JPH1166251A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JPH1166251A
JPH1166251A JP9241999A JP24199997A JPH1166251A JP H1166251 A JPH1166251 A JP H1166251A JP 9241999 A JP9241999 A JP 9241999A JP 24199997 A JP24199997 A JP 24199997A JP H1166251 A JPH1166251 A JP H1166251A
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JP
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card
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Application number
JP9241999A
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English (en)
Inventor
Shinichi Miyashita
信一 宮下
Takahiro Watanabe
高洋 渡辺
Mitsuhiro Okada
充弘 岡田
Manabu Nakamura
学 中村
Keisuke Igarashi
啓介 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固有の識別子が格納された移動情報記憶体と
通信端末との間で無線通信を行う通信システムにおい
て、これらの間での通信状況をユーザに報知し、また、
ユーザが指定した移動情報記憶体と通信端末との間で通
信を行わせる。 【解決手段】 例えばICカード2との間で無線通信す
る通信端末1では、通信制御部24が復調部23を制御
してRWUアンテナ部11を介してICカード2から識
別子を受信し、報知部13が受信された識別子に基づい
て例えば通信可能な領域内に複数の異なるICカード2
が存在することが検出された旨をユーザに報知する。ま
た、入力部14がユーザからICカード2の指定入力を
受け付けて、CPU25等が受信された識別子と指定さ
れたICカード2とが合致することを確認して当該IC
カード2との間で無線通信を行わせる。なお、ICカー
ド2への送信処理は、通信制御部24が変調部21を制
御して発振部22からの搬送波を変調させて行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固有の識別子が格
納された移動情報記憶体と通信端末との間で無線通信を
行う通信システムに関し、特に、移動情報記憶体と通信
端末との間の通信状況をユーザに報知することや、ま
た、例えば通信端末の通信可能領域内に複数の異なる移
動情報記憶体が存在する場合であっても、ユーザにより
指定された移動情報記憶体と通信端末との間で通信させ
ることを行う通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ICカードはクレジットカード
等と同様な大きさのカード基板にマイクロコンピュータ
チップやメモリチップを埋設して構成され、金融、流
通、交通、医療等の種々な分野において実用化が図られ
ている。こうしたICカードには、一般に、固有の識別
子が格納されており、リーダライタ側では、この識別子
を用いてICカードの認証処理等を行う構成となってい
る。ICカードは、このような識別子等といったデータ
を記憶する移動情報記憶体として用いられている。
【0003】また、このようなICカードを用いた通信
システムでは、例えばリーダライタからICカードに対
して電力を伝送供給するとともに、リーダライタとIC
カードとの間で制御コードやデータ等といった情報を通
信することが行われている。こうしたリーダライタとI
Cカードとの間の電力伝送や情報通信では、端子同士を
接触させて行う接触方式の他に、電磁波を用いて行う非
接触方式も採用されている。
【0004】ここで、このような非接触方式を採用した
ICカードを用いてゲートの通過管理を行う通信システ
ムの構成例を図9に示す。同図に示したシステムには、
アンテナにより無線通信を行うリーダライタ機能を有し
た通信端末41と、非接触式ICカード42とが備えら
れている。このシステムでは、ICカード42が通信端
末41のアンテナ付近にかざされる等して当該アンテナ
に近づいた場合に、すなわち、通信端末41により無線
通信が可能な領域内にICカード42が入った場合に、
ICカード42と通信端末41との間で無線通信が可能
な状態となる。
【0005】例えば通信端末41はゲート付近に設置さ
れており、このゲートを通過しようとする者に所持され
たICカード42から識別子を受信して認証処理等を行
う。通信端末41では、この認証処理の結果、正規に登
録されたICカード42を所持していると確認された者
についてはゲートを開いて通過させる一方、登録されて
いないICカード42を所持している者についてはゲー
トを閉じて通過させないようにする。また、例えばゲー
トを通過するための料金が設定されている場合には、通
信端末41がゲート通過者のICカード42との間で情
報通信を行うことにより、当該ICカード42に格納さ
れている残高のデータから通過料金分の金額を減少させ
ることが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなシステムでは、通信端末とICカードとの間で非
