JPH1160573A - トリアジン誘導体及びテロメラーゼ阻害剤 - Google Patents

トリアジン誘導体及びテロメラーゼ阻害剤

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JPH1160573A
JPH1160573A JP24026097A JP24026097A JPH1160573A JP H1160573 A JPH1160573 A JP H1160573A JP 24026097 A JP24026097 A JP 24026097A JP 24026097 A JP24026097 A JP 24026097A JP H1160573 A JPH1160573 A JP H1160573A
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JP
Japan
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group
compound
substituent
aminophenyl
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Application number
JP24026097A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kitagawa
正行 北川
Akira Masuda
亮 増田
Makoto Morita
誠 森田
Masanobu Suzuki
政信 鈴木
Eiko Sugihara
英光 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特異性の高いテロメラーゼ阻害剤を提供するこ
と 【解決手段】トリアジン骨格を有する分子量300〜1
500の化合物を有効成分とするテロメラーゼ阻害剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリアジン誘導体
及び医薬、特にテロメラーゼ阻害剤に関するものであ
り、特にテロメラーゼ活性に関連する疾患の治療に使用
されるものである。
【0002】
【従来の技術】テロメラーゼ活性は、正常体細胞では無
いか極めて低下しているが、生殖細胞、多くの癌細胞、
癌組織では非常に亢進していることが明らかとなってい
る。テロメラーゼは特に癌細胞、癌組織での活性亢進の
特異性から癌治療の標的および、癌診断のマーカーとし
ての応用が期待されている。テロメラーゼを標的とした
薬剤には、テロメラーゼ阻害剤が考えられるが、逆転写
酵素阻害剤である核酸誘導体にテロメラーゼ阻害活性が
認められているものの、テロメラーゼに特異的な阻害剤
は見いだされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在のところ、テロメ
ラーゼを標的とした薬剤は開発にいたっておらず、テロ
メラーゼ阻害剤についても特異性の高い化合物は見いだ
されていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは鋭
意検討の結果、テロメラーゼ阻害活性を有する化合物を
見いだした。すなわち、本発明は次の(1)〜(13)
に関する。
【0005】(1)トリアジン骨格を有し、かつ、テロ
メラーゼ阻害活性を有する化合物を有効成分として含む
テロメラーゼ阻害剤。 (2)化合物の分子量が300〜1500である(1)
記載のテロメラーゼ阻害剤。 (3)下記一般式[1]
【0006】
【化4】
【0007】[一般式[1]においてR1,R2及びR
3はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有してもよい
C1〜16の直鎖または分岐鎖状のアルキル基、置換基
を有してもよいC1〜10のアルコキシ基、ハロゲン原
子、水酸基、スルホン酸基又はカルボン酸基を、R4,
R5及びR6はそれぞれ独立して、CH,CH2 ,O,
S,Nまたは置換基を有してもよいC1〜10のアルキ
ルアンモニウム基を、X及びYはそれぞれ独立して水素
原子、ハロゲン原子、アミノ基、モノまたはジ置換アミ
ノ基、水酸基、置換基を有してもよいC1〜10のアル
コキシ基、又は置換基を有しても良いフェノキシ基を、
破線は単結合又は二重結合をそれぞれ表す]で示される
化合物またはその薬学的に許容しうる塩を有効成分とし
て含む医薬。 (4)上記(3)の一般式[1] で示される化合物又は
その薬学的に許容しうる塩を有効成分として含むテロメ
ラーゼ阻害剤。 (5)抗癌剤である(3)記載の医薬。
【0008】(6)下記一般式[2]
【0009】
【化5】
【0010】[一般式[2]においてR1,R2及びR
3はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有してもよい
C1〜16の直鎖または分岐鎖状のアルキル基、置換基
を有してもよいC1〜10のアルコキシ基、ハロゲン原
子、水酸基、スルホン酸基又はカルボン酸基を、R4は
CH,CH2 又はNを、X及びYはそれぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、アミノ基、モノまたはジ置換ア
ミノ基基、水酸基、置換基を有してもよいC1〜10の
アルコキシ基又は置換基を有しても良いフェノキシ基
を、破線は単結合又は二重結合を、それぞれ表す。ただ
し、XまたはYが共にハロゲン原子である場合及びXま
たはYがジアゾ基又はアントラキノン基を置換基として
有する芳香族アミノ基を示す場合を除く]で示される化
合物またはその薬学的に許容しうる塩。 (7)(6)記載の化合物またはその薬学的に許容しう
る塩を有効成分として含む医薬。 (8)(6)記載の化合物又はその薬学的に許容しうる
塩を有効成分として含むテロメラーゼ阻害剤。 (9)抗癌剤である(7)記載の医薬。
【0011】(10)下記一般式[3]
【0012】
【化6】
【0013】[一般式[3]においてR1,R2及びR
3はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有してもよい
C1〜16の直鎖または分岐鎖状のアルキル基、置換基
を有してもよいC1〜10のアルコキシ基、ハロゲン原
子、水酸基、スルホン酸基又はカルボン酸基を、R4は
CH,CH2 又はNを、Wは置換基を有してもよいC1
〜16のアルキル基を、X及びYはそれぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、アミノ基、モノまたはジ置換ア
ミノ基、水酸基、置換基を有してもよいC1〜10のア
ルコキシ基又は置換基を有しても良いフェノキシ基を、
- は有機酸イオン又は無機イオンを、破線は単結合又
は二重結合をそれぞれ表す。ただし、XまたはYが共に
ハロゲン原子である場合及びXまたはYがジアゾ基又は
アントラキノン基を置換基として有する芳香族アミノ基
を示す場合を除く]で示される化合物またはその薬学的
に許容しうる塩。 (11)(10)記載の化合物またはその薬学的に許容
しうる塩を有効成分として含む医薬。 (12)上記(10)記載の化合物又はその薬学的に許
容しうる塩を有効成分として含むテロメラーゼ阻害剤。 (13)抗癌剤である(11)記載の医薬。
【0014】
【発明の実施の形態】本願発明における、トリアジン骨
格を有し、かつ、テロメラーゼ阻害活性を有する化合物
は特に限定されないが、分子量が300〜1500であ
