JPH1162141A - 換気用冠瓦 - Google Patents

換気用冠瓦

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JPH1162141A
JPH1162141A JP23024797A JP23024797A JPH1162141A JP H1162141 A JPH1162141 A JP H1162141A JP 23024797 A JP23024797 A JP 23024797A JP 23024797 A JP23024797 A JP 23024797A JP H1162141 A JPH1162141 A JP H1162141A
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JP
Japan
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ventilation
tile
roof
bottom plate
sides
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JP23024797A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Momiyama
善久 樅山
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MARUEI TOGYO KK
Original Assignee
MARUEI TOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水を侵入させずに換気する。 【解決手段】 瓦本体の下部に、該瓦本体の下部に換気
流路を形成する換気用アタッチメント19を配設し、換気
用アタッチメント19を、中央側を高くした底板と、該底
板上方に設けた、両側部を屋根の勾配方向に傾斜させた
仕切り板により構成し、底板の両端に、底板と瓦本体間
に形成された空間部の両側開口部を閉鎖して換気流路を
形成する側板を連続形成し、又瓦本体の両側部に換気口
を形成すると共に、底板の中央部分に換気流路への流入
口を設けたことによって、屋根裏の内気が開口部、流入
口、換気流路及び換気口を経て建物外部へ排出可能にし
て、且つ瓦本体の両側下端面に排水口を形成する切欠溝
を形成することで、換気口から侵入した雨水を仕切り板
の両側部及び外部突出部上に落下、流下させて排水口よ
り外部へ排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根裏に溜まった
内気を建物外部へ排出させる様にした換気用冠瓦に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる換気機能のある屋根にあっ
ては、屋根下地上に桟瓦を葺設し、屋根下地における棟
部に、屋根裏を外部と連通させる開口部を開設し、棟部
上に複数個の棟受け金具を立設すると共に、該棟受け金
具上に棟木を載架固定し、該棟木の上方に冠瓦を直列葺
設すると共に、その上方より貫通させて棟木に打ち込ん
だ長寸な釘、ネジ等の固定具で固定することで、屋根裏
の内気を開口部、冠瓦と桟瓦間の隙間を通して建物外部
へ排出させる様にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、暖かい内気
は上昇しようとする性質があるのに対し、上記した棟換
気構造にあっては、冠瓦と桟瓦間の隙間から排出せねば
ならず、換気効率が悪いなど解決せねばならない課題が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、換気効率が悪い課題に鑑み、棟に直列葺設す
る冠瓦と同形態の瓦本体の下部に換気用アタッチメント
を配設し、該換気用アタッチメントを、上端側が一体化
された一対の立下げ部を有すると共に上部を瓦本体内面
の頂部側部分に当接させた内気導入部と、該内気導入部
の立下げ部の下端部に連続形成された外方突出部により
構成し、外方突出部の外端縁部上面に瓦本体の両側下端
面を接地させると共に、外方突出部、内気導入部両側の
立下げ部及び瓦本体内面で囲まれた空間部の両側方の開
口部を、外方突出部の両側部より上方へ連続形成した側
板で閉鎖して換気流路を形成し、又瓦本体に換気口を形
成すると共に、換気流路への流入口を内気導入部の立下
げ部に形成することで、棟に葺設する際に複数個の冠瓦
のうち少なくとも1個を上記換気用冠瓦にすることによ
って、屋根裏の内気が開口部、流入口、換気流路及び換
気口を経て建物外部へ排出可能にして、上記課題を解決
