JPH1176766A - 膜分離装置 - Google Patents

膜分離装置

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JPH1176766A
JPH1176766A JP24010597A JP24010597A JPH1176766A JP H1176766 A JPH1176766 A JP H1176766A JP 24010597 A JP24010597 A JP 24010597A JP 24010597 A JP24010597 A JP 24010597A JP H1176766 A JPH1176766 A JP H1176766A
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JP
Japan
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membrane
cartridge
membrane cartridge
separation device
spot
Prior art date
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Pending
Application number
JP24010597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Yamada
山田  豊
Yoshio Nito
義夫 二唐
Masahiro Tanida
昌大 谷田
Seiji Izumi
清司 和泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過膜の破損が生じにくく、長期間使用でき
る膜カートリッジを備えた膜分離装置を提供する。 【解決手段】 膜カートリッジ15を構成するに際し、
濾板15Aの表面に高分子濾過膜15Bをその周縁部に
おいて水密的に固定して止水部15Dとするとともに、
中央部にスポット固定部15Eを設ける。曝気空気の気
泡やそれにより生起された上昇水流によって濾過膜15
Bが上方向に煽られても、その煽りは上部の止水部15
Dと中央部のスポット固定部15Eとに分散して受け止
められるので、濾過膜15Bの疲労破損が生じにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理施設等にお
いて使用される浸漬型の膜分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば下廃水等の処理施設では、図4
に示すように、膜分離装置11を曝気槽12の活性汚泥
混合液13中に浸漬設置している。膜分離装置11は、
図5に示すように、上下が開口したケース14の内部に
上下方向の平板状膜カートリッジ15を所定間隔(5〜
10mm)をおいて並行に配列し、膜カートリッジ15
の下方に散気装置16を配設したものであり、各膜カー
トリッジ15の透過液流路に連通する透過液管17を備
えている。
【0003】そして処理に際しては、原水19を曝気槽
12の内部に導入し、散気装置16より曝気空気を噴出
させる状態において、原水19中の窒素や有機物を活性
汚泥の作用により除去するとともに、槽内の活性汚泥混
合液13を膜カートリッジ15により濾過し、膜カート
リッジ15の膜面を透過した透過液を透過液管17によ
り槽外へ導出している。またこのとき、散気装置16か
らの曝気空気の気泡およびそれにより生起される上昇水
流によって膜カートリッジ15の膜面を洗浄している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、膜カートリ
ッジ15は、図6にも示したように、合成樹脂製の濾板
15Aの両表面に高分子濾過膜15Bを配置し、濾過膜
15Bの周縁部において濾板15Aに接着または溶着に
より水密的に固定した(止水部15D)ものであるが、
上記した曝気空気の気泡や上昇水流が膜カートリッジ1
5どうしの間隙を上昇する際に図7に示したように濾過
膜15Bが上方向に煽られる。その時、膜カートリッジ
15の下部および側部では濾過膜15Bは主として上方
へ引っ張られるのに対し、膜カートリッジ15の上部で
は濾過膜15B全体が上部の止水部15Dに向けて波の
ように押し寄せることになり、上部止水部15Dはその
衝撃により下部や側部の止水部に比べて疲労破損を生じ
やすい。そして、そのようにして濾過膜15Bの一部で
も破損した時にはその膜カートリッジ15全体が使用不
可となるため、速やかに補修あるいは交換しなければな
らない。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、濾過
膜の破損が生じにくく、長期間使用できる膜カートリッ
ジを備えた膜分離装置を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は、散気装置の上方に上下方向の平板状膜カ
ートリッジを所定間隔で配列した浸漬型の膜分離装置に
おいて、前記膜カートリッジを、濾板の表面に高分子濾
過膜をその周縁部において水密的に固定するとともに、
中央部においてスポット固定して構成したことを特徴と
する。
【0007】高分子濾過膜としては、透過液流路となり
得るシート部の表面に濾過膜部を一体に形成したもの、
あるいはシート部を有さない濾過膜を使用することがで
き、このような高分子濾過膜の固定は接着剤や超音波溶
着により行うことができる。
【0008】上記した構成によれば、散気装置から噴出
した曝気空気の気泡やそれにより生起された上昇水流に
よって濾過膜が上方向に煽られても、その煽りは上部の
固定部と中央部のスポット固定部とに分散して受け止め
られるので、濾過膜全体の煽りが上部のみに集中する従
来のものより疲労破損が生じにくく、膜カートリッジの
寿命が延びる。
【0009】また次亜塩素酸ソーダや蓚酸溶液などを透
過液側に注入する薬液洗浄操作を行う際も、スポット固
定部の存在によって薬液注入による濾過膜の膨らみが大
幅に抑えられ、伸びが抑制されるため、このことによっ
ても、濾過運転中の気泡や上昇水流による煽りが小さく
なり、膜カートリッジの寿命が延びる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。本発明の膜分離装置は図5に
示した従来のものとほぼ同様の構成を有しているので、
全体構成の図示および説明を省略し、膜分離装置におい
て、散気装置の上方に、膜面が上下方向を向く状態で所
定間隔をおいて並行に配列される平板状の膜カートリッ
ジについて説明する。
【0011】図1において、膜カートリッジ15は、合
成樹脂製の濾板(幅50cm×高さ100cm)15A
とこの濾板15Aの表面をほぼ全域にわたって覆う高分
子濾過膜15Bとで構成されている。
【0012】濾板15Aには、濾板15Aを厚み方向に
貫通する集水部(図示せず)が形成されており、この集
水部に連通した透過液取出ノズル15Cが設けられてい
る。高分子濾過膜15Bは、透過液流路となり得るシー
ト部の表面に濾過膜部を一体に形成したものであり、濾
板15Aに対して、膜周縁部において接着剤により水密
的に固定されるとともに、幅方向中央部において上下方
向に等間隔をおいた2箇所で超音波溶着によりスポット
固定(約1cm2 )されている。15Dは水密的固定に
より形成された止水部、15Eはスポット固定部を示
す。
【0013】上記した構成によれば、散気装置から噴出
した曝気空気の気泡やそれにより生起された上昇水流に
よって濾過膜15Bが上方向に煽られても、その煽りは
図2に示したように上部の止水部15Dと中央部のスポ
ット固定部15Eとに分散して受け止められることにな
り、濾過膜15B全体の煽りが上部のみに集中していた
従来のものより疲労破損が生じにくく、膜カートリッジ
15の寿命が延びる。
【0014】また、このような膜カートリッジ15に対
しては一定期間使用した後に次亜塩素酸ソーダや蓚酸溶
液などを透過液側に注入する薬液洗浄操作を行うが、そ
の際にスポット固定部15Eが存在することで薬液注入
による濾過膜15Bの膨らみが大幅に抑えられ、濾過膜
15Bの伸びが抑制されるため、これによっても、濾過
運転中の気泡や上昇水流による煽りが従来のものより小
さくなり、膜カートリッジ15の寿命が延びる。
【0015】上記した本発明の膜カートリッジと、スポ
ット固定していないことを除いては同様に製作した従来
型の膜カートリッジとについて剥離強度を調べた結果を
下記の表1に示す。
【0016】測定対象は、従来型膜カートリッジ、本発
明膜カートリッジ(ともに1年間曝気槽に浸漬して実用
に供したもの)、および新膜カートリッジ(従来型の膜
カートリッジであって未使用のもの)とした。
【0017】剥離強度は、膜シートの周縁部の所定の測
定位置(A:上端部幅方向中央、B:下端部幅方向中
央、C:右端部上下方向中央、D:左端部上下方向中
央)に一定面積(2.5cm幅)の切り込みを入れ、中
央側の端部を挟持して外方へ180°の方向に引っ張
り、破れた時の張力を測定し、測定値X(kg)を膜シ
ートの幅(2.5cm)で除すことにより求めた。
【0018】
【表1】
【0019】表1より、従来型膜カートリッジでは上部
(A部)の強度低下は21%と算出されるのに対し、本
発明膜カートリッジでは7.9%と算出され、スポット
固定部の存在によって強度低下が大幅に改善されたこと
がわかる。
【0020】なお、スポット固定部の位置および数は濾
過膜の大きさによって決定すればよく、たとえば図1に
示したものと同じ材料で同じ大きさに構成した膜カート
リッジであれば、図3に示したように、幅方向に等間隔
をおいて2箇所、上下方向に等間隔をおいて3箇所、計
6箇所でスポット固定した方が疲労破損をより低減する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、上下方
向に配置される平板状膜カートリッジを構成するに際
し、濾板に対して濾過膜をその周縁部において固定する
だけでなく、中央部においてスポット固定するようにし
たことにより、曝気空気や上昇水流による濾過膜の上方
向への煽りを上部の固定部と中央部のスポット固定部と
で分散して受け止めることができ、煽りが一箇所に集中
する従来のものより疲労破損を低減できるので、膜カー
トリッジの延命を図れる。また薬液洗浄による濾過膜の
伸びをスポット固定部によって低減することができ、こ
のことによっても、濾過運転中の気泡や上昇水流による
煽りを小さくでき、膜カートリッジの延命を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜分離装置に配列される膜カートリッ
ジの正面図である。
【図2】図1の膜カートリッジにおける曝気空気や水流
による濾過膜の煽りを説明する縦断面図である。
【図3】他の膜カートリッジの正面図である。
【図4】従来よりある膜分離装置を曝気槽の内部に浸漬
設置した状態を示した説明図である。
【図5】同膜分離装置の全体構成を示した一部破断斜視
図である。
【図6】従来の膜カートリッジの正面図である。
【図7】図6の膜カートリッジにおける曝気空気や水流
による濾過膜の煽りを説明する縦断面図である。
【符号の説明】
11 膜分離装置 15 膜カートリッジ 15A 濾板 15B 高分子濾過膜 15D 止水部 15E スポット固定部 16 散気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和泉 清司 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散気装置の上方に上下方向の平板状膜カ
    ートリッジを所定間隔で配列した浸漬型の膜分離装置に
    おいて、前記膜カートリッジは、濾板の表面に高分子濾
    過膜をその周縁部において水密的に固定するとともに、
    中央部においてスポット固定したことを特徴とする膜分
    離装置。
JP24010597A 1997-09-05 1997-09-05 膜分離装置 Pending JPH1176766A (ja)

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