JPH1164752A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JPH1164752A
JPH1164752A JP21661897A JP21661897A JPH1164752A JP H1164752 A JPH1164752 A JP H1164752A JP 21661897 A JP21661897 A JP 21661897A JP 21661897 A JP21661897 A JP 21661897A JP H1164752 A JPH1164752 A JP H1164752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
holding
housing
light beam
deflecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21661897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3869529B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Fukutome
康行 福留
Takashi Shiraishi
貴志 白石
Masao Yamaguchi
雅夫 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP21661897A priority Critical patent/JP3869529B2/ja
Publication of JPH1164752A publication Critical patent/JPH1164752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3869529B2 publication Critical patent/JP3869529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明の目的は、高画質化が可能となる光走
査装置及びこの光走査装置を利用した画像形成装置を提
供することにある。 【解決手段】この光走査装置のハウジング100に設け
られた突起部102に有限レンズユニット110のホー
ル112を係合し、ホルダ111の側面111aをハウ
ジング100の所定位置にもうけられた位置決め用壁面
101に当接し、ホルダ111に一体に形成された固定
部113、114の斜面113a,114aに固定用ネ
ジ115、116をそれぞれ挿入することにより、有限
レンズユニット110をハウジング100の所定位置に
正確に位置決めするとともにハウジング100と締結す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光走査装置に係
り、特に複数ドラム方式カラープリンタ、複数ドラム方
式カラー複写機、多色カラープリンタ、多色カラー複写
機、高速レーザプリンタ、デジタル複写機などに利用可
能な、複数のビームを走査するマルチビーム光走査装置
ならびにこのマルチビーム光走査装置が利用される画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、複数ドラム方式カラープリン
タあるいは複数ドラム方式カラー複写機などの画像形成
装置では、色分解された各色成分に対応する複数の画像
形成部、及び、この画像形成部に、色成分ごとの画像デ
ータに対応する複数のレーザビームを提供する光走査装
置すなわちレーザ露光装置が利用される。
【0003】この種の画像形成装置では、各画像形成部
のそれぞれに対応して複数の光走査装置が配置される例
と、複数のレーザビームを提供可能に形成されたマルチ
ビーム光走査装置が配置される例とが知られている。
【0004】一般に、光走査装置は、光源としての複数
の半導体レーザ素子、各レーザ素子からそれぞれ出射さ
れた複数のレーザビームのビーム径を所定の大きさに絞
り込む第1のレンズ群すなわち偏向前光学系、第1のレ
ンズ群により絞り込まれた複数のレーザビームを記録媒
体が搬送される方向すなわち副走査方向と直交する方向
すなわち主走査方向に連続的に反射する光偏向装置、光
偏向装置により偏向されたレーザビームを記録媒体上の
所定の位置すなわち像面と実際にレーザビームが結像す
る結像面とを一致させるように収束する第2のレンズ群
すなわち偏向後光学系などを有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この光走査装置の偏向
前光学系は、光走査装置におけるハウジングの所定位置
に配置された有限レンズユニットを備えている。この有
限レンズユニットは、光源としての半導体レーザ、及び
この半導体レーザから出射されたレーザビームのビーム
径を所定の大きさに絞り込む偏向前光学系に含まれる有
限焦点レンズあるいはコリメータレンズを、ホルダが一
体に保持することによって構成されている。
【0006】このような有限レンズユニットを光走査装
置のハウジング上の所定位置に配置するためには、有限
レンズユニットがハウジングにもうけられた位置決め用
平行ピンで支持され、ハウジング上の最適な位置に移動
されることにより位置決めされる。
【0007】すなわち、ハウジングは、位置決め用平行
ピンとして2本の突起を有し、有限レンズユニットは、
この突起に対応したホールを有している。有限レンズユ
ニットに形成されたホールの大きさは、ハウジングの突
起との加工精度を考慮して、突起の大きさに対して若干
大きめに形成されている。そして、ハウジングに形成さ
れた位置決め用平行ピンを、有限レンズユニットに形成
されたホールに係合させることにより、有限レンズユニ
ットをハウジング上に配置し、この有限レンズユニット
は、位置決めされた状態でハウジングに対してネジなど
により固定される。
【0008】しかしながら、このような位置決め方法で
有限レンズユニットを位置決めする際には、ハウジング
側の突起と有限レンズユニット側のホールとで簡略的な
位置出しはできるが、正確な位置決めができる位置決め
部材を両者ともに持たないため、有限レンズユニットが
ハウジングに対して最適な位置よりずれて配置される場
合がある。すなわち、有限レンズユニットがハウジング
に対して主走査方向にわずかに回転して配置される場合
がある。
【0009】このように、本来配置されるべき位置に対
してずれて配置されてしまった場合には、シングルビー
ムを用いた光学ユニットでは、偏向後光学系をレーザビ
ームが通過する通過位置がずれることにより、ビーム径
が設計値とは異なる大きさに変化してしまうという問題
が発生する。この場合、ビーム径が設計値と異なると、
解像度を低下させたり、ドット位置がずれたりするなど
画質に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0010】また、複数の有限レンズユニットを備えた
マルチビームを用いた光学ユニットでは、それぞれの有
限レンズユニットのハウジング上における主走査方向の
取り付け位置がずれることにより、像面における各レー
ザビームの位置が相対的にずれ、色ずれやドット位置ず
れを発生させるなどの画質に悪影響を及ぼす問題が発生
する。
【0011】このように、有限レンズユニットがハウジ
ングの所定位置からずれて配置されることにより、画像
形成部で形成される画像の画質に悪影響を及ぼす。特
に、マルチビーム光学系では、色ずれ、ドット位置ずれ
が顕著となり、画像の劣化の原因となる。この発明の目
的は、低コストで高画質化が可能となる光走査装置及び
この光走査装置を適用した画像形成装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、請求項1によれば、光ビームを発生す
る光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光
学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保
持手段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを
第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正
のパワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成
された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に
直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段
によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査
するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2
光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するととも
に、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決
めする位置決め部を有する収容手段と、前記保持手段に
設けられているとともに、前記収容手段の位置決め部及
び前記収容手段における前記保持手段が接触する面に前
記保持手段を押し当てた状態で前記収容手段に固定する
固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置が提
供される。
【0013】請求項2によれば、光ビームを発生する光
源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特
性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手
段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1
方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパ
ワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成され
た複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交
する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によ
って偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査する
ように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学
部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前
