JPH1171596A - 自動食器洗浄機用洗浄剤組成物 - Google Patents

自動食器洗浄機用洗浄剤組成物

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JPH1171596A
JPH1171596A JP23367997A JP23367997A JPH1171596A JP H1171596 A JPH1171596 A JP H1171596A JP 23367997 A JP23367997 A JP 23367997A JP 23367997 A JP23367997 A JP 23367997A JP H1171596 A JPH1171596 A JP H1171596A
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formula
automatic dishwasher
washing
detergent composition
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JP23367997A
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Kazutoshi Ide
一敏 井手
Atsushi Tanaka
篤史 田中
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 茶渋や変成油汚れ等の洗浄力が優れており、
使用後における不快臭も軽減される。 【解決手段】 (a)水中で過酸化水素を放出する化合
物、(b)次の一般式(I):R−C(=O)−L
(I)[式中、Rは炭素数6〜16の直鎖アルキル基を
示し、Lは次式(II)又は(III): 【化1】 を示す。]で表される化合物及び(c)酵素を含有する
組成物であり、組成物の0.2%水溶液の20℃におけ
るpHが9〜11の範囲にある自動食器洗浄機用洗浄剤
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶渋汚れや変成し
た油汚れ、さらには食器にこびりついた汚れに対する洗
浄力が優れているとともに、洗浄後の洗浄機内から発生
する不快臭を軽減できる自動食器洗浄機用洗浄剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動食器用洗浄機は急速に普及し、業務
用ばかりでなく一般家庭にも盛んに用いられるようにな
っており、それに伴い、自動食器用洗浄機に好適な洗浄
剤の開発もなされている。従来、自動食器洗浄機用洗浄
剤としては、食器類に強固に付着した米飯等に代表され
る澱粉質の汚れ及び茶渋等に代表される色素汚れを除去
するために、α−アミラーゼ等の澱粉分解酵素及びジク
ロルイソシアヌル酸塩等の塩素系漂白剤を配合した有リ
ン洗剤が主として使用されている。一方、酵素、香料、
染料等は塩素系漂白剤に対して不安定であるため、塩素
系漂白剤に代えて酸素系漂白剤を用いた有リン洗剤も提
供されている(特開昭60−60198号公報)。
【0003】さらに、環境問題の点から富栄養化の原因
ともなるリン酸塩含有洗剤の使用が社会的に問題視され
ている現在、各種汚れに対する洗浄力を低下させること
なく無リン化する技術も数多く提案されている。例え
ば、特開平1−198699号公報には、ビルダーとし
てヒドロキシ多価カルボン酸又はその塩と高分子キレー
ト剤を併用して、酸素系漂白剤を用いることで酵素の安
定性を改善し、有リン系の洗浄剤と同等以上の洗浄力を
有する自動食器洗浄機用洗浄剤組成物が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】食器の汚れの中でも、
グラタンや卵黄等による汚れ、こびりついた米飯による
汚れ、茶渋や変成した油汚れ等は落ちにくい汚れとして
知られており、これらの汚れに対する洗浄力をさらに高
めるための改良が自動食器洗浄機用洗浄剤に求められて
いる。また、現状の自動食器洗浄機では残飯等も食器と
一緒に洗浄するため、洗浄後の洗浄機内部からの不快臭
の発生も問題となっている。
【0005】そこで本発明は、上記したような落ちにく
い汚れに対する洗浄力が優れており、同時に自動食器洗
浄機から発生する不快臭も軽減できる自動食器洗浄機用
洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
目的を達成するべく鋭意研究の結果、漂白成分及び酵素
を含む洗浄成分とともに、特定の化合物を用いることに
より、上記したような落ちにくい汚れに対する洗浄力を
向上させることができ、さらに洗浄機内から発生する不
快臭をも軽減できるという新たな効果が得られることを
見出し、本発明を完成した。
【0007】即ち本発明は、(a)水中で過酸化水素を
放出する化合物、(b)次の一般式(I): R−C
(=O)−L (I) [式中、Rは炭素数6〜16の直鎖アルキル基を示し、
Lは下記式(II)又は(III):
【0008】
【化3】
【0009】を示す。]で表される化合物及び(c)酵
素を含有する組成物であり、組成物の0.2%水溶液の
20℃におけるpHが9〜11の範囲にあることを特徴
とする自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を提供するもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いる(a)成分の水中
で過酸化水素を放出する化合物としては、モノパーオキ
シフタル酸マグネシウム等の有機酸又はその塩、アルカ
リ金属の過ホウ酸塩(1水和物又は4水和物)、過炭酸
塩及び過ケイ酸塩等を挙げることができる。これらの中
でも過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムが好まし
い。
【0011】自動食器洗浄機用洗浄剤組成物中における
(a)成分の含有量は、酵素等の他の成分を阻害するこ
となく、充分な漂白効果を付与するため、好ましくは3
〜25重量%であり、特に好ましくは5〜20重量%で
あり、さらに好ましくは7〜15重量%である。
【0012】本発明で用いる(b)成分は、次の一般式
(I):R−C(=O)−L (I)[式中、Rは炭素数
6〜16の直鎖アルキル基を示し、Lは下記式(II)又
は(III):
【0013】
【化4】
【0014】を示す。]で表されるものである。式中、
Rは充分な洗浄力と溶解性を付与するため、炭素数が6
〜16であり、好ましくは8〜14である。
【0015】一般式(I)で表される化合物としては、
下記式で表されるものが好ましい。
【0016】
【化5】
【0017】本発明で用いる(c)成分の酵素として
は、アミラーゼ、プロテアーゼ又はリパーゼ等を挙げる
ことができる。
【0018】アミラーゼとしては、従来より洗剤用酵素
として汎用されているものを用いることができ、好適な
アミラーゼとしてはBacillus licheniformisやBacillus
Subtilisから得られたα−アミラーゼを挙げることが
でき、具体的には、ノボ・インダストリー社から販売さ
れているターマミル(Termamyl;登録商標)やギスト社
から販売されているマクサミル(Maxamyl;登録商標)等
を挙げることができる。
【0019】酵素としてアミラーゼを用いる場合には、
自動食器洗浄機用洗浄剤組成物1g当たりのアミラーゼ
の使用量が、経済性を考慮するとともに、通常の洗浄時
間内において澱粉汚れに対する充分な洗浄効果を付与す
るため、0.05〜500単位であることが好ましく、
100〜500単位であることが特に好ましい。なお、
アミラーゼの1単位とは、下記の条件下における測定に
より決定される値である。
【0020】各種緩衝液中に可溶性澱粉を溶解させた基
質溶液(反応系における最終濃度は0.5%)0.9ml
に酵素液0.1mlを加え、50℃で15分間反応させ
る。反応後、DNS法により還元糖の定量を行う。即
ち、反応液1.0mlにDNS試薬1.0mlを加え、5分
間100℃で加熱発色させ、冷却後、4.0mlの脱イオ
ン水を加えて希釈し、波長535nmで比色定量する。酵
素の力価は、1分間に1μmolのグルコースに相当する
還元糖に生成する酵素量を1単位(IU)とする。
【0021】プロテアーゼとしては、従来より洗剤用酵
素として汎用されているものを用いることができる。好
適なプロテアーゼとしては、Bacillus licheniformisや
Bacillus Subtilisから得られたズブチリシンを挙げる
ことができ、具体的には、ギスト社から販売されている
マクサターゼ(登録商標)、ノボ・インダストリー社か
ら販売されているアルカラーゼ(登録商標)、エスペラ
ーゼ(登録商標)、サビナーゼ(登録商標)等を挙げる
ことができる。
【0022】酵素としてプロテアーゼを用いる場合に
は、自動食器洗浄機用洗浄剤組成物1Kg当たりのプロテ
アーゼの使用量が、経済性を考慮するとともに、通常の
洗浄時間内においてタンパク質汚れに対する充分な洗浄
効果を付与するため、0.05〜100アンソン単位で
あることが好ましく、1〜60アンソン単位であること
が特に好ましい。
【0023】プロテアーゼ活性の定量は、アンソン−ヘ
モグロビン変法、即ち変成ヘモグロビンを、標準条件
下、プロテアーゼで分解させることにより行われる。未
分解ヘモグロビンをトリクロロ酢酸により沈降させ、ト
リクロロ酢酸可溶性生成物の量をフォーリン・チオカル
トー・フェノール試薬によって750nmにおいて比色定
量する。1アンソン単位(AU)とは、1分間に標準条
件下でのヘモグロビン加水分解における初速度=1m当
量のチロシンが、フェノール試薬により呈色するのと同
じ呈色度を示すトリクロロ酢酸可溶分を与える酸素活性
量である[M.L.Anson,Journal of General Physiology,2
2(1939),P79-89]。
【0024】酵素としてリパーゼを用いる場合には、自
動食器洗浄機用洗浄剤組成物1Kg当たりのプロテアーゼ
の使用量が、経済性を考慮するとともに、脂肪汚れに対
する充分な洗浄効果を付与するため、10,000〜
1,000,000リパーゼ単位(LU)であることが好
ましい。
【0025】リパーゼ活性の1単位(1LU)とは、基
質として用いたオリーブ油から1分間に1μMの脂肪酸
を遊離する酵素活性をいう。詳細には次のとおりであ
る。まず、オリーブ油乳液4mlと0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.0)4mlとを50ml容量の共栓付三角フラス
コに正確にとり、よく混合し、37℃の恒温水槽中で1
0分間予熱する。これに試料溶液1mlを正確に加え、よ
く混合し、正確に20分後、アセトン/エタノール混液
を加える。その後、フェノールフタレイン溶液5滴を指
示薬として、0.05N水酸化ナトリウム試薬で滴定す
る。別に、オリーブ油乳液5mlと0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.0)4mlとを50ml容量の共栓付三角フラス
コに正確にとり、37℃で30分間加熱したのち、アセ
トン/エタノール混液20mlを注ぐ。次いで、試料溶液
1mlを正確に加え、フェノールフタレイン溶液5滴を指
示薬として、0.05N水酸化ナトリウム試薬で滴定
し、対照液とする。リパーゼ活性は、次式から求められ
る。
【0026】
【数1】
【0027】また、本発明においては、上記酵素のほか
にも、Klebsiella属の菌、Bacillus属の菌、Aspergillu
s属の菌、Pseudomonas属の菌等から得られるアミロペク
チン-6-グルカノヒドラーゼ活性を示すプルラナーゼ、
イソプルラナーゼ、イソアミラーゼ等の澱粉枝切り酵素
を用いることができる。
【0028】本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物洗
剤には、さらにヒドロキシ多価カルボン酸又はその塩を
配合することができる。本発明で用いるヒドロキシ多価
カルボン酸又はその塩としては、次の一般式(V):
【0029】
【化6】
【0030】[式中、Xは−H、−CH3、−CH2CO
OH又は−CH(OH)COOHを示し、Yは−H又は
−OHを示す。]で表される化合物又はその塩を挙げる
ことができる。
【0031】一般式(V)で表される化合物又はその塩の
中でも、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸又はそれらの塩が
好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、モ
ノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエ
タノールアミン塩等を挙げることができる。
【0032】自動食器洗浄機用洗浄剤組成物中における
ヒドロキシ多価カルボン酸又はその塩の含有量は、必要
な酵素活性を維持し、充分なカルシウムイオンの捕捉効
果を付与するため、好ましくは1〜20重量%であり、
特に好ましくは3〜18重量%であり、さらに好ましく
は5〜15重量%である。
【0033】本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物に
は、さらに無機アルカリ剤を配合することができる。こ
の無機アルカリ剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、ホウ砂、ケイ酸ナトリウム(SiO2/N
20=1/1〜4/1、好ましくは2/1〜2.5/
1)等を挙げることができる。このケイ酸ナトリウムは
金属腐食防止作用を有するため、無機アルカリ剤として
はケイ酸ナトリウムと他の無機アルカリ剤を併用するこ
とが好ましい。
【0034】自動食器洗浄機用洗浄剤組成物中における
無機アルカリ剤の含有量は、他成分との配合性を考慮
し、洗浄効果を高めるため、好ましくは20〜80重量
%であり、特に好ましくは25〜70重量%であり、さ
らに好ましくは25〜50重量%である。無機アルカリ
剤としてケイ酸ナトリウムと他の無機アルカリ剤を併用
する場合には、前記範囲の無機アルカリ剤とともに、ケ
イ酸ナトリウムを好ましくは5〜15重量%含有させ、
特に好ましくは7〜10重量%含有させ、さらに好まし
くは8〜10重量%含有させる。
【0035】本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物に
は、洗浄力を向上させるため、さらにアクリル酸/マレ
イン酸コポリマーを配合することができる。このアクリ
ル酸/マレイン酸コポリマーとしては、一般に市販され
ているものを用いることができる。このようなアクリル
酸/マレイン酸コポリマーとしては、BASF社製のソ
カランCP−5等を挙げることができる。また、対イオ
ンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等を挙
げることができるが、塩の型で用いる必要はなく、酸の
型で用いることもできる。
【0036】自動食器洗浄機用洗浄剤組成物中における
アクリル酸/マレイン酸コポリマーの含有量は、洗浄力
を向上させるため、好ましくは0.5〜15重量%であ
り、特に好ましくは3〜10重量%であり、さらに好ま
しくは4〜8重量%である。
【0037】本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物に
は、洗浄力を向上させるため、さらに非イオン界面活性
剤を配合することができる。この非イオン界面活性剤は
一般的なものを使用でき、特に限定されるものではない
が、例えばアルコキシ化非イオン界面活性剤(このアル
コキシ部分は、エチンレオキシド、プロピレンオキシド
又はそれらの両方を含む)、プロピレンオキシドとエチ
レンオキシドのブロック共重合体等を挙げることができ
る。これらの具体例としては、BASFジャパン社のPl
urafac(登録商標)KLF403、Plurafac(登録商標)LF130
0、日本触媒化学工業(株)のソフタノールEP7045(登録
商標)、旭電化(株)のプルロニックL62等を挙げること
ができる。
【0038】自動食器洗浄機用洗浄剤組成物中における
非イオン界面活性剤の含有量は、ケーキングを防止し、
非イオン界面活性剤の充分な添加効果を付与するため、
合計量で好ましくは0.01〜10重量%であり、特に
好ましくは0.5〜5重量%であり、さらに好ましくは
1〜3重量%である。
【0039】本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物洗
剤には、さらに酸素系漂白剤の安定剤、銅腐食防止剤等
を配合することができる。この安定剤としては、エチレ
ンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレン
トリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)及びその水溶
性塩類並びにそれらとカルシウム、マグネシウム、アル
ミニウム又は亜鉛との錯体等があり、これらはそのまま
の形で添加できるが、特にカルシウム錯体として用いる
ことが好ましい。銅の腐食防止剤としては、炭化水素鎖
長が約8〜18を有する脂肪酸を0.1〜5重量%添加
すること、さらにはベンゾトリアゾール等を挙げること
ができる。
【0040】また、本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組
成物には、さらに香料、染料、着色料等を配合すること
ができる。
【0041】本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物
は、一般に乾燥粉粒状物の型にすることができる。これ
は、常用の製造技術に従って、粉状又は粒状の各成分を
乾式混合し、次に液体成分(例えば、香料、非イオン性
界面活性剤)を前記混合物に噴霧することによって製造
できる。
【0042】このような本発明の自動食器洗浄機用洗浄
剤組成物は、洗浄効果を高めるため、組成物の0.2%
水溶液の20℃におけるpHが9〜11、好ましくは1
0〜11の範囲にあるものである。
【0043】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定され
るものではない。
【0044】合成例1 あらかじめ脱水を行ったp−フェノールスルホン酸ナト
リウム(和光純薬社製)100g(0.46mol)をジ
メチルホルムアミド300g中に分散させて、メカニカ
ルスターラで攪拌しながらラウリン酸クロリド(和光純
薬社製)を、50℃で30分かけて滴下した。その後、
アセトンで洗浄し、水/アセトン(1/1mol)溶媒中
で再結晶させ、一般式(I)の化合物(化合物A)を得
た。
【0045】合成例2 ラウリン酸クロリドに代えてミリスチン酸クロリドを用
いたほかは合成例1と同様にして、一般式(I)の化合
物(化合物B)を得た。
【0046】合成例3 p−フェノールスルホン酸ナトリウムに代えてp−フェ
ノールカルボン酸ナトリウム脱水和物を用いたほかは合
成例1と同様にして、一般式(I)の化合物(化合物
C)を得た。
【0047】実施例1〜5及び比較例1〜6 表1に示す各成分を用い、実施例1〜5及び比較例1〜
6の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を得た。これらの自
動食器洗浄機用洗浄剤組成物を用いて、下記に示す試験
例1〜4により、複合汚れ洗浄力、茶渋汚れ洗浄力、変
成油汚れ洗浄力及び不快臭軽減効果について試験をし
た。結果を表1に示す。
【0048】試験例1(複合汚れ洗浄力試験) (1)汚染皿の調製 ホワイトソース(ハインツ社製の缶詰)100gにマー
ガリン(雪印社製「ネオソフト」)10gを加え、60
℃に加温し、よく混合して複合汚れとした。次に、直径
25cmの磁器製の皿一枚当たりに、上記の複合汚れ5
gを塗布し、120℃で15分間焼き付けた。これを一
昼夜放置したのち洗浄に供した。 (2)洗浄条件 使用洗浄機;松下電器(株)製全自動食器洗い機(機種
NP-620) 洗浄温度;5℃から55℃まで徐々に昇温する 洗浄用水;硬度3.5゜DHの水 洗剤濃度;0.2% 洗浄時間;洗浄20分−すすぎ20分 洗浄時の循環水量;約2.5リットル (3)評価方法 汚染皿5枚を洗浄機に入れ、上記の洗浄条件にて実施例
及び比較例の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行った。洗浄
後の皿は一枚ずつ下記の判断基準により判定し、下式に
より洗浄評価点を算出した。 完全に洗浄された 5点 わずかに汚れの残留があるが許容範囲内である 4点 少量の汚れの残留が認められる 3点 皿の約1/4に汚れの残留が認められる 2点 皿の約1/2に汚れの残留が認められる 1点 全く洗浄されなかった 0点 洗浄評価点=[各汚染皿の評価点の和]×4。
【0049】試験例2(茶渋汚れ洗浄力) (1)汚染食器の調製 内容量150mlの市販のコーヒーカップ(白)に90℃
/100mlのお湯を注ぎ、市販紅茶ティーパック(リプ
トン社製)を漬けて、そのまま常温で1週間放置した。
その後、内容物を捨て、軽く水洗いしたコーヒーカップ
を汚染カップとして試験に供した。 (2)洗浄条件 使用洗浄機;松下電器(株)製全自動食器洗い機(機種
NP-620) 洗浄温度;5℃から55℃まで徐々に昇温する 洗浄用水;硬度3.5゜DHの水 洗剤濃度;0.2% 洗浄時間;洗浄20分−すすぎ20分 洗浄時の循環水量;約2.5リットル (3)評価方法 汚染カップ5個を洗浄機に入れ、上記の洗浄条件にて実
施例及び比較例の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行った。
洗浄後のカップは一個ずつ下記の判断基準により判定
し、下式により洗浄評価点を算出した。 完全に洗浄された 5点 わずかに汚れの残留があるが許容範囲内である 4点 少量の汚れの残留が認められる 3点 皿の約1/4に汚れの残留が認められる 2点 皿の約1/2に汚れの残留が認められる 1点 全く洗浄されなかった 0点 洗浄評価点=[各汚染カップの評価点の和]×4。
【0050】試験例3(変成油汚れの洗浄力) (1)汚染皿の調製 直径25cmの磁器製の皿一枚当たりに、サラダ油5gを
塗布し、120℃で1時間焼き付けた。そのまま常温で
一昼夜放置したものを、汚染皿として試験に供した。 (2)洗浄条件 使用洗浄機;松下電器(株)製全自動食器洗い機(機種
NP-620) 洗浄温度;5℃から55℃まで徐々に昇温する 洗浄用水;硬度3.5゜DHの水 洗剤濃度;0.2% 洗浄時間;洗浄20分−すすぎ20分 洗浄時の循環水量;約2.5リットル (3)評価方法 汚染皿5枚を洗浄機に入れ、上記の洗浄条件にて実施例
及び比較例の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行った。洗浄
後の皿は一枚ずつ下記の判断基準により判定し、下式に
より洗浄評価点を算出した。 完全に洗浄された 5点 わずかに汚れの残留があるが許容範囲内である 4点 少量の汚れの残留が認められる 3点 皿の約1/4に汚れの残留が認められる 2点 皿の約1/2に汚れの残留が認められる 1点 全く洗浄されなかった 0点 洗浄評価点=[各汚染皿の評価点の和]×4。
【0051】試験例4(不快臭軽減効果) 試験例1の複合汚れ試験を行った後、洗浄機の扉を開け
たときの臭いについて次の基準で判定を行った。 まったく不快臭がしない A ほとんど不快臭がしない B やや不快臭がする C 不快臭がする D 非常に不快臭がする E
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物
は、従来落ちにくいとされている茶渋汚れ、変成油汚
れ、こびりついた汚れ等に対する洗浄力が優れている。
また、本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は、使用
後において洗浄機から発生する不快臭も軽減することが
できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)水中で過酸化水素を放出する化合
    物、(b)次の一般式(I): R−C(=O)−L
    (I) [式中、Rは炭素数6〜16の直鎖アルキル基を示し、
    Lは次式(II)又は(III): 【化1】 を示す。]で表される化合物及び(c)酵素を含有する
    組成物であり、組成物の0.2%水溶液の20℃におけ
    るpHが9〜11の範囲にあることを特徴とする自動食
    器洗浄機用洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (a)成分が過炭酸ナトリウムである請
    求項1記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (b)成分が下記式(IV): 【化2】 で表される化合物である請求項1又は2記載の自動食器
    洗浄機用洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 (c)成分の酵素がアミラーゼ、プロテ
    アーゼ又はリパーゼである請求項1、2又は3記載の自
    動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 さらにヒドロキシ多価カルボン酸又はそ
    の塩を含有する請求項1〜4項のいずれか1記載の自動
    食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 さらに無機アルカリ剤を含有する請求項
    1〜4項のいずれか1記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組
    成物。
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