する。又、又換気口を形成することにより雨水が侵入す
るが、瓦本体の両側下端面に排水口を形成する切欠溝を
形成し、換気用アタッチメントの外方突出部を屋根の勾
配方向へ傾斜させ、外方突出部と瓦本体の内面間に、屋
根の勾配方向へ傾斜させると共に内端側を内気導入部に
一体化した一対の水切り板を設け、該水切り板と底板間
に形成された流路上流部の下流側と、水切り板と瓦本体
内面間に形成された流路下流部の上流側を連通させて換
気流路を形成することで、換気口から侵入する雨水を水
切り板及び外部突出部上に落下、流下させて排水口より
外部へ排出することによって、屋根下地側への雨水の侵
入を完全に阻止可能にしている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1、2、4に示す様に、小屋組1
における垂木2上に野地板3及びルーフィング4を設け
て屋根下地5とし、該屋根下地5上の流れ方向に複数本
の引掛け桟6を所定間隔毎に並設すると共に、引掛け桟
6に引っ掛ける様にして、屋根下地5上に桟瓦7を葺設
している。又、屋根下地5における棟部8に、屋根裏9
を外部と連通させる開口部10を開設すると共に、該開口
部10を山型板状の閉鎖板11で閉鎖し、該閉鎖板11の中央
部長手方向に複数個の通気孔12が直列形成されている。
又、屋根下地5における棟部8上に複数個の棟受け金具
13を立設すると共に、該棟受け金具13上に棟木14を載架
固定している。又、棟木14の上方に冠瓦15、15a …を直
列葺設すると共に、該冠瓦15、15a …の両側下端面を、
棟木14の両側方の桟瓦7に接地させている。そして、棟
木14に冠瓦15、15a …を、その上方より貫通させて棟木
14に打ち込んだ長寸な釘、ネジ等の固定具16で固定して
いる。
【0006】又、冠瓦15、15a …のうち少なくとも1個
を換気用冠瓦17とし、該換気用冠瓦17は、図1、2、4
に示す様に、その他の冠瓦15、15a …と同形態の瓦本体
18と、該瓦本体18の下部に配設して、後述する換気流路
36、36a を形成する換気用アタッチメント19により構成
されている。尚、図1における換気用冠瓦17は、一般的
な冠瓦15、15a …に混在させて葺設されているが、冠瓦
15、15a …の全てが換気用冠瓦17である必要がないだけ
で、占有率が高いに越したことはなく、極言すれば冠瓦
15、15a …の全てが換気用冠瓦17であっても良い。又、
瓦本体18の頂部より下方部分にして、換気流路36、36a
の下流側に相当する位置に貫通孔20、20a …を設けると
共に、瓦本体18の両側下端面に、屋根の勾配方向に指向
する切欠溝21、21a …を形成している。又、貫通孔20、
20a …にあっては、図6に示す様に、複数個を横一列に
配列したり、図7に示す様に、複数個を横二列に配列し
たり、或いは図8に示す様に、横長形状のものを両側部
に1個ずつ形成する様にするなど、要するに後述する空
間部29、29a で開口する位置に形成されていれば良く、
又貫通孔20、20a …の形状は丸孔に限定しない。
【0007】又、換気用アタッチメント19は、中央側を
高くした底板22と、該底板22の上方に設けた仕切り板25
により構成され、かかる換気用アタッチメント19の上部
を瓦本体18内面の頂部側部分に当接させている。
【0008】又、底板22は、金属薄板を適宜折曲して形
成したものにして、下方開口する断面門形状の内気導入
部23と、該内気導入部23の両下端縁部より外方へ連続形
成した、屋根の勾配方向に傾斜させた一対の外方突出部
24、24a により構成され、又外方突出部24、24a の外側
端部上面に瓦本体18の両側下端面を接地させている。
又、内気導入部23の両側部を一対の立下げ部26、26a と
し、該立下げ部26、26a の上端部間に、該立下げ部26、
26a を一体化する連結部26b を設けている。又、外方突
出部24、24a は中間部で屈曲されており、かかる屈曲部
に対し上方部位27、27a を下方部位28、28a より急斜面
にしている。又、底板22における外方突出部24、24a の
両側部より上方へ、外方突出部24、24a 、立下げ部26、
26a 及び瓦本体18間に形成された一対の空間部29、29a
の両側開口部を閉鎖する二対の側板30、30、30a 、30a
を連続形成している。
【0009】又、底板22における外方突出部24、24a と
瓦本体18の内面の間に、屋根の勾配方向に傾斜させた一
対の水切り板31、31a を設け、該水切り板31、31a の内
端縁部より上方へ立上げ部32、32a を連続形成すると共
に、該立上げ部32、32a の上端部間に、内気導入部23の
