JPH1157278A - 洗濯ネット用ハンガー - Google Patents

洗濯ネット用ハンガー

Info

Publication number
JPH1157278A
JPH1157278A JP9225426A JP22542697A JPH1157278A JP H1157278 A JPH1157278 A JP H1157278A JP 9225426 A JP9225426 A JP 9225426A JP 22542697 A JP22542697 A JP 22542697A JP H1157278 A JPH1157278 A JP H1157278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hanger
washing
net
shaft portion
end member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9225426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2976422B2 (ja
Inventor
Katsumi Saegusa
克己 三枝
Makoto Kato
誠 加藤
Fumihiko Sedai
文彦 世代
Nobuko Hasegawa
伸子 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP9225426A priority Critical patent/JP2976422B2/ja
Publication of JPH1157278A publication Critical patent/JPH1157278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2976422B2 publication Critical patent/JP2976422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
  • Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手でハンガーを自在に伸縮させることがで
き、また、洗濯時のハンガーと洗濯槽との衝突音が低減
した洗濯ネット用ハンガーを得る。 【解決手段】 衣類の洗濯時に洗濯ネット内に収容され
て使用される洗濯ネット用ハンガー10Aを、シャフト
部3と、その2つの端部にそれぞれ外嵌され、シャフト
部端部が挿入された状態となる端部部材4とから構成
し、シャフト部3の端部部材4への挿入深さを連続的に
可変とし、これらが摺動力で止まるようにする。さら
に、この挿入深さを変えるときのシャフト部3と端部部
材4との乾燥時の摺動力は、好ましくは9〜40Nとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類の洗濯時に洗
濯ネット内に収容されて使用される洗濯ネット用ハンガ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セーター、おしゃれ着等の形
崩れしやすい衣類を洗濯する場合、予め洗濯物を洗濯ネ
ットに入れ、洗濯機により、あるいは手洗いにより洗濯
することがなされている。さらに近年では、洗濯ネット
内の洗濯物のよれを抑制し、洗濯中の形崩れをより効果
的に防止するため、洗濯物をハンガーに掛け、このハン
ガーごと洗濯物を洗濯ネット内に収容し、洗濯すること
もなされている。
【0003】このような洗濯ネット用ハンガーとして
は、図8に示すように、つり紐2を有し、洗濯ネット1
0xに固定的に取り付けられたハンガー1xや、あるい
は、図7に示すように、洗濯ネット10yに縫いつけら
れたリング状部材14に通すことにより洗濯ネット10
yに着脱できる棒状ハンガー1y(特開平7−2897
78号公報)などが知られている。
【0004】この図7に示した洗濯ネット10yは、シ
ート状ネット11を袋状に成形し、その一方の面にファ
スナー12で開閉する開閉蓋13を設けたものである。
また、棒状ハンガー1yは、洗濯時にこのハンガー1y
が洗濯水上に浮上し、洗濯物がハンガー1yに吊り下げ
られた状態に維持されるように発泡樹脂から形成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のハンガーでは、図8の洗濯ネット10xに固定的
に取り付けられているハンガー1xだけでなく、図7に
示した棒状ハンガー1yでも、洗濯時に衣類をハンガー
に掛ける場合には、いずれも洗濯ネットにハンガーが取
り付けられた状態で衣類をハンガーに掛けることとな
る。即ち、図7に示したように、ハンガー1yそれ自体
は洗濯ネット10yと着脱自在に取り付けられるもので
も、洗濯時には予めハンガー1yをリング状部材14に
通して洗濯ネット10yに取り付け、その後、衣類をハ
ンガー1yに掛けなくてはならない。
【0006】そのため、衣類を掛けにくく、特に、前あ
きや後あきのないセーター等の衣類をハンガーに掛ける
場合には、襟ぐり部分を無理に広げ、襟ぐりからハンガ
ーを衣類の中に入れ込まなくてはならないので、衣類に
形崩れが生じやすいという問題があった。
【0007】また、洗濯後に衣類をハンガーからはずす
場合にも、衣類が掛かった状態でハンガーを洗濯ネット
からはずすことができないので、衣類の襟ぐり部分を無
理に広げ、襟ぐりからハンガーを取り出さなくてはなら
ない。そのため、ここでも衣類の形崩れがまねかれると
いう問題があった。
【0008】このような問題に対しては、ハンガーを伸
縮可能とし、洗濯時に衣類をハンガーに掛けるとき、あ
るいは、洗濯後に衣類をハンガーからはずすときにはハ
ンガーを縮めた状態にして容易に衣類を掛けたりはずし
たりできるようにし、一方、洗濯中あるいは洗濯後にそ
のハンガーで洗濯ものを干すときには、伸ばした状態で
衣類をハンガーに吊せるようにすることが考えられる。
【0009】しかし、このような伸縮機構を有するハン
ガーを形成するにあたり、通常のインジェクションタイ
プの樹脂材料を使用して、単に伸長状態あるいは収縮状
態のいずれかをとることができるように形成すると、洗
濯中にハンガーと洗濯槽との衝突音が大きくなるので実
用上好ましくない。
【0010】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、洗濯ネットと共に使用する
ハンガーにつき、ハンガーへの衣類の着脱が容易となる
ようにハンガーを伸縮自在とし、かつ洗濯時のハンガー
と洗濯槽との衝突音の問題も解消することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するため、衣類の洗濯時に洗濯ネット内に収容さ
れて使用される洗濯ネット用ハンガーであって、該ハン
ガーが、シャフト部と、その2つの端部にそれぞれ外嵌
され、シャフト部端部が挿入された状態となる2つの端
部部材とからなり、シャフト部の端部部材への挿入深さ
が連続的に可変であり、かつ、該シャフト部と端部部材
とが摺動力で止まることを特徴とする洗濯ネット用ハン
ガーを提供する。
【0012】特に、シャフト部の端部部材への挿入深さ
を変えるときのシャフト部と端部部材との乾燥時の摺動
力が9〜40Nである洗濯ネット用ハンガーを提供す
る。ここで、摺動力とは縮めたハンガーを引張試験器
で、引張スピード100mm/minで引っ張った場合
に、ハンガーが変位したときの最大引張力をいう。
【0013】また、この洗濯ネット用ハンガーにおい
て、端部部材のシャフト部側の端部に筒状スライダーが
嵌合されている態様、端部部材が発泡ポリエチレン樹脂
等の発泡樹脂からなり、筒状スライダー及びシャフト部
がそれぞれポリプロピレン樹脂などの非発泡樹脂からな
る態様、又はハンガーの浮力が30〜500gである態
様を提供する。
【0014】また、この洗濯ネット用ハンガーにおい
て、シャフト部の両端部に筒状スライダーの内径よりも
径の大きいストッパー部が設けられている態様を提供す
る。
【0015】さらに、洗濯ネットにハンガーを取り付け
るクランプを着脱自在に有する態様を提供する。
【0016】本発明の洗濯ネット用ハンガーによれば、
洗濯ネット用ハンガーが、シャフト部と、その2つの端
部にそれぞれ外嵌され、シャフト部端部が挿入された状
態となる2つの端部部材とからなり、シャフト部の端部
部材への挿入深さが可変であるため、ハンガーの長手方
向の長さが伸縮する。したがって、ハンガーに対して衣
類の着脱を容易に行うことができ、衣類の形崩れを防止
することが可能となる。
【0017】しかも、このハンガーの長手方向の長さは
シャフト部と端部部材との摺動力で定まる。そのため、
単に伸長状態と収縮状態のいずれかをとるのではなく、
シャフト部の端部部材への挿入深さの連続的な変化に対
応して連続的に伸縮する。したがって、洗濯時にハンガ
ーと洗濯槽とが衝突した場合の衝撃力を効果的に吸収
し、衝突音を低減させることが可能となる。
【0018】また、シャフト部の端部部材への挿入深さ
を変えるときのシャフト部と端部部材との乾燥時の摺動
力を、好ましくは9〜40Nに設定し、40N以下とす
るので、ハンガーへ衣類をかけるときあるいははずすと
きには、容易に使用者がシャフト部を端部部材へ押し込
みあるいは引き出すことにより、ハンガーを伸縮させる
ことができる。さらにこの摺動力を、9N以上とするこ
とにより、ハンガーの長さは衝撃により連続的に変化し
得るにも関わらず、洗濯時に受ける通常の衝撃によって
は、ハンガーが完全に収縮することなく、衣類を吊り下
げることのできる伸長状態を維持することが可能とな
る。
【0019】また、本発明の洗濯ネット用ハンガーにお
いて、端部部材が発泡ポリエチレン樹脂等の発泡樹脂か
らなり、シャフト部がポリプロピレン樹脂等の非発泡樹
脂からなる態様においては、洗濯時のハンガーと洗濯槽
との衝撃力を、発泡樹脂からなる端部部材が極めて良好
に吸収する。したがって、洗濯時の衝突音をいっそう緩
和させることが可能となる。また、この場合にシャフト
部が非発泡樹脂から形成されているので、ハンガーの浮
力を30〜500gに設定することが容易となる。した
がって、ハンガーが過度の浮力を有することにより洗濯
物が洗濯液上に浮かび上がり、その結果洗濯物に洗濯液
が十分に通水せず、汚れ落ちが不十分になることを防止
できる。
【0020】また、本発明の洗濯ネット用ハンガーにお
いて、シャフト部の端部が挿入される端部部材の挿入口
に非発泡樹脂からなる筒状スライダーが固定され、シャ
フト部の両端部に前記筒状スライダーの内径よりも径の
大きいストッパー部が設けられている態様によれば、ハ
ンガーを伸長させるにあたり、シャフト部を端部部材か
ら引き出す際に不用意に大きい引っ張り力をかけても、
シャフト部が端部部材から抜けることが防止される。
【0021】さらに、本発明の洗濯ネット用ハンガーに
おいて、洗濯ネットにハンガーを取り付けるクランプを
着脱自在に有する態様によれば、洗濯時に洗濯物をハン
ガーに掛けた後、このクランプでハンガーを洗濯ネット
に取り付けたり、あるいは洗濯後に、洗濯ネットからハ
ンガーをはずした後に洗濯物をハンガーからはずすこと
が容易に行えるようになるので、いっそうハンガーへの
衣類の着脱が容易となり、衣類の形崩れを防止すること
が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、各図中、同一符号は、同一又は同
等の構成要素を表している。
【0023】図1(a)は、本発明の一つの態様の洗濯
ネット用ハンガー1の部品構成図であり、同図(b)は
シャフト部と筒状スライダーとの組み合わせ状態の説明
図であり、同図(c)は部品組立後の洗濯ネット用ハン
ガーの完成品の斜視図である。また、図2(a)はその
収縮状態の断面図であり、同図(b)は伸長状態の断面
図である。
【0024】この洗濯ネット用ハンガー1は、図1に示
したように、シャフト部3と、そのシャフト部3の端部
に外嵌され、端部が挿入された状態となる2つの端部部
材4と、端部部材4のシャフト部3側の端部に設けられ
ている筒状スライダー5とからなっている。シャフト部
3の両端部にはストッパー部6が設けられており、この
ストッパー部6の外径d4 はシャフト部3の中央部に比
して大きく形成されている。また、ストッパー部6に
は、先端から長手方向に切れ目7が形成されている。
【0025】ここで、シャフト部3の端部部材4への挿
入深さd1は図2に示したように可変であり、それによ
りハンガーの長手方向の長さd2が伸縮自在となってい
る。
【0026】シャフト部3の端部部材4への挿入深さd
1を特定の大きさに固定する手段は格別設けられておら
ず、端部部材4へ挿入されたシャフト部3の端部とその
端部部材4との摺動力によって当該伸縮状態が維持され
ている。
【0027】より具体的には、図2に示したように、端
部部材4に挿入されたシャフト部3は、その周面全体が
端部部材4の内壁で押圧される。特に、シャフト部3の
両端部のストッパー部6は、その外径d4 がシャフト部
3の中央部に比して大きく形成されているのでより強く
端部部材4の内壁から押圧される。これにより、切れ目
7が押し縮められてストッパー部6は先端が細径になる
ように弾性変形する。また、ストッパー部6の前後の端
部部材4の内壁は、ストッパー部6の前後でストッパー
部6にやや被さるように変形して端部部材4内でのシャ
フト部3の移動抵抗となる。
【0028】したがって、端部部材4に挿入されている
シャフト部3の挿入深さd1を変えようとする外力に対
しては、端部部材4に挿入されているシャフト部3の周
面、特に、ストッパー部6の周面にはたらく摩擦力や、
ストッパー部6の前後のシャフト部3の内壁の変形によ
る移動抵抗などが総じて摺動力として作用し、この摺動
力は当該外力の強さに応じてシャフト部3の端部部材4
への挿入深さd1を規制する。
【0029】よって、洗濯時にハンガー1と洗濯槽とが
衝突した場合、その衝撃力に応じて挿入深さd1が長く
なり、ハンガーの長手方向の長さd2が短くなる。この
ため、ハンガー1と洗濯槽との衝突時の衝撃力が効果的
に吸収され、衝突音が低減する。
【0030】また、シャフト部3の端部部材4への挿入
深さd1を変えるときのシャフト部3と端部部材4との
摺動力は、それらの材質、洗濯液で濡れているか否か、
洗濯液の種類等に応じて変わるが、この洗濯ネット用ハ
ンガー1においては、乾燥時の摺動力が、好ましくは9
〜40Nとなるように形成される。この摺動力が大きす
ぎると、ハンガー1に衣類を掛けるときあるいははずす
ときに、手でシャフト部3を押し込みあるいは引き出し
にくくなり、ハンガー1の長手方向の長さd2を所望の
長さに調整することが困難になる。一方、摺動力が小さ
すぎると、ハンガー1が軽い衝撃を受けた場合でも直ち
に短くなり、洗濯中にハンガー1の長手方向の長さd2
を衣類を掛けるのに適した長さに維持することが困難と
なる。
【0031】この洗濯ネット用ハンガー1において、端
部部材4は発泡樹脂、例えば、発泡ポリエチレン、発泡
スチロール、発泡ウレタン等の樹脂から形成することが
好ましく、中でも可撓性の点から、発泡ポリエチレンが
好ましい。このように端部部材4の構成材料として発泡
樹脂を使用することにより、洗濯時の衝撃力により、発
泡樹脂からなる先端部材4が図3のように変形してこの
衝撃力を吸収するので、洗濯時の衝突音を著しく緩和さ
せることが可能となり、また、洗濯中の形崩れや洗濯後
に洗濯物をハンガー1に掛けたまま干す場合の形崩れを
防止することができる。
【0032】端部部材4の形状について、本発明は特に
限定しないが、例えば、図1に示したように、先端が細
くなるようにテーパーをつけた筒状体とすることが好ま
しい。このようにテーパーをつけることにより、端部部
材4が衣類の肩部とフィットしやすくなり、形崩れを防
止することができる。また、筒状体とすることにより、
端部部材4の内部に洗濯液が溜まることを防止し、カビ
の発生を防止することが可能となる。この他、端部部材
4の形状としては、後述する浮力の調整等の必要に応じ
て、柱状体、中空体等としてもよい。
【0033】端部部材4を発泡樹脂から形成する場合
に、シャフト部3は非発泡樹脂、例えば、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂等から形成することが好まし
い。洗濯ネット用ハンガー1全体を発泡樹脂から形成す
ると、ハンガー1の浮力が大きくなりずぎ、以下に述べ
るように洗濯不良が生じやすくなるが、端部部材4を発
泡樹脂から形成した場合にシャフト部3を非発泡樹脂か
ら形成すると、ハンガー1の浮力を30〜500gとい
う好ましい大きさにすることが容易となる。
【0034】即ち、ハンガーの浮力が小さすぎると洗濯
機で洗濯中にハンガーに掛けた衣類が洗濯槽の底部に沈
み込んだままになり、洗濯機のパルセーターに衝突し、
衣類の毛羽立ちや縮みの発生原因となるので好ましくな
い。反対にハンガーの浮力が大きすぎると洗濯機で洗濯
中に衣類の上部が洗濯液上に浮かんだ状態となり、その
ために衣類の上部に洗濯液を十分に通水させることがで
きず、この部分が洗濯不良となるので好ましくない。
【0035】また、ハンガーに最適の浮力は、そのハン
ガーが使用される洗濯機の種類や洗濯機に設定されてい
る水流の強弱、衣類の種類などにより異なる。例えば、
洗濯時の水流が強い場合には、ハンガーに掛けた衣類は
水流が弱い場合に比して沈みやすくなるので、浮力はや
や大きく設定することが好ましく、反対に水流が弱い場
合にはハンガーに掛けた衣類は水流が強い場合に比して
浮き上がりやすくなるので、浮力はやや小さく設定する
ことが好ましい。より具体的には、洗濯機での洗濯で
は、一般にハンガーの浮力を30〜500gとすること
が好ましい。なおここで浮力の大きさは、ハンガーを水
の上に浮かべ、重りを載せていき、水面下にハンガー全
体が沈んだときの重りの合計の重量を求めることにより
得られる数値である。
【0036】ハンガー1の浮力を上述の好ましい範囲に
調整する方法としては、シャフト部3や端部部材4等の
ハンガー1の構成部材の材料や形状を適宜選択すればよ
い。例えば、シャフト部3や端部部材4の形状として
は、柱状体、中空体、筒状体等とすることができる。ま
た、各構成部材の材料としては、それぞれを単一の材料
から構成してもよいが、複数の材料を組み合わせて構成
してもよい。したがって、例えば、発泡ポリエチレン、
発泡スチロール、発泡ウレタン等の発泡樹脂を芯材と
し、塩化ビニル、ポリエチレン等を外皮材としてもよ
い。
【0037】図1の洗濯ネット用ハンガー1において、
筒状スライダー5は、端部部材4のシャフト部3側の端
部に嵌合により固定されている。一方、この筒状スライ
ダー5に挿入されるシャフト部3の両端部には、前述の
ように外径d4のストッパー部6が設けられているが、
このストッパー部6の外径d4は筒状スライダー5の内
径d3よりも大きくなっている。したがって、ハンガー
1を伸長させるにあたり、シャフト部3を端部部材4か
ら引き出す際に不用意に大きい引っ張り力をかけても、
シャフト部3が端部部材4から抜けることがない。本発
明において、このような筒状スライダー5及びストッパ
ー部6は、シャフト部3が端部部材4から不用意に抜け
ないようにするため、必要に応じて設けられる。
【0038】この筒状スライダー5は、非発泡樹脂から
形成することが好ましく、例えば、ポリプロピレン樹
脂、ポリエチレン樹脂等のシャフト部3と同一素材から
形成することが好ましい。
【0039】一方、ストッパー部6は、シャフト部3の
特定の両端部形状として、シャフト部3と一体に成形す
ることが好ましい。
【0040】本発明の洗濯ネット用ハンガーは、洗濯ネ
ットにそのハンガーを洗濯ネットに取り付け、あるいは
物干し等に吊せるようにするため、必要に応じてクラン
プ、リング、ひも等のハンガー取り付け具を有すること
ができる。例えば、図4に示したように、図1の洗濯ネ
ット用ハンガー1に対して着脱自在に取り付けられるク
ランプ30を設けることができる。図5はこのクランプ
30の側面図である。
【0041】図4、図5に示したクランプ30は、変形
復元可能なリング状部材からなり、ハンガー1のシャフ
ト部3に嵌着するグリップ部31と、洗濯ネットに着脱
自在に掛合し、グリップ部31と洗濯ネットとを連結す
るナスカン32からなっている。
【0042】このクランプ30付きの洗濯ネット用ハン
ガー1を用いて洗濯物を洗濯する場合、図4(a)に示
すように、クランプ30をハンガー1からはずした状態
でそのナスカン32を洗濯ネットに設けられている紐1
5等の掛止部材にかけておき、一方、ハンガー1に洗濯
物を掛け、次いで矢印に示すようにクランプ30のグリ
ップ部31を指で押し、同図(b)に示すようにクラン
プ30をハンガー1のシャフト部3に嵌着すればよい。
【0043】この場合、使用する洗濯ネットとしては、
洗濯ネット用ハンガー1を収容できる大きさを有してい
る限り特に制限はなく種々の形態のものを使用すること
ができるが、洗濯ネット用ハンガー1を掛止するための
紐等の掛止部材を有するものが好ましい。また、洗濯物
を掛けた洗濯ネット用ハンガー1を洗濯ネット内に容易
に収容することを可能とするに十分な開口部を有するも
のが好ましい。
【0044】このような洗濯ネットの好ましい例として
は、例えば、図6(同図(a)正面図、同図(b)背面
図)に示したように、背面を一枚の略矩形のシート状ネ
ット16から構成し、前面に台形状の2枚のシート状ネ
ット17をその底辺が一部重なり合うように配し、背面
のシート状ネット16の外形に沿って、これら背面のシ
ート状ネット16と前面のシート状ネット17とを接合
した洗濯ネット10Aをあげることができる。この洗濯
ネット10Aには、図示したように洗濯ネットを掛止す
るための紐15が設けられており、この紐15に図中、
点線で示したように、ハンガー1がクランプ30で取り
付けられる。
【0045】また、この洗濯ネット10Aには、フック
や物干しにこの洗濯ネット10Aを吊すためのつり紐1
8が洗濯ネットの上辺に設けられている。さらに、底辺
にはフック19が設けられており、これにより、洗濯物
をかけたハンガー1を竿干にする場合に洗濯物が伸びて
形崩れしないように、洗濯ネット10Aを二つおりにし
てフック19をクランプ30で止められるようにしてい
る。また、上辺には、ゴム紐20が設けられており、こ
れにより保管時に洗濯ネット10Aを巻いて止められる
ようにしている。
【0046】洗濯ネットとしては、この他、ファスナー
で開閉される開口部を有するものも使用することができ
る。
【0047】なお、洗濯ネットを構成するシート状ネッ
ト16、17の素材については特に限定はなく、種々の
ネット材料を使用することができる。例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート等
のポリエステル系繊維、ナイロン6,ナイロン66,ナ
イロン46等のポリアミド繊維、アラミド繊維、ポリア
クリロニトリル系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン系繊維、ビスコース、アセテート、
キュプラ等のレーヨン系繊維、綿、羊毛、麻等の天然繊
維、炭素繊維、ガラス、金属等の無機系繊維、又はこれ
らの混合繊維等を使用することができる。
【0048】本発明の洗濯ネット用ハンガーを用いた衣
類の洗濯方法は、従来の洗濯ネット用ハンガーを用いた
場合と同様とすることができる。即ち、全自動式、二槽
式等の各種洗濯機で自動洗濯する場合や、手洗いで洗濯
する場合に使用することができる。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0050】実施例1 図1に示した洗濯ネット用ハンガー1として、シャフト
部3及び筒状スライダー5がポリプロピレン樹脂製の筒
状体からなり、端部部材4が発泡ポリエチレン樹脂製の
筒状体からなるものを作製した。
【0051】この場合、シャフト部3と端部部材4との
乾燥時の摺動力が、表1に示すように7〜60Nの7通
りの値をとるように、端部部材4の内径をシャフト部3
の外径よりも小さくすることにより調整した。なお、摺
動力は、島津製作所(株)製の引張試験器であるオート
グラフAG−100Aで測定した。
【0052】得られたハンガーに100%ウールのVネ
ックセーターを形を整えて掛け、それを図6と同様の洗
濯ネット10Aに取り付け、洗濯機として、松下電器
(株)社製NA−F60K1を使用し、その洗濯機に付
属の洗濯コースとして手洗いコースを選択し、洗剤とし
て花王(株)製エマールを使用して洗濯を行った。そし
て、(1)ハンガーに洗濯物をかける際のハンガーの伸
縮のさせ易さ、(2)洗濯中のハンガーの縮み、を次の
ように評価した。この結果を表1に示す。
【0053】(1)ハンガーに洗濯物をかける際のハン
ガーの伸縮のさせ易さ 次の基準に基づき、◎、○、×の3段階に評価した。
【0054】 ◎…摩擦力が小さく、ハンガーの伸縮が非常に容易 ○…摩擦力が中程度で、ハンガーの伸縮が容易 ×…摩擦力が大きい、ハンガーの伸縮が難い (2)洗濯中のハンガーの縮み 洗濯の前後でのハンガーの全長の変化の割合を、ハンガ
ーの最大伸長時の全長と最小収縮時の全長との差に対し
て求め、次の基準に基づき、◎、○、△、×の4段階に
評価した。
【0055】 ◎…縮み=0% ○…0%<縮み≦10% △…10%<縮み≦20% ×…20%<縮み≦100%
【0056】
【表1】 実験No. 1 2 3 4 5 6 7 摺動力(N) 7 9 20 30 40 50 60 (1)伸縮のさせ易さ ◎ ◎ ○ ○ △ × × (2)ハンガーの縮み △ ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎
【0057】表1から、シャフト部3と端部部材4との
乾燥時の摺動力が、9N以上の実験No.2〜7のハンガ
ーでは洗濯中にハンガーがほとんど縮まず、洗濯物の形
崩れを良好に防止できること、及び、シャフト部3と端
部部材4との乾燥時の摺動力が40N以下の実験No.1
〜5のハンガーでは、容易に手でハンガーを伸縮させら
れることがわかる。
【0058】
【発明の効果】本発明の洗濯ネット用ハンガーによれ
ば、手でハンガーを自在に伸縮させることができるの
で、ハンガーへの衣類の着脱が容易となる。また、洗濯
時のハンガーと洗濯槽との衝突音も著しく低減させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗濯ネット用ハンガーの部品構成図であり、同
図(b)はシャフト部と筒状スライダーとの組み合わせ
状態の説明図であり、同図(c)は部品組立後の洗濯ネ
ット用ハンガーの完成品の斜視図である。
【図2】洗濯ネット用ハンガーの収縮状態の断面図(同
図(a))及び伸長状態の断面図(同図(b))であ
る。
【図3】洗濯ネット用ハンガーの端部部材が変形した状
態の側面図である。
【図4】洗濯ネット用ハンガーに取り付けるクランプの
説明図である。
【図5】クランプの側面図である。
【図6】洗濯ネットの正面図(同図(a))及び背面図
(同図(b))である。
【図7】従来の洗濯ネット用ハンガーの説明図である。
【図8】従来の洗濯ネット用ハンガーの説明図である。
【符号の説明】
1 洗濯ネット用ハンガー 3 シャフト部 4 端部部材 5 筒状スライダー 6 ストッパー部 7 切れ目 10 洗濯ネット 15 紐 16 シート状ネット 17 シート状ネット 18 つり紐 19 フック 30 クランプ 31 グリップ部 32 ナスカン d1 挿入深さ d2 ハンガーの長手方向の長さ d3 筒状スライダーの内径 d4 ストッパー部の外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 伸子 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類の洗濯時に洗濯ネット内に収容され
    て使用される洗濯ネット用ハンガーであって、該ハンガ
    ーが、シャフト部と、その2つの端部にそれぞれ外嵌さ
    れ、シャフト部端部が挿入された状態となる2つの端部
    部材とからなり、シャフト部の端部部材への挿入深さが
    連続的に可変であり、かつ、該シャフト部と端部部材と
    が摺動力で止まることを特徴とする洗濯ネット用ハンガ
    ー。
  2. 【請求項2】 シャフト部の端部部材への挿入深さを変
    えるときのシャフト部と端部部材との乾燥時の摺動力が
    9〜40Nである請求項1記載の洗濯ネット用ハンガ
    ー。
  3. 【請求項3】 端部部材のシャフト部側の端部に筒状ス
    ライダーが嵌合されている請求項1又は2記載の洗濯ネ
    ット用ハンガー。
  4. 【請求項4】 端部部材が発泡樹脂からなり、筒状スラ
    イダー及びシャフト部がそれぞれ非発泡樹脂からなる請
    求項3記載の洗濯ネット用ハンガー。
  5. 【請求項5】 端部部材が発泡ポリエチレン樹脂からな
    り、シャフト部がポリプロピレン樹脂からなる請求項4
    記載の洗濯ネット用ハンガー。
  6. 【請求項6】 ハンガーの浮力が30〜500gである
    請求項1〜5のいずれかに記載の洗濯ネット用ハンガ
    ー。
  7. 【請求項7】 シャフト部の両端部に前記筒状スライダ
    ーの内径よりも径の大きいストッパー部が設けられてい
    る請求項3〜6のいずれかに記載の洗濯ネット用ハンガ
    ー。
  8. 【請求項8】 ストッパー部にその端部から長手方向に
    切れ目が形成されている請求項7記載の洗濯ネット用ハ
    ンガー。
  9. 【請求項9】 洗濯ネットにハンガーを取り付けるクラ
    ンプを着脱自在に有する請求項1〜8のいずれかに記載
    の洗濯ネット用ハンガー。
JP9225426A 1997-08-21 1997-08-21 洗濯ネット用ハンガー Expired - Fee Related JP2976422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9225426A JP2976422B2 (ja) 1997-08-21 1997-08-21 洗濯ネット用ハンガー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9225426A JP2976422B2 (ja) 1997-08-21 1997-08-21 洗濯ネット用ハンガー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1157278A true JPH1157278A (ja) 1999-03-02
JP2976422B2 JP2976422B2 (ja) 1999-11-10

Family

ID=16829191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9225426A Expired - Fee Related JP2976422B2 (ja) 1997-08-21 1997-08-21 洗濯ネット用ハンガー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2976422B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8777025B1 (en) 2011-08-18 2014-07-15 Whirlpool Corporation Modular hanging solutions for a household appliance
CN107684322A (zh) * 2017-09-14 2018-02-13 田韦 一种便捷式衣架

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8777025B1 (en) 2011-08-18 2014-07-15 Whirlpool Corporation Modular hanging solutions for a household appliance
CN107684322A (zh) * 2017-09-14 2018-02-13 田韦 一种便捷式衣架

Also Published As

Publication number Publication date
JP2976422B2 (ja) 1999-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2544216A (en) Bathing implement
US11280046B1 (en) Device and method for preventing laundry tangling
JP2976422B2 (ja) 洗濯ネット用ハンガー
JPH1015283A (ja) 洗濯用ネット
JPH07289778A (ja) 洗濯ネット
JP3017510U (ja) 洗い干しネット
JPH1071295A (ja) 洗濯ネット用ハンガー
JPH0838786A (ja) ランドリーバッグ
JP3071036U (ja) 泡立てネット
KR200289652Y1 (ko) 다기능성 수건
JP2001029685A (ja) ネクタイ洗濯用袋
JP3464132B2 (ja) 洗濯ネット
JP3135905U (ja) 洗顔用の泡立て具
JP4327941B2 (ja) タオル
KR200472832Y1 (ko) 옷걸이 보조 지지구
JP6251441B1 (ja) 泡立て具
JP4041142B2 (ja) 浴室用タオル
JP2000126071A (ja) タオル
JPH09322998A (ja) 干し具
JP2009022801A (ja) 洗濯ネット及び洗濯ネットの製造方法
JP2005253741A (ja) 枕カバー
JPH09215892A (ja) デリケートな洗濯物を簡単に洗濯機で洗濯できる網袋
JPS61137511A (ja) 洗面化粧台の天袋の構造
JP2022183394A (ja) 浴用タオル
JP3117443U (ja) ストッキング用洗濯補助具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees