JPH1172669A - 光ファイバコード - Google Patents

光ファイバコード

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JPH1172669A
JPH1172669A JP10134349A JP13434998A JPH1172669A JP H1172669 A JPH1172669 A JP H1172669A JP 10134349 A JP10134349 A JP 10134349A JP 13434998 A JP13434998 A JP 13434998A JP H1172669 A JPH1172669 A JP H1172669A
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JP
Japan
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optical fiber
coating layer
tensile
cord
curable resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP10134349A
Other languages
English (en)
Inventor
Fuminori Nakajima
史紀 中嶋
Yasuhiro Watanabe
泰弘 渡辺
Nobunao Ishii
伸尚 石井
Hajime Takemoto
一 武本
Masao Tachikura
正男 立蔵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH1172669A publication Critical patent/JPH1172669A/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4403Optical cables with ribbon structure
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/4436Heat resistant

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバコード引き留め部への抗張力繊維
束の固着を容易にし、また、紫外線硬化型樹脂よりなる
外部被覆層に難燃性を付与する。 【解決手段】 光ファイバ2の上に紫外線硬化型樹脂よ
りなる内層被覆3と外層被覆4とを設けた光ファイバ素
線1複数本を平行に配置した光ファイバテープ心線7
と、抗張力繊維束5,5とを、紫外線硬化型樹脂よりな
る外部被覆層6により一体的に被覆する。その際に、多
数本の抗張力繊維からなる抗張力繊維束5の表面層の外
部被覆層6と接触する部分にのみ外部被覆層6の樹脂を
含浸させる。また、外部被覆層6または光ファイバテー
プ心線7の被覆層に、透明な液体状難燃剤または反応型
難燃剤を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局内,構内のシス
テム配線等に用いられる光ファイバコードに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信網の需要拡大に伴い、局
内,構内のシステム配線も多心化が要求されるようにな
ってきている。そして、システム配線が多心化される
と、大きな配線スペースが必要になるため、光ファイバ
コードの細径化が必須になっている。その際、引張強
度,曲げ剛性等の機械特性を所定以上に維持しながら細
径化する必要がある。
【0003】図5は、従来の光ファイバコードの断面図
である。図5において、1は光ファイバ素線、2は光フ
ァイバ、3は内層被覆、4は外層被覆、5は抗張力繊維
束、6は外部被覆層である。光ファイバ素線1は、12
5μm径の光ファイバ2上にウレタンアクリレート等の
軟質の紫外線硬化型樹脂からなる内層被覆3と硬質の紫
外線硬化型樹脂からなる外層被覆4を設けて外径が25
0μmになるようにしたものである。また、抗張力繊維
束5は、ガラス繊維,カーボン繊維等に不飽和ポリエス
テル樹脂やエポキシ樹脂等を含浸させて、棒状に形成し
たものである。そのような抗張力繊維束5,5を光ファ
イバ素線1,1に縦添えし、それらを紫外線硬化型樹脂
からなる外部被覆層6でテープ状に一体化している。
【0004】このようにすれば、抗張力繊維束5,5に
より大きな引張強度,曲げ剛性等の機械特性を所定以上
に維持しながら、光ファイバコードの細径化が可能にな
る。
【0005】なお、このような光ファイバコードに関連
する従来の文献としては、例えば、特開平9-5592号公報
(G02B 6/44) がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の光ファイバコードでは、抗張力繊維束5全体が
樹脂で含浸されているため、コード引き留め部での処理
が困難であるという問題点があった。例えば、光ファイ
バコードをコネクタ等に取り付ける際に、光ファイバ素
線1に張力が掛からないように、抗張力繊維束5をコネ
クタに固着する必要があるが、抗張力繊維束5が固くて
曲げにくく、引き留め部に巻き着けたり、折り曲げてか
しめたりすることができなかった。また、接着するにし
ても、接着面が抗張力繊維束5の表面だけになるため、
十分な接着強度が得にくかった。
【0007】また、紫外線硬化型樹脂よりなる外部被覆
層6に難燃化処理を施していないため、火災に弱いとい
う問題点もあった。
【0008】本発明は、そのような問題点を解決し、引
き留め部への抗張力繊維束5の固着を容易にし、また、
紫外線硬化型樹脂よりなる外部被覆層6に難燃性を持た
せることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の光ファイバコードは、被覆を施した
光ファイバの外周に抗張力繊維束を縦添えし、その周囲
に紫外線硬化型樹脂からなる外部被覆層を設けた光ファ
イバコードにおいて、前記抗張力繊維束の前記外部被覆
層と接する外周部に、該外部被覆層の紫外線硬化型樹脂
を含浸させたことを特徴とする。このようにすると、光
ファイバコード引き留め部への抗張力繊維束の固着が容
易になる。
【0010】また、請求項2記載の光ファイバコード
は、前記外部被覆層に、透明な液体状難燃剤または反応
型難燃剤を添加したことを特徴とする。このようにする
と、紫外線硬化型樹脂よりなる外部被覆層に難燃性を付
与することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施
形態を示す断面図である。符号は、図5のものに対応し
ており、7は光ファイバテープ心線である。
【0012】この実施形態では、まず、4本の光ファイ
バ素線1,1,1,1を平行に配置し、それらを紫外線
硬化型樹脂で被覆して光ファイバテープ心線7を形成し
ている。そして、それに抗張力繊維束5,5を縦添え
し、それらを一括して紫外線硬化型樹脂よりなる外部被
覆層6で被覆して一体化させるようにしている。その際
に、抗張力繊維束5,5の外部被覆層6に接する部分に
外部被覆層6の紫外線硬化型樹脂が含浸されて樹脂含浸
層5aが形成される。しかし、その紫外線硬化型樹脂
は、抗張力繊維束5,5の内部および光ファイバテープ
心線7と接触している部分までには含浸されない。
【0013】そのようにして、表面部分にのみ樹脂含浸
層5aが形成される抗張力繊維束5,5は、それぞれ1
本の束として一体性を保ちながら、屈曲し易くなる。そ
の結果、光ファイバテープコードをU字状に強く折り曲
げることにより、光ファイバ素線1のみを切断すること
ができ、抗張力繊維束5と光ファイバ素線1を任意の長
さで分離,取り出しが可能となる。
【0014】また、光ファイバテープコード引き留め部
で、抗張力繊維束5を折り曲げてかしめ止めしたり、折
り曲げずに直線状態でかしめ止めしたりすることが可能
となる。そしてまた、機器内周辺の適当な固定部に抗張
力繊維束5を巻き付けるだけで引き留め処理を行うこと
もできる。さらに、接着剤により接着して固定する場合
でも、本発明における抗張力繊維束5は、表面部分のみ
樹脂含浸されていて、中央部分の繊維はばらけさせるこ
とができるので、接着面積を大きく取れて接着強度を十
分にすることができる。
【0015】また、抗張力繊維としては、ガラス繊維,
カーボン繊維より引張弾性率が大きい、アラミド繊維や
PBO(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール)
繊維を使用する。そして、それらの繊維量は、多くし過
ぎると細径化が困難になり、反対に少なくし過ぎると引
張特性に問題が出てくる。そこで、アラミド繊維を使用
する場合、4心の光ファイバテープコードでは、500
〜2300デニールとし、さらに好ましくは、700〜
1200デニールとする。また、8心の光ファイバテー
プコードでは、400〜2300デニールとし、さらに
好ましくは、700〜1000デニールとする。
【0016】また、抗張力繊維として、PBO繊維を使
用する場合、PBO繊維の引張弾性率は、アラミド繊維
のそれより大きいため、アラミド繊維の繊維量の0.4
〜0.7倍を使用すればよく、コードの細径化に有効で
ある。すなわち、4心の光ファイバテープコードでは2
00〜1600デニール、8心の光ファイバテープコー
ドでは、160〜1600デニールで特性を満足でき
る。
【0017】図2は、本発明の第2実施形態を示す断面
図である。符号は、図1のものに対応している。この実
施形態では、抗張力繊維束5を光ファイバテープ心線7
の上下面に縦添している。このようにすれば、光ファイ
バテープコードの厚さは多少厚くなるが、幅を小さくす
ることができる。また、光ファイバテープコードの上下
面の機械的強度を大きくすることができる。
【0018】図3は、本発明の第3実施形態を示す断面
図である。符号は、図1,図2のものに対応している。
この実施形態は、本発明を単心の光ファイバコードに適
用した場合を示している。図3(イ)のものは、内外の
2層被覆を施した光ファイバ素線1の外周に抗張力繊維
束5を4本に分けて縦添えし、その外周に紫外線硬化型
樹脂よりなる外部被覆6を施している。その結果、各抗
張力繊維束5表面の外部被覆6と接する部分に樹脂含浸
層5aが形成されている。また、図3(ロ)のものは、
内外の2層被覆を施した光ファイバ素線1の外周に抗張
力繊維束5を一定の厚みになるように縦添えし、その外
周に紫外線硬化型樹脂よりなる外部被覆6を施してい
る。そしてその結果、抗張力繊維束5の全表面に樹脂含
浸層5aが形成されている。
【0019】このように、本発明は、図1,図2に示す
ような光ファイバテープコードだけでなく、図3に示す
ような単心の光ファイバコードにも適用することができ
る。
【0020】さらに、本発明においては、外部被覆層6
および光ファイバテープ心線7の被覆層の一方、または
両方に難燃性を付与した紫外線硬化型樹脂を使用するこ
とで、光ファイバテープコードに難燃性を持たせるよう
にしている。紫外線硬化型樹脂の難燃化を行う方法とし
ては、紫外線硬化型樹脂を合成する時に難燃性を付与す
ることもでき、難燃化の方法については特に制限される
ものではないが、難燃性を付与されていない紫外線硬化
型樹脂にも必要に応じて後から難燃剤の添加を行い以下
の方法で難燃性を付与することが可能である。この場
合、紫外線硬化型樹脂に難燃性を付与するために使用さ
れる難燃剤としては、ベースとなる紫外線硬化型樹脂は
硬化前には無色透明または淡黄色透明の液体であるた
め、それとの混合性、分散性の良いものである必要があ
り、その面から、液体状であることが望ましい。しか
も、紫外線硬化を効率的に行えるように、透明性の高い
ものほど好ましい。
【0021】そのような液体状難燃剤としては、例え
ば、含ハロゲンリン酸エステル系難燃剤,非ハロゲンリ
ン酸エステル系難燃剤およびそれらを縮合化したもの、
あるいは、反応型ハロゲン系難燃剤がある。含ハロゲン
リン酸エステル系難燃剤としては、商品名:CLP,T
MCPP,CRP(大八化学工業製)、また含ハロゲン
縮合リン酸エステル系難燃剤としては商品名:CR−5
05,CR−509,CR−512,CR−530,C
R−504,CR−570,CR−380,CR−38
7(大八化学工業製)などの市販品を用いることができ
る。非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤としては、商品
名:TMP,TEP,TCP,TXP,CDP,PX−
110(大八化学工業製)、また非ハロゲン縮合リン酸
エステル系難燃剤としては商品名:CR−733S,C
R−741C(大八化学工業製)を用いることができ
る。
【0022】また、常温固体状のものでも、反応型の難
燃剤であれば使用可能である。そのような反応型の難燃
剤としては、例えば、トリブロモフェニルアクリレー
ト、トリブロモメタクリレート、トリブロモフェノール
エトキシアクリレート、テトラブロモビスフェノールA
ジアクリレート等のアクリレート系ハロゲン化物があ
り、商品名:BR−30,BR−31,BR−42M
(第一工業製薬製)などの市販品の臭素系モノマーを用
いることができる。
【0023】それに対して、反応型以外の固体状難燃剤
では、紫外線硬化型樹脂への分散性が悪く、硬化後の樹
脂の引張強度,伸び特性,ヤング率等、被覆材にとって
重要な物性の低下や不均一が発生するおそれがある。ま
た、液状の難燃剤でも、有色のものでは紫外線硬化の効
率が低下してしまうので好ましくない。
【0024】また、ベースとなる紫外線硬化型樹脂とし
ては、特に制限はないが、主にウレタンアクリレート
系,エポキシアクリレート系,エステルアクリレート系
の紫外線硬化型樹脂を用いることができる。それらの紫
外線硬化型樹脂に上記したような液体状または反応型の
固体状難燃剤を配合したものを被覆した後、紫外線を照
射して硬化させる。その際、難燃剤を配合した紫外線硬
化型樹脂について紫外線硬化させ、厚さ0.2mm〜
0.3mmのシートを作製し、JIS K7201の酸
素指数法による燃焼試験を行った結果で、O.I.値2
1以上、好ましくは23以上にする必要がある。ただ
し、難燃剤の配合量を多くし過ぎると樹脂の物性が低下
するため、O.I.値は40程度が上限になる。
【0025】
【実施例】図1に示すような構造の光ファイバテープコ
ードを種々作製し、各種特性を測定した。その結果を、
表1,表2に示す。
【0026】表1,表2に示す特性の内、引張特性は、
図4に示すような測定装置を使用し、標線間10m,引
張速度50mm/分で光ファイバテープコード10に引
張歪みを加わえたときの位相変化から、光ファイバの歪
みを測定した。そして、引張荷重68.6Nのときの歪
みが0.65%以下のものを合格とし、それより大きい
ものを不合格とした。
【0027】また、曲げ剛性については、長さ15cm
の光ファイバテープコードを直線状態からU字状に折り
曲げ、曲げ半径が15mmのときの荷重を測定し、それ
が8g以上のものを合格とし、それ以下のものを不合格
とした。
【0028】
【表1】 ○…合格 ×…不合
【0029】
【表2】 ○…合格 ×…不合格
【0030】また、側圧特性については、光ファイバテ
ープコード10cmに980Nの荷重を加え、測定波長
1.55μmでの伝送損失増加が0.1dB以下のもの
合格とし、それより大きいものを不合格とした。
【0031】また、曲げ損失は、直径30mmの円筒に
光ファイバテープコードを10回巻きつけ、波長1.5
5μmでの平均伝送損失増加が1ターン当たり1dB以
下のもの合格とし、それより大きいものを不合格とし
た。
【0032】また、耐環境特性としての温度特性は、光
ファイバテープコードの束を恒温槽に入れ、−10℃〜
+40℃のヒートサイクルを3サイクルかけ、波長1.
55μmでの伝送損失増加が0.1dB以下のもの合格
とし、それより大きいものを不合格とした。
【0033】そしてまた、難燃性については、光ファイ
バテープコードをJIS C3005に準じて評価し
た。接炎時間は15秒とし、バーナーの炎を取り去った
後の光ファイバテープコードの炎が自然に消えるまでの
時間を測定した。5本のサンプルについてそれを行い、
30秒以内で消えるものを合格とし、30秒たっても消
えないものを不合格とした。
【0034】表1および表2の結果から次のことが分か
る。すなわち、本発明の実施例1〜4は、十分な細径化
が行え、かつ、各種の必要な特性を満足する。それに対
して、比較例1は、抗張力繊維束の繊維量が少なく、光
ファイバテープコードの引張特性を満足できない。ま
た、比較例2は、光ファイバテープコードとして断面積
が小さすぎ、曲げ剛性が必要域に達していない。また、
比較例3,4は、紫外線硬化型樹脂のO.I.値が低
く、難燃性が不足している。さらにまた、比較例4は、
抗張力繊維にガラス繊維FRPを使っていて、引張特性
が必要域に達していない。
【0035】なお、上記の実施形態では、まず、4本の
光ファイバ素線1,1,1,1に紫外線硬化型樹脂を被
覆して光ファイバテープ心線7を形成し、それに抗張力
繊維束5,5を縦添しながら外部被覆層6を被覆して、
2層被覆型にした。しかしながら、本発明はそれに限定
されず、光ファイバ素線1,・・・に抗張力繊維束5を
直接縦添し、それらを外部被覆層6により一括して被覆
するようにしてもよい。
【0036】また、耐候性や耐外傷性を良くするため
に、外部被覆層6の上に、着色した紫外線硬化型樹脂層
や熱可塑性樹脂層を設けてもよい。
【0037】次に、本発明における紫外線硬化型樹脂の
難燃化について実施例及び比較例によってさらに詳しく
説明する。難燃化の付与されていない紫外線硬化型樹脂
に、種々の難燃剤を添加し、各種特性を測定した。その
結果を表3,表4に示す。
【0038】表3,表4に示す各成分は下記のものを使
用した。 (A)ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 樹脂粘度:3〜6Pa・s 硬化後物性:ヤング率800〜1100MPa 破断強度:35MPa以上 破断伸び:30%以上 ゲル分率:90%以上 O.I.値:18.0 (B)ハロゲン系リン酸エステル 外観:無色〜淡黄色液体、リン含有率:12.5%以
上、塩素含有率:27.0%以上、商品名:CR530
(大八化学工業製) (C)反応型難燃剤(臭素系モノマー) 外観:白色結晶、臭素含有量:60%以上、化学名:
2,4,6−トリブロモフェノールアクリレート、商品
名:BR−30(第一工業製薬製)
【0039】表3,表4に示す特性については、表に示
