JPH115759A - ポリプレノール類の製造方法 - Google Patents

ポリプレノール類の製造方法

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JPH115759A
JPH115759A JP10108836A JP10883698A JPH115759A JP H115759 A JPH115759 A JP H115759A JP 10108836 A JP10108836 A JP 10108836A JP 10883698 A JP10883698 A JP 10883698A JP H115759 A JPH115759 A JP H115759A
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carbon
alkali metal
reaction
hydrogen atom
compound
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JP10108836A
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Katsuji Ujita
克爾 宇治田
Koichi Kanehira
浩一 金平
Hironobu Tamai
洋進 玉井
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプレノール類を、選択的かつ工業的に有
利に製造する。 【解決手段】 一般式(2) 【化1】 (式中、V、WおよびXは、Vがハロゲン原子を表し、
かつWおよびXが一緒になって炭素−炭素結合を表す
か、またはXがハロゲン原子を表し、かつVおよびWが
一緒になって炭素−炭素結合を表し;YおよびZはそれ
ぞれ水素原子を表すか、または一緒になって炭素−炭素
結合を表し;Aは水酸基の保護基を表し;nは0または
1以上の整数を表す。)で示される化合物に、アルカリ
金属の有機錯体を接触させることを特徴とする一般式
(1) 【化2】 (式中、Y、Zおよびnは前記定義のとおりであり、R
は水素原子または水酸基の保護基を表す。)で示される
ポリプレノール類の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプレノール類
の製造方法に関する。本発明により製造されるポリプレ
ノール類は、医薬またはその合成中間体として有用であ
る。例えば、本発明により製造されるポリプレノール類
のうち、3,7,11,15,19,23,27−ヘプ
タメチル−6,10,14,18,22,26−オクタ
コサヘキサエン−1−オールは、ヒトまたは動物の免疫
機能不全による疾患の予防薬あるいは治療薬として有用
である(特開昭62−169724号参照)。
【0002】
【従来の技術】一般的なアリル位末端の還元法として
は、 ジメチルスルホキシドを溶媒として用いて、NaBH
4を作用させる方法[J.Am.Chem.Soc.、
92巻、4463頁(1970年)参照]、 LiAlH4を作用させる方法[J.Am.Che
m.Soc.、95巻、553頁(1973年)参
照]、 パラジウム触媒の存在下、ギ酸ナトリウムを水素源と
して用いる方法[Chem.Lett.、1463頁
(1986年)参照]、 パラジウム触媒の存在下、ジイソブチルアルミニウム
ハイドライド(DIBAL)を水素源として用いる方法
[J.Org.Chem.、56巻、2918頁(19
91年)参照]などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】末端アリルハライドよ
りポリプレノール類を合成しようとする場合、単に脱ハ
ロゲン化するだけでなく、位置選択的に炭素−炭素二重
結合を構築することが必要となる。しかしながら、末端
アリルハライドの脱ハロゲン化に際し、上記の方法を
採用すると、脱ハロゲン化後、生成したBH3によりハ
イドロボレーションが起こる。これは、分子内に炭素−
炭素二重結合が多いほど顕著であり、ポリプレノール類
の収率の低下をもたらす。上記の方法では、LiAl
4が粉体であり、発火性があるため、工業的には取り
扱いが困難である。上記の方法では、炭素−炭素二重
結合の位置異性体が多く生成するため、選択性の面で問
題がある。また、上記の方法は、炭素−炭素二重結合
の位置選択性は高いものの、反応温度として−78℃の
極低温が必要であり、さらにパラジウム触媒が高価であ
るという問題点がある。したがって、いずれの方法も、
ポリプレノール類を選択的かつ工業的に有利に製造する
