JPH1164567A - 原子炉の主蒸気ラインプラグ装置 - Google Patents

原子炉の主蒸気ラインプラグ装置

Info

Publication number
JPH1164567A
JPH1164567A JP9225188A JP22518897A JPH1164567A JP H1164567 A JPH1164567 A JP H1164567A JP 9225188 A JP9225188 A JP 9225188A JP 22518897 A JP22518897 A JP 22518897A JP H1164567 A JPH1164567 A JP H1164567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
main steam
steam line
nuclear reactor
holding frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9225188A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Miyamoto
弘行 宮本
Tomiji Yoshida
富治 吉田
Hiromasa Hirakawa
博将 平川
Kiyoshi Izumi
泉  清志
Nobuaki Hirata
伸彰 平田
Hitoshi Goto
均 後藤
Takeshi Kataoka
武司 片岡
Koji Nojiri
公二 野尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Atomic Power Co Ltd
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Japan Atomic Power Co Ltd
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Atomic Power Co Ltd, Hitachi Engineering and Services Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Japan Atomic Power Co Ltd
Priority to JP9225188A priority Critical patent/JPH1164567A/ja
Publication of JPH1164567A publication Critical patent/JPH1164567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型にしてあらゆる炉内作業に影響を及ぼすこ
とがなく、作業時間の短縮を図ることのできる主蒸気ラ
インプラグ装置を提供する。 【解決手段】原子炉圧力容器1の側壁に取り付けられた
複数個の主蒸気ノズル2に圧力容器内側から着脱自在に
装着される複数個のプラグ10と、この複数個のプラグ
を前記主蒸気ノズルの位置に合うように一括装着保持す
るフレーム3とを備え、点検若しくは修理時に前記プラ
グにより主蒸気ノズルを閉塞するようになした原子炉の
主蒸気ラインプラグ装置において、前記プラグ10とプ
ラグ保持用フレーム3とを分離可能に形成するととも
に、個々のプラグの外周面に、膨張収縮する水封用パッ
キンを複数個設け、かつ、このプラグを、前記水封用パ
ッキンの膨張によりノズル内壁面に保持させ、かつプラ
グが装着された状態で前記プラグ保持用フレーム3とプ
ラグ10とを分離するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器に
設けられた主蒸気ノズルを閉塞する主蒸気ラインプラグ
装置の改良に係わり、特に原子炉圧力容器内の各種保守
点検作業に対し、好適な作業環境を提供する主蒸気ライ
ンプラグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に採用されているこの種の主蒸
気ラインプラグ装置は、例えば特開昭53−11869
7号公報に記載されているように、炉心内の燃料移動作
業の妨げとならず、しかも、主蒸気ノズルの下流側配管
系の漏洩試験作業における主蒸気ノズルの外部側からの
反力が受けられるように、圧力容器の内壁部分に収容さ
れるリング状のフレームを有している。このリングフレ
ームには主蒸気ノズルに対向する個所にプラグユニット
が配設されている。また、このプラグユニットには空気
シリンダ等によって出没可能にプラグが取付けられてい
る。
【0003】この主蒸気ラインプラグの据付取付作業
は、天井クレーンにより遠隔操作で行われる。このとき
の主蒸気ラインプラグの円周方向の位置決めは、圧力容
器の内壁に設置されたガイドロッドと前記リングフレー
ムに取り付けられたガイドとを位置合せすることにより