記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする
位置決め部を有する収容手段と、前記保持手段と一体に
形成された固定部を有し、この固定部から前記収容手段
の位置決め部及び前記収容手段における前記保持手段が
接触する接触面に対して押圧力を発生するような角度で
ネジを挿入することにより、前記保持手段を前記位置決
め部及び接触面に押し当てた状態で前記収容手段に固定
する固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置
が提供される。
【0014】請求項3によれば、ΣNi(N1+N2+
…+NM)(Mは1以上の整数でMが1のとき、ΣNi
=N1、かつNiの内の少なくとも1つは2以上の整
数)の光源と、前記ΣNi個のそれぞれの光源から出射
された光ビームに所定の光学特性を付与するΣNi個の
第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第
1光学部材から出射されたΣNi本の光ビームを第1方
向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワ
ーが与えられたM組の第2光学部材と、回転可能に形成
された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に
直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段
によって偏向されたΣNi本の光ビームを所定の像面に
等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持
手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容す
るとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するよう
に位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記保
持手段に設けられているとともに、前記収容手段の位置
決め部及び前記収容手段における前記保持手段が接触す
る面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容手段に
固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査
装置が提供される。
【0015】請求項4によれば、光ビームを発生する光
源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特
性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手
段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1
方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパ
ワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成され
た複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交
する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によ
って偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査する
ように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学
部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前
記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする
位置決め部を有する収容手段と、前記保持手段に設けら
れているとともに、前記収容手段の位置決め部及び前記
収容手段における前記保持手段が接触する面に前記保持
手段を押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手
段と、を備えた光走査装置と、前記結像手段によって結
像される光ビームの像面に対応する位置に配置された感
光体上に、光源から出射された光ビームに対応する像を
形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画
像形成装置が提供される。
【0016】請求項5によれば、光ビームを発生する光
源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特
性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手
段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1
方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパ
ワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成され
た複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交
する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によ
って偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査する
ように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学
部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前
記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする
位置決め部を有する収容手段と、前記収容手段の位置決
め部に向けて前記保持手段を付勢することにより押し当
てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備え
たことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0017】請求項6によれば、光ビームを発生する光
源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特
性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手
段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1
方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパ
ワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成され
た複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交
する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によ
って偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査する
ように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学
部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前
記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする
位置決め部を有する収容手段と、前記収容手段の位置決
め部に向けて前記保持手段を付勢する板バネを有し、こ
の板バネと前記位置決め部との間で前記保持手段を挟持
することにより前記収容手段に固定する固定手段と、を
備えたことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0018】請求項7によれば、ΣNi(N1+N2+
…+NM)(Mは1以上の整数でMが1のとき、ΣNi
=N1、かつNiの内の少なくとも1つは2以上の整
数)の光源と、前記ΣNi個のそれぞれの光源から出射
された光ビームに所定の光学特性を付与するΣNi個の
第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第
1光学部材から出射されたΣNi本の光ビームを第1方
向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワ
ーが与えられたM組の第2光学部材と、回転可能に形成
された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に
直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段
によって偏向されたΣNi本の光ビームを所定の像面に
等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持
手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容す
るとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するよう
に位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記収
容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢するこ
とにより押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定
手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置が提供さ
れる。
【0019】請求項8によれば、光ビームを発生する光
源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特
性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手
段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1
方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパ
ワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成され