方法とはいい難い。しかして、本発明の目的は、末端ア
リルハライドの脱ハロゲン化により位置選択的に炭素−
炭素二重結合を構築し、ポリプレノール類を選択的かつ
工業的に有利に製造しうる方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、一般式(2)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、V、WおよびXは、Vがハロゲン
原子を表し、かつWおよびXが一緒になって炭素−炭素
結合を表すか、またはXがハロゲン原子を表し、かつV
およびWが一緒になって炭素−炭素結合を表し;Yおよ
びZはそれぞれ水素原子を表すか、または一緒になって
炭素−炭素結合を表し;Aは水酸基の保護基を表し;n
は0または1以上の整数を表す。)で示される化合物
[以下、化合物(2)と略記する]に、アルカリ金属の
有機錯体を接触させることを特徴とする一般式(1)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、Y、Zおよびnは前記定義のとお
りであり、Rは水素原子または水酸基の保護基を表
す。)で示されるポリプレノール類[以下、ポリプレノ
ール類(1)と略記する]の製造方法を提供することに
より達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】上記一般式中、AおよびRが表す
水酸基の保護基としては、アルコールを保護する目的で
使用される保護基であれば特に制限されないが、例えば
アセチル基、ブチリル基、ベンゾイル基、p−メトキシ
ベンゾイル基などのアシル基;メトキシメチル基、1−
エトキシエチル基、テトラヒドロピラニル基などの1−
アルコキシアルキル基;ベンジル基、p−メトキシベン
ジル基などのアラルキル基;t−ブチルジメチルシリル
基、トリメチルシリル基などの三置換シリル基などが挙
げられる。また、VまたはXが表すハロゲン原子として
は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ
る。
【0010】次に、本発明の製造方法を説明する。
【0011】本発明の製造方法において使用されるアル
カリ金属の有機錯体を形成するアルカリ金属としては、
例えばリチウム、ナトリウムなどが挙げられる。これら
のアルカリ金属と有機錯体を形成する化合物としては、
ナフタレン、メチルナフタレン、アントラセン、ビフェ
ニルなどの多環式芳香族化合物が好ましく用いられる。
これらの中でも、経済性および取り扱いの容易さの観点
から、アルカリ金属としてナトリウムを、アルカリ金属
と有機錯体を形成する化合物としてナフタレンを使用す
ることが好ましい。
【0012】アルカリ金属の使用量は、化合物(2)に
対して2〜20モル当量の範囲が好ましく、2〜10モ
ル当量の範囲がより好ましい。また、アルカリ金属と有
機錯体を形成する化合物の使用量は、化合物(2)に対
して2〜20モル当量の範囲が好ましく、5〜10モル
当量の範囲がより好ましい。
【0013】アルカリ金属およびそれと有機錯体を形成
する化合物は、両者をそれぞれ単独で反応系に添加して
もよいし、予め有機金属錯体を形成させ、得られた有機
金属錯体を反応系に添加してもよい。例えば、ナトリウ
ムとナフタレンを用いる場合には、融解させたナフタレ
ン中で金属ナトリウムを分散させることにより、固化し
たナトリウム−ナフタレン錯体を製造することができ
る。
【0014】本発明の反応は、溶媒の存在下または不存
在下に行うことができるが、溶媒の存在下に行うことが
好ましい。溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジグライムなど
のエーテル系溶媒を用いるのが好ましい。中でもテトラ
ヒドロフランが好ましい。溶媒の使用量は、化合物
(2)に対して2〜50重量倍の範囲が好ましく、2〜
10重量倍がより好ましい。
【0015】本発明の反応において、目的物であるポリ
プレノール類(1)への反応選択性を向上させる目的
で、反応系に低級アルキルアミンを添加することもでき
る。かかる低級アルキルアミンとしては、例えばブチル
アミンなどのモノアルキルアミン;ジエチルアミン、ジ
イソプロピルアミンなどのジアルキルアミンなどを挙げ
ることができる。中でもジエチルアミンが好ましい。低
級アルキルアミンの使用量は、化合物(2)に対して1
〜10モル当量の範囲が好ましく、2〜4モル当量の範
囲がより好ましい。
【0016】反応は、通常−50〜50℃、好ましくは
−30〜0℃の範囲内の温度で行うのが適当である。
