JPH115535A - 自在関節 - Google Patents
自在関節Info
- Publication number
- JPH115535A JPH115535A JP15880097A JP15880097A JPH115535A JP H115535 A JPH115535 A JP H115535A JP 15880097 A JP15880097 A JP 15880097A JP 15880097 A JP15880097 A JP 15880097A JP H115535 A JPH115535 A JP H115535A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber cylinder
- mounting plate
- side mounting
- joint
- spherical surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡素で安価に作れ、全方向に均一な屈
折性を示し、さらに、ゴムが剥がれ難くて耐久性にも優
れ、遮断桿の緩衝用などとして好適な自己復元性を有す
る自在関節を提供することである。 【解決手段】 固定側取付板3と、可動側取付板5との
間にゴム円筒6を挟み、この3者をモールド一体化し、
可動側取付板5とゴム円筒6の接着面は、取付板側の面
を凸球面5a、ゴム円筒側の面を凹球面6aにしたので
ある。
折性を示し、さらに、ゴムが剥がれ難くて耐久性にも優
れ、遮断桿の緩衝用などとして好適な自己復元性を有す
る自在関節を提供することである。 【解決手段】 固定側取付板3と、可動側取付板5との
間にゴム円筒6を挟み、この3者をモールド一体化し、
可動側取付板5とゴム円筒6の接着面は、取付板側の面
を凸球面5a、ゴム円筒側の面を凹球面6aにしたので
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道の踏切など
に設置される遮断機の遮断桿用として特に好適な自在関
節に関する。
に設置される遮断機の遮断桿用として特に好適な自在関
節に関する。
【0002】
【従来の技術】遮断機用の遮断桿としては、一般に、し
なり易い竹やFRP製の中空管が採用されている。しか
しながら、これ等は、車が無理に通り抜けようとすると
押し曲げられて折損することがある。
なり易い竹やFRP製の中空管が採用されている。しか
しながら、これ等は、車が無理に通り抜けようとすると
押し曲げられて折損することがある。
【0003】そこで、実公昭55−43008号、実公
昭55−21891号、実公昭55−41651号公報
などに示されるように、遮断桿の根元部に自在関節を付
け、その関節部で遮断桿が屈折するようにして衝撃を緩
和する方法が採られている。そして、これらの関節部
は、いずれも、遮断桿を復帰させるためにゴムの弾力で
復元するようにしてある。
昭55−21891号、実公昭55−41651号公報
などに示されるように、遮断桿の根元部に自在関節を付
け、その関節部で遮断桿が屈折するようにして衝撃を緩
和する方法が採られている。そして、これらの関節部
は、いずれも、遮断桿を復帰させるためにゴムの弾力で
復元するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】遮断桿は、車が無理に
通り抜けようとするとき、単に横に押されるのではな
く、同時に下から跳ね上げられる。従って、使用する関
節は、どの方向にも均一な屈折性を有するものが好まし
い。
通り抜けようとするとき、単に横に押されるのではな
く、同時に下から跳ね上げられる。従って、使用する関
節は、どの方向にも均一な屈折性を有するものが好まし
い。
【0005】ところが、実公昭55−43008号公報
に示される関節は、直立した遮断桿を下から受ける滑動
部を基板に当接させて設け、その滑動部の両側に弾性体
を取付けており、また、実公昭55−21891号公報
の関節は平面視がW状の弾性体を用いているので、両者
とも横向き屈折時と上向き屈折時の屈折性に差が生じ
る。
に示される関節は、直立した遮断桿を下から受ける滑動
部を基板に当接させて設け、その滑動部の両側に弾性体
を取付けており、また、実公昭55−21891号公報
の関節は平面視がW状の弾性体を用いているので、両者
とも横向き屈折時と上向き屈折時の屈折性に差が生じ
る。
【0006】また、実公昭55−43008号公報の関
節は部品数が多く、製造面やコスト面に問題が残る。さ
らに、接着面積が狭くて弾性体が剥がれ易いと云う問題
もある。
節は部品数が多く、製造面やコスト面に問題が残る。さ
らに、接着面積が狭くて弾性体が剥がれ易いと云う問題
もある。
【0007】一方、実公昭55−41651号公報の関
節は、2つの基板間に中空部を有する弾性体を挟んだ構
造にしてあり、構造は簡素である。しかしながら、この
関節も弾性体の形状に問題があり、縦、横の屈折性に差
が出る。また、この関節は、弾性体の剥離を防止するた
めに環状体などを用いて弾性体の伸びを規制している
が、この方法を採ると伸びの規制がなされる方向となさ
れない方向とで弾性体の変形特性が違ってくる。従っ
て、これも各方向の屈折性を不均一にする原因となる。
節は、2つの基板間に中空部を有する弾性体を挟んだ構
造にしてあり、構造は簡素である。しかしながら、この
関節も弾性体の形状に問題があり、縦、横の屈折性に差
が出る。また、この関節は、弾性体の剥離を防止するた
めに環状体などを用いて弾性体の伸びを規制している
が、この方法を採ると伸びの規制がなされる方向となさ
れない方向とで弾性体の変形特性が違ってくる。従っ
て、これも各方向の屈折性を不均一にする原因となる。
【0008】さらに、弾性体の伸びを規制する環状体等
が含まれるので部品数も増える。
が含まれるので部品数も増える。
【0009】そこで、この発明の課題は、構造が簡素で
コスト的に安価であり、弾性体が剥がれ難く耐久性に優
れ、しかも全方向に均一な屈折性を示す自在関節を提供
することである。
コスト的に安価であり、弾性体が剥がれ難く耐久性に優
れ、しかも全方向に均一な屈折性を示す自在関節を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、固定側取付板及び可動側取付
板と、両取付板間に挟むゴム円筒とをモールド一体化し
て自在関節を構成し、可動側取付板のゴム円筒との接着
面をほぼ球面として、ゴム円筒の外周から中心側に行く
に従ってゴム円筒内に次第に入り込む方向に傾斜させた
のである。
め、この発明においては、固定側取付板及び可動側取付
板と、両取付板間に挟むゴム円筒とをモールド一体化し
て自在関節を構成し、可動側取付板のゴム円筒との接着
面をほぼ球面として、ゴム円筒の外周から中心側に行く
に従ってゴム円筒内に次第に入り込む方向に傾斜させた
のである。
【0011】
【作用】この発明の自在関節は、3つの部品から成るの
で構造が単純であり、安価に作れる。
で構造が単純であり、安価に作れる。
【0012】また、ゴム円筒を弾性変形させるので、ど
の方向にも無理なく屈折する。
の方向にも無理なく屈折する。
【0013】さらに、可動側取付板とゴム円筒の相互接
着面をほぼ球面にしたので、ゴム円筒の剥離も生じ難
い。
着面をほぼ球面にしたので、ゴム円筒の剥離も生じ難
い。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の自在関節の実
施形態を示す。この自在関節1は、取付ボルト2を有す
る固定側取付板3と、取付用のねじ孔4を有する可動側
取付板5と、両取付板3、5間に挟まれるゴム円筒6と
から成る。取付板3、5とゴム円筒6はモールド一体化
されている。
施形態を示す。この自在関節1は、取付ボルト2を有す
る固定側取付板3と、取付用のねじ孔4を有する可動側
取付板5と、両取付板3、5間に挟まれるゴム円筒6と
から成る。取付板3、5とゴム円筒6はモールド一体化
されている。
【0015】また、可動側取付板5のゴム円筒との接着
面は凸球面5aにし、ゴム円筒6の可動側取付板との接
着面は凸球面5aに対応させた凹球面6aにしている。
凹球面6aの形成部を除いてゴム円筒6は均一肉厚にし
てあり、どの方向にもスムーズに屈曲し、かつスムーズ
に弾性復元する。
面は凸球面5aにし、ゴム円筒6の可動側取付板との接
着面は凸球面5aに対応させた凹球面6aにしている。
凹球面6aの形成部を除いてゴム円筒6は均一肉厚にし
てあり、どの方向にもスムーズに屈曲し、かつスムーズ
に弾性復元する。
【0016】なお、取付板3、5とゴム円筒6は、単に
加硫接着させただけでは耐剥離性が不充分になる虞れが
あるので、取付板に孔をあけるか溝等を付け、そこにゴ
ムの一部を充填させると云った方法でゴム円筒6を取付
板3、5に結合させておくことができる。
加硫接着させただけでは耐剥離性が不充分になる虞れが
あるので、取付板に孔をあけるか溝等を付け、そこにゴ
ムの一部を充填させると云った方法でゴム円筒6を取付
板3、5に結合させておくことができる。
【0017】図2は、可動側取付板5とゴム円筒6の接
着面の向きを異ならせてその面に働く剥離力を比較した
ものである。同図(a)に示すように、可動側取付板5
とゴム円筒6の接着面が軸直角向きの場合、剥離力Aの
方向はゴム円筒6の軸心と平行になる。この力でゴム円
筒6が引き伸ばされるが、ゴムの伸びには限界があるの
で、その伸びによる剥離力の減衰効果はあまり大きくな
く、従って、接着面に強い剥離力が加わる。
着面の向きを異ならせてその面に働く剥離力を比較した
ものである。同図(a)に示すように、可動側取付板5
とゴム円筒6の接着面が軸直角向きの場合、剥離力Aの
方向はゴム円筒6の軸心と平行になる。この力でゴム円
筒6が引き伸ばされるが、ゴムの伸びには限界があるの
で、その伸びによる剥離力の減衰効果はあまり大きくな
く、従って、接着面に強い剥離力が加わる。
【0018】これに対し、同図(b)のように、接着面
を球面にすると接着面積が増加して単位面積当りに作用
する剥離力が小さくなる。また、接着面が傾むくことに
よって、その面に加わる剥離力Aの方向が、ゴム円筒6
を引き伸ばす方向ではなく横に引き曲げる方向に変わ
る。ゴム円筒6は、横からの力に対しては容易に変形
し、従って、その変形により力の一部が吸収されて剥離
力A自体が小さくなる。この2つの理由により耐剥離性
が向上してゴム円筒が剥がれ難くなる。
を球面にすると接着面積が増加して単位面積当りに作用
する剥離力が小さくなる。また、接着面が傾むくことに
よって、その面に加わる剥離力Aの方向が、ゴム円筒6
を引き伸ばす方向ではなく横に引き曲げる方向に変わ
る。ゴム円筒6は、横からの力に対しては容易に変形
し、従って、その変形により力の一部が吸収されて剥離
力A自体が小さくなる。この2つの理由により耐剥離性
が向上してゴム円筒が剥がれ難くなる。
【0019】図3は、図1の自在関節1を踏切の遮断機
に採用した例である。図4は、図1の要部(自在関節の
取付部)を拡大して示している。
に採用した例である。図4は、図1の要部(自在関節の
取付部)を拡大して示している。
【0020】図のように、遮断機の旋回アーム7に固定
側取付板3を取付け、可動側取付板5に遮断桿8の支持
筒9を取付けている。10は遮断桿8の垂下を防止する
吊り具である。この遮断機は、自在関節1の働きにより
車が無理に通り抜けるときに遮断桿8に加わる衝撃が効
果的に吸収され、遮断桿8の折損が起こり難くなる。
側取付板3を取付け、可動側取付板5に遮断桿8の支持
筒9を取付けている。10は遮断桿8の垂下を防止する
吊り具である。この遮断機は、自在関節1の働きにより
車が無理に通り抜けるときに遮断桿8に加わる衝撃が効
果的に吸収され、遮断桿8の折損が起こり難くなる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の自在関節
は、構造が単純でコスト的に安価であり、また、全方向
に均一な屈折性を示し、さらに、ゴム円筒が剥がれ難く
て耐久性にも優れているので、遮断桿などの緩衝用関節
としての適応性が高い。
は、構造が単純でコスト的に安価であり、また、全方向
に均一な屈折性を示し、さらに、ゴム円筒が剥がれ難く
て耐久性にも優れているので、遮断桿などの緩衝用関節
としての適応性が高い。
【図1】この発明の自在関節の実施形態を示す断面図
【図2】ゴム円筒と可動側取付板の相互接着面に加わる
引き剥し力の方向を比較した図
引き剥し力の方向を比較した図
【図3】図1の自在関節を遮断桿の緩衝用として利用し
た遮断機の側面図
た遮断機の側面図
【図4】図3の要部を拡大して示す部分破断側面図
1 自在関節 2 取付ボルト 3 固定側取付板 4 ねじ孔 5 可動側取付板 5a 凸球面 6 ゴム円筒 6a 凹球面
Claims (1)
- 【請求項1】 固定側取付板及び可動側取付板と、両取
付板間に挟むゴム円筒とをモールド一体化して成り、前
記可動側取付板のゴム円筒との接着面をほぼ球面とし、
ゴム円筒の外周から中心側に行くに従ってゴム円筒内に
次第に入り込んでいる自在関節。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15880097A JPH115535A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 自在関節 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15880097A JPH115535A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 自在関節 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115535A true JPH115535A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15679635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15880097A Pending JPH115535A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 自在関節 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH115535A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4778567A (en) * | 1985-07-03 | 1988-10-18 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co. | Method for purification of ethylene oxide and recovery of heat thereof |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15880097A patent/JPH115535A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4778567A (en) * | 1985-07-03 | 1988-10-18 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co. | Method for purification of ethylene oxide and recovery of heat thereof |
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