た複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交
する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によ
って偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査する
ように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学
部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前
記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする
位置決め部を有する収容手段と、前記収容手段の位置決
め部に向けて前記保持手段を付勢することにより押し当
てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備え
た光走査装置と、前記結像手段によって結像される光ビ
ームの像面に対応する位置に配置された感光体上に、光
源から出射された光ビームに対応する像を形成する画像
形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置が
提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の光走査装置、並びにこの光走査装置を利用した画像形
成装置の一実施例について詳細に説明する。図1には、
この発明の実施の形態であるマルチビーム光走査装置が
利用されるカラー画像形成装置が示されている。なお、
この種のカラー画像形成装置では、通常、Yすなわちイ
エロー、Mすなわちマゼンタ、Cすなわちシアンおよび
Bすなわちブラック(黒)の各色成分ごとに色分解され
た4種類の画像データと、Y,M,CおよびBのそれぞ
れに対応して各色成分ごとに画像を形成する、さまざま
な装置が4組利用されることから、各参照符号に、Y,
M,CおよびBを付加することで、色成分ごとの画像デ
ータとそれぞれに対応する装置を識別する。
【0021】図1に示されるように、画像形成装置10
0は、色分解された色成分すなわちY=イエロー,M=
マゼンタ,C=シアンおよびB=ブラックごとに画像を
形成する画像形成手段としての第1ないし第4の画像形
成部50Y,50M,50Cおよび50Bを有してい
る。
【0022】各画像形成部50(Y,M,CおよびB)
は、図2を用いて後述するマルチビーム光走査装置1の
第3の折り返しミラー37Y,37M,37Cおよび第
1の折り返しミラー33Bを介して各色成分画像に対応
するレーザビームL(Y,M,CおよびB)が出射され
る位置に対応して、光走査装置1の下方に、50Y,5
0M,50Cおよび50Bの順で直列に配置されてい
る。
【0023】各画像形成部50(Y,M,CおよびB)
の下方には、各画像形成部50(YM,CおよびB)に
より形成された画像を搬送する搬送ベルト52が配置さ
れている。
【0024】搬送ベルト52は、図示しないモータによ
り矢印の方向に回転されるベルト駆動ローラ56および
テンションローラ54に掛け渡され、ベルト駆動ローラ
56が回転される方向に所定の速度で回転される。
【0025】各画像形成部50(Y,M,CおよびB)
は、それぞれ、円筒ドラム状で、矢印の方向に回転可能
に形成され、画像に対応する静電潜像が形成される像担
持体として機能する感光体ドラム58Y,58M,58
Cおよび58Bを有している。
【0026】それぞれの感光体ドラム58(Y,M,C
およびB)の周囲には、感光体ドラム58(Y,M,C
およびB)の表面に所定の電位を提供する帯電装置60
Y,60M,60Cおよび60B、感光体ドラム58
(Y,M,CおよびB)の表面に形成された静電潜像に
対応する色が与えられているトナーを供給することで現
像する現像手段として機能する現像装置62Y,62
M,62Cおよび62B、搬送ベルト52を感光体ドラ
ム58(Y,M,CおよびB)との間に介在させた状態
で感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に対向さ
れ、搬送ベルト52または搬送ベルト52を介して搬送
される記録媒体すなわち記録用紙Pに感光体ドラム58
(Y,M,CおよびB)のトナー像を転写する転写装置
64Y,64M,64Cおよび64B、転写装置64
(Y,M,CおよびB)を介してトナー像が転写された
あとに感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)上に残
った残存トナーを除去するクリーナ66Y,66M,6
6Cおよび66B、及び、転写装置64(Y,M,Cお
よびB)を介してトナー像が転写されたあとの感光体ド
ラム58(Y,M,CおよびB)上に残った残存電位を
除去する除電装置68Y,68M,68Cおよび68B
が、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の回転
方向に沿って順に配置されている。
【0027】なお、光走査装置1の各ミラー37Y,3
7M,37Cおよび33Bにより案内される感光体ドラ
ム58上で副走査方向に2つのビームとなる、2本のビ
ームを合成されたレーザビームLY,LM,LCおよび
LBは、それぞれ、各帯電装置60(Y,M,Cおよび
B)と各現像装置62(Y,M,CおよびB)との間に
照射される。
【0028】搬送ベルト52の下方には、各画像形成部
50(Y,M,CおよびB)により形成された画像が転
写されるための記録媒体すなわち用紙Pを収容する用紙
カセット70が配置されている。
【0029】用紙カセット70の一端であって、テンシ
ョンローラ54に近接する側には、おおむね半月状に形
成され、用紙カセット70に収容されている用紙Pを、
最上部から1枚ずつ取り出す送り出しローラ72が配置
されている。送り出しローラ72とテンションローラ5
4との間には、カセット70から取り出された1枚の用
紙Pの先端と画像形成部50B(黒)の感光体ドラム5
8Bに形成されたトナー像の先端とを整合させるための
レジストローラ74が配置されている。
【0030】レジストローラ74と第1の画像形成部5
0Yとの間であって、テンションローラ54の近傍、実
質的に、搬送ベルト52を挟んでテンションローラ54
の外周上には、レジストローラ72を介して所定のタイ
ミングで搬送される1枚の用紙Pに、所定の静電吸着力
を提供する吸着ローラ76が配置されている。なお、吸
着ローラ76の軸線とテンションローラ54は、平行に
配置される。
【0031】搬送ベルト52の一端であって、ベルト駆
動ローラ56の近傍、実質的に、搬送ベルト52を挟ん
でベルト駆動ローラ56の外周上には、搬送ベルト52
あるいは搬送ベルト52により搬送される用紙P上に形
成された画像の位置を検知するためのレジストセンサ7
8および80が、ベルト駆動ローラ56の軸方向に所定
の距離をおいて配置されている。
【0032】ベルト駆動ローラ56の外周に対応する搬
送ベルト52上には、搬送ベルト52上に付着したトナ
ーあるいは用紙Pの紙かすなどを除去する搬送ベルトク
リーナ82が配置されている。
【0033】搬送ベルト52を介して搬送された用紙P
がテンションローラ56から離脱されてさらに搬送され
る方向には、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定
着する定着装置84が配置されている。
【0034】図2には、図1に示したカラー画像形成装
置に利用されるマルチビーム光走査装置が示されてい
る。なお、図1に示したカラー画像形成装置では、通
常、Yすなわちイエロー、Mすなわちマゼンタ、Cすな
わちシアンおよびBすなわちブラック(黒)の各色成分
ごとに色分解された4種類の画像データと、Y,M,C
およびBのそれぞれに対応して各色成分ごとに画像を形
成するさまざまな装置が4組利用されることから、同様
に、各参照符号にY,M,CおよびBを付加すること
で、色成分ごとの画像データとそれぞれに対応する装置
を識別する。
【0035】図2に示されるように、マルチビーム光走
査装置1は、光源としてのレーザ素子から出射されたレ
ーザビームを、所定の位置に配置された像面すなわち図
1に示した第1ないし第4の画像形成部50Y,50
M,50Cおよび50Bの感光体ドラム58Y,58
M,58Cおよび58Bのそれぞれの所定の位置に向か
って所定の線速度で偏向する偏向手段としてのただ1つ
の光偏向装置5を有している。なお、以下、光偏向装置
5によりレーザビームが偏向される方向を主走査方向と
示す。
【0036】光偏向装置5は、複数、たとえば、8面の
平面反射鏡(面)が正多角形状に配置された多面鏡本
体、即ちポリゴンミラー5aと、ポリゴンミラー5a
を、主走査方向に所定の速度で回転させる図示しないモ
ータとを有している。ポリゴンミラー5aは、たとえ
ば、アルミニウムにより形成される。また、ポリゴンミ
ラー5aの各反射面は、ポリゴンミラー5aが回転され
る方向を含む面すなわち主走査方向と直交する面、すな
わち、副走査方向に沿って切り出されたのち、切断面
に、たとえば、SiO2 などの表面保護層が蒸着される
ことで提供される。
【0037】光偏向装置5と像面との間には、光偏向装
置5の反射面により所定の方向に偏向されたレーザビー
ムに所定の光学特性を与える結像手段としての第1およ
び第2の結像レンズ30aおよび30bからなる2枚組
みの偏向後光学系30、偏向後光学系30の第2の結像
レンズ30bから出射されたそれぞれの合成されたレー
ザビームL(YM,CおよびB)の個々のビームが、画
像が書き込まれる領域より前の所定の位置に到達したこ
とを検知するためのただ1つの水平同期検出器23、及
び、偏向後光学系30と水平同期検出器23との間に配
置され、偏向後光学系30内の後述する少なくとも一枚
のレンズを通過された4×2本の合成されたレーザビー
ムL(Y,M,CおよびB)の一部を、水平同期検出器
23に向かって主・副走査方向共異なる方向へ反射させ
るただ1組の水平同期用折り返しミラー25などが配置
されている。
【0038】次に、光源としてのレーザ素子と光偏向装
置5との間の偏向前光学系について詳細に説明する。光
走査装置1は、Ni(iは正の整数)を満たす第1およ
び第2の2つ(N1=N2=N3=N4=2)のレーザ
素子を含み、色成分に色分解された画像データに対応す
るレーザビームを発生する第1ないし第4の光源3Y,
3M,3Cおよび3B(M,Mは正の整数で、ここでは
4)を有している。
【0039】第1ないし第4の光源3Y,3M,3Cお
よび3Bは、それぞれ、Yすなわちイエロー画像に対応
するレーザビームを出射するイエロー第1レーザ3Ya
およびイエロー第2レーザ3Yb、Mすなわちマゼンタ
画像に対応するレーザビームを出射するマゼンタ第1レ