連結部26b 上方に固設する連結部33を一体形成して、一
対の水切り板31、31a を一体化すると共に、水切り板3
1、31a の内端側を内気導入部23に一体化し、且つ水切
り板31、31a 外端側を瓦本体18に対し離間させ、かかる
水切り板31、31a 、立上げ部32、32a 及び連結部33を形
成する様に金属薄板を適宜折曲して仕切り板25を形成し
ている。又、仕切り板25における連結部33の両側部を、
内気導入部23の両側部より突出させて、瓦本体18の内面
へ接面させる受承部40、40a を形成している。
【0010】そして、底板22、23a と水切り板31、31a
間に形成された流路上流部34、34aの下流側と、水切り
板31、31a と瓦本体18間に形成された流路下流部35、35
a の上流側が連通した換気流路36、36a を形成してい
る。又、瓦本体18の貫通孔20、20a …を、その下方に水
切り板31、31a がある位置に形成して、言い換えれば貫
通孔20、20a …の下方に水切り板31、31a を配置して、
貫通孔20、20a …を内気の出口である換気口37と成し、
又換気用アタッチメント19の底板22の外方突出部24、24
a と瓦本体18の切欠溝21、21a …により排水口38を形成
している。又、内気導入部23の立下げ部26、26a におけ
る換気流路36、36a (流路上流部34、34a )の最上流部
に相当する部分に流入口39、39a を設けている。
【0011】又、図4、5に示す換気用アタッチメント
19の他の実施例にあっては、底板22の外方突出部24、24
a の上方部位27、27a が瓦本体18の内面に則して形成さ
れ、この場合、水切り板31、31a も同様に瓦本体18の内
面に則して形成する様にしている。又、一対の水切り板
31、31a の連結部33の両側部を、内気導入部23の両側部
より突出させずに、水切り板31、31a の内端縁部側の立
上げ部32、32a を、内気導入部23の立下げ部26、26a に
密接させている。又、底板22の外方突出部24、24a の外
端縁部より上方に、瓦本体18の両下端部の外側面に密接
する係止片41、41a を連続形成し、該係止片41、41a に
おける瓦本体18の切欠溝21、21a …との対応位置に排水
穴42、42a …を形成し、下方部材35の外方突出部39、39
a 、瓦本体18の切欠溝21、21a …及び係止片41、41a の
排水穴42、42a …により排水口38を形成している。又、
換気用アタッチメント19の中央に固定具16の挿通孔43を
形成し、該挿通孔43は内気導入部23の連結部26b 及び一
対の水切り板31、31a の連結部33を上下貫通させてい
る。
【0012】又、上記2パターンの実施例における換気
用アタッチメント19にあっては、屋根裏9の内気を、瓦
本体18の貫通孔20、20a …を換気口37として排出すると
共に、貫通孔20、20a …から換気用アタッチメント19側
に流れ込んだ雨水を、瓦本体18の切欠溝21、21a …を排
水口38として排出する様に底板22と仕切り板25により構
成されているが、かかる形式に限定せず、図示しない
が、仕切り板25が無く、瓦本体18に切欠溝21、21a …だ
けを形成して、該切欠溝21、21a …を換気口37として屋
根裏9の内気を排出するなど、要するに換気用アタッチ
メント19における換気流路36、36a の下流側に相当する
瓦本体18の側部に換気口37を形成し、それが貫通孔20、
20a …であれば、貫通孔20、20a …の下方に、屋根の勾
配方向に傾斜させた水切り板31、31a が配設されていれ
ば良く、この場合、瓦本体18の切欠溝21、21a …は排水
口38となる。
【0013】又、換気用冠瓦17にあっては、瓦本体18と
換気用アタッチメント19で構成することが条件であり、
夫々が一体化されているか、別体であるかは問わず、別
体であれば、換気用アタッチメント19を設置後に瓦本体
18を設置したり、瓦本体18に換気用アタッチメント19を
装着して設置することが出来る。
【0014】又、図9に示す様に、瓦本体18の両側下端
面と、底板22の外方突出部24、24a間にシーリング材44
を介在させて、防水及び耐風性を向上させても良い。
又、上記実施例における桟瓦7は平板瓦であるが、和瓦
であっても良く、その場合、図示しないが、底板22の外
方突出部24、24a の外端縁部より下方へ面戸部(図示せ
ず)を連続形成した換気用アタッチメント19を瓦本体18
下部に配設する様にしている。又、屋根下地5における
棟部8に開設された開口部10にあっては、野地板3及び
