JPH1161404A - 静電吸着装置及びその製造方法並びにそれを用いた加工装置 - Google Patents

静電吸着装置及びその製造方法並びにそれを用いた加工装置

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JPH1161404A
JPH1161404A JP22531997A JP22531997A JPH1161404A JP H1161404 A JPH1161404 A JP H1161404A JP 22531997 A JP22531997 A JP 22531997A JP 22531997 A JP22531997 A JP 22531997A JP H1161404 A JPH1161404 A JP H1161404A
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dielectric layer
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electrostatic
dielectric
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Hajime Murakami
村上  元
Yoshiyuki Kojima
慶享 児島
Yasuhiro Mochizuki
康弘 望月
Nobusuke Okada
亘右 岡田
Hidetsugu Setoyama
英嗣 瀬戸山
Koji Ishiguro
浩二 石黒
Sei Takemori
聖 竹森
Hirobumi Seki
関  博文
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Abstract

(57)【要約】 【課題】静電吸着装置の誘電体層の絶縁破壊強度を低下
させることなく、その耐熱衝撃性を向上させる。 【解決手段】本静電吸着装置の電極4と誘電体層2との
間には、電極4の成分元素と誘電体の成分元素を含む混
合層3が介在させてある。そして、誘電体層2は、結晶
構造が層状に変化する層状構造を有している。但し、そ
の内の少なくとも一層2Aは、誘電体材料の結晶がZ方
向に柱状に成長した柱状構造を有している。そして、こ
の柱状構造層2Aの下層2Bは、高強度な結晶構造、即
ち、誘電材料の結晶が粒成長した緻密構造、若しくは、
結晶粒界のない単結晶構造を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気を応用した
吸着装置に係り、特に、静電吸引力によって加工物を保
持する静電チャックに関する。
【0002】
【従来の技術】スパッタリング、CVD法その他の成膜
法によって半導体ウエハや液晶基板の表面に薄膜を形成
する場合等、半導体若しくは導体からなる物体を加工対
称(以下、加工物と呼ぶ)とする加工には、簡易な作業に
よって加工物を適正な姿勢で固定できるという利点を活
かし、電極上の誘電体層と加工物との間に作用する静電
吸引力を利用して加工物を保持する静電チャックが使用
されることが多い。その一例として、特開昭58−13
7536号公報、特開平5−235152号公報記載の
静電チャック板を挙げることができる。この静電チャッ
ク板(以下、従来の静電吸着装置と呼ぶ)の誘電体層は、
機械的強度の向上等を図る便宜上、誘電材料の選択の幅
の広い溶射によって形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
静電吸着装置の誘電体層には、耐熱性に劣るという欠点
があった。例えば、高温下における使用が長期に渡るよ
うな場合、加工物と誘電体層との熱膨張差に起因する熱
応力によって誘電体層側にクラック等が入ることがあっ
た。そして、加工中に誘電体層にクラック等が入ると、
完成品の品位を低下させる原因となる異物が発生するこ