ーザ3Maおよびマゼンタ第2レーザ3Mb、Cすなわ
ちシアン画像に対応するレーザビームを出射するシアン
第1レーザ3Caおよびシアン第2レーザ3Cb、なら
びに、Bすなわちブラック画像に対応するレーザビーム
を出射する黒第1レーザ3Baおよび黒第2レーザ3B
bを有している。なお、それぞれのレーザ素子からは、
互いに対をなす第1ないし第4のレーザビームLYaお
よびLYb,LMaおよびLMb,LCaおよびLC
b、ならびに、LBaおよびLBbが出射される。
【0040】それぞれのレーザ素子3Ya,3Ma,3
Caならびに3Baと光偏向装置5との間には、それぞ
れの光源3Ya,3Ma,3Caならびに3Baからの
レーザビームLYa,LMa,LCaならびにLBaの
断面ビームスポット形状を所定の形状に整える4組みの
偏向前光学系7(Y,M,CおよびB)が配置されてい
る。
【0041】ここで、イエロー第1レーザ3Yaから光
偏向装置5に向かうレーザビームLYaを代表させて、
偏向前光学系7(Y)について説明する。イエロー第1
レーザ3Yaから出射された発散性のレーザビームは、
有限焦点レンズあるいはコリメータレンズ9Yaにより
所定の収束性が与えられたのち、絞り10Yaにより、
断面ビーム形状が所定の形状に整えられる。絞り10Y
aを通過されたレーザビームLYaは、第2光学部材と
してのハイブリッドシリンダレンズ11Yを介して、副
走査方向に対してのみ、さらに、所定の収束性が与えら
れて、光偏向装置5に案内される。
【0042】有限焦点レンズ9Yaとハイブリッドシリ
ンダレンズ11Yとの間には、ハーフミラー12Yが、
有限焦点レンズ9Yaとハイブリッドシリンダレンズ1
1Yとの間の光軸に対して所定の角度で挿入されてい
る。
【0043】ハーフミラー12Yにおいて、イエロー第
1レーザ3YaからのレーザビームLYaが入射される
面と反対の面には、イエロー第1レーザ3Yaからのレ
ーザビームLYaに対して副走査方向に所定のビーム間
隔を提供可能に配置されたイエロー第2レーザ3Ybか
らのレーザビームLYbが、イエロー第1レーザ3Ya
からのレーザビームLYaに対して副走査方向に所定の
ビーム間隔で入射される。なお、イエロー第2レーザ3
Ybとハーフミラー12Yとの間には、イエロー第2レ
ーザ3YbからのレーザビームLYbに所定の収束性を
与える有限焦点レンズ9Ybおよび絞り10Ybが配置
されている。
【0044】ハーフミラー12Yを介して副走査方向に
所定のビーム間隔を有する実質的に1本のレーザビーム
にまとめられたそれぞれのレーザビームLYaおよびL
Ybは、レーザ合成ミラーユニット13を通過され、光
偏向装置5に案内される。
【0045】以下、同様に、Mすなわちマゼンタに関連
して、マゼンタ第1レーザ3Maとレーザ合成ミラーユ
ニット13との間には、有限焦点レンズ9Ma、絞り1
0Ma、ハイブリッドシリンダレンズ11M、ハーフミ
ラー12M、マゼンタ第2レーザ3Mb、有限焦点レン
ズ9Mbおよび絞り10Mb、Cすなわちシアンに関連
して、シアン第1レーザ3Caとレーザ合成ミラーユニ
ット13との間には、有限焦点レンズ9Ca、絞り10
Ca、ハイブリッドシリンダレンズ11C、ハーフミラ
ー12C、シアン第2レーザ3Cb、有限焦点レンズ9
Cbおよび絞り10Cb、ならびに、Bすなわち黒に関
連して、黒第1レーザ3Baとレーザ合成ミラーユニッ
ト13との間には、有限焦点レンズ9Ba、絞り10B
a、ハイブリッドシリンダレンズ11B、ハーフミラー
12B、黒第2レーザ3Bb、有限焦点レンズ9Bbお
よび絞り10Bbが、それぞれ、所定の位置に配置され
ている。なお、それぞれの光源3(Y,M,Cおよび
B)、偏向前光学系7(Y,M,CおよびB)、およ
び、レーザ合成ミラーユニット13は、たとえば、アル
ミニウム合金などの金属や樹脂によって形成されたハウ
ジング15上の所定位置にそれぞれ配置されている。
【0046】有限焦点レンズ9(Y,M,CおよびB)
aおよび9(Y,M,CおよびB)bには、それぞれ、
非球面ガラスレンズもしくは球面ガラスレンズに図示し
ないUV硬化プラスチック非球面レンズを貼り合わせた
単レンズが利用される。
【0047】図3は、偏向前光学系7の半導体レーザと
光偏向装置5の反射面との間の光路に関し、折り返しミ
ラーなどを省略した状態で副走査方向から見た部分断面
図である。なお、図3では、1つのレーザビームLY
(LYa)に対する光学部品のみが代表して示されてい
る。
【0048】ハイブリッドシリンダレンズ11(Y)
は、副走査方向に対して実質的に等しい曲率を持つPM
MA(ポリメチルメタクリル)のシリンダレンズ17
(Y)とガラスのシリンダレンズ19(Y)とによって
形成されている。PMMAのシリンダレンズ17(Y)
は、空気と接する面がほぼ平面に形成される。
【0049】また、ハイブリッドシリンダレンズ11
(Y)は、シリンダレンズ17(Y)とシリンダレンズ
19(Y)とが、シリンダレンズ17(Y)の出射面と
シリンダレンズ19(Y)の入射面との間の接着によ
り、あるいは、図示しない位置決め部材に向かって所定
の方向から押圧されることで、一体に形成される。な
お、ハイブリッドシリンダレンズ11(Y)は、シリン
ダレンズ19(Y)の入射面に、シリンダレンズ17
(Y)が一体に成型されてもよい。
【0050】プラスチックシリンダレンズ17(Y)、
たとえば、PMMAなどの材質により形成される。ガラ
スシリンダレンズ19(Y)は、たとえば、TaSF2
1などの材質により形成される。また、それぞれのシリ
ンダレンズ17(Y)および19(Y)は、保持部材1
5と一体に形成された位置決め部により、有限焦点レン
ズ9と正確な間隔で固定される。
【0051】図4には、図3に示した偏向前光学系7
(Y,M,CおよびB)のそれぞれを、光偏向装置5の
反射面の回転軸に直交する方向(副走査方向)のそれぞ
れのレーザ合成ミラーの反射面13Y,13Mおよび1
3Cから光偏向装置5に向かうレーザビームLY,LM
およびLCが示されている。(LYはLYaとLYb、
LMはLMaとLMb、LCはLCaとLCbから成っ
ている) 図4から明らかなように、それぞれのレーザビームL
Y,LM,LCおよびLBは、光偏向装置5の反射面の
回転軸と平行な方向に、相互に異なる間隔で、光偏向装
置5に案内される。また、レーザビームLMおよびLC
は、光偏向装置5の反射面の回転軸と直交するとともに
反射面の副走査方向の中心を含む面、すなわち、光走査
装置1の系の光軸を含む面を挟んで非対称に、光偏向装
置5の各反射面に案内される。なお、光偏向装置5の各
反射面上でのレーザビームLY,LM,LCおよびLB
相互の間隔は、LY−LM間で3.20mm、LM−L
C間で2.70mm、及び、LC−LB間で2.30m
mである。
【0052】図5には、光走査装置1の光偏向装置5か
ら各感光体ドラム58すなわち像面までの間に配置され
る光学部材に関し、光偏向装置5の偏向角が0°の位置
で副走査方向から見た状態が示されている。
【0053】図5に示されるように、偏向後光学系30
の第2の結像レンズ30bと像面との間には、レンズ3
0bを通過された4×2本のレーザビームL(Y,M,
CおよびB)を像面に向かって折り曲げる第1の折り返
しミラー33(Y,M,CおよびB)、第1の折り返し
ミラー33Y,33Mおよび33Cにより折り曲げられ
たレーザビームLY,LMおよびLCを、さらに折り返
す第2および第3の折り返しミラー35Y,35Mおよ
び35Cならびに37Y,37Mおよび37Cが配置さ
れている。なお、図5から明らかなように、B(ブラッ
ク)画像に対応するレーザビームLBは、第1の折り返
しミラー33Bにより折り返されたのち他のミラーを経
由せずに、像面に案内される。
【0054】第1および第2の結像レンズ30aおよび
30b、第1の折り返しミラー33(Y,M,Cおよび
B)、及び、第2の折り返しミラー35Y,35Mおよ
び35Cは、それぞれ、光走査装置1の中間ベース1a
に、たとえば、一体成型により形成された図示しない複
数の固定部材に、接着などにより固定される。
【0055】また、第3の折り返しミラー37Y,37
Mおよび37Cは、図示しない固定用リブと傾き調整機
構を介して、ミラー面と垂直方向に関連した少なくとも
1方向に関し、移動可能に配置される。
【0056】第3の折り返しミラー37Y,37M,3
7Cおよび第1の折り返しミラー33Bと像面との間で
あって、それぞれのミラー33B、37Y,37Mおよ
び37Cを介して反射された4×2=8本のレーザビー
ムL(Y,M,Cおよび)が光走査装置1から出射され
る位置には、さらに、光走査装置1内部を防塵するため
の防塵ガラス39(Y,M,CおよびB)が配置されて
いる。
【0057】次に、偏向前光学系7と偏向後光学系30
との間の光学特性について詳細に説明する。偏向後光学
系30すなわち2枚組みの第1および第2の結像レンズ
30aおよび30bは、プラスチック、たとえば、PM
MAにより形成されることから、周辺温度が、たとえ
ば、0°Cから50°Cの間で変化することで、屈折率
nが、1.4876から1.4789まで変化すること
が知られている。この場合、第1および第2の結像レン
ズ30aおよび30bを通過されたレーザビームが実際
に集光される結像面、すなわち、副走査方向における結
像位置は、±12mm程度変動してしまう。
【0058】このことから、図3に示した偏向前光学系
7に、偏向後光学系30に利用されるレンズの材質と同
一の材質のレンズを、曲率を最適化した状態で組み込む
ことで、温度変化による屈折率nの変動に伴って発生す
る結像面の変動を、±0.5mm程度に抑えることがで
きる。すなわち、偏向前光学系7がガラスレンズで、偏
向後光学系30がプラスチックレンズにより構成される
従来の光学系に比較して、偏向後光学系30のレンズの
温度変化による屈折率の変化に起因して発生する副走査
方向の色収差が補正できる。
【0059】ところで、図3に示した偏向前光学系のう
ち、イエロー第1レーザ3Ya、有限焦点レンズあるい
はコリメータレンズ9Ya、及び絞り10Yaは、相互
の位置関係が適正化された状態、すなわちレーザから所
定の距離をおいた位置でのビーム径状が最適化された状
態でホルダに固定され、有限レンズユニットを構成して
いる。このような有限レンズユニットは、各色の光源の
数に対応してそれぞれ設けられている。そして、各有限
レンズユニットは、光走査装置におけるハウジング上の
所定位置に配置され、各ユニットに固定されたレーザ、
有限焦点レンズあるいはコリメータレンズ、及び絞り
が、それぞれの相対的な位置関係を維持した状態で所定
位置に配置される。
【0060】有限レンズユニットは、ハウジング上に各
色毎すなわちこの実施の形態では、シアン、マゼンタ、
イエロー、ブラックに対応してそれぞれ2個ずつ配置さ
れているが、有限レンズユニットに含まれるレーザ、有
限焦点レンズ、及び絞りは、同一であるため、以下、共
通の参照番号を付して説明する。すなわち、レーザ3、
