JPH1166444A - 移動体識別装置及びこの装置の移動体識別方法 - Google Patents

移動体識別装置及びこの装置の移動体識別方法

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JPH1166444A
JPH1166444A JP22957097A JP22957097A JPH1166444A JP H1166444 A JPH1166444 A JP H1166444A JP 22957097 A JP22957097 A JP 22957097A JP 22957097 A JP22957097 A JP 22957097A JP H1166444 A JPH1166444 A JP H1166444A
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JP
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resonance
moving object
moving body
frequency
gate
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JP22957097A
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Tomonori Sugiyama
智則 杉山
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タグを付帯した移動体がゲート内を通過すると
きのみ確実に検出し、また、移動体の種類と移動方向を
検出し、さらに、タグの汎用性を向上する。 【解決手段】ゲートの周囲にループ状アンテナ2〜5を
配置するとともに両端面側に発振回路を構成する第1、
第2の共振コイル6,7を配置し、各アンテナ及び各共
振コイルを制御するゲート制御部8は、各ループ状アン
テナを送信用アンテナと受信用アンテナに順次時分割で
切換えて送受信制御する時分割送受信切換部9と、受信
レベルから応答器を備えたタグを付帯した移動体の通過
を検出する移動体通過検出部11と、各共振コイルに周
波数を掃引する周波数掃引発振部12と、各共振コイル
の電流レベル変化のずれにより移動体の移動方向を検出
するレベル変化検出部13と、電流レベル変化の周波数
から応答器の共振周波数を検出して移動体の種類を検出
する移動体種類検出部14とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲートを通過する
移動体の種類、移動方向を識別する移動体識別装置及び
この装置の移動体識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】応答器を備えたタグを移動体に付帯し、
この移動体の応答器に電波を送信し、応答器からの応答
信号を受信して移動体を識別する移動体識別装置は、例
えば、高速道路の料金収受システム、鉄道等の自動改札
システム、工場等の在庫管理システム、店における万引
防止システム等様々な分野に適用が検討され、利用され
つつある。
【0003】例えば、万引防止システムとしては、ある
周波数の電磁波を送信信号として送信する送信部を構成
する送信用アンテナと、商品に付帯された応答器を備え
たタグの応答器からの応答信号を受信する受信部を構成
する受信用アンテナを店の出入口の両側や上下に平行に
設置してゲートを構成し、タグが商品に付帯されたまま
このゲートを通過すると送信部からの送信信号がタグの
応答器に受信されて応答器から応答信号が送信され、こ
の応答信号を受信部で受信することで商品が不正に持ち
出されたことを判断して警報を発するものが知られてい
る。すなわち、商品に付帯されている万引防止用のタグ
はキャッシュレジスタ等が設置されている精算カウンタ
において店員により商品が外されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
万引防止装置は、送信部の送信用アンテナから送信信号
を常時送信して監視し、しかも、送信用アンテナや受信
用アンテナの指向性にある程度の広がりがあるため、タ
グを付帯した商品がゲートを通過しなくても近傍を通過
するのみで応答器が送信用アンテナからの送信信号を受
信して応答信号を発し、これを受信用アンテナが受信す
るという誤動作を招くおそれがあった。
【0005】この誤動作を避けるため、例えば、ゲート
の近くには商品棚を設置しないというレイアウトの工夫
により対処したり、また、ゲート内に対人センサを取付
け、人がゲートを通過するときのみ送信用アンテナから
送信信号を送信などの対策を講じて対処していた。
【0006】しかし、レイアウトを工夫するものでは、
店の売場面積が制限される問題があり、また、ゲートの
近傍をタグを付帯した商品が通過することはないという
保証は無く誤動作を確実に防止することができないとい
う問題があった。また、対人センサを取付けたもので
は、別途センサを配置しなければならないという面倒が
あり、また、センサの配置位置によってはゲート内にセ
ンサの死角ができ、装置が動作しない場合が生じるとい
う問題があった。
【0007】また、従来装置では、単に応答器からの応
答信号を受信するのみで、応答器と商品との対応関係は