ルーフィング4を隙間無く張った棟部8を丸鋸等により
切断して形成したものであったり、野地板3及びルーフ
ィング4を棟部8まで張らないことで該棟部8に形成さ
れた隙間であり、又上記実施例及び図面上、開口部10を
閉鎖板11で閉鎖しているが、閉鎖板11は無くても良い。
尚、図面中、冠瓦15、15a …を三角山形状のものとして
いるが、一般的に市販されている形態のものであれば何
でも良い。
【0015】次に本発明に係る換気用冠瓦の作用につい
て説明する。屋根裏9に溜まった内気が、開口部10(閉
鎖板11の通気孔12)を通って棟部8内に流入すると共
に、換気用アタッチメント19の流入口39、39a を通って
換気用アタッチメント19内の換気流路36、36a (流路上
流部34、34a )に流入し、該換気流路36、36a を通っ
て、換気流路36、36a (流路下流部35、35a )下流側の
換気口37を通って、建物外部へ排出される。又、上記作
用は、屋根上を吹く風により促進され、具体的には換気
口37外方を通過する風により空間部29、29a (換気流路
36、36a )内が負圧化され、かかる空間部29、29a (換
気流路36、36a )内に屋根裏9の内気が吸引されると共
に、換気流路36、36a 及び換気口37を通って風と合流
し、建物外部へ排出される。
【0016】又、雨水は瓦本体18の換気口37(貫通孔2
0、20a …)から侵入してくるが、換気口37から水切り
板31、31a 上に落下し流下すると共に、水切り板31、31
a 先端より底板22の外方突出部24、24a 上に落下し流下
し、排水口38を通って、建物外部へ排出される。
【0017】
【発明の効果】要するに本発明は、開口部11を開設した
屋根下地5の棟部8上に棟受け金具13を介して設けた棟
木14上方に直列葺設すると共に、両側下端面を棟木14の
両側方の桟瓦7に接地させ、且つその上方より貫通させ
て棟木14に打ち込んだ長寸な固定具16で棟木に固定され
る冠瓦15、15a …であるため、一般的な冠瓦と同様に葺
設することが出来、又瓦本体18の下部に、該瓦本体18の
下部に換気流路36、36aを形成する換気用アタッチメン
ト19を配設し、瓦本体18に換気口37を形成すると共に、
換気用アタッチメント19に換気流路36、36a への流入口
39、39a を設けたので、瓦本体18と換気用アタッチメン
ト19を一体化して葺設すれば、建物内外部と隔絶させた
換気流路36、36a を換気口37及び流入口39、39a により
建物内外部と連通させることが出来、即ち内気の排出経
路を確保出来、よって完成した屋根に換気機能を具備さ
せることが出来る。
【0018】又、換気用アタッチメント19を、中央側を
高くした底板22と、底板22上方に設けた、両側部を屋根
の勾配方向に傾斜させた仕切り板25により構成したの
で、上記底板22によれば、屋根下地5の開口部10を通っ
て上昇してきた内気を流入口39、39a へ誘導することが
出来、且つ後述する仕切り板25の両側部より落下した雨
水を屋根の勾配方向へ流下させて、排水口38より建物外
部へ排出させることが出来、又上記仕切り板25によれ
ば、後述する瓦本体18に形成した換気口37から侵入して
きた雨水を屋根の勾配方向へ流下させることが出来る。
又、底板22の両端に、底板22と瓦本体18間に形成された
空間部29、29a の両側開口部を閉鎖して換気流路36、36
a を形成する側板30、30、30a 、30a を連続形成し、又
瓦本体18の両側部に換気口37を形成すると共に、瓦本体
18の両側下端側に排水口38を形成したので、かかる底板
22によれば、建物内外部に対し隔絶された空間部29、29
a 、即ち換気流路36、36a を確実に形成することが出来
る。
【0019】又、換気用アタッチメント19を、上端側が
一体化された一対の立下げ部26、26a を有すると共に、
上部を瓦本体18内面の頂部側部分に当接させた内気導入
部23と、該内気導入部23の立下げ部26、26a の下端部に
連続形成された、屋根の勾配方向へ傾斜させた外方突出
部24、24a と、外方突出部24、24a 、内気導入部23の立
下げ部26、26a 及び瓦本体18内面で囲まれた空間部28、
28a の両側開口部を閉鎖する側板30、30、30a 、30a と
からなる底板22、及び瓦本体18と外方突出部24、24a 間
に設けた、屋根の勾配方向へ傾斜させると共に内端側を
内気導入部23に一体化した一対の水切り板31、31a によ
り構成したので、外方突出部24、24a により屋根下地5
の開口部10を通って上昇してきた内気を内気導入部23内
へ誘導することが出来、且つ後述する水切り板31、31a
