御データを同時に記録再生する方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ランダムアクセスの容易さ、可搬
性、記録再生データの高信頼性ゆえに、容量の大きな映
像データ、音声データ、及びMIDIデータ、更に各種
機器に於ける制御データの記録再生に光ディスクが用い
られている。光ディスクは、データ記録の観点より、一
般に3種類に大別される。つまり、再生専用メディアで
あるROMディスクと、書き換え可能な記録再生用メデ
ィアであるRAMディスクと、1回のみ記録可能な追記
型記録再生用メディアであるWORMディスクである。
【0003】ROMディスクは、一般に、ディスク上の
凸凹を設けた構成するピットによって情報を記録するた
め、データの書き換えは不可能である。しかしながらR
OMディスクは、スタンパーを用いたプレス手法によ
り、短時間に大量の複製を作ることが出来るので、映画
や音楽のAVデータ及びコンピュータ用ソフトウェアと
云った大容量データの大量配布に適している。一方、R
AMディスクは、大量複製には不向きであるが、記録膜
材料の相変化による反射率差などを利用して、何度でも
データを消去及び上書き出来るので、個人が必要なデー
タの記録再生に適している。また、WORMディスク
は、一般に、データ記録に色素記録膜の化学変化を利用
しているので、一旦記録したデータの消去及び上書きは
不可能であるが、大容量データのバックアップ記録に適
している。更に、近年、1枚の光ディスク中に、再生専
用領域と記録再生領域を同時に設けることにより、RO
MディスクとRAMディスクの両方の特徴を兼ね備えた
ハイブリッド記録再生ディスクであるパーシャルロムデ
ィスクが開発されている。
【0004】図15に、パーシャルロムディスクの代表
的な例を示す。パーシャルロムディスク上の記録トラッ
クは、ZCLV(Zone Constant Linear Velocity)方式
に従って、半径方向に同心円上に複数のゾーンZ1〜Z
nに分割されている。nは自然数であり、同図において
は、簡略化のためにn=6の場合、つまりZ1〜Z6の
6ゾーンを有する場合が示されている。また、各ゾーン
の境界部は破線で示されている。
【0005】従来のパーシャルロムディスクに於いて
は、これら複数(n)のゾーンの内周側の数ゾーン(Z
1〜Z3)に、上述のROMディスクに固有のデータ再
生専用のROM領域Aroが設けられている。一方、外
周側の数ゾーン(Z4〜Z6)に、RAMディスクに固
有のデータ記録可能なRAM領域Araが設けられてい
る。つまり、パーシャルロムディスクのZ1〜Z6の6
ゾーンのそれぞれ連続する3ゾーンからなるROM領域
AroおよびRAM領域Araが半径方向に分離して構
成されている。
【0006】ROM領域Aroには再生専用の記録トラ
ックTroが、RAM領域Araには記録再生両用の記
録トラックTraがそれぞれ渦状に連続して形成されて
いる。図15においては、簡略化のために、ROM領域
Aroの最内周部及び最外周部に位置する記録トラック
Troが、それぞれ、ゾーンZ1内の最内周部に位置す
る記録トラックTroi及びゾーンZ3内の最外周部に
位置する記録トラックTrooとして実線で示されてい
る。更に、RAM領域Araの最内周部及び最外周部に
位置する記録トラックTraが、それぞれゾーンZ4内
の最内周部に位置する記録トラックTrai及びゾーン
Z6の最外周部に位置する記録トラックTraoとして
実線で部分的に示されている。尚、各ゾーンの全域に記
録トラックTrが設けられていることは言う迄も無い。
尚、本例では記録トラックTrの時計回り方向Daに巻
回されているが反時計回り方向に巻回しても良い。な
お、記録トラックTrの巻回方向に沿って、光学ヘッド
は記録トラックTrを走査する。
【0007】ZCLV方式においては、各ゾーン毎にデ
ィスク回転数を変化させることで、光学ヘッドが記録ト
ラックを走査する線速度を、光ディスクの全域にわたっ
て一定範囲内に保つことができる。同一ゾーン内ではデ
ィスク回転数が一定のためゾーン外周部での線速度は、
内周部での線速度に比べて速いが、この速度差は許容範
囲内であるので問題ない。つまり、光学ヘッドのトラッ
クに対する線速度は、光ディスク上の半径位置に関わら
ず、おおむね一定である。
【0008】ZCLV方式の利点としては、CLV(Co
nstant Linear Velocity)方式のように光ディスクの回
転数を連続的に変化させる必要が無いのでモータの制御
を簡単に出来きる。更に、光ディスクの記録層の記録特
性が線速度に依存する場合には、記録トラックの全域に
わたって、安定した記録特性が得られることにある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
ROM領域Aroにあらかじめ記録されている映像デー
タAを再生中に、RAM領域Araにユーザが映像デー
タBを記録する場合、光学ヘッドによってROM領域A
roに記録されている映像データAの所定量を読み出し
た後に、同光学ヘッドを光ディスクの内周部から外周部
に向けて、半径方向に移動させるシーク動作が必要とな
る。このシーク距離Dsは、最短でROM領域Aroの
最外周トラックTrooとRAM領域Araの最内周ト
ラックTrai間の距離、つまり一トラック間距離Dt
である。最長は、ROM領域Aroの最内周トラックT
roiとRAM領域Araの最外周周トラックTrao
間の距離、つまり有効記録領域半径距離Drである。光
ディスク記録再生装置の光学ヘッドに必須な光学素子
は、磁気素子と比べて非常に重いので、光学ヘッド自体
も磁気記録再生装置等に用いられている磁気ヘッドと比
較して、大きな質量を有している。その結果、光学ヘッ
ドがシーク距離Dsを移動するシーク時間Tsは、磁気
記録再生装置であるハードディスクの磁気ヘッドが同一
の距離を移動するのに比べて十数倍である。
【0010】光ディスクにおいては、光学ヘッドが記録
トラックTra及びTroに対して、ほぼ一定の線速度
(constant linear velocity)CLVでアクセスするため
には、光学ヘッドの光ディスクの半径上の位置に応じ
て、その半径位置の属するゾーン毎に定められた所定の
回転速度に、光ディスクの回転を調整する必要がある。
そのためには、高速回転しているモータを含めた回転系
の回転速度を所定速度に安定させる回転安定化時間Tc
を要する。
【0011】更に、光学ヘッドが、所定の回転速度で回
転している光ディスクの目的のトラック上に到達してか
ら、データを書き込む対象セクタがヘッドの下に来るま
でのセクタ待ち時間をTwを要する。このセクタ待ち時
間Twの最小値は略ゼロであり、最大値は光ディスクの
回転速度をCrpmとすると1/Cである。
【0012】光学ヘッドがROM領域から所定のデータ
を再生した後に、RAM領域に一度だけ移動して、所定
のデータ記録するのに要する記録再生時間Trwは、上
述のシーク時間Tsと、回転安定化時間Tcと、セクタ
待ち時間Twとの和である。この記録再生時間Trwの
目安として、平均シーク時間で比較すると、ハードディ
スクドライブが10ms以内であるのに対し、光ディス
クドライブでは約100msを要する。
【0013】従って、ROM領域から映像データAを途
切れなく再生しながら、映像データBをRAM領域に記
録する為には、光学ヘッドのシークの前に読み出された
映像データAの再生時間内に、光学ヘッドを両領域間を
一往復移動させなければならない。この場合往復時間
は、おおよそ2Trwとなる。つまり、ROM領域Ar
o、及びRAM領域Araが半径方法に分離されたパー
シャルロムディスクにおいて、同時に途切れること無く
記録再生を行う為には、バッファリングのために少なく
とも2Trw時間に相当する大容量の半導体メモリを必
要とする。さらに、その大容量の映像データを処理する
ために、光ディスク記録再生装置のパフォーマンスを低
下させる結果となってしまう。つまり、映像データなど
のように大容量で高転送レート、且つ連続的に入出力さ
れるデータを扱う場合は、光ヘッドの移動時間2Trw
に相当するデータをバッファリングする半導体メモリの
容量が肥大化と共に、その様な大容量の映像データをバ
ッファリング時間内に処理する為に、機器としてのコス
ト増につながるという問題を有している。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、中心の周囲に伸張して設けら
れた情報を記録する記録トラックと、該記録トラック上
に設けられた情報再生に用いられる第一記録領域と、該
記録トラック上に該第一記録領域に連続して設けられた
情報の記録再生に用いられる第二記録領域とを有するこ
とを特徴とする光ディスク記録媒体と、該第一記録領域
と前記第二記録領域を走査して再生信号を生成する再生
手段と、該第二記録領域を走査して記録信号を記録する
記録手段とを有することを特徴する記録再生装置と、該
第一記録領域と該第二記録領域を走査して再生信号を生
成し、 該第二記録領域を走査して記録信号を記録する
ことを特徴する記録再生方法を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態に基づくパーシャルロムディスク、同パーシ
ャルロムディスクの記録面の構成、同パーシャルロムデ
ィスクに記録再生を行う記録再生装置の構成及び動作に
ついて説明する。本発明の実施の形態に基づくパーシャ
ルロムディスクにおいても、図15に示した代表的なパ
ーシャルロムディスクのと同様に、その記録面はZCL
V方式に基づいて半径方向に同心円上にゾーン分割され
ており、さらに各ゾーンの全域に記録トラックTrが設
けられている。しかし、本発明に於いては、従来のパー
シャルロムディスクとは異なり、各ゾーン内部にROM
領域Aro或いはRAM領域Araの何れかのみを設け
るのでは無く、記録トラックTr内部にROM領域Ar
o及びRAM領域Araの両方が設けられている。まし
てや、ゾーンZ1〜Znを半径方向に二つのグループに
分割して、それぞれのゾーングループをROM領域Ar
o或いはRAM領域Araのみとするものでは無い。記
録トラックTr内部の構造については、後に図1を参照
して詳しく説明する。
【0016】図1に、本発明に基づくパーシャルロムデ
ィスクPRDの記録面の一ゾーン内の記録トラックTr
の一部分を拡大して示す。同図に於いて、記録トラック
Trが、内周から外周に向けてm重(mは自然数)に巻
回された状態を模式的に示す。便宜上、記録トラックT
rの各巻回部を、光学ヘッドの走査方向Daに沿ってト
ラックTr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr
6、及びTrmと呼ぶ。記録トラックTrの各巻回部に
は、ROM領域Aro、アドレス領域Aad、及びRA
M領域Araが連続的且つ繰り返し設けられて、パーシ
ャル記録領域APRが繰り返し構成されている。つま
り、パーシャル記録領域APRの一単位には、連続する
ROM領域Aro、アドレス領域Aad、及びRAM領
域Araがそれぞれ一単位ずつ含まれる。
【0017】再生専用ROM領域Aroはディスクの鏡
面状の記録面(ランド部)上にピットを設けることによ
って、ビットマークMroが形成されており、記録再生
可能なRAM領域Araは記録膜の相変化を利用した結