有限焦点レンズ9、及び絞り10とする。
【0061】一般に、有限レンズユニットは、図9の
(a)乃至(c)に示すような方法でハウジング上に位
置決めされ、固定されている。すなわち、有限レンズユ
ニット90は、半導体レーザ3、有限焦点レンズ9、及
び絞り10をホルダ91が一体に保持することによって
形成されている。
【0062】ハウジング100は、有限レンズユニット
90を位置決めするための2本の平行ピン102、10
3を備えている。有限レンズユニット90のホルダ91
におけるハウジング100に接触する面、すなわち底面
には、平行ピン102、103にそれぞれ対応する2個
のホール92、93が形成されている。
【0063】ホール92は、平行ピン102の外径より
若干大きな内径を有するとともに、光軸に平行な方向、
すなわち第1方向Aに沿って拡大された長円状に形成さ
れている。ホール93は、平行ピン103の外径より若
干大きな内径を有する円形に形成されている。
【0064】そして、このような構造の有限レンズユニ
ット90をハウジング100上に配置する際には、ホル
ダ91の底面に形成されたホール92、93をハウジン
グ100に形成された平行ピン102、103に係合さ
せることにより、位置決めされ、固定される。
【0065】しかしながら、平行ピン102、103に
係合されるホルダ側のホール92、93の内径は、はめ
合いの都合上、平行ピンの外径よりわずかに大きく形成
されているため、この2個の平行ピン102、103に
よって位置決めした場合には、有限レンズユニット90
は、主走査方向に平行な第2方向Bにわずかに回転して
配置されることがあり、主走査方向の向きを正確に位置
決めすることが困難である。
【0066】このように、有限レンズユニット90がハ
ウジング100上にずれた状態で配置された場合には、
有限レンズユニット90に含まれるレーザ3から出射さ
れたレーザビームが偏向後光学系を通過する位置が設計
位置と異なってしまい、像面、すなわち記録媒体の面で
のビーム径が設計値と異なることになり、画像形成部で
形成される画像の画質が劣化する。
【0067】また、各有限レンズユニットの主走査方向
のビーム位置がずれることにより、像面での各ビーム間
の主走査方向の相対位置のずれが発生し、形成される画
像において色ずれとなって現れ、画質を劣化させる。
【0068】このような画質の劣化を防止するために、
例えばビーム位置を調整するためのプリズムを光路の途
中に設置して、ビームの主走査方向位置を調整する方法
もあるが、このようにすることにより、部品数が増加、
あるいは調整の手間が増加する等して製造コストが増大
する。
【0069】以下に、コストを増大させることなく有限
レンズユニットを正確な位置に容易に位置決めできると
ともに、画質の劣化を防止できる有限レンズユニット及
びハウジングの構造、及び位置決め方法について説明す
る。
【0070】図6の(a)乃至(c)は、この発明の第
1の実施の形態に係る光走査装置、特に有限レンズユニ
ット及びハウジングの構造を示す図であり、(a)は斜
視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【0071】収容手段としてのハウジング100は、保
持手段としての有限レンズユニット110におけるホル
ダの底面が接触する面がほぼ平坦に形成されているとと
もに、有限レンズユニット110をビーム方向に位置決
めするための突起部102を有している。
【0072】有限レンズユニット110は、光源として
の半導体レーザ3、第1光学部材としての有限焦点レン
ズ9、及び絞り10をホルダ111が一体に保持するこ
とによって形成されている。この有限レンズユニット1
10がハウジング100上に配置される際に、ハウジン
グ100に形成された突起部102に係合させるため
に、ホルダ111の底面、すなわちハウジングに接触す
る面には、ホール112が形成されている。このホール
112は、突起部102の外径より若干大きな内径を有
するとともに、第2方向Bに沿って拡大された長円状に
形成されている。したがって、有限レンズユニット11
0は、ホルダ111に形成されたホール112によって
第2方向に平行移動が可能であり、主走査方向の位置の
微調整が可能となる。
【0073】また、ハウジング100は、有限レンズユ
ニット110におけるホルダ111の側面111aが接
触することにより、有限レンズユニット110の配置位
置を位置決めする位置決め部としての位置決め用壁面1
01を有している。この位置決め用壁面101は、ハウ
ジング100の底面に対してほぼ垂直となるように形成
されている。また、この位置決め用壁面101は、金属
あるいは樹脂によって形成されたハウジング100とと
もに一体に形成されてもよいし、それぞれ個別の部品と
して後に組立てられてもよい。
【0074】そして、ハウジング100の突起部に有限
レンズユニット110におけるホルダ111のホール1
12を係合した状態で、主走査方向すなわち第2方向B
に平行移動し、位置決め用壁面101に有限レンズユニ
ット110の側面を当接することにより、有限レンズユ
ニット110をハウジング100上の所定位置に位置決
めすることが可能となる。
【0075】また、有限レンズユニット110は、ホル
ダ111に一体に形成されているとともに有限レンズユ
ニット110をハウジングの所定位置に固定するための
固定手段としての固定部113、114を有している。
この固定部113、114は、有限レンズユニット11
0が位置決め用壁面101に当接された際に、この位置
決め用壁面101に接触するホルダ111の側面111
a側に設けられている。すなわち、固定部113、11
4は、ホルダ111の側面111aの第1方向Aに沿っ
た両端にそれぞれ設けられている。
【0076】また、固定部113、114は、ハウジン
グ100の底面、あるいは、ハウジング100底面に対
して垂直に設けられた位置決め用壁面101に対して、
約45度の傾きの斜面113a,114aを有してい
る。
【0077】そして、この固定部113、114には、
その斜面113a、114aに対して垂直な方向から固
定用ネジ115、116がハウジング100にそれぞれ
締結され、正確な位置に位置決めされた状態にある有限
レンズユニット110をハウジング100に対して固定
することができる。
【0078】すなわち、固定部113、114の斜面1
13a、114aがハウジング100の底面、あるい
は、位置決め用壁面101に対して約45度の角度をも
って形成されているため、斜面113a、114aに対
して垂直な方向に固定用ネジ115、116で固定され
ることにより、有限レンズユニット110は、ハウジン
グ100に対して特に外力を加えることなくハウジング
100の底面及びハウジング100に設けられた位置決
め用壁面101の双方に押し付けられた状態で固定され
る。斜面の角度は、この実施の形態では、約45度であ
るが、実質的にハウジングの底面及び位置決め用壁面の
双方に押し付けられれば、この角度である必要はない。
【0079】このようにすることにより、有限レンズユ
ニットは、主走査方向の向きに関して平行ピンを用いた
場合より正確に位置決めすることができる。したがっ
て、この実施の形態に係る光走査装置によれば、有限レ
ンズユニットをハウジングに固定する際に、特別な調整
機構を必要とせず、また、ずれを補正するための補正部
材を必要とせずに、偏向後光学系内におけるレーザビー
ム通過位置の設計値からのずれを抑制し、また、像面で
の各ビーム間の主走査方向の相対的な位置ずれを抑制す
ることが可能となる。
【0080】このため、画像形成部で形成される画像の
画質を向上できるとともに、コストの増大を防止するこ
とができる。次に、第2の実施の形態に係る光走査装置
について説明する。
【0081】図7の(a)乃至(c)は、この発明の第
2の実施の形態に係る光走査装置、特に有限レンズユニ
ット及びハウジングの構造を示す図であり、(a)は斜
視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【0082】なお、第1の実施の形態と同一の構成要素
に対しては、同一の参照番号を付して詳細な説明を省略
する。ハウジング100は、第1の実施の形態と同様
に、その底面がほぼ平坦に形成されているとともに、有
限レンズユニット210をビーム方向に位置決めするた
めの突起部102を有している。
【0083】有限レンズユニット210は、半導体レー
ザ3、有限焦点レンズ9、及び絞り10をホルダ211
が一体に保持することによって形成されている。ホルダ
211の底面には、ハウジング100に形成された突起
部102に係合されるホール212が形成されている。
このホール212は、第1の実施の形態で示したホール
112と同様に、突起部102の外径より若干大きな内
径を有するとともに、第2方向Bに沿って拡大された長
円状に形成されている。したがって、有限レンズユニッ
ト210は、ホルダ211に形成されたホール212に
よって第2方向に平行移動が可能であり、主走査方向の
位置の微調整が可能となる。
【0084】また、ハウジング100は、有限レンズユ
ニット210におけるホルダ211の側面211aが接
触することにより、有限レンズユニット210の配置位
置を位置決めする位置決め用壁面101を有している。
【0085】そして、ハウジング100の突起部102
に有限レンズユニット210におけるホルダ211のホ
ール212を係合した状態で、主走査方向すなわち第2
方向Bに平行移動し、位置決め用壁面101に有限レン
ズユニット210の側面を当接することにより、有限レ
ンズユニット210をハウジング100上の所定位置に
位置決めすることが可能となる。
【0086】また、有限レンズユニット210は、ホル
ダ211に一体に形成されているとともに有限レンズユ
ニット210をハウジングの所定位置に固定するための
固定部213、214を有している。この固定部21
3、214は、位置決め用壁面101に接触するホルダ
211の側面211aに対向する側面211bに設けら
れ、ハウジング100の底面、あるいは、ハウジング1
00底面に対して垂直に設けられた位置決め用壁面10
1に対して、約45度の傾きの斜面213a,214a
を有している。
【0087】そして、この固定部213、214には、
その斜面213a、214aに対して垂直な方向から固
定用ネジ215、216がハウジング100にそれぞれ
締結され、正確な位置に位置決めされた状態にある有限
レンズユニット210をハウジング100に対して固定
することができる。
【0088】すなわち、固定部213、214の斜面2
13a、214aがハウジング100の底面、あるい
は、位置決め用壁面101に対して約45度の角度をも
って形成されているため、斜面213a、214aに対
して垂直な方向に固定用ネジ215、216で固定され
ることにより、有限レンズユニット210は、ハウジン
グ100に対して特に外力を加えることなくハウジング