す各種紫外線硬化型樹脂で厚さ0.2mm〜0.3mm
の紫外線硬化シートを作製し、種々の測定を行った。
O.I.値についてはJIS K7201の酸素指数法
による試験を行い、23以上のものを合格とし、それよ
り低いものを不合格とした。
【0040】また、その他の光ファイバ用紫外線硬化型
樹脂で重要な物性値については難燃剤配合前の紫外線硬
化型樹脂の硬化シート物性値を100として、難燃化を
行った紫外線硬化型樹脂の硬化シート物性値を比較し
た。その結果、難燃化後紫外線硬化型樹脂物性のヤング
率と破断強度については難燃化前の紫外線硬化型樹脂の
硬化シート物性の70%〜120%の範囲内であるもの
を合格、それ以外のものを不合格とした。破断伸びにつ
いては難燃化前の紫外線硬化型樹脂の80%以上である
ものを合格とし、それ以下のものを不合格とした。ま
た、ゲル分率については難燃化前の紫外線硬化型樹脂の
85%以上のものを合格とし、それ以下のものを不合格
とした。さらに、難燃化紫外線硬化型樹脂の硬化前樹脂
粘度については25℃において2.0〜6.0Pa・s
のものを合格とし、それ以外のものを不合格とした。
【0041】
【表3】 ○…合格 ×…不合格
【0042】
【表4】 ○…合格 ×…不合格
【0043】表3および表4の結果から次のことが分か
る。すなわち、本発明の実施例I−1〜I−5は、十分
な難燃化が行え、各種の必要特性を満足し、光ファイバ
コード被覆として使用可能である。それに対し、比較例
II−1は難燃化を行わなかった場合でO.I.値が低く
光ファイバコードの難燃性を満足できない。また、比較
例II−3のように難燃化を行った場合でもO.I.値が
23以下の場合は、光ファイバコードに使用しても目標
特性を満足することはできない。比較例II−2及びII−
4はヤング率の低下が大きく、光ファイバテープコード
に使用した場合に目標とする断面サイズでの曲げ剛性が
達成できなくなってしまう。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に記載するような効果を奏する。請求項
1記載の光ファイバコードは、抗張力繊維束の外部被覆
層と接する外周部に、該外部被覆層の紫外線硬化型樹脂
を含浸させるようにしたので、抗張力繊維束のかしめ止
めや巻き付けが容易になり、さらに、繊維をばらけさせ
ることもできて、光ファイバコード引き留め部への抗張
力繊維束の固着を容易にすることができる。
【0045】また、請求項2記載の光ファイバコード
は、紫外線硬化型樹脂よりなる外部被覆層に透明な液体
状難燃剤または反応型難燃剤を添加するようにしたの
で、上記のことに加えてさらに、光ファイバコードに難
燃性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す断面図である。
【図4】光ファイバコードの引張特性の測定装置の概略
図ある。
【図5】従来の光ファイバテープコードの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…光ファイバ素線 2…光ファイバ 3…内層被覆 4…外層被覆 5…抗張力繊維束 6…外部被覆層 7…光ファイバテープ心線 10…光ファイバテープコード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 伸尚 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 武本 一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 立蔵 正男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆を施した光ファイバの外周に抗張力
    繊維束を縦添えし、その周囲に紫外線硬化型樹脂からな
    る外部被覆層を設けた光ファイバコードにおいて、前記
    抗張力繊維束の前記外部被覆層と接する外周部に、該外
    部被覆層の紫外線硬化型樹脂を含浸させたことを特徴と
    する光ファイバコード。
  2. 【請求項2】 前記外部被覆層に、透明な液体状難燃剤
    または反応型難燃剤を添加したことを特徴とする請求項
    1記載の光ファイバコード。
JP10134349A 1997-07-03 1998-04-28 光ファイバコード Pending JPH1172669A (ja)

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JP9-193254 1997-07-03
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