JPH1177170A - ロールベンダー - Google Patents

ロールベンダー

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JPH1177170A
JPH1177170A JP26271697A JP26271697A JPH1177170A JP H1177170 A JPH1177170 A JP H1177170A JP 26271697 A JP26271697 A JP 26271697A JP 26271697 A JP26271697 A JP 26271697A JP H1177170 A JPH1177170 A JP H1177170A
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roll
roller
lower roller
steel plate
roll bender
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JP26271697A
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Akira Tsuchiya
章 土屋
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ASKA KK
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小規模のロール成形加工に適し、作業
に要する労力、設備費、及び設備設置スペースが低減で
きるロールベンダーを提供する。 【解決手段】 プレスブレーキ11に装着されるロール
ベンダーであり、ウレタン等の所定の弾力性を有する材
質からなる下部ローラ3と、鋼材等容易に変形しない材
質からなる上部ローラ2と、前記下部ローラ3を回転さ
せる減速ギア付モータ5と、前記減速ギア付モータ5の
外部出力軸の回転を下部ローラ3へと伝達するカップリ
ング6と、前記上部ローラ2の長さ方向の一端を回動可
能かつ着脱可能に軸支した固定軸受2bと、前記上部ロ
ーラ2の長さ方向の他端を回動可能かつ離脱不能に軸支
した可動軸受2aと、前記可動軸受2aを直線移動可能
に支持したガイドレール4とを備え、前記下部ローラ3
と、前記下部ローラ3を押圧状態の上部ローラ2との間
に鋼板を巻き込ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールベンダーに
関するものであり、特に、鋼板をロール状に曲げ成形す
るロールベンダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ロールベンダーには、図9及
び図10に示すような3本のローラを備えたものが多用
されている。図9は3本のローラを備えたロールベンダ
ーにより鋼板がロール状に成形加工される状態を示す拡
大断面図、図10は図9に続く3本のローラを備えたロ
ールベンダーにより鋼板がロール状に成形加工される状
態を示す拡大断面図である。3本のローラのうち2本の
ローラは鋼板を挟み込んで所定方向へと送り出すもので
あり、残りの1本のローラは曲げ加工する鋼板の曲率を
調節するものである。
【0003】3本のローラを備えたロールベンダーは、
3本のローラのうちの2本である送りローラ41,42
が互いの外周面間の距離をロール曲げ成形の対象となる
鋼板の板厚に略等しい間隔にして略平行に上下に配置さ
れており、送りローラ41,42のうちの下方に位置す
る送りローラ42にのみ直接動力により回転力が伝達さ
れるようになっている。
【0004】そして、横方向からみて送りローラ42が
図9の矢印42aに示すように時計回りに回転する場合
に、左側より送りローラ41,42の間に鋼板44を挿
入すると、鋼板44は右方向へと移動する。このとき、
鋼板44の移動により送りローラ42の回転は送りロー
ラ41へと伝えられ送りローラ41は矢印41aに示す
ように反時計回りに回転する。
【0005】また、鋼板44が進行する前方には、回転
軸が送りローラ41,42の回転軸に平行にガイドロー
ラ43が配置されている。ガイドローラ43の回転軸
は、送り出されてくる鋼板44の高さより若干低い位置
にある。そのため、ガイドローラ43へと鋼板44の先
端が到達すると、鋼板44はガイドローラ43の円周曲
面に沿って上方へと向きを変えて付勢される。ガイドロ
ーラ43の上方へと向きを変えた鋼板44はガイドロー
ラ43をガイドにして上方へと進み、鋼板44の上方へ
の進行に追従してガイドローラ43は矢印43aに示す
ように時計回りに回転する。
【0006】このとき鋼板44の最も大きな曲げモーメ
ントを受けるところは、送りローラ41,42の間に挟
まれている部分と、ガイドローラ43に接する部分との
略中央付近となる。そのため、この最も大きな曲げモー
メントを受ける部分が曲げ成形される。ただし、鋼板4
4は所定方向に順次位置を変えて進み、これに伴い鋼板
44の最も大きな曲げモーメントを受ける部分も順次位
置を変えるため、最終的には鋼板44は図10に示すよ
うなロール状に成形される。この鋼板44のロール曲げ
成形は送りローラ41を周回して行われるため、ロール
曲げ成形後は送りローラ41が挿通された状態となる。
そのため、ロール曲げ成形された鋼板44を送りローラ