接触方式による通信、すなわち無線信号や電磁誘導等を
用いた通信が行われるため、ICカードの所持者(ユー
ザ)にとってICカードと通信端末との間での通信状況
を把握することができないといった不具合があった。す
なわち、このような非接触での通信の状況は視覚的に捉
えることができないため、例えばユーザが複数枚の異な
るICカードを所持している場合には特に、通信端末が
いずれのICカードとの間で通信を行っているのかとい
ったことを把握することがユーザにとって困難であっ
た。
【0007】また、通信端末側としても、例えばユーザ
が意図していなくとも複数枚の異なるICカードが通信
可能な領域内に存在してしまった場合には、いずれのI
Cカードとの間で通信を行えばよいのかを判断すること
ができないといった状況が発生してしまう。すなわち、
例えば受信した識別子によりそれぞれのICカードを識
別できたとしても、これらの内のいずれのICカードと
通信を行うべきかを判断することができないといったこ
とが生じていた。従来の通信システムにおける通信端末
では、このような状況が発生した場合には、例えば複数
の異なるICカードとの間で通信が可能な場合には最初
に通信を開始したICカードとの間で通信を行うように
するといった処理や、また、通信可能領域内に存在する
いずれのICカードとも通信を行うことなく単にゲート
を閉鎖して通過者を遮るといった処理が行われていた。
【0008】しかしながら、前者の処理では、例えばユ
ーザが特定の金融機関のICカードを用いて料金の引き
落とし等を行いたい場合であっても、通信端末の通信可
能領域内に複数の異なる金融機関のICカードが存在し
てしまうと、ユーザにとって引き落とし等を行ってほし
くないICカードと通信端末との間で勝手に通信が行わ
れて、引き落とし等の処理が行われてしまうといった不
具合が生じてしまう。また、後者の処理では、例えばゲ
ートを閉鎖して単にアラームを発するといったことが行
われたとしても、ユーザにとってはICカードと通信端
末との間で通信が正常に行われない原因を把握すること
ができないといった不具合があった。すなわち、ユーザ
は例えば自己が所持しているICカードに不良な点があ
るのか、ICカードと通信端末との間の距離が遠すぎた
のか等といった種々な原因の中から実際の原因を特定す
ることができず、ゲートを通過するといった本来の目的
をスムーズに達成することができないといった不具合が
あった。
【0009】以上のように、従来の通信システムでは、
ICカード等といった移動情報記憶体と通信端末との間
での通信状況をユーザが把握することができないといっ
た不具合があり、また、例えばユーザが複数の移動情報
記憶体を所持している場合等には、通信端末側ではいず
れのICカードとの間で通信を行えばよいのかを判断す
ることができず、ユーザ側では通信端末との間で通信を
行わせたい移動情報記憶体を指定することができないと
いった不具合があった。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、固有の識別子が格納された移
動情報記憶体と通信端末との間で無線通信を行うに際し
て、通信端末とICカードとの間での通信状況をユーザ
に報知することができる通信システムを提供することを
目的とする。また、本発明は、固有の識別子が格納され
た移動情報記憶体と通信端末との間で無線通信を行うに
際して、例えば通信端末の通信可能領域内に複数の異な
る移動情報記憶体が存在する場合であっても、ユーザに
より指定された移動情報記憶体と通信端末との間で通信
を行わせることができる通信システムを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る通信システムでは、固有の識別子が格
納された移動情報記憶体と通信端末との間で無線通信を
行うに際して、これらの間での通信状況を次のようにし
てユーザに報知する。すなわち、通信端末では、通信手
段が移動情報記憶体から識別子を受信し、報知手段が受
信された識別子から通信相手となる移動情報記憶体を特
定してユーザに報知出力する。従って、ユーザは、報知
手段による報知により、通信端末の通信相手となる移動
情報記憶体を把握することができ、これにより、いずれ
の移動情報記憶体と通信端末との間で無線通信が行われ
るのかを確認等することができる。
【0012】また、本発明に係る通信システムでは、固
有の識別子が格納された移動情報記憶体と通信端末との
間で無線通信を行うに際して、これらの間での通信状況
を次のようにしてユーザに報知する。すなわち、通信端
末では、通信手段が移動情報記憶体から識別子を受信
し、報知手段が受信された識別子に基づいて通信可能な
領域内に複数の異なる移動情報記憶体が存在することが
検出された旨をユーザに報知出力する。
【0013】従って、ユーザは、報知手段の報知によ
り、通信端末の通信可能領域内に複数の異なる移動情報
記憶体が存在することを把握することができ、例えばこ
のような原因に起因して通信端末と移動情報記憶体との
間での通信が正常に行われなかった場合に、その原因を
報知により素早く確認することができる。これにより、
ユーザは例えば通信を行わせたくない移動情報記憶体を
通信端末から遠ざける等して、通信を行わせたい移動情
報記憶体のみを通信端末の通信可能領域内に存在させる
ことにより上記の原因を回避することができ、例えば上
記したようなICカードの認証処理によりゲートを通過
するといった本来の目的をスムーズに達成することがで
きる。
【0014】なお、通信端末では、例えば複数の異なる
移動情報記憶体から識別子を受信したことや、複数の異
なる移動情報記憶体からの無線信号が混信していること