晶状態と非結晶状態によってビットマークMraが形成
されている。
【0018】RAM領域Araには、光ヘッドから照射
されるレーザビームが記録トラックTrに追従するため
の案内溝Ggが、記録トラックTrの巻回部に一周おき
に形成されている。このように、案内溝Ggの凹部にビ
ットマークMraが形成される記録トラックTrをグル
ーブトラックと呼ぶ。案内溝Ggが形成されていない凸
部にビットマークMraが形成される記録トラックTr
をランドトラックと呼ぶ。
【0019】図1に於いては、記録トラックTr1、T
r3、Tr5、及びTrmがグルーブトラックであり、
記録Tr2、Tr4、Tr6、Trm−1、及びTrm
+1がランドトラックである。つまり、一単位のパーシ
ャル記録領域APRに於いて、RAM領域Araがグル
ーブトラックであれば、ROM領域Aro及びアドレス
領域Aadも含めて、その一単位のパーシャル記録領域
APR自体をグルーブトラックとする。同様に、RAM
領域Araがランドトラックであれば、その一単位のパ
ーシャル記録領域APR自体をランドトラックとする。
尚、記録トラックTrのディスクの一周に相当する1巻
回部分には、グループトラック或いはランドトラックの
何れかで統一して構成するのが好ましいが、1巻回部分
にグルーブトラックとランドトラックを混在させるよう
に構成しても良い。
【0020】このように、一つの案内溝Ggによって形
成されるランドトラックとグルーブトラックの両方にデ
ータを記録できるので、光ディスクの記録面の使用効率
を損なわない。本来、隣接するランドトラック及びグル
ーブトラックの双方にビットマークを記録すると、再生
ビット信号間に生じるクロストークが大きくて実用的で
は無かった。しかしながら、本発明に於いては、案内溝
Ggの深さを最適化することによって、同クロストーク
を低減し、隣接するランド及びグルーブトラックへの記
録を可能としたものである。この案内溝Ggの最適深さ
Dgは、種々の条件によって決まるが、レーザの波長λ
に関して理論的には、Dg=λ/6で表すことが出来る。
なお、レーザ波長以外に、レーザの種類、装置の光学特
性等によって、種々に異なることは言う迄も無い。グル
ーブトラック或いはランドグループの何れか一方にのみ
記録再生する場合に比べて、ディスクの半径方向に、2
倍の密度で記録できる。
【0021】RAM領域AraとROM領域Aroの間
に形成されているアドレス領域Aadには、そのパーシ
ャル記録領域APRの属するトラックのアドレス情報
が、ROM領域Aroと同様にピットとランドによって
形成されるビットマークMadとして記録されている。
尚、必要に応じて、アドレス領域Aadには、パーシャ
ル記録領域APRの各領域のセクタ、更にディスク全体
のトラック、及びセクタ情報を記録しても良い。つま
り、アドレス領域AadはセクタのIDでもある。記録
トラックTrmに於いて、ビットマークMadは、アク
セス方向Daに関して連続する二つのピット群Pa(m
−1、m)と第二ピット群Pa(m、m+1)から構成
されている。mは記録トラックTrを示す正の整数であ
る。
【0022】ピット群Pa(m−1、m)と第二ピット
群Pa(m、m+1)は、隣接する記録トラックTrm
-1及びTrm+1に、反トラック分オフセットして形成さ
れている。つまり、ピット群Pa(m−1、m)は内周
側の隣接トラックTrm−1と共有され、ピット群Pa
は(m、m+1)は外周側の隣接トラックTrm+1と共
有される。識別の為に、各ピット群の内周側トラック部
分をPa(m−1、m)T及びPa(m、m+1)T
と、外周側トラック部分をPa(m−1、m)B及びP
a(m、m+1)Bと呼ぶことにする。記録トラックT
rmには、常に、ピット群Pa(m−1、m)B及びP
a(m、m+1)Tが含まれ、ピット群Pa(m−1、
m)T及びPa(m、m+1)Bはそれれぞれ隣接トラ
ックTrm−1及びTrm+1に含まれる。 尚、図1
5に示したように、記録トラックTrmは渦状に巻回さ
れて形成された例について述べたが、記録トラックは同
心円状に形成してもよい。
【0023】図2に、このように構成されたパーシャル
記録領域APRに於ける記録トラックTrm及びTrm
+1をプッシュプル信号方式で再生した場合の、ピット
群Paからの再生信号をそれぞれ模式的に示す。波形W
p(m−1、m)BはトラックTrmのピット群Pa
(m−1、m)Bからの再生信号を示し、波形Wp
(m、m+1)TはトラックTrmのピット群Pa
(m、m+1)Tからの再生信号を示す。更に、波形W
p(m、m+1)BはトラックTrm+1のピット群P
a(m、m+1)Bからの再生信号を示し、波形Wp
(m+1、m+2)TはトラックTm+1のピット群P
a(m+1、m+2)Tからの再生信号を示す。
【0024】波形Wp(m、m+1)Tと波形Wp
(m、m+1)Bは、それぞれ、同一のピット群Pa
(m、m+1)の内周側部分と外周側部分からの再生信
号であるので、基本的に同一波形であるが、プッシュプ
ル方式によりその極性が異なる。このように、各ピット
群Paはグルーブトラックとランドトラックに共有され
ているために、同一のピット群Paから再生される信号
であっても、再生トラック毎に、それぞれ極性が異なっ
て出力されるので、ランドトラック、グルーブトラック
の別を容易に検出できる。
【0025】尚、パーシャル記録領域APRは、走査方
向Daに関して、RAM領域Ara、アドレス領域Aa
d、及びROM領域Aroの順番に配置するように構成
しても良い。更に、各パーシャル記録領域APR間にア
ドレス領域Aadを設けても良い。
【0026】また、図3に示すように、本発明に基づく
パーシャルロムディスクPRDは、記録面に傷がついた
り、誇りが付着するのを防止するためにカートリッジC
Tに収納して用いるのが好ましい。しかし、環境が良好
であれば、カートリッジに収納せずに、パーシャルロム
ディスクを直接用いても良い。
【0027】上述のパーシャル記録領域APRからなる
記録面を、ディスクの両面に設けて、両面二層パーシャ
ルロムディスクとして構成しても良いし、更にディスク
の片面にそれぞれ1枚以上の記録面を設けて片側多層或
いは両面多層パーシャルロムディスクとして構成できる
ことは言うまでもない。
【0028】次に、図4を、参照して本発明の実施の形
態に係るパーシャルロムディスクPRDの記録再生に用
いる記録再生装置について説明する。記録再生装置RW
Aは、スピンドルモータユニット2、光学ヘッド3、プ
リアンプ4a、4b、4c、4d、4e、及び4f、フ
ォーカス用差動アンプ5、フォーカスサーボ制御回路
6、フォーカス用アクチュエータ7、トラッキング用差
動アンプ8、トラッキングサーボ制御回路9、トラッキ
ング用アクチュエータ10、制御回路11、RFアンプ
12、A/D変換回路13、復調回路14、再生メモリ
15、記録メモリ16、変調回路17、レーザパワーコ
ントロール回路18、レーザ駆動回路19、ECCデコ
ーダ23、及びECCエンコーダ24より構成される。
【0029】スピンドルモータユニット2は、図1に示
したパーシャル記録領域APRを有するパーシャルロム
ディスクPRDを保持すると共に、制御回路11から供
給されるスピンドル制御信号Spに基づいて、同パーシ
ャルロムディスクRPDを光学ヘッド3に対してZCL
V方式で回転させる。スピンドルモータユニット2は、
スピンドルの回転を検出して、スピンドルの回転数を示
すスピンドル回転数信号Soを生成する。更に、スピン
ドルモータユニット2は、パーシャルロムディスクRP
Dの回転を検出して、同ディスクの1回転を示すディス
ク1回転信号Snを生成する。制御回路11は、スピン
ドル回転数信号So及びディスク1回転信号Snに基づ
いて、スピンドル制御信号Spを生成する。
【0030】光学ヘッド3は、パーシャルロムディスク
PRDに対してデータの読み書きを行う。尚、光学ヘッ
ド3は、フォーカス用アクチュエータ7及びトラッキン
グ用アクチュエータ10によって、パーシャルロムディ
スクRPDの所定のトラックを正しくトレースするよう
に制御されている。尚、スピンドルモータユニット2、
フォーカス用アクチュエータ7、トラッキング用アクチ
ュエータ10、及び光学ヘッド3により、パーシャルロ
ムディスクPRDの所定の記録トラックTrに対するデ
ータの読み書きを行うヘッドユニット30を構成してい
る。
【0031】先ず、記録再生装置RWAの再生系につい
て説明した後に、記録系について説明する。再生系に於
いては、光学ヘッド3により、パーシャルロムディスク
より読み出された再生信号Srは、光学ヘッド3のフォ
トディテクタにより再生信号Sr1、Sr2、Sr3、
Sr4、Sr5、及びSr6に分割されて、それぞれ、
プリアンプ4a、4b、4c、4d、4e、及び4fに
出力される。
【0032】プリアンプ4a及び4bで増幅された再生
信号Sr1及びSr2は、フォーカス用差動アンプ5に
出力される。フォーカス用差動アンプ5は、再生信号S
r1及びSr2に基づいて、フォーカスエラー信号を生
成して、フォーカスサーボ制御回路6に出力する。フォ
ーカスサーボ制御回路6は、入力されたフォーカスエラ
ー信号に基づいて、フォーカス制御信号SFcを生成し
て、フォーカス用アクチュエータ7に出力する。フォー
カス用アクチュエータ7は、フォーカス制御信号SFc
に基づいて、光学ヘッド3のフォーカス方向の位置制御
を行う。
【0033】同様に、プリアンプ4c、4d、4e、及
び4fで増幅された再生信号Sr3、Sr4、Sr5、
及びSr6は、トラッキング用差動アンプ8及びRFア
ンプ12に転送される。トラッキング用差動アンプ8
は、再生信号Sr3、Sr4、Sr5、及びSr6に基
づいて、プッシュプル方式に基づくトラッキングエラー
信号Sjを生成して、トラッキングサーボ制御回路9及
びA/D変換回路13に出力する。トラッキングサーボ
制御回路9は、入力されたトラッキングエラー信号に基
づいて、トラッキング制御信号STcを生成して、トラ
ッキング用アクチュエータ10に出力する。トラッキン
グ用アクチュエータ10は、トラッキング制御信号ST
cに基づいて、光学ヘッド3のトラッキング方向の位置
制御を行う。
【0034】フォーカスサーボ制御回路6及びトラッキ
ングサーボ制御回路9は、制御回路11から出力される
サーボ切替信号Shに基づいて、ROM領域Aro再生
時とRAM領域Ara再生時に発生するフォーカスサー
ボ及びトラッキングサーボのゲイン差およびオフセット
を補正する。つまり、データ再生領域がROM領域Ar
oからRAM領域Araに、或いはその逆に切り替わる
時には、これらのゲイン差およびオフセットに起因する
再生信号の変化を補償するべく、フォーカスサーボ制御
回路6及びトラッキングサーボ制御回路9を制御するの
である。
【0035】つまり、プッシュプル方式で得られるパー
シャル記録領域APRからのトラッキングエラー信号を
生成する場合、ディスク鏡面にビットマークMroが凸
凹で形成されているROM領域Aroから得られるトラ
ッキングサーボ信号の方が、案内溝Ggの存在するRA
M領域Araから得られるトラッキングサーボ信号に比
べて、振幅が非常に小さいのでゲイン補正が必要であ
る。ゆえに、サーボ切替信号Shに基づいて、ROM領
域とRAM領域毎にトラッキングサーボ制御方法を切り
替えることが有効である。つまり、ROM領域Aroの
