JPH116401A - タービン流路構造 - Google Patents

タービン流路構造

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JPH116401A
JPH116401A JP9159010A JP15901097A JPH116401A JP H116401 A JPH116401 A JP H116401A JP 9159010 A JP9159010 A JP 9159010A JP 15901097 A JP15901097 A JP 15901097A JP H116401 A JPH116401 A JP H116401A
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JP
Japan
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turbine
blade
gap
flow path
flow
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JP9159010A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Iio
雅俊 飯尾
東作 ▲たか▼村
Tousaku Takamura
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービン効率の高いタービン流路構造を提供
する。 【解決手段】 タービンロータ10の翼12の先端部と
シュラウド20の間に第一間隙1を画成するタービン流
路構造において、タービンロータ10の翼12の先端部
の下流に第二間隙2を持って対峙する環状段部(流れ偏
向手段)22を備えるものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン流路構造
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラジアル式のタービン流路構造と
して、例えば実開平6−87602号公報に開示された
ものや、図6に示すようなものがある。
【0003】これについて説明すると、タービンロータ
10は放射状に拡がる複数の翼12を有し、入口流路5
から旋回しながら翼間流路3に導かれるガス流により回
転駆動されるようになっている。
【0004】タービンロータ10を収装するタービンハ
ウジング20は、各翼12の先端部の外周に対峙するシ
ュラウド21を有する。翼12の先端部とシュラウド2
1の間に第一間隙1が画成され、タービンロータ10が
タービンハウジング20に衝突しないようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のタービン流路構造にあっては、入口流路5か
ら導かれるガス流のうち第一間隙1を通過して翼間流路
3を通過しないまま出口流路4へと抜ける流量が増える
と、タービン効率が低下し、タービンの発生出力が低下
するという問題点が考えられる。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、タービン効率の高いタービン流路構造を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のタービ
ン流路構造は、放射状に拡がる複数の翼を有してその回
転径方向から導かれるガス流により回転駆動されるター
ビンロータと、翼先端部の外周に対峙するシュラウドを
有してタービンロータを収装するタービンハウジングと
を備え、翼先端部とシュラウドの間に第一間隙を画成す
るタービン流路構造において、前記タービンロータの翼
先端部の下流に第二間隙を持って対峙する流れ偏向手段
を備えるものとした。
【0008】請求項2に記載のタービン流路構造は、請
求項1に記載の発明において、前記第二間隙の断面積を
第一間隙の断面積より小さく設定するものとした。
【0009】請求項3に記載のタービン流路構造は、請
求項1または2に記載の発明において、前記第二間隙の
クリアランスCzを第一間隙のクリアランスCrより小
さく形成するものとした。
【0010】請求項4に記載のタービン流路構造は、請
求項1または2に記載の発明において、前記翼の先端角
部の断面を円弧状に湾曲させ、シュラウドに対する流れ
偏向手段の突出高さHをシュラウドに対する翼の先端角
部が円弧状に湾曲する部位の最大距離より小さく設定す
るものとした。
【0011】請求項5に記載のタービン流路構造は、請
求項1から4のいずれか一つに記載の発明において、前
記流れ偏向手段としてシュラウドから内径方向に突出す
る環状段部をタービンハウジングに一体形成し、シュラ
ウドと環状段部の間の隅部の断面を曲率半径Rhを持っ
て円弧状に湾曲させ、翼の先端角部の断面を曲率半径R
rを持って円弧状に湾曲させ、曲率半径Rhを曲率半径
Rrより小さく設定するものとした。
【0012】請求項6に記載のタービン流路構造は、請
求項1から4のいずれか一つに記載の発明において、前