等から、通信可能領域内に複数の異なる移動情報記憶体
が存在することを検出することができる。
【0015】また、本発明に係る通信システムでは、固
有の識別子が格納された移動情報記憶体と通信端末との
間で無線通信を行うに際して、通信端末との間で通信を
行わせる移動情報記憶体を次のようにしてユーザに指定
させる。すなわち、通信端末では、入力手段がユーザか
ら移動情報記憶体の指定入力を受け付けるとともに、通
信手段が移動情報記憶体から識別子を受信し、通信制御
手段が受信された識別子と指定された移動情報記憶体と
が合致することを確認して当該移動情報記憶体との間で
前記通信手段により無線通信を行わせる。
【0016】従って、例えばユーザが複数の異なる移動
情報記憶体を所持している場合であっても、通信端末で
はユーザにより指定された移動情報記憶体との間で通信
が行われるため、ユーザが通信を行わせたい移動情報記
憶端末と通信端末との間で通信を行わせることができ
る。また、これとは逆に、ユーザが通信を行わせたくな
いために指定されなかった移動情報記憶端末と通信端末
との間では通信が行われてしまうのを防止することがで
きる。以上のことにより、ユーザは例えば上記したよう
なICカードの認証処理によりゲートを通過するといっ
た本来の目的をスムーズに達成することができる。
【0017】また、本発明に係る通信システムでは、上
記した報知手段により通信端末の送信相手や、通信端末
の通信可能領域内に複数の異なる移動情報記憶体が存在
することが報知された場合に、更に通信端末との間で通
信を行わせる移動情報記憶体を次のようにしてユーザに
指定させる。すなわち、前記通信端末では更に、入力手
段が前記報知手段による報知出力の後にユーザから移動
情報記憶体の指定入力を受け付け、通信制御手段が受信
された識別子と指定された移動情報記憶体とが合致する
ことを確認して当該移動情報記憶体との間で前記通信手
段により無線通信を行わせる。
【0018】従って、例えば報知手段により通信端末の
送信相手となる移動情報記憶体がユーザに報知された後
に、当該移動情報記憶体と通信端末との間で通信が行わ
れてもよいか否かをユーザに指定させること等ができ、
また、例えば報知手段により通信端末の通信可能領域内
に複数の異なる移動情報記憶体が存在することがユーザ
に報知された後に、いずれの移動情報記憶体と通信端末
との間で通信を行わせるかをユーザに指定させること等
ができる。
【0019】このように、ユーザが通信を行わせたいた
めに指定した移動情報記憶端末と通信端末との間で通信
を行わせることができる一方、ユーザが通信を行わせた
くないために指定しなかった移動情報記憶端末と通信端
末との間では通信が行われてしまうのを防止することが
できる。これにより、ユーザは例えば上記したようなI
Cカードの認証処理によりゲートを通過するといった本
来の目的をスムーズに達成することができる。
【0020】ここで、本発明で言う移動情報記憶体に
は、上記したICカードばかりでなく、ユーザに付され
たネームプレートや、商品や物品に付されたタグや、家
畜に付された識別用プレートや、宅配便の荷物やコンテ
ナに付された配送先プレートや、自動車に付されたナン
バー識別用プレート等といったものも包含される。
【0021】すなわち、こうした移動情報記憶体につい
ても上記と同様に、固有の識別子が格納された移動情報
記憶体と通信端末との間で無線通信が行われるに際し
て、いずれの移動情報記憶体と通信端末との間で通信が
行われているのか等といった通信状況をユーザに報知す
ることができ、また、例えば通信端末の通信可能領域内
に複数の異なる移動情報記憶体が存在する場合であって
も、通信端末との間で通信を行わせる移動情報記憶体を
ユーザに指定させることができる。なお、移動情報記憶
体がユーザではなく商品や家畜や自動車等といった物品
に付される場合には、移動情報記憶体の指定入力は例え
ばこうした物品を扱っている者(ユーザ)によって行わ
れる。
【0022】具体的には、例えば自動車に付されたナン
バー識別用プレートに識別子や残高のデータを記憶させ
ておき、道路上のゲート付近に設置された通信端末とプ
レートとの間で無線通信により認証処理や通過料金の引
き落とし等を行うシステムに本発明を適用することがで
きる。すなわち、自動車の運転手(ユーザ)は、自己の
自動車に付されたプレートと通信端末との間で実際に通
信が行われているのか否かといったこと等を報知された
通信状況により確認することができる。また、例えば通
信端末の通信可能領域内に他の者の自動車が存在する場
合であっても、運転手(ユーザ)は自己の自動車のプレ
ートを指定することにより、自己の自動車のプレートと
通信端末との間で通信を行わせることができる。
【0023】なお、本発明を適用することが可能な移動
情報記憶体としては、以上に示したものに限られず、本
発明は、固有の識別子が格納されており、通信端末との
間で無線通信を行う種々な移動情報記憶体に広く適用す
ることができるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。図1には、本発明に係る通信システム
の一例を示してあり、この通信システムには、アンテナ
により無線通信を行うリーダライタ機能を有した通信端
末1と、固有の識別子及び残高のデータが格納された非
接触ICカード2とが備えられている。本例では、ゲー
ト付近に設置された通信端末1により、このゲートを通
過しようとする者(ユーザ)に所持されたICカード2
との間で無線通信を行って当該ICカード2を認証処理
するとともに、当該ICカード2に記憶されている残高
データから通過料金分の金額を減少させることを行う。