の外端側より落下した雨水を屋根の勾配方向へ流下させ
て排水口38より建物外部へ排出させることが出来、又水
切り板31、31a により換気口37から侵入してきた雨水を
屋根の流れ方向へ流下させることが出来、且つ換気口37
と流入口39、39a の間に水切り板31、31a があるため、
換気口37から侵入した雨水の流入口39、39a からの侵入
を防止することが出来る。又、外方突出部24、24a の外
端縁部上面に瓦本体18の両側下端面を接地させたので、
かかる外方突出部24、24a の上を流下する雨水を瓦本体
18下方の排水口38から建物外部へ確実に排出させること
が出来る。又、水切り板31、31a と外方突出部24、24a
間に形成された流路上流部34、34a の下流側と、水切り
板31、31a と瓦本体18内面間に形成された流路下流部3
5、35a の上流側を連通させて換気流路36、36a を形成
したので、水切り板31、31a上を流下した雨水を、その
下方の外方突出部24、24a 上に落下させることが出来、
且つ後述する流入口39、39a から流入した内気を流路上
流部34、34a 及び流路下流部35、35a を介して換気口37
より建物外部へ排出することが出来る。又、瓦本体18の
両側部に換気口37である貫通孔20、20a …を形成したの
で、桟瓦7と換気用冠瓦17間の隙間より高い位置に換気
口37を形成出来るため、換気効率の向上を図ることが出
来る。又、瓦本体18の両側下端面に排水口38を形成する
切欠溝21、21a …を形成したので、かかる切欠溝21、21
a …及び底板22の外方突出部24、24a により排水口38を
形成することで、瓦本体内側に侵入した雨水を建物外部
へ確実に排出することが出来る。又、換気流路36、36a
への流入口39、39a を内気導入部23の立下げ部26、26a
に形成したので、例え底板22の外方突出部24、24a を雨
水が逆流したとしても、さらに高い位置に流入口39、39
a が形成されているため、かかる流入口39、39aからの
雨水の侵入を略完全に抑止することが出来る。よって、
かかる換気用冠瓦1を使用すれば、換気及び排水機能に
優れた換気棟構造にすることが出来る。
【0020】又、一対の水切り板31、31a を、該水切り
板31、31a の内端部より上方へ連続形成した立上げ部3
2、32a の上端部間に設けた連結部33で一体化し、該連
結部33を内気導入部23上部に一体化すると共に、瓦本体
18内面に当接させたので、要するに2枚の金属薄板を適
宜折曲すると共に、それらを一体化すれば換気用アタッ
チメント19を形成出来るため、該換気用アタッチメント
19の製造を容易化出来る。
【0021】又、外方突出部24、24a の外端縁部より上
方へ、瓦本体18の外側面の両側下端側に密接させる係止
片41、41a を連続形成したので、かかる係止片41、41a
を瓦本体18に押圧させることで、瓦本体18に対し換気用
アタッチメント19を固定出来るため、換気用アタッチメ
ント19の瓦本体18への装着時における別途の固設作業を
不要にすることが出来、又係止片41、41a における瓦本
体18の切欠溝21、21a…との対応位置に排水穴42、42a
…を設けたので、切欠溝21、21a …を通った雨水が係止
片41、41a で滞ることなく確実に建物外部へ排出させる
ことが出来る。
【0022】又、外方突出部24、24a の外端縁部と瓦本
体18の両側下端面間にシーリング材44を介在させたの
で、瓦本体18と換気用アタッチメント19の一体性の向上
を図ることが出来、防水性及び耐風性の向上を図ること
が出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】換気用冠瓦を混在、葺設した屋根の要部正面図
である。
【図2】図1のAーA断面図である。
【図3】図1の換気用アタッチメントの分解斜視図であ
る。
【図4】他の実施例の換気用冠瓦の葺設状態を示す断面
図である。
【図5】図4の換気用アタッチメントの分解斜視図であ
る。
【図6】瓦本体の斜視図である。
【図7】図6の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】図6の他の実施例を示す斜視図である。
【図9】瓦本体と換気用アタッチメント間にシーリング
材を介在させた状態の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