ることが好ましく、中でも分子量が400〜900であ
ることが好ましい。また、さらに好ましくは上記の
(3)項または(6)項または(10)項記載の構造を
有する化合物が挙げられる。
【0015】上述した、一般式[1]または一般式
[2]または一般式[3]における基として示されるR
1,R2,R3において、置換基を有してもよいC1〜
16の直鎖または分岐鎖状のアルキル基は、直鎖また
は分岐鎖状のアルキル基の炭素数は1〜16であるが、
好ましくは1〜6であり、置換基としては、ハロゲン、
水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、炭素数1〜5の
アルコキシ基、アミノ基、モノ又はジ置換アミノ基、ニ
トロ基、シアノ基、フェニル基等が挙げられる。具体的
には、メチル、エチル、ブチル、パルミチル、ステアリ
ル、イソプロピル、イソブチル、トリフルオロメチル基
等が挙げられる。
【0016】置換基を有してもよいC1〜10のアルコ
キシ基は、アルコキシ基の炭素数は1〜10であるが、
好ましくは1〜3であり、置換基としては、上記C1〜
16の直鎖または分岐鎖状のアルキル基における置換基
と同じものが挙げられる。具体的には、メトキシ、エト
キシ基等が挙げられる。また、ハロゲン原子としては、
塩素、臭素原子等が挙げられる。
【0017】一般式[1]、[2]、[3]における基
として示されるR4、R5、R6において、置換基を有
してもよいC1〜10のアルキルアンモニウム基のアル
キル基は炭素数1〜5のものが好ましく、置換基として
は、上記C1〜16の直鎖または分岐鎖状のアルキル基
における置換基と同じものが挙げられる。具体的には、
メチル、エチル、プロピル基等が挙げられる。
【0018】一般式[1]、[2]、[3]における基
として示されるX、Yにおいて、ハロゲン原子として
は、フッ素、塩素、臭素原子等が挙げられる。また、モ
ノ又はジ置換アミノ基としては、置換基を有してもよい
モノ又はジアルキルアミノ基や置換基を有してもよい芳
香族アミノ基等が挙げられる。置換基を有してもよいモ
ノ又はジアルキルアミノ基において、アルキル基の炭素
数は1〜16であることが好ましく、特に1〜5である
ことが好ましく、又、アルキル基に存在する置換基とし
ては、上記C1〜16の直鎖または分岐鎖状のアルキル
基における置換基と同じものやフェニル等のアリール基
が挙げられる。具体的にはメチル、エチル、イソプロピ
ル、ヒドロキシエチル、スルホニルエチル、クロロエチ
ル、カルボキシエチル、ベンジル、アンチピリニルの1
つ又は2つで置換されたアミノ基やピペリジノ基等が挙
げられる。
【0019】置換基を有してもよい芳香族アミノ基にお
いて、芳香族基としてはフェニル、ナフチル、アントラ
セニル、ピリジル、ピリジニウム、フラニル、イミダゾ
リル、チエニル、プリニル、キノリル、インドリル等が
挙げられ、芳香族基に存在する置換基としては、上記C
1〜16の直鎖または分岐鎖状のアルキル基における置
換基と同じものやアルキルスルホニル基、アルキルスル
ファミル基、アルケニル基、アニリノ基、ビフェニル基
等が挙げられる。具体的には、例えば、フェニルアミ
ノ、スルホフェニルアミノ、ヒドロキシフェニルアミ
ノ、カルボキシフェニルアミノ、ジメチルアミノスルホ
ニルフェニルアミノ、モルホリノスルホフェニルアミ
ノ、スルホナフタリノアミノ、フェニルアミノフェニル
アミノ、スルホビフェニルアミノ、フェニルアルケニル
スルホフェニルアミノ、クロロフェニルアミノ、アルキ
ルピリジニウムアミノ基等が挙げられる。
【0020】置換基を有してもよいC1〜10のアルコ
キシ基としては、上記R1,R2,R3における置換基
を有してもよいC1〜10のアルコキシ基と同じものが
挙げられる。置換基を有しても良いフェノキシ基として
は、C1 〜C3 のアルコキシ基等の置換基を有するフェ
ノキシ基及び置換基を有さないフェノキシ基が挙げられ
る。
【0021】一般式[3]における基として示されるW
において、アルキル基の好ましい炭素数は1〜10、特
に好ましくは1〜5であり、置換基としては上記C1〜
16の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基における置換基と
同じもの等が挙げられる。Wの具体例としてはメチル、
エチル、プロピル基等が挙げられる。
【0022】一般式[1],[2],[3]における薬
学的に許容しうる塩としてはリチウム塩、ナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニ
ウム塩等の無機塩や、C1〜16のアルキルアンモニウ
ム塩等の有機塩等が挙げられる。
【0023】一般式[3]におけるZ- で表される有機
酸イオンとしては、酢酸イオン、クエン酸イオン、メタ
ンスルホン酸イオン等が挙げられ、無機イオンとして
は、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イ
オン、硫酸イオン、水酸化物イオン等が挙げられる。
【0024】本発明の化合物のうち特に好ましいもの
は、一般式[2]及び[3]に於いて、R1,R2,R
3がそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換基
を有してもよいC1〜16の直鎖又は分岐鎖状のアルキ
ル基を示し、R4がCHで破線が二重結合を示し、X,
Yがそれぞれ独立してハロゲン原子又は置換基を有して
もよい芳香族アミノ基を示し、一般式[3]においては
Wが置換基を有してもよいC1〜10の直鎖又は分岐鎖
状のアルキル基を示す化合物又はその薬学的に許容し得
る塩である。
【0025】一般式[1]または一般式[2]または一
般式[3]で表される化合物及びその薬学的に許容しう
る塩としては、例えば次のものが挙げられる。2−[4
−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]
−6−メチルベンゾチアゾール及びその許容される塩
(以下、化合物1という)、2−[4−(4−クロロ−
6−アニリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ア
ミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール及びその
許容される塩(以下、化合物2という)、2−[4−
(4−クロロ−6−アニリノ−1,3,5−トリアジン
−2−イル)アミノフェニル]−3,6−ジメチルベン
ゾチアゾリウムの許容される塩(以下、化合物3とい
う)、2−[4−[4−クロロ−6−(3−スルホフェ
ニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ア
ミノフェニル]ベンゾチアゾール及びその許容される塩
(以下、化合物4という)、2−[2−クロロ−4−
[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]
−6−メチルベンゾチアゾール及びその許容される塩
(以下、化合物5という)、
【0026】6−クロロ−2−[4−[4−クロロ−6
−(3−スルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリア
ジン−2−イル]アミノフェニル]ベンゾチアゾール及
びその許容される塩(以下、化合物6という)、2−