なお、ICカード2に格納される固有の識別子として
は、数字や文字等から成る任意の識別子であってよく、
本例では固有の識別番号を包含した識別子がICカード
2に格納されているとする。
【0025】通信端末1には、無線信号を送受信するR
WU(リーダライタユニット)アンテナ部11と、通信
処理や認証処理等を行うRWU制御部12と、通信状況
等を報知する報知部13と、ユーザからの指示等を受け
付ける入力部14とが備えられている。RWUアンテナ
部11はアンテナから構成されており、無線信号を送信
及び受信する機能を有している。
【0026】RWU制御部12には、データを変調する
変調部21と、搬送波を発生する発振部22と、データ
を復調する復調部23と、変調部21及び復調部23に
よる通信処理を制御する通信制御部24と、これら各処
理部21〜24を制御等するCPU25とが備えられて
いる。変調部21は例えばデータを無線信号に変調する
変調器から構成されており、発振部22により発生させ
られた搬送波を用いてデータを変調し、変調したデータ
をRWUアンテナ部11から無線信号として送信させ
る。なお、本例では、通信端末1からICカード2への
電力伝送が行われるものとし、変調部21ではRWUア
ンテナ部11を用いてICカード2へ非接触で電力を供
給させる処理も行われる。
【0027】発振部22は例えば発振器から構成されて
おり、データ等を無線送信するに際して用いられる搬送
波を発生させる。復調部23は例えば無線信号をデータ
に復調する復調器から構成されており、RWUアンテナ
部11により無線受信された信号を復調して元のデータ
に再生させる。本例では、上記したRWUアンテナ部1
1、変調部21、発振部22、復調部23により無線通
信を行うことにより、移動情報記憶体(本例ではICカ
ード)から識別子を受信することや、移動情報記憶体と
の間で無線通信することを行う通信手段が構成される。
【0028】通信制御部24は、後述するCPU25に
より制御されて、上記した変調部21や復調部23によ
る通信処理を制御する機能回路を有している。CPU2
5は例えば各種の演算処理を行う機能回路やデータを記
憶するメモリ等を有しており、RWU制御部12に備え
られた各処理部21〜24における処理を制御等する。
また、本例では、CPU25のメモリには、ICカード
の種別と識別子とを対応付けるテーブルが格納されてお
り、CPU25はICカード2から受信された識別子に
基づいて当該ICカード2の種別を特定する処理を行
う。
【0029】具体的には、金融機関を例とすると、上記
のメモリには例えば”A銀行のICカードA”、”B銀
行のICカードB”、”C銀行のICカードC”、・・
・といったICカードの種別が格納されており、また、
これらに対応付けられて、それぞれのICカードの種別
を特定するための識別子が格納されている。なお、識別
子により特定されるICカードの種別としては、必ずし
も上記のように金融機関の種類等でなくともよく、例え
ば識別子に含まれている識別番号等に基づいて更に銀行
口座の種類やユーザの氏名等までもが特定される構成が
用いられてもよく、このようにICカードの種別と識別
子の対応としてはどのようなものが用いられてもよい。
【0030】また、CPU25では、例えばRWUアン
テナ部11等により複数の異なるICカード2からの識
別子が受信されたことや、複数の異なるICカード2か
らの無線信号が混信を生じていること等に基づいて、R
WUアンテナ部11等により通信可能な領域内に複数の
異なるICカード2が存在していることを検出する。
【0031】報知部13は例えばデータを表示出力する
ディスプレイから構成されており、当該ディスプレイの
画面にICカード2との間での通信状況等を表示出力し
てユーザに報知する。なお、報知部13としては、必ず
しも表示出力によりユーザに報知する構成が用いられな
くともよく、要は、通信状況等をユーザに報知すること
ができる構成であれば、例えば音声により報知を行うと
いった種々な報知方法が用いられてもよい。
【0032】本例では、上記したCPU25により検出
されたICカード2との間での通信状況を報知部13が
報知することにより、RWUアンテナ部11等により受
信された識別子から通信相手となる移動情報記憶体(本
例ではICカード)を特定してユーザに報知出力するこ
とや、RWUアンテナ部11等により受信された識別子
に基づいて当該アンテナ部11等により通信可能な領域
内に複数の異なる移動情報記憶体が存在することが検出
された旨をユーザに報知出力することを行う報知手段が
構成される。
【0033】入力部14は例えばキーやボタンから構成
されており、ユーザからの指示等を受け付ける処理を行
う。図2には、入力部14の一構成例を示してある。す
なわち、本例では、入力部14は複数のボタン31を有
しており、ボタン31としては、例えば”1”、”
2”、・・・、”10”といった番号の入力を受け付け
る番号入力ボタンや、誤入力をクリアする指示を受け付
ける”クリア”ボタンや、入力事項を確定させる指示を
受け付ける”選択入力の確定”ボタン(同図では、”選
択”ボタンとして示した)といったものから構成されて
いる。
【0034】ユーザは、番号入力ボタンを押して番号を
入力し、誤入力部分についてはクリアボタンを押してク
リアし、また、選択ボタンを押して入力事項を確定させ
るといった操作を行うことにより、通信端末1に対して
各種の指示等を入力させることができる。具体的には、
例えば”1”という番号を入力させる場合には、ユーザ
は”1”という番号入力ボタンを押して、選択ボタンを
押すことにより”1”という番号を入力することができ