とがある。
【0004】この欠点を解消するには、単に誘電体層を
薄くすればよいだけのようにも考えられるが、それによ
り、今度は、誘電体層の絶縁破壊強度が低下して、加工
装置の信頼性が低下するという問題が生じることにな
る。
【0005】そこで、本発明は、静電吸着装置の誘電体
層の絶縁破壊強度を低下させることなく、その耐熱性を
向上させることを目的とする。そして、この静電吸着装
置を加工装置に組み込むことによって、加工装置の信頼
性の向上を図らんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、電極層に電圧を印加することにより、前
記電極層上に形成された誘電体層と物体との間に静電吸
引力を生じさせて、前記誘電体層の表面に前記物体を吸
着する静電吸着装置であって、前記誘電体層は、前記電
極から離れる方向に柱状に結晶が成長した柱状構造を有
することを特徴とする静電吸着装置を提供する。
【0007】このような層状構造によれば、静電吸着装
置の誘電体層の耐熱性を向上させることができる。柱状
構造の構成層の結晶粒界によって、電極層と誘電体層と
の熱膨張差に起因する熱応力が緩和されると共に、誘電
体層の内部亀裂の伝播が阻止されるからである。また、
誘電体層を薄くした訳ではないため、誘電体層の絶縁破
壊強度が低下するということもない。
【0008】そして、更に、この柱状構造の構成層の下
層に、高強度な結晶構造を有する層、例えば、結晶が粒
成長した緻密層を設ければ、この下層によって、柱状構
造の構成層の結晶粒界に沿って発生した亀裂の伝播が阻
止されるため、割れや欠けに到る可能性を更に少なくす
ることができる。尚、緻密層の代わりに、結晶粒界を含
まない単結晶層を設けても同様な効果が期待される。
【0009】従って、従来の静電チャックの代わりに、
このように絶縁破壊強度と耐熱性の双方に優れた本静電
吸着装置を使用すれば、加工装置の信頼性を向上させる
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
【0011】最初に、図1により、本実施の形態に係る
静電吸着装置の構造について説明する。
【0012】本静電吸着装置の電極4と誘電体層2との
間には、電極4の成分元素と誘電体の成分元素を含む混
合層3が介在させてある。この混合層3の介在によっ
て、誘電体層2と電極4という異種材料間の接着力が強
化されるため、使用中における層間剥離の発生が防止さ
れる。尚、この混合層3は、材料組成が均一なものであ
っても構わないし、誘電体層2に近付くに従って徐々に
誘電材料成分の割合が増加してゆくものであっても構わ
ない。
【0013】そして、誘電体層2は、結晶構造が層状に
変化する層状構造を有している。但し、その内の少なく
とも一層2A(以下、柱状構造層2Aと呼ぶ)は、誘電体
材料の結晶がZ方向(電極4の表面に対して垂直な方向)
に柱状に成長した柱状構造を有しており、この柱状構造
層2Aの下層2Bは、誘電材料の結晶が粒成長した緻密
構造を有している。但し、柱状構造層2Aの下層2B
は、結晶粒界のない単結晶膜であっても構わない。尚、
ここでいう「緻密構造」とは、結晶の粒界が小さく均一で
あり、脆性破壊の起点となる可能性の高い微細な欠陥
(気孔、介在物等)が殆ど存在していない結晶構造のこと
を意味する。
【0014】本実施の形態では、このような層状構造を
採用することによって、誘電体層2を薄くすることな
く、即ち、誘電体層2の絶縁破壊強度を低下させること
なく、誘電体層2の耐熱性の向上を実現している。その
理由は、第一に、柱状構造を構成している針状単結晶の
集合体2a(以下、柱状結晶と呼ぶ)が、理論的強度に近
い強さを有しているためである。第二に、柱状構造層2
Aの結晶粒界によって、電極4との熱膨張差による熱応
力が緩和されると共に、XY方向への亀裂の伝播が阻止
されるためである。第三に、高強度な結晶構造(緻密構