トラッキングにはROMディスクのトラッキングサーボ
制御に一般的な位相差検出(ヘテロダイン法)方式を用
い、アドレス領域Aad及びRAM領域Araのトラッ
キングには前述のプッシュプル方式を用いるのである。
尚、サーボ切替信号Shは、光学ヘッド3がアクセスし
ている記録トラックTrの領域が、ROM領域Aroか
らアドレス領域Aad或いはRAM領域Araへと、ま
たその逆方向に変わる時を示すタイミング信号である。
つまり、サーボ切替信号Shは、光学ヘッド3がROM
領域Aroとそれ以外の領域との間で切り替わるタイミ
ングを示している。尚、サーボ切替信号Shについて
は、図7を参照して後程説明する。
【0036】更に、アドレス領域Aadのビットマーク
Madはオフトラックした配置、つまりピット群Pa
(m−1、m)及びPa(m、m+1)がそれぞれ隣接
トラックに共有されているので、トラッキングサーボに
は外乱として作用する。そのため、アドレス領域Aad
内でのトラッキングサーボに関しては、アドレス領域A
adに入る直前のトラッキングエラー信号であるROM
領域Aroでの最後のトラッキングエラー信号を保時し
て、アドレス領域Aad内のトラッキングエラー信号と
して採用する。トラッキングサーボ制御回路9は、サー
ボ切替信号Shに基づいて、トラッキングエラー信号の
切替を行う。
【0037】RFアンプ12は、プリアンプ4c、4
d、4e、及び4fで増幅された再生信号Sr3、Sr
4、Sr5、及びSr6をRF増幅する。RFアンプ1
2は、更に制御回路11に接続されて、パーシャルロム
ディスクRPDからのデータの読み出しを指示するディ
スクリードゲート信号Saを受ける。RFアンプ12
は、ディスクリードゲート信号Saによって規定される
タイミングに基づいて、再生信号Sr3〜Sr6の和信
号を再生データ信号Skとして、A/D変換回路13に
出力する。
【0038】A/D変換回路13は、更に、トラッキン
グ用差動アンプ8に接続されてプッシュプル方式に基づ
くトラッキングエラー信号Sjを受けると共に、制御回
路11に接続されて領域切替信号Siの入力を受ける。
領域切替信号Siは、光学ヘッド3がアクセスしている
記録トラックTrの領域がROM領域Aroからアドレ
ス領域Aad及びそれに続くRAM領域Araと変わる
時を示すタイミング信号である。つまり領域切替信号S
iは、光学ヘッド3がアクセスしている領域がアドレス
領域Aadとそれ以外の領域との間で切り替わるタイミ
ングを示している。尚、領域切替信号Siについては、
図7を参照して後程説明する。
【0039】図5に、A/D変換回路13の詳細な構成
を示す。A/D変換回路13は、アナログスイッチ2
0、イコライザ21、及び電圧比較回路22を有する。
アナログスイッチ20は、トラッキング用差動アンプ
8、制御回路11、及びRFアンプ12に接続されて、
それぞれ、トラッキングエラー信号Sj、領域切替信号
Si、及び再生データ信号Skを受ける。
【0040】アナログスイッチ20は、領域切替信号S
iに基づいて、二つのアナログ信号Sk及びSjの内、
何れか一方の信号を選択して、イコライザ21に対して
出力する。つまり、アドレス領域Aadを再生時にはプ
ッシュプル方式トラッキングエラー信号Sjを、そし
て、ROM領域Aro及びRAM領域Araを再生時に
は再生データ信号Skを、再生データエンベロープ信号
SLとして出力する。
【0041】アドレス領域Aadをプッシュプル方式で
再生する理由としては、前述の要にビットマークMad
のピット群Pa(m−1、m)及びPa(m、m+1)
はそれぞれ、近接トラックに対して、反トラック分オフ
セットしているため、トラックした信号を再生する場合
には通常の和信号に比べ、プッシュプル方式の再生信号
のS/N比が向上しているためである。
【0042】イコライザ21は、A/D変換回路13よ
り選択的に出力されたアナログ信号Sk及びSjからな
る再生データエンベロープ信号SLに等化処理を施した
後、電圧比較回路22に出力する。電圧比較回路22で
は、再生データエンベロープ信号SLに閾値処理を施し
て、デジタル再生信号Sdを生成する。
【0043】以下に、図6を参照して、電圧比較回路2
2の構成を説明する。電圧比較回路22は、電圧比較器
22a、減算器22b、積分器22c、及びバッファ2
2dから構成されている。電圧比較器22aはイコライ
ザ21から入力される再生データエンベロープ信号SL
を、積分器22cから入力される閾値電圧Vmと比較し
て非反転デジタル信号V1及び反転デジタル信号V2を
出力する。非反転デジタル信号V1及び反転デジタル信
号V2は共に、再生エンベロープ信号SLと閾値電圧V
mとの電圧比較結果を表す信号であり、絶対値が等しく
極性が異なる。
【0044】減算器22bは、反転デジタル信号V2か
ら非反転デジタル信号V1を減算して、減算結果信号V
3を出力する。尚、減算結果信号V3は、デジタル再生
信号Sdと同じ性質を有するが、不要なオフセット値を
無くすために減算処理を行うものである。なお、減算結
果信号V3は、後述のように、積分器22cで帯域制限
されるので、デジタル再生信号Sdに比べて広帯域の必
要が無い。
【0045】積分器22cは減算結果信号V3を積分し
て、閾値電圧Vmを生成して電圧比較器22aに供給す
る。減算結果信号V3は、デジタル再生信号Sdのエン
ベロープの中心に対して閾値電圧Vmが低い場合プラス
に出力され、逆にデジタル再生信号Sdのエンベロープ
の中心に対して閾値電圧Vmが高い場合はマイナスに出
力される。つまり閾値電圧Vmはデジタル再生信号Sd
のエンベロープの中心(減算器出力がゼロ)になるよう
にフィードバック制御されている。
【0046】バッファ22dは、上述のフィードバック
制御された非反転デジタル信号V1及び反転デジタル信
号V2に基づいて、デジタル再生信号Sdを出力する。
【0047】上記に、再生信号に直流成分が含まれない
符号再生に適した電圧比較回路22の構成について説明
したが、同電圧比較回路22を再生信号に直流成分を含
んだ符号再生に適するように改造することは容易であ
る。
【0048】図7を参照して、電圧比較回路22による
閾値処理について説明する。同図上段に図1に示した記
録トラックTrmのパーシャル記録領域APRを示し、
中段にイコライザ21から出力された再生データエンベ
ロープ信号SLに電圧比較回路22の内部に設定されて
いる閾値電圧Vmを重乗して示し、下段に制御回路11
から出力された領域切替信号Si及びサーボ切替信号S
hを示す。
【0049】再生データエンベロープ信号SLには、R
OM領域Aro及びRAM領域Araでの反射率の違い
によるオフセット値の差と共に、記録面の凹凸により構
成されたビットマークMroと記録面上の相状態の違う
部分により構成されたビットマークMraとで信号振幅
の差が存在する。一方、閾値電圧Vmは、上述のよう
に、常に再生信号SLのエンベロープの中心をスライス
するように、電圧比較回路22によってフィードバック
制御されている。
【0050】領域切替信号Siは、ヘッドユニット30
からの再生信号(Sk)に基づいて、光学ヘッド3が走
査している記録トラックTrの領域を検出し、アドレス
領域Aadを走査中はハイレベルに、それ以外の領域を
走査中はローレベルに設定される二値信号である。つま
り、光学ヘッド3がアドレス領域Aadを走査している
期間のみを抽出するアドレス領域Aad検出信号とも言
える。
【0051】サーボ切替信号Shは、領域切替信号Si
に基づいて、光学ヘッド3がROM領域Aroを走査中
はハイレベルに、それ以外の領域を走査中はローレベル
に設定される二値信号である。つまり、光学ヘッド3が
ROM領域Aroを走査している期間のみを抽出するR
OM領域Aro検出信号とも言える。
【0052】尚、領域切替信号Si及び領域切替信号S
iの生成に関して、重要な走査領域の切り替わり時は、
以下に述べる方法を単独或いは組み合わせて検出でき
る。
【0053】つまり、パーシャル記録領域APRのRO
M領域Aro、アドレス領域Aad、及びRAM領域A
raの各領域からの再生信号(Sk)中の再生データ
(Sd)のエッジを検出することによって、領域の切り
替わりを検出する。また、同再生信号(Sk)に含まれ
るアドレス情報(Sq)に基づいて、再生データ(S
d)のエッジを検出することなく、領域の切り替わりを
検出する。更に、予め、ROM領域Aroに予めアドレ
ス領域Aad及びRAM領域Araのアドレス情報も書
き込んで於いて、このROM領域Aro中のアドレス情
報に基づいて、アドレス領域Aad及びRAM領域Ar
aを含めた各領域の切り替わりを検出する。
【0054】この様にして、イコライザ21から出力さ
れた等価再生信号SLが、電圧比較回路22によってA
/D変換されて、デジタル再生信号Sdとして、A/D
変換回路13から出力される。
【0055】図4に戻って、A/D変換回路13から出
力されたデジタル再生信号Sdは、復調回路14に入力
されて復調される。復調されたデジタル再生信号の内、
アドレス情報はアドレスデータSqとして制御回路11
に出力され、アドレス情報を含まない部分、つまりRO
M領域Aro及びRAM領域Araに記録されていたユ
ーザデータはデジタル再生データSddとして、再生メ
モリ15に出力される。
【0056】再生メモリ15は、制御回路11に接続さ
れて、再生メモリライトゲート信号Sb及び再生メモリ
リードゲート信号Scを受ける再生メモリライトゲート
信号Sb及び再生メモリリードゲート信号Scについて
は、後程図14を参照して説明する。デジタル再生デー
タSddは、再生メモリライトゲート信号Sbによって
規定された所定のタイミングに基づいて、再生メモリ1
5に書き込まれる。再生メモリ15に書き込まれたデジ
タル再生データSddは、再生メモリリードゲート信号
Scによって規定された所定のタイミングに基づいて、
読み出される。
【0057】再生メモリ15から読み出されたデジタル
再生データSdd'は、ECCデコーダ23に入力され
て、エラー検出並びにエラー訂正処理を施された後に、
再生データSDとして、出力端子Toから外部に出力さ
れる。このように、記録再生装置RWAの再生系では、
パーシャル記録領域APRのROM領域Aro、アドレ
ス領域Aad、及びRAM領域Araに応じて、再生方
式を切替えて再生処理を行うことによって、パーシャル
ロムディスクに記録されたデータを効率的に再生して、
外部の機器に出力する。
【0058】一方、記録系においては、デジタルソース
データSSが外部のデータ源(不図示)から、入力端子
Tiを経由して、記録再生装置RWAに供給される。デ
ジタルソースデータSSは、ECCエンコーダ24に入
力されて、エラー検出、及び訂正用の冗長データ付加の
エラー訂正処理を施された後に、デジタル記録データS
Seとして出力される。記録メモリ16は、更に、制御
回路11に接続されて、記録メモリライトゲート信号S
f及び記録メモリリードゲート信号Sgが入力される記
録メモリライトゲート信号Sf及び記録メモリリードゲ
ート信号Sgについては、後程図14を参照して説明す
る。
【0059】ECCエンコーダ24から出力されたデジ
タル記録データSSeは、記録メモリライトゲート信号
Sfによって規定された所定のタイミングに基づいて、
記録メモリ16に書き込まれる。記録メモリ16に書き