る。また、例えばユーザが”2”という番号入力ボタン
を誤って押してしまった場合には、クリアボタンを押し
て”2”という番号を画面上から消去し、その後”1”
という番号入力ボタン及び選択ボタンを押すことによ
り”1”という番号を入力することができる。
【0035】なお、入力部14としては、ユーザからの
指示等を受け付けることができるものであればどのよう
な構成であってもよく、例えば上記した報知部13のデ
ィスプレイ画面上にタッチパネルとして上記図2に示し
たようなボタンが設けられていてもよい。本例では、こ
の入力部14により、ユーザから移動情報記憶体(本例
ではICカード)の指定入力を受け付ける入力手段が構
成される。
【0036】また、このように入力部14によりユーザ
からICカードの指定入力が受け付けられた場合には、
CPU25では、RWUアンテナ部11等により受信さ
れた識別子と上記のようにユーザから指定されたICカ
ードとが合致するか否かを確認し、この結果、合致が確
認された場合には通信制御部24を制御して、当該IC
カードとの間でRWUアンテナ部11等により無線通信
を行わせる。すなわち、CPU25では、ユーザにより
指定されたICカードからの識別子が受信されているか
否か、つまり当該ICカードがRWUアンテナ部11等
により通信可能な領域内に存在するか否かを確認して、
当該ICカードが当該領域内に存在することが確認され
た場合には、当該ICカードとの間で無線通信を行わせ
る。これにより、通信端末1では、ユーザによって指定
されたICカードとの間で無線通信を行うことができ
る。
【0037】本例では、CPU25や通信制御部24が
上記のような処理を行うことにより、RWUアンテナ部
11等により受信された識別子とユーザにより指定され
た移動情報記憶体(本例ではICカード)とが合致する
ことを確認して当該移動情報記憶体との間で上記した通
信手段(RWUアンテナ部11等)により無線通信を行
わせる通信制御手段が構成される。
【0038】以上の構成により、通信端末1では、IC
カード2との間で無線通信を行うに際して、ICカード
2との間での通信状況等をユーザに報知することや、ま
た、例えば通信可能領域内に複数の異なるICカードが
存在する場合であっても、ユーザにより指定されたIC
カードとの間で無線通信すること等が行われる。なお、
本例では、通信端末1として、RWUアンテナ部11や
RWU制御部12といったリーダライタ機能部に更に報
知部13や入力部14を備えた構成としたが、例えば報
知部13や入力部14についてもリーダライタ機能部の
中に包含させるような構成が用いられてもよい。
【0039】ICカード2には、本例では、ROMやR
AMといったメモリが備えられており、例えばROMに
は固有の識別子が格納されている。また、RAMには例
えばユーザが金融機関に預金等している金額の残高のデ
ータが記憶されているとする。また、本例では、ICカ
ード2自体には電源が備えられておらず、ICカード2
は通信端末2から無線で供給された電力を用いて動作す
る構成となっている。なお、例えばICカード2自体に
バッテリを備えて、このバッテリによりICカード2が
動作する構成としてもよい。
【0040】また、図3には、通信端末1の通信可能領
域内に複数の異なるICカード2が存在する場合の通信
システムの一例を示してあり、同図には、上記した通信
端末1のRWUアンテナ部11と3枚のICカード2
a、2b、2cとを示してある。なお、上記のように通
信端末1の構成としてはRWUアンテナ部11のみを示
してあり、他の構成部分については図示を省略してあ
る。また、ICカード2としては、図示した3枚のIC
カード2を区別するため、上記したようにそれぞれIC
カード2a、ICカード2b、ICカード2cといった
符号を用いて示してある。
【0041】通信端末1によりICカード2a、2b、
2cとの間で無線通信を行うことが可能な領域は、一般
に、ICカード2a、2b、2cや通信端末1との間で
通信される無線信号の出力強度等に依存して定まり、上
記図3にはこの通信可能領域Rが点線で示されている。
なお、同図では、図示した3枚のICカード2の内の2
枚のICカード2a、2bが通信端末1の通信可能領域
R内に存在している。この場合には、ICカード2a、
2bは通信端末1との間で通信可能な状態にあり、ま
た、ICカード2cは通信端末1との間で通信すること
ができない状態にある。なお、通信端末1の通信可能領
域R内に複数枚の異なるICカード2が存在する場合と
しては、例えば一人のユーザが複数枚の異なるICカー
ド2を所持している場合や、また、それぞれ1枚或いは
複数枚のICカード2を所持した複数人のユーザが通信
端末1の近くに同時に存在している場合等がある。
【0042】次に、以上に示した通信端末1とICカー
ド2とから構成される通信システムにより行われる通信
処理等の手順の一例を説明する。まず、ゲート付近に設
置された通信端末1では、例えばICカードとの間で通
信を行っていない場合には常に、通信可能領域R内に向
けて電力送電を行うとともに、電力を供給されたICカ
ード2から識別子を送信させるための要求コマンドを包
含した要求信号を無線送信する。本例では、通信端末1
からICカード2へはポーリング処理による通信、すな
わち通信可能なそれぞれのICカード2に対して定期的
に問い合わせが行われるような通信が行われているとす
る。なお、通信端末1とICカード2との間で行われる
通信の方式としては、非接触による通信であればどのよ
うな方式が用いられてもよい。
【0043】このような状況で、ゲートを通過しようと
する者(ユーザ)が通信端末1に近づくことにより、こ