100の底面及びハウジング100に設けられた位置決
め用壁面101の双方に押し付けられた状態で固定され
る。
【0089】このようにすることにより、有限レンズユ
ニットは、主走査方向の向きに関して平行ピンを用いた
場合より正確に位置決めすることができる。したがっ
て、この実施の形態に係る光走査装置によれば、有限レ
ンズユニットをハウジングに固定する際に、特別な調整
機構を必要とせず、また、ずれを補正するための補正部
材を必要とせずに、偏向後光学系内におけるレーザビー
ム通過位置の設計値からのずれを抑制し、また、像面で
の各ビーム間の主走査方向の相対的な位置ずれを抑制す
ることが可能となる。
【0090】このため、画像形成部で形成される画像の
画質を向上できるとともに、コストの増大を防止するこ
とができる。次に、第3の実施の形態に係る光走査装置
について説明する。
【0091】図8の(a)乃至(c)は、この発明の第
3の実施の形態に係る光走査装置、特に有限レンズユニ
ット及びハウジングの構造を示す図であり、(a)は斜
視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【0092】なお、第1の実施の形態と同一の構成要素
に対しては、同一の参照番号を付して詳細な説明を省略
する。ハウジング100は、第1の実施の形態と同様
に、その底面がほぼ平坦に形成されているとともに、有
限レンズユニット310をビーム方向に位置決めするた
めの突起部102を有している。
【0093】有限レンズユニット310は、半導体レー
ザ3、有限焦点レンズ9、及び絞り10をホルダ311
が一体に保持することによって形成されている。この有
限レンズユニット310がハウジング100上に配置さ
れる際に、ハウジング100に形成された突起部102
に係合させるために、ホルダ311の底面には、ホール
312が形成されている。このホール312は、第1の
実施の形態で示したホール112と同様に、突起部10
2の外径より若干大きな内径を有するとともに、第2方
向Bに沿って拡大された長円状に形成されている。した
がって、有限レンズユニット310は、ホルダ311に
形成されたホール312によって第2方向に平行移動が
可能であり、主走査方向の位置の微調整が可能となる。
【0094】また、ハウジング100は、有限レンズユ
ニット310におけるホルダ311の側面311aが接
触することにより、有限レンズユニット310の配置位
置を位置決めする位置決め用壁面101を有している。
【0095】そして、ハウジング100の突起部102
に有限レンズユニット310におけるホルダ311のホ
ール312を係合した状態で、主走査方向すなわち第2
方向Bに平行移動し、位置決め用壁面101に有限レン
ズユニット310の側面311aを当接することによ
り、有限レンズユニット310をハウジング100上の
所定位置に位置決めすることが可能となる。
【0096】また、ハウジング100には、その底面に
固定されているとともに、位置決め用壁面101に付勢
力を発生する固定手段としての板バネ400が設けられ
ている。この板バネ400は、ハウジング100の底面
にネジ401、402によって固定されている。
【0097】そして、有限レンズユニット310は、板
バネ400の付勢力により位置決め用壁面101に押し
付けられ、結果的に板バネ400と位置決め用壁面10
1との間に挟持される。
【0098】有限レンズユニット310は、そのホルダ
311の壁面311a及び311bにネジ穴313a、
313bを有している。このネジ穴313a、313b
には、それぞれ固定用ネジ315、316が挿入され、
有限レンズユニット310とハウジング100とが締結
される。
【0099】すなわち、有限レンズユニット310は、
板バネ400により、特に外力を加えることなく位置決
め用壁面101側に付勢され、位置決め用壁面101に
押し付けられた状態、すなわち位置決めされた状態で固
定用ネジ315、316によってハウジング100に固
定される。
【0100】このようにすることにより、有限レンズユ
ニット310は、主走査方向の向きに関して平行ピンを
用いた場合より正確に位置決めすることができる。した
がって、この実施の形態に係る光走査装置によれば、有
限レンズユニットをハウジングに固定する際に、特別な
調整機構を必要とせず、また、ずれを補正するための補
正部材を必要とせずに、偏向後光学系内におけるレーザ
ビーム通過位置の設計値からのずれを抑制し、また、像
面での各ビーム間の主走査方向の相対的な位置ずれを抑
制することが可能となる。
【0101】このため、画像形成部で形成される画像の
画質を向上できるとともに、コストの増大を防止するこ
とができる。次に、図1を参照して、画像形成装置10
0の動作を説明する。
【0102】まず、図示しない操作パネルあるいはホス
トコンピュータから画像形成開始信号が供給されること
で、各画像形成部50(Y,M,CおよびB)がウォー
ムアップされるとともに、光走査装置1の光偏向装置5
のポリゴンミラー5aが所定の回転速度で回転される。
【0103】続いて、外部記憶装置あるいはホストコン
ピュータもしくはスキャナ(画像読取装置からプリント
すべき画像データが取り込まれる。そして、所定のタイ
ミングで、送り出しローラ72が付勢され、用紙カセッ
ト70から1枚の用紙Pが取り出される。この取り出さ
れた用紙Pは、レジストローラ72により各画像形成部
50(Y,M,CおよびB)による画像形成動作により
提供されるY,M,CおよびBの各トナー像とタイミン
グが整合され、吸着ローラ74により搬送ベルト52に
密着されて、搬送ベルト52の回転にともなって、各画
像形成部50に向かって案内される。
【0104】そして、所定のタイミングで、取り込まれ
た画像データが各半導体レーザを駆動する駆動部に供給
され、各有限レンズユニットに備えられたレーザ3
(Y,M,CおよびB)aおよび3(Y,M,Cおよび
B)bから、それぞれ画像データに対応して強度変調さ
れたレーザビームが出射され、各有限焦点レンズ及び絞
りを通過することにより所定の光学特性が付与され、各
画像形成部50(Y,M,CおよびB)の各感光体ドラ
ム58(Y,M,CおよびB)に照射されることによ
り、各画像形成部50(Y,M,CおよびB)の各感光
体ドラム58(Y,M,CおよびB)に、ずれのない画
像が形成される。
【0105】この結果、各感光体ドラム58(Y,M,
CおよびB)に案内される各レーザビームL(Y,M,
CおよびB)が、各光源3の各レーザ3(Y,M,Cお
よびB)から各感光体ドラム58(Y,M,Cおよび
B)までの間の光路の偏差あるいは各感光体ドラム58
(Y,M,CおよびB)の直径の偏差に起因する像面で
のビームスポット径の変動の影響を受けることなく、各
感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に正確に結像
される。
【0106】第1ないし第4の画像形成部50(Y,
M,CおよびB)のそれぞれの感光体ドラム58(Y,
M,CおよびB)に結像された第1ないし第4の各レー
ザビームL(Y,M,CおよびB)は、予め所定の電位
に帯電されている各感光体ドラム58(Y,M,Cおよ
びB)の電位を、画像データに基づいて変化させること
で、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に、画
像データに対応する静電潜像を形成する。
【0107】この静電潜像は、各現像装置62(Y,
M,CおよびB)により、対応する色を有するトナーに
より現像され、トナー像に変換される。各トナー像は、
それぞれの感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の
回転にともなって搬送ベルト52により搬送されている
用紙Pに向かって移動され、予め決められたタイミング
により、転写装置64により、搬送ベルト52上の用紙
Pに、所定のタイミングで転写される。
【0108】これにより、用紙P上で互いに正確に重な
りあった4色のトナー像が用紙Pに形成される。なお、
トナー像が用紙Pに転写されたあとに、各感光体ドラム
58(Y,M,CおよびB)に残った残存トナーは、ク
リーナ66(Y,M,CおよびB)により除去され、ま
た、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に残っ
た残存電位は、除電ランプ68(Y,M,CおよびB)
により除電されて、引き続く画像形成に利用される。
【0109】4色のトナー像を静電的に保持した用紙P
は、搬送ベルト52の回転にともなってさらに搬送さ
れ、ベルト駆動ローラ56の曲率と用紙Pの直進性との
差によって搬送ベルト52から分離されて、定着装置8
4へ案内される。定着装置84へ導かれた用紙Pは、定
着装置84によりそれぞれのトナーが溶融されることに
より、カラー画像としてのトナー像が定着されたのち、
図示しない排出トレイに排出される。
【0110】一方、用紙Pを定着装置84に供給したあ
との搬送ベルト52はさらに回転されつつ、ベルトクリ
ーナ82により、表面に残った不所望なトナーが除去さ
れ、再び、カセット70から給送される用紙Pの搬送に
利用される。
【0111】上述したように、この光走査装置及びこの
光走査装置を適用した画像形成装置によれば、有限レン
ズユニットがハウジングの所定位置に正確に位置決めさ
れて固定され、レーザビームの偏向後光学系内の通過位
置の設計値からのずれ、あるいは像面におけるレーザビ
ームの主走査方向の相対的な位置ずれがなくなり、画像
形成部で形成される画像の画質を向上できるとともに、
レーザビームの主走査方向位置の調整機構を設ける必要
がなくなり、製造コストを削減することが可能となる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コストを増大することなく高画質化が可能となる光
走査装置、並びに、この光走査装置を適用した画像形成
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係るマルチビ
ーム光走査装置が適用される画像形成装置を概略的に示
す断面図である。
【図2】図2は、図1に示した画像形成装置に組み込ま
れる光走査装置の光学部材の配置を示す概略平面図であ
る。
【図3】図3は、図2に示した光走査装置を第1の光源
と光偏向装置との間の系の光軸に沿って切断した部分断
面図である。
【図4】図4は、図2に示した光走査装置の副走査方向
部分断面であって、光偏向装置に向かう第1ないし第4
のレーザビームの状態を示す概略図である。
【図5】図5は、図2に示した光走査装置を光偏向装置
の偏向角が0°の位置で切断した概略断面図である。
【図6】図6の(a)乃至(c)は、この発明の第1の
実施の形態に係る光走査装置に適用される有限レンズユ
ニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面