込まれたデジタル記録データSSeは、記録メモリリー
ドゲート信号Sgによって規定された所定のタイミング
に基づいて、デジタル記録データSSe’として読み出
される。
【0060】記録メモリ16から読み出されたデジタル
記録データSSe'は、変調回路17で変調された後
に、変調記録信号SSmとして、レーザパワーコントロ
ール回路18に入力される。レーザパワーコントロール
回路18では、パーシャルロムディスクのRAM領域A
raへのデータ記録に最適なレーザパワーを設定すると
共に、設定されたパワーを示すレーザパワー制御情報を
変調記録信号SSmに重乗して、記録信号Swを生成す
る。RAM領域Araが相変化記録膜で構成されている
場合のレーザーパワーの設定は、例えば線速度が6m/
sの時には、記録に必要なピークパワーは約10mW、
既に記録されているデータを消去するためのバイアスパ
ワーは約5mWである。
【0061】レーザ駆動回路19では、制御回路11か
ら供給されるディスクライトゲート信号Srcに基づい
て、記録信号Swに応じたレーザーパワーで光学ヘッド
3のレーザ光源を駆動して、パーシャルロムディスクの
RAM領域Araにデータを記録する。
【0062】図8に、レーザパワーコントロール回路1
8によるレーザパワー設定に基づいて、レーザ駆動回路
19によって変調される光学ヘッド3のレーザ発光波形
と、RAM領域Araの記録膜に形成されるビットマー
クMraとの関係を模式的に示す。同図上段に変調記録
信号SSmを示し、中段にレーザ発光波形WLを示し、
そして下段にレーザによってRAM領域Araに形成さ
れるビットマークMraをそれぞれ示している。本例に
於いて、変調記録信号SSmは所定の時間長L1及びL
2を有する二つハイ信号を有している。レーザパワーコ
ントロール回路18は、ハイ信号のハイ期間L1及びL
2に相当する期間を、所定の複数の期間に分割しすると
共に、その分割期間毎に、レーザ出力をピークレベルL
P、バイアスレベルLB、及びローレベルLLの3つの
何れかのレベルに保持する。レベル毎の時間分割の割合
をかえることによって、ハイ状態時間L1及びL2内の
レーザパワーのデューティ比を調整する。その結果、変
調記録信号SSmに応じたレーザパワー設定が行われ
る。ピークレベルLPはパーシャルロムディスクRPD
の記録面にビットマークを生じさせるに必要十分なパワ
ー強度を、バイアスレベルLBは既に記録されているビ
ットマークを消去するに必要十分なパワー強度を、ロー
レベルLLはビットマークの有無に関わらず記録面に影
響を与えないパワー強度を意味している。
【0063】ハイ期間L1の信号をAraに記録する場
合について簡単に説明すると、期間L1aは7期間に細
分割されている。レーザ波形WLは、1番目、3番目、
及び5番目の分割期間ではピークレベルLPに保持さ
れ、2番目、4番目、及び6番目の分割期間ではローレ
ベルLPに保持され、そして7番目(最後)の期間では
バイアスレベルLBに設定される。この様なデューティ
比の設定は、相変化によりビットマーク形成をおこなう
ダイレクトオーバーライト記録に適している。つまり、
相変化記録は熱によるので、記録面のビットマーク終端
付近に熱がこもり、マークが歪んでしまうことを防ぐた
めに、ビットマーク終端近傍でのレーザ出力を低くして
いる。但し、当領域が既に別のデータが記録されている
場合を考えて、ローレベルLPでは無くバイアスレベル
LBに設定される。その結果、記録面上には、ハイ信号
に対応したビットマークB1及びB2が形成される。
【0064】以上に説明したように、本発明の実施の形
態に基づくパーシャルロムディスクに対するデータの記
録再生に関して説明した。なお、記録方式に関して、記
録層に於ける相変化部と比変化部での反射率差を利用し
たものに限らず記録膜の磁界変化を利用したものや、色
素膜の化学反応を利用した追記型記録方式にも適用でき
ることは云うまでも無い。
【0065】図9、図10、及び図11を参照して、デ
ータ配列がセクタによって区切られているパーシャルロ
ムディスクPRDのパーシャル記録領域APRの構成形
態について説明する。尚、同図9、図10、及び図11
に於いては、視認性を高めるために、アドレス領域Aa
dが表示されてないが、前述のようにパーシャル記録領
域APRに於いて、ROM領域Aro及びRAM領域A
ra間にアドレス領域Aadが設けられていることは言
う迄も無い。
【0066】図9に、パーシャル記録領域APRの最小
単位の構造を示す。この場合、パーシャル記録領域AP
Rは、連続する2セクタによって構成される。つまり、
1セクタ分のROM領域Aroと1セクタ分のRAM領
域Araで構成される。1セクタ分のROMデータに対
して、1セクタ分のデータをRAM領域に記録する場
合、記録再生の最小単位は1セクタである。尚、セクタ
IDであるアドレス領域Aadは、後続の1セクタ分の
RAM領域Ara或いはROM領域Aroに含まれる。
【0067】図10に、パーシャル記録領域APRが、
連続する3セクタで構成される例をしめす。パーシャル
記録領域APRは、1セクタ分のROM領域Aroと2
セクタ分のRAM領域Araで構成される。この様な構
成は、再生専用のデータ量に対して記録可能なデータ量
が2倍必要であるといったアプリケーションに適してい
る。この例を一般化すると、パーシャル記録領域APR
は、Mセクタ(Mは自然数)のROM領域Aroと、N
セクタ(Nは自然数)のRAM領域Araを交互に配置
して構成出来る。
【0068】図11に、図9に示した例に類似している
が、ROM領域Aro及びRAM領域Araの最小単位
として、複数セクタからなるクラスタにて構成された例
を示す。例えば、1セクタ2Kバイトとし、16セクタ
の32Kバイトを1つのECC回路の単位(1クラス
タ)と定義すれば、記録再生の最小単位が1クラスタと
なり、クラスタ内がROMディスクセクタ、RAMディ
スクセクタに分割されていても意味を成さない。従っ
て、パーシャル記録領域APRは、Pクラスター(Pは
自然数)のROM領域AroとQクラスター(Qは自然
数)のRAM領域Araを交互に配置して構成される。
【0069】図12に、本発明の実施形態に基づくパー
シャルロムディスクの一例である角度分割型パーシャル
ロムディスクを示す。角度分割型パーシャルロムディス
クとは、ディスクの記録面が所定の中心角で、複数の扇
状の領域に分割されており、その扇状領域毎に上述のR
OM領域Aro、アドレス領域Aad(不図示)、及び
RAM領域Araを設けることにより、パーシャル記録
領域APRが所定のパターンで形成されているディスク
を意味する。本例に係る角度分割型パーシャルロムディ
スクPRDAの記録面は、所定の中心角CA1、CA
2、CA3、及びCA4によって、セクションS1、S
2、S3、及びS4の四つの部分に分割されている。
【0070】セクションS1には第一のROM領域Ar
o1が、セクションS2には第一のRAM領域Ara1
が、第一のアドレス領域Aad1を介して(不図示)連
続的に設けられて、セクションS1及びS2にわたって
第一パーシャル記録領域APR1を形成している。同様
にセクションS3及びS4にわたって、第二のROM領
域Aro2、第二のアドレス領域Aad2、及び第二の
RAM領域Ara2によって、第二のパーシャル記録領
域APR2が設けられている。
【0071】記録面を分割する角中心角度CA1、CA
2、CA3、及びCA4が等しい場合には、パーシャル
ロムディスクRPDAの記録面に、1/4回転毎に、R
OM領域AroとRAM領域Araが交互に配置され
る。しかし、中心角度CA1、CA2、CA3、及びC
A4のそれぞれを異なる値に設定してもよいことは、図
10を参照して説明した通りである。尚、このように、
パーシャル記録領域APRが、ディスクの記録面を所定
の中心角で円周方向に分割した部分からなる構成は、光
学ヘッドのディスクの半径方向上の位置に関わらず、デ
ィスクを常に一定速度で回転させるCAV(Constant A
ngular Velocity)方式での記録再生に非常に有効であ
る。更に、角度分割型パーシャルロムディスクPRDA
では、材質の異なるROM領域AroとRAM領域Ar
aが、記録面の全域に拡散せずに、角度分割された各領
域内に設けられるので、ディスクの生産性が損なわれな
い。
【0072】図13に、本発明に係るパーシャルロムデ
ィスクの更なる例として、ゾーン分割型パーシャルロム
ディスクを示す。ゾーン分割型パーシャルロムディスク
とは、ZCLV方式に基づいて、記録面が複数のゾーン
に分割されているパーシャルロムディスクを意味する。
本図に於いて、ゾーン分割型パーシャルロムディスクP
RDZの1ゾーン内に設けられた記録トラックTrの3
巻回部分が、記録トラックTrm、Trm+1として示
されている。記録トラックTrmは、S1からS32ま
での32セクタで構成されている。同様に、記録トラッ
クTrm+1はS33からS65(S41以降不図示)
までの32セクタで、記録トラックTrm−1もS0か
らS−31の32セクタ(不図示)で構成されている。
【0073】つまり、記録トラックTrmの属するゾー
ンは1周が32セクタで構成されている。16セクター
で1クラスタ(ECC回路)を構成し、図11で定義し
たP=Q=1の事例に相当する。更に、ZCLV方式の
場合ゾーン内に限っていえば回転数が等しくCAV方式
であるので、図12で述べた条件もゾーン内で満されて
いる。
【0074】記録トラックTrmの最初の16セクタS
1〜S16でクラスタC1oを構成し、残りの16セク
タS17〜S32でクラスタC1aを構成する。記録ト
ラックTrm+1の最初の16セクタS33〜S48で
クラスタC2oを構成し、残りの16セクタS49〜S
64でクラスタC2aを構成する。同様に、記録トラッ
クTrm+nによってクラスタCnoとCnaが繰り返
し構成される。クラスタC1o、C2o、・・Cnoに
ROM領域Aroが設けられる。尚、クラスタC1o、
C2o、・・Cnoは、それぞれ、記録トラックTrm
の前半分のセクタから構成されているので、ゾーン内で
概ね同一半円部内に位置する。更に、同様に、残りの半
円部に概ね構成されたクラスタC1a、C2a、・・C
naに、ROM領域Aroが設けられる。尚、ROM領
域AroとRAM領域Ara間に介在するアドレス領域
Aadは、視認性の為に図示していないことは上述の通
りである。
【0075】この様に構成する事により、ゾーン内で
は、ROM領域AroとRAM領域Araが拡散せず
に、概ね二つの半環状部に集約して配置される。その結
果、材質の異なるROM領域AroとRAM領域Ara
をそれぞれ纏めて設けることができる。更に、異なるゾ
ーン間に於いても、記録トラックTr数を調整すること
によって、ディスクの記録面をROM領域AroとRA
M領域Araとに概ね二分できる、記録面全域を領域毎
に二分することも可能である。故に、ゾーン分割型パー
シャルロムディスクPRDZにおいても、角度分割型パ
ーシャルロムディスクPRDAと同様の生産効率が実現
できる。
【0076】上述のように構成されたパーシャルロムデ
ィスクは、カラオケ練習用アプリケーションに用いるこ
とができる。つまり、ROM領域Aroにカラオケの伴
奏データが記録されたパーシャルロムディスクがユーザ
に配布される。カラオケ伴奏付き録音ディスクとして用