記ガイド部材としてタービンハウジングの開口端に固定
されるガイド筒を備え、前記流れ偏向手段としてガイド
筒の一端を曲折した環状曲折部を形成するものとした。
【0013】請求項7に記載のタービン流路構造は、請
求項1から4のいずれか一つに記載の発明において、前
記タービンハウジングのタービンロータより下流側に環
状溝を形成し、前記ガイド部材として環状溝に嵌め込ま
れるガイドリングを備えるものとした。
【0014】請求項8に記載のタービン流路構造は、請
求項1から4のいずれか一つに記載の発明において、前
記タービンハウジングのタービンロータより下流側に環
状段部を形成し、前記ガイド部材として環状段部に圧入
されるガイド環を備えるものとした。
【0015】
【発明の作用および効果】請求項1に記載のタービン流
路構造において、タービンに導かれるガス流の大部分
は、旋回しながらタービンロータの翼間流路に流入し、
タービンロータを回転駆動しつつ、翼間流路でタービン
ロータの回転径方向から回転軸方向に向きを変えながら
排出される。
【0016】タービンに導かれるガス流の一部は、翼間
流路に流入せず、第一間隙に流入する流れとなる。
【0017】本発明の流れ偏向手段は、各翼の先端部の
下流側に第二間隙を持って対峙するため、第一間隙を通
過する流れを内径方向に偏向し、翼間流路へと導く。こ
うして、タービンに導かれるガス流のうち第一間隙から
翼間流路を通過しないまま出口流路へと排出される流量
を減らし、タービンの発生出力を高められる。
【0018】請求項2に記載のタービン流路構造におい
て、第二間隙の断面積を第一間隙の断面積より小さく設
定したため、第一間隙を通過する流れは第二間隙により
絞られて第一間隙から翼間流路へと流入することが促さ
れ、タービンの発生出力を高められる。
【0019】請求項3に記載のタービン流路構造におい
て、第一間隙から第二間隙にかけての流路幅がCrから
Czに狭まるため、流れに周方向の速度分布のバラツキ
がある場合でも、流速の違いにより翼間流路に流入する
部分と流入しない部分ができにくくなり、タービンの発
生出力を高められる。
【0020】請求項4に記載のタービン流路構造におい
て、前記翼の先端角部の断面を円弧状に湾曲させ、シュ
ラウドに対する流れ偏向手段の突出高さHをシュラウド
に対する翼の先端角部が円弧状に湾曲する部位の最大距
離より小さくしたため、流れを翼間流路へと有効に導く
とともに、翼間流路から出口流路に流出するガス流に対
して流れ偏向手段が付与する抵抗を抑えて、タービンの
発生出力の低下を抑えられる。
【0021】請求項5に記載のタービン流路構造におい
て、流れ偏向手段としてシュラウドから内径方向に突出
する環状段部がタービンハウジングに一体形成されるた
め、構造の簡素化がはかれる。
【0022】シュラウドと環状段部の間の隅部の断面の
曲率半径Rhが、翼の先端角部の断面の曲率半径Rrよ
り小さく設定されているため、タービンロータの回転中
心軸の振れ回りによって翼の先端角部がタービンハウジ
ングに接触することが防止される。
【0023】請求項6に記載のタービン流路構造におい
て、タービンハウジングはその開口端にガイド筒が固定
される構造により、ガイド筒の熱変形によりシュラウド
が受ける影響を小さく抑えられ、第一間隙および第二間
隙のクリアランスを小さくして、タービン効率を高めら
れる。
【0024】ガイド筒がタービンハウジングの開口端に
固定される構造のため、タービンハウジングに対する切
削加工の工数が削減され、生産性を高められる。
【0025】請求項7に記載のタービン流路構造におい
て、環状溝に嵌め込まれるガイドリングは、交換が可能
となるため、要求される耐熱性および高温強度が低くな
る。
【0026】請求項8に記載のタービン流路構造におい
て、ガイド環は環状段部に当接することにより、その取
付け位置精度を高められる。また、ガイド環は切削加工
により形成することにより、その寸法精度を高められ
る。この結果、第二間隙のクリアランスを小さく設定す
ることが可能となり、タービン効率の向上がはかれる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明をガスタービンに適
用した実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0028】図1において、10はタービンロータ、2
0はタービンロータを収装するタービンハウジングであ
る。
【0029】タービンロータ10は、その回転中心部に
位置するディスク11と、このディスク11から放射状
に拡がる複数の翼12とを有し、図示しないロータ軸が
軸受けを介して回転中心Oについて回転可能に支持され
ている。
【0030】各翼12はその回転径方向から見て弓形に
湾曲して形成され、各翼12の間に翼間流路1が画成さ
れており、その回転径方向から導かれるガス流によりタ
ービンロータ10を回転駆動する。
【0031】図示しない燃焼器から送られる燃焼ガス
は、タービンロータ10の径方向から旋回しながら流入
