JPH1163966A - スケール装置 - Google Patents

スケール装置

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JPH1163966A
JPH1163966A JP15262898A JP15262898A JPH1163966A JP H1163966 A JPH1163966 A JP H1163966A JP 15262898 A JP15262898 A JP 15262898A JP 15262898 A JP15262898 A JP 15262898A JP H1163966 A JPH1163966 A JP H1163966A
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Osamu Ochiai
治 落合
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健 尾上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気目盛が記録されたスケール4を筺体3に
固定してなるベースユニット2と、このベースユニット
2に対し相対的にスライド可能に設けられ、スケール4
に記録された磁気目盛を検出するセンサ15を有する検
出ヘッド部14を備えたスライダユニット10と、によ
り構成されるスケール装置において、組み付け性及びメ
ンテナンス性が良好でかつローコストなスケール装置を
提供する。 【解決手段】 スケール4を薄板状に形成し、この薄板
状のスケール4を、中間部を浮かせた状態で両端部にお
いて筺体3のブラケット6に溶接によって固着した構造
とすると共に、スケール4に対し検出ヘッド部14を、
スケール4の幅方向に抜き差し可能な構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、産業機
械等において、直線の位置検出(相対位置検出)に使用
されるスケール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のスケール装置は、目盛が
記録されたスケールをベース体に固定してなるベースユ
ニットと、このベースユニットに対し相対的にスライド
可能に設けられ、上記スケールに記録された目盛を検出
するセンサを備えたスライダユニットと、により構成さ
れている。
【0003】従来のこの種のスケール装置では、ベース
ユニット側のスケールとして棒状のスケールが用いら
れ、一方スライドユニット側には、目盛を検出するセン
サを有する検出ヘッド部が設けられて、この検出ヘッド
部に上記スケールが摺動自在に挿通嵌合された構造とな
っており、さらに検出ヘッド部には、取り付け公差や部
品公差を許容するために姿勢変化が可能な自在機構が設
けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスケ
ール装置の場合、スケールに対する検出ヘッド部の抜き
差しはスケールの端面側からしか行なえず、組み立て性
及びメンテナンス性が悪いという欠点があった。また、
検出ヘッド部には取り付け公差や部品公差を許容するた
めに姿勢変化に対応する複雑な自在機構を備える必要が
あるため、コストアップの原因となっていた。本発明は
このような問題点を解消し、検出ヘッド部がスケールの
幅方向に抜き差し可能であり、かつ複雑な自在機構を設
けずに姿勢変化に対応するスケール装置を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、目盛が記録されたスケールをベース体に
固定してなるベースユニットと、このベースユニットに
対し相対的にスライド可能に設けられ、スケールに記録
された目盛を検出するセンサを備えたスライダユニット
と、により構成されるスケール装置において、スケール
を薄板状に形成し、かつこの薄板状のスケールを、中間
部を浮かせた状態で両端部において筺体に固着すると共
に、スライダユニット側に、センサが設けられ、かつこ
のセンサとスケールの目盛記録面との間の距離を一定に
保つための基準摺動部材と、この基準摺動部材にスケー
ルの目盛記録面が常に接するように圧力を加える加圧摺
動部材と、を有してなる検出ヘッド部を設け、スケール
に対し検出ヘッド部を、スケールの幅方向に抜き差し可
