JPH1156510A - シートリクライニング装置 - Google Patents

シートリクライニング装置

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Publication number
JPH1156510A
JPH1156510A JP23774997A JP23774997A JPH1156510A JP H1156510 A JPH1156510 A JP H1156510A JP 23774997 A JP23774997 A JP 23774997A JP 23774997 A JP23774997 A JP 23774997A JP H1156510 A JPH1156510 A JP H1156510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
joint
slot
movable joint
bracket
Prior art date
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Pending
Application number
JP23774997A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Kimura
俊博 木村
Yoshitaka Koga
義孝 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP23774997A priority Critical patent/JPH1156510A/ja
Publication of JPH1156510A publication Critical patent/JPH1156510A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動継ぎ手および固定継ぎ手の中心軸スラス
ト方向に互いに開き、歯部の噛み合いが浅くなるという
問題を回避するとともに、前記可動継ぎ手の外周突部お
よび前記固定継ぎ手の前記ストッパーブラケットの肉厚
を充分大きくしたり、開き防止プレートを配設すること
による質量増およびコスト高の問題を解消すること。 【解決手段】 シートクッション10に固定された固定
ブラケット1と固定継ぎ手2と、シートバック20に固
定された可動継ぎ手3とを備えたシートリクライニング
装置において、前記可動継ぎ手3にスロット30が形成
され、前記固定ブラケット1および前記固定継ぎ手2に
前記スロット30に挿入されるピン4、5が配設された
揺動範囲規制機構を備えているシートリクライニング装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
に固定された固定ブラケットおよび固定継ぎ手と、シー
トバックに固定された可動継ぎ手とを備えたシートリク
ライニング装置において、前記固定ブラケットおよび前
記固定継ぎ手と前記可動継ぎ手とのいずれか一方にスロ
ットが形成され、前記固定ブラケットおよび前記固定継
ぎ手と前記可動継ぎ手の他方に前記スロットに挿入され
るピンが配設されているシートリクライニング装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシートリクライニング装置(実公
平3−34122)は、図7に示されるように歯車の歯
数差を利用したシートリクライニング装置において、シ
ートバックを前傾および後傾させる際の揺動範囲を規制
する機構として、可動継ぎ手Mの外周突部に凹部Cを形
成し、固定継ぎ手FおよびロアアームLにストッパーブ
ラケットSを突設して、前記可動継ぎ手Mの外周突部P
の凹部Cと前記固定継ぎ手FおよびロアアームLのスト
ッパーブラケットSとの係合関係によって、前記揺動範
囲を規制するものであった。又、ストッパーブラケット
Sは、固定継ぎ手Fと協働して可動継ぎ手Mの外周部を
挟着しており、これにより、固定継ぎ手および可動継ぎ
手Mの中心軸スラスト方向の開きを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシートリク
ライニング装置は、前記可動継ぎ手Mの外周突部Pの凹
部Cと前記固定継ぎ手FおよびロアアームLのストッパ
ーブラケットSとの係合関係によって、前記揺動範囲を
規制するものであるので、前記可動継ぎ手Mの外周突部
Pの凹部Cが前記固定継ぎ手Fの前記ストッパーブラケ
ットSに係合した時に、前記シートバックに外部から大
きな荷重が加わると、前記可動継ぎ手Mの外周突部Pお
よび前記固定継ぎ手Fの前記ストッパーブラケットSは
いずれも片持ち構造であるため、中心軸スラスト方向に
変形しやすく、しかも、ストッパーブラケットSと固定
継ぎ手Fとで可動継ぎ手Mを挟着しているため、結果と
して可動継ぎ手Mおよび前記固定継ぎ手Fが中心軸スラ
スト方向に互いに開き、前記歯部の噛み合いが浅くなる
という問題があった。
【0004】上記従来のシートリクライニング装置にお
いて、前記可動継ぎ手Mおよび前記固定継ぎ手Fが中心
軸スラスト方向に互いに開き、前記歯部の噛み合いが浅
くなるという上記問題を回避するために、前記可動継ぎ
手Mの外周突部Pおよび前記固定継ぎ手Fの前記ストッ
パーブラケットSの肉厚を充分大きくしたり、開き防止
プレートを配設すると、質量が大きくなるだけでなく、
コスト高になるという問題があった。
【0005】そこで本発明者らは、スロットとピンとの
係合により揺動範囲を規制するという点に着目し、シー
トクッションに固定された固定ブラケットおよび固定継
ぎ手と、シートバックに固定された可動継ぎ手とを備え
たシートリクライニング装置において、前記固定ブラケ
ットおよび前記固定継ぎ手と前記可動継ぎ手とのいずれ
か一方にスロットを形成し、前記固定ブラケットおよび
前記固定継ぎ手と前記可動継ぎ手の他方に前記スロット
に挿入されるピンを配設するという本発明の技術的思想
に着眼し、さらに研究開発を重ねた結果、前記可動継ぎ
手および前記固定継ぎ手の中心軸スラスト方向に互いに
開き、前記歯部の噛み合いが浅くなるという問題を回避
するとともに、従来の如き前記可動継ぎ手の外周突部お
よび前記固定継ぎ手の前記ストッパーブラケットの肉厚
を充分大きくしたり、開き防止プレートを配設すること
による質量増およびコスト高の問題を解消するという目
的を達成する本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のシートリクライニング装置は、シートク
ッションに固定された固定ブラケットおよび固定継ぎ手
と、シートバックに固定された可動継ぎ手とを備えたシ
ートリクライニング装置において、前記固定ブラケット
および前記固定継ぎ手と前記可動継ぎ手とのいずれか一
方にスロットが形成され、前記固定ブラケットおよび前
記固定継ぎ手と前記可動継ぎ手の他方に前記スロットに
挿入されるピンが配設されているものである。
【0007】本発明(請求項2に記載の第2発明)のシ
ートリクライニング装置は、前記第1発明において、前
記固定継ぎ手および前記可動継ぎ手の歯車の歯数差を利
用した角度調整装置を備えているものである。
【0008】本発明(請求項3に記載の第3発明)のシ
ートリクライニング装置は、前記第2発明において、前
記可動継ぎ手が、前記固定ブラケットと前記固定継ぎ手
との間に介挿されているものである。
【0009】本発明(請求項4に記載の第4発明)のシ
ートリクライニング装置は、前記第3発明において、前
記可動継ぎ手にスロットが形成され、前記固定ブラケッ
トおよび前記固定継ぎ手に前記スロットに挿入される前
記ピンが係止されているものである。
【0010】本発明(請求項5に記載の第5発明)のシ
ートリクライニング装置は、前記第3発明において、前
記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手にスロットが形
成され、前記可動継ぎ手に前記スロットに挿入されるピ
ンが配設されているものである。
【0011】本発明(請求項6に記載の第6発明)のシ
ートリクライニング装置は、前記第4発明において、前
記スロットが、対向して配設された一対の円弧状の長孔
によって構成されているものである。
【0012】本発明(請求項7に記載の第7発明)のシ
ートリクライニング装置は、前記第6発明において、前
記ピンが、中央に前記スロットに介挿される径の大きな
部分が形成され、両端に前記固定ブラケットおよび前記
固定継ぎ手の係止孔に介挿される径の小さな部分が形成
され、前記スロットおよび前記係止孔に挿入された後両
端部分がカシメられ、前記固定ブラケットおよび前記固
定継ぎ手を挾着するフランジ部が形成されているもので
ある。
【0013】本発明(請求項8に記載の第8発明)のシ
ートリクライニング装置は、前記第6発明において、前
記可動継ぎ手の軸受け部に、補強用ブッシュが介挿され
ているものである。
【0014】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
シートリクライニング装置は、シートクッションに固定
された固定ブラケットおよび固定継ぎ手と、シートバッ
クに固定された可動継ぎ手とを備えたシートリクライニ
ング装置において、前記固定ブラケットおよび前記固定
継ぎ手と前記可動継ぎ手とのいずれか一方にスロットが
形成され、前記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手と
前記可動継ぎ手の他方に前記スロットに挿入されるピン
が配設されているので、従来装置における前記可動継ぎ
手および前記固定継ぎ手の中心軸スラスト方向に互いに
開き、前記歯部の噛み合いが浅くなるという問題を回避
するとともに、前記可動継ぎ手の外周突部および前記固
定継ぎ手の前記ストッパーブラケットの肉厚を充分大き
くしたり、開き防止プレートを配設することによる質量
増およびコスト高の問題を解消するという効果を奏す
る。
【0015】上記構成より成る第2発明のシートリクラ
イニング装置は、前記第1発明において、前記固定継ぎ
手および前記可動継ぎ手の歯車の歯数差を利用した角度
調整装置を備えているので、前記シートバックの無段階
の角度調整を可能にするという効果を奏する。
【0016】上記構成より成る第3発明のシートリクラ
イニング装置は、前記第2発明において、前記可動継ぎ
手が、前記固定ブラケットと前記固定継ぎ手との間に介
挿されているので、前記可動継ぎ手が、前記固定ブラケ
ットと前記固定継ぎ手との間に挾持され、前記可動継ぎ
手および前記固定継ぎ手の中心軸スラスト方向の開きが
抑制されるという効果を奏する。
【0017】上記構成より成る第4発明のシートリクラ
イニング装置は、前記第3発明において、前記可動継ぎ
手に形成された前記スロットに、前記固定ブラケットお
よび前記固定継ぎ手に両端が係止された前記ピンが挿入
されているので、簡単な構成により、従来装置における
前記可動継ぎ手および前記固定継ぎ手の中心軸スラスト
方向に互いに開き、前記歯部の噛み合いが浅くなるとい
う問題を一層有効に回避するとともに、質量増およびコ
スト高の問題を解消するという効果を奏する。
【0018】上記構成より成る第5発明のシートリクラ
イニング装置は、前記第3発明において、前記固定ブラ
ケットおよび前記固定継ぎ手にスロットが形成され、前
記可動継ぎ手に前記スロットに挿入されるピンが配設さ
れているので、従来装置における前記可動継ぎ手および
前記固定継ぎ手の中心軸スラスト方向に互いに開き、前
記歯部の噛み合いが浅くなるという問題を一層有効に回
避するとともに、質量増およびコスト高の問題を解消す
るという効果を奏する。
【0019】上記構成より成る第6発明のシートリクラ
イニング装置は、前記第4発明において、前記スロット
が、対向して配設された一対の円弧状の長孔によって構
成されているので、前記揺動範囲の限界である前記スロ
ットの両端と前記ピンが係合した時にピンに対して反対
方向の反力を作用させるので、反力がバランスし、不要
な反力が作用しないという効果を奏する。
【0020】上記構成より成る第7発明のシートリクラ
イニング装置は、前記第6発明において、前記ピンが、
中央に前記スロットに介挿される径の大きな部分が形成
され、両端に前記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手
の係止孔に介挿される径の小さな部分が形成され、前記
スロットおよび前記係止孔に挿入された後両端部分がカ
シメられ、前記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手を
挾着するフランジ部が形成されているので、前記ピンの
両端に形成された前記フランジ部が前記可動継ぎ手を挾
着する前記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手を挾着
するため、前記可動継ぎ手および前記固定継ぎ手の中心
軸スラスト方向の開き、前記歯部の噛み合いが浅くなる
ことを有効に阻止するという効果を奏する。
【0021】上記構成より成る第8発明のシートリクラ
イニング装置は、前記第6発明において、前記可動継ぎ
手の軸受け部に、補強用ブッシュが介挿されているの
で、前記可動継ぎ手の回転を滑らかにするとともに、前
記可動継ぎ手に形成されたスロットの位置を安定させ、
前記揺動範囲を確実にするという効果を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0023】(第1実施形態)本第1実施形態のシート
リクライニング装置は、図1ないし図5に示されるよう
にシートクッション10に固定された固定ブラケット1
および固定継ぎ手2と、シートバック20に固定された
可動継ぎ手3とを備えたシートリクライニング装置にお
いて、前記可動継ぎ手3にスロット30が形成され、前
記固定ブラケット1および前記固定継ぎ手2に前記スロ
ット30に挿入されるピン4、5が配設された揺動範囲
規制機構を備えているものである。
【0024】本第1実施形態のシートリクライニング装
置において、図1ないし図4に示されるように前記固定
ブラケット1が、シートクッション10に複数のビスに
より固定され、前記固定継ぎ手2が前記固定ブラケット
1に固定される。尚、固定ブラケット1は、シートクッ
ション10を摺動自在に支持するシートスライド装置
(図示せず)のアッパレールに固定してシートクッショ
ン10を支持するものとしても良い。
【0025】前記可動継ぎ手3が、シートバック20に
複数のビスにより固定され、該シートバック20および
該可動継ぎ手3が、前記固定継ぎ手2と前記固定ブラケ
ット1とに対して、偏心シャフト6の軸心まわりに相対
的に回転するように構成されている。
【0026】モータ装置7は、前記偏心シャフト6の先
端部分(図4中上端)に嵌合されており、該モータ装置
7の回転により前記偏心シャフト6が回転すると、前記
可動継ぎ手2が回転するように構成されている。
【0027】前記シートバック20に固定された前記可
動継ぎ手3が、図4から明らかなように前記固定ブラケ
ット1と前記固定継ぎ手2との間に介挿され、前記固定
継ぎ手2および前記可動継ぎ手3の歯車の歯数差を利用
した角度調整装置を備えている。
【0028】前記スロット30が、前記可動継ぎ手3に
おいて、前記偏心シャフト6の回りに対向して円周方向
に穿設された一対の円弧状の長孔3a、3bによって構
成されている。
【0029】前記ピン4、5は、図4に示されるように
中央に前記スロットに介挿される2段の径の大きな部分
41、51が形成され、両端に前記固定ブラケット1お
よび前記固定継ぎ手2の係止孔に介挿される径の小さな
部分42、52が形成されている。
【0030】前記ピン4、5の前記径の小さな部分4
2、52は、図4に示されるように前記スロットおよび
前記係止孔に挿入された後両端部分がカシメられ、前記
固定ブラケット1および前記固定継ぎ手2を挾着するフ
ランジ部43、53が形成されている。この時、ピン
4、5の径の大きな部分41、51で可動継ぎ手3と固
定ブラケット1との間の中心軸スラスト方向の位置決め
を成し、径の大きな部分41、51の段差で可動継ぎ手
3を固定継ぎ手2側に押し付けている。
【0031】図4および図5に示されるように前記可動
継ぎ手3のバーリング孔3cによって構成される軸受け
部内に、環状の補強用ブッシュ8(セレーションの有り
8a、セレーション無し8b)が圧入され、介挿されて
いる。
【0032】前記固定ブラケット1および前記固定継ぎ
手2の軸受け部には、回転を滑らかにするための環状の
ブッシュが介挿されている。
【0033】上記構成より成る第1実施形態のシートリ
クライニング装置は、前記偏心シャフト6の先端部分
(図4中上端)に嵌合されている前記モータ装置7の回
転により、前記偏心シャフト6が回転すると、前記固定
継ぎ手2および前記可動継ぎ手3の歯車の歯数差を利用
して前記シートバック20に固定された前記可動継ぎ手
2が回転し、前記シートバック20が揺動して角度調整
されるものである。
【0034】前記可動継ぎ手2が回転すると、前記可動
継ぎ手3において前記偏心シャフト6の回りに対向して
円周方向に穿設された一対の円弧状の長孔3a、3b内
を、前記固定ブラケット1および前記固定継ぎ手2の係
止孔に係止され、前記フランジ部43、53によって前
記固定ブラケット1および前記固定継ぎ手2を挾着する
ピン4、5が相対的に移動する。
【0035】前記ピン4、5が、図1および図3に示さ
れるように前記可動継ぎ手3に対向して形成された前記
一対の円弧状の長孔3a、3bの両端に当接することに
より、前記可動継ぎ手3の回転範囲つまり前記シートバ
ック20の揺動範囲が規制される。
【0036】上記作用を奏する第1実施形態のシートリ
クライニング装置は、前記可動継ぎ手3に前記スロット
30が形成され、前記固定ブラケット1および前記固定
継ぎ手2に前記スロット30に挿入される前記ピン4、
5が配設されているので、従来装置における前記可動継
ぎ手3および前記固定継ぎ手2の中心軸スラスト方向に
互いに開き、前記歯部の噛み合いが浅くなるという問題
を回避するという効果を奏する。
【0037】また第1実施形態のシートリクライニング
装置は、従来装置のように前記可動継ぎ手の外周突部お
よび前記固定継ぎ手の前記ストッパーブラケットの肉厚
を充分大きくしたり、開き防止プレートを配設すること
による質量増およびコスト高の問題を解消するという効
果を奏する。
【0038】さらに第1実施形態のシートリクライニン
グ装置は、前記固定継ぎ手2および前記可動継ぎ手3の
歯車の歯数差を利用した角度調整するので、前記シート
バック20の無段階の角度調整を可能にするという効果
を奏する。
【0039】また第1実施形態のシートリクライニング
装置は、前記可動継ぎ手3が、前記固定ブラケット1と
前記固定継ぎ手2との間に介挿されているので、前記可
動継ぎ手3が、前記固定ブラケット1と前記固定継ぎ手
2との間に挾持されるため、前記可動継ぎ手3および前
記固定継ぎ手2の中心軸スラスト方向の開きが抑制され
るという効果を奏する。
【0040】さらに第1実施形態のシートリクライニン
グ装置は、前記可動継ぎ手3に形成された前記スロット
30に、前記固定ブラケット1および前記固定継ぎ手2
に両端が係止された前記ピン4、5が挿入されているの
で、簡単な構成により、従来装置における前記可動継ぎ
手3および前記固定継ぎ手2の中心軸スラスト方向に互
いに開き、前記歯部の噛み合いが浅くなるという問題を
一層有効に回避するとともに、質量増およびコスト高の
問題を解消するという効果を奏する。
【0041】また第1実施形態のシートリクライニング
装置は、前記スロット30が、対向して配設された一対
の円弧状の長孔3a、3bによって構成されているの
で、前記揺動範囲の限界である前記スロット30の両端
と前記ピン4、5が係合した時にピンに対して反対方向
の反力を作用させるので、反力がバランスし、不要な反
力が作用しないという効果を奏する。
【0042】さらに第1実施形態のシートリクライニン
グ装置は、前記ピン4、5が、中央に前記スロットに介
挿される2段の径の大きな部分41、51が形成され、
両端に前記固定ブラケット1および前記固定継ぎ手2の
係止孔に介挿される径の小さな部分42、52が形成さ
れ、前記スロット30および前記係止孔に挿入された後
両端部分がカシメられ、前記固定ブラケットおよび前記
固定継ぎ手を挾着するフランジ部43、53が形成され
ているので、前記ピン4、5の両端に形成された前記フ
ランジ部43、53が前記可動継ぎ手3を挾着する前記
固定ブラケット1および前記固定継ぎ手2を挾着するた
め、前記可動継ぎ手3および前記固定継ぎ手2の中心軸
スラスト方向の開き、前記歯部の噛み合いが浅くなるこ
とを有効に阻止するという効果を奏する。
【0043】また第1実施形態のシートリクライニング
装置は、図1に示されるように前記シートバック20に
大荷重Bが作用した時、ヒンジ軸CSには噛み合い部D
を中心に、荷重C1が入力され、可動継ぎ手3の前記バ
ーリング孔3cを変形させ、噛み合いを浅くするが、前
記可動継ぎ手3の軸受け部に、補強用ブッシュ8が圧入
して介挿されているので、前記補強用ブッシュ8によっ
て前記バーリング孔3cによって構成される軸受け部の
変形を防止して、噛み合いが浅くなることを防止すると
いう効果を奏する。
【0044】(第2実施形態)第2実施形態のシートリ
クライニング装置は、図6に示されるように固定ブラケ
ット1および固定継ぎ手2にスロット10、20が形成
され、前記可動継ぎ手3に前記スロットに挿入されるピ
ン31が一体的に形成され、該ピン31の両端がカシメ
られ前記固定ブラケット1および固定継ぎ手2を挾着し
ている点が、前記第1実施形態との相違点であり、以下
相違点を中心に説明する。
【0045】上記構成より成る第2実施形態のシートリ
クライニング装置は、前記可動継ぎ手3が回転すると、
該可動継ぎ手3に一体的に形成された前記ピン31が回
転するので、前記固定ブラケット1および固定継ぎ手2
に形成された前記スロット10、20内を移動する。
【0046】上記作用を奏する第2実施形態のシートリ
クライニング装置は、前記固定ブラケット1および前記
固定継ぎ手2に前記スロット10、20が形成され、前
記スロット10、20に挿入される前記ピン31が前記
可動継ぎ手3に一体的に形成され、前記カシメにより両
端311が前記固定ブラケット1および固定継ぎ手2を
挾着しているので、前記可動継ぎ手3および前記固定継
ぎ手2の中心軸スラスト方向の開きが抑制されるという
効果を奏する。
【0047】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のシートリクライニング
装置を示す側面図である。
【図2】本第1実施形態装置の角度調整装置および揺動
範囲規制機構を示す展開斜視図である。
【図3】本第1実施形態の揺動範囲規制機構を示す部分
側面図である。
【図4】本第1実施形態における揺動範囲規制機構を示
す図3中A−A線に沿う断面図である。
【図5】本第1実施形態における可動部継ぎ手を示す斜
視図である。
【図6】本発明の第2実施形態における揺動範囲規制機
構を示す部分拡大断面図である。
【図7】従来のシートリクライニング装置における揺動
範囲規制機構を示す側面図である。
【符号の説明】
2 固定継ぎ手 3 可動継ぎ手 4、5 ピン 10 シートクッション 20 シートバック 30 スロット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションに固定された固定ブラ
    ケットおよび固定継ぎ手と、 シートバックに固定された可動継ぎ手とを備えたシート
    リクライニング装置に おいて、前記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手と前
    記可動継ぎ手とのいずれか一方にスロットが形成され、 前記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手と前記可動継
    ぎ手の他方に前記スロットに挿入されるピンが配設され
    ていることを特徴とするシートリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記固定継ぎ手およ
    び前記可動継ぎ手の歯車の歯数差を利用した角度調整装
    置を備えていることを特徴とするシートリクライニング
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記可動継ぎ手が、前記固定ブラケットと前記固定継ぎ
    手との間に介挿されていることを特徴とするシートリク
    ライニング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記可動継ぎ手にスロットが形成され、 前記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手に前記スロッ
    トに挿入される前記ピンが係止されていることを特徴と
    するシートリクライニング装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記固定ブラケットおよび前記固定継ぎ手にスロットが
    形成され、 前記可動継ぎ手に前記スロットに挿入されるピンが配設
    されていることを特徴とするシートリクライニング装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 前記スロットが、対向して配設された一対の円弧状の長
    孔によって構成されていることを特徴とするシートリク
    ライニング装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記ピンが、中央に前記スロットに介挿される径の大き
    な部分が形成され、両端に前記固定ブラケットおよび前
    記固定継ぎ手の係止孔に介挿される径の小さな部分が形
    成され、前記スロットおよび前記係止孔に挿入された後
    両端部分がカシメられ、前記固定ブラケットおよび前記
    固定継ぎ手を挾着するフランジ部が形成されていること
    を特徴とするシートリクライニング装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 前記可動継ぎ手の軸受け部に、補強用ブッシュが介挿さ
    れていることを特徴とするシートリクライニング装置。
JP23774997A 1997-08-18 1997-08-18 シートリクライニング装置 Pending JPH1156510A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000076374A1 (fr) 1999-06-16 2000-12-21 Nhk Spring Co., Ltd. Dispositif d'inclinaison
US6843533B1 (en) 1999-06-16 2005-01-18 Nhk Spring Co., Ltd. Reclining device

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