[4−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニ
ル]−6−トリフルオロメチルベンゾチアゾール及びそ
の許容される塩(以下、化合物7という)、2−[4−
[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]
ベンゾフラン及びその許容される塩(以下、化合物8と
いう)、2−[4−[4−クロロ−6−(4−メトキシ
−3−スルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチ
アゾール及びその許容される塩(以下、化合物9とい
う)、2−[4−[4−クロロ−6−(2−クロロ−5
−スルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−
2−イル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾ
ール及びその許容される塩(以下、化合物10とい
う)、
【0027】2−[4−[4−クロロ−6−(4−フェ
ニルアミノ−3−スルホフェニル)アミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]−6−メチ
ルベンゾチアゾール及びその許容される塩(以下、化合
物11という)、2−[4−[4−クロロ−6−
[(E)−2−(4−ニトロ−2−スルホフェニル)エ
テニル]−3−スルホフェニル]アミノ−1,3,5−
トリアジン−2−イル]アミノフェニル]−6−メチル
ベンゾチアゾール及びその許容される塩(以下、化合物
12という)、1−[4−クロロ−6−[4−(6−メ
チルベンゾチアゾール−2−イル)フェニルアミノ]−
1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ]−7−ナフ
タレンスルホン酸及びその許容される塩(以下、化合物
13という)、2−[4−[4−クロロ−6−[3−
(2−ヒドロキシエチルスルホニル)フェニル]アミノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノフェニ
ル]−6−メチルベンゾチアゾール及びその許容される
塩(以下、化合物14という)、2−[4−[4−クロ
ロ−6−(3−スルファモイルフェニル)アミノ−1,
3,5−トリアジン−2−イル)アミノフェニル]−6
−メチルベンゾチアゾール及びその許容される塩(以
下、化合物15という)、
【0028】2−[4−[4−クロロ−6−(3−モル
ホリノスルホニルフェニル)アミノ−1,3,5−トリ
アジン−2−イル)アミノフェニル]−6−メチルベン
ゾチアゾール及びその許容される塩(以下、化合物16
という)、2−[4−[6−(4−アミノ−3−スルホ
フェニル)アミノ−4−クロロ−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチ
アゾール及びその許容される塩(以下、化合物17とい
う)、2−[4−[6−(4’−アミノ−5,5’−ジ
メチル−2,2’−ジホスホノビフェニル−4−イル)
アミノ−4−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール及
びその許容される塩(以下、化合物18という)、2−
[4−[4−クロロ−6−(3−ボロフェニル)アミノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニ
ル]−6−メチルベンゾチアゾール及びその許容される
塩(以下、化合物19という)、2−[4−[4−クロ
ロ−6−(3−ヒドロキシフェニル)アミノ−1,3,
5−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]−6−メ
チルベンゾチアゾール及びその許容される塩(以下、化
合物20という)、
【0029】2−[4−[4−クロロ−6−(3−カル
ボキシフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2
−イル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾー
ル及びその許容される塩(以下、化合物21という)、
2−[4−[4−クロロ−6−[(D,L)−プロリニ
ル]イミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミ
ノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール及びその許
容される塩(以下、化合物22という)、2−[4−
[4−クロロ−6−[(D,L)−セリニル]アミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]
−6−メチルベンゾチアゾール及びその許容される塩
(以下、化合物23という)、2−[4−[4−クロロ
−6−(アンチピリン−4−イル)アミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]−6−メチ
ルベンゾチアゾール及びその許容される塩(以下、化合
物24という)、2−[4−(4−クロロ−6−メトキ
シ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノフェニ
ル]−6−メチルベンゾチアゾール及びその許容される
塩(以下、化合物25という)、
【0030】2−[4−[4−クロロ−6−(3−メト
キシ)フェノキシ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール及
びその許容される塩(以下、化合物26という)。2−
[4−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ−3−
メチルフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール及びそ
の許容される塩(以下、化合物27という)、2−[4
−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]
−6−ヒドロキシベンゾチアゾール及びその許容される
塩(以下、化合物28という)、2−[4−[4−クロ
ロ−6−(3−スルホフェニル)アミノ−1,3,5−
トリアジン−2−イル]アミノフェニル]−6−イソプ
ロピルベンゾチアゾール及びその許容される塩(以下、
化合物29という)、2−[4−[4−クロロ−6−
(3−スルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル]アミノフェニル]−6−オクチルベンゾ
チアゾール及びその許容される塩(以下、化合物30と
いう)、
【0031】2−[4−[4−クロロ−6−(3−スル
ホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル]アミノフェニル]−4−メチルベンゾチアゾール及
びその許容される塩(以下、化合物31という)、2−
[4−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニ
ル]−4,6−ジメチルベンゾチアゾール及びその許容
される塩(以下、化合物32という)、2−[4−[4
−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミノ−1,