行うようになっている。
【0004】また、上下方向の位置合せは、圧力容器の
内壁に固定されたラグ上に前記リングフレームを乗せる
ことにより行い、そして位置決め後は、遠隔操作により
プラグを主蒸気ノズルに装着し、主蒸気ノズルの漏洩試
験時にはプラグの外側で試験圧力を加えて行うようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように形成されて
いる主蒸気ラインプラグ装置は、据付け作業が比較的簡
単で、かつ原子炉の定期点検工事を短縮できる利点を有
するが、しかし、この従来の主蒸気ラインプラグ装置で
は、主蒸気ノズルの下流配管系の漏洩試験時に主蒸気ノ
ズル側に加えられた試験圧力によりプラグに作用する反
力は主蒸気ノズルの1個当り数十トンにもなるため、作
用力を受けるリングフレームは大きな剛性を必要とし、
このため大型なものとならざるを得ない嫌いがある。
【0006】一方、リングフレームの内径寸法は炉心内
の燃料移動作業の妨げとならない範囲に抑える必要があ
り、この従来のものにおいては、剛性を確保する上で炉
心の外径と、リングフレームの内径はほぼ同じ寸法とせ
ざるを得なく、このため、圧力容器と炉心との間にある
ジェットポンプの点検を行う場合などは、主蒸気ライン
プラグ装置を一旦取外さなければならないという欠点を
有していた。
【0007】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、従来技術の有する利点を有効に受
け継ぎ、かつ小型にしてあらゆる炉内作業に影響を及ぼ
すことがなく、すなわちジェットポンプの点検を行う場
合などにも主蒸気ラインプラグ装置を一旦取外す必要が
なく作業時間の短縮を図ることのできるこの種の主蒸気
ラインプラグ装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、原子
炉圧力容器の側壁に取り付けられた複数個の主蒸気ノズ
ルに圧力容器内側から着脱自在に装着される複数個のプ
ラグと、この複数個のプラグを前記主蒸気ノズルの位置
に合うように一括装着保持するフレームとを備え、点検
若しくは修理時に前記プラグにより主蒸気ノズルを閉塞
するようになした原子炉の主蒸気ラインプラグ装置にお
いて、前記プラグとプラグ保持用フレームとを分離可能
に形成するとともに、個々のプラグの外周面に、膨張収
縮する水封用パッキンを複数個設け、かつ、このプラグ
を、前記水封用パッキンの膨張によりノズル内壁面に保
持させ、かつプラグが装着された状態で前記プラグ保持
用フレームとプラグとを分離するようになし所期の目的
を達成するようにしたものである。
【0009】また本発明は、前記装置に、前記プラグ保
持用フレームと前記プラグとの分離および連結を遠隔操
作により行う遠隔操作装置を設けたものである。また、
この遠隔操作装置を、プラグの連結あるいは分離の動作
が不調になった場合に、遠隔手動で連結、分離が可能な
ように形成したものである。また前記遠隔操作装置に、
プラグ保持用フレームとプラグとの分離状態および連結
状態の識別確認ができる表示器を設けたものである。
【0010】また、前記プラグとプラグ保持用フレーム
とを分離あるいは結合する機構を、前記プラグ保持用フ
レーム側に設けるようにしたものである。また、前記プ
ラグを主蒸気ノズルへ装着する装着機構に、主蒸気ノズ
ルとプラグ間に生じる位置ずれを調芯する調芯装置を設
けたものである。また前記調芯装置は、プラグ保持用フ
レームとプラグとの間に収縮自在なバランス機構をプラ
グの外円周より中心に向けて放射状に複数個配設し形成
したものである。
【0011】また、前記プラグ保持用フレームの下面
に、円周方向に複数個の水中照明灯を設けるようにした
ものである。また、前記水中照明灯に保護カバーケース
を設けるとともに、この保護カバーケースがプラグ保持
用フレームの受け台を兼ねるようにしたものである。ま
た、前記プラグと主蒸気ノズルとの間に係止紐を設け、
プラグの抜け落ちを防止するようにしたものである。
【0012】すなわちこのように形成された原子炉の主
蒸気ラインプラグ装置であると、プラグの水封用パッキ
ンを複数化し、水封と自己保持機構を兼ね備え、リング
フレームとプラグが着脱自在であることから、主蒸気ノ
ズルにプラグを装着した状態で燃料移動等の炉内作業を
行う場合には、この炉内作業の妨げにならないようリン
グフレームを圧力容器外へ取外して行うことができ、ま
た、主蒸気ノズルの下流側配管の漏洩試験時の耐圧時に
は、リングフレームとプラグを連結させることで、従来
技術と同様に反力を支持することが可能となり、したが
って小型にしてあらゆる炉内作業に影響を及ぼすことが
なく、すなわち炉内下方部に位置するジェットポンプの
点検を行う場合などにも、従来のようにその都度主蒸気
ラインプラグ装置を取外す必要がなく作業時間の短縮を
図ることができるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1および図2にはその主蒸気
ラインプラグを備えた原子炉が一部破断して示されてい
る。原子炉圧力容器1の側壁には主蒸気ノズル2が配置
されており、この主蒸気ノズル2を介して容器内の主蒸
気は排出される。この主蒸気ノズル2の下流側には、主
蒸気隔離弁21などの機器が配置されており、この主蒸
気隔離弁21の保守点検や主蒸気ノズル2の下流側の配
管系の漏洩試験を行う場合には、主蒸気ノズル2の部分
で主蒸気を閉止する必要がある。この閉止栓としてプラ
グ10を有する主蒸気ラインプラグ装置Aが設置されて
いる。
【0014】主蒸気ノズル2は、図に示されているよう
に原子炉圧力容器1の円周上に複数個(通常は4個)配
置されることから、主蒸気ラインプラグ装置のプラグ1
0も対角に複数個配置される。
【0015】主蒸気ラインプラグ装置のフレーム,すな
わちプラグ10を保持するリングフレーム3は、炉心7
内の燃料(図示なし)を移動(図中上下方向)する際の
邪魔にならないようリング状に形成されている。なお、
リングフレーム内径は、燃料移動作業の妨げにならない
寸法に設定されている。
【0016】これは、原子炉定期点検作業の工程上、主
蒸気ラインプラグ装置Aは初期の段階で主蒸気ノズル2
に装着され、燃料(図示なし)の移動はその後になるこ
とを配慮したものである。
【0017】この図1の状態は、主蒸気ラインプラグ装
置A全体を吊り具5を用いて、天井クレーン6により原
子炉圧力容器1内へ装着を行おうとしているところであ
る。この時、リングフレーム3とプラグ10は、連結状
態になっており、4個のプラグ10を一括して安全を保
ちながら装着することができるようになっている。
【0018】また、リングフレーム3の下面には、複数
個の水中照明灯24が設けられており、この水中照明灯
を点灯させることで炉内が照明できるように形成されて
いる。この照明のために、その作業効率が良くなる。従
来は、照明灯がリングフレーム3と一体になっていない
為、天井照明のみで実施しており、効率がわるかった。
また、水中照明灯24の保護用カバーに剛性をもたせ、
主蒸気ラインプラグ装置Aをフロア上で保管する際の受
け台としても兼用できるようすることで、その都度、枕
木等を全周に配置させる作業をなくすことができる。
【0019】図2は、主蒸気ラインプラグ装置Aが原子
炉圧力容器1内のラグ9に設置された状態を示したもの
で、この状態でプラグ10を主蒸気ノズル2へ挿入し、
膨張型パッキン15を加圧すれば主蒸気ノズル2は水封
され、通常の定検炉内作業(燃料取替作業、計測器取替
作業、制御棒取替作業)は、リングフレーム3の内径寸
法内側で行うことができ、また主蒸気ノズル2の下流の
主蒸気隔離弁21の漏洩耐圧試験もこの状態行うことが
できる。
【0020】図3は、本発明のリングフレーム3とプラ
グ10が分離され、プラグ10が主蒸気ノズル2を水封
しながら、かつ、プラグ10単独で自己保持している状
態を示している。この構成であると、いままで妨げにな
っていたリングフレーム3が、炉内からつり出されるた
め、圧力容器1と炉心との間にあるジェットポンプの点
検、圧力容器の健全性点検等の予防保全点検に対し、好
適な作業環境とすることができる。
【0021】また、膨張型パッキン15の加圧用空気が
なんらかの原因により漏れ、プラグ10単独自己保持状
態を確保できなくなった場合でも、主蒸気ノズル2から
プラグ10が抜け落ちないような構造とした。これは、
プラグ10の重心をできるだけプラグ先端に位置させ、
プラグ10が斜めになりプラグ先端のガイドローラ14
とU型パッキン23の端部でプラグ10を支え、抜け落
ちないメカニズムを完成させた。
【0022】さらに、この状態が発生した場合、プラグ
10の上部に係止紐(吊り用ワイヤロープ)31が設け
てあり、万一の場合に備えてある。また、プラグ10単
独でも炉内から取外し可能にし、より信頼性を確保して
いる。これを図9に示す。
【0023】図4は、プラグ10の内部構造の断面を詳
細に示したものである。プラグ挿入駆動機構22は、リ
ングフレーム3に固定されている。このプラグ挿入駆動
機構22の構成は駆動用シリンダ19の軸であるラック
20がピニオンギア17を回転させ、プラグ支持ラック
16を動作し、プラグ10が主蒸気ノズル2に対し、挿
入、引き抜きされるものである。この時、リングフレー
ム3は、ラグ9に着床している。
【0024】プラグ10は、主蒸気ノズル2に挿入され
ると具備された2本の膨張型パッキン15にエアーが供
給され(供給源は図示せず)主蒸気ノズル2の内面と接
触しシール機能および自己保持機能が確立する。また、
同時にU型パッキン23が原子炉圧力容器1の側壁と接
触し、圧力容器内側からの水頭圧を利用するシール機能
も備えている。
【0025】図5および図6は、プラグ連結機構11の