能な構造としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。尚、ここでは磁気式リ
ニアスケール装置の場合を例示して説明する。
【0007】図1〜図11に本発明の第1の実施例を示
す。図において1は本発明によるスケール装置を全体と
して示し、このスケール装置1は、ベースユニット2
と、このベースユニット2に対し相対的にスライド可能
に設けられるスライダユニット10とにより構成されて
いる。
【0008】ベースユニット2は、ベース体としての長
尺状の筺体3の内部に、磁気目盛が記録された長尺のス
ケール4を固定してなり、筺体3に形成された固定穴5
においてボルト止め等によって被測定物の一方に固定さ
れる。
【0009】一方スライダユニット10は、スケール4
に記録された磁気目盛を検出するセンサ15を備え、ス
ライダ11に形成された固定穴12においてボルト止め
等によって被測定物の他方に固定される。
【0010】そして被測定物の直線移動動作と一体にス
ライダユニット10がベースユニット2に対しスケール
4に沿う方向(矢印a方向)に相対的にスライドするこ
とにより、センサ15で検出されたスケール4の磁気目
盛が電気信号としてケーブル13に出力され、移動位置
の検出(測定)が行なわれる構造となっている。
【0011】上記の如く構成される本例のスケール装置
において、先ずベースユニット2の構造について詳しく
説明する。ベースユニット2においてベース体としての
筺体3は略コ字形の断面形状を有する長尺の部材であ
り、そのコ字形の開放面を下に向けた状態で固定穴5に
おいて被測定物に固定される。この筺体3は所要の剛性
を有する金属材によりなり、例えば板金を折り曲げて成
形したものでもよいし、あるいはアルミニウムを押し出
し成形したものでもよい。勿論、機械加工によって製作
されたものでもよい。
【0012】この筺体3の内部に固定される長尺のスケ
ール4は、薄板状の金属材で形成されており、このスケ
ール(以下薄板状スケールという)4のセンサと対向す
る面に長手方向に沿って磁気目盛が記録されている。こ
の磁気目盛は、磁界N極と磁界S極が例えばN−S,S
−N,N−Sのように所定の間隔で記録されたインクレ
メント型でも、絶対位置を記録したアブソリュート型で
あってもよい。尚、この磁気目盛は、予め記録しておい
てもよいし、薄板状スケール4を筺体3に固定した後に
記録するようにしてもよい。
【0013】この薄板状スケール4は、中間部を浮かせ
た状態で左右両端部において筺体3に固着されている。
即ち、図2に示すように筺体3の内部には左右両側にブ
ラケット6が固定されており、このブラケット6に薄板
状スケール4の両端部が溶接によって固着されている
(図2中×印で示す部分が溶接部である)。また、この
薄板状スケール4は、磁気目盛の記録面が断面略コ字状
の筺体3の開放面と略直角となるような配置でブラケッ
ト6に固着されている。
【0014】ブラケット6は所要の剛性を有する板金に
よりなるもので、図4に示す如く筺体3の上側板部3a
と後側板部3cの内面側に溶接によって固定されてお
り、このブラケット6の中央の支持板部6aに薄板状ス
ケール4の端部が支持される状態で溶接によって固着さ
れる。
【0015】尚、薄板状スケール4は、所定の張力を加
えられた状態でブラケット6に溶接される。また、この
薄板状スケール4の溶接手段としては抵抗溶接が用いら
れ、筺体3にはこの抵抗溶接用の電極が入る挿入穴7が
形成されている。
【0016】次にスライダユニット10の構造について
説明する。このスライダユニット10は、筺体3の下方
に設けられるスライダ11と、薄板状スケール4に記録
された磁気目盛を検出するセンサ15を有する検出ヘッ
ド部14と、から構成されており、このスライダ11と
検出ヘッド部14とは支板11aによって連結されてい
る。即ち、スライダ11にはその上面部中央から支板1
1aが突出され、この支板11aの上端部に検出ヘッド
部14が取り付けられた構造となっている。
【0017】スライダ11は固定穴12において被測定
物に固定されるようになっており、またこのスライダ1
1からは、検出ヘッド部14のセンサ15で検出された
電気信号が出力されるケーブル13が導出されている。
【0018】検出ヘッド部14のセンサ15には磁気抵
抗素子(MRセンサ)が用いられ、このセンサ15は接
着、嵌め合いによるかしめ、板ばねによる押し付けなど
の固定手段によりスライダ11の支板11aに固定され
ている。
【0019】さらに検出ヘッド部14には、センサ15
と薄板状スケール4の磁気目盛の記録面との間の距離を
一定に保つための基準摺動部材16と、この基準摺動部
材16に薄板状スケール4の磁気目盛の記録面が常に接
するように圧力を加える加圧摺動部材17とが設けられ
ている。
【0020】この基準摺動部材16と加圧摺動部材17
は、何れも潤滑性の樹脂材(例えばジュラコン、テフロ
ンなど)や含有メタル等を材料として成形されるブロッ
ク状部材であり、基準摺動部材16は固定螺子18によ
ってスライダ11の支板11aに固定され、また加圧摺
動部材17は固定螺子19で基準摺動部材16に固定さ
れる板ばね20によって基準摺動部材16に圧接するよ
うに支持されている。
【0021】そしてこの基準摺動部材16と加圧摺動部
材17とで薄板状スケール4を挟む構造となされてお
り、加圧摺動部材17によって薄板状スケール4が常に
基準摺動部材16に圧接されることでセンサ15と薄板
状スケール4の磁気目盛の記録面との間の距離が常に一
定に保たれるようになっている。
【0022】そしてスライダ11が筺体3に対し相対的
にスライドされることで検出ヘッド部14が薄板状スケ
ール4に沿って移動し、そのときセンサ15で検出され
た薄板状スケール4の磁気目盛が電気信号としてケーブ
ル13に出力されることによって移動位置の検出が行な
われる。
【0023】上記構成において、センサ15の検出面と
薄板状スケール4の磁気目盛の記録面との間の距離即ち
クリアランスbは、センサ15に磁気抵抗素子を用いた
場合、再生波長0.5mmで使用可能なクリアランス範
囲は例えば0.35±0.25mmである。よって、ク
リアランスを使用範囲の中心に設定し、センサ15の検
出面を基準として基準摺動部材16を設置する場合は、
基準摺動部材16の厚みを0.35mmにすればよい。
【0024】尚、基準摺動部材16は、図7(A)に示
す如くセンサ15の検出面を開放する構造としても、あ
るいは同図(B)のようにセンサ15の検出面を完全に
覆う構造としてもよい。
【0025】以上の如く構成される本例のスケール装置
1では、薄板状スケール4に対し検出ヘッド部14を、
薄板状スケール4の幅方向に抜き差しすることができ
る。即ちこのスケール装置1では、薄板状スケール4を
磁気目盛の記録面が筺体3の開放面と略直角となるよう
に配置してあり、かつ、図3に示す如く検出ヘッド部1
4の厚み寸法cよりも筺体3の開放面の開口寸法dを大
きく形成することで、この筺体3の開放面から検出ヘッ
ド部14を薄板状スケール4の幅方向に抜き差し可能な
構造としてある。
【0026】このように検出ヘッド部14を薄板状スケ
ール4の幅方向に抜き差し可能な構造としたことによ
り、薄板状スケール4の位置検出方向即ち長さ方向のど
の部分からも検出ヘッド部14を組み付けることがで
き、また取り外すこともできるので、組み付け性及びメ
ンテナンス性が良好である。
【0027】尚、検出ヘッド部14を薄板状スケール4
に組み付けた後に、図5に示す如く筺体3の開放面を塞
ぐゴム製のダストリップ21a,21bを取り付けるこ
とにより、筺体3内への塵埃や油、その他の異物の侵入
が防止され、検出ヘッド部14を保護できると共に、筺
体3からの検出ヘッド部14の抜け落ちが防止される。
メンテナンス等で検出ヘッド部14を外す場合は、ダス
トリップ21a,21bを取り外せばよい。
【0028】また、通常この種のスケール装置では、筺
体3やスライダ11を被測定物に取り付ける際に、必ず
取り付け誤差が発生し、この誤差の許容量が大きいほど
取り付け易いことになるが、本例のスケール装置1にお
いては、充分な許容量を確保することができる。
【0029】即ち、先ず図8に示すように、薄板状スケ
ール4の磁気目盛4aは薄板状スケール4の幅方向に長
いトラックで記録されており、この磁気目盛4aのトラ
ック長さeをセンサ15のトラック方向長さfより大き
くすれば、その差がトラック方向(位置検出方向と直交
する方向)gの取り付け誤差の許容量となる。また、検
出ヘッド14は、基準摺動部材16と加圧摺動部材17
とで薄板状スケール4を挟んでいる構造のため、トラッ
ク方向への位置ずれは自在である。
【0030】ここで例えば薄板状スケール4の幅hが9
mm、磁気目盛4aのトラック長さeが7mm、センサ
15のトラック方向長さfが3mmとすると、許容範囲
は±2mmとなり、非常に許容範囲が広くなる。
【0031】また、図9に示すように、スライダ11が
傾き角度θ1 で傾き、磁気目盛に対しセンサ15がアジ
マスずれを起こした場合、センサ15の傾き許容度は±
1°程度のため、例えばθ1 を1°とし、スライダ11
の位置検出方向の幅iを50mmとすると、傾き量jは
0.8mmにもなり、充分な許容量である。また、検出
ヘッド部14は、基準摺動部材16と加圧摺動部材17
とで薄板状スケール4を挟んでいる構造のため、アジマ
ス方向への位置ずれは自在である。
【0032】また、スライダ11が図10に示すような
傾きθ2 で姿勢変化を起こしたときには、検出ヘッド部
14の基準摺動部材16と加圧摺動部材17に挟まれた
薄板状スケール4が図示の如くねじれることにより、磁
気目盛の記録面が常に基準摺動部材16に押し付けられ
た状態で追従する。
【0033】さらに図11に示すような傾きθ3 での姿
勢変化に対しては、検出ヘッド部14の基準摺動部材1
6と加圧摺動部材17に挟まれた薄板状スケール4が図
示の如く撓むことにより、磁気目盛の記録面が常に基準
摺動部材16に押し付けられた状態で追従する。
【0034】このように本例のスケール装置1では、姿
勢変化に対応するための複雑な自在機構を設けることな
く簡単な構成で如何なる姿勢変化においても許容でき、
しかもその許容量を大きくとることができる。
【0035】図12及び図13は本発明の第2の実施例
を示している。ここで前述した第1の実施例と対応する
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0036】この第2の実施例が上記第1の実施例と異
なる部分は検出ヘッド部14の構造であり、即ちこの第
2の実施例のスケール装置1における検出ヘッド部14
では、第1の実施例の基準摺動部材16及び加圧摺動部
材17に代えて、薄板状スケール4が通る凹溝23を有
する摺動部材22が設けられている。
【0037】この摺動部材22は、第1の実施例におけ
る基準摺動部材16や加圧摺動部材17と同様の潤滑性
の樹脂材や含有メタル等を材料として成形されるブロッ
ク状部材であり、その中央部に形成される凹溝23は、
センサ15と薄板状スケール4の磁気目盛の記録面との
間の距離即ちクリアランスをセンサ15による磁気目盛
の検出が可能な範囲内に保つためのものである。
【0038】即ち、本例の構造ではセンサ15が凹溝2
3に面して設けられており、この構成において摺動部材
22の凹溝23の溝幅kは、薄板状スケール4の厚みm
より大きく、かつ薄板状スケール4の厚みmと、センサ
15による磁気目盛の検出が可能な最大クリアランスと
を合わせた寸法以下に設定されている。
【0039】例えば、センサ15に磁気抵抗素子を用い
た場合、再生波長0.5mmで磁気目盛の検出が可能な
最大クリアランスを0.6mmとし、薄板状スケール4
の厚みmを0.15mmとすると、凹溝23の溝幅kは
0.15<k≦0.75mmに設定し、この凹溝23に
薄板状スケール4を通せば、常にセンサ15による磁気
目盛の検出が可能な範囲内のクリアランスに保たれるの
で、正常な位置検出信号が得られることになる。尚、必
要に応じてセンサ15に保護手段を設けてもよい。
【0040】そしてこの第2の実施例においても、第1
の実施例と同様に、検出ヘッド部14を薄板状スケール
4の幅方向に抜き差しすることができる。また、取り付
け誤差の許容についても、第1の実施例と同様の効果が
得られる。
【0041】尚、この第2の実施例において、検出ヘッ
ド部14の摺動部材22は、図14に示すように主摺動
部材22aと副摺動部材22bの二部品で構成し、これ
をビス24によって一体化したものとしてもよい。
【0042】さらに検出ヘッド部14の摺動部材22
は、図15に示すような構造としてもよい。即ちこの図
15の例の摺動部材22は、主摺動部材22aに対し副
摺動部材22bが板ばね20によって支持されている。
そしてこの副摺動部材22bにはセンサ15の上下にお
いて主摺動部材22aに当接する突出部23a,23b
が形成されており、この上下の突出部23aと23bの
間に薄板状スケール4の通る凹溝23が形成されてい
る。
【0043】ここで、摺動部材22は、検出ヘッド部1
4を小型化するために薄くすると剛性が小さくなり、上
述の図10のようにスライダ11が傾きθ2 の姿勢変化
を起こしたときに溝幅kが開いてクリアランスを所定範
囲に保つことができなくなるおそれがあるので、例えば
図16に示すような構造とすることによって補強すると
よい。
【0044】即ち、図16に示す検出ヘッド部14で
は、スライダ11の支板11aの先端に設けた金属製の
取付基板22Aの基端部にビス止めにより片持ち支持さ
れた副摺動部材22bが、薄くすると剛性を確保できな
くなるので、金属補強板22Bとともに上記基端部にビ
ス止めすることによって補強されている。なお、上記取
付基板22Aには、副摺動部材22bを取り外した状態
の正面図を図17に示してあるように、平面形状がU字
状に成形された主摺動部材22aがセンサ15を囲む状
態でビス止めされている。
【0045】この図16に示した検出ヘッド部14で
は、摺動部材22における凹溝23の溝幅kは、Y寸法
を形成する主摺動部材22a及び取付基板22Aの各部
品寸法で設定され、副摺動部材22b及び金属補強板2
2Bがビス止めされることで所望の溝幅kとなる凹溝2
3が設定される。各部品寸法のみで所望の溝幅kを得ら
れない場合、取付基板22Aの基端部と上記副摺動部材
22bの間に介在させるスペーサ25によって溝幅kを
調整することができる。
【0046】また、この図16に示した検出ヘッド部1
4では、薄板状スケール4が抜き差しされる摺動部材2
2の凹溝23を形成している上記主摺動部材22a及び
副摺動部材22bの先端部22a1 ,22b1 に面取り
加工を施しておくことにより、上記凹溝23に薄板状ス
ケール4を簡単に挿入することができるようになってい
る。尚、上記主摺動部材22a及び副摺動部材22bの
先端部22a1 ,22b1の少なくとも一方に面取り加
工を施しておくことにより、上記凹溝23に薄板状スケ
ール4を簡単に挿入することができる。
【0047】この構造においては、必要に応じてセンサ
15の左右方向に塵埃等を除去するためのワイパーを設
けてもよい。
【0048】即ち、検出ヘッド部14には、図18及び
図19に示すように、弾性を有する金属板などで形成さ
れたワイパーホルダ26により摺動部材22の両端部分
にワイパー27を取り付けることができる。この場合、
ワイパー27は、薄板状スケール4を表裏両面側から挟
むように設けられる。
【0049】このワイパー27は、フェルトやスポンジ
などからなり、油を含浸させることにより潤滑性が高め
られている。またこのワイパー27の材質としては、ゴ
ムを使用してもよい。またワイパー27は、ワイパーホ
ルダ26を弾性変形させることによって簡単に交換でき
るようになっている。
【0050】このようにワイパー27が取り付けられた
検出ヘッド部14では、凹溝23に通される薄板状スケ
ール4の表面及び裏面に付着される塵埃などを上記ワイ
パー27で除去することができる。
【0051】ここで、図20に示すように上記ワイパー
27の側縁を薄板状スケール4の長さ方向に対して傾斜
させた形状にしておくことにより、摺動によって薄板状
スケール4の表面から除去した塵埃などを薄板状スケー
ル4の表面外に案内して排除することができる。
【0052】この場合、ワイパー27の傾斜は、塵埃な
どが筺体3の開放面側にいくようにするとよい。即ち本
例においては、塵埃などが筺体3の開放面側(下面側)
に案内されるように、ワイパー27の傾斜は逆台形状の
傾斜となっており、これによって塵埃などが筺体3の開
放面から筺体3の外へ効果的に排出されるようになって
いる。尚、このワイパー27は、他の実施例にも使用で
きることはもちろんである。
【0053】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。例えば、以上の実施例ではベース体として断面略コ
字形の筺体3を使用しているが、この筺体3に代えてベ
ース体を平板体や断面L字形の折り曲げ板体で形成した
オープンタイプのスケール装置にも本発明を適用できる
ことはもちろんである。
【0054】さらに以上の実施例では、本発明を磁気ス
ケール装置に適用した例について説明したが、本発明は
磁気スケール装置の他にも光学式スケール装置や静電容
量式スケール装置においても適用することができ、方式
は問わない。
【0055】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明のスケール装
置は、検出ヘッド部を薄板状スケールの幅方向に抜き差
し可能な構造としたことにより、薄板状スケールのどの
部分からも検出ヘッド部を組み付けることができ、また
取り外すこともできるので、組み付け性及びメンテナン
ス性が非常に良好となる。また本発明のスケール装置で
は、スライダの姿勢変化に対応するための複雑な自在機
構を設ける必要がないので、部品点数が少なく抑えら
れ、ローコストなスケール装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスケール装置の第1の実施例を示
す一部切り欠いた斜視図である。
【図2】同、一部切り欠いた正面図である。
【図3】同、側面図である。
【図4】同、筺体ユニットの要部の縦断側面図である。
【図5】同、筺体にダストリップを取り付けた状態の説
明図である。
【図6】同、検出ヘッド部の上面図である。
【図7】同、基準摺動部材の構造例を示す横断面図であ
る。
【図8】同、取り付け誤差の許容の説明図である。
【図9】同、取り付け誤差の許容の説明図である。
【図10】同、取り付け誤差の許容の説明図である。
【図11】同、取り付け誤差の許容の説明図である。
【図12】本発明によるスケール装置の第2の実施例を
示す一部切り欠いた斜視図である。
【図13】同、側面図である。
【図14】第2の実施例の変形例の側面図である。
【図15】第2の実施例の他の変形例の側面図である。
【図16】検出ヘッド部を補強した例の側面図である。
【図17】同、副摺動部材を取り外した状態の正面図で
ある。
【図18】検出ヘッド部にワイパーを設けた例の側面図
である。
【図19】同、副摺動部材を取り外した状態の正面図で
ある。
【図20】ワイパーの側縁が傾斜した形状例である。
【符号の説明】
1…スケール装置、2…ベースユニット、3…筺体(ベ
ース体)、4…薄板状スケール、10…スライダユニッ
ト、11…スライダ、14…検出ヘッド部、15…セン
サ、16…基準摺動部材、17…加圧摺動部材、22…
摺動部材、23…凹溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目盛が記録されたスケールをベース体に
    固定してなるベースユニットと、 このベースユニットに対し相対的にスライド可能に設け
    られ、上記スケールに記録された目盛を検出するセンサ
    を備えたスライダユニットと、 により構成されるスケール装置において、 上記スケールを薄板状に形成し、かつこの薄板状のスケ
    ールを、中間部を浮かせた状態で両端部において上記ベ
    ース体に固着すると共に、 上記スライダユニット側に、上記センサが設けられ、か
    つこのセンサと上記スケールの目盛記録面との間の距離
    を一定に保つための基準摺動部材と、この基準摺動部材
    に上記スケールの目盛記録面が常に接するように圧力を
    加える加圧摺動部材と、を有してなる検出ヘッド部を設
    け、 上記スケールに対し上記検出ヘッド部を、上記スケール
    の幅方向に抜き差し可能な構造としたことを特徴とする
    スケール装置。
  2. 【請求項2】 目盛が記録されたスケールをベース体に
    固定してなるベースユニットと、 このベースユニットに対し相対的にスライド可能に設け
    られ、上記スケールに記録された目盛を検出するセンサ
    を備えたスライダユニットと、 により構成されるスケール装置において、 上記スケールを薄板状に形成し、かつこの薄板状のスケ
    ールを、中間部を浮かせた状態で両端部において上記筺
    体に固着すると共に、 上記スライダユニット側に、上記センサが設けられ、か
    つこのセンサと上記スケールの目盛記録面との間の距離
    を上記センサによる目盛検出が可能な範囲内に保つ凹溝
    を有する摺動部材を有してなる検出ヘッド部を設け、 上記スケールに対し上記検出ヘッド部を、上記スケール
    の幅方向に抜き差し可能な構造としたことを特徴とする
    スケール装置。
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