3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]−6
−メトキシベンゾチアゾール及びその許容される塩(以
下、化合物33という)、2−[4−[4−クロロ−6
−(3−スルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリア
ジン−2−イル]アミノフェニル]−5,7−ジメチル
ベンゾチアゾール及びその許容される塩(以下、化合物
34という)、2−[4−[4−クロロ−6−(3−ス
ルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−
イル]アミノフェニル]−6−エチルベンゾチアゾール
及びその許容される塩(以下、化合物35という)、
【0032】2−[4−(4−クロロ−6−グルシニル
−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノフェニ
ル]−6−メチルベンゾチアゾール及びその許容される
塩(以下、化合物36という)、2−[4−[4−クロ
ロ−6−(3−スルホフェニル)アミノ−1,3,5−
トリアジン−2−イル]アミノフェニル]−6−メチル
ベンゾオキサゾール及びその許容される塩(以下、化合
物37という)、2−[4−[4−クロロ−6−(3−
スルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2
−イル]アミノフェニル]ベンゾオキサゾール及びその
許容される塩(以下、化合物38という)、2−[4−
[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)アミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]
ベンゾイミダゾール及びその許容される塩(以下、化合
物39という)、2−[4−[4−クロロ−6−(N−
メチル−ピリジニウム−3−イル)アミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル]アミノフェニル]−6−メチ
ル−ベンゾチアゾール及びその許容される塩。(以下、
化合物40という)
【0033】一般式[1]または一般式[2]または一
般式[3]の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を医
薬又はテロメラーゼ阻害剤として用いる場合、又は前記
(1)又は(2)のテロメラーゼ阻害剤における有効成
分は、単独又は賦形剤あるいは担体と混合して注射剤、
経口剤、又は座薬として投与される。担体としては薬剤
学的に許容されるものが選ばれ、その種類及び組成は投
与経路や投与方法によって決まる。
【0034】例えば液体担体として水、アルコール類も
しくは大豆油、ピーナッツ油、ゴマ油、ミネラル油等の
動植物油、又は合成油が用いられる。個体担体としてマ
ルトース、シュクロース等の糖類、アミノ酸類、ヒドロ
キシプロピルセルロース誘導体、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの有機酸塩が使用される。
【0035】注射剤の場合、担体として一般には生理食
塩水、各種緩衝液、糖類、フェニルアラニン等のアミノ
酸等の賦形剤と共に常法により製剤化することができ
る。
【0036】製剤中の本化合物又は有効成分の含量は製
剤により種々異なるが、通常0.01〜100重量%好
ましくは0.1〜50重量%である。例えば注射剤の場
合には、通常0.1〜30重量%、好ましくは1〜10
重量%の本化合物又は有効成分を含むようにすることが
よい。経口投与する場合には、前期個体担体もしくは液
状担体と共に錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、液剤、
ドライシロップ剤等の形態で用いられる。カプセル、錠
剤、顆粒、粉剤は一般に5〜100重量%、好ましくは
25〜98重量%の本化合物又は有効成分を含む。
【0037】投与量は患者の年齢、体重、症状、治療目
的により決定されるが、治療量は通常1日あたり1〜5
00mg/bodyである。
【0038】次に本化合物の一般的製造法を示す。すな
わち、一般式[1]または一般式[2]で表される化合
物は、1〜10当量、好ましくは1〜3当量のシアヌル
クロライドと例えば、下記に示した化合物[1A]
【0039】
【化7】
【0040】の1当量をアセトン、水などの溶媒中、−
50℃〜80℃、好ましくは−5℃〜15℃にてカップ
リングした後、さらに下記一般式[1B]
【0041】
【化8】 [式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6及び破線
は一般式[1]または一般式[2]または一般式[3]
と同じ意味を表す]で示される化合物及び炭酸水素ナト
リウム等の試薬を用いて0℃〜150℃、好ましくは1
5℃〜70℃にてカップリングさせ、最後に、塩析、カ
ラムクロマトグラフィー等の精製操作を行うことによっ
て得られる。
【0043】また、このようにして得られた化合物を適
当な方法、試薬を用いることによって一般式[3]に示
されるような化学修飾をすることも可能である。例え
ば、化合物2等にトリフルオロメタンスルホン酸メチル
等のアルキル化剤等を作用させることによって化合物3
のベンゾチアゾリウム体等へと変換することができる。
さらに非水系溶媒、好ましくは、DMF等を用いること
によって[1A]と[1B]の反応順序を変えることも
可能である。
【0044】一方、XまたはYが、置換基を有しても良
いフェノキシ基である場合においては、Synthet
ic Communication,24巻、2153
頁〜2158頁に記載された方法、すなわち、トルエン
等の非極性溶媒下、−50℃〜80℃、好ましくは−5
℃〜15℃にてクラウンエーテル等の触媒を使用するこ
とによって合成することが可能である。
【0045】上記一般式[1B]で示される化合物は、
市販されているかあるいは国際公開番号WO95/06
469等に記載された方法に準じて製造でき、例えば下
記のものが挙げられる。
【0046】
【化9】
【0047】このようにして得られる一般式[1]また
は一般式[2]の化合物は、遊離の型又はアルカリ金属
塩、アルキルアミン塩、アルカノールアミン塩、または
アルカリ土類金属塩の形で存在する。また、一般式
[3]の化合物においては、酢酸塩、クエン酸塩等の有
機酸塩や、フッ化水素塩、塩酸塩、臭化水素塩、ヨウ化
水素塩硫酸塩、水酸化物塩等の無機塩の形で存在する。
【0048】
【実施例】本発明の好ましい実施態様の例を提供するい
くつかの化合物の製造をここでさらに詳細に説明する。
しかしながら、これらの特定の実施例は本発明の範囲に
おける限定としては全く考えられる意図はないことが理
解されるべきである。
【0049】実施例1 2−[4−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフ
ェニル]−6−メチルベンゾチアゾール ナトリウム塩
の合成(化合物1) 塩化シアヌル1gをアセトン50mlに溶解した後、水
40mlに溶解した3−アミノベンゼンスルホン酸93
9mg及び炭酸水素ナトリウム455mgを氷冷下にて
滴下した。同温度にて30分攪拌した後、アセトン10
ml、ジメチルスルホキシド5mlに溶解した2−(4
−アミノフェニル)−6−メチルベンゾチアゾール1.
08g、ついで炭酸水素ナトリウム910mgを順次加
え、徐々に室温に戻しながら15時間攪拌した。反応液
に10%食塩水1Lを加え、1時間攪拌した後、吸引濾
過して得られた固形物を、メタノール280ml,DM
F70mlの混合液に溶解する。このものをセファデッ
クスLH−20(1.2L,溶出液メタノール)のカラ
ムクロマトグラフィーに供し、溶出画分を分取、減圧濃
縮乾固した後、得られた固形物をメタノール50mlに
て洗浄濾取することにより、上記表示化合物(1.65
g,56%)を得た。 ESI−MS(negative mode,m/
z);523,525[M−H]- ,1047[2M−
H]- ,1069[2M+Na−2H]- 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m)2.46(s,3H),7.36(m,3H),
7.48〜8.34(m,8H),10.37(br
s,1H),10.56(brs,1H)
【0050】実施例2 2−[4−(4−クロロ−6−アニリノ−1,3,5−
トリアジン−2−イル)アミノフェニル]−6−メチル
ベンゾチアゾールの合成(化合物2) この化合物を実施例1の合成手順に従い、アニリンと2
−(4−アミノフェニル)−6−メチルベンゾチアゾー
ルを用いて製造した。(収率84%) FAB−MS(positive mode,m/
z);445、447[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),7.15(m,1H),
7.35(dd,1H,J=8.3,1.2Hz),
7.35〜7.45(m,2H),7.60〜7.80
(m,2H),7.80〜8.10(m,6H),1
0.36(brs,1H),10.57(brs,1
H)
【0051】実施例3 2−[4−(4−クロロ−6−アニリノ−1,3,5−
トリアジン−2−イル)アミノフェニル]−3,6−ジ
メチルベンゾチアゾリウム クロリドの合成(化合物
3) 2−[4−(4−クロロ−6−アニリノ−1,3,5−
トリアジン−2−イル)アミノフェニル]−6−メチル
ベンゾチアゾール2.3gを塩化メチレン100mlに
懸濁し、トリフルオロメタンスルホン酸メチル0.70
mlを加え、室温にて一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液= 塩化メチレン/メタノール=25/1(W
/W)にて精製後、80%含水メタノールに溶解してイ
オン交換樹脂Dowex−1(Cl型、50ml)のカ
ラムに通塔した。溶出画分を減圧濃縮し、得られた固形
物を少量の塩化メチレンを含む示イソプロピルエーテル
にて懸濁、粉砕した後、濾取して、上記表示化合物を
1.69g得た。(収率66%) FAB−MS(positive mode,m/
z);459、461[M] 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.58(s,3H),4.26(s,3H),
7.14(m,1H),7.35〜7.45(m,2
H),7.65〜7.75(m,2H),7.81(d
d,1H,J=8.8,1.5Hz),7.90〜8.
00(m,2H),8.00〜8.20(m,2H),
8.29(d,1H,J=1.5Hz),8.31
(d,1H,1.5Hz)10.48(brs,1
H),10.84(brs,1H)
【0052】実施例4 2−[4−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフ
ェニル]ベンゾチアゾール ナトリウム塩の合成(化合
物4) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノベ
ンゼンスルホン酸と2−(4−アミノフェニル)ベンゾ
チアゾールを用いて製造した。(収率60%) FAB−MS(positive mode,m/
z);533, 535[M+Na]+ ,511,513
[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);7.30〜8.20(m,12H),10.38
(brs,1H),10.57(brs,1H)
【0053】実施例5 2−[2−クロロ−4−[4−クロロ−6−(3−スル
ホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール
ナトリウム塩の合成(化合物5) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノベ
ンゼンスルホン酸と2−(2−クロロ−4−アミノフェ
ニル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて製造し
た。(収率41%) FAB−MS(positive mode,m/
z);581,583[M+Na]+ ,559,561
[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.49(s,3H),7.34〜7.44
(m,3H),7.4〜8.4(m,4H),7.96
(s,1H),7.98(d,1H,J=8.5H
z),8.23(d,1H,J=8.7Hz),10.
3〜10.5(brs,1H)10.6〜10.8(b
rs,1H)
【0054】実施例6 6−クロロ−2−[4−[4−クロロ−6−(3−スル
ホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル]アミノフェニル]ベンゾチアゾール ナトリウム塩
の合成(化合物6) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノベ
ンゼンスルホン酸と2−(4−アミノフェニル)−6−
クロロベンゾチアゾールを用いて製造した。(収率51
%) FAB−MS(positive mode,m/
z);567,569[M+Na]+ ,545,547
[M+H]+ , 589, 591[M−H+2Na] + 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);7.2〜8.2(m,4H),7.30〜7.4
5(m,2H),7.55(dd,1H,J=8.7,
2.2Hz),8.03(d,1H,J=8.7H
z),8.05〜8.17(m,2H),8.29
(d,1H,J=2.2Hz),10.3〜10.4
(brs,1H)10.5〜10.6(brs,1H)
【0055】実施例7 2−[4−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフ
ェニル]−6−トリフルオロメチルベンゾチアゾール
ナトリウム塩の合成(化合物7) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノベ
ンゼンスルホン酸と2−(4−アミノフェニル)−6−
トリフルオロメチルベンゾチアゾールを用いて製造し
た。(収率34%) FAB−MS(positive mode,m/
z);623,625[M−H+2Na]+ ,601,
603[M+Na]+ , 1223,1225[2M−2
H+3Na] + 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);7.3〜8.3(m,4H),7.30〜7.4
2(m,2H),7.83(dd,1H,J=8.6,
1.9Hz),8.10〜8.25(m,3H),8.
67(m,1H),10.40(brs,1H)10.
62(brs,1H)
【0056】実施例8 2−[4−[4−クロロ−6−(3−スルホフェニル)
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフ
ェニル]ベンゾフラン ナトリウム塩の合成(化合物
8) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノベ
ンゼンスルホン酸と2−(4−アミノフェニル)ベンゾ
フランを用いて製造した。(収率85%) FAB−MS(positive mode,m/
z);516,518[M+H]+ ,538,540
[M−H+2Na]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);7.2〜8.0(m,13H),10.36(b
rs,1H),10.47(brs,1H)
【0057】実施例9 2−[4−[4−クロロ−6−(4−メトキシ−3−ス
ルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−
イル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール
ナトリウム塩の合成(化合物9) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノ−
4−メトキシベンゼンスルホン酸と2−(4−アミノフ
ェニル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて製造し
た。(収率32%) FAB−MS(positive mode,m/
z);555,557[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),3.79(s,3H),
7.00(d,1H,J=8.8Hz),7.30〜
7.42(m,2H),7.65〜8.14(m,7
H),10.15(brs,1H)10.51(br
s,1H)
【0058】実施例10 2−[4−[4−クロロ−6−(2−クロロ−5−スル
ホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール
ナトリウム塩の合成(化合物10) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノ−
4−クロロベンゼンスルホン酸と2−(4−アミノフェ
ニル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて製造し
た。(収率88%) FAB−MS(positive mode,m/
z);559,561[M+H]+ ,581,583
[M+Na]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.45(s,3H),7.30〜7.38
(m,1H),7.55〜8.10(m,9H),1
0.20(brs,1H)10.55(brs,1H)
【0059】実施例11 2−[4−[4−クロロ−6−(4−フェニルアミノ−
3−スルホフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン
−2−イル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチア
ゾール ナトリウム塩の合成(化合物11) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノ−
2−フェニルアミノベンゼンスルホン酸と2−(4−ア
ミノフェニル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて
製造した。(収率60%) FAB−MS(positive mode,m/
z);616,618[M+H]+ ,638,640
[M+Na]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),6.8〜8.6(m,1
5H),10.10(brs,1H)10.42(br
s,1H)
【0060】実施例12 2−[4−[4−クロロ−6−[(E)−2−(4−ニ
トロ−2−スルホフェニル)エテニル]−3−スルホフ
ェニル]アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]
アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール 2ナ
トリウム塩の合成(化合物12) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノ−
4−[(E)−2−(4−ニトロ−2−スルホフェニ
ル)エテニル]ベンゼンスルホン酸と2−(4−アミノ
フェニル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて製造
した。(収率97%) FAB−MS(positive mode,m/
z);796,798[M−H+2Na]+ ,818,
820[M−2H+3Na]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),7.2〜7.4(m,1
H),7.6〜8.7(m,14H),10.4〜1
0.7(m,2H)
【0061】実施例13 1−[4−クロロ−6−[4−(6−メチルベンゾチア
ゾール−2−イル)フェニルアミノ]−1,3,5−ト
リアジン−2−イルアミノ]−7−ナフタレンスルホン
酸ナトリウム塩の合成(化合物13) この化合物を実施例1の合成手順に従い、1−アミノ−
7−ナフタレンスルホン酸と2−(4−アミノフェニ
ル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて製造した。
(収率91%) FAB−MS(positive mode,m/
z);575,577[M+H]+ ,597,599
[M+Na]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.45(s,3H),7.2〜8.1(m,1
2H),8.31(s,1H),10.2〜10.7
(m,2H)
【0062】実施例14 2−[4−[4−クロロ−6−[3−(2−ヒドロキシ
エチルスルホニル)フェニル]アミノ−1,3,5−ト
リアジン−2−イル)アミノフェニル]−6−メチルベ
ンゾチアゾールの合成(化合物14) この化合物を実施例1の合成手順に従い、2−(3−ア
ミノフェニルスルホニル)エタノールと2−(4−アミ
ノフェニル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて製
造した。(収率68%) FAB−MS(positive mode,m/
z);553,555[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),3.45(m,2H),
3.70(m,2H), 4.94(t,1H,J=5.
3Hz),7.35(dd,1H,J=8.4,1.3
Hz),7.66(m,2H),7.7〜8.2(m,
8H),10.67(brs,2H)
【0063】実施例15 2−[4−[4−クロロ−6−(3−スルファモイルフ
ェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)
アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾールの合成
(化合物15) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノス
ルホニルアミドと2−(4−アミノフェニル)−6−メ
チルベンゾチアゾールを用いて製造した。(収率42
%) FAB−MS(positive mode,m/
z);524,526[M+H]+ , 546,548
[M+Na]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),7.2〜8.2(m,1
3H),10.65(brs,1H),10.70(b
rs,1H)
【0064】実施例16 2−[4−[4−クロロ−6−(3−モルホリノスルホ
ニルフェニル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−
イル)アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール
の合成(化合物16) この化合物を実施例1の合成手順に従い、3−アミノフ
ェニルスルホニルモルホリンと2−(4−アミノフェニ
ル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて製造した。
(収率43%) FAB−MS(positive mode,m/
z);594,596[M+H]+ , 616,618
[M+Na]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.47(s,3H),2.90(m,4H),
3.63(m,4H),7.36(dd,1H,J=
8.4,1.1Hz),7.4〜8.2(m,10
H),10.67(brs,2H)
【0065】実施例17 2−[4−[6−(4−アミノ−3−スルホフェニル)
アミノ−4−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル]アミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール
ナトリウム塩の合成(化合物17) 2−(4−アミノフェニル)−6−メチルベンゾチアゾ
ール130mgを、DMF5mlに溶解後、氷冷下に
て、塩化シアヌル100mgを溶解したDMF1ml溶
液を滴下し、同温度にて30分攪拌した。次いで、水3
mlに溶解した2,5−ジアミノベンゼンスルホン酸9
7mg及び炭酸水素ナトリウム136mgを同温度にて
滴下した後、徐々に室温に戻しながら、5時間攪拌し
た。反応液を、吸引濾過後、濾液をセファデックスLH
−20(170ml,溶出液メタノール)のカラムクロ
マトグラフィーに供し、溶出画分を分取、減圧濃縮する
ことにより、上記表示化合物(127.5mg,42
%)を得た。 FAB−MS(positive mode,m/
z);540,542[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),5.61(brs,1
H),6.65(d,1H,J=8.5Hz),7.1
2〜7.40(m,2H),7.51〜7.70(m,
1H),7.8〜8.1(m,6H),9.85〜1
0.00(brs,1H),10.35〜10.47
(brs,1H)
【0066】実施例18 2−[4−[6−(4’−アミノ−5,5’−ジメチル
−2,2’−ジホスホノビフェニル−4−イル)アミノ
−4−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ア
ミノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール 2ナト
リウム塩の合成(化合物18) この化合物を実施例17の合成手順に従い、4,4’−
ジアミノ−5,5’−ジメチル−2,2’−ビフェニル
−ビスベンゼンスルホン酸と2−(4−アミノフェニ
ル)−6−メチルベンゾチアゾールを用いて製造した。
(収率13%) FAB−MS(positive mode,m/
z);746,748[M+Na]+ ,768,778
[M−H+Na]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.01(s,3H),2.12(s,3H),
2.46(s,3H),4.80(brs,2H),
6.90〜7.00(brs,1H),7.19(d,
2H,J=6.3Hz),7.33(dd,1H,J=
8.3,1.2Hz),7.66〜8.12(m,7
H),9.86〜10.06(brs,1H),10.
43〜10.52(brs,1H)
【0067】実施例19 2−[4−[4−クロロ−6−(3−ボロフェニル)ア
ミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェ
ニル]−6−メチルベンゾチアゾール ナトリウム塩の
合成(化合物19) この化合物を実施例17の合成手順に従い、3−アミノ
フェニルホウ酸と2−(4−アミノフェニル)−6−メ
チルベンゾチアゾールを用いて製造した。(収率72
%) FAB−MS(positive mode,m/
z);489,491[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),7.37(m,3H),
7.6〜8.2(m,8H),10.30(brs,1
H),10.55(brs,1H)
【0068】実施例20 2−[4−[4−クロロ−6−(3−ヒドロキシフェニ
ル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミ
ノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール ナトリウ
ム塩の合成(化合物20) この化合物を実施例17の合成手順に従い、3−アミノ
フェノールと2−(4−アミノフェニル)−6−メチル
ベンゾチアゾールを用いて製造した。(収率43%)1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),6.56(br,1
H),7.13(m,3H),7.35(dd,1H,
J=8.6,1.5Hz),7.96(m,6H),
9.55(brs,1H),10.24(brs,1
H),10.57(brs,1H)
【0069】実施例21 2−[4−[4−クロロ−6−(3−カルボキシフェニ
ル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミ
ノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール ナトリウ
ム塩の合成(化合物21) この化合物を実施例17の合成手順に従い、3−アミノ
安息香酸と2−(4−アミノフェニル)−6−メチルベ
ンゾチアゾールを用いて製造した。(収率62%)1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),7.35(dd,1H,
J=8.4,1.5Hz),7.52(t,1H,J=
8.0Hz),7.7〜8.2(m,9H),10.5
1(brs,1H),10.62(brs,1H)
【0070】実施例22 2−[4−[4−クロロ−6−[(D,L)−プロリニ
ル]イミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミ
ノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール ナトリウ
ム塩の合成(化合物22) この化合物を実施例17の合成手順に従い、(D,L)
−プロリンと2−(4−アミノフェニル)−6−メチル
ベンゾチアゾールを用いて製造した。(収率35%) FAB−MS(positive mode,m/
z);467,469[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.00(m,4H),2.46(s,3H),
3.63(m,2H),4.54(m,1H),7.3
4(dd,1H,J=8.4,1.3Hz),7.8〜
8.1(m,6H),10.56(brs,1H)
【0071】実施例23 2−[4−[4−クロロ−6−[(D,L)−セリニ
ル]アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミ
ノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール ナトリウ
ム塩の合成(化合物23) この化合物を実施例17の合成手順に従い、(D,L)
−セリンと2−(4−アミノフェニル)−6−メチルベ
ンゾチアゾールを用いて製造した。(収率32%) ESI−MS(negative mode,m/
z);455,457[M−H]- ,911[2M−
H]- 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.45(s,3H),3.5〜3.8(m,2
H),4.12(m,1H),7.34(dd,1H,
J=8.5,1.4Hz),7.38(br,1H),
7.9〜8.0(m,6H),10.31 and 1
0.38(2brs,1H)
【0072】実施例24 2−[4−[4−クロロ−6−(アンチピリン−4−イ
ル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミ
ノフェニル]−6−メチルベンゾチアゾール ナトリウ
ム塩の合成(化合物24) この化合物を実施例17の合成手順に従い、4−アミノ
アンチピリンと2−(4−アミノフェニル)−6−メチ
ルベンゾチアゾールを用いて製造した。(収率68%) FAB−MS(positive mode,m/
z);555,557[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.20(s,3H),2.46(s,3H),
3.15(s,3H),7.3〜8.1(m,6H),
9.47(brs,1H),10.49(brs,1
H)
【0073】実施例25 2−[4−(4−クロロ−6−メトキシ−1,3,5−
トリアジン−2−イル)アミノフェニル]−6−メチル
ベンゾチアゾール の合成(化合物25) この化合物を実施例1の合成手順に従い、溶媒量のメタ
ノールと2−(4−アミノフェニル)−6−メチルベン
ゾチアゾールを用いて製造した。(収率38%) FAB−MS(positive mode,m/
z);384,386[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),4.00(s,3H),
7.35(dd,1H,J=8.4,1.6),7.8
〜8.0(m,4H),8.0〜8.1(m,2H),
10.90(brs,1H)
【0074】実施例26 2−[4−[4−クロロ−6−(3−メトキシ)フェノ
キシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノフェ
ニル]−6−メチルベンゾチアゾール の合成(化合物
26) 塩化シアヌル106mgをトルエン10mlに懸濁後、
炭酸カリウム79mg、クラウンエーテル(18−cr
own−6)8.8mg及び3−メトキシエタノール7
2mgを加え、冷却下3時間攪拌した。反応液をセライ
ト濾過及びシリカゲルカラムクロマト精製(10ml,
溶出液ヘキサン−塩化メチレン=1−2)に供した後、
アセトン4mlに再溶解し、2−(4−アミノフェニ
ル)−6−メチルベンゾチアゾール188mg,水1m
lに溶解した炭酸水素ナトリウム31mgを加え、室温
にて7時間攪拌した。以下実施例1と同様の操作を行う
ことにより、上記化合物を50.3mg(収率19%)
を得た。 FAB−MS(positive mode,m/
z);476,478[M+H]+ 1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6,pp
m);2.46(s,3H),3.80(s,3H),
7.35(dd,1H,J=8.4,1.6),6.8
5〜7.05(m,3H),7.32〜7.52(m,
2H),7.60〜8.15(m,6H),11.10
(brs,1H)
【0075】本発明のテロメラーゼ阻害剤は、染色体末
端のテロメア配列の付加反応抑制に用いられ、テロメラ
ーゼ関連の疾患の治療に用いられる。次に本化合物のテ
ロメラーゼ阻害作用について説明する。 試験方法 テロメラーゼ活性は、例えば、Kimら(Scienc
e、266巻、2011−2015頁、1994年)の
TRAP法によって測定できる。テロメラーゼ阻害活性
は、協和メデックス社より発売されているONCOR
TRAP−ezeテロメラーゼ活性検出キットを用い
て、被験化合物存在下でTRAPアッセイを行うことに
より、被験化合物非存在下での反応結果との比較から測
定できる。具体的には次のとうりである。キットに記載
されている方法に従って、すべての試薬及びU937細
胞から調製した抽出液を混合し、さらに被験化合物を合
わせて50マイクロリットルからなる反応液(テスト)
を調製する。被験化合物溶液は、一般式[1]または一
般式[2]または一般式[3]で示される化合物をDM
SOで溶解し蒸留水で希釈して、2%DMSO溶液とし
て調製した。またテストと同時に被験化合物を含まない
反応液(コントロール)及び細胞抽出液を含まない反応
液(バックグラウンド)を調製し、以下の反応に供し
た。
【0076】すべての反応はサーマルサイクラー中で行
った。30℃、30分間インキュベートしテロメラーゼ
反応を行った後、直ちに94℃に昇温、10分間インキ
ュベート後、(94℃/30秒、55℃/30秒、72
℃/1分)の30サイクルでPCR反応を実行した。す
べての反応終了後、ポリアクリルアミド電気泳動によっ
て反応中に含まれる生成したDNAを解析した。反応液
の一部を12.5%ポリアクリルミドで電気泳動を行
い、ゲルを染色後、バイオラット社のモレキュラーイメ
ージャーによって生成した6塩基ごとのDNAラダーバ
ンドの定量を行った。サンプルのテロメラーゼ阻害活性
は、テスト、コントロール、バックグラウンドの各DN
A定量値を以下の数式1に当てはめて求めた。
【0077】
【数1】
【0078】結果 化合物1,3,4,5,6,7,9,10,11,1
2,13,17,18,27,28,29,30,3
1,32,33,34,35,40等は、100マイク
ロモル濃度にて、テロメラーゼを完全に阻害した。
【0079】
【発明の効果】本発明により、本化合物がテロメラーゼ
阻害作用を有することが見出された。すなわち、本発明
の化合物はテロメラーゼ阻害剤として有用であることが
見いだされた。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリアジン骨格を有し、かつ、テロメラー
    ゼ阻害活性を有する化合物を有効成分として含むテロメ
    ラーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】化合物の分子量が300〜1500である
    請求項1のテロメラーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】下記一般式[1] 【化1】 [一般式[1]においてR1、R2及びR3はそれぞれ
    独立して水素原子、置換基を有してもよいC1〜16の
    直鎖または分岐鎖状のアルキル基、置換基を有してもよ
    いC1〜10のアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、
    スルホン酸基又はカルボン酸基を、R4, R5及びR6
    はそれぞれ独立して、CH,CH2 ,O,S,Nまたは
    置換基を有してもよいC1〜10のアルキルアンモニウ
    ム基を、X及びYはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、アミノ基、モノまたはジ置換アミノ基、水酸
    基、置換基を有してもよいC1〜10のアルコキシ基、
    又は置換基を有しても良いフェノキシ基を、破線は単結
    合又は二重結合をそれぞれ表す]で示される化合物また
    はその薬学的に許容しうる塩を有効成分として含む医
    薬。
  4. 【請求項4】請求項3の一般式[1]で示される化合物
    又はその薬学的に許容しうる塩を有効成分として含むテ
    ロメラーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】抗癌剤である請求項3記載の医薬。
  6. 【請求項6】下記一般式[2] 【化2】 [一般式[2]においてR1,R2及びR3はそれぞれ
    独立して水素原子、置換基を有してもよいC1〜16の
    直鎖または分岐鎖状のアルキル基、置換基を有してもよ
    いC1〜10のアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、
    スルホン酸基又はカルボン酸基を、R4はCH,CH2
    又はNを、X及びYはそれぞれ独立して水素原子、ハロ
    ゲン原子、アミノ基、モノまたはジ置換アミノ基、水酸
    基、置換基を有してもよいC1〜10のアルコキシ基又
    は置換基を有しても良いフェノキシ基を、破線は単結合
    又は二重結合をそれぞれ表す。ただし、XまたはYが共
    にハロゲン原子である場合及びXまたはYがジアゾ基又
    はアントラキノン基を置換基として有する芳香族アミノ
    基を示す場合を除く]で示される化合物またはその薬学
    的に許容しうる塩。
  7. 【請求項7】請求項6記載の化合物またはその薬学的に
    許容しうる塩を有効成分として含む医薬。
  8. 【請求項8】請求項6記載の化合物又はその薬学的に許
    容しうる塩を有効成分として含むテロメラーゼ阻害剤。
  9. 【請求項9】抗癌剤である請求項7記載の医薬。
  10. 【請求項10】下記一般式[3] 【化3】 [一般式[3]においてR1,R2及びR3はそれぞれ
    独立して、水素原子、置換基を有してもよいC1〜16
    の直鎖または分岐鎖状のアルキル基、置換基を有しても
    よいC1〜10のアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸
    基、スルホン酸基又はカルボン酸基を、R4はCH,C
    2 又はNを、Wは置換基を有してもよいC1〜16の
    アルキル基を、X及びYはそれぞれ独立して水素原子、
    ハロゲン原子、アミノ基、モノまたはジ置換アミノ基、
    水酸基、置換基を有してもよいC1〜10のアルコキシ
    基又は置換基を有しても良いフェノキシ基を、Z- は有
    機酸イオン又は無機イオンを、破線は単結合又は二重結
    合をそれぞれ表す。ただし、XまたはYが共にハロゲン
    原子である場合及びXまたはYがジアゾ基又はアントラ
    キノン基を置換基として有する芳香族アミノ基を示す場
    合を除く]で示される化合物またはその薬学的に許容し
    うる塩。
  11. 【請求項11】請求項10記載の化合物またはその薬学
    的に許容しうる塩を有効成分として含む医薬。
  12. 【請求項12】請求項10記載の化合物又はその薬学的
    に許容しうる塩を有効成分として含むテロメラーゼ阻害
    剤。
  13. 【請求項13】抗癌剤である請求項11記載の医薬。
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