全く無く、このためこの応答器を例えば商品の精算業務
に利用することができないという問題があった。
【0008】そこで、請求項1記載の発明は、応答器を
備えたタグを付帯した移動体がゲート内を通過するとき
のみ確実に移動体を検出でき、しかも移動体の種類と移
動方向を検出でき、従って、このタグを例えば商品の精
算業務等にも利用できてタグの汎用性を向上できる移動
体識別装置を提供する。
【0009】また、請求項2記載の発明は、応答器を備
えたタグを付帯した移動体がゲート内を通過するときの
み確実に移動体を検出でき、しかも移動体の種類と移動
方向を検出でき、従って、このタグを例えば商品の精算
業務等にも利用できてタグの汎用性を向上でき、さら
に、回路構成の簡単化及び省電力化を図ることができる
移動体識別装置の移動体識別方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
筒状のゲートの周囲に、このゲートの内側に移動体検出
エリアを構成するように内側に指向方向を向けて配置し
た、一方向のみに指向性を有する複数のアンテナと、ゲ
ートの両端面側にそれぞれそのゲートの周囲に沿ってル
ープ状に配置した発振回路を構成する第1、第2の共振
コイルと、各アンテナ及び各共振コイルを制御するゲー
ト制御部と、移動体に付帯され、この移動体の種類に応
じた特有の共振周波数を持つ応答器を備えたタグとから
なり、ゲート制御部は、各アンテナのうち、1つを送信
用アンテナとし、残りを受信用アンテナとし、これを全
てのアンテナに対して順次時分割で切換えながら送受信
制御する時分割送受信切換手段と、この時分割送受信切
換手段を介して送信用アンテナに送信信号を供給する発
振器と、受信用アンテナの受信レベルからタグを付帯し
た移動体の移動体検出エリア通過を検出する移動体通過
検出手段と、各共振コイルに周波数を掃引する周波数掃
引発振部と、移動体が移動体検出エリアを通過するとき
の各共振コイルに流れる電流レベルの変化を検出し、こ
の各共振コイルの電流レベル変化のタイミングのずれに
より移動体の移動方向を検出するレベル変化検出手段
と、このレベル変化検出手段が検出した電流レベル変化
の周波数から移動体に付帯された応答器の共振周波数を
検出し、この応答器に対応した移動体の種類を検出する
移動体種類検出手段とを備えた移動体識別装置にある。
【0011】請求項2記載の発明は、筒状のゲートの周
囲に、このゲートの内側に移動体検出エリアを構成する
ように内側に指向方向を向けて配置した、一方向のみに
指向性を有する複数のアンテナと、ゲートの両端面側に
それぞれそのゲートの周囲に沿ってループ状に配置した
発振回路を構成する第1、第2の共振コイルと、各アン
テナ及び各共振コイルを制御するゲート制御部と、移動
体に付帯され、この移動体の種類に応じた特有の共振周
波数を持つ応答器を備えたタグとからなり、ゲート制御
部は、各アンテナのうち、1つを送信用アンテナとし、
残りを受信用アンテナとし、これを全てのアンテナに対
して順次時分割で切換えながら送受信制御する時分割送
受信切換手段と、受信用アンテナの受信レベルからタグ
を付帯した移動体の移動体検出エリア通過を検出する移
動体通過検出手段と、各共振コイルに周波数を掃引する
周波数掃引発振部と、移動体が移動体検出エリアを通過
するときの各共振コイルに流れる電流レベルの変化を検
出し、この各共振コイルの電流レベル変化のタイミング
のずれにより移動体の移動方向を検出するレベル変化検
出手段と、このレベル変化検出手段が検出した電流レベ
ル変化の周波数から移動体に付帯された応答器の共振周
波数を検出し、この応答器に対応した移動体の種類を検
出する移動体種類検出手段とを備えた移動体識別装置に
おいて、ゲート制御部は、先ず、各共振コイルに対して
周波数掃引発振部により周波数を掃引し、レベル変化検
出手段が各共振コイルのいずれかに流れる電流レベルの
変化を検出すると各共振コイルに対する周波数の掃引を
停止し、移動体検出手段が検出した応答器の共振周波数
に基づいて各共振コイルが構成する発振回路から時分割
送受信切換手段を介して送信用アンテナにその共振周波
数の送信信号を供給し、移動体通過検出手段が移動体の
移動体検出エリア通過を検出すると、送信アンテナに対
する共振周波数の送信を停止するとともに最初に検出し
た電流レベル変化が第1の共振コイルのときには第2の
共振コイルのみに共振周波数の信号を与え、また、最初
に検出した電流レベル変化が第2の共振コイルのときに
は第1の共振コイルのみに共振周波数の信号を与え、こ
の共振周波数の信号を与えた共振コイルの電流レベル変
化を検出すると共振周波数信号の供給を停止して移動体
の種類と移動方向を識別する移動体識別方法にある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (第1の実施の形態)図1に示すように、四角形の筒状
ゲート1の周囲各辺に、このゲート1の内側に移動体検
出エリアAを構成するように、一方向のみに指向性を有
する反射板付きループ状アンテナ2,3,4,5をそれ
ぞれ内側である移動体検出エリアA内に指向方向を向け
て配置している。すなわち、前記各ループ状アンテナ2
〜5は、図2に示すように、反射板Bの中央部に配置さ
れ、図中点線で示すように一方向のみに指向特性を持っ
ている。
【0013】また、前記ゲート1の両端面側(図1では
上端面側と下端面側)に、それぞれそのゲート1の周囲
に沿ってループ状に発振回路を構成する第1の共振コイ
ル6と第2の共振コイル7を配置している。すなわち、
前記各共振コイル6,7を前記各ループ状アンテナ2〜
5により構成される移動体検出エリアAを挟む形で配置
している。そして、前記各ループ状アンテナ2〜5及び
各共振コイル6,7をゲート制御部8に接続し、このゲ
ート制御部8により制御するようになっている。
【0014】前記ゲート制御部8は、前記各ループ状ア
ンテナ2〜5のうち、1つを送信用アンテナとし、残り
を受信用アンテナとし、これを全てのアンテナ2〜5に
対して順次時分割で切換えながら送受信制御する時分割
送受信切換手段としての時分割送受信切換部9、この時
分割送受信切換部9を介して送信用アンテナに送信信号
を供給する発振器10と、受信用アンテナの受信レベル
から応答器を備えたタグを付帯した移動体の移動体検出
エリアAの通過を検出する移動体通過検出手段としての
移動体通過検出部11、前記第1及び第2の共振コイル
6,7に周波数を掃引する周波数掃引発振部12と、移
動体が移動体検出エリアAを通過するときの前記各共振
コイル6,7に流れる電流レベルの変化を検出し、この
各共振コイル6,7の電流レベル変化のタイミングのず
れにより移動体の移動方向を検出するレベル変化検出手
段としてのレベル変化検出部13と、このレベル変化検
出部13が検出した電流レベル変化の周波数から移動体
に付帯された応答器の共振周波数を検出し、この応答器
に対応した移動体の種類を検出する移動体種類検出手段
としての移動体種類検出部14と、前記レベル変化検出
部13が検出した移動体の移動方向及び前記移動体種類
検出部14が検出した移動体の種類を記憶する記憶部1
5と、前記時分割送受信切換部9、移動体通過検出部1
1、周波数掃引発振部12、レベル変化検出部13、移
動体種類検出部14及び記憶部15を予め設定したプロ
グラムに基づいて所定のタイミングで制御する制御部1
6とで構成している。
【0015】図4は前記ゲート制御部8による制御を示
す流れ図で、先ず、S1にて、周波数掃引発振部12は
第1、第2の共振コイル6,7に対する周波数の掃引を
開始する。これは、図5に示すように、周期T1 で周波
数をfb からfa まで掃引し、これを連続して繰返すこ
とにより行う。
【0016】続いて、S2にて、時分割送受信切換部9
は時分割により移動体検出エリアAの制御を開始する。
これは、図6の(a) に示すように、例えば、最初にルー
プ状アンテナ2を送信用アンテナとし、残りのループ状
アンテナ3,4,5を受信用アンテナとして動作させ、
発振器10の発振信号を時分割送受信切換部9を介して
送信用アンテナであるループ状アンテナ2に供給するこ
とにより、移動体検出エリアAを通過する応答器を備え
たタグ20を付帯した商品等の移動体21の検出動作を
開始する。そして、移動体21を検出しなければ一定時
間経過後に図6の(b) に示すように、今度はループ状ア
ンテナ3を送信用アンテナとし、残りのループ状アンテ
ナ2,4,5を受信用アンテナとして動作させて同様に
移動体検出エリアAを通過する移動体21の検出動作を
行う。このようにして、移動体検出が行われるまで、送
信用アンテナと受信用アンテナを一定時間間隔で順次変
更しながら移動体検出エリアAを通過する移動体21の
検出動作を行う。
【0017】そして、S3にて、前記レベル変化検出部
13は、第1、第2の共振コイル6,7に流れる電流レ
ベルの変化検出を開始する。すなわち、第1、第2の共
振コイル6,7に流れる電流レベルの変化は移動体21
の通過方向によりタイミングが異なるので、レベル変化
検出部13はこのタイミングのずれから移動体21の移
動方向を検出することになる。
【0018】例えば、図8に示すように、移動体21が
第1の共振コイル6側から入って第2の共振コイル7側
に抜けたときには、図7の(a) に第1の共振コイル6の
電流レベル変化を示し、図7の(b) に第2の共振コイル
7の電流レベル変化を示すように、先ず、第1の共振コ
イル6の電流レベルが変化し、所定のタイミング遅れて
第2の共振コイル7の電流レベルが変化する。逆に、移
動体21が第2の共振コイル7側から入って第1の共振
コイル6側に抜けたときには、先ず、第2の共振コイル
7の電流レベルが変化し、所定のタイミング遅れて第1
の共振コイル6の電流レベルが変化することになる。な
お、レベル変化は、予め閾値を設定し、電流レベルがこ
の閾値を越えて変化したことを検出して行う。
【0019】また、移動体種類検出部14は、図9に示
すように、第1の共振コイル6又は第2の共振コイル7
に流れる電流レベルが変化したときの周波数により移動
体21に付帯されたタグ20に備えてある応答器の共振
周波数を検出し、これにより応答器に対応した移動体2
1の種類を検出する。すなわち、移動体21の種類に対
応させて各種共振周波数をもつ応答器を備えたタグ20
をそれぞれ用意し、移動体21の種類毎に共振周波数の
異なる応答器を備えたタグ20を付帯させることで応答
器と移動体との対応が取れる。
【0020】こうしてレベル変化検出部13が共振コイ
ル6,7の電流レベル変化を検出して移動体21の移動
方向を検出し、また、移動体種類検出部14が応答器の
