JPH1166587A - 対物レンズ駆動装置及びこれを用いた光学ピックアップ装置ならびに光記録再生装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置及びこれを用いた光学ピックアップ装置ならびに光記録再生装置

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JPH1166587A
JPH1166587A JP22490297A JP22490297A JPH1166587A JP H1166587 A JPH1166587 A JP H1166587A JP 22490297 A JP22490297 A JP 22490297A JP 22490297 A JP22490297 A JP 22490297A JP H1166587 A JPH1166587 A JP H1166587A
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JP
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objective lens
coil
error signal
optical
optical axis
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JP22490297A
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Masami Yuasa
正美 湯浅
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チルトサーボ装置の高帯域化及び小型化を図
る対物レンズ駆動装置及びこれを用いた光学ピックアッ
プ装置ならびに光記録再生装置の提供。 【解決手段】 トラッキングコイルが、少なくとも対物
レンズ2の光軸方向に分離配設された一対のコイル(第
一のコイル6,第二のコイル7)を有し、一対のコイル
の何れか一方(第一のコイル6)にトラッキングエラー
信号とチルトエラー信号との和に基づく電流を供給し、
他方のコイル(第二のコイル7)にトラッキングエラー
信号とチルトエラー信号との差に基づく電流を供給し、
一対のコイルの各々に流される電流の大きさの差によ
り、一対のコイルの対物レンズ2の光軸と平行に巻かれ
た一方の部分に生じる力に差を生じさせ、対物レンズ2
で集光されるレーザ光の光軸と光記録媒体12の信号記
録面の垂直軸とが一致するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ駆動装
置及びこれを用いた光学ピックアップ装置ならびに光記
録再生装置に関し、さらに詳しくは、対物レンズで集光
されるレーザ光((信号再生ビーム/信号記録ビーム)
の光軸と、光記録媒体の信号記録面の垂直軸とが一致す
るように制御する手段を有する対物レンズ駆動装置及び
これを用いた光学ピックアップ装置ならびに光記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD(コンパクトディスク)に代表され
るROM(Read Only Memory)ディス
クや光磁気ディスクに代表されるRAM(Random
Access Memory)ディスク等の光記録媒
体に記録された信号を再生する、あるいは光記録媒体に
信号を記録する光記録再生装置には光学ピックアップ装
置が用いられている。この光学ピックアップ装置は、光
源である半導体レーザと、この半導体レーザから出射さ
れたレーザ光を光記録媒体の信号記録面に集光する対物
レンズと、この対物レンズをフォーカシング方向とトラ
ッキング方向に駆動する対物レンズ駆動装置と、光記録
媒体の信号記録面で反射されたレーザ光を受光してフォ
ーカシングエラー信号、トラッキングエラー信号及びR
F信号等を検出する受光素子とで概略構成されている。
近年、光記録媒体は高密度化の傾向にあり、これに対応
して、光学ピックアップ装置を構成する半導体レーザの
短波長化や対物レンズの大NA(Numerical
Aperture)化が図られている。
【0003】ところで、光記録再生装置において、対物
レンズで集光されるレーザ光の光軸が光記録媒体の信号
記録面に対して垂直でないと光学的な収差が発生し、例
えばクロストーク等が増大して再生信号の劣化や光記録
媒体の信号記録面に所望するピットが形成できない虞が
あった。例えば、光学的な収差の一例であるコマ収差に
ついて記せば、光記録媒体の信号記録面に対する対物レ
ンズで集光されるレーザ光の光軸の傾きにともなうコマ
収差の度合いはNAの三乗に比例して大となる。このた
め、光記録再生装置には、対物レンズで集光されるレー
ザ光の光軸と、光記録媒体の信号記録面の垂直軸との角
度ずれであるチルトエラー信号を検出するチルト検出手
段を光学ピックアップ装置に設け、対物レンズで集光さ
れるレーザ光の光軸と光記録媒体の信号記録面の垂直軸
とを一致させるように制御するチルトサーボ装置を具備
したものがある。このチルトサーボ装置を具備した従来
の光記録再生装置の概略構成の一例について、概略構成
図である図9を参照して説明する。
【0004】光記録媒体12はスピンドルモータ13の
回転軸にチャッキングされ、所定の回転数で回転するよ
うになされている。光学ピックアップ装置14は、図示
を何れも省略するが、光源である半導体レーザ、半導体
レーザから出射されたレーザ光を光記録媒体12の信号
記録面に集光する対物レンズ、この対物レンズをフォー
カシング方向及びトラッキング方向に制御駆動する対物
レンズ駆動装置、光記録媒体12の信号記録面で反射さ
れたレーザ光を受光してフォーカシングエラー信号、ト
ラッキングエラー信号及びRF信号等を検出する受光素
子、対物レンズで集光されるレーザ光の光軸と光記録媒
体12の信号記録面の垂直軸との角度ずれであるチルト
エラー信号を検出するチルト検出手段等が光学ブロック
に接着剤等により固着されて概略構成されている。光学
ピックアップ装置14は、ガイド15及び図示を省略す
るリニアモータ等の駆動手段により光記録媒体12の半
径方向に移動可能となっている。また、ガイド15の光
記録媒体12の外周側の端に設けられた雌ネジにはチル
トモータ20の回転軸から延設された雄ネジが螺着さ
れ、チルトモータ20の回転とその方向により、ガイド
15の光記録媒体12の内周側の端に設けられた回動中
心15aを中心にして、ガイド15を回動するとともに
光学ピックアップ装置14全体を回動するように構成さ
れている。
【0005】上記したチルト検出手段は、例えば図9に
示したように、発光ダイオード16を光学ピックアップ
装置14の光記録媒体12側に配設し、発光ダイオード
16の光記録媒体12の半径方向近傍に一対のフォトダ
イオード17a,17bを配設する構成となっている。
発光ダイオード16から出射され、光記録媒体12の信
号記録面で反射された光はフォトダイオード17a,1
7bに照射される。そして、フォトダイオード17a,
17bの各々の信号はコンパレータ18に供給されて比
較され、比較されて生成された信号がドライバ19に供
給され、この信号に基づいてチルトモータ20が駆動さ
れ、上記したように、チルトモータ20により回動中心
15aを中心にしてガイド15を回動するとともに光学
ピックアップ装置14全体を回動し、対物レンズで集光
されるレーザ光の光軸が光記録媒体12の信号記録面の
垂直軸と一致するように制御される。このように、チル
トサーボ装置は、発光ダイオード16及びフォトダイオ
ード17a,17bで構成されるチルト検出手段、コン
パレータ18、ドライバ19及びチルトモータ20等で
概略構成されている。
【0006】しかしながら、上記した事例のように、ガ
イド15とともに光学ピックアップ装置14全体を回動
するものではレスポンスが悪く、光記録媒体12の回転
周期中に生じる信号記録面の傾きの変化まで追従させる
ことが困難であった。また、ガイド15とともに光学ピ
ックアップ装置14全体を回動する構成のチルトサーボ
装置は、その構成を小型化することが困難であり、光記
録再生装置の小型化を阻害する一要因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、チル
トサーボの高帯域化を図るとともに、チルトサーボ装置
の小型化を図る対物レンズ駆動装置及びこれを用いた光
学ピックアップ装置ならびに光記録再生装置を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の対物レンズ駆動装置では、少なくとも、対
物レンズを固着する可動部と、可動部を対物レンズの光
軸方向に駆動するための駆動力を発生するフォーカシン
グコイルと、可動部を対物レンズの光軸方向の直交方向
に駆動するための駆動力を発生するトラッキングコイル
と、フォーカシングコイルとトラッキングコイルの対物
レンズの光軸方向と平行に巻かれた一方の部分に何れも
直交する磁界を形成する磁気回路と、可動部を弾性部材
を介して支持する固定部とを有する対物レンズ駆動装置
において、トラッキングコイルが、少なくとも対物レン
ズの光軸方向に分離配設された一対のコイルを有し、こ
の一対のコイルの各々に流される電流の大きさの差によ
り、一対のコイルの対物レンズの光軸方向と平行に巻か
れた一方の部分に生じる力に差を生じさせ、可動部が傾
斜するとともに、対物レンズの光軸が傾斜するように構
成されていることを特徴とする。
【0009】本発明の光学ピックアップ装置では、少な
くとも、対物レンズを固着する可動部と、可動部を対物
レンズの光軸方向に駆動するための駆動力を発生するフ
ォーカシングコイルと、可動部を対物レンズの光軸方向
の直交方向に駆動するための駆動力を発生するトラッキ
ングコイルと、フォーカシングコイルとトラッキングコ
イルの対物レンズの光軸方向と平行に巻かれた一方の部
分に何れも直交する磁界を形成する磁気回路と、可動部
を弾性部材を介して支持する固定部とを有する対物レン
ズ駆動装置と、光源である半導体レーザと、この半導体
レーザから出射され、対物レンズで集光されて光記録媒
体の信号記録面で反射されたレーザ光を受光して光電変
換し、少なくともフォーカシングエラー信号とトラッキ
ングエラー信号とを検出する受光素子と、対物レンズで
集光されるレーザ光の光軸と、信号記録面に垂直な軸と
の角度ずれであるチルトエラー信号を検出するチルト検
出手段とを有する光学ピックアップ装置において、トラ
ッキングコイルが、少なくとも対物レンズの光軸方向に
分離配設された一対のコイルを有し、一対のコイルの何
れか一方には、トラッキングエラー信号とチルトエラー
信号との和に基づく電流を供給し、他方のコイルには、
トラッキングエラー信号とチルトエラー信号との差に基
づく電流を供給して一対のコイルに生じる力に差を生じ
させ、対物レンズで集光されるレーザ光の光軸と光記録
媒体の信号記録面の垂直軸とが一致するように制御する
ことを特徴とする。
【0010】本発明の光記録再生装置では、少なくと
も、対物レンズを固着する可動部と、可動部を対物レン
ズの光軸方向に駆動するための駆動力を発生するフォー
カシングコイルと、可動部を対物レンズの光軸方向の直
交方向に駆動するための駆動力を発生するトラッキング
コイルと、フォーカシングコイルとトラッキングコイル
の対物レンズの光軸方向と平行に巻かれた一方の部分に
何れも直交する磁界を形成する磁気回路と、可動部を弾
性部材を介して支持する固定部とを有する対物レンズ駆
動装置と、光源である半導体レーザと、この半導体レー
ザから出射され、対物レンズで集光されて光記録媒体の
信号記録面で反射されたレーザ光を受光して光電変換
し、少なくともフォーカシングエラー信号とトラッキン
グエラー信号とを検出する受光素子と、対物レンズで集
光されるレーザ光の光軸と光記録媒体の信号記録面に垂
直な軸との角度ずれであるチルトエラー信号を検出する
チルト検出手段とを有する光学ピックアップ装置と、光
学ピックアップ装置のトラッキング方向への移動手段と
を有する光記録再生装置において、トラッキングコイル
が、少なくとも対物レンズの光軸方向に分離配設された
一対のコイルを有し、一対のコイルの何れか一方には、
トラッキングエラー信号とチルトエラー信号との和に基
づく電流を供給し、他方のコイルには、トラッキングエ
ラー信号とチルトエラー信号との差に基づく電流を供給
して一対のコイルに生じる力に差を生じさせ、、対物レ
ンズで集光されるレーザ光の光軸と光記録媒体の信号記
録面の垂直軸とが一致するように制御することを特徴と
する。
【0011】本発明の対物レンズ駆動装置及びこれを用
いた光学ピックアップ装置ならびに光記録再生装置にお
いて、これらからの引き出し線の本数を極力小とするた
めに、望ましい実施態様は、フォーカシングコイルの一
端と、第一のトラッキングコイルの一端と、第二のトラ
ッキングコイルの一端とを共通に接地させて一本の引き
出し線とするものである。また、対物レンズの光軸と平
行である可動部側面一側面に巻かれた部分のフォーカシ
ングコイルとトラッキングコイルの対物レンズの光軸と
平行に巻かれた片側の部分に何れも直交する磁界を形成
する磁気回路は、磁性材で構成されたヨーク等に永久磁
石を固着した構成が望ましい。
【0012】上述した手段によれば、対物レンズ駆動装
置における対物レンズを固着する可動部のみが動作する
ので、高速回転する光記録媒体の一周中のそり量の変化
に対して、対物レンズで集光されるレーザ光の光軸を光
記録媒体の信号記録面の垂直軸と一致するように高速に
補正することができる。従って、コマ収差等の光学的な
収差が小となり、高品位の再生信号または光記録媒体の
信号記録面に所望するピットを形成することが可能であ
るとともに、光記録再生装置の小型化を図ることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の対物レンズ駆動装置は、
対物レンズで集光されるレーザ光の光軸と光記録媒体の
信号記録面の垂直軸とが一致するように制御するチルト
サーボ装置を具備する光学ピックアップ装置や光記録再
生装置に特に有効なものであるが、チルトサーボ装置を
具備しない光学ピックアップ装置や光記録再生装置にも
使用することができる。なお、ここで言う光記録再生装
置は、再生のみを行う再生専用装置、記録のみを行う記
録専用装置、記録と再生の両方を行うことができる装置
を含むものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明を適用した好適な対物レンズ駆
動装置及びこれを用いた光学ピックアップ装置ならびに
光記録再生装置の一例について、図1〜図8を参照して
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、図中の構成要素で従来の技術と同様の構造を
成しているものについては、同一の参照符号を付すもの
とする。
【0015】図1は対物レンズ駆動装置1の概略平面図
であり、図2は図1における概略A−A断面図であり、
図3はフォーカシングコイル5と、トラッキングコイル
であるとともにチルトサーボ用のコイルでもある第一の
コイル6と第二のコイル7の構成を示す概略外観斜視図
である。図1及び図2に示したように、対物レンズ2は
可動部3に固着されており、この可動部3は、例えば平
行な板バネ等の弾性部材4を介して固定部10に支持さ
れ、さらにこの固定部10は磁性材で構成されたベース
11に固着されている。可動部3の対物レンズ2の光軸
と平行な側面には、可動部3を対物レンズ2の光軸方向
に駆動するための駆動力を発生するフォーカシングコイ
ル5が固着されており、このフォーカシングコイル5に
はさらに、図3に示したように、可動部3を対物レンズ
2の光軸方向の直交方向に駆動するための駆動力を発生
し、対物レンズ2の光軸方向に分離配設された一対の第
一のコイル6と第二のコイル7とが固着されている。そ
して、フォーカシングコイル5と第一のコイル6及び第
二のコイル7の対物レンズ2の光軸方向と平行に巻かれ
た一方の実効部分6a,7aには、これらに何れも直交
する磁界がベース11から垂設された一対のヨーク8
と、何れか一方のヨーク8に固着されたマグネット9に
より構成される磁気回路によって形成されている。上記
した第一のコイル6と第二のコイル7はトラッキングコ
イルであるとともに、後に述べるように、対物レンズ2
で集光されるレーザ光の光軸と光記録媒体の信号記録面
の垂直軸とが一致するように制御するチルトサーボ用の
コイルでもある。以下、第一のコイル6及び第二のコイ
ル7がトラッキングコイルであるとともに、チルトサー
ボ用のコイルとして作用することについて、図3におい
てB方向からみた概略B矢視図である図4及び図5を参
照して説明する。
【0016】図4においては、第一のコイル6に流れる
電流をI6 とし、実効部分6aに発生する力をF6 とす
る。また、第二のコイル7に流れる電流をI7 とし、実
効部分7aに発生する力をF7 とする。この場合、(I
6 +I7 )の電流がトラッキングエラー信号に基づく大
きさと方向を有するものであり、第一のコイル6の実効
部分6aに流れる電流I6 の方向と、第二のコイル7の
実効部分7aに流れる電流I7 の方向は常に同方向であ
る。
【0017】図4(a)及び図4(b)に示したよう
に、I6 >I7 とすればF6 >F7となる。即ち、固定
部10から延設された弾性部材4により支持され、対物
レンズ2を固着した可動部3は、第一のコイル6及び第
二のコイル7に流れる電流の方向が図4(a)に示した
ような場合であれば、同図において対物レンズ2の上側
に示した矢印の方向に傾斜させることができる。また、
第一のコイル6及び第二のコイル7に流れる電流の方向
が図4(b)に示したような場合であれば、同図におい
て対物レンズ2の上側に示した矢印の方向に傾斜させる
ことができる。逆に、図5(a)及び図5(b)に示し
たように、I6 <I7 とすればF6 <F7 となり、第一
のコイル6及び第二のコイル7に流れる電流の方向が図
5(a)に示したような場合であれば、同図において対
物レンズ2の上側に示した矢印の方向に傾斜させること
ができる。また、第一のコイル6及び第二のコイル7に
流れる電流の方向が図5(b)に示したような場合であ
れば、同図において対物レンズ2の上側に示した矢印の
方向に傾斜させることができる。
【0018】図6は、上記した対物レンズ駆動装置1で
構成された光学ピックアップ装置14を具備する光記録
再生装置の概略構成図であり、ガイド15は完全に固定
されている。即ち、本発明の光記録再生装置では、従来
の技術において図9を参照して説明した事例において、
ガイド15のスピンドルモータ13側端に設けていた回
動中心15aや、反対端にガイド15を回動させていた
チルトモータ20が不要となる。なお、図6では便宜
上、光学ピックアップ装置14内に構成される対物レン
ズ駆動装置1を光学ピックアップ装置14の外部に描い
ている。光記録媒体12はスピンドルモータ13の回転
軸にチャッキングされ、所定の回転数で回転するように
なされている。光学ピックアップ装置14は、光源であ
る半導体レーザ(図示せず)、半導体レーザから出射さ
れたレーザ光を光記録媒体12の信号記録面に集光する
対物レンズ2、この対物レンズ2をフォーカシング方向
及びトラッキング方向に制御駆動する対物レンズ駆動装
置1、光記録媒体12の信号記録面で反射されたレーザ
光を受光してフォーカシングエラー信号、トラッキング
エラー信号及びRF信号等を検出する受光素子(図示せ
ず)、対物レンズ2で集光されるレーザ光の光軸と光記
録媒体12の信号記録面の垂直軸との角度ずれであるチ
ルトエラー信号を検出するチルト検出手段等が光学ブロ
ックに接着剤等により固着されて概略構成されている。
光学ピックアップ装置14は、ガイド15及び図示を省
略するリニアモータ等の駆動手段により光記録媒体12
の半径方向に移動可能となっている。
【0019】上記したチルト検出手段は、従来の技術に
おいて図9を参照して説明した事例と同様の構成で良
く、重複する説明を省略する。
【0020】受光素子で検出されたフォーカシングエラ
ー信号は、ドライバ19を介してフォーカシングエラー
信号に基づく大きさと方向を有する電流がフォーカシン
グコイル5に供給され、対物レンズ2と光記録媒体12
の信号記録面との距離が所定の間隔となるように制御さ
れる。また、受光素子で検出されたトラッキングエラー
信号は第一のコイル6側と第二のコイル7側とに二分さ
れる。そして、例えば、第一のコイル6側には(トラッ
キングエラー信号+チルトエラー信号)がドライバ19
を介して(トラッキングエラー信号+チルトエラー信
号)に基づく大きさと方向を有する電流が第一のコイル
6に供給され、第二のコイル7側には(トラッキングエ
ラー信号−チルトエラー信号)がドライバ19を介して
(トラッキングエラー信号−チルトエラー信号)に基づ
く大きさと方向を有する電流が第二のコイル7に供給さ
れる。このことにより、図4及び図5を参照したような
電流が第一のコイル6と第二のコイル7に流され、可動
部3に固着された対物レンズ2により集光されるレーザ
光を光記録媒体12の信号記録面に形成されたトラック
を追従するように制御されるとともに、対物レンズ2で
集光されるレーザ光の光軸と光記録媒体12の信号記録
面の垂直軸とが一致するように制御することができる。
また、図6に示したように、第一のコイル6の一端と、
第二のコイル7の一端と、フォーカシングコイル5の一
端とを接続して接地すれば、対物レンズ駆動装置1から
の引き出し線の本数が小となる。
【0021】本実施例は、図7の概略外観斜視図に示し
たように第一のコイル6及び第二のコイル7とを配置し
たものでも良く、この場合は対物レンズ2を固着する可
動部3のバランスに注意する必要がある。また、図8の
概略外観斜視図に示したように一対の第一のコイル6及
び一対の第二のコイル7とを配置したものでも良い。こ
の場合、図6に示した第一のコイル6及び第二のコイル
7は各二個のコイルが直列または並列に接続される形態
となる。さらに、図示を省略するが、フォーカシング方
向及びトラッキング方向に対する駆動力を大とするた
め、図3及び図7に示した第一のコイル6と第二のコイ
ル7、または、図8に示した一対の第一のコイル6と一
対の第二のコイル7が固着されたフォーカシングコイル
5の反対面に、同様の一対のコイルまたは各一対のコイ
ルを配置したものでも良い。この場合、当然フォーカシ
ングコイル5と第一のコイル6及び第二のコイル7の対
物レンズ2の光軸と平行に巻かれた片側の実効部分6
a,7aに相当する部分には、これらに何れも直交する
磁界を形成する磁気回路を構成するものとする。
【0022】
【発明の効果】本発明の対物レンズ駆動装置によれば、
対物レンズを固着する可動部のみの動作によるフォーカ
シングサーボ、トラッキングサーボ及びチルトサーボが
可能となる。従って、本発明の対物レンズ駆動装置を用
いた光学ピックアップ装置ならびに光記録再生装置で
は、高速回転する光記録媒体の一周中のそり量の変化に
対して、対物レンズで集光されるレーザ光の光軸を光記
録媒体の信号記録面の垂直軸と一致するように高速に補
正することができるとともにコマ収差等の光学的な収差
が小となり、高品位の再生信号または光記録媒体の信号
記録面に所望するピットを形成することが可能となる。
また、従来のようにガイドを回動するとともに光学ピッ
クアップ装置全体を回動させる必要が無く、チルトモー
タ等が不要となり、光記録再生装置の小型化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の対物レンズ駆動装置の概略平面図で
ある。
【図2】 図1における概略A−A断面図である。
【図3】 本発明のフォーカシングコイルと第一のコイ
ルと第二のコイルの構成を示す概略外観斜視図である。
【図4】 (a)及び(b)は図3においてB方向から
みた概略B矢視図であり、第一のコイル及び第二のコイ
ルがトラッキングコイルであるとともに、チルトサーボ
用のコイルとして作用することを説明するものである。
【図5】 (a)及び(b)は図3においてB方向から
みた概略B矢視図であり、図4に続いて、第一のコイル
及び第二のコイルがトラッキングコイルであるととも
に、チルトサーボ用のコイルとして作用することを説明
するものである。
【図6】 本発明の光記録再生装置の概略構成図であ
る。
【図7】 本発明のフォーカシングコイルと第一のコイ
ルと第二のコイルとの構成の、他の例を示す概略外観斜
視図である。
【図8】 本発明のフォーカシングコイルと第一のコイ
ルと第二のコイルとの構成の、さらに他の例を示す概略
外観斜視図である。
【図9】 従来の光記録再生装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…対物レンズ駆動装置、2…対物レンズ、3…可動
部、4…弾性部材、5…フォーカシングコイル、6…第
一のコイル、6a…実効部分、7…第二のコイル、7a
…実効部分、8…ヨーク、9…マグネット、10…固定
部、11…ベース、12…光記録媒体、13…スピンド
ルモータ、14…光学ピックアップ装置、15…ガイ
ド、15a…回動中心、16…発光ダイオード、17
a,17b…フォトダイオード、18…コンパレータ、
19…ドライバ、20…チルトモータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 対物レンズを固着する可動部と、 前記可動部を前記対物レンズの光軸方向に駆動する、駆
    動力を発生するフォーカシングコイルと、 前記可動部を前記光軸方向の直交方向に駆動する、駆動
    力を発生するトラッキングコイルと、 前記フォーカシングコイルと、前記トラッキングコイル
    の前記光軸方向と平行に巻かれた一方の部分に、何れも
    直交する磁界を形成する磁気回路と、 前記可動部を弾性部材を介して支持する固定部とを有す
    る対物レンズ駆動装置において、 前記トラッキングコイルが、少なくとも前記光軸方向に
    分離配設された一対のコイルを有し、 前記一対のコイルの各々に流される電流の大きさの差に
    より、前記一対のコイルに生じる力に差を生じさせ、 前記可動部が傾斜するとともに、前記対物レンズの光軸
    が傾斜するように構成されていることを特徴とする対物
    レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記フォーカシングコイルの一端と、 前記一対のコイルの各々の一端とが接続されていること
    を特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気回路が、 永久磁石と、 前記永久磁石を固着する磁性材とで構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも、 対物レンズを固着する可動部と、 前記可動部を前記対物レンズの光軸方向に駆動する、駆
    動力を発生するフォーカシングコイルと、 前記可動部を前記光軸方向の直交方向に駆動する、駆動
    力を発生するトラッキングコイルと、 前記フォーカシングコイルと、前記トラッキングコイル
    の前記光軸方向と平行に巻かれた一方の部分に、何れも
    直交する磁界を形成する磁気回路と、 前記可動部を弾性部材を介して支持する固定部とを有す
    る対物レンズ駆動装置と、 光源である半導体レーザと、 前記半導体レーザから出射され、前記対物レンズで集光
    されて光記録媒体の信号記録面で反射されたレーザ光を
    受光して光電変換し、少なくともフォーカシングエラー
    信号とトラッキングエラー信号とを検出する受光素子
    と、 前記対物レンズの光軸と前記信号記録面に垂直な軸との
    角度ずれであるチルトエラー信号を検出するチルト検出
    手段とを有する光学ピックアップ装置において、 前記トラッキングコイルが、少なくとも前記光軸方向に
    分離配設された一対のコイルを有し、 前記一対のコイルの何れか一方には、前記トラッキング
    エラー信号と前記チルトエラー信号との和に基づく電流
    を供給し、 他方のコイルには、前記トラッキングエラー信号と前記
    チルトエラー信号との差に基づく電流を供給して前記一
    対のコイルに生じる力に差を生じさせ、 前記対物レンズの光軸と前記信号記録面の垂直軸とが一
    致するように制御することを特徴とする光学ピックアッ
    プ装置。
  5. 【請求項5】 前記フォーカシングコイルの一端と、 前記一対のコイルの各々の一端とが接地されていること
    を特徴とする請求項4に記載の光学ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記磁気回路が、 永久磁石と、 前記永久磁石を固着する磁性材とで構成されていること
    を特徴とする請求項4に記載の光学ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも、 対物レンズを固着する可動部と、 前記可動部を前記対物レンズの光軸方向に駆動する、駆
    動力を発生するフォーカシングコイルと、 前記可動部を前記光軸方向の直交方向に駆動する、駆動
    力を発生するトラッキングコイルと、 前記フォーカシングコイルと、前記トラッキングコイル
    の前記光軸方向と平行に巻かれた一方の部分に、何れも
    直交する磁界を形成する磁気回路と、 前記可動部を弾性部材を介して支持する固定部とを有す
    る対物レンズ駆動装置と、 光源である半導体レーザと、 前記半導体レーザから出射され、前記対物レンズで集光
    されて光記録媒体の信号記録面で反射されたレーザ光を
    受光して光電変換し、少なくともフォーカシングエラー
    信号とトラッキングエラー信号とを検出する受光素子
    と、 前記対物レンズの光軸と前記信号記録面に垂直な軸との
    角度ずれであるチルトエラー信号を検出するチルト検出
    手段とを有する光学ピックアップ装置と、 前記光学ピックアップ装置の前記トラッキング方向への
    移動手段とを有する光記録再生装置において、 前記トラッキングコイルが、少なくとも前記光軸方向に
    分離配設された一対のコイルを有し、 前記一対のコイルの何れか一方には、前記トラッキング
    エラー信号と前記チルトエラー信号との和に基づく電流
    を供給し、 他方のコイルには、前記トラッキングエラー信号と前記
    チルトエラー信号との差に基づく電流を供給して前記一
    対のコイルに生じる力に差を生じさせ、 前記対物レンズの光軸と前記信号記録面の垂直軸とが一
    致するように制御することを特徴とする光記録再生装
    置。
  8. 【請求項8】 前記フォーカシングコイルの一端と、 前記一対のコイルの各々の一端とが接地されていること
    を特徴とする請求項7に記載の光記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記磁気回路が、 永久磁石と、 前記永久磁石を固着する磁性材とで構成されていること
    を特徴とする請求項7に記載の光記録再生装置。
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