18 瓦本体 19 換気用アタッチメント 20、20a … 貫通孔 21、21a … 切欠溝 23 内気導入部 24、24a 外方突出部 26、26a 立下げ部 29、29a 空間部 30、30、30a 、30a 側板 31、31a 水切り板 32、32a 立上げ部 33 連結部 34、34a 流路上流部 35、35a 流路下流部 36、36a 換気流路 37 換気口 38 排水口 39、39a 流入口 41、41a 係止片 42、42a … 排水穴 44 シーリング材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を開設した屋根下地の棟部上に棟
    受け金具を介して設けた棟木上方に直列葺設すると共
    に、両側下端面を棟木の両側方の桟瓦に接地させ、且つ
    その上方より貫通させて棟木に打ち込んだ長寸な固定具
    で棟木に固定される冠瓦であって、 瓦本体の下部に、該瓦本体の下部に換気流路を形成する
    換気用アタッチメントを配設し、瓦本体に換気口を形成
    すると共に、換気用アタッチメントに換気流路への流入
    口を設けたことを特徴とする換気用冠瓦。
  2. 【請求項2】 換気用アタッチメントを、中央側を高く
    した底板と、該底板上方に設けた、両側部を屋根の勾配
    方向に傾斜させた仕切り板により構成し、底板の両端
    に、底板と瓦本体間に形成された空間部の両側開口部を
    閉鎖して換気流路を形成する側板を連続形成し、又瓦本
    体の両側部に換気口を形成すると共に、底板の中央部分
    に換気流路への流入口を設けたことを特徴とする請求項
    1の換気用冠瓦。
  3. 【請求項3】 開口部を開設した屋根下地の棟部上に棟
    受け金具を介して設けた棟木上方に直列葺設すると共
    に、両側下端面を棟木の両側方の桟瓦に接地させ、且つ
    その上方より貫通させて棟木に打ち込んだ長寸な固定具
    で棟木に固定する冠瓦であって、 瓦本体の下部に換気用アタッチメントを配設し、該換気
    用アタッチメントを、上端側が一体化された一対の立下
    げ部を有すると共に上部を瓦本体内面の頂部側部分に当
    接させた内気導入部と、該内気導入部の立下げ部の下端
    部に連続形成された、屋根の勾配方向へ傾斜させた外方
    突出部と、外方突出部、内気導入部の立下げ部及び瓦本
    体内面で囲まれた空間部の両側開口部を閉鎖する側板か
    らなる底板、及び瓦本体と外方突出部間に設けた、屋根
    の勾配方向へ傾斜させると共に内端側を内気導入部に一
    体化した一対の水切り板により構成し、外方突出部の外
    端縁部上面に瓦本体の両側下端面を接地させ、水切り板
    と外方突出部間に形成された流路上流部の下流側と、水
    切り板と瓦本体内面間に形成された流路下流部の上流側
    を連通させて換気流路を形成し、又瓦本体の両側部に換
    気口である貫通孔を、両側下端面に排水口を形成する切
    欠溝を形成すると共に、換気流路への流入口を内気導入
    部の立下げ部に形成したことを特徴とする換気用冠瓦。
  4. 【請求項4】 一対の水切り板を、該水切り板の内端部
    より上方へ連続形成した立上げ部の上端部間に設けた連
    結部で一体化し、該連結部を内気導入部上部に一体化す
    ると共に、瓦本体内面に当接させたことを特徴とする請
    求項3の換気用冠瓦。
  5. 【請求項5】 外方突出部の外端縁部より上方へ、瓦本
    体の外側面に密接させる係止片を連続形成すると共に、
    該係止片における瓦本体の切欠溝との対応位置に排水穴
    を設けたことを特徴とする請求項3又は4の換気用冠
    瓦。
  6. 【請求項6】 外方突出部の外端縁部と瓦本体の両側下
    端面間にシーリング材を介在させたことを特徴とする請
    求項3、4又は5の換気用冠瓦。
JP23024797A 1997-08-11 1997-08-11 換気用冠瓦 Withdrawn JPH1162141A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007327319A (ja) * 2005-07-27 2007-12-20 Shinsei:Kk 換気棟構造
GB2456758A (en) * 2008-01-22 2009-07-29 Thysis Building Products Ltd Ventilated ridge tile
JP2014224426A (ja) * 2013-05-17 2014-12-04 義雄 伊藤 化粧スレート葺き屋根用棟換気部材

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