共振周波数を検出して移動体21の種類を検出すると、
続いて、S4にて、移動体通過検出部11は移動体21
の検出動作を開始する。これは、受信用アンテナとなっ
たループ状アンテナの受信レベルによって判定する。そ
して、移動体21の検出が行われると、続いて、S5に
て、移動体21がゲート1内に存在しているか否かをチ
ェックする。これは、移動体21が移動体検出エリアA
内に存在しているときには当然受信用アンテナとなった
ループ状アンテナの受信レベルが大きくなるので、閾値
を設定し受信レベルがこの閾値を越えたとき移動体検出
エリアA内、すなわち、ゲート1内に移動体21がある
と判定する。
【0021】この判定があると、続いて、S6にて、制
御部16は、レベル変化検出部13が検出した移動体2
1の移動方向及び移動体種類検出部14が検出した移動
体21の種類を情報として記憶部15に書込む。そし
て、S7にて、終了判定を行う。
【0022】また、レベル変化検出部13が移動体21
の移動方向を検出し、移動体種類検出部14が移動体2
1の種類を検出しても移動体21が移動体検出エリアA
内に存在していることが検出できなければ、これは移動
体がゲート1の付近を通過したことによる共振コイルの
電流変化であると判断して記憶部15への書込みを行わ
ずにS7にて終了判定を行う。
【0023】終了判定では、移動体の検出動作を終了す
ることを判定した場合は、S8にて、周波数掃引発振部
12による第1、第2の共振コイル6,7への周波数の
掃引を停止し、S9にて、時分割送受信切換部9による
各ループ状アンテナ2〜5に対する時分割送受信制御、
すなわち、移動体検出エリアA制御を停止して一連の制
御を終了する。また、移動体の検出動作を終了しない場
合は、S3に戻ってレベル変化検出部13による第1、
第2の共振コイル6,7に流れる電流レベルの変化検出
を行う。
【0024】このような構成においては、応答器を備え
たタグ20を付帯した移動体21がゲート1を、例え
ば、第1の共振コイル6側から第2の共振コイル7側に
通過すると、先ず、第1の共振コイル6に流れる電流レ
ベルが閾値を越えて変化し、所定のタイミング遅れて第
2の共振コイル7に流れる電流レベルが閾値を越えて変
化する。この電流レベルの変化をレベル変化検出部13
が検出して移動体21が第1の共振コイル6側から第2
の共振コイル7側に通過したこと、すなわち、移動体の
移動方向を検出する。また、移動体種類検出部14は第
1の共振コイル6又は第2の共振コイル7の電流レベル
が変化したときの周波数から応答器が持っている共振周
波数を検出し、これにより移動体21の種類を検出す
る。
【0025】そして、時分割送受信切換部9による各ル
ープ状アンテナ2〜5の送信用アンテナと受信用アンテ
ナへの時分割切換え制御により、移動体通過検出部11
が受信用アンテナからの受信レベルが閾値を越えたこと
を検出すると、移動体21が移動体検出エリアAを通過
したことを検出する。この検出により、制御部16は検
出した移動体21の移動方向と種類の情報を記憶部15
に書込む。
【0026】このように、四角形の筒状ゲート1の周囲
各辺に、このゲート1の内側に移動体検出エリアAを構
成するように、一方向のみに指向性を有する反射板付き
ループ状アンテナ2,3,4,5をそれぞれ内側である
移動体検出エリアA内に指向方向を向けて配置し、しか
も、移動体通過検出部11が受信用アンテナからの受信
レベルが閾値を越えたことを検出すると、移動体21が
移動体検出エリアAを通過したことを検出し、それ以外
は移動体の検出を行わない構成になっているので、応答
器を備えたタグ20を付帯した移動体21がゲート1内
を通過するときのみ移動体を検出できる。従って、移動
体21がゲート1の近傍を単に通過するのみでは移動体
の検出を行うことはなく、誤動作を確実に防止できる。
【0027】そして、各ループ状アンテナ2〜5は、1
つが送信用アンテナとし、残りが受信用アンテナとし、
しかも、送信用アンテナになるループ状アンテナと受信
用アンテナになるループ状アンテナが一定の時間間隔で
時分割で切替わるので、移動体21に付帯されたタグ2
0の向きがどの向きになっていても移動体の通過を確実
に検出することができる。
【0028】また、移動体21が移動体検出エリアA内
を通過したことを検出したときにレベル変化検出部13
が検出した移動体の移動方向と移動体種類検出部14が
検出した移動体の種類を記憶部15に書込むので、ゲー
ト1を通過した移動体の移動方向と種類を確実に知るこ
とができる。
【0029】また、タグ20に備えた応答器の共振周波
数により移動体21の種類を知ることができるので、例
えば、移動体として商品を使用した場合に、応答器に、
対応する商品の金額情報等をセットすることで、このタ
グを商品の万引き監視用のほか、商品の精算業務にも利
用することができ、汎用性を向上できる。なお、この実
施の形態では一方向にのみ指向性を有するアンテナとし
て、反射板付きループ状アンテナを使用したが必ずしも
これに限定するものではない。
【0030】(第2の実施の形態)これは前述した第1
の実施の形態において、発振器10を省略できるもの
で、ゲート制御部8は、図10に示すように、先ず、S
11にて、周波数掃引発振部12は第1、第2の共振コ
イル6,7に対する周波数の掃引を開始する。そして、