【0017】反応終了後、反応混合物からのポリプレノ
ール類(1)の単離は、常法にしたがって行うことがで
きる。例えば、反応混合物を水に投入し、n−ヘキサ
ン、トルエンなどの炭化水素、ジイソプロピルエーテル
などのエーテルなどの溶媒で抽出し、得られた抽出液か
ら溶媒を留去することによって行う。
【0018】本発明の反応により、Rが水酸基の保護基
であるポリプレノール類(1)が得られる場合には、脱
保護することにより、Rが水素原子であるポリプレノー
ル類(1)を得ることができる。また、Rが水素原子で
あるポリプレノール類(1)が得られる場合には、水酸
基を保護することにより、Rが水酸基の保護基であるポ
リプレノール類(1)とすることもできる。これらの水
酸基の保護、脱保護は常法にしたがって行う。
【0019】得られたポリプレノール類(1)は、蒸
留、シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどの手段に
より、さらに純度を高めることができる。
【0020】なお、化合物(2)は一般式(3)
【0021】
【化5】
【0022】(式中、Y、Z、Aおよびnは前記定義の
とおりである。)で示されるアリルアルコールを、例え
ばジイソプロピルエーテルなどのエーテル系の溶媒の存
在下、塩化チオニル、三塩化リン、三臭化リンなどによ
りハロゲン化することにより製造することができる(特
願平7−308467号参照)。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。
【0024】参考例1 1−ベンジルオキシ−28−クロル−3,7,11,1
5,19,23,27−ヘプタメチル−6,10,1
4,18,22,26−オクタコサヘキサエン(化合物
(2);V=Cl、WおよびX=炭素−炭素結合、Y=
水素原子、Z=水素原子、A=ベンジル基、n=5)、
および1−ベンジルオキシ−26−クロル−3,7,1
1,15,19,23,27−ヘプタメチル−6,1
0,14,18,22,27−オクタコサヘキサエン
(化合物(2);X=Cl、VおよびW=炭素−炭素結
合、Y=水素原子、Z=水素原子、A=ベンジル基、n
=5)の合成 アルゴン置換した100mlの反応容器に、1−ベンジ
ルオキシ−3,7,11,15,19,23,27−ヘ
プタメチル−6,10,14,18,22,27−オク
タコサヘキサエン−26−オール(一般式(3)で示さ
れる化合物;Y=水素原子、Z=水素原子、A=ベンジ
ル基、n=5)8.77g(14.6ミリモル)および
ジメチルホルムアミド0.0106g(0.145ミリ
モル)を仕込み、ジイソプロピルエーテル40mlを加
えて溶解させ、−5〜0℃に冷却した。反応混合物に、
ジイソプロピルエーテル8mlに溶解させた塩化チオニ
ル2.76g(23.2ミリモル)を、−5〜0℃の範
囲の温度で滴下し、さらに同温度で1時間反応させた
後、反応温度を室温まで昇温し、25℃で3時間反応さ
せた。
【0025】反応混合物を10%炭酸水素ナトリウム水
溶液132g中に、発泡に注意しながらゆっくり加え、
ジイソプロピルエーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄し、溶媒を留去した。得られた残留物16.0
6gを液体クロマトグラフィーで分析したところ、1−
ベンジルオキシ−28−クロル−3,7,11,15,
19,23,27−ヘプタメチル−6,10,14,1
8,22,26−オクタコサヘキサエンおよび1−ベン
ジルオキシ−26−クロル−3,7,11,15,1
9,23,27−ヘプタメチル−6,10,14,1
8,22,27−オクタコサヘキサエンの混合物を含ん
でいた(混合比;1級クロライド:2級クロライド=9
1:9、クロライド化合物の含有量56.4重量%)。
【0026】実施例1 3,7,11,15,19,23,27−ヘプタメチル
−6,10,14,18,22,26−オクタコサヘキ
サエン−1−オール(ポリプレノール類(1);Y=水
素原子、Z=水素原子、R=水素原子、n=5)の合成 アルゴン置換した200mlの反応容器に、参考例1で
得られた1−ベンジルオキシ−28−クロル−3,7,
11,15,19,23,27−ヘプタメチル−6,1
0,14,18,22,26−オクタコサヘキサエンお
よび1−ベンジルオキシ−26−クロル−3,7,1
1,15,19,23,27−ヘプタメチル−6,1
0,14,18,22,27−オクタコサヘキサエンの
混合物(混合比;1級クロライド:2級クロライド=9
1:9)8.03g(クロライド化合物の含有量56.
4重量%、7.3ミリモル)およびナフタレン5.32
g(41.5ミリモル)を仕込み、テトラヒドロフラン
70mlを加えて溶解させ、−40〜−30℃に冷却
し、ジエチルアミン2.43g(33.2ミリモル)を
加えた。得られた反応混合物、同温度で金属ナトリウム
0.95g(41.3ミリモル)を加え、同温度で3時
間反応させたのち、さらに−20〜−10℃で3時間反
応させた。
【0027】反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液
100ml中へあけ、ジイソプロピルエーテルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、得られた有機層を内
部標準法により分析したところ、3,7,11,15,
19,23,27−ヘプタメチル−6,10,14,1
8,22,26−オクタコサヘキサエン−1−オール
2.69gを得た(1−ベンジルオキシ−3,7,1
1,15,19,23,27−ヘプタメチル−6,1
0,14,18,22,27−オクタコサヘキサエン−
26−オールからの収率:74%)。
【0028】実施例2 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール(ポリプ
レノール類(1);Y=水素原子、Z=水素原子、R=
水素原子、n=0)の合成 アルゴン置換した50mlの反応容器に、1−ベンジル
オキシ−8−クロル−3,7−ジメチル−6−オクテン
(化合物(2);V=Cl、WおよびX=炭素−炭素結
合、Y=水素原子、Z=水素原子、A=ベンジル基、n
=0)および1−ベンジルオキシ−6−クロル−3,7
−ジメチル−7−オクテン(化合物(2);X=Cl、
VおよびW=炭素−炭素結合、Y=水素原子、Z=水素
原子、A=ベンジル基、n=0)の混合物(混合比;1
級クロライド:2級クロライド=70:30)0.32
4g(クロライド化合物の含有量86.6重量%、1.
0ミリモル)およびナフタレン0.4g(3.1ミリモ
ル)を仕込み、テトラヒドロフラン10mlを加えて溶
解させ、−40〜−30℃に冷却し、ジエチルアミン
0.076g(1.0ミリモル)を加えた。得られた反
応混合物に、同温度で金属ナトリウム0.096g
(4.2ミリモル)を加え、同温度で3時間反応させた
のち、さらに−20〜−10℃で3時間反応させた。
【0029】反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液
10ml中へあけ、ジイソプロピルエーテルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、得られた有機層を内
部標準法により分析したところ、3,7−ジメチル−6
−オクテン−1−オール0.109gを得た(収率70
%)。
【0030】実施例3 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オールの合成 アルゴン置換した50mlの反応容器に、1−ベンジル
オキシ−6−クロル−3,7−ジメチル−7−オクテン
0.68g(クロライド化合物の含有量82.5重量
%、2.0ミリモル)およびナフタレン0.769g
(6.0ミリモル)を仕込み、テトラヒドロフラン10
mlを加えて溶解させ、−40〜−30℃に冷却し、ジ
エチルアミン0.146g(2.0ミリモル)を加え
た。得られた反応混合物に、同温度で金属ナトリウム
0.184g(8.0ミリモル)を加え、同温度で3時
間反応させたのち、さらに−20〜−10℃で3時間反
応させた。
【0031】反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液
10ml中へあけ、ジイソプロピルエーテルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、得られた有機層を内
部標準法により分析したところ、3,7−ジメチル−6
−オクテン−1−オール0.231gを得た(収率74
%)。
【0032】実施例4 3,7,11,15,19,23,27−ヘプタメチル
−6,10,14,18,22,26−オクタコサヘキ
サエン−1−オール(ポリプレノール類(1);Y=水
素原子、Z=水素原子、R=水素原子、n=5)の合成 アルゴン置換した100mlの反応容器に、1−ベンジ
ルオキシ−28−クロル−3,7,11,15,19,
23,27−ヘプタメチル−6,10,14,18,2
2,26−オクタコサヘキサエンおよび1−ベンジルオ
キシ−26−クロル−3,7,11,15,19,2
3,27−ヘプタメチル−6,10,14,18,2
2,27−オクタコサヘキサエンの混合物(混合比;1
級クロライド:2級クロライド=91:9)2.30g
(クロライド化合物の含有量64.8重量%、2.4ミ
リモル)およびナフタレン1.79g(14.0ミリモ
ル)を仕込み、テトラヒドロフラン30mlを加えて溶
解させ、−40〜−30℃に冷却し、ジエチルアミン
0.77g(11.0ミリモル)を加えた。得られた反
応混合物に、同温度で金属リチウム0.10g(14.