造)を有する層2Bによって、柱状構造層2Aの結晶粒
界に沿って発生した亀裂の伝播が阻止されるため、割れ
や欠けに到る可能性が少ないためである。
【0015】ところで、使用中の誘電体層2と電極4と
の熱膨張差による熱応力の緩和効果を更に向上させるた
めには、混合層3と電極4との間に、図2に示すよう
に、誘電体層2の熱膨張率と電極4の熱膨張率との中間
の熱膨張率を有する応力緩和層5を介在させることを推
奨する。尚、この場合の混合層3は、応力緩和層5の成
分元素と誘電体層2の成分元素を含む層、即ち、応力緩
和層5と誘電体層2という異種材料間の接着力を強化す
るための層となっている。
【0016】また、柱状構造層2Aによる熱応力の緩和
効果を向上させるためには、柱状構造層2Aの結晶粒界
に沿ってクラックに入れることによって、柱状構造層2
Aを複数の領域に分割することを推奨する。柱状構造層
2Aの分割による寸法効果を得ることができるからであ
る。
【0017】次に、本静電吸着装置の主要部2,3,4,
5の材料の具体例を挙げておく。
【0018】誘電体層2を形成するための誘電材料とし
ては、金属の酸化物、金属の窒化物、或るいは金属の炭
化物を主成分とするセラミックス、例えば、Al23
SiO2、TiO2、ZrO2、Y23、CeO、Mg
O、Sc23、Cr23、CaO、Si34、AlN、
BN、SiC等を挙げることができる。但し、これらの
内の何れか1種類を使用するか、複数の種類を組合せた
ものを使用するかの別は問わない。
【0019】電極4を形成するための導体材料として
は、例えば、Al等の金属を挙げることができる。或る
いは、導電性を有するセラミックス、例えば、TiN、
TiC、TiB、CrN、ZrN、WC等であっても構
わない。但し、導電性を有するセラミックスを使用する
場合、これらの内の何れか1種類を使用するか、複数の
種類を組合せたものを使用するかの別は問わない。
【0020】応力緩和層5を形成するための材料は、電
極4の熱膨張率と誘電体層2の熱膨張率とに応じて選択
する必要がある。具体的には、前述したように、電極4
の熱膨張率と誘電体層2の熱膨張率との中間の熱膨張率
を有する材料を選択する必要がある。例えば、Al電極
4上に、ZrO2−6%Y23の誘電体層2を形成する
こととした場合、応力緩和層5を形成する材料として好
ましいのはNiである。
【0021】次に、本静電吸着装置の製造方法について
説明する。但し、ここでは、電極4として、予めブラス
テングを施しておいたAl電極(表面粗さ50μm〜8
0μm程度)を使用することとし、誘電体層2を形成す
る誘電材料としてZrO2−6%Y23を使用すること
とした。また、この製造工程中における膜厚の測定には
膜厚モニターを使用している。尚、以下に挙げた数値デ
ータ(例えば、イオンビームの加速電圧等)は参考値であ
るため、より良い製造条件等が見出された場合に、これ
に変更を加えることは一向に差し支えない。
【0022】まず、真空蒸着によって、Al電極4の表
面上にNiを蒸着させることにより、膜厚5μm程度の
応力緩和層5を形成しておく。但し、図1に示したよう
に応力緩和層5を設けない場合には、この処理は不要で
ある。
【0023】次に、蒸着源とイオンビーム源とを備えた
成膜装置を使用し、応力緩和層5の表面にイオンビーム
(通常、加速電圧10keV程度の酸素イオンビーム)を
照射しながらZrO2−6%Y23を蒸着させることに
よって、応力緩和層5の表面に膜厚0.5μm程度の薄
膜を形成する。この薄膜を分析した結果、応力緩和層5
の表面に、応力緩和層5の成分元素(Ni)と誘電材料
(ZrO2−6%Y23)とを含む膜厚0.1μm程度の混
合層3が形成され、その上に膜厚0.4μm程度のZr
2−6%Y23被覆層が形成されていることが判っ
た。
【0024】応力緩和層5を形成していない場合であっ
ても同様な処理によって、Al電極4の表面に膜厚0.
5μm程度の薄膜を形成する。この薄膜を分析した結
果、Al電極4の表面に、Al電極4の成分元素(Al)
と誘電材料(ZrO2−6%Y23)とを含む膜厚0.1μ
m程度の混合層3が形成され、その上に膜厚0.4μm
程度のZrO2−6%Y23被覆層が形成されているこ
とが判った。
【0025】この時点で、イオンビームの照射だけを停
止する。そして、ZrO2−6%Y23を蒸着を続行す
ることにより、膜厚50μm程度のZrO2−6%Y2
3被覆層を形成する。これにより、混合層3上に、Zr
2−6%Y23からなる緻密層2Bを形成することが
できる。尚、このときのAl電極4の温度は約100℃
である。
【0026】その後、イオンビームの照射を再開する。
そして、ZrO2−6%Y23の蒸着を続行することに
より、膜厚300μm程度のZrO2−6%Y23被覆
層を形成する。これにより、針状単結晶の集合体2aか
らなる柱状構造層2Aを形成することができる。この針
状単結晶の幅は、1μm〜10μm程度であり、針状単
結晶の集合体2aの幅は、20μm〜200μm程度で
ある。尚、このときのAl電極4の温度は150℃程度
にしか達していない。従って、このときに緻密層2B内
部にクラックが発生する可能性は殆どない。このような
低温状態で柱状構造層2Aを形成することができるの
は、ZrO2−6%Y23の蒸着と同時に照射している
イオンビームによって、ZrO2−6%Y23成膜部に
のみエネルギーが付与されるからである。
【0027】そして、柱状構造層2Aにクラックを入れ
る場合には、300℃程度の加熱処理を1時間程度実行
する。これにより、柱状構造層2Aの結晶粒界に沿って
開孔幅0.1μm〜5μm程度のクラックが発生して、
柱状構造層2Aが幅20μm〜600μm程度の領域に
分割される。
【0028】ここで、本静電吸着装置の優れた耐熱性に
ついて確認しておく。
【0029】図1に示した静電吸着装置、図2に示した
静電吸着装置、従来の静電吸着装置、それぞれに対し
て、1回当たり約0.3MW/m2の熱サイクル試験を実
施した。
【0030】その結果、200回の熱サイクル試験が終
了した時点で、従来の静電吸着装置の誘電体層と電極と
の間には既に層間剥離の発生が認められたのに対し、図
1及び図2に示した静電吸着装置の誘電体層と電極との
間には層間剥離の発生が認められなかった。また、図1
及び図2に示した静電吸着装置の誘電体層には、割れ、
欠け等の欠陥の発生も認められなかった。
【0031】このことから、本静電吸着装置は、明らか
に、従来の静電吸着装置よりも優れた耐熱性を有してい
ることが判る。
【0032】最後に、本静電吸着装置の代表的な用途を
挙げておく。
【0033】本静電吸着装置は、図3に示すように、真
空処理室15内部の減圧雰囲気中で導体または半導体か
らなる加工物10に加工を施すスパッタリング装置のチ
ャックとして使用可能である。本静電吸着装置の電極4
に直流電源装置14から電圧(500V程度)を印加する
と、誘電体層2と加工物10と間に静電吸引力が発生す
るため、誘電体層2の表面に加工物10を吸着させるこ
とできる。
【0034】さて、実際のスパッタリングに際しては、
本静電吸着装置に加工物10を装着してた後、ガス排気
口17に連結された排気ポンプを駆動することによっ
て、真空処理室15の内部圧力が1×10-3Pa程度に
なるまで真空排気する。その後、ガス導入口16に取り
付けられたバルブを開放することによって、真空処理室
15の内部に反応ガス(アルゴンガス等)を10SCCM
程度導入する。このときの真空処理室15の内部圧力は
2×10-2Pa程度である。
【0035】その後、本静電吸着装置の電極4に高周波
電源13から、約4kWの高周波電力(13.56MH
z)を供給することによって、本静電吸着装置の電極4
と他の電極(不図示)との間にプラズマを生成させる。こ
の場合の高周波印加電圧のVDC及びVPPは、2kV及び
4kVである。尚、本静電吸着装置の電極4と高周波電
源13との間に挿入されているマッチングボックス18
は、高周波電力がプラズマに効率的に供給されるように
真空処理室15側とのインピーダンス整合をとるための
ものである。
【0036】このスパッタリング装置を実際に使用した
結果、加工中に加工物10の温度は450℃程度にまで
達したが、本静電吸着装置の誘電体層2には、異物発生
の発生原因となる割れ等の発生は認められなかった。こ
のことは、本静電吸着装置の使用が、加工の信頼性の向
上に有用であることを意味する。
【0037】尚、スパッタリング装置の他、減圧雰囲気
中で導体または半導体(例えば、シリコン基板)からなる
加工物に加工を施す加工装置(いわゆる、減圧中加工装
置)、例えば、化学的気相蒸着装置、物理的蒸着装置、
ミリング装置、エッチング装置、イオン注入装置等のチ
ャックとして本静電吸着装置を使用しても、加工の信頼
性の向上という同様な効果が達成されることはいうまで
もない。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、静電吸着装置の誘電体
層の絶縁破壊強度を低下させることなく、その耐熱性を
向上させることができる。従って、本発明に係る静電吸
着装置を減圧中加工装置のチャックとして利用すれば、
誘電体層の割れ等に起因する異物の発生率を低減させる
ことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る静電吸着装置の部
分断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る静電吸着装置の部