S12にて、レベル変化検出部13は、第1の共振コイ
ル6に流れる電流レベルの変化検出を行い、また、S1
3にて、第2の共振コイル7に流れる電流レベルの変化
検出を行う。
【0031】S12にて、第1の共振コイル6の電流レ
ベル変化を検出すると、S14にて、第1の共振コイル
6の電流レベル変化検出処理を行い、また、S13に
て、第2の共振コイル7の電流レベル変化を検出する
と、S15にて、第2の共振コイル7の電流レベル変化
検出処理を行う。そして、最後に、S16にて、終了判
定を行い、移動体の検出動作を終了することを判定した
場合は一連の制御を終了し、また、移動体の検出動作を
終了しない場合は、最初のS11に戻って第1、第2の
共振コイル6,7に対する周波数の掃引を行う。
【0032】S14における第1の共振コイル6の電流
レベル変化検出処理は、図11に示すように、S21に
て、周波数掃引発振部12による第1、第2の共振コイ
ル6,7への周波数掃引を停止する。そして、S22に
て、時分割送受信切換部9は時分割により移動体検出エ
リアAの制御を開始する。すなわち、各ループ状アンテ
ナ2〜5を時分割で順次、送信用アンテナと受信用アン
テナに切換え送信用アンテナに送信信号を供給する制御
を開始する。このときの送信信号は第1の共振コイル6
又は第2の共振コイル7で構成される発振回路からの周
波数信号を使用する。
【0033】そして、移動体21がゲート1を通過する
のに充分な時間を予め設定し、この時間をカウントする
タイマがタイムオーバする前に、S23にて、移動体通
過検出部11が移動体21の移動体検出エリアA通過を
検出すると、S24にて、時分割送受信切換部9は時分
割による移動体検出エリアA制御を停止する。そして、
S25にて、周波数掃引発振部12は第2の共振コイル
7に対し移動体21の応答器がもつ共振周波数と同じ周
波数信号を供給する。
【0034】そして、移動体21がゲート1を通過する
のに充分な時間を予め設定し、この時間をカウントする
タイマがタイムオーバする前に、S26にて、第2の共
振コイル7に流れる電流レベル変化を検出すると、S2
7にて、第2の共振コイル7への共振周波数信号の供給
を停止する。
【0035】前記移動体種類検出部14はS12におけ
る第1の共振コイル6の電流レベル変化検出時に応答器
がもつ共振周波数を検出し移動体21の種類を検出して
いる。また、前記レベル変化検出部13は最初に第1の
共振コイル6の電流レベル変化が検出され、その後に第
2の共振コイル7の電流レベル変化が検出されたことに
より移動体21が第1の共振コイル6側から第2の共振
コイル7側に移動したという移動方向を検出している。
【0036】従って、S28にて、移動体種類検出部1
4が検出した移動体21の種類とレベル変化検出部13
が検出した移動体21の移動方向を制御部16は記憶部
15に書込み、このレベル変化検出処理を終了する。ま
た、S26にて第2の共振コイル7に流れる電流レベル
変化を検出する前にタイマがタイムオーバになると、S
29にて、第2の共振コイル7への共振周波数信号の供
給を停止し、このレベル変化検出処理を終了する。
【0037】また、S23にて移動体通過検出部11が
移動体21の移動体検出エリアA通過を検出する前にタ
イマがタイムオーバになると、S30にて、時分割送受
信切換部9は時分割による移動体検出エリアA制御を停
止し、このレベル変化検出処理を終了する。
【0038】S15における第2の共振コイル7の電流
レベル変化検出処理は、図12に示すように、S31に
て、周波数掃引発振部12による第1、第2の共振コイ
ル6,7への周波数掃引を停止する。そして、S32に
て、時分割送受信切換部9は時分割により移動体検出エ
リアAの制御を開始する。すなわち、各ループ状アンテ
ナ2〜5を時分割で順次、送信用アンテナと受信用アン
テナに切換え送信用アンテナに送信信号を供給する制御
を開始する。このときの送信信号は第1の共振コイル6
又は第2の共振コイル7で構成される発振回路からの周
波数信号を使用する。
【0039】そして、移動体21がゲート1を通過する
のに充分な時間を予め設定し、この時間をカウントする
タイマがタイムオーバする前に、S33にて、移動体通
過検出部11が移動体21の移動体検出エリアA通過を
検出すると、S34にて、時分割送受信切換部9は時分
割による移動体検出エリアA制御を停止する。そして、
S35にて、周波数掃引発振部12は第1の共振コイル
6に対し移動体21の応答器がもつ共振周波数と同じ周
波数信号を供給する。
【0040】そして、移動体21がゲート1を通過する
のに充分な時間を予め設定し、この時間をカウントする
タイマがタイムオーバする前に、S36にて、第1の共
振コイル6に流れる電流レベル変化を検出すると、S3
7にて、第1の共振コイル6への共振周波数信号の供給
を停止する。
【0041】前記移動体種類検出部14はS13におけ
る第2の共振コイル7の電流レベル変化検出時に応答器
がもつ共振周波数を検出し移動体21の種類を検出して
いる。また、前記レベル変化検出部13は最初に第2の
共振コイル7の電流レベル変化が検出され、その後に第
1の共振コイル6の電流レベル変化が検出されたことに
より移動体21が第2の共振コイル7側から第1の共振
コイル6側に移動したという移動方向を検出している。
【0042】従って、S38にて、移動体種類検出部1
4が検出した移動体21の種類とレベル変化検出部13
が検出した移動体21の移動方向を制御部16は記憶部
15に書込み、このレベル変化検出処理を終了する。ま
た、S36にて第1の共振コイル6に流れる電流レベル
変化を検出する前にタイマがタイムオーバになると、S
39にて、第1の共振コイル6への共振周波数信号の供
給を停止し、このレベル変化検出処理を終了する。
【0043】また、S33にて移動体通過検出部11が
移動体21の移動体検出エリアA通過を検出する前にタ
イマがタイムオーバになると、S40にて、時分割送受
信切換部9は時分割による移動体検出エリアA制御を停
止し、このレベル変化検出処理を終了する。
【0044】このような構成においては、応答器を備え
たタグ20を付帯した移動体21がゲート1を、例え
ば、第1の共振コイル6側から第2の共振コイル7側に
通過すると、第1の共振コイル6に流れる電流レベルが
閾値を越えて変化するので、この電流レベルの変化をレ
ベル変化検出部13が検出し、第1の共振コイル6の電
流レベル変化検出処理が行われる。また、このとき移動
体種類検出部14は第1の共振コイル6の電流レベルが
変化したときの周波数から応答器が持っている共振周波
数を検出し、これにより移動体21の種類を検出する。
【0045】レベル変化検出処理では、先ず、第1、第
2の共振コイル6,7への周波数掃引が停止され、続い
て、各ループ状アンテナ2〜5を使用した時分割による
移動体検出エリアAの制御が開始される。そして、一定
時間内に移動体通過検出部11が受信用アンテナの受信
レベルが閾値を越えたことを検出すると、移動体21が
移動体検出エリアAを通過したことを検出し、この時分
割による移動体検出エリアAの制御を停止する。そし
て、第2の共振コイル7に検出した共振周波数信号を供
給する。
【0046】この状態で一定時間内に第2の共振コイル
7に流れる電流レベルが変化したことを検出すると、こ
の第2の共振コイル7への共振周波数信号の供給を停止
する。この時、レベル変化検出部13は移動体21が第
1の共振コイル6側から第2の共振コイル7側に移動し
たことを検出する。すなわち、移動体21の移動方向を
検出する。こうして検出した移動体21の種類と移動方
向を情報として記憶部15に記憶する。従って、この実
施の形態においても、前述した第1の実施の形態と同様
の効果が得られるものである。
【0047】また、この実施の形態では、各ループ状ア
ンテナ2〜5と各共振コイル6,7をそれぞれ独立して
制御するので、送信用アンテナとして動作するループ状
アンテナに供給する周波数信号を第1の共振コイル6又
は第2の共振コイル7により構成される発振回路から得
ることができ、これにより発振器10を省略することが
でき、ゲート制御部8の回路構成を簡単化でき、また、
消費電力を少なくして省電力化を図ることができる。
【0048】なお、前述した各実施の形態では検出した
移動体の種類及び移動方向を記憶部に記憶したが必ずし
もこれに限定するものではなく、記憶部に記憶せずに表
示器に表示したり、外部に出力するものであってもよ
い。
【0049】次に、前述した第1、第2の実施の形態の
移動体識別装置を使用して移動体識別を行う場合の応用
例に付いて述べる。図13は、移動体識別装置を万引監
視装置に適用したもので、店の出入口にループ状アンテ
ナ及び共振コイルを配置したゲート31を取付け、この
ループ上アンテナ及び共振コイルをパーソナルコンピュ
ータ等の端末装置32に組込んだゲート制御部によって
駆動制御する。
【0050】従って、商品33に応答器を備えたタグ3
4を付帯したまま人が店外に持ち出そうとして出入口を
通過すると、ゲート31を通過することになり、応答器
からの応答信号によって商品33が店外に持ち出された
ことを検出でき、例えば、警報等により知らせることが
できる。また、応答器の共振周波数の検出により商品3
3の種類も知ることができる。しかも、タグ34を付帯
した商品33を持った人がたまたまゲート31の前を横
切った場合には商品33の通過を検出することがないの
で誤動作は生じない。
【0051】図14は、移動体識別装置を商品の登録装
置に適用したもので、例えば、スーパマーケットで使用
する買い物カート41の上部開口部にループ状アンテナ
及び共振コイルを配置したゲート42を取付け、また、
前記買い物カート41の上部手前に表示部43を配置
し、さらに、商品44を収納する商品収納部45の底部
にはゲート制御部を組込んだ回路ボックス46を取付け
る。そして、商品44にはこの商品の種類に対応した共
振周波数を応答信号として送信し、かつ、応答信号にこ
の商品の価格等の情報をセットした応答器を備えたタグ
47を付帯しておく。
【0052】このようにすれば、商品44を商品棚から
取って商品収納部45内に納めるときに商品44はゲー
ト42を通過するので、この商品44に付帯しているタ
グ47の応答器からの応答信号によりゲート制御部は商
品44の種類及び価格等を検出して記憶部に記憶するこ
とができる。すなわち、商品の登録処理ができる。そし
て、登録した商品の商品名及び価格や登録した商品の合
計金額等を表示部43に表示することができる。
【0053】また、この移動体識別装置は移動体の移動
方向を検出できるので、商品44が外から商品収納部4
5に入ったのか商品収納部45から外に取り出されたの
かを検出できる。従って、商品44が外から商品収納部
45に入った場合には商品の登録処理を行い、商品44
が商品収納部45から外に取り出された場合にはその商
品の登録の取消し処理ができる。これにより、記憶部へ
の商品登録が正確にでき、また、表示部43に表示され
る合計金額も常に正確な金額になっている。このように
して買い物カート41を単に商品を収納させるのみのも
のではなく、キャッシュレジスタ等に代わる商品の登録
装置としても使用することができる。
【0054】図15は、移動体識別装置を回転寿司店で
の販売精算システムに適用したもので、皿51に載せた
寿司52を搬送するコンベア53の途中にループ状アン
テナ及び共振コイルを配置したゲート54を取付け、こ
のループ状アンテナ及び共振コイルをパーソナルコンピ
ュータ等の端末装置55に組込んだゲート制御部によっ
て駆動制御する。また、ネタや金額をタッチパネル方式
で入力する入力装置56を設け、この入力装置56を前
記端末装置55に接続する。
【0055】そして、応答器を備えたタグ57を皿51
に付帯し、この皿51に寿司52を載せた後、入力装置
56によりこの寿司52のネタと金額をタッチパネルを
操作して登録し、寿司52を載せた皿51をゲート54
の上流側になるコンベア53の上に載せる。そして、こ
の皿51がゲート54を通過するとき端末装置55によ
りループ状アンテナ及び共振コイルを駆動制御してタグ
57の応答器にネタ名と金額の情報を書込む。なお、タ
グ57に情報を書込むときには書込み装置が必要であ
り、端末装置55に組込んだゲート制御部内に書込み装
置を設ける。そして、タグ57に情報を書込むときにゲ
ート制御部の記憶部にネタと金額を登録して作った寿司
ネタの種類と数及び金額の管理を行う。
【0056】一方、客が座るカウンタ側には精算専用ゲ
ートを配置し、客がコンベア53上から皿51を取ると
きにこのゲートから手を入れて皿51を取りよる構成に
する。これにより、皿51に付帯したタグ57が精算専
用のゲートを通過することになり、このゲートを制御す
るゲート制御部がタグ57の応答器からネタ名と金額の
情報を受取って記憶部に累計登録する。これにより、客
が食した寿司ネタの種類と数及び合計金額が管理される
ことになる。
【0057】そして、カウンタに表示器も設置しておけ
ば客はこの表示器により寿司を食しながらそれまでの合
計金額を知ることができる。従って、客が代金を支払う
ときの精算業務がスムーズにできることになる。また、
端末装置55のゲート制御部の記憶部に登録した作った
寿司ネタの種類と数、及び精算専用ゲートを制御するゲ
ート制御部の記憶部に登録した客が食した寿司ネタの種
類と数の両方を管理することにより、どの寿司ネタを何
個作り、そのうち何個食され、コンベア53上に何個残
っているかをリアルタイムで知ることができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、応答器を
備えたタグを付帯した移動体がゲート内を通過するとき
のみ確実に移動体を検出でき、しかも移動体の種類と移
動方向を検出でき、従って、このタグを例えば商品の精
算業務等にも利用できてタグの汎用性を向上できる移動
体識別装置を提供できる。
【0059】また、請求項2記載の発明によれば、応答
器を備えたタグを付帯した移動体がゲート内を通過する
ときのみ確実に移動体を検出でき、しかも移動体の種類
と移動方向を検出でき、従って、このタグを例えば商品
の精算業務等にも利用できてタグの汎用性を向上でき、
さらに、回路構成の簡単化及び省電力化を図ることがで
きる移動体識別装置の移動体識別方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す全体の斜視
図。
【図2】同実施の形態における反射板付きループ状アン
テナの構成を示す斜視図。
【図3】同実施の形態におけるゲート制御部の構成を示
すブロック図。
【図4】同実施の形態におけるゲート制御部の制御を示
す流れ図。
【図5】同実施の形態における周波数掃引発振部の動作
を説明する波形図。
【図6】同実施の形態におけるループ状アンテナの時分
割送受信切換え動作を説明するための図。
【図7】同実施の形態において移動体が通過するときの
第1の共振コイルと第2の共振コイルに流れる電流レベ
ルの変化を説明するための図。
【図8】同実施の形態において移動体が第1の共振コイ
ル側から第2の共振コイル側へ通過する状態を示す図。
【図9】同実施の形態における移動体種類検出部による
応答器の共振周波数の検出動作を説明するための波形
図。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるゲート制
御部の制御を示す流れ図。
【図11】図10における第1の共振コイルの電流レベ
ル変化検出処理を示す流れ図。
【図12】図10における第2の共振コイルの電流レベ
ル変化検出処理を示す流れ図。
【図13】本発明の実施の形態の移動体識別装置を万引
監視装置に適用した応用例を説明するための図。
【図14】本発明の実施の形態の移動体識別装置を商品
の登録装置に適用した応用例を説明するための図。
【図15】本発明の実施の形態の移動体識別装置を回転
寿司店での販売精算システムに適用した応用例を説明す
るための図。
【符号の説明】
1…ゲート 2〜5…ループ状アンテナ 6,7…共振コイル 8…ゲート制御部 9…時分割送受信切換部 10…発振器 11…移動体通過検出部 12…周波数掃引発振部 13…レベル変化検出部 14…移動体種類検出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のゲートの周囲に、このゲートの内
    側に移動体検出エリアを構成するように内側に指向方向
    を向けて配置した、一方向のみに指向性を有する複数の
    アンテナと、前記ゲートの両端面側にそれぞれそのゲー
    トの周囲に沿ってループ状に配置した発振回路を構成す
    る第1、第2の共振コイルと、前記各アンテナ及び各共
    振コイルを制御するゲート制御部と、移動体に付帯さ
    れ、この移動体の種類に応じた特有の共振周波数を持つ
    応答器を備えたタグとからなり、 前記ゲート制御部は、前記各アンテナのうち、1つを送
    信用アンテナとし、残りを受信用アンテナとし、これを
    全てのアンテナに対して順次時分割で切換えながら送受
    信制御する時分割送受信切換手段と、この時分割送受信
    切換手段を介して送信用アンテナに送信信号を供給する
    発振器と、受信用アンテナの受信レベルから前記タグを
    付帯した移動体の移動体検出エリア通過を検出する移動
    体通過検出手段と、前記各共振コイルに周波数を掃引す
    る周波数掃引発振部と、前記移動体が移動体検出エリア
    を通過するときの前記各共振コイルに流れる電流レベル
    の変化を検出し、この各共振コイルの電流レベル変化の
    タイミングのずれにより前記移動体の移動方向を検出す
    るレベル変化検出手段と、このレベル変化検出手段が検
    出した電流レベル変化の周波数から前記移動体に付帯さ
    れた応答器の共振周波数を検出し、この応答器に対応し
    た前記移動体の種類を検出する移動体種類検出手段とを
    備えたことを特徴とする移動体識別装置。
  2. 【請求項2】 筒状のゲートの周囲に、このゲートの内
    側に移動体検出エリアを構成するように内側に指向方向
    を向けて配置した、一方向のみに指向性を有する複数の
    アンテナと、前記ゲートの両端面側にそれぞれそのゲー
    トの周囲に沿ってループ状に配置した発振回路を構成す
    る第1、第2の共振コイルと、前記各アンテナ及び各共
    振コイルを制御するゲート制御部と、移動体に付帯さ
    れ、この移動体の種類に応じた特有の共振周波数を持つ
    応答器を備えたタグとからなり、 前記ゲート制御部は、前記各アンテナのうち、1つを送
    信用アンテナとし、残りを受信用アンテナとし、これを
    全てのアンテナに対して順次時分割で切換えながら送受
    信制御する時分割送受信切換手段と、受信用アンテナの
    受信レベルから前記タグを付帯した移動体の移動体検出
    エリア通過を検出する移動体通過検出手段と、前記各共
    振コイルに周波数を掃引する周波数掃引発振部と、前記
    移動体が移動体検出エリアを通過するときの前記各共振
    コイルに流れる電流レベルの変化を検出し、この各共振
    コイルの電流レベル変化のタイミングのずれにより前記
    移動体の移動方向を検出するレベル変化検出手段と、こ
    のレベル変化検出手段が検出した電流レベル変化の周波
    数から前記移動体に付帯された応答器の共振周波数を検
    出し、この応答器に対応した前記移動体の種類を検出す
    る移動体種類検出手段とを備えた移動体識別装置におい
    て、 前記ゲート制御部は、先ず、前記各共振コイルに対して
    前記周波数掃引発振部により周波数を掃引し、前記レベ
    ル変化検出手段が前記各共振コイルのいずれかに流れる
    電流レベルの変化を検出すると前記各共振コイルに対す
    る周波数の掃引を停止し、前記移動体検出手段が検出し
    た前記応答器の共振周波数に基づいて前記各共振コイル
    が構成する発振回路から前記時分割送受信切換手段を介
    して送信用アンテナにその共振周波数の送信信号を供給
    し、前記移動体通過検出手段が移動体の移動体検出エリ
    ア通過を検出すると、送信アンテナに対する共振周波数
    の送信を停止するとともに最初に検出した電流レベル変
    化が前記第1の共振コイルのときには前記第2の共振コ
    イルのみに共振周波数の信号を与え、また、最初に検出
    した電流レベル変化が前記第2の共振コイルのときには
    前記第1の共振コイルのみに共振周波数の信号を与え、
    この共振周波数の信号を与えた共振コイルの電流レベル
    変化を検出すると共振周波数信号の供給を停止して前記
    移動体の種類と移動方向を識別することを特徴とする移
    動体識別方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511674A (ja) * 1999-10-02 2003-03-25 アールエフ・コード・インコーポレーテッド 物品および向き識別用システム
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