詳細構造を示すものである。プラグ連結機構11は、プ
ラグ支持ラック16の先端に設けられ、連結アーム1
2、連結アーム駆動用シリンダ29、リングブロック3
0および強制引き抜きレバー31から構成される。単数
の連結アーム駆動用エアシリンダ29のロッド32の伸
縮動作により対象に設けられた2つの連結アーム12
が、支点ピン34を支点に開閉運動を行う。
【0026】連結アーム12が、外側に開きプラグ側の
固定ツメ13に勘合されることで、プラグ10を連結す
る。また、連結アーム12が、内側に閉じ固定ツメ13
との勘合が外れることで分離される。また、連結アーム
12の上方位置にリンクバー35を介して、強制引き抜
きレバー31が、設けられている。これは、連結アーム
駆動用エアシリンダ29が、正常に作動しない場合(空
気喪失等)、連結アーム12を強制的に開閉される為
で、万一の場合に備えたバックアップ機能を有してい
る。
【0027】さらに、強制引き抜きレバー31は、連結
・分離インジケータ25が表示し、フロア上から目視で
連結、分離を確認できるため、装置の信頼性を向上させ
るばかりでなく、作業員の精神的な不安感の解消にも大
きな効果がある。連結・分離インジケータ25には、空
気圧による検出、電気による検出など多種の検出方法が
ある。しかし、空気圧や電気は、検出器自体の故障ポテ
ンシャルをもっている為、信頼性が低い。ここでは、あ
えて、機械式のインジケータによる表示器を設けた。
【0028】また、故障ポテンシャルをできるだけ炉内
に残さないという観点からプラグ連結機構11は、リン
グフレーム3側に設けている。これは、プラグ10は、
常に炉内に自己保持状態にあるため、これにエアーシリ
ンダ等の動的機構を設けると炉内に放置される期間が長
くなるため、故障のポテンシャルが増えることを防止し
た。また、プラグ連結機構11の上部に強制的ゆえにプ
ラグ10には、二重の膨張型パッキン15、Uリング2
3、ノズル案内用のガイドローラ14、ノズル位置ずれ
を調芯するバランス機構26が炉内に残ることになる。
【0029】図7は、主蒸気ノズル2へプラグ10を挿
入する状態を示している。これは、プラグ10が主蒸気
ノズル2に対して、ズレが発生した場合、ガイドローラ
14が、主蒸気ノズル2の内壁に干渉する。そのまま挿
入動作をすると、プラグ10に対して矢印方向(X)に
力が加わりプラグ10に損傷を与えることになる。ま
た、プラグ10の挿入がステックして停止することにな
る。
【0030】図8は、プラグが自己保持状態を終え、リ
ングフレームと連結する際の状態を示す。プラグ10
は、膨張型パッキン15により自己保持とシール性を確
保する構造となっている。しかし、連結状態と分離状態
では、中心位置にズレ(Z)が、発生する。これは、プ
ラグ自重等によりプラグ10が下がる事象が発生するか
らである。この場合、連結動作を行っても連結できない
事象が発生する。
【0031】本発明は、前記事象を解決するためにプラ
グ10内部の円周に複数の調芯用バネ26と調芯用受け
座28を設けることで、調芯用バネ26の伸縮により、
調芯用受け座28が360度フレキシブルに可動可能と
したことで、どのような状態においても、調芯可能とし
た。
【0032】よって、ノズル位置ずれを調芯する調芯機
構36は、主蒸気ノズル2にプラグ10が挿入する時の
ずれを調芯するだけでなく、プラグ10が自己保持状態
を終え、リングフレーム3と連結する際に、プラグ連結
機構11とプラグ10との位置ずれを調芯させる事にも
有効である。
【0033】図10は、プラグの動作をステップ毎に示
したものであリ、プラグの連結、分離動作を示してい
る。まず、(1)プラグ挿入:プラグが主蒸気ノズル内
に挿入される。(2)クサビロック:プラグ挿入完了
後、クサビをロックする。(3)パッキン加圧:2個の
パッキンにエアーを供給してパッキンを膨張させる。こ
の時、主蒸気ノズル内面と接触してシール機能及び自己
保持機能が確立する。(4)プラグ離し:プラグとリン
グフレームを分離させるため、遠隔で離し操作し、図中
の矢印の方向にアームが作動し分離する。
【0034】(5)クサビロック解除:クサビを解除操
作し、解除する。(6)プラグ引き抜き:プラグ支持ラ
ックを引き抜く。これで完全にプラグの自己保持状態が
確立する。この自己保持状態で燃料取替作業は、もちろ
ん他炉内作業を主蒸気ノズルを水封した状態、並行に行
える。(7)プラグ挿入:プラグ支持ラックを挿入す
る。
【0035】(8)クサビロック:プラグ支持ラック挿
入完了後、クサビをロックする。(9)プラグ連結:プ
ラグとリングフレームを連結させるため、遠隔で掴み操
作し、図中の矢印の方向にアームが作動し連結する。
(10)パッキン降圧:2個のパッキンのエアーを抜取
り、パッキンを降圧させる。(11)クサビロック解
除:クサビを解除操作し、解除する。(12)プラグ引
き抜き:プラグ連結状態を保ちながらプラグを引き抜
く。
【0036】これにより、主蒸気ノズル2の下流機器の
点検が可能となる。さらに、原子炉内の点検作業が容易
になり、原子炉定検の工程に影響を及ぼすことがなく信
頼性の高い点検が可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、小型にしてあらゆる炉内作業に影響を及ぼすことが
なく、すなわちジェットポンプの点検を行う場合などに
も主蒸気ラインプラグ装置を一旦取外す必要がなく点検
や補修作業時間の短縮を図ることのできるこの種の主蒸
気ラインプラグ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主蒸気ラインプラグ装置(装着前)を
備えた原子炉の要部を示す一部破断斜視図である。
【図2】本発明の主蒸気ラインプラグ装置(装着後)を
備えた原子炉の要部を示す一部破断斜視図である。
【図3】本発明の主蒸気ラインプラグ装置(装着後)を
備えた原子炉の要部を示す一部破断斜視図である。
【図4】本発明の実施例における主蒸気ラインプラグ装
置のプラグ部を示す一部破断斜視図である。
【図5】本発明の実施例における主蒸気ラインプラグ装
置のプラグ部を示す一部破断斜視図である。
【図6】本発明の実施例における主蒸気ラインプラグ装
置のプラグ部を示す正面図である。
【図7】本発明の実施例における主蒸気ラインプラグ装
置のプラグ挿入状態を示す縦断側面図である。
【図8】本発明の実施例における主蒸気ラインプラグ装
置のプラグ連結前状態を示す縦断側面図である。
【図9】本発明の実施例における主蒸気ラインプラグ装
置のプラグ挿入状態を示す縦断側面図である。
【図10】本発明の実施例における主蒸気ラインプラグ
のプラグ動作ステップ説明図である。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…主蒸気ノズル、3…リングフ
レーム、4…操作盤、5…吊り具、6…天井クレーン、
7…炉心、8…ガイドロッド、9…ラグ、10…プラ
グ、11…プラグ連結機構、12…アーム、13…ツ
メ、14…ガイドローラ、15…膨張型パッキン、16
…プラグ支持ラック、17…ピニオンギアー、18…ク
サビ、19…駆動用シリンダ、20…駆動用シリンダ用
ラック、21…主蒸気隔離弁、22…プラグ挿入駆動機
構、23…U型パッキン、24…水中照明灯、25…連
結、分離インジケータ、26…調芯用バネ機構、27…
調芯用ヘッド、28…調芯用受け座、29…連結アーム
駆動用エアシリンダ、30…リンクブロック、31…強
制引抜レバー、32…連結アーム駆動用エアシリンダロ
ッド、33…吊り上げ用ワイヤ、34…支点ピン、35
…リンクバー、36…調芯機構。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 富治 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 平川 博将 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 泉 清志 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 平田 伸彰 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 後藤 均 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 本原子力発電株式会社内 (72)発明者 片岡 武司 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 本原子力発電株式会社内 (72)発明者 野尻 公二 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 本原子力発電株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の側壁に取り付けられた
    主蒸気ノズルに圧力容器内側から着脱自在に装着される
    プラグと、このプラグを前記主蒸気ノズルの位置に合う
    ように装着保持するフレームとを備え、点検若しくは補
    修時に前記主蒸気ノズルを前記プラグにより閉塞するよ
    うになした原子炉の主蒸気ラインプラグ装置において、 前記プラグとプラグ保持用フレームとを分離可能に形成
    するとともに、プラグの外周面に、膨張収縮する水封用
    パッキンを設け、かつ、このプラグを、前記水封用パッ
    キンの膨張によりノズル内壁面に保持させ、かつプラグ
    が装着された状態でプラグとプラグ保持用フレームとを
    分離するようにしたことを特徴とする原子炉の主蒸気ラ
    インプラグ装置。
  2. 【請求項2】 原子炉圧力容器の側壁に取り付けられた
    複数個の主蒸気ノズルに圧力容器内側から着脱自在に装
    着される複数個のプラグと、この複数個のプラグを前記
    主蒸気ノズルの位置に合うように一括装着保持するフレ
    ームとを備え、点検若しくは補修時に前記主蒸気ノズル
    を前記プラグにより閉塞するようになした原子炉の主蒸
    気ラインプラグ装置において、 前記プラグとプラグ保持用フレームとを分離可能に形成
    するとともに、個々のプラグの外周面に、圧縮媒体の給
    排により膨張収縮する水封用パッキンを設け、かつ、こ
    のプラグを、前記水封用パッキンの膨張によりノズル内
    壁面に保持させ、かつプラグが装着された状態で前記プ
    ラグ保持用フレームが炉外へ搬出できるように形成した
    ことを特徴とする原子炉の主蒸気ラインプラグ装置。
  3. 【請求項3】 前記装置に、前記プラグ保持用フレーム
    と前記プラグとの分離および連結を遠隔操作により行う
    遠隔操作装置を設けてなる請求項1または2記載の原子
    炉の主蒸気ラインプラグ装置。
  4. 【請求項4】 前記遠隔操作装置を、プラグの連結ある
    いは分離の動作が不調になった場合に、遠隔手動で連
    結、分離が可能なように形成してなる請求項3記載の原
    子炉の主蒸気ラインプラグ装置。
  5. 【請求項5】 前記遠隔操作装置に、プラグ保持用フレ
    ームとプラグとの分離状態および連結状態の識別確認が
    できる表示器を設けてなる請求項3または4記載の原子
    炉の主蒸気ラインプラグ装置。
  6. 【請求項6】 前記プラグとプラグ保持用フレームとを
    分離あるいは結合する機構を、前記プラグ保持用フレー
    ム側に設けてなる請求項1,2,3,4または5記載の
    原子炉の主蒸気ラインプラグ装置。
  7. 【請求項7】 前記プラグを主蒸気ノズルへ装着する装
    着機構に、主蒸気ノズルとプラグ間に生じる位置ずれを
    調芯する調芯装置を設けてなる請求項1,2,3,4,
    5または6記載の原子炉の主蒸気ラインプラグ装置。
  8. 【請求項8】 前記調芯装置は、プラグ保持用フレーム
    とプラグとの間に収縮自在なバランス機構をプラグの外
    円周より中心に向けて放射状に複数個配設し形成したも
    のである請求項7記載の原子炉の主蒸気ラインプラグ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記プラグ保持用フレームの下面に、円
    周方向に複数個の水中照明灯を設けてなる請求項1,
    2,3,4,5,6,7または8記載の原子炉の主蒸気
    ラインプラグ装置。
  10. 【請求項10】 前記水中照明灯に保護カバーケースを
    設けるとともに、この保護カバーケースがプラグ保持用
    フレームの受け台を兼ねるようにした請求項9記載の原
    子炉の主蒸気ラインプラグ装置。
  11. 【請求項11】 前記プラグと主蒸気ノズルとの間に係
    止紐を設け、プラグの抜け落ちを防止するようになした
    請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10
    記載の原子炉の主蒸気ラインプラグ装置。
JP9225188A 1997-08-21 1997-08-21 原子炉の主蒸気ラインプラグ装置 Pending JPH1164567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9225188A JPH1164567A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 原子炉の主蒸気ラインプラグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9225188A JPH1164567A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 原子炉の主蒸気ラインプラグ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1164567A true JPH1164567A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16825351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9225188A Pending JPH1164567A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 原子炉の主蒸気ラインプラグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1164567A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145366A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 原子炉容器アクセス部の開閉装置