いる場合には、ユーザはROM領域Aroからカラオケ
伴奏データを再生しながら、再生されているカラオケ伴
奏に合わせて、歌うと共に自分の歌声をRAM領域Ar
aに記録する。そして、後程ユーザは伴奏と自分の歌声
のミックスされた音を聴きながら、再度自分の歌声を上
書きすることができる。
【0077】図14に示すタイミングチャートを参照し
て、図4に示した記録再生装置RWAを用いた上述のパ
ーシャルロムディスクに対する記録再生動作を説明す
る。同図に於いて、上段部にしめされている制御信号S
a、Sb、Sc、Sf、Sg、及びSrcは、ロー
(L)レベルでイネーブル状態である。中段部には、記
録再生装置RWAの各部分の動作と対象セクタの関係を
示している。つまり、R(Sk)は、RFアンプ12S
の出力されている再生信号Skの内容が読み出されてい
るセクタを、D(Sdd)は再生メモリ15に書き込ま
れるデジタル再生データSddの内容が読み出されてい
るセクタを、P1(Sdd')及びはP2(Sdd')は
再生メモリ15から出力されるデジタル再生データSd
d'の内容が読み出されているセクタを、R(SSe)
は記録メモリ16に書き込まれるデジタルデジタル記録
データSSeが記録されるセクタを、WT(Sw)は生
成中の記録信号Swが記録されるセクタを、そしてRT
(Sw)はヘッドユニット30が記録信号Swを書き込
んでいるセクタを示している。下段部には、記録再生装
置RWAの再生動作モードを示している。以下に、先ず
再生時の動作を説明した後に、記録時の動作を説明す
る。
【0078】再生時には、先ず、制御回路11によって
再生する目的の記録トラックTrを指示するトラックア
クセス信号Satが、ヘッドユニット30に出力され
て、光学ヘッド3をパーシャルロムディスク上の目的の
記録トラックTrに向かって移動させる。尚、角度分割
型パーシャルロムディスクPRDA及びゾーン分割型パ
ーシャルロムディスクPRDZのいずれも用いることが
できる。説明の便宜上、図13に示したゾーン分割型パ
ーシャルロムディスクPRDZの記録トラックTrmの
再生及び記録について考える。
【0079】制御回路11は、アドレスデータSqに基
づいて、光学ヘッド3が目的の記録トラックTrm上に
到着したのを確認すると、更に、光学ヘッド3が目的の
パーシャル記録領域APRのアドレス領域Aadを再生
するのを待つ。そして、アドレス領域Aadから再生さ
れたアドレス情報に基づいて、光学ヘッド3が次に目的
のパーシャル記録領域APRにアクセスする時刻t1を
算出する。
【0080】時刻t1に、制御回路11は、ディスクリ
ードゲート信号Saをイネーブルする。その結果、光学
ヘッド3によって、先ず記録トラックTrmからクラス
タC1oのセクタS1〜S16が順番に読み出されて、
再生信号SRとしてRFアンプ12に入力される。更
に、RFアンプ12は、R(Sk)に示されるように、
入力された再生信号SRを再生データ信号Sk(C1
o)として順次出力する。今後、必要に応じて、各信号
の記号の後に(クラスタ番号)を付与して、その信号が
どのクラスタから読み出されたか又どのクラスタに書き
込まれる情報を含むのかを表示するものとする。RFア
ンプ12から出力された再生データ信号Sk(C1o)
は、A/D変換され、復調されて、デジタル再生データ
Sdd(C1o)が生成される。つまり、時刻t1に、
再生データ信号Sk(C1o)の出力が開始される。
【0081】時刻t2に、つまり、光学ヘッド3がクラ
スタC1oからのデータ読み出しを完了した時点で、制
御回路11は再生メモリライトゲート信号Sbをイネー
ブルにする。D(Sdd)に示されるように、時刻t1
からt2の間に、復調回路14によって生成されたデジ
タル再生データSdd(C1o)が再生メモリ15へ書き
込みまれる。R(Sk)に示されるように、同時にクラ
スタC1oに引き続いてクラスタC1aのデータが光学
ヘッド3によって読み出されて、RFアンプ12、A/
D変換回路13、及び復調回路14を経て、デジタル再
生データSdd(C1a)への出力が開始される。
【0082】時刻t3に、つまり、RFアンプ12から
の再生データ信号Sk(C1a)読み出し完了、及び再
生メモリ15へデジタル再生データSdd(C1o)出
力完了の時点で、制御回路11はディスクリードゲート
信号Saをディスエーブルする。その結果、光学ヘッド
3が目標トラックTrmの次のトラックTrm+1から
データを読み出しても、その読み出されたデータがRF
アンプ12から出力されることは無い。D(Sdd)に
示されるように、更に時刻t2からt3の間に生成され
たデジタル再生データSdd(C1a)が再生メモリ15
へ書き込みが開始する。
【0083】尚、光学ヘッド3が記録トラックTrの各
クラスタの走査に要する時間は、クラスタサイズ及びデ
ィスクの回転速度によって一義的にきまるので、クラス
タC1o走査時間(時刻t1からt2)をロムクラスタ
走査時間Tro、クラスタC1a走査時間(時刻t2か
らt3)をラムクラスタ走査時間Traと定義する。Z
CLV方式では同一ゾーン内では、またCAV方式及び
CLV方式では記録面全域にわたって、ロムクラスタ走
査時間Tro及びラムクラスタ走査時間Traはそれぞ
れ一定である。また、記録トラックTrの位置によって
ディスクの回転速度が変わるCLV方式においては、ロ
ムクラスタ走査時間Tro及びラムクラスタ走査時間T
raは記録トラックTrの位置に応じて一義的に決ま
る。
【0084】RFアンプ12から再生メモリ15間の処
理速度は、光学ヘッド3がクラスタを走査してデータを
読み出す速度に比べて非常に速い。その為、再生データ
信号SkがRFアンプ12から出力され次第、A/D変
換、及び復調処理を完了する。
【0085】時刻t4に、つまり、デジタル再生データ
Sdd(C1a)の出力完了の時点で、制御回路11は
再生メモリライトゲート信号Sbをディスエーブルし
て、再生メモリ15へのデータの書き込みを禁止する。
更に、制御回路11は、再生メモリリードゲート信号S
c及び記録メモリリードゲート信号Sgをイネーブルし
て、時刻t2〜t4の間に再生メモリ15に書き込まれ
たデータを、デジタル再生データSdd'(C1a)及
びSdd'(C1a)として読み出すのを同時に開始さ
せる。つまり、上述のカラオケ練習用アプリケーション
に例を引けば、P1(Sdd')及びP2(Sdd')に
示されるように、ROM領域Aroに記録されているカ
ラオケ伴奏とRAM領域Araに記録したユーザの歌声
がミックスされて演奏(プリゼンテーション)されてい
る状態である。
【0086】尚、パーシャルロムディスクも含め、光デ
ィスクには映像や音声等のデジタルデータが圧縮コード
化或いは非圧縮コード化されて記録され、再生時には圧
縮或いは非圧縮された化データがディスクから高レート
で再生されるため、1クラスタから再生デジタル再生デ
ータSdd'(C1o)及びSdd'(C1a)のプリゼ
ンテーション時間PT(t4〜t8)は、1クラスタか
らの再生データSk(C1o)及びSk(C1a)の読
み出し時間Tro(t1〜t2)及びTra(t2〜t
3)に比べて十分に長い。例えば、44.1KHz、1
6ビットで音声データを再生する、つまりプレゼンテー
ションレートは700kbpsであり、ディスクからの
再生レート10Mbpsであると仮定すると、デジタル
再生データSdd'(C1o)及びSdd'(C1a)の
プリゼンテーション期間PTは1秒に対し、データSk
(C1o)及びSk(C1a)の読み出し時間Tro及
びTraは70msに相当する。尚、ディスクから読み
出された信号のデコード処理時間は実質上無視出来る程
短いので、本発明においては、データ処理に使える余裕
時間が略930msである。尚、記録データが圧縮され
ている場合には、この余裕時間は更に大きくなる。
【0087】尚、クラスタからデータを読み出して再生
に必要な信号処理を施すに必要なプレゼンテーション準
備時間PP(t1〜t4)と、そのデータを再生してい
るプリゼンテーション期間PT(t4〜t8)の時間差
を利用して、データの再生中に、同時に新たなデータを
RAM領域Araに記録できる。つまり、ユーザは、ク
ラスタC1o、及びC1aのデジタル再生データSd
d'(C1o)及びSdd'(C1a)に記録された演奏
を聞きながら、新たに自分の歌声をクラスタC1aに記
録することができる。以下に、上述の再生中のクラスタ
に、上書き録音する方法について述べる。
【0088】再生中のクラスタC1aに、新たに自分の
歌声を記録する場合、ユーザは時刻t4〜t8の間に、
再生された伴奏Sdd'(C1o)及び歌声Sdd'(C1
a)を聞きながら歌われたユーザの歌声は、随時、マイ
クロホン等の音声入力手段によって生成されたデジタル
音声データSSは入力端子Tiを経由してECCエンコ
ーダ24に入力され、エンコード化された後、記録メモ
リライトゲート信号Sfに基づいてデジタル記録データ
SSe(C1o)として記録メモリ16に蓄積される。
つまり、R(SSe)は、P1(Sdd')及びP2
(Sdd')のプリゼンテーション期間t4〜t8に、
同期している。
【0089】時刻t8、つまりP1(Sdd')及びP
2(Sdd')の再生終了且つR(SSe)の入力終了
時に、制御回路11は記録メモリリードゲート信号Sg
をイネーブルして、記録メモリ16からデジタル記録デ
ータSSe'を順次読み出して、変調回路17、レーザ
パワーコントロール回路18、レーザ駆動回路19の処
理を施す。尚、1クラスタに記録出来るデータのプリゼ
ンテーション期間PTは、データのコーディング方法に
よって一義的に決まっているので、時刻t4〜t9まで
の時間が1クラスタ当たりのプリゼンテーション時間P
Tに相当する。
【0090】時刻t8に、制御回路11は記録メモリリ
ードゲート信号Sgをイネーブルする。その結果、WT
(Sw)に示されるように、デジタル記録データSS
e'が記録メモリ16から読み出され、変調され、レー
ザパワーコントロールされ、そして記録信号Sw(C1
o)が生成されてレーザ駆動回路19に入力される。
【0091】時刻t9に、制御回路11はディスクライ
トゲート信号Srcをイネーブルする。その結果、RT
(Sw)に示されるように、レーザ駆動回路19からS
w(C1o)が出力されて、ヘッドユニット30によっ
てクラスタC1a上に同追加記録音声に相当するビット
マーク記録が開始する。尚、時刻t8とt9の時間差、
つまり上書き記録遅延時間Tdは、時刻t4〜t8に入
力されたデータSSの変調及びレーザパワー設定の信号
処理に要する時間に、記録対象クラスタC1a上に光学
ヘッド3を位置決めするのに要するクラスタ待ち時間T
cを加えた時間である。
【0092】信号処理に要する時間は数十システムクロ
ック程度と十分無視できるほど小さいので、信号上書き
記録遅延時間Tdはクラスタ待ち時間Twとほぼ同一と
考えてよい。つまり、ディスクの回転速度を2000r
pmとすると、最大ディスク一周時間であるクラスタ待
ち時間Twcは約30msである。さらに述べれば、信
号処理時間は、データの質、大きさ、処理法法、及び装
置の処理能力によって一義的に決定される。また、クラ
スタ待ち時間Twcは、パーシャル記録領域APRが連
続して繰り返し設けられているので、上述のセクタ待ち
時間Twと略同等である。つまり、ROM領域の再生後
に、RAMにデータを記録するのに要する記録再生時間
