JPH1162920A - ブラインドジョイント及びその施工方法 - Google Patents

ブラインドジョイント及びその施工方法

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JPH1162920A
JPH1162920A JP21665397A JP21665397A JPH1162920A JP H1162920 A JPH1162920 A JP H1162920A JP 21665397 A JP21665397 A JP 21665397A JP 21665397 A JP21665397 A JP 21665397A JP H1162920 A JPH1162920 A JP H1162920A
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JP
Japan
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locking member
concrete
wedge
thickness
taper
Prior art date
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JP21665397A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Oba
美則 大場
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Shintoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Shintoku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
  • Dowels (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接合すべきコンクリート部材100a、100
bを外形に突出部のない強力な継手構造で接合する。 【解決手段】対向するアンカー筋101a、101bの
先端に孔明きリング2を有する係止部材1をそれぞれ取
り付けてコンクリート内に埋め込んでおき、空洞部4内
にテーパを有するウエジピン10とこれに外嵌するスリ
ーブ20とを挿入し、コンクリート部材100a、10
0bを押しつけてくさび作用によりスリーブ20を介し
て孔明きリング2とウエジピン10とを強固に結合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種構造物の継手
として用いることができ、部材内に内蔵され、外部から
見えない継手構造に関する。本発明ではこのような継手
構造をブラインドジョイントと指称する。
【0002】
【従来の技術】従来の各種継手は、フランジ継手等強度
の大きい継手は、構造部材の断面より大きな輪郭を有
し、構造物の外観の美観を阻害する。これを被覆して美
観を保とうとすると、部材全体をフランジを含む大きな
プロフィールとなるように囲う必要があり、空間的に無
駄が多くなり経済性に欠けるという問題がある。一方、
継手の部分の美観を重視し部材断面と等しいか、又はこ
れより小さい輪郭にする継手もあるが、このような従来
の継手構造は強度が小さく、必要な継手強度又は応力の
伝達が十分にはできないという欠点がある。
【0003】プレキャストコンクリート部材の継手につ
いて見ると、プレキャストコンクリート部材の最大の問
題点は、単体部材を並べたり結合したりして一体性、連
続性を得るために、継手を用いている点である。継手に
強度の大きい継手を求めると構造物の外観を阻害し、外
観を重視すると、必要な強度あるいは応力を十分に伝達
することができなくなることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで外観を損なうこ
となく必要な強度を確保するには、コンクリートの接合
面の輪郭の中だけで接続する形式の継手が必要となる。
ここで問題となるのは、接合面が作業者にとって見えな
いことであり、正確な位置決めが非常に困難なことであ
る。
【0005】本発明の目的は、自動的に正確な位置に納
まる機能を有すると共に必要な強度を併せ有し、見えな
い状態でも確実に結合することができる継手を提供する
ことである。本発明は例えばプレキャストコンクリート
柱、杭等の継手として、一体性、連続性を確保し、強度
が大きく、しかも部材の断面内で施工することができ、
外面に表われるものがなく、外観の美観を阻害しない継
手として、上記問題点を解決したブラインドジョイント
を開発し、これを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために開発されたもので、その技術手段は次の
とおりである。まず、第1の発明は、次の部品からなる
ことを特徴とするブラインドジョイントを提供する。
【0007】(a)アンカー筋の先端に基底部を固定し
ウエジピンを挿入する同軸の筒状の空洞部と、該空洞部
の開口端に同軸に固定され前記空洞部の直径より小さい
内径の孔を有する孔明きリングとからなる係止部材 (b)前記係止部材の深さのほぼ2倍の長さを有し長手
方向両端にそれぞれ末広がり及び先細りの円錐台を備え
中央部が円柱形をなすウエジピン (c)前記ウエジピンの中央部の外径に遊嵌する内径を
有する薄肉円筒と、先細り円錐台の小径端に外嵌する内
径を有し外形が円錐台状をなす円錐台筒とを軸方向に連
設し長手方向両端に拡径用軸方向スリットを備えたスリ
ーブ このような部品からなるブラインドジョイントは、組み
立て状態ににおいては、接合すべきコンクリート部材の
当接面の互いに対向するそれぞれのアンカー筋の先端に
基底部を固定しウエジピンを挿入する同軸の筒状の空洞
部と、該空洞部の開口端に同軸に固定され前記空洞部の
直径より小さい内径の孔を有する孔明きリングとからな
る係止部材をコンクリート内に埋設させて取付け、前記
係止部材の深さのほぼ2倍の長さを有し長手方向両端に
それぞれ末広がり及び先細りの円錐台を備え中央部が円
柱形をなすウエジピンを各対向する両係止部材内に挿入
し、前記ウエジピンの中央部の外径に遊嵌する内径を有
する薄肉円筒と、先細り円錐台の小径端に外嵌する内径
を有し外形が円錐台状をなす円錐台筒とを軸方向に連設
し長手方向両端に拡径用軸方向スリットを備えたスリー
ブを該ウエジピンの円錐台外周と前記係止部材の孔明き
リングとの間に圧着させて、ウエジピンの両端部を対向
する2つのリング状係止部材に強固に固定した構造を有
することを特徴とするブラインドジョイントである。
【0008】上記ブラインドジョイントは次の施工方法
によって施工することができる。すなわち、アンカー筋
の先端に基底部を固定しウエジピンを挿入する同軸の筒
状の空洞部と、該空洞部の開口端に同軸に固定され前記
空洞部の直径より小さい内径の孔を有する孔明きリング
とからなる係止部材を、それぞれ接合すべきコンクリー
ト部材の相互の当接面の対向するアンカー筋に取付ける
と共にコンクリート中に埋設して設け、前記ウエジピン
の中央部の外径に遊嵌する内径を有する薄肉円筒と、先
細り円錐台の小径端に外嵌する内径を有し外形が円錐台
状をなす円錐台筒とを軸方向に連設し長手方向両端に拡
径用軸方向スリットを備えたスリーブを、前記係止部材
の深さのほぼ2倍の長さを有し長手方向両端にそれぞれ
末広がり及び先細りの円錐台を備え中央部が円柱形をな
すウエジピンに外嵌し、前記係止部材の一方内に、末広
がりの端部を挿入し、接合すべきコンクリート部材の各
孔明きリング状部材を対向させて互いに密着させ、前記
ウエジピン及び前記テーパスリーブはそれぞれ対向する
アンカー筋の凹部奥の面に反力を支持されて互いに軸方
向に押圧され、テーパスリーブが、前記ウエジピンの2
つのテーパによりそれぞれ押し開かれて、前記フランジ
とウエジピンとの間に楔状に圧着され、前記ウエジピン
の両端の円錐台の外面と孔明きリング状部材の内面との
間に前記スリーブを圧着させてコンクリート部材を強固
に接合することを特徴とするブランドジョイントの施工
方法である。
【0009】次に本発明の第2の発明は、次の部品から
なることを特徴とするブラインドジョイントである。 (a)アンカー筋の先端に基底部を固定しウエジピンを
挿入する同軸の筒状の空洞部と、該空洞部の開口端に同
軸に固定され前記空洞部の直径より小さい内径の孔を有
する孔明きリングとからなる係止部材 (b)前記係止部材の深さとほぼ等しい長さを有し長手
方向一端部に先細りの円錐台を備え、前記係止部材内に
挿入可能なウエジピン (c)コンクリートに埋め込まれるインサートに基部を
螺合し先端側に前記孔明きリングの内径に嵌合する外径
と前記ウエジピンの円錐台の小径部に外嵌する空洞を持
つ円筒を備えたスリーブ この第2の発明は、鉄筋が対向して設けられていない部
材の結合に用いられるもので、他方の部材にインサート
を設け、このインサートに係止する部材を連結部材とす
るものである。このブラインドジョイントは、接合すべ
きコンクリート部材の当接面の一方のアンカー筋の先端
に基底部を固定しウエジピンを挿入する同軸の筒状の空
洞部と、該空洞部の開口端に同軸に固定され前記空洞部
の直径より小さい内径の孔を有する孔明きリングとから
なる係止部材をコンクリート内に埋設させて取付け、前
記係止部材内に前記係止部材の深さとほぼ等しい長さを
有し長手方向一端部に先細りの円錐台を備え、前記係止
部材内に挿入可能なウエジピンを挿入し、対向する他方
のコンクリート面にインサートを埋め込み、該インサー
トに基部を螺合したスリーブを前記ウエジピンの円錐台
外面と前記係止部材の孔明きリングとの間の楔状隙間に
圧着させ、コンクリート部材を強固に連結するように構
成されている。
【0010】この第2の発明のブラインドジョイントを
施工するための本発明方法は、アンカー筋の先端に基底
部を固定しウエジピンを挿入する同軸の筒状の空洞部
と、該空洞部の開口端に同軸に固定され前記空洞部の直
径より小さい内径の孔を有する孔明きリングとからなる
係止部材を、接合すべきコンクリート部材の当接面の一
方のアンカー筋に取付けると共に、コンクリート中に埋
設し、対向する他方のコンクリート面にインサートを埋
め込んでおき、該インサートに先端側に前記孔明きリン
グの内径に嵌合する外径と前記ウエジピンの円錐台の小
径部に外嵌する空洞を持つ円筒を備えたスリーブの基部
を螺合し、該スリーブの空洞に前記係止部材の深さとほ
ぼ等しい長さを有し長手方向一端部に先細りの円錐台を
備え、前記係止部材内に挿入可能なウエジピンを、その
円錐台の先端を該スリーブの空洞に嵌合させ、接合すべ
き他方のコンクリート部材の各孔明きリング状部材の孔
と該ウエジピンとを対向させてコンクリート部材を互い
に密着させ、前記ウエジピンを前記係止部材の空洞の底
面に反力を支持させ、軸方向推力により前記ウエジピン
の円錐台面により前記スリーブを押し開き、前記ウエジ
ピンの円錐台の外面と孔明きリング状部材の内面との間
の楔状隙間に前記スリーブを圧着させてコンクリート部
材を強固に接合することを特徴とするブランドジョイン
トの施工方法である。
【0011】本発明の第3の発明は、次の部品からなる
ことを特徴とするブラインドジョイントである。 (a)断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法の
スリットを設けた係止部材 (b)前記係止部材の深さのほぼ2倍の高さを有する板
状をなし、高さ方向の両端にそれぞれ板厚が漸増及び漸
減するテーパを備えたウエジプレート (c)前記ウエジプレートの中央部の板厚と前記スリッ
トとの隙間に挿入する板厚の部分と、前記板厚が漸減す
るテーパの最小板厚部に接する一面と端部側が板厚が減
少するテーパを備えた部分とを連設した2枚の緊締部材 このブラインドジョイントは、接合面積が広く、上記第
1又は第2の発明のブランドジョイントの部品を多数配
置しなければならないような条件の時に、ウエジピンに
代えて、ウエジプレートを用い、強力な少数個の継手金
物によって接合する用にしたものである。この第3の発
明は、上記第1の発明と同様に、ウエジプレートを挿入
する係止部材を対向して接合すべきコンクリート部材の
端面に鉄筋と結合して埋設する。このようなブラインド
ジョイントは、接合すべきコンクリート部材の当接面の
互いに対向するそれぞれのアンカー筋の先端に基底部を
固定した断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法
のスリットを設けた係止部材をコンクリート内に埋設さ
せて取付け、前記係止部材の深さのほぼ2倍の高さを有
する板状をなし、高さ方向の両端にそれぞれ板厚が漸増
及び漸減するテーパを備えたウエジプレートを各対向す
る両係止部材内に挿入し、前記ウエジプレートの中央部
の板厚と前記スリットとの隙間に挿入する板厚の部分
と、前記板厚が漸減するテーパの最小板厚部に接する一
面と端部側が板厚が減少するテーパを備えた部分とを連
設した2枚の緊締部材を該ウエジプレートのテーパ外面
と前記係止部材のスリットの内面との間に圧着させて、
ウエジプレートの高さ方向両端部を対向する2つの係止
部材に強固に固定した構造を有する。
【0012】そして、この第3の発明のブラインドジョ
イントの施工は、接合すべきコンクリート部材の当接面
に断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法のスリ
ットを設けた係止部材を埋め込み、前記係止部材の深さ
のほぼ2倍の高さを有する板状をなし、高さ方向の両端
にそれぞれ板厚が漸増及び漸減するテーパを備えたウエ
ジプレートの両面に、前記ウエジプレートの中央部の板
厚と前記スリットとの隙間に挿入する板厚の部分と、前
記板厚が漸減するテーパの最小板厚部に接する一面と端
部側が板厚が減少するテーパを備えた部分とを連設した
2枚の緊締部材を添えて前記係止部材の一方に挿入し、
接合すべき他方のコンクリート部材を各係止部材を対向
させて互いに密着させ、前記ウエジプレートの両側テー
パの外面と係止部材のスリット内面との間に前記緊締部
材を圧着させてコンクリート部材を接合することを特徴
とするブランドジョイントの施工方法によって容易に実
現することができる。
【0013】次に、本発明の第4の発明は、上記第3の
発明と同様に、接合すべきコンクリート部材の接合面積
が広く、かつ、他方のコンクリート接合面に対向する鉄
筋がない場合に、上記第2の発明のブランドジョイント
の部品を多数配置する代わりに好適に用いられるもので
ある。すなわち、上記第2の発明におけるウエジピンに
代えて、ウエジプレートを用い、上記第2の発明と同様
に、対向する接合面に配置する部材はインサートに結合
する。このようなブラインドジョイントは、次の部品か
らなることを特徴とするブラインドジョイントである。
【0014】(a)断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅よ
り狭い寸法のスリットを設けた係止部材 (b)前記係止部材の深さとほぼ等しい高さを有する板
状をなし高さ方向の一端に板厚が漸減するテーパを備え
前記係止部材内に挿入可能なウエジプレート (c)コンクリートに埋め込まれるインサートに基部を
結合し先端側に前記スリットを挿通する幅と前記ウエジ
プレートの前記板厚が漸減するテーパの最小板厚部に接
する内法寸法を有する断面コの字状の板からなる緊締部
材 この部品によって構成されるジョイントは、接合すべき
コンクリート部材の当接面の一方のアンカー筋の先端に
基底部を固定した断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より
狭い寸法のスリットを設けた係止部材をコンクリート内
に埋設させて取付け、前記係止部材の深さとほぼ等しい
高さを有する板状をなし、高さ方向の一端に板厚が漸減
するテーパを備え前記係止部材内に挿入可能なウエジプ
レート前記係止部材の深さのほぼ2倍の高さを有する板
状をなし、高さ方向の両端にそれぞれ板厚が漸増及び漸
減するテーパを備えたウエジプレートを該係止部材内に
挿入し、コンクリートに埋め込まれるインサートに基部
を結合し先端側に前記スリットを挿通する幅と前記ウエ
ジプレートの前記板厚が漸減するテーパの最小板厚部に
接する内法寸法を有する断面コの字状の板からなる緊締
部材を該ウエジプレートのテーパ外面と前記係止部材の
スリットの内面との間に圧着させて、コンクリート部材
を強固に固定した構造を有することを特徴とするブライ
ンドジョイントである。
【0015】そしてその施工方法は、接合すべきコンク
リート部材の当接面に断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅
より狭い寸法のスリットを設けた係止部材を埋め込み、
前記係止部材の深さとほぼ等しい高さを有する板状をな
し、高さ方向の一端に板厚が漸減するテーパを備え前記
係止部材内に挿入可能なウエジプレートを該係止部材内
に挿入し、コンクリートに埋め込まれるインサートに基
部を結合し先端側に前記スリットを挿通する幅と前記ウ
エジプレートの前記板厚が漸減するテーパの最小板厚部
に接する内法寸法を有する断面コの字状の板からなる緊
締部材を該ウエジプレートのテーパ外面と前記係止部材
のスリットの内面との間に圧着させ、前記ウエジプレー
トの両側テーパの外面と係止部材のスリット内面との間
に前記緊締部材を圧着させてコンクリート部材を接合す
ることを特徴とするブランドジョイントの施工方法であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図3は本発明の第1の発明を示す
分解図である。図3(a)、(d)に示す係止部材1は
接合すべきコンクリート部材のそれぞれの接合面に取付
けられるものであって、アンカー筋の先端に固定する雌
ねじ5を備えた基底部3に筒状の空洞部4を備え、この
空洞部4は接合面側に開口を備え、この開口端部に、同
軸に固定された孔明きリング2を備えている。この係止
部材1を接合すべき2つのコンクリート部材の接合面に
互いに対向させて取付け、対向して連設している2つの
孔明きリング2及び空洞部4内にウエジピン10を挿入
する。ウエジピン10は、係止部材1の深さ(孔明きリ
ング2の厚さ及び空洞部4の深さの合計)のほぼ2倍の
長さを有し、その長手方向両端にそれぞれ末広がり及び
先細りの円錐台13、12を備え中央部が円柱形11を
なしている。孔明きリング2はその内径が空洞部4の内
径より小さい。この孔明きリング2の内径とウエジピン
10の円錐台12又は13が、この部品を組立てた時に
スリーブ20によって緊密に係止する。スリーブ20は
ウエジピン10の中央部の外径に遊嵌する内径22を有
する薄肉円筒21と、先細り円錐台の小径端に外嵌する
内径24を有し外形が円錐台状をなす円錐台筒23とを
軸方向に連設し長手方向両端に拡径用軸方向スリット2
5、26を備えた形状をなしている。
【0017】図2は以上の部品をコンクリート部材10
0a、100bの接合面に取付け、部材100a、10
0bを結合した状態を示したものである。図2に示すよ
うに、係止部材1は、接合すべきコンクリート部材10
0a、100bの当接面に互いに対向する位置に埋め込
まれている。係止部材1はそれぞれのコンクリート部材
100a、100bのアンカー筋101a、101bの
先端の雄ねじに基底部3を螺合されて固定されている。
係止部材1は、筒状の空洞部4を備え、この空洞部4の
接合面側の開口端に孔明きリング2を備えている。この
孔明きリング2は空洞部4と同軸に固定され、空洞部4
の直径より小さい内径の孔を有している。2つの対向し
た空洞部4内にウエジピン10が挿入されている。ウエ
ジピン10は、係止部材1の孔明きリング2の厚さ及び
空洞部4の深さの合計の寸法のほぼ2倍の長さを有し、
長手方向両端にそれぞれ末広がり及び先細りの円錐台を
備え、中央部が円柱形をなしている。
【0018】このウエジピン10にスリーブ20が外嵌
している。スリーブ20は、薄肉円筒と円錐台筒とを軸
方向に連設し、長手方向両端にそれぞれ複数の軸方向ス
リットを備えている。薄肉円筒はその内径がウエジピン
10の中央部の外径に遊嵌する寸法となっている。円錐
台筒は、ウエジピン10の先細り円錐台の小径端に外嵌
する内径を有し、外形が円錐台状をなしている。スリー
ブ20は、それぞれ対向する2つの孔明きリング2の内
径とウエジピン10のテーパ部との間に介在し、ウエジ
ピン10の円錐台状の部分と孔明きリングとが形成する
楔リング状の2つの空隙にそれぞれ圧入されて楔作用に
よりこれらを緊結している。この緊結により、2つの部
材100a、100bの長手方向の引張り力は鉄筋同士
を楔力によって結合して伝達し、せん断力はウエジピン
が支持し、圧縮力はコンクリート端面が支持する。従っ
て強固なブラインドジョイントを形成することができ
る。
【0019】図1は図2に示すブラインドジョイントを
結合する工程の説明図である。接合すべきコンクリート
部材100a、100bの相互の当接面の対向するアン
カー筋101a、101bの先端に、それぞれ、係止部
材1を螺合し、これをコンクリート中に当接面102
a、102bと面一に埋め込んでおく。スリーブをはめ
たウエジピン10を一方のコンクリート部材100aの
係止部材1の中空部内に末広がりの円錐台部を奥にして
挿入する。他方のコンクリート部材100bの端面のそ
れぞれ対向する係止部材のセンターラインを合わせるよ
うにコンクリート部材100bの端面をコンクリート部
材100aの端面に近接させ、各ウエジピン10の先細
り円錐台部の先端をコンクリート部材100bの各係止
部材1の中空部入口に臨ませ、次いで、コンクリート部
材の端面が密着するまで互いに押し付ける。このように
して、ウエジピン10の両端の円錐台の外面と孔明きリ
ング状部材の内面との間の楔リング状の隙間にスリーブ
を圧着させてコンクリート部材を接合する。
【0020】本発明の第2の発明の実施例を図4、5に
示した。図4は2つのコンクリート部材100a、10
0bのブラインドジョイントの結合直前の状態を示し、
図5は結合完了した状態を示している。一方のコンクリ
ート部材100aには、上記第1の発明と同様に、アン
カー筋(図示省略されているが図1と同様である)の先
端に基底部3を固定しウエジピン40を挿入する同軸の
筒状の空洞部4と、この空洞部4の開口端に同軸に固定
され前記空洞部の直径より小さい内径の孔を有する孔明
きリング2とからなる係止部材が設けられている。この
ウエジピンは、係止部材1の深さとほぼ等しい長さを有
し長手方向一端部に先細りの円錐台を備え、係止部材1
の中空部内に挿入可能である。
【0021】そして、この第2の発明では、他方のコン
クリート部材100bは、この係止部材1と対向する位
置にインサート30を埋め込んでいる。すなわち、対向
する位置に鉄筋が内場合に対応するものである。このイ
ンサート30に基部を螺合し、先端側に前記孔明きリン
グ2の内径に嵌合する外径を有すると共に、前記ウエジ
ピン40の円錐台の小径部に外嵌する空洞を持つ円筒を
備えたスリーブ50を備えている。
【0022】図4に示すように、一方のコンクリート部
材100aアンカー筋の先端に係止部材1を取付けてコ
ンクリート内に埋設しておく。この係止部材1は基底部
3を鉄筋に固定されており、ウエジピン40を挿入する
筒状の空洞部4と、空洞部4の開口端に同軸に固定され
た孔明きリング2を備えている。孔明きリング2は空洞
部4の直径より小さい内径の孔を有している。スリーブ
50の先端にウエジピン40を挿入して、他方のコンク
リート部材100bのインサート30にスリーブ50の
基部を螺合する。次いで、コンクリート部材100aの
係止部材1をウエジピン40に対向させ、係止部材1の
孔明きリング2の孔をウエジピン40にかぶせる。図4
は、丁度ウエジピン40の先端が係止部材1の空洞部4
の底面に達した状態を示している。次いで、コンクリー
ト部材100a、100bを端面が密着するまで押しつ
け、図5の状態にすると、ウエジピン40がスリーブ5
0を押し開き、ウエジピン40の円錐台部と孔明きリン
グ2の内径が形成する楔リング状の隙間に、スリーブ5
0が強固に圧着され、ブラインドジョイントの結合が完
了する。この第2の発明では、接合すべき2つのコンク
リート部材の長手方向の鉄筋が互いに対抗していないコ
ンクリート部材の接合に適しており、例えば、柱梁の接
合のような場合に適切に使用することができる。
【0023】図6、7は、図4、5と同様のブラインド
ジョイントであるが、ウエジピン60が係止部材1内に
あらかじめ形成されている形式のものである。すなわ
ち、係止部材1の空洞部4の底面から突出したウエジピ
ン60を有する。従って、スリーブ50にウエジピンを
挿入してからインサート30にスリーブの基部を螺合す
るのではなく、スリーブ50のみを螺合すれば良い。図
6、7はそれぞれ図4、5に該当しその内容は上記説明
から明瞭であろう。
【0024】図8は、接合部のせん断を重視するブライ
ンドジョイントを例示したものである。上記の何れかの
ブラインドジョイント70を接合すべきコンクリート部
材100a、100bの端面に配置すると共に、接合端
面にせん断力を確保すべきしやシヤキー71を備えた例
である。次に本発明の第3の発明を説明する。接合部の
強度との兼ね合いによって、以上に説明したウエジピン
と円筒形の係合部材では、非常に多くの部材をコンクリ
ート部材の端面に配置する必要がある場合に、部品の数
を減少すると共に、大きな結合力を得るために、ウエジ
ピンの代わりにウエジプレートを用い、円筒形の係止部
材の代わりにスリット状の凹部を持つ係止部材を用いる
ものである。
【0025】すなわち係止部材として、断面が矩形溝状
の溝開口部に溝幅より狭い寸法のスリットを設けた部材
を用い、この係止部材の深さのほぼ2倍の高さを有し、
高さ方向の両端にそれぞれ板厚が漸増及び漸減するテー
パを備えたウエジプレートと組み合わせ、このウエジプ
レートのテーパと上記スリットの幅との間に板状の楔を
形成し、このウエジプレートと前記スリットとの隙間に
挿入する2枚の緊締部材を用いるものである。
【0026】図9はこれを示す斜視図である。接合すべ
きコンクリート部材100a、100bの当接面に断面
が矩形溝状の係止部材を設け、この係止部材にウエジプ
レートを挿入し、2枚の緊締部材をウエジプレートと係
止部材との間に圧着させたブラインドジョイント80の
模式的配置を示している。その横断面は、図1、図4、
図6に類似した形状となっている。なお、図9において
90は接合すべきコンクリート部材の位置決めのための
ガイドピンである。なお、90は接合部材の位置決めの
ためのガイドピンである。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、コンクリート部材のプ
ロフィールの範囲内で確実に強度の高い接合をすること
が可能となった。従って、例えば建築の分野で、フルプ
レキャスト化、軸組現わし、打ち放し工法等を自由に採
用することが可能となり、設計、施工の自由度が飛躍的
に向上する。土木分野では、公園、親水空間、建物外構
等の景観を重視する製品や2以上の分割構造物に効果的
に利用することができ、また低強度であれば、擁壁、側
溝、水路等の線形構造物の継手として広範囲に利用する
ことができ、大きな潜在需要に答えることができ、広範
な技術分野の技術改善に寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のブラインドジョイントの接合直前の状
態を示す断面図である。
【図2】実施例のブラインドジョイントの接合状態を示
す断面図である。
【図3】実施例のブラインドジョイントの分解図であ
る。
【図4】実施例のブラインドジョイントの接合直前の状
態を示す断面図である。
【図5】実施例のブラインドジョイントの接合状態を示
す断面図である。
【図6】実施例のブラインドジョイントの接合直前の状
態を示す断面図である。
【図7】実施例のブラインドジョイントの接合状態を示
す断面図である。
【図8】実施例のブラインドジョイントを説明する斜視
図である。
【図9】実施例のブラインドジョイントの配置を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 係止部材 2 孔明きリング 3 基底部 4 空洞部 5 雌ねじ 10 ウエジピン 11 円柱形 12、13 円錐台 20 スリーブ 21 薄肉円筒 22、24 内径 23 円錐台筒 25、26 スリット 30 インサート 40、60 ウエジピン 50 スリーブ 70、80 ブラインドジョイント 71 シヤキー 90 ガイドピン 100a、100b コンクリート部材 101a、101b アンカー筋 102a、102b 当接面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の部品からなることを特徴とするブラ
    インドジョイント。 (a)アンカー筋の先端に基底部を固定しウエジピンを
    挿入する同軸の筒状の空洞部と、該空洞部の開口端に同
    軸に固定され前記空洞部の直径より小さい内径の孔を有
    する孔明きリングとからなる係止部材 (b)前記係止部材の深さのほぼ2倍の長さを有し長手
    方向両端にそれぞれ末広がり及び先細りの円錐台を備え
    中央部が円柱形をなすウエジピン (c)前記ウエジピンの中央部の外径に遊嵌する内径を
    有する薄肉円筒と、先細り円錐台の小径端に外嵌する内
    径を有し外形が円錐台状をなす円錐台筒とを軸方向に連
    設し長手方向両端に拡径用軸方向スリットを備えたスリ
    ーブ
  2. 【請求項2】 接合すべきコンクリート部材の当接面の
    互いに対向するそれぞれのアンカー筋の先端に基底部を
    固定しウエジピンを挿入する同軸の筒状の空洞部と、該
    空洞部の開口端に同軸に固定され前記空洞部の直径より
    小さい内径の孔を有する孔明きリングとからなる係止部
    材をコンクリート内に埋設させて取付け、前記係止部材
    の深さのほぼ2倍の長さを有し長手方向両端にそれぞれ
    末広がり及び先細りの円錐台を備え中央部が円柱形をな
    すウエジピンを各対向する両係止部材内に挿入し、前記
    ウエジピンの中央部の外径に遊嵌する内径を有する薄肉
    円筒と、先細り円錐台の小径端に外嵌する内径を有し外
    形が円錐台状をなす円錐台筒とを軸方向に連設し長手方
    向両端に拡径用軸方向スリットを備えたスリーブを該ウ
    エジピンの円錐台外周と前記係止部材の孔明きリングと
    の間に圧着させて、ウエジピンの両端部を対向する2つ
    のリング状係止部材に強固に固定した構造を有すること
    を特徴とするブラインドジョイント。
  3. 【請求項3】 アンカー筋の先端に基底部を固定しウエ
    ジピンを挿入する同軸の筒状の空洞部と、該空洞部の開
    口端に同軸に固定され前記空洞部の直径より小さい内径
    の孔を有する孔明きリングとからなる係止部材を、それ
    ぞれ接合すべきコンクリート部材の相互の当接面の対向
    するアンカー筋に取付けると共にコンクリート中に埋設
    して設け、前記ウエジピンの中央部の外径に遊嵌する内
    径を有する薄肉円筒と、先細り円錐台の小径端に外嵌す
    る内径を有し外形が円錐台状をなす円錐台筒とを軸方向
    に連設し長手方向両端に拡径用軸方向スリットを備えた
    スリーブを、前記係止部材の深さのほぼ2倍の長さを有
    し長手方向両端にそれぞれ末広がり及び先細りの円錐台
    を備え中央部が円柱形をなすウエジピンに外嵌し、前記
    係止部材の一方内に、末広がりの端部を挿入し、接合す
    べきコンクリート部材の各孔明きリング状部材を対向さ
    せて互いに密着させ、前記ウエジピン及び前記テーパス
    リーブはそれぞれ対向するアンカー筋の凹部奥の面に反
    力を支持されて互いに軸方向に押圧され、テーパスリー
    ブが、前記ウエジピンの2つのテーパによりそれぞれ押
    し開かれて、前記フランジとウエジピンとの間に楔状に
    圧着され、前記ウエジピンの両端の円錐台の外面と孔明
    きリング状部材の内面との間に前記スリーブを圧着させ
    てコンクリート部材を強固に接合することを特徴とする
    ブランドジョイントの施工方法。
  4. 【請求項4】 次の部品からなることを特徴とするブラ
    インドジョイント。 (a)アンカー筋の先端に基底部を固定しウエジピンを
    挿入する同軸の筒状の空洞部と、該空洞部の開口端に同
    軸に固定され前記空洞部の直径より小さい内径の孔を有
    する孔明きリングとからなる係止部材 (b)前記係止部材の深さとほぼ等しい長さを有し長手
    方向一端部に先細りの円錐台を備え、前記係止部材内に
    挿入可能なウエジピン (c)コンクリートに埋め込まれるインサートに基部を
    螺合し先端側に前記孔明きリングの内径に嵌合する外径
    と前記ウエジピンの円錐台の小径部に外嵌する空洞を持
    つ円筒を備えたスリーブ
  5. 【請求項5】 接合すべきコンクリート部材の当接面の
    一方のアンカー筋の先端に基底部を固定しウエジピンを
    挿入する同軸の筒状の空洞部と、該空洞部の開口端に同
    軸に固定され前記空洞部の直径より小さい内径の孔を有
    する孔明きリングとからなる係止部材をコンクリート内
    に埋設させて取付け、前記係止部材内に前記係止部材の
    深さとほぼ等しい長さを有し長手方向一端部に先細りの
    円錐台を備え、前記係止部材内に挿入可能なウエジピン
    を挿入し、対向する他方のコンクリート面にインサート
    を埋め込み、該インサートに基部を螺合したスリーブを
    前記ウエジピンの円錐台外面と前記係止部材の孔明きリ
    ングとの間の楔状隙間に圧着させ、コンクリート部材を
    強固に連結下構造を有することを特徴とするブラインド
    ジョイント。
  6. 【請求項6】 アンカー筋の先端に基底部を固定しウエ
    ジピンを挿入する同軸の筒状の空洞部と、該空洞部の開
    口端に同軸に固定され前記空洞部の直径より小さい内径
    の孔を有する孔明きリングとからなる係止部材を、接合
    すべきコンクリート部材の当接面の一方のアンカー筋に
    取付けると共に、コンクリート中に埋設し、対向する他
    方のコンクリート面にインサートを埋め込んでおき、該
    インサートに先端側に前記孔明きリングの内径に嵌合す
    る外径と前記ウエジピンの円錐台の小径部に外嵌する空
    洞を持つ円筒を備えたスリーブの基部を螺合し、該スリ
    ーブの空洞に前記係止部材の深さとほぼ等しい長さを有
    し長手方向一端部に先細りの円錐台を備え、前記係止部
    材内に挿入可能なウエジピンを、その円錐台の先端を該
    スリーブの空洞に嵌合させ、接合すべき他方のコンクリ
    ート部材の各孔明きリング状部材の孔と該ウエジピンと
    を対向させてコンクリート部材を互いに密着させ、前記
    ウエジピンを前記係止部材の空洞の底面に反力を支持さ
    せ、軸方向推力により前記ウエジピンの円錐台面により
    前記スリーブを押し開き、前記ウエジピンの円錐台の外
    面と孔明きリング状部材の内面との間の楔状隙間に前記
    スリーブを圧着させてコンクリート部材を強固に接合す
    ることを特徴とするブランドジョイントの施工方法。
  7. 【請求項7】 次の部品からなることを特徴とするブラ
    インドジョイント。 (a)断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法の
    スリットを設けた係止部材 (b)前記係止部材の深さのほぼ2倍の高さを有する板
    状をなし、高さ方向の両端にそれぞれ板厚が漸増及び漸
    減するテーパを備えたウエジプレート (c)前記ウエジプレートの中央部の板厚と前記スリッ
    トとの隙間に挿入する板厚の部分と、前記板厚が漸減す
    るテーパの最小板厚部に接する一面と端部側が板厚が減
    少するテーパを備えた部分とを連設した2枚の緊締部材
  8. 【請求項8】 接合すべきコンクリート部材の当接面の
    互いに対向するそれぞれのアンカー筋の先端に基底部を
    固定した断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法
    のスリットを設けた係止部材をコンクリート内に埋設さ
    せて取付け、前記係止部材の深さのほぼ2倍の高さを有
    する板状をなし、高さ方向の両端にそれぞれ板厚が漸増
    及び漸減するテーパを備えたウエジプレートを各対向す
    る両係止部材内に挿入し、前記ウエジプレートの中央部
    の板厚と前記スリットとの隙間に挿入する板厚の部分
    と、前記板厚が漸減するテーパの最小板厚部に接する一
    面と端部側が板厚が減少するテーパを備えた部分とを連
    設した2枚の緊締部材を該ウエジプレートのテーパ外面
    と前記係止部材のスリットの内面との間に圧着させて、
    ウエジプレートの高さ方向両端部を対向する2つの係止
    部材に強固に固定した構造を有することを特徴とするブ
    ラインドジョイント。
  9. 【請求項9】 接合すべきコンクリート部材の当接面に
    断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法のスリッ
    トを設けた係止部材を埋め込み、前記係止部材の深さの
    ほぼ2倍の高さを有する板状をなし、高さ方向の両端に
    それぞれ板厚が漸増及び漸減するテーパを備えたウエジ
    プレートの両面に、前記ウエジプレートの中央部の板厚
    と前記スリットとの隙間に挿入する板厚の部分と、前記
    板厚が漸減するテーパの最小板厚部に接する一面と端部
    側が板厚が減少するテーパを備えた部分とを連設した2
    枚の緊締部材を添えて前記係止部材の一方に挿入し、接
    合すべき他方のコンクリート部材を各係止部材を対向さ
    せて互いに密着させ、前記ウエジプレートの両側テーパ
    の外面と係止部材のスリット内面との間に前記緊締部材
    を圧着させてコンクリート部材を接合することを特徴と
    するブランドジョイントの施工方法。
  10. 【請求項10】 次の部品からなることを特徴とするブ
    ラインドジョイント。 (a)断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法の
    スリットを設けた係止部材 (b)前記係止部材の深さとほぼ等しい高さを有する板
    状をなし高さ方向の一端に板厚が漸減するテーパを備え
    前記係止部材内に挿入可能なウエジプレート (c)コンクリートに埋め込まれるインサートに基部を
    結合し先端側に前記スリットを挿通する幅と前記ウエジ
    プレートの前記板厚が漸減するテーパの最小板厚部に接
    する内法寸法を有する断面コの字状の板からなる緊締部
  11. 【請求項11】 接合すべきコンクリート部材の当接面
    の一方のアンカー筋の先端に基底部を固定した断面が矩
    形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法のスリットを設け
    た係止部材をコンクリート内に埋設させて取付け、前記
    係止部材の深さとほぼ等しい高さを有する板状をなし、
    高さ方向の一端に板厚が漸減するテーパを備え前記係止
    部材内に挿入可能なウエジプレート前記係止部材の深さ
    のほぼ2倍の高さを有する板状をなし、高さ方向の両端
    にそれぞれ板厚が漸増及び漸減するテーパを備えたウエ
    ジプレートを該係止部材内に挿入し、コンクリートに埋
    め込まれるインサートに基部を結合し先端側に前記スリ
    ットを挿通する幅と前記ウエジプレートの前記板厚が漸
    減するテーパの最小板厚部に接する内法寸法を有する断
    面コの字状の板からなる緊締部材を該ウエジプレートの
    テーパ外面と前記係止部材のスリットの内面との間に圧
    着させて、コンクリート部材を強固に固定した構造を有
    することを特徴とするブラインドジョイント。
  12. 【請求項12】 接合すべきコンクリート部材の当接面
    に断面が矩形溝状の溝開口部に溝幅より狭い寸法のスリ
    ットを設けた係止部材を埋め込み、前記係止部材の深さ
    とほぼ等しい高さを有する板状をなし、高さ方向の一端
    に板厚が漸減するテーパを備え前記係止部材内に挿入可
    能なウエジプレートを該係止部材内に挿入し、コンクリ
    ートに埋め込まれるインサートに基部を結合し先端側に
    前記スリットを挿通する幅と前記ウエジプレートの前記
    板厚が漸減するテーパの最小板厚部に接する内法寸法を
    有する断面コの字状の板からなる緊締部材を該ウエジプ
    レートのテーパ外面と前記係止部材のスリットの内面と
    の間に圧着させ、前記ウエジプレートの両側テーパの外
    面と係止部材のスリット内面との間に前記緊締部材を圧
    着させてコンクリート部材を接合することを特徴とする
    ブランドジョイントの施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106245791A (zh) * 2016-10-10 2016-12-21 天津盛泰佳业科技有限公司 一种建筑型材
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