JP2014106015A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Ihi Corp 主蒸気ラインプラグ装置の水平監視装置と方法
JP2016011871A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社Ihi 貫通プラグ用シール装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145366A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 原子炉容器アクセス部の開閉装置
JP2014106015A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Ihi Corp 主蒸気ラインプラグ装置の水平監視装置と方法
JP2016011871A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社Ihi 貫通プラグ用シール装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE36244E (en) Well plugging apparatus and method
US4046192A (en) Method and apparatus for installing a control valve assembly on an underwater well head
NO341261B1 (no) Isolering av en rørledning
EP0164524A1 (en) Boundary seal for vessel penetration
US3834460A (en) Well-head assembly
EP0373338A2 (en) Remotely installed steam generator nozzle dam system
US8019038B2 (en) Steam generator nozzle dam and method for installing and removing steam generator nozzle dam
JPH1164567A (ja) 原子炉の主蒸気ラインプラグ装置
US9623934B2 (en) Method and apparatus for replacing a tendon flex bearing on a tension leg platform
US5032350A (en) System for installing a steam generator nozzle dam
CN105945868A (zh) 一种简易换阀工具
US6301319B1 (en) Method of sealing a reactor pressure vessel
US20230160275A1 (en) Feedthrough connector
JPH07181102A (ja) 漏れ試験治具
CN210800433U (zh) 一种管道封堵装置
US5522432A (en) Main steam line plug and locking ring
CA2380909C (en) Differential pressure based lock
JPS599693B2 (ja) 深水用の関節結合継手
EA029845B1 (ru) Способ извлечения пробки и блока выемного при перегрузке ядерного реактора
JPH0771205A (ja) 大型弁およびその分解・組立方法
JPS59218994A (ja) 主蒸気ノズル水封プラグ機構
US4324616A (en) Detachable and leaktight device for closing an orifice of a nuclear reactor vessel
JPS61272690A (ja) 主蒸気管水封プラグ
JPH1152090A (ja) 作業ロボット装置および切離機構
FR2562310A1 (fr) Methode et dispositif d'obturation du circuit primaire de reacteurs nucleaires

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040518