し、図中矢印で示すように翼間流路3を流れる過程で回
転軸方向に向きを変えて、出口流路4へと排出される。
【0032】タービンハウジング20にタービンロータ
10を囲む壁面としてシュラウド21が形成される。シ
ュラウド21と各翼12の先端部の外周の間には一定の
クリアランスCrを持つ第一間隙1が画成される。
【0033】第一間隙1のクリアランスCrは、ガスタ
ービンの運転時の熱膨張、タービンロータ10の軸受け
における回転中心軸Oの変位、回転中心軸Oの振れ回り
等によって翼12の先端部がシュラウド21に接触しな
いように設定される。
【0034】ところで、タービンに導かれる燃焼ガスは
その大部分が翼間流路3に流入するが、その一部が図中
矢印で示すように第一間隙1に流入する流れが生じる。
しかし、タービンに導かれる燃焼ガスのうち第一間隙1
から翼間流路3を通過しないまま出口流路4へと抜ける
流量が増えると、タービン効率が低下し、タービンの発
生出力が低下する。
【0035】本発明はこれに対処して、タービンロータ
10の各翼12の先端部の下流側に第二間隙2を持って
対峙する流れ偏向手段を設け、第一間隙1を通過する流
れを内径方向に偏向し、翼間流路3へと導く構成とす
る。第一間隙1と第二間隙2は互いにL字形の断面を持
って接続している。
【0036】本実施形態において、流れ偏向手段として
シュラウド21から内径方向に突出する環状段部22が
一体形成される。環状段部22はタービンハウジング2
0に切削加工により形成される。
【0037】環状段部22は翼12の先端部との間に最
小のクリアランスCzを持つ第二間隙2を画成する。
【0038】環状段部22はシュラウド21から所定の
高さHを持って環状に突出する。環状段部22の突出高
さHは第一間隙1のクリアランスCzより大きく設定さ
れる。
【0039】環状段部22の翼12の先端部に第二間隙
2を持って対峙する壁面は、回転中心軸Oと直交する平
面状に形成される。
【0040】シュラウド21と環状段部22間の隅部2
3の断面は、曲率半径Rhを持って円弧状に湾曲するよ
うに形成される。一方、翼12の先端角部13の断面
は、曲率半径Rrを持って円弧状に湾曲するように形成
される。曲率半径Rhは曲率半径Rrより小さく設定さ
れる。
【0041】環状段部22の突出高さHは、シュラウド
21に対する翼12の先端角部13が円弧状に湾曲する
部位の最大距離より小さく形成される。これにより、環
状段部22は各翼12の端面と平行に対峙する部位を持
たない。
【0042】第二間隙2の断面積は第一間隙1の断面積
より小さく設定される。すなわち、翼12の先端の外径
をRt、環状段部22の内径をRzとすると、次式が成
立するように各部の寸法を成立する。
【0043】 Cz×2π×Rz<(π/4)×[(Rt+Cr)2−Rt2] …(1) 第二間隙2のクリアランスCzは第一間隙1のクリアラ
ンスCrより小さく形成される。
【0044】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0045】燃焼器からタービンに導かれる燃焼ガスの
大部分は、翼間流路3に流入し、タービンロータ10を
回転駆動する。
【0046】燃焼器からタービンに導かれる燃焼ガスの
一部は、翼間流路3に流入せず、第一間隙1に流入する
流れとなる。各翼12の先端部の下流側に第二間隙2を
持って対峙する環状段部22は、第一間隙1を通過する
流れを内径方向に偏向し、翼間流路3へと導く。こうし
て、タービンに導かれる燃焼ガスのうち第一間隙1から
翼間流路3を通過しないまま出口流路4へと排出される
流量を減らし、タービンの発生出力を高められる。
【0047】第二間隙2の断面積が第一間隙1の断面積
より小さくなっているため、第一間隙1を通過する流れ
は第二間隙2により絞られて第一間隙1から翼間流路3
へと流入することが促され、タービンの発生出力を高め
られる。
【0048】図2は、第一間隙1の断面積に対する第二
間隙2の断面積の比Cz×2π×Rz/{(π/4)×
[(Rt+Cr)2−Rt2]}とタービン効率ηTの関
係を示す特性図である。この特性図からもCz×2π×
Rz/{(π/4)×[(Rt+Cr)2−Rt2]}が
1より小さく、すなわち第二間隙2の断面積が第一間隙
1の断面積より小さい領域でタービン効率ηTが大きく
なることがわかる。
【0049】翼12の先端角部13の断面が円弧状に湾
曲する一方、これに対峙する環状段部22の壁面が回転
中心軸Oと直交する平面状に形成されているため、第二
間隙2の断面積が出口流路4に向けて次第に小さくな
り、第一間隙1を通過する流れは第二間隙2により絞ら
れて第一間隙1から翼間流路3へと流入することが促さ
れ、タービンの発生出力を高められる。
【0050】環状段部22の突出高さHが、シュラウド
21に対する翼12の先端角部13が円弧状に湾曲する
部位の最大距離より小さいため、翼間流路3から出口流
路4に流出するガス流に対して環状段部22が付与する
抵抗を抑え、タービンの発生出力の低下を抑えられる。
【0051】さらに、第一間隙1から第二間隙2にかけ
ての流路幅がCrからCzに狭まるため、流れに周方向
の速度分布のバラツキがある場合でも、流速の違いによ
り翼間流路3に流入する部分と流入しない部分ができに
くくなり、タービンの発生出力を高められる。
【0052】シュラウド21と環状段部22間の隅部2
3の断面の曲率半径Rhが、翼12の先端角部13の断
面の曲率半径Rrより小さく設定されているため、回転
中心軸Oの振れ回りによって翼12の先端角部13がタ
ービンハウジング20に接触することが防止される。
【0053】次に、図3に示す実施形態について説明す
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0054】タービンハウジング20の出口流路4側に
ガイド筒30が介装される。ガイド筒30は金属板によ
り円錐状をした筒形に形成される。ガイド筒30はター
ビンロータ10より硬度が低い材質により形成される。
【0055】流れ偏向手段として、ガイド筒30一端か
ら外径方向に曲折する環状曲折部32が一体形成され
る。環状曲折部32は翼12の先端部との間に一定のク
リアランスCzを持つ第二間隙2を画成する。
【0056】ガイド筒30はその他端を外径方向に曲折
して取付部31が形成され、この取付部31を介してタ
ービンハウジング20の開口端24に溶接等により固定
される。ガイド筒30によって画成される出口流路4
は、上流側から下流側にかけて次第に拡径している。
【0057】環状曲折部32は翼12の先端部との間に
一定のクリアランスCzを持つ第二間隙2を画成する。
【0058】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0059】流れ偏向手段として、環状曲折部32を有
するガイド筒30が設けられることにより、タービンハ
ウジング20の形状が簡素化され、タービンハウジング
20に対する切削加工の工数が削減され、生産性を高め
られる。
【0060】出口流路4に介装されるガイド筒30に
は、タービンロータ10を通過して温度が低下したガス
流が導かれるため、要求される耐熱性および高温強度が
タービンロータ10より低くなり、タービンロータ10
より柔らかい材質を用いることが可能となる。
【0061】タービンハウジング20はその開口端24
にガイド筒30を固定する構造により、ガイド筒30の
熱変形によりシュラウド21が受ける影響を小さく抑え
られる。この結果、第一間隙1のクリアランスCrおよ
び第二間隙2のクリアランスCzを小さくして、タービ
ン効率を高められる。
【0062】次に、図4に示す実施形態について説明す
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0063】流れ偏向手段として、タービンハウジング
20の出口流路4側にガイドリング40が介装される。
タービンハウジング20には環状溝25が形成され、ガ
イドリング40は環状溝25に着脱可能に嵌め込まれ
る。環状をしたガイドリング40には図示しないその途
中を切断した合口が設けられており、タービンハウジン
グ20に対する組付け時にガイドリング40を縮径させ
られるようになっている。
【0064】ガイドリング40はタービンロータ10よ
り硬度が低い材質として、例えば銅合金により形成され
る。ガイドリング40はプレス成形によって形成され
る。
【0065】ガイドリング40の翼12の先端部に第二
間隙2を持って対峙する壁面は、回転中心軸Oと直交す
る平面状に形成される。
【0066】ガイドリング40はシュラウド21から所
定の高さHを持って環状に突出する。環状段部22の突
出高さHは第一間隙1のクリアランスCzより大きく設
定される。ガイドリング40の突出高さHは、シュラウ
ド21に対する翼12の先端角部13が円弧状に湾曲す
る部位の最大距離より小さく形成される。これにより、
ガイドリング40は各翼12の端面と平行に対峙する部
位を持たない。
【0067】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0068】環状溝25に嵌め込まれるガイドリング4
0は、交換が可能となるため、要求される耐熱性および
高温強度がさらに低くなり、銅合金等の柔らかい材質を
用いることが可能となる。
【0069】次に、図5に示す実施形態について説明す
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0070】流れ偏向手段として、タービンハウジング
20の出口流路4側にガイド環50が介装される。ター
ビンハウジング20には環状段部26が形成され、ガイ
ド環50はタービンハウジング20に圧入され、環状段
部26に当接することにより位置決めが行われる。
【0071】ガイド環50はタービンロータ10より硬
度が低い材質として、例えば銅合金により形成される。
ガイド環50は切削加工によって形成される。
【0072】ガイド環50の翼12の先端部に第二間隙
2を持って対峙する壁面は、回転中心軸Oと直交する平
面状に形成される。
【0073】ガイド環50はシュラウド21から所定の
高さHを持って環状に突出する。環状段部22の突出高
さHは第一間隙1のクリアランスCzより大きく設定さ
れる。ガイド環50の突出高さHは、シュラウド21に
対する翼12の先端角部13が円弧状に湾曲する部位の
最大距離より小さく形成される。これにより、ガイド環
50は各翼12の端面と平行に対峙する部位を持たな
い。
【0074】この場合、ガイド環50はタービンハウジ
ング20に圧入され、環状段部26に当接することによ
り、取付け位置精度を高めることができる。また、ガイ
ド環50は切削加工により形成されるため、その寸法精
度を高められる。この結果、第二間隙2のクリアランス
Czを小さく設定することが可能となり、タービン効率
の向上がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すタービンの断面図。
【図2】同じく第一間隙に対する第二間隙の断面積比と
タービン効率ηTの関係を示す特性図。
【図3】他の実施形態を示すタービンの断面図。
【図4】さらに他の実施形態を示すタービンの断面図。
【図5】さらに他の実施形態を示すタービンの断面図。
【図6】従来例を示すタービンの断面図。
【符号の説明】
1 第一間隙 2 第二間隙 3 翼間流路 4 出口流路 10 タービンロータ 12 翼 13 翼先端角部 20 タービンハウジング 21 シュラウド 22 環状段部 23 隅部 24 タービンハウジング開口端 25 環状溝 26 環状段部 30 ガイド筒 32 環状曲折部 40 ガイドリング 50 ガイド環
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02C 7/28 F02C 7/28 D F02B 37/00 301G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射状に拡がる複数の翼を有してその回転
    径方向から導かれるガス流により回転駆動されるタービ
    ンロータと、 翼先端部の外周に対峙するシュラウドを有してタービン
    ロータを収装するタービンハウジングとを備え、 翼先端部とシュラウドの間に第一間隙を画成するタービ
    ン流路構造において、 前記タービンロータの翼先端部の下流に第二間隙を持っ
    て対峙する流れ偏向手段を備えたことを特徴とするター
    ビン流路構造。
  2. 【請求項2】前記第二間隙の断面積を第一間隙の断面積
    より小さく設定したことを特徴とする請求項1に記載の
    タービン流路構造。
  3. 【請求項3】前記第二間隙のクリアランスCzを第一間
    隙のクリアランスCrより小さく形成したことを特徴と
    する請求項1または2に記載のタービン流路構造。
  4. 【請求項4】前記翼の先端角部の断面を円弧状に湾曲さ
    せ、 シュラウドに対する流れ偏向手段の突出高さHをシュラ
    ウドに対する翼の先端角部が円弧状に湾曲する部位の最
    大距離より小さく設定したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のタービン流路構造。
  5. 【請求項5】前記流れ偏向手段としてシュラウドから内
    径方向に突出する環状段部をタービンハウジングに一体
    形成し、 シュラウドと環状段部の間の隅部の断面を曲率半径Rh
    を持って円弧状に湾曲させ、 翼の先端角部の断面を曲率半径Rrを持って円弧状に湾
    曲させ、 曲率半径Rhを曲率半径Rrより小さく設定したことを
    特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のター
    ビン流路構造。
  6. 【請求項6】前記ガイド部材としてタービンハウジング
    の開口端に固定されるガイド筒を備え、 前記流れ偏向手段としてガイド筒の一端を曲折した環状
    曲折部を形成したことを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか一つに記載のタービン流路構造。
  7. 【請求項7】前記タービンハウジングのタービンロータ
    より下流側に環状溝を形成し、 前記ガイド部材として環状溝に嵌め込まれるガイドリン
    グを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか
    一つに記載のタービン流路構造。
  8. 【請求項8】前記タービンハウジングのタービンロータ
    より下流側に環状段部を形成し、 前記ガイド部材として環状段部に圧入されるガイド環を
    備えたことを特徴とする請求項請求項1から4のいずれ
    か一つに記載のタービン流路構造。
JP9159010A 1997-06-16 1997-06-16 タービン流路構造 Pending JPH116401A (ja)

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