Trwは、従来のパーシャルロムディスクに固有のシー
ク時間Tsと、回転安定化時間Tcを必要としない。ゆ
えに、ROM領域及びRAM領域にわたって途切れるこ
と無く記録再生を行う為に必要なバッファメモリの容量
は、Tw程度と非常に小さくて良い。更に、バッファリ
ングの省容量化の為に、光ディスク記録再生装置の処理
系の負担を軽減でき、しいては、装置のパフォーマンス
及び製造コストを改善できる。
【0093】時刻t10に、RT(Sw)に示されるよ
うに、クラスタC1aの書き込みを終了する。この場
合、時刻t9からt10間での時間は、光学ヘッド3が
1セクタのデータ記録に要する時間である。
【0094】次に、記録トラックTrm+1のクラスタ
C2oの再生及びクラスタC2aの記録を考える。時刻
t3で、光学ヘッド3はクラスタC1aからの読み出し
を終了した時点で、記録トラックTrm+1のクラスタ
C2oからの読み出しを開始するが、ディスクリードゲ
ート信号Saは時刻t3でディスエーブルされたままで
あるので、再生データ信号Sk(C2o)がRFアンプ
12から出力されることは無い。記録トラックTrm+
1からデータを読み出して、プレゼンテーションを開始
するまでに要するプレゼンテーション準備時間PPは、
記録トラックTrmを例に説明したように、クラスタサ
イズ及びディスクの回転速度によって一義的にきまるの
で、時刻t1〜t4と同一の時間になる。つまり、記録
トラックTrmのデータのプリゼンテーション終了時刻
t8よりも、プレゼンテーション準備期間PPだけ前の
時刻t5に、記録トラックTrm+1からのデータ読み
出しを開始すれば、トラック間のデータ再生に於いてプ
リゼンテーションの中断が生じない。
【0095】時刻t5に、時刻t1と同様にディスクリ
ードゲート信号Saがイネーブルされて、クラスタC2
oから再生データ再生データ信号Sk(C2o)がRF
アンプ12から出力される。時刻t6には、時刻t2と
同様に再生メモリライトゲート信号Sbがイネーブルさ
れて、Sdd(C2o)の再生メモリ15への書込が開
始されると共に、クラスタC2aからの再生データSk
(C2a)のRFアンプ12から出力が開始される。時
刻t7には、時刻t3と同様にディスクリードゲート信
号Saがディスエーブルされて、RFアンプ12からの
出力が禁じられる一方、Sdd(C2a)の再生メモリ
15への書込が開始される。
【0096】時刻t8には、時刻t4と同様に再生メモ
リライトゲート信号Sbがディスエーブルされて再生メ
モリ15への書込が禁じられる。
【0097】時刻t14には、時刻7と同様に記録メモ
リリードゲート信号Sgがイネーブルされて、記録メモ
リ16から読み出されて、変調回路17、レーザパワー
コントロール回路18の処理を経てレーザ駆動回路19
に入力される。
【0098】時刻t15には、時刻9と同様にディスク
ライトゲート信号Srcがイネーブルされて、ヘッドユ
ニット30によるクラスタC2a上にビットマーク記録
を開始させる。
【0099】上述の様に、記録トラックTrmのプリゼ
ンテーションの後半部(時刻t5〜t8)に、次の記録
トラックTrm+1の読み込み処理が時間的に重複して
同時に処理されている。つまり、先行トラックのプリゼ
ンテーション期間PT中に後続の記録トラックのプレゼ
ンテーション準備時間PPが設けられている。尚、本発
明に於いては、ROM領域Aro及びRAM領域Ara
間での光学ヘッド3のシークが必要ない、つまりプレゼ
ンテーション期間中PTにヘッドシーク時間を吸収する
必要がないので、余裕をもって次のプレゼンテーション
の準備をする事ができる。
【0100】上述のように、本発明に於いては、ROM
領域とRAM領域が交互に配置された光ディスクのRO
M領域およびRAM領域を所定のタイミングで再生しな
がらRAM領域に同時に上書きする同時記録再生が実現
でき、カラオケ練習等に有効である。再生データメモリ
15、記録データメモリ16は、ディスクの回転待ち時
間のバッファリングに必要な記憶容量を有している。更
に、光学ヘッド3シーク時間を吸収するバッファメモリ
は不要である。更に、1クラスタを複数チャンネルのデ
ータに分割して使用することでROM領域、RAM領域
にそれぞれ複数チャンネルのデータを記録再生するとい
った応用が可能となる。
【0101】データとしては音声データのみならず映像
データ、MIDIデータ等の機器制御データを取り扱う
場合も考えられ、数々の応用例が考えられる。例えば映
像データを扱う場合であれば、あらかじめROM領域に
記録されいるプロゴルファーのスイング動画像を再生し
ながら、ユーザ自身のゴルフスイングをRAM領域に録
画する。次に、ROM領域に記録されたプロのスイング
とRAM領域に記録された自分のスイングとを同時再生
し見比べて研究する。その研究結果を参考に、ユーザー
は再度スイングを行い、RAM領域にもう一度自分のス
イングを上書きするといった応用例である。
【0102】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、パーシャルロムディスクのROM領域とRA
M領域へのアクセスが光ヘッドのシークを伴わないため
高速に実現できる。更に、シャルロムディスクのROM
領域AroとRAM領域Araがアドレス領域Aadを
介して連続的に繰り返し設けられているので、両領域へ
のアクセスが光学ヘッドのシークを伴わずに高速に実現
できる。その結果、ROM領域に記録されたデータを再
生期間中に、同ROM領域に連続或いは非連続なRAM
領域にデータを記録できる。
【0103】更に、ROM領域に記録されたデータとR
AM領域に記録されたデータを同時再生中に、該再生中
のRAM領域或いは別のRAM領域にデータを記録でき
る。この様な特徴を生かして、大量配布に適した再生専
用ROMディスクディスク、データの書き換えが可能な
RAMディスクを融合させたパーシャルロムディスクに
おいて、映像、音声データ等のマルチメディアデータへ
のアプリケーション展開が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づくパーシャルロムディスクの記
録トラックTrの構造を示す模式図である。
【図2】 図1に示した隣接するトラックのアドレス領
域Aadからの再生信号を示す模式図である。
【図3】 本発明に基づくパーシャルロムディスクが保
護カートリッジに収納された状態を示す模式図である。
【図4】 本発明に基づくパーシャルロムディスクの記
録再生装置の構造を示すブロック図である。
【図5】 図4に示されたA/D変換回路の詳細な構成
を示すブロック図である。
【図6】 図5に示された電圧比較回路の詳細な構成を
示すブロック図である。
【図7】 図5に示された電圧比較回路による閾値処理
についての説明図である。
【図8】 図5に示されたレーザパワーコントロール回
路によるレーザパワー設定についての説明図である。
【図9】 連続する2セクタによって構成されるパーシ
ャル記録領域を示す模式図である。
【図10】 連続する3セクタで構成されるパーシャル
記録領域を示す模式図である。
【図11】 連続する2クラスタによって構成されるパ
ーシャル記録領域を示す模式図である。
【図12】 本発明に基づく角度分割型パーシャルロム
ディスクの記録面の構成を示す平面図である。
【図13】 本発明に基づくゾーン分割型パーシャルロ
ムディスク記録面の構成を示す平面図である。
【図14】 図4に示す記録再生装置の記録再生動作説
明するタイムチャートである。
【図15】 パーシャルロムディスクの記録面の構成を
示す平面図である。
【符号の説明】
APR パーシャル記録領域 Aro ROM領域 Ara RAM領域 Mro、Mad、Mra ビットマーク Pa(m、m+1)ピット群 Trm 記録トラック Gg 案内溝 PRD パーシャルロムディスク 2 スピンドルモータユニット 3 光学ヘッド 4a、4b、4c、4d、4e、4f プリアンプ 5 フォーカス用差動アンプ 6 フォーカスサーボ制御回路 7 フォーカス用アクチュエータ 8 差動アンプ 9 トラッキングサーボ制御回路 10 トラッキング用アクチュエータ 11 制御回路 12 RFアンプ 13 A/D変換回路 14 復調回路 15 再生メモリ 16 記録メモリ 17 変調回路 18 レーザパワーコントロール回路 19 レーザ駆動回路 23 ECCエンコーダ 24 ECCデコーダ Sa ディスクリードゲート信号 Sb 再生メモリライトゲート信号 Sc 再生メモリリードゲート信号 Sd デジタル再生信号 SD 再生データSD Sdd、Sdd' デジタル再生データ SS デジタルソースデータ SSe、SSe' デジタル記録データ SSm 変調記録信号 Sw 記録信号 Sn ディスク1回転信号Sn So スピンドル回転数信号 Sp スピンドル制御信号 Sat トラックアクセス信号 Sf 記録メモリライトゲート信号 Sg 記録メモリリードゲート信号 Sh サーボ切替信号Sh Si 領域切替信号Si Sj トラッキングエラー信号Sj Sk 再生データ信号Sk Sl 再生データエンベロープ信号SL Vm 閾値電圧 V1 非反転デジタル信号 V2 反転デジタル信号 V3 減算結果信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 音羽 真由美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長田 憲一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク記録媒体(PRD)であっ
    て、 該ディスク記録媒体(PRD)の中心の周囲に伸張して
    設けられた情報(SS)を記録する記録トラック(T
    r)と、 該記録トラック(Tr)上に設けられた、情報再生に用
    いられる第一記録領域(Aro)と、 該記録トラック(Tr)上に、該第一記録領域(Ar
    o)に連続して設けられた、情報の記録再生に用いられ
    る第二記録領域(Ara)とを有することを特徴とする
    光ディスク記録媒体(PRD)。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、 前記第一及び第二の記録領域(Aro、Ara:AP
    R)は前記記録トラック(Tr)上に、繰り返し且つ連
    続して設けられたことを特徴とする光ディスク記録媒体
    (PRD)。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、 前記第一記録領域(Aro)は、該光ディスク媒体の第
    一中心角度(CA1、CA3)で規定される記録トラッ
    ク長を有し、 前記第二記録領域(Ara)は、該光ディスク媒体の第
    二中心角度(CA2、CA4)で規定される記録トラッ
    ク長を有する事を特徴とする光ディスク記録媒体(PR
    D)。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、 前記第一中心角度(CA1、CA3)と第二中心角度
    (CA2、CA4)の和は、360度の整数分の1で有
    ることを特徴とする光ディスク記録媒体(PRDA)。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、 前記記録トラック(Tr)上に繰り返し且つ連続して設