のユーザが所持しているICカード2が通信端末1の通
信可能領域R内に入ると、ICカード2では通信端末1
から電力を受電するとともに、上記した要求信号を受信
する。そして、当該要求信号を受信したICカード2で
は、自己の識別子を包含した応答信号を通信端末1へ送
信する。例えばユーザにより所持されている1枚のIC
カード2のみが通信可能領域R内に存在する場合には、
通信端末1では、この1枚のICカード1から受信した
識別子により当該ICカード2を特定する。
【0044】この場合、例えば図4に示すような表示画
面32により、通信端末1により特定されたICカード
2(例えば”カードA”)との間で通信を開始するとい
うことが報知部13により例えば点灯表示を用いてユー
ザに報知される。ユーザはこの表示画面32を見ること
により、通信端末1の通信相手となるICカード2の種
別等を把握して確認等することができる。なお、このよ
うな報知のタイミングは、通信端末1とICカード2と
の間で通信が開始されるときに限られるものではなく、
例えばこれらの間で無線通信が行われている最中に”カ
ードAとの間で通信を行っています。”といった内容の
報知がユーザに対して行われてもよい。
【0045】また、例えば図5に示すような表示画面3
3により、通信端末1とICカード2との間で通信が開
始されるに先立って上記したように通信端末1の通信相
手となるICカード2をユーザに報知するとともに、当
該ICカード2との間での通信を実際に行わせるか(例
えば、番号”1”)、或いは行わせないか(例えば、番
号”2”)といったことをユーザに選択させることもで
きる。すなわち、通信端末1では、上記した入力部14
によりユーザから受け付けられた指定入力に従って、I
Cカード2との間で通信を行う、或いはICカード2と
の間で通信を行わないといった2つの場合の処理を制御
する。なお、以上のような報知は、通信端末1の通信可
能領域R内に1枚のICカードのみが存在している場合
に限られず、例えば当該領域R内に複数枚のICカード
2が存在している場合にも行われてよい。
【0046】また、例えば通信端末1の通信可能領域R
内に複数枚の異なるICカード2が存在する場合には、
通信端末1では上記したように、これら複数枚のICカ
ード2からの応答信号が混信していることや、複数枚の
異なるICカード2からの識別子が受信されたこと等が
認識される。なお、本例では、通信端末1に所定の一定
時間を計時する機能が備えられており、この一定時間以
内の間に複数の異なる識別子(応答信号)が受信された
場合には、通信可能領域R内に複数の異なるICカード
2が存在することが判定される。この判定処理は、上記
したように、RWUアンテナ11、復調部23、通信制
御部24等により受信された識別子がCPU25に入力
されて行われる。
【0047】このように通信端末1では、通信可能領域
R内に複数の異なるICカード2が認識された場合に
は、例えば通信可能領域R内に存在するいずれのICカ
ード2とも通信を行うことなく、図6に示すような表示
画面34により、当該領域R内に複数の異なるICカー
ド2があるためにいずれのICカード2との間で通信を
行えばよいかを判断できず、このために、ゲートを開放
させることができない旨をユーザに報知する。
【0048】このようなメッセージにより、ユーザは通
信端末1の通信可能領域R内に複数の異なるICカード
2が存在することをすぐに把握することができ、例えば
通信を行わせたいICカード2を通信端末1のRWUア
ンテナ部11に更に近づけることや、通信を行わせたく
ないICカード2を通信端末1から遠ざけること等によ
り、通信を行わせたいICカード2のみを通信端末1の
通信可能領域R内に存在させるようにすることができ
る。
【0049】すなわち、ユーザは、通信端末1の通信可
能領域R内に複数枚の異なるICカードが存在する場合
に、通信端末1とICカード2との間で正常に通信が行
われなかった原因を素早く確認することができるため、
この原因に起因してゲートが閉じられている通過制限状
態を回避するまでにかかる時間を比較的短くすることが
できる。これにより、ユーザはゲートを通過するといっ
た本来の目的をスムーズに達成することができる。
【0050】また、上記のように通信端末1の通信可能
領域R内に複数枚の異なるICカード2が存在すること
が認識された旨をユーザに報知するとともに、例えば図
7に示すような表示画面35により、ユーザからICカ
ード2の指定入力を受け付けるようにすることもでき
る。すなわち、例えば通信端末1により複数の異なる識
別子が受信されている場合には、これらの識別子に基づ
いて認識された複数の異なるICカード2の種別等の詳
細が表示画面35に表示される。
【0051】上記図7の場合には、ユーザは入力部14
を操作して番号を指定入力させることにより、A銀行の
カード(”カードA”)、B銀行のカード(”カード
B”)、C銀行のカード(”カードC”)の内のいずれ
かを選択して指定することができる。通信端末1では、
ユーザからの指定を受け付けると、通信可能領域R内に
存在するICカード2から受信された識別子と指定され
たICカード2とが合致することを確認して当該ICカ
ード2との間でRWUアンテナ部11等により無線通信
を行わせる。
【0052】具体的には、例えばユーザにより番号”
1”が入力されて”カードA”が指定されると、通信端
末1ではカードAの識別子が受信されていることを確認
して、通信可能領域R内に存在するカードAの残高のデ
ータから通過料金分の金額を引き落とすとともに、ゲー
トを開いて当該カードAの所持者(ユーザ)に通過させ
る。このように、通信端末1の通信可能領域R内に複数