41から離脱するには、送りローラ41を支持している
軸受から離脱する必要がある。なお、鋼板44のロール
曲げ成形の曲率を変えるには、ガイドローラ43の位置
を鋼板44の送り出されてくる方向の前後に変えること
によって行う。
【0007】また、鋼板44はガイドローラ43に先端
が到達するまではロール曲げ成形が開始されないため
に、先端近傍の所定区間が全くロール曲げ成形されない
平面部分44aとなる。同様に、鋼板44の後端近傍
も、ロール曲げ成形される前に送りローラ41,42間
から開放されるために平面部分44bとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、3本のローラを備えたロールベンダーは、幅が1m
を超えるような鋼板44のロール曲げ成形加工ができる
ように構成されているものが多いため、取り扱いが不便
な程全体の重量が重かった。このため、ロール状に曲げ
成形された鋼板44を送りローラ41より離脱させるに
は、重量が数十キログラム重と重い送りローラ41を軸
受から離脱させなくてはならず、大変な重労働であっ
た。
【0009】また、ロール成形された鋼板44の先端及
び後端近傍には、平面部分44a,44bが形成される
ため、完全なロール状にするためには、平面部分44
a,44bの切断、または手作業による曲面成形加工を
行わなくてはならず、大変な手間と時間を要していた。
【0010】特に、長さが数cmから十数cm程度の比
較的小規模なロールを形成加工する場合には、上記のよ
うな手間をかけることは人件費の面で不合理であり、上
記のような規模の設備は必要ではなかった。そのため、
不必要に製造コストが嵩み、しかも設備の占有するスペ
ースも不必要に多く要していた。
【0011】そこで、本発明は、比較的小規模のロール
成形加工に適し、作業に要する労力、設備費、及び設備
設置スペースが低減できるロールベンダーの提供を課題
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
ロールベンダーは、上プレス部材と下プレス部材との間
で圧潰動作により鋼板を曲げ成形するプレスブレーキに
装着されるロールベンダーであり、ウレタン等の所定の
弾力性を有する材質からなり回転軸を略水平に保って前
記下プレス部材に着脱可能に組付けられた下部ローラ
と、鋼材等の容易に変形しない材質からなり回転軸が前
記下部ローラの回転軸と平行を保って前記下部ローラに
対向するように前記上プレス部材に着脱可能に組付けら
れ、前記上プレス部材に装着状態において回転軸を軸に
回動する上部ローラと、前記下部ローラを回転させる動
力手段と、前記上部ローラの長さ方向両端のうちの一方
を軸受より開放可能な端部開放手段と備えたものであ
る。
【0013】したがって、請求項1の発明のロールベン
ダーによれば、プレスブレーキに装着されるので、予め
工場内に据え付けされているプレスブレーキの占有スペ
ースをそのままロールベンダーの設置スペースとするこ
とができる。また、鋼板を下部ローラと上部ローラとの
間に所定の押圧力で挟み込ませると、下部ローラはウレ
タン等の所定の弾力性を有する材質からなるため、外周
曲面が上部ローラの外周曲面に沿って変形し、これに伴
って前記鋼板が下部ローラの変形した外周面の形状に合
わせて湾曲する。そして、そのまま動力手段により下部
ローラを回転させると、前記鋼板は全体がロール状に曲
げ成形され、ロール曲げ成形後は上部ローラが挿通され
て支持された状態となる。その後、端部開放手段により
上部ローラの長さ方向両端のうちの一方を軸受より開放
するとロール曲げ成形された鋼板は上部ローラより離脱
する。これに加えて、鋼板のロール状の曲げ成形は、下
部ローラと上部ローラとの間に成形対象となる鋼板が挿
入され始めると同時に始まり、下部ローラと上部ローラ
との間から開放されるまで行われるので、成形後の鋼板
には平面部分が残ることはなく、全ての領域において略
完全なロール加工となる。さらに、ロール曲げ成形によ
り形成される鋼板の曲面の曲率を変えるには、前記プレ
スブレーキの上プレス部材と下プレス部材との距離を変
えて、上部ローラが下部ローラを押圧変形する度合いを
変えることによって行える。
【0014】請求項2の発明にかかるロールベンダー
は、請求項1のロールベンダーにおいて、動力手段が前
記下部ローラを正転、逆転の双方向に回転させることが
できるものである。
【0015】したがって、請求項2の発明のロールベン
ダーによれば、請求項1のロールベンダーの作用に加え
て、鋼板を下部ローラと上部ローラとの間に押圧状態に
して前後に往復移動させることができる。
【0016】請求項3の発明にかかるロールベンダー
は、請求項1または請求項2のいずれかのロールベンダ
ーにおいて、動力手段が、電動機と、前記電動機の駆動
軸の回転数を所定比率で減速させる減速機と、前記減速
機の外部出力軸の回転を下部ローラへと伝達する動力伝
達手段とを備えたものである。
【0017】ここで、動力伝達手段には、カップリング
があるが、歯車状のギア、傘歯車、チェーン、シャフト
等でもよい。
【0018】したがって、請求項3の発明のロールベン
ダーによれば、請求項1または請求項2のいずれかのロ
ールベンダーの作用に加えて、電動機の回転数が減速機
で減速されて動力伝達手段により下部ローラに伝達され
るので、下部ローラの回転が鋼板のロール成形作業に最