0ミリモル)を加え、同温度で3時間反応させたのち、
さらに−20〜−10℃で3時間反応させた。反応混合
物を飽和塩化アンモニウム水溶液10ml中へあけ、ジ
イソプロピルエーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、得られた有機層を内部標準法により分析した
ところ、3,7,11,15,19,23,27−ヘプ
タメチル−6,10,14,18,22,26−オクタ
コサヘキサエン−1−オール1.00gを得た(1−ベ
ンジルオキシ−3,7,11,15,19,23,27
−ヘプタメチル−6,10,14,18,22,27−
オクタコサヘキサエン−26−オールからの収率:84
%)。
【0033】実施例5 3,7,11,15,19,23,27−ヘプタメチル
−6,10,14,18,22,26−オクタコサヘキ
サエン−1−オール(ポリプレノール類(1);Y=水
素原子、Z=水素原子、R=水素原子、n=5)の合成 アルゴン置換した100mlの反応容器に、1−ベンジ
ルオキシ−28−クロル−3,7,11,15,19,
23,27−ヘプタメチル−6,10,14,18,2
2,26−オクタコサヘキサエンおよび1−ベンジルオ
キシ−26−クロル−3,7,11,15,19,2
3,27−ヘプタメチル−6,10,14,18,2
2,27−オクタコサヘキサエンの混合物(混合比;1
級クロライド:2級クロライド=91:9)2.30g
(クロライド化合物の含有量64.8重量%、2.4ミ
リモル)およびビフェニル4.32g(28.0ミリモ
ル)を仕込み、テトラヒドロフラン50mlを加えて溶
解させ、−40〜−30℃に冷却し、ジエチルアミン
0.77g(10.5ミリモル)を加えた。得られた反
応混合物に、同温度で金属ナトリウム0.65g(2
8.3ミリモル)を加え、同温度で3時間反応させたの
ち、さらに−20〜−10℃で3時間反応させた。
【0034】反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液
100ml中へあけ、ジイソプロピルエーテルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、得られた有機層を内
部標準法により分析したところ、3,7,11,15,
19,23,27−ヘプタメチル−6,10,14,1
8,22,26−オクタコサヘキサエン−1−オール
0.92gを得た(1−ベンジルオキシ−3,7,1
1,15,19,23,27−ヘプタメチル−6,1
0,14,18,22,27−オクタコサヘキサエン−
26−オールからの収率:77%)。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ポリプレノール類
(1)を、選択的かつ工業的に有利に製造することがで
きる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(2) 【化1】 (式中、V、WおよびXは、Vがハロゲン原子を表し、
    かつWおよびXが一緒になって炭素−炭素結合を表す
    か、またはXがハロゲン原子を表し、かつVおよびWが
    一緒になって炭素−炭素結合を表し;YおよびZはそれ
    ぞれ水素原子を表すか、または一緒になって炭素−炭素
    結合を表し;Aは水酸基の保護基を表し;nは0または
    1以上の整数を表す。)で示される化合物に、アルカリ
    金属の有機錯体を接触させることを特徴とする一般式
    (1) 【化2】 (式中、Y、Zおよびnは前記定義のとおりであり、R
    は水素原子または水酸基の保護基を表す。)で示される
    ポリプレノール類の製造方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属の有機錯体としてアルカリ
    金属と多環式芳香族化合物から形成される錯体を用いる
    請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属の有機錯体が、ナトリウム
    およびリチウムからなる群から選ばれるアルカリ金属
    と、ナフタレン、メチルナフタレン、アントラセン及び
    ビフェニルからなる群から選ばれる多環式芳香族化合物
    から形成される錯体である請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 反応をエーテル系溶媒の存在下に行う請
    求項1〜3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 反応系に低級アルキルアミンを存在させ
    て反応を行う請求項1〜4のいずれかに記載の製造方
    法。
JP10108836A 1997-04-25 1998-04-20 ポリプレノール類の製造方法 Pending JPH115759A (ja)

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JP10108836A JPH115759A (ja) 1997-04-25 1998-04-20 ポリプレノール類の製造方法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-108687 1997-04-25
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