    けられた前記第二記録領域(Ara)は、半径方向に交
    互に案内溝(Gg)が形成されていることを特徴とする
    光ディスク記録媒体(PRD)。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、更に、 少なくとも前記第一記録領域(Aro)及び第二記録領
    域(Ara)のどちらか一方のアドレス情報を記録する
    第三記録領域(Aad)を有することを特徴とする光デ
    ィスク記録媒体(PRD)。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、 前記第三記録領域(Aad)は前記第一記録領域(Ar
    o)と第二記録領域(Ara)の間に設けられているこ
    とを特徴とする光ディスク記録媒体(PRD)。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、更に、 前記第一記録領域(Aro)の前記第二領域(Ara)
    と反対側に設けられた、少なくとも前記第一記録領域
    (Aro)及び第二記録領域(Ara)のどちらか一方
    のアドレス情報を記録する第四記録領域(Aad)を有
    することを特徴とする光ディスク記録媒体(PRD)。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、 前記第三記録領域(Aad)は前記第一記録領域(Ar
    o)の前記第二領域(Ara)と反対側に設けられてい
    ることを特徴とする光ディスク記録媒体(PRD)。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、前記第三記録領域(Aad)は前
    記第一記録領域(Aro)と同一であることを特徴とす
    る光ディスク記録媒体(PRD)。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、前記第三記録領域(Aad)は前
    記第二記録領域(Ara)と同一であることを特徴とす
    る光ディスク記録媒体(PRD)。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、前記記録トラック(Tr)は螺旋
    状に設けられていることを特徴とする光ディスク記録媒
    体(PRD)。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、前記記録トラック(Tr)は同心
    円状に設けられていることを特徴とする光ディスク記録
    媒体(PRD)。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、前記第一記録領域(Aro)は、
    表面に凹凸(Mro)を設けて情報を記録することを特
    徴とする光ディスク記録媒体(PRD)。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の光ディスク記録媒体
    (PRD)であって、前記第二記録領域(Ara)は、
    表面の結晶状態を変化させて情報を記録することを特徴
    とする光ディスク記録媒体(PRD)。
  16. 【請求項16】 請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項12、請求項13、請求項1
    4、及び請求項15の少なくとも1項に記載の光ディス
    ク(PRD)に情報を記録再生する記録再生装置(RW
    A)であって、 前記第一記録領域(Aro)と前記第二記録領域(Ar
    a)を走査して再生信号(Sr、Sk)を生成する再生
    手段(30、12)と、 前記第二記録領域(Ara)を走査して記録信号(S
    w)を記録する記録手段(30、19)とを有すること
    を特徴する記録再生装置(RWA)。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の記録再生装置(R
    WA)であって、更に、 前記再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域(A
    ro、Ara)が切り替わる時を示すタイミング信号
    (Si、Sh)を生成する領域切替タイミング検出手段
    (11)と、 該タイミング信号(Sh)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)及び第二領域(Ara)毎に該再生信号(S
    r)のゲイン値及びオフセット値を補正する再生信号制
    御手段(6、9)とを有することを特徴とする記録再生
    装置(RWA)。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の記録再生装置(R
    WA)であって、更に、 前記再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域(A
    ro、Ara)が切り替わる時を示すタイミング信号
    (Si、Sh)を生成する領域切替タイミング検出手段
    (11)と、 前記タイミング信号(Si)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)及び第二領域(Ara)毎に前記再生手段
    (30、12)のトラッキング方法を切り替えるトラッ
    キング制御手段(9)とを有することを特徴とする記録
    再生装置(RWA)。
  19. 【請求項19】 請求項6、請求項7、請求項9、請求
    項10、及び請求項11の少なくとも1項に記載の光デ
    ィスク(PRD)に情報を記録再生する記録再生装置
    (RWA)であって、 前記第一記録領域(Aro)、第二記録領域(Ar
    a)、及び第三記録領域(Aad)の内少なくとも該第
    三記録領域(Aad)を走査して再生信号(Sk、S
    q)を生成する再生手段(30、12)と、 前記第二記録領域(Ara)を走査して記録信号(S
    w)を記録する記録手段(30、19)とを有すること
    を特徴する記録再生装置(RWA)。
  20. 【請求項20】 請求項8に記載の光ディスク(PR
    D)に情報を記録再生する記録再生装置(RWA)であ
    って、 前記第一記録領域(Aro)、第二記録領域(Ar
    a)、前記第三領域(Aad)及び第四記録領域(Aa
    d)少なくとも前記第三記録領域(Aad)を走査して
    再生信号(Sk、Sq)を生成する再生手段(30、1
    2)と、 前記第二記録領域(Ara)を走査して記録信号(S
    w)を記録する記録手段(30、19)とを有すること
    を特徴する記録再生装置(RWA)。
  21. 【請求項21】 請求項8に記載の光ディスク(PR
    D)に情報を記録再生する記録再生装置(RWA)であ
    って、 前記第一記録領域(Aro)、第二記録領域(Ar
    a)、及び第三記録領域(Aad)、及び第四領域(A
    ad)の内少なくとも該第四記録領域(Aad)を走査
    して再生信号(Sk、Sq)を生成する再生手段(3
    0、12)と、 前記第二記録領域(Ara)を走査して記録信号(S
    w)を記録する記録手段(30、19)とを有すること
    を特徴する記録再生装置(RWA)。
  22. 【請求項22】 請求項19、請求項20、及び請求項
    21の少なくとも1項に記載の記録再生装置(RWA)
    であって、更に、 前記再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域が切
    り替わる時を示すタイミング信号(Si、Sh)を生成
    する領域切替タイミング検出手段(11)と、 該タイミング信号(Sh)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)を走査する時と前記第二領域(Ara)を走
    査する時とでは、該再生信号(Sr)のゲイン値及びオ
    フセット値を補正する再生信号制御手段(6、9)とを
    有することを特徴とする記録再生装置(RWA)。
  23. 【請求項23】 請求項19、請求項20、及び請求項
    21の少なくとも1項に記載の記録再生装置(RWA)
    であって、更に、 前記再生信号制御手段(6、9)は、前記第一領域(A
    ro)を走査する時と前記第三領域(Aad)を走査す
    る時とでは、該再生信号(Sr)のゲイン値及びオフセ
    ット値を補正する再生信号制御手段(6、9)とを有す
    ることを特徴とする記録再生装置(RWA)。
  24. 【請求項24】 請求項19、請求項20、及び請求項
    21の少なくとも1項に記載の記録再生装置(RWA)
    であって、更に、 前記再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域が切
    り替わる時を示すタイミング信号(Si、Sh)を生成
    する領域切替タイミング検出手段(11)と、 前記タイミング信号(Si)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)を走査する時と前記第二領域(Ara)を走
    査する時とでは、前記再生手段(30、12)のトラッ
    キング方法を切り替えるトラッキング制御手段(9)と
    を有することを特徴とする記録再生装置(RWA)。
  25. 【請求項25】 請求項19、請求項20、及び請求項
    21の少なくとも1項に記載の記録再生装置(RWA)
    であって、更に、前記トラッキング制御手段(9)は、
    前記第一領域(Aro)を走査する時と前記第三領域
    (Aad)を走査する時とでは、前記再生手段(30、
    12)のトラッキング方法を切り替えるとを有すること
    を特徴とする記録再生装置(RWA)。
  26. 【請求項26】 請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項12、請求項13、請求項1
    4、及び請求項15の少なくとも1項に記載の光ディス
    ク(PRD)に情報を記録再生する方法であって、 前記第一記録領域(Aro)と前記第二記録領域(Ar
    a)を走査して再生信号(Sr、Sk)を生成し、 前記第二記録領域(Ara)を走査して記録信号(S
    w)を記録することを特徴する記録再生方法。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の記録再生方法であ
    って、更に、 前記再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域が切
    り替わる時を示すタイミング信号(Si、Sh)を生成
    し、 該タイミング信号(Sh)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)及び第二領域(Ara)毎に該再生号(S
    r)のゲイン値及びオフセット値を補正することを特徴
    とする記録再生方法。
  28. 【請求項28】 請求項26に記載の記録再生方法であ
    って、更に、 前記タイミング信号(Si)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)及び第二領域(Ara)毎にトラッキング方
    法を切り替えることを特徴とする記録再生方法。
  29. 【請求項29】 請求項6、請求項7、請求項9及び請
    求項11の少なくとも1項に記載の光ディスク(PR
    D)に情報を記録再生する記録再生方法であって、更
    に、 前記第一記録領域(Aro)、第二記録領域(Ar
    a)、及び第三記録領域(Aad)の内少なくとも該第
    三記録領域(Aad)を走査して再生信号(Sk、S
    q)を生成し、 該再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域が切り
    替わる時を示すタイミング信号(Si、Sh)を生成
    し、 該タイミング信号(Sh)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)を走査する時と前記第二領域(Ara)及び
    前記第三領域(Aad)を走査する時とでは、該再生号
    (Sr)のゲイン値及びオフセット値を補正することを
    特徴とする記録再生方法。
  30. 【請求項30】 請求項6、請求項7、請求項9及び請
    求項11の少なくとも1項に記載の光ディスク(PR
    D)に情報を記録再生する記録再生方法であって、 前記第一記録領域(Aro)、第二記録領域(Ar
    a)、及び第三記録領域(Aad)の内少なくとも該第
    三記録領域(Aad)を走査して再生信号(Sk、S
    q)を生成し、 該再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域が切り
    替わる時を示すタイミング信号(Si、Sh)を生成す
    ることを特徴とする記録方法。
  31. 【請求項31】 請求項8に記載の光ディスク(PR
    D)に情報を記録再生する記録再生方法であって、 前記第一記録領域(Aro)、第二記録領域(Ar
    a)、第三記録領域(Aad)及び第四録領域(Aa
    d)の内少なくとも該第三記録領域(Aad)を走査し
    て再生信号(Sk、Sq)を生成し、 該再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域が切り
    替わる時を示すタイミング信号(Si、Sh)を生成す
    ることを特徴とする記録再生方法。
  32. 【請求項32】 請求項8に記載の光ディスク(PR
    D)に情報を記録再生する記録再生方法であって、 前記第一記録領域(Aro)、第二記録領域(Ar
    a)、第三領域(Aad)及び第三記録領域(Aad)
    の内少なくとも該第四記録領域(Aad)を走査して再
    生信号(Sk、Sq)を生成し、 該再生信号(Sdd、Sq)に基づいて走査領域が切り
    替わる時を示すタイミング信号(Si、Sh)を生成す
    ることを特徴とする記録再生方法。
  33. 【請求項33】 請求項30、請求項31、及び請求項
    32のいずれか1項に記載の記録再生方法であって、更
    に、 前記タイミング信号(Sh)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)を走査する時と前記第二領域(Ara)を走
    査する時とでは、該再生信号(Sr)のゲイン値及びオ
    フセット値を補正することを特徴とする記録再生方法。
  34. 【請求項34】 請求項30、請求項31、及び請求項
    32のいずれか1項に記載の記録再生方法であって、更
    に、 前記タイミング信号(Sh)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)を走査する時と前記第三領域(Aad)を走
    査する時とでは、該再生信号(Sr)のゲイン値及びオ
    フセット値を補正することを特徴とする記録再生方法。
  35. 【請求項35】 請求項30、請求項31、及び請求項
    32のいずれか1項に記載の記録再生方法であって、更
    に、 前記タイミング信号(Si)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)を走査する時と前記第二領域(Ara)を走
    査する時とでは、トラッキング方法を切り替えることを
    特徴とする記録再生方法。
  36. 【請求項36】 請求項30、請求項31、及び請求項
    32のいずれか1項に記載の記録再生方法であって、更
    に、 前記タイミング信号(Si)に基づいて、前記第一領域
    (Aro)を走査する時と前記第三領域(Aad)を走
    査する時とでは、トラッキング方法を切り替えることを
    特徴とする記録再生方法。
JP9159706A 1997-06-17 1997-06-17 パーシャルロムディスクとデータ記録再生方法及びデータ記録再生装置 Pending JPH117729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159706A JPH117729A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 パーシャルロムディスクとデータ記録再生方法及びデータ記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159706A JPH117729A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 パーシャルロムディスクとデータ記録再生方法及びデータ記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH117729A true JPH117729A (ja) 1999-01-12

Family

ID=15699532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9159706A Pending JPH117729A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 パーシャルロムディスクとデータ記録再生方法及びデータ記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH117729A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004051657A1 (ja) * 2002-11-29 2004-06-17 Fujitsu Limited 多重記録媒体及び記憶装置
EP1498890A1 (en) * 2002-04-15 2005-01-19 Fujitsu Limited OPTICAL STORAGE DEVICE, AND OPTICAL STORAGE MEDIUM READING/WRITING METHOD
WO2005052938A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Fujitsu Limited 光ディスク及び記録再生装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1498890A1 (en) * 2002-04-15 2005-01-19 Fujitsu Limited OPTICAL STORAGE DEVICE, AND OPTICAL STORAGE MEDIUM READING/WRITING METHOD
EP1498890A4 (en) * 2002-04-15 2008-06-11 Fujitsu Ltd OPTICAL MEMORY, AND METHOD OF READING-WRITING ON OPTICAL MEDIA
WO2004051657A1 (ja) * 2002-11-29 2004-06-17 Fujitsu Limited 多重記録媒体及び記憶装置
WO2005052938A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Fujitsu Limited 光ディスク及び記録再生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04301264A (ja) 記録方法、ディスク記録装置及びディスク再生装置
JP2004103096A (ja) 再生専用記録媒体、再生装置、再生方法
JP3065275B2 (ja) Cd−romドライブの駆動方法
JP2801495B2 (ja) 光記録再生装置
WO2005043534A1 (ja) 情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP2008516367A (ja) 光記録担体
JPH117729A (ja) パーシャルロムディスクとデータ記録再生方法及びデータ記録再生装置
JP3022449B2 (ja) 記録再生装置、記録再生方法及び記録媒体
JP2005100549A (ja) 情報記録装置及び方法、情報記録再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP2615564B2 (ja) データ記録方法
JPH1196668A (ja) 光ディスク記録装置及び光ディスク再生装置
US20070147204A1 (en) Optical disk recording method and optical disk recording and reading apparatus
JP2001052373A (ja) 光ディスク、ドライブ装置、及び記録再生方法
JP4493051B2 (ja) 情報記録媒体、情報記録装置及び情報記録方法、並びにコンピュータプログラム
JPH02123522A (ja) コンパクトディスク互換型書換え可能光ディスクの記録・消去方法
WO2002027717A1 (fr) Disque optique
US5654945A (en) Position searching system based on detecting linear velocity of an optical disc
JP3929203B2 (ja) マルチトラックディスク再生装置
JP2003346339A (ja) 光ディスク装置及び記録方法
JP3723446B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JP4059590B2 (ja) マルチトラックディスク再生装置
JP2002342930A (ja) レーザーパワー設定方法及び光ディスク装置
JPH01149240A (ja) 光デイスク記録媒体
JP3064728B2 (ja) ディスク編集装置
JP2500727B2 (ja) 光磁気ディスク装置