適な回転速度となる。
【0019】請求項4の発明にかかるロールベンダー
は、請求項3のロールベンダーにおいて、動力伝達手段
がカップリングであるものである。
【0020】したがって、請求項4の発明のロールベン
ダーによれば、請求項3のロールベンダーの作用に加え
て、動力伝達手段がカップリングであるので、動力伝達
手段を歯車状のギア、傘歯車、チェーン、シャフト等の
その他のものとした場合に比べて、鋼板のロール成形作
業時に受ける負荷に対して動力伝達手段の耐久性があ
る。また、動力手段と下部ローラとの分離及び結合が共
に容易であり、プレスブレーキへの着脱時に動力手段と
下部ローラとを各々に分離した状態で着脱できる。
【0021】請求項5の発明にかかるロールベンダー
は、請求項3のロールベンダーにおいて、動力伝達手段
が複数の噛み合う歯車状のギアであるものである。
【0022】したがって、請求項5の発明のロールベン
ダーによれば、請求項3のロールベンダーの作用に加え
て、動力手段と下部ローラとの分離及び結合が可能であ
るので、プレスブレーキへの着脱時に動力手段と下部ロ
ーラとを各々に分離した状態で着脱できる。
【0023】請求項6の発明にかかるロールベンダー
は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つのロールベン
ダーにおいて、端部開放手段が前記上部ローラの長さ方
向の一端を回動可能かつ着脱可能に軸支する前記上プレ
ス部材に着脱可能な固定軸受と、前記上部ローラの長さ
方向の他端を回動可能かつ離脱不能に軸支する可動軸受
と、前記可動軸受を前記上部ローラの長さ方向に直線移
動可能に支持する前記上プレス部材に着脱可能なガイド
レールとを備えたものである。
【0024】したがって、請求項6の発明のロールベン
ダーによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの
ロールベンダーの作用に加えて、ガイドレールをガイド
にして可動軸受を固定軸受より離れる方向に移動させる
と、上部ローラは可動軸受と一体で移動して固定軸受か
ら離脱するので、ロール曲げ成形された鋼板を上部ロー
ラより離脱させることができる。
【0025】請求項7の発明にかかるロールベンダー
は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つのロールベン
ダーにおいて、鋼板を前記下部ローラと前記上部ローラ
の間へ送り込む送りガイドを備えたものである。
【0026】したがって、請求項7の発明のロールベン
ダーによれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの
ロールベンダーの作用に加えて、ロール成形対象となる
鋼板をロール曲げ成形に最適な軌跡で下部ローラと上部
ローラの間の成形位置へと送り込むことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て説明をする。図1は本発明の第一実施形態であるロー
ルベンダーを示す斜視図である。
【0028】図1に示すように、本実施形態のロールベ
ンダー1は、複数に分割された部分からなり、各部がプ
レスブレーキ11に装着されて構成されている。
【0029】なお、プレスブレーキ11は、所定幅の帯
状の上下に対向する面のうちの一方を各々に備えた上プ
レス部材12と下プレス部材13とを有する装置であ
り、上プレス部材12、下プレス部材13の各対向する
面間で圧潰動作により鋼板を曲げ成形するものである。
【0030】このようなプレスブレーキ11に装着され
るロールベンダー1は、下部ローラ3と、上部ローラ2
と、前記下部ローラ3を回転させる動力手段とを備えて
いる。
【0031】下部ローラ3は、ウレタン等の所定の弾力
性を有する材質からなり、回転軸の両端を正面から向か
って左右の順に、固定軸受3a,3bにより軸支されて
おり、このとき、下部ローラ3の回転軸は略水平を保っ
ている。なお、固定軸受3a,3bは、いずれもプレス
ブレーキ11の下プレス部材13に送りガイド7により
固定されている。
【0032】送りガイド7は、略平面の鉄板からなるガ
イド台7aと、前記ガイド台7aの端部近傍の一部分を
段状に折り曲げ成形して形成された固定部7eとを備え
ている。固定部7eは、ガイド台7aが水平になるよう
に下プレス部材13の正面から向かって手前側の側面に
ボルト8により捩子止めされている。また、下プレス部
材13の上面には正面から向かって後方部分が帯状に突
起形成されており、この下プレス部材13の突起部分と
固定部7eとの間に固定軸受3a,3bが挟持されてい
る。
【0033】ガイド台7aには、幅方向に伸び前後方向
に略等間隔で平行に並ぶ3本の所定幅の溝状のガイド孔
7cが穿設されており、横断面が略長方形で全体が略棒
状のガイド棒7bが各ガイド孔7cにまたがって配置さ
れている。ガイド棒7bは、各ガイド孔7cの位置でボ
ルト7dにより捩子止めされている。
【0034】このとき、ガイド台7aの上面の高さは、
下部ローラ3の外周曲面のうち最上部付近の高さであ
り、ガイド棒7bは、ガイド孔7cの延びる方向に略垂
直にガイド台7a上面に設置されている。そのため、ロ
ール曲げ成形の対象となる鋼板は横幅方向の端部をガイ
ド棒7bに当接させてガイド台7aの上面を前方から後
方に向かって押し出すことにより、下部ローラ3へと平
行移動する。
【0035】なお、3つのガイド孔7cはガイド台7a
の横幅方向に延びる長孔であるため、ガイド棒7bはボ
ルト7dを弛めることにより、左右に移動できる。ロー
ル曲げ成形の対象となる鋼板は、その幅に応じて、ガイ
ド棒7bの左右方向の位置を変えることで横幅方向の位
置を最適な位置に調節できる。
【0036】下部ローラ3の回転軸のうち固定軸受3b
に軸支されている方の軸は、固定軸受3bに軸支された
後さらに先へと突出しており、その更に前方には減速ギ
ア付モータ5が下プレス部材13の上面付近に固定され
ている。減速ギア付モータ5の下部にはL字状に曲げ成
形された鋼板からなる固定金具9が固着されており、固
定金具9をプレスブレーキ11の下プレス部材13前面
側方にボルト9aで捩子止めすることで、減速ギア付モ
ータ5は下プレス部材13の上面付近に固定されてい
る。減速ギア付モータ5は、回転方向及び回転速度を制
御可能なモータ等の電動機と、前記電動機の駆動軸の回
転数を所定比率で減速させる減速機とを備えている。
【0037】前記下部ローラ3の回転軸の固定軸受3b
からの突出部分と、前記減速機の外部出力軸とは、カッ
プリング6を介して繋がれており、減速ギア付モータ5
の回転は下部ローラ3へと伝達されるようになってい
る。
【0038】上部ローラ2は、鋼材等容易に変形しない
材質からなり、回転軸が前記下部ローラ3の直上におい
て前記下部ローラ3の回転軸と平行を保って配設されて
いる。前記上部ローラ2の回転軸の両端は正面から向か
って左右の順に可動軸受2a、固定軸受2bにより軸支
されている。
【0039】固定軸受2bは、各種金具からなる固定治
具10により前記上プレス部材12の下プレス部材13
に対向する面に着脱可能に固定されており、前記上部ロ
ーラ2の回動軸の一端を回動可能かつ着脱可能に軸支し
ている。
【0040】可動軸受2aは、前記上部ローラ2の長さ
方向の他端を回動可能かつ離脱不能に軸支するものであ
り、ガイドレール4により上部ローラ2と一体で上部ロ
ーラ2の長さ方向に直線移動可能に支持されている。ガ
イドレール4は、上部ローラ2を直線移動可能に支持す
るローラであり、上部ローラ2の長さ方向を向いて、各
種金具からなる2組の固定治具10により前記上プレス
部材12の下プレス部材13に対向する面に着脱可能に
固定されている。
【0041】つまり、上部ローラ2の他端を回動可能か
つ離脱不能に軸支する可動軸受2aは、ガイドレール4
に支持されガイドレール4上を前記上部ローラ2と一体
で前記上部ローラ2の長さ方向に直線移動可能となって
いる。ガイドレール4は前記上プレス部材12に着脱可
能となっているため、上部ローラ2、可動軸受2aも、
ガイドレール4と一体で上プレス部材12に対して着脱
できる。
【0042】続いて、本実施形態であるロールベンダー
1を使用して鋼板を成形加工する具体例について説明す
る。図2は本発明の第一実施形態であるロールベンダー
により鋼板を成形加工する状態を示す斜視図、図3は図
2に続く本発明の第一実施形態であるロールベンダーに
より鋼板を成形加工する状態を示す斜視図、図4は図3
に続く本発明の第一実施形態であるロールベンダーによ
り鋼板を成形加工する状態を示す斜視図、図5は図4に
続く本発明の第一実施形態であるロールベンダーにより
鋼板を成形加工する状態を示す斜視図、図6は図5に続
く本発明の第一実施形態であるロールベンダーにより鋼
板を成形加工する状態を示す斜視図である。
【0043】上記のような構成からなるロールベンダー
1により、鋼板のロール曲げ成形を行うには、先ず、図
2に示すように、上部ローラ2が下部ローラ3に当接し
下部ローラ3が所定深さまで押圧変形するまで、プレス
ブレーキ11の上プレス部材12を降下させ、減速ギア
付モータ5により下部ローラ3を左側方からみて反時計
回りに回転するように所定の回転速度で回転させなが
ら、ロール曲げ成形の対象となる鋼板21を送りガイド
7をガイドに下部ローラ3へと送り込む。
【0044】下部ローラ3へと到達した鋼板21は、前
方より下部ローラ3と上部ローラ2の間に引き込まれ、
図3に示すように、下部ローラ3と上部ローラ2の間か
ら後方へと押し出される。鋼板21の下部ローラ3と上
部ローラ2の間から後方へと押し出された部分は、既に
曲面状に曲げ成形されている。
【0045】やがて、鋼板21の全ての部分が下部ロー
ラ3と上部ローラ2の間から後方へと押し出されると、
図4に示すように、鋼板21の全ての部分が一定の曲率
で曲面状に曲げ成形され、鋼板21の全体の形状はロー
ル状となる。なお、このとき、鋼板21は上部ローラ2
の周囲を周回してロール曲げ成形されるため、ロール状
になったときには、中央を上部ローラ2が挿通した状態
にある。また、鋼板21の一部は、下部ローラ3と上部
ローラ2の間に挟持された状態にある。
【0046】そこで、図5に示すように、プレスブレー
キ11の上プレス部材12を上方へと引き上げると、上
部ローラ2が上方へと移動し、ロール曲げ成形された鋼
板21は、下部ローラ3と上部ローラ2との挟持状態か
ら開放される。
【0047】続いて、図6に示すように、ガイドレール
4をガイドにして可動軸受2aを正面から向かって左側
に移動させると、上部ローラ2は可動軸受2aと一体に
なって左側に移動し、上部ローラ2の回転軸の端部のう
ち固定軸受2bに軸支されていた部分は固定軸受2bに
よる軸支状態から開放される。この状態でロール曲げ成
形された鋼板21は上部ローラ2から離脱できる。
【0048】特に、鋼板21を下部ローラ3と上部ロー
ラ2との挟持状態から開放させるには、プレスブレーキ
11の上プレス部材12を上方へと引き上げるだけでよ
く、前記上プレス部材12を上方へと引き上げる操作は
押しボタン等のスイッチ操作またはハンドルを回す等に
より行えるので非常に楽である。同様に、上部ローラ2
の回転軸の一端を開放させるには、可動軸受2aをガイ
ドレール4に沿ってスライド移動させるだけであり、従
来の3本ローラを備えたロールベンダーの場合のように
数十キログラム重と重い送りローラを人力で支持して軸
受から離脱させる必要がないので、ロール曲げ成形した
鋼板21の装置からの離脱が非常に楽である。
【0049】ところで、ロール曲げ成形された鋼板21
の曲面の曲率の大きさは、上部ローラ2が下部ローラ3
を押圧変形させる深さにより変えられる。図7は本発明
の第一実施形態であるロールベンダーにより鋼板がロー
ル状に成形加工される状態を示す拡大断面図である。
【0050】下部ローラ3はウレタン等の所定の弾力性
を有する材質からなり、これに対して上部ローラ2は鋼
材等容易に変形しない材質からなるため、上部ローラ2
を下部ローラ3に当接後も更に下方へと降下させると、
下部ローラ3は上部ローラ2に押圧されて、図7に示す
ように、上部ローラ2との当接面の形状に合わせて変形
する。この上部ローラ2の下部ローラ3への当接部分と
下部ローラ3の上部ローラ2による押圧変形部分との間
に、鋼板21を挟み込んで移動させるため、鋼板21は
曲面成形される。
【0051】つまり、上部ローラ2と下部ローラ3との
間に鋼板21を挟み込んだ状態で下部ローラ3が矢印3
cに示すように反時計回りに回転すると鋼板21は下部
ローラ3に巻き込まれて移動し、鋼板21の移動に追従
して上部ローラ2は矢印2cに示すように時計回りに回
転する。このとき、鋼板21の上部ローラ2と下部ロー
ラ3に挟まれている部分が、上部ローラ2、下部ローラ
3の形状に合わせて略一定の条件で曲面成形されるた
め、鋼板21の上部ローラ2、下部ローラ3の間を通過
した部分は一定曲率で繋がる滑らかな曲面となる。しか
も、上部ローラ2、下部ローラ3の間を通過した鋼板2
1には、通過前後における両端部近傍においても平面部
分が残ることはなく、全ての領域において一定曲率で滑
らかに繋がる曲面となる。
【0052】そして、曲率を変えるには、上部ローラ2
が下部ローラ3を押圧変形する深さを変えればよい。例
えば、図7に示すように、実線で示す場合より二点鎖線
で示す場合は、上部ローラ2が矢印2dの方向である下
方へ降下しており上部ローラ2が下部ローラ3を押圧変
形する深さが深くなっている。下部ローラ3の上部ロー
ラ2の押圧によって変形している範囲がより広範囲にな
ることで、成形後の鋼板21の曲面の曲率は、実線で示
す場合より二点鎖線で示す場合の方が大きくなってい
る。
【0053】つまり、鋼板21をロール曲げ成形後の鋼
板21の曲面の曲率は、上部ローラ2が下部ローラ3を
押圧変形する深さによって変えることができ、上部ロー
ラ2が下部ローラ3を押圧変形する深さが深くなるに従
い、鋼板21をロール曲げ成形後の鋼板21の曲面の曲
率も大きくなる。
【0054】このように、本実施形態のロールベンダー
1は、上プレス部材12と下プレス部材13との間で圧
潰動作により鋼板21を曲げ成形するプレスブレーキ1
1に装着されるロールベンダーであり、ウレタン等の所
定の弾力性を有する材質からなり回転軸を略水平に保っ
て前記下プレス部材13に着脱可能な下部ローラ3と、
鋼材等容易に変形しない材質からなり回転軸が前記下部
ローラ3の回転軸と平行を保って前記下部ローラ3に対
向するように前記上プレス部材12に着脱可能で前記上
プレス部材12に装着状態において回転軸を軸に回動可
能な上部ローラ2と、前記下部ローラ3を正転、逆転の
双方向に可能に回転させることができる電動機を有し前
記電動機の駆動軸の回転数を所定比率で減速させる減速
機を有する動力手段である減速ギア付モータ5と、前記
減速機の外部出力軸の回転を下部ローラ3へと伝達する
動力伝達手段であるカップリング6と、前記上部ローラ
2の長さ方向の一端を回動可能かつ着脱可能に軸支する
前記上プレス部材12に着脱可能な固定軸受2bと、前
記上部ローラ2の長さ方向の他端を回動可能かつ離脱不
能に軸支する可動軸受2aと、前記可動軸受2aを前記
上部ローラ2の長さ方向に直線移動可能に支持した前記
上プレス部材12に着脱可能なガイドレール4と、鋼板
21を前記下部ローラ3と前記上部ローラ2の間へと所
定の軌跡で送り込むガイドとなる送りガイド7とを備え
ている。
【0055】したがって、本実施形態のロールベンダー
1は、プレスブレーキ11に装着することで、予め工場
内に据え付けされているプレスブレーキ11の占有スペ
ースをそのままロールベンダー1の設置スペースとする
ことができるので、作業スペースを有効に使うことがで
きる。また、鋼板21を下部ローラ3と上部ローラ2と
の間に所定の押圧力で挟み込むことにより、下部ローラ
3はウレタン等の所定の弾力性を有する材質からなるた
め外周曲面が上部ローラ2の外周曲面に沿って変形し、
これに伴って前記鋼板21が下部ローラ3の変形した外
周面の形状に合わせて湾曲し、そのまま動力手段である
減速ギア付モータ5により下部ローラ3を回転させる
と、前記鋼板21は全体がロール状に曲げ成形され、ロ
ール曲げ成形後は上部ローラ2が挿通されて支持された
状態となり、その後、ガイドレール4をガイドに可動軸
受2aを固定軸受2bより離れる方向に移動させると、
上部ローラ2は可動軸受2aと一体で移動し固定軸受2
bから離脱し、ロール曲げ成形された鋼板21を上部ロ
ーラ2より離脱させることができるので、比較的小規模
の鋼板21のロール成形加工が従来の3本ローラを有す
るロールベンダーに比べて容易に行え、ロール曲げ成形
された鋼板21を上部ローラ2より離脱させるのに伴う
労力が大幅に軽減される。つまり、ガイドレール4をガ
イドに可動軸受2aを固定軸受2bより離れる方向に移
動させると、上部ローラ2は可動軸受2aと一体で移動
し、固定軸受2bから離脱することで端部開放手段が構
成され、ロール曲げ成形された鋼板21の上部ローラ2
からの離脱が容易となる。
【0056】これに加えて、鋼板21のロール状の曲げ
成形は、下部ローラ3と上部ローラ2との間に成形対象
となる鋼板21が挿入され始めると同時に始まり、下部
ローラ3と上部ローラ2との間から開放されるまで行わ
れ、成形後の鋼板21には平面部分が残ることはなく全
ての領域において一定曲率で滑らかに繋がる略完全なロ
ール加工となるので、作業工数が大幅に低減できる。そ
の結果、比較的小規模の鋼板21のロール成形加工の製
造コストの大幅な低減が行える。さらに、ロール曲げ成
形により形成される鋼板21の曲面の曲率を変えるに
は、前記プレスブレーキ11の上プレス部材12と下プ
レス部材13との距離を変えて、上部ローラ2が下部ロ
ーラ3を押圧変形する度合いを変えることによって行わ
れるので、鋼板21を所定範囲で任意の口径の円筒形に
ロール曲げ成形するのが容易である。
【0057】また、減速ギア付モータ5は前記下部ロー
ラ3を正転、逆転の双方向に可能に回転させることがで
き、鋼板21を下部ローラ3と上部ローラ2との間に押
圧状態で介在させて前後に往復移動させることができる
ので、鋼板21の往復前後での曲面の曲率を調節するこ
とにより、下部ローラ3の回転方向が一方向のみである
場合に比べて、目的の鋼板21のロール曲げ成形条件へ
の調節時間を短縮できる。
【0058】さらに、電動機の回転数が減速機により所
定比率で減速されて動力伝達手段であるカップリング6
により下部ローラ3に伝達され、下部ローラ3の回転が
鋼板21のロール成形作業に最適な回転速度となるの
で、鋼板21のロール成形作業の作業性がよい。また、
電動機の回転数を減速機により減速させることで下部ロ
ーラ3を回転させるトルクが増大されるため、鋼板21
のロール曲げ成形加工に充分なトルクを得ることができ
る。
【0059】なお、動力伝達手段がカップリング6であ
り、動力伝達手段を歯車状のギア、傘歯車、チェーン、
シャフト等のその他のものとした場合に比べて、鋼板2
1のロール成形作業時に受ける負荷に対して動力伝達手
段の耐久性があるので、部品交換回数が減少し部品交換
に伴う時間的ロスが減少する。また、減速ギア付モータ
5と下部ローラ3との分離及び結合が共に容易であり、
プレスブレーキ11への着脱時に減速ギア付モータ5と
下部ローラ3とを各々に分離した状態で着脱できるの
で、装置全体のプレスブレーキ11への着脱時に伴う労
力が軽減され作業性がよい。
【0060】その他に、送りガイド7によりロール成形
対象となる鋼板21をロール曲げ成形に最適な軌跡で下
部ローラ3と上部ローラ2の間の成形位置へと送り込む
ことができるので、より精度の高いロール成形加工を行
うことができる。
【0061】ところで、上記説明では、減速ギア付モー
タ5の回転力を下部ローラ3に伝達する動力伝達手段と
してカップリング6を使用したが、必ずしもカップリン
グ6に限定されるものではなく、その他に、歯車状のギ
ア、傘歯車、チェーン、シャフト等でも構わない。
【0062】また、上記説明では、動力手段を減速機と
モータとが一体化した減速ギア付モータ5としたが、必
ずしも減速ギア付モータ5とする必要はなく、減速機と
モータとが別々のものを組み合わせても構わない。別々
の減速機とモータとを組み合わせた場合でも、モータの
回転力を減速機を介して出力することで、下部ローラ3
の回転速度を扱いやすい速度にできるとともに、鋼板2
1のロール曲げ成形に充分なトルクを下部ローラ3に与
えることができる。
【0063】図8は本発明の第二実施形態であるロール
ベンダーを示す斜視図である。図中、上記第一実施形態
と同一符号及び記号は上記第一実施形態と同一または相
当部分である。
【0064】図8に示すロールベンダー31は、上記第
一実施形態のロールベンダー1において動力手段のカッ
プリング6を歯車状のギアに代え、減速機とモータとが
一体化した減速ギア付モータ5を各々に単独のモータ3
2及び減速機33に代えたものである。
【0065】下プレス部材13の前面側方には略長方形
の鋼板の一部分を略L字状に曲げ成形して形成された固
定金具34が平面部分を略水平に保ってボルト34aに
より折り曲げ部分が固定されている。固定金具34の平
面部分の上には、モータ32及び減速機33が、モータ
32の出力軸と減速機33の入力軸とが互いに平行で、
減速機33の外部出力軸と下部ローラ3の回転軸とが互
いに平行になるように配置されている。
【0066】モータ32の駆動軸、減速機33の入力軸
には、各々にプーリ32a,33aが設けられ、これら
2つのプーリは一本のループ状のベルト35により繋が
れている。また、減速機33の外部出力軸、下部ローラ
3の回転軸の固定軸受3bからの突出部分には、各々に
歯車状のギア33b、ギア33cが設けられ、これらギ
ア33b、ギア33cは互いに噛み合っている。そし
て、モータ32の駆動軸の回転はプーリ32a、ベルト
35、プーリ33aを順に介して減速機33へと伝達さ
れ、更にギア33b,33cを介して下部ローラ3へと
伝えられる。
【0067】このように、本実施形態のロールベンダー
31においても、モータ32の回転速度が減速機33を
介して減速され下部ローラ3に回転力を与える点では、
上記第一実施形態のロールベンダー1の場合と同様であ
る。また、モータ32、減速機33で構成される部分は
固定金具34に組付けられて一体となり減速ギア付モー
タ5と略同様であり、下部ローラ3と個別にプレスブレ
ーキ11の下プレス部材13に着脱できるため、この部
分についても本実施形態のロールベンダー31は上記第
一実施形態のロールベンダー1と略同様の構成と考える
ことができる。さらに、動力手段、動力伝達手段以外の
構成は、上記第一実施形態のロールベンダー1の場合と
同様である。
【0068】したがって、本実施形態のロールベンダー
31においても、上記第一実施形態のロールベンダー1
と略同様の作用効果を奏する。
【0069】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のロール
ベンダーは、プレスブレーキに装着することにより、予
め工場内に据え付けされているプレスブレーキの占有ス
ペースをそのままロールベンダーの設置スペースとする
ことができるので、作業スペースを有効に使うことがで
きる。また、鋼板を下部ローラと上部ローラとの間に所
定の押圧力で挟み込むと下部ローラはウレタン等の所定
の弾力性を有する材質からなるため外周曲面が上部ロー
ラの外周曲面に沿って変形し、これに伴って前記鋼板が
下部ローラの変形した外周面の形状に合わせて湾曲し、
そのまま動力手段により下部ローラを回転させると、前
記鋼板は全体がロール状に曲げ成形され、ロール曲げ成
形後は上部ローラが挿通されて支持された状態となり、
その後、端部開放手段により上部ローラの長さ方向両端
のうちの一方を軸受より開放するとロール曲げ成形され
た鋼板を上部ローラより離脱させることができるので、
比較的小規模の鋼板のロール成形加工が従来の3本ロー
ラを有するロールベンダーに比べて容易に行える。これ
に加えて、鋼板のロール状の曲げ成形は、下部ローラと
上部ローラの間に成形対象となる鋼板が介在され始める
と同時に始まり、介在状態から開放されるまで行われ、
成形後の鋼板には平面部分が残ることはなく全ての領域
において略完全なロール加工となるので、作業工数を大
幅に低減させることができる。その結果、比較的小規模
の鋼板のロール成形加工の製造コストの大幅な低減が行
える。さらに、ロール曲げ成形により形成される鋼板の
曲面の曲率は、前記プレスブレーキの上プレス部材と下
プレス部材との距離を変えて、上部ローラが下部ローラ
を押圧変形する度合いを変えることによって行われるの
で、鋼板を所定範囲で任意の口径の円筒形にロール曲げ
成形するのが容易である。
【0070】請求項2の発明のロールベンダーは、請求
項1のロールベンダーの効果に加えて、鋼板を下部ロー
ラと上部ローラとの間に押圧状態で介在させて前後に往
復移動させることができるので、鋼板の往復前後での曲
面の曲率を調節することにより、下部ローラの回転方向
が一方向のみである場合に比べて、目的の鋼板のロール
曲げ成形条件への調節時間を短縮できる。
【0071】請求項3の発明のロールベンダーは、請求
項1または請求項2のいずれかのロールベンダーの効果
に加えて、電動機の回転数が減速機により所定比率で減
速されて動力伝達手段により下部ローラに伝達され、下
部ローラの回転が鋼板のロール成形作業に最適な回転速
度となるので、鋼板のロール成形作業の作業性がよい。
【0072】請求項4の発明のロールベンダーは、請求
項3のロールベンダーの効果に加えて、動力伝達手段が
カップリングであり、動力伝達手段を歯車状のギア、傘
歯車、チェーン、シャフト等のその他のものとした場合
に比べて、鋼板のロール成形作業時に受ける負荷に対し
て動力伝達手段の耐久性があるので、部品交換回数が減
少し部品交換に伴う時間的ロスが減少する。また、動力
手段と下部ローラとの分離及び結合が共に容易であり、
プレスブレーキへの着脱時に動力手段と下部ローラとを
各々に分離した状態で着脱できるので、装置全体のプレ
スブレーキへの着脱時に伴う労力が軽減され作業性がよ
い。
【0073】請求項5の発明のロールベンダーは、請求
項3のロールベンダーの効果に加えて、動力手段と下部
ローラとの分離及び結合が可能であるので、プレスブレ
ーキへの着脱時に動力手段と下部ローラとを各々に分離
した状態で着脱できるので、装置全体のプレスブレーキ
への着脱時に伴う労力が軽減され作業性がよい。
【0074】請求項6の発明のロールベンダーは、請求
項1乃至請求項5のいずれか1つのロールベンダーの効