枚の異なるICカード2が存在してしまった場合であっ
ても、ユーザにより指定されたICカード2と通信端末
1との間で通信を行わせることができる。すなわち、ユ
ーザが料金の引き落とし等を行わせたいICカード2と
通信端末1との間で確実に通信を行わせる一方、ユーザ
が料金の引き落とし等を行わせたくないICカード2と
通信端末1との間では通信が行われてしまうのを防止す
ることができる。
【0053】また、通信端末1の通信可能領域R内に複
数枚の異なるICカード2が存在することが検出された
場合にはゲートを閉じてユーザに報知するとともに、ゲ
ート通過のために必要な通信処理がユーザによって指定
されたICカード2と通信端末1との間で正常に行われ
て終了しない限りゲートが開かれないようにすることに
より、ゲートの通過管理を確実に行うことができる。な
お、上記では、通信端末1により受信された識別子に基
づいて認識されたICカード2、すなわち通信可能領域
R内に存在することが認識されたICカード2の中から
いずれかをユーザに指定させる構成を用いたが、例えば
予め設定されている複数の異なるICカード2の種別の
中からいずれかをユーザに指定させて、指定されたIC
カード2が通信可能領域R内に存在している場合には当
該ICカード2と通信端末1との間で通信を行うといっ
た構成が用いられてもよい。
【0054】また、上記では、通信端末1とICカード
2との間での通信状況がユーザに報知された後にユーザ
からICカード2の指定入力を受け付ける構成を用いた
が、例えば通信端末1により通信可能領域R内に存在す
るICカード2が検出される前に、或いは、検出される
際にユーザからICカード2の指定入力を受け付ける構
成とすることもできる。この場合には、通信端末1では
例えば図8に示すような表示画面36により、ユーザが
ゲートに近づいたとき等に、ユーザからのICカード2
の指定入力を受け付ける。そして、ユーザからICカー
ド2の指定が入力されると、通信可能領域R内に存在す
るICカード2から受信された識別子と指定されたIC
カード2とが合致することを確認して、当該ICカード
2との間でRWUアンテナ部11等により無線通信を行
わせる。
【0055】例えば上記図8の場合、ユーザは入力部1
4を操作することにより”カードA”、”カード
B”、”カードC”、”カードD”の内のいずれかを指
定することができる。例えばユーザにより番号”3”が
入力されて”カードC”が指定されると、通信端末1で
は通信可能領域R内にカードCが存在することを受信し
た識別子に基づいて確認し、当該領域R内にカードCが
存在することが確認されると、カードCの残高のデータ
から通過料金分の金額を引き落とすとともに、ゲートを
開いてユーザに通過させる。
【0056】このように、ユーザからICカード2の指
定入力を受け付けることにより、例えば通信端末1の通
信可能領域R内に複数枚の異なるICカード2が存在す
る場合であっても、ユーザが通信を行わせたいために指
定したICカード2と通信端末1との間で通信を行わせ
ることができる一方、ユーザが通信を行わせたくないた
めに指定しなかったICカード2と通信端末1との間で
は通信が行われてしまうのを防止することができる。こ
れにより、ユーザはゲートを通過するといった本来の目
的をスムーズに達成することができる。
【0057】ここで、上記実施例では、通信端末とIC
カードとの間で無線信号を用いた通信を行う構成とし、
これらの間の距離が比較的大きな場合であっても通信が
可能な構成としたが、通信端末とICカードとの間で行
われる通信の形態としては、非接触による通信であれ
ば、例えば比較的近距離での電磁結合を用いた通信が行
われる構成であってもよい。すなわち、例えばユーザが
ICカードを通信端末のアンテナの上方等にかざした場
合にこれらの間で通信可能な状態となる構成を用いるこ
ともでき、この場合には、例えば複数枚の異なるICカ
ードが格納された財布等をユーザが通信端末のアンテナ
の上方等にかざした状況等において本発明は特に有効な
効果を奏する。
【0058】また、上記実施例では、移動情報記憶体と
してICカードを用いた場合を示したが、本発明は、上
記したようにネームプレートやタグ等といった種々な移
動情報記憶体に適用可能なものである。また、上記実施
例では、本発明に係る通信システムをゲートの通過管理
を行うシステムに適用した場合を示したが、本発明は、
例えば所定の部屋への入退室を管理するシステムや、金
融機関における預金等の取引処理を管理するシステム等
といった種々なシステムに適用可能なものであり、通信
端末と移動情報記憶体との間での無線通信の状況をユー
ザに報知することや、ユーザにより指定された移動情報
記憶体と通信端末との間で通信を行わせること等といっ
たことを実現させることができるものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る通信
システムによると、固有の識別子が格納された移動情報
記憶体と通信端末との間で無線通信を行うに際して、通
信端末に備えられた報知手段により、移動情報記憶体か
ら受信された識別子に基づいて通信相手となる移動情報
記憶体を特定してユーザに報知出力するようにしたた
め、ユーザはいずれの移動情報記憶体と通信端末との間
で無線通信が行われるのか等といった通信状況を当該報
知により把握することができる。
【0060】また、本発明に係る通信システムによる
と、固有の識別子が格納された移動情報記憶体と通信端
末との間で無線通信を行うに際して、通信端末に備えら
れた報知手段により、移動情報記憶体から受信された識
別子に基づいて通信可能な領域内に複数の異なる移動情