分断面図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る減圧中加工装置の
基本構成を説明するための図である。
【符号の説明】
2…誘電体層 2A…柱状構造層 2B…緻密層または単結晶層 2a…針状単結晶の集合体 3…混合層 4…電極 5…応力緩和層 13…RF電源装置 14…直流電源装置 15…真空処理室 16…ガス導入口 17…ガス排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 亘右 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 瀬戸山 英嗣 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 石黒 浩二 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 竹森 聖 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 関 博文 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極層に電圧を印加することにより、前記
    電極層上に形成された誘電体層と物体との間に静電吸引
    力を生じさせて、前記誘電体層の表面に前記物体を吸着
    する静電吸着装置であって、 前記誘電体層は、前記電極から離れる方向に柱状に結晶
    が成長した柱状構造を有することを特徴とする静電吸着
    装置。
  2. 【請求項2】電極層に電圧を印加することにより、前記
    電極層上に形成された誘電体層と物体との間に静電吸引
    力を生じさせて、前記誘電体層の表面に前記物体を吸着
    する静電吸着装置であって、 前記誘電体層は、層状に結晶構造が変化する層状構造を
    有し、 前記層状構造を構成する構成層の内の少なくとも一の構
    成層は、前記電極から離れる方向に結晶が柱状に成長し
    た柱状構造を有し、当該柱状構造を有する構成層の下の
    構成層は、結晶が粒成長した緻密層を有することを特徴
    とする静電吸着装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の静電吸着装置であ
    って、 前記誘電体層は、セラミックスで形成されていることを
    特徴とする静電吸着装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2及び3の何れか1項記載の静
    電吸着装置であって、 前記電極層と前記誘電体層との間に、当該二層の熱膨張
    差による熱応力を緩和する応力緩和層を介在させたこと
    を特徴とする静電吸着装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3及び4の何れか1項記載
    の静電吸着装置であって、 前記誘電体層と当該誘電体層の下層との境界に、当該二
    層の成分元素を含む接着層を介在させたことを特徴とす
    る静電吸着装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4及び5の何れか1項
    記載の静電吸着装置であって、 前記誘電体層の柱状構造層は、針状単結晶の集合体から
    なることを特徴とする静電吸着装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の静電吸着装置であって、 前記柱状構造層には、当該柱状構造層の結晶粒界に沿っ
    て、当該柱状構造層を複数の分割領域に分割するクラッ
    クが形成されていることを特徴とする静電吸着装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の静電吸着装置であって、 前記針状単結晶は、1μm以上10μm以下の幅を有
    し、 前記針状単結晶の集合体は、20μm以上200μm以
    下の幅を有し、 前記クラックは、0.1μm以上5μm以下の開孔幅を
    有し、 前記柱状構造層の分割領域は、20μm以上600μm
    以下の幅を有していることを特徴とする静電吸着装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6、7及び8
    の何れか1項記載の静電吸着装置であって、 前記電極層は、導電性を有するセラミックスまたは金属
    で形成されていることを特徴とする静電吸着装置。
  10. 【請求項10】表面に誘電体層が形成された電極を備え
    た静電吸着装置の製造方法であって、 前記電極上にイオンビームを照射させながら誘電材料を
    蒸着させて、前記電極から離れる方向に柱状に結晶が成
    長した柱状構造を有する誘電体層を形成することを特徴
    とする静電吸着装置の製造方法。
  11. 【請求項11】導体または半導体からなる加工物を加工
    する加工装置であって、 前記加工物を固定させるためのチャックとして、請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8及び9の何れか1項記
    載の静電吸着装置を備えることを特徴とする加工装置。
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