果に加えて、ガイドレールをガイドに可動軸受を固定軸
受より離れる方向に移動させると、上部ローラは可動軸
受と一体で移動し固定軸受から離脱し、ロール曲げ成形
された鋼板を上部ローラより離脱させることができるの
で、従来の3本のローラを備えるロールベンダーに比べ
て、ロール曲げ成形された鋼板を上部ローラより離脱さ
せるのに伴う労力が大幅に軽減される。
【0075】請求項7の発明のロールベンダーは、請求
項1乃至請求項6のいずれか1つのロールベンダーの効
果に加えて、ロール成形対象となる鋼板をロール曲げ成
形に最適な軌跡で下部ローラと上部ローラの間の成形位
置へと送り込むことができるので、より精度の高いロー
ル成形加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態であるロールベンダーを
示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態であるロールベンダーに
より鋼板を成形加工する状態を示す斜視図である。
【図3】図2に続く本発明の第一実施形態であるロール
ベンダーにより鋼板を成形加工する状態を示す斜視図で
ある。
【図4】図3に続く本発明の第一実施形態であるロール
ベンダーにより鋼板を成形加工する状態を示す斜視図で
ある。
【図5】図4に続く本発明の第一実施形態であるロール
ベンダーにより鋼板を成形加工する状態を示す斜視図で
ある。
【図6】図5に続く本発明の第一実施形態であるロール
ベンダーにより鋼板を成形加工する状態を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明の第一実施形態であるロールベンダーに
より鋼板がロール状に成形加工される状態を示す拡大断
面図である。
【図8】本発明の第二実施形態であるロールベンダーを
示す斜視図である。
【図9】3本のローラを備えたロールベンダーにより鋼
板がロール状に成形加工される状態を示す拡大断面図で
ある。
【図10】図9に続く3本のローラを備えたロールベン
ダーにより鋼板がロール状に成形加工される状態を示す
拡大断面図である。
【符号の説明】
1,31 ロールベンダー 2 上部ローラ 2a 可動軸受 2b 固定軸受 3 下部ローラ 3a 固定軸受 3b 固定軸受 4 ガイドレール 5 減速ギア付モータ 6 カップリング 7 送りガイド 11 プレスブレーキ 12 上プレス部材 13 下プレス部材 21 鋼板 32 モータ 33 減速機 33b,33c ギア 35 ベルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上プレス部材と下プレス部材との間で圧
    潰動作により鋼板を曲げ成形するプレスブレーキに装着
    されるロールベンダーであり、 ウレタン等の所定の弾力性を有する材質からなり回転軸
    を略水平に保って前記下プレス部材に着脱可能に組付け
    られた下部ローラと、 鋼材等の容易に変形しない材質からなり回転軸が前記下
    部ローラの回転軸と平行を保って前記下部ローラに対向
    するように前記上プレス部材に着脱可能に組付けられ、
    前記上プレス部材に装着状態において回転軸を軸に回動
    する上部ローラと、 前記下部ローラを回転させる動力手段と、 前記上部ローラの長さ方向両端のうちの一方を軸受より
    開放可能な端部開放手段とを具備することを特徴とする
    ロールベンダー。
  2. 【請求項2】 前記動力手段は、前記下部ローラを正
    転、逆転の双方向に回転させることができることを特徴
    とする請求項1に記載のロールベンダー。
  3. 【請求項3】 前記動力手段は、電動機と、 前記電動機の駆動軸の回転数を所定比率で減速させる減
    速機と、 前記減速機の外部出力軸の回転を下部ローラへと伝達す
    る動力伝達手段とを具備することを特徴とする請求項1
    または請求項2のいずれかに記載のロールベンダー。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達手段は、カップリングであ
    ることを特徴とする請求項3に記載のロールベンダー。
  5. 【請求項5】 前記動力伝達手段は、複数の噛み合う歯
    車状のギアであることを特徴とする請求項3に記載のロ
    ールベンダー。
  6. 【請求項6】 前記端部開放手段は、前記上部ローラの
    長さ方向の一端を回動可能かつ着脱可能に軸支する前記
    上プレス部材に着脱可能な固定軸受と、 前記上部ローラの長さ方向の他端を回動可能かつ離脱不
    能に軸支する可動軸受と、 前記可動軸受を前記上部ローラの長さ方向に直線移動可
    能に支持する前記上プレス部材に着脱可能なガイドレー
    ルとを具備することを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれか1つに記載のロールベンダー。
  7. 【請求項7】 鋼板を前記下部ローラと前記上部ローラ
    の間へ送り込む送りガイドを具備することを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載のロールベ
    ンダー。
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