報記憶体が存在することが検出された旨をユーザに報知
出力するようにしたため、ユーザは通信端末の通信可能
領域内に複数の異なる移動情報記憶体が存在していると
いった通信状況を当該報知により把握することができ
る。
【0061】また、本発明に係る通信システムによる
と、固有の識別子が格納された移動情報記憶体と通信端
末との間で無線通信を行うに際して、通信端末によりユ
ーザからの移動情報記憶体の指定入力を受け付けるとと
もに、移動情報記憶体から受信された識別子と指定され
た移動情報記憶体とが合致することを確認して当該移動
情報記憶体との間で無線通信を行うようにしたため、例
えば通信端末の通信可能領域内に複数の異なる移動情報
記憶体が存在する場合であっても、ユーザにより指定さ
れた移動情報記憶体と通信端末との間で無線通信を行わ
せることができる一方、ユーザにより指定されていない
移動情報記憶体と通信端末との間では無線通信が行われ
てしまうのを防止することができる。
【0062】また、本発明に係る通信システムによる
と、上記した報知手段による報知出力の後にユーザから
移動情報記憶体の指定入力を受け付け、移動情報記憶体
から受信された識別子と指定された移動情報記憶体とが
合致することを確認して当該移動情報記憶体との間で無
線通信を行うようにしたため、例えば通信端末の通信可
能領域内に複数の異なる移動情報記憶体が存在する場合
であっても、ユーザにより指定された移動情報記憶体と
通信端末との間で無線通信を行わせることができる一
方、ユーザにより指定されていない移動情報記憶体と通
信端末との間では無線通信が行われてしまうのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通信システムの構成例
である。
【図2】通信端末の入力部の構成例である。
【図3】通信端末とICカードとの間での無線通信を説
明するための図である。
【図4】ユーザに対する表示画面による報知の一例であ
る。
【図5】ユーザに対する表示画面による報知の一例であ
る。
【図6】ユーザに対する表示画面による報知の一例であ
る。
【図7】ユーザに対する表示画面による報知の一例であ
る。
【図8】ユーザに対する表示画面による報知の一例であ
る。
【図9】従来例に係る通信システムの一例である。
【符号の説明】
1・・通信端末、 2、2a、2b、2c・・非接触I
Cカード、11・・RWUアンテナ部、 12・・RW
U制御部、 13・・報知部、14・・入力部、 21
・・変調部、 22・・発振部、 23・・復調部、2
4・・通信制御部、 25・・CPU、 31・・ボタ
ン、R・・通信可能領域、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 学 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 五十嵐 啓介 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有の識別子が格納された移動情報記憶
    体と通信端末との間で無線通信を行う通信システムにお
    いて、 通信端末には、移動情報記憶体から識別子を受信する通
    信手段と、 受信された識別子から通信相手となる移動情報記憶体を
    特定してユーザに報知出力する報知手段と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 固有の識別子が格納された移動情報記憶
    体と通信端末との間で無線通信を行う通信システムにお
    いて、 通信端末には、移動情報記憶体から識別子を受信する通
    信手段と、 受信された識別子に基づいて通信可能な領域内に複数の
    異なる移動情報記憶体が存在することが検出された旨を
    ユーザに報知出力する報知手段と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
  3. 【請求項3】 固有の識別子が格納された移動情報記憶
    体と通信端末との間で無線通信を行う通信システムにお
    いて、 通信端末には、移動情報記憶体から識別子を受信する通
    信手段と、 ユーザから移動情報記憶体の指定入力を受け付ける入力
    手段と、 受信された識別子と指定された移動情報記憶体とが合致
    することを確認して当該移動情報記憶体との間で前記通
    信手段により無線通信を行わせる通信制御手段と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の通信シス
    テムにおいて、 前記通信端末には更に、前記報知手段により報知出力し
    た後にユーザから移動情報記憶体の指定入力を受け付け
    る入力手段と、 受信された識別子と指定された移動情報記憶体とが合致
    することを確認して当該移動情報記憶体との間で前記通
    信手段により無線通信を行わせる通信制御手段と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
JP9241999A 1997-08-22 1997-08-22 通信システム Pending JPH1166251A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040098A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報読取装置および情報読取システム
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