図、(c)は正面図である。
【図7】図7の(a)乃至(c)は、この発明の第2の
実施の形態に係る光走査装置に適用される有限レンズユ
ニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面
図、(c)は正面図である。
【図8】図8の(a)乃至(c)は、この発明の第3の
実施の形態に係る光走査装置に適用される有限レンズユ
ニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面
図、(c)は正面図である。
【図9】図9の(a)乃至(c)は、従来の光走査装置
に適用される有限レンズユニットを示す図であり、
(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図であ
る。
【符号の説明】
1…マルチビーム光走査装置 3(Y、M、C、B)…半導体レーザ 5…光偏向装置 7(Y、M、C、B)…偏向前光学系 9(Y、M、C、B)…有限焦点レンズ 10…絞り 30…偏向後光学系 50(Y、M、C、B)…画像形成部 100…ハウジング 101…位置決め用壁面 102…突起部 110…有限レンズユニット 111…ホルダ 112…ホール 113、114…固定部 115、116…固定用ネジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを発生する光源と、この光源から
    出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光
    学部材と、を一体に保持する保持手段と、 前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に
    収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが
    与えられた第2光学部材と、 回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを
    前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面
    に等速で走査するように結像させる結像手段と、 前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段
    を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置
    するように位置決めする位置決め部を有する収容手段
    と、 前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段
    の位置決め部及び前記収容手段における前記保持手段が
    接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容
    手段に固定する固定手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】光ビームを発生する光源と、この光源から
    出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光
    学部材と、を一体に保持する保持手段と、 前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に
    収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが
    与えられた第2光学部材と、 回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを
    前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面
    に等速で走査するように結像させる結像手段と、 前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段
    を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置
    するように位置決めする位置決め部を有する収容手段
    と、 前記保持手段と一体に形成された固定部を有し、この固
    定部から前記収容手段の位置決め部及び前記収容手段に
    おける前記保持手段が接触する接触面に対して押圧力を
    発生するような角度でネジを挿入することにより、前記
    保持手段を前記位置決め部及び接触面に押し当てた状態
    で前記収容手段に固定する固定手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】ΣNi(N1+N2+…+NM)(Mは1
    以上の整数でMが1のとき、ΣNi=N1、かつNiの
    内の少なくとも1つは2以上の整数)の光源と、前記Σ
    Ni個のそれぞれの光源から出射された光ビームに所定
    の光学特性を付与するΣNi個の第1光学部材と、を一
    体に保持する保持手段と、 前記第1光学部材から出射されたΣNi本の光ビームを
    第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正
    のパワーが与えられたM組の第2光学部材と、 回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを
    前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段によって偏向されたΣNi本の光ビームを
    所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段
    と、 前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段
    を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置
    するように位置決めする位置決め部を有する収容手段
    と、 前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段
    の位置決め部及び前記収容手段における前記保持手段が
    接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容
    手段に固定する固定手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】光ビームを発生する光源と、この光源から
    出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光
    学部材と、を一体に保持する保持手段と、 前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に
    収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが
    与えられた第2光学部材と、 回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを
    前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面
    に等速で走査するように結像させる結像手段と、 前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段
    を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置
    するように位置決めする位置決め部を有する収容手段
    と、 前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段
    の位置決め部及び前記収容手段における前記保持手段が
    接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容
    手段に固定する固定手段と、を備えた光走査装置と、 前記結像手段によって結像される光ビームの像面に対応
    する位置に配置された感光体上に、光源から出射された
    光ビームに対応する像を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】光ビームを発生する光源と、この光源から
    出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光
    学部材と、を一体に保持する保持手段と、 前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に
    収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが
    与えられた第2光学部材と、 回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを
    前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面
    に等速で走査するように結像させる結像手段と、 前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段
    を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置
    するように位置決めする位置決め部を有する収容手段
    と、 前記収容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢
    することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定す
    る固定手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  6. 【請求項6】光ビームを発生する光源と、この光源から
    出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光
    学部材と、を一体に保持する保持手段と、 前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に
    収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが
    与えられた第2光学部材と、 回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを
    前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面
    に等速で走査するように結像させる結像手段と、 前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段
    を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置
    するように位置決めする位置決め部を有する収容手段
    と、 前記収容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢
    する板バネを有し、この板バネと前記位置決め部との間
    で前記保持手段を挟持することにより前記収容手段に固
    定する固定手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  7. 【請求項7】ΣNi(N1+N2+…+NM)(Mは1
    以上の整数でMが1のとき、ΣNi=N1、かつNiの
    内の少なくとも1つは2以上の整数)の光源と、前記Σ
    Ni個のそれぞれの光源から出射された光ビームに所定
    の光学特性を付与するΣNi個の第1光学部材と、を一
    体に保持する保持手段と、 前記第1光学部材から出射されたΣNi本の光ビームを
    第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正
    のパワーが与えられたM組の第2光学部材と、 回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを
    前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段によって偏向されたΣNi本の光ビームを
    所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段
    と、 前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段
    を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置
    するように位置決めする位置決め部を有する収容手段
    と、 前記収容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢
    することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定す
    る固定手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  8. 【請求項8】光ビームを発生する光源と、この光源から
    出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光
    学部材と、を一体に保持する保持手段と、 前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に
    収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが
    与えられた第2光学部材と、 回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを
    前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段
    と、 前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面
    に等速で走査するように結像させる結像手段と、 前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段
    を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置
    するように位置決めする位置決め部を有する収容手段
    と、 前記収容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢
    することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定す
    る固定手段と、を備えた光走査装置と、 前記結像手段によって結像される光ビームの像面に対応
    する位置に配置された感光体上に、光源から出射された
    光ビームに対応する像を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP21661897A 1997-08-11 1997-08-11 光走査装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP3869529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21661897A JP3869529B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 光走査装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21661897A JP3869529B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 光走査装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1164752A true JPH1164752A (ja) 1999-03-05
JP3869529B2 JP3869529B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=16691265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21661897A Expired - Fee Related JP3869529B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 光走査装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3869529B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006049788A (ja) * 2004-08-08 2006-02-16 Nichia Chem Ind Ltd レーザ光源装置
US8711195B2 (en) 2011-05-26 2014-04-29 Ricoh Company, Ltd. Optical writer and image forming apparatus including same
US8823764B2 (en) 2011-05-25 2014-09-02 Ricoh Company, Ltd. Optical writer and image forming apparatus including same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006049788A (ja) * 2004-08-08 2006-02-16 Nichia Chem Ind Ltd レーザ光源装置
JP4622396B2 (ja) * 2004-08-08 2011-02-02 日亜化学工業株式会社 レーザ光源装置
US8823764B2 (en) 2011-05-25 2014-09-02 Ricoh Company, Ltd. Optical writer and image forming apparatus including same
US8711195B2 (en) 2011-05-26 2014-04-29 Ricoh Company, Ltd. Optical writer and image forming apparatus including same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3869529B2 (ja) 2007-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3209656B2 (ja) 光走査装置
JP4340515B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
US20070030538A1 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
JPH09189872A (ja) 光走査装置
JP2000249948A (ja) マルチビーム走査装置および画像形成装置
JPH1195140A (ja) マルチビーム露光装置
JP3652768B2 (ja) 光走査装置並びにこの光走査装置を利用した画像形成装置
JP3872872B2 (ja) 光学装置及び画像形成装置
JPH09179046A (ja) 光走査装置
JPH08262352A (ja) 光走査装置ならびにこの光走査装置を利用した画像形成装置
JP2007171626A (ja) 光走査装置・画像形成装置
JPH11352430A (ja) 光学装置
JP4715418B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP3869529B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2001103248A (ja) 光走査装置
JP2003182153A (ja) 光源装置
JPH1026732A (ja) 光走査装置並びにこの光走査装置を利用した画像形成装置
JPH09179047A (ja) 光走査装置
JP3787285B2 (ja) 光走査装置
JP3749431B2 (ja) 光走査装置
JP2010049059A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2009069717A (ja) 光学走査装置
JPH09184991A (ja) 光走査装置並びにこの光走査装置を利用した画像形成装置
JP3793212B2 (ja) 画像形成装置
JP2002055295A (ja) 光走査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040322

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20061013

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees