JPH1155225A - 不感帯発生装置 - Google Patents

不感帯発生装置

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Publication number
JPH1155225A
JPH1155225A JP9204342A JP20434297A JPH1155225A JP H1155225 A JPH1155225 A JP H1155225A JP 9204342 A JP9204342 A JP 9204342A JP 20434297 A JP20434297 A JP 20434297A JP H1155225 A JPH1155225 A JP H1155225A
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JP
Japan
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generator
dead zone
broadband noise
output
interference
Prior art date
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Pending
Application number
JP9204342A
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English (en)
Inventor
Tadashi Ito
忠 伊藤
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な装置により、一定領域内で受信機の不
感帯を形成し、携帯電話機の発信による医療機器等への
影響を防止する。 【解決手段】 広帯域ノイズ発生器1から出力される白
色ノイズ等の広帯域ノイズから、妨害したい周波数帯域
の成分のみをフィルタ2で取り出してアンテナ3から輻
射する。この妨害電波のレベルは、微弱な受信信号と同
程度のレベルで受信機に受信されればよいので、装置自
体は小型・安価に構成でき、その発生するノイズが医療
機器等へ影響することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信可能な信号に
対して妨害を与えることで、受信機入力のS/Nを劣化
させ、受信が困難な状態にし、通信や制御が不可能とな
る領域を作り出すための不感帯発生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】病院などにおいて携帯電話機が出す電波
が、医療機器などの電子機器を誤動作させることが問題
になっている。このために病院などでは携帯電話機の使
用を禁止するなどの措置がとられているが、携帯電話機
は電源が入っていれば着呼すると自動的に無線基地局へ
応答して電波を出してしまう。従ってそのような使用禁
止の場所、あるいは使用自粛が求められている場所では
ユーザが電源を切る必要がある。また、関連技術とし
て、短波放送を妨害するための受信周波数や近い周波数
の強い妨害電波を輻射する方法が知られている。また、
軍用技術として、ECM(Electronic Co
unter Measure)もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】使用禁止等の場所でユ
ーザが電源を切ることだけを頼りにしていたのでは、切
り忘れを完全に防止することはできない。また短波放送
の妨害法や軍用技術のECMは、種々の周波数や電波形
式に対応する必要から、構成が複雑でかつ高価、大型に
なるという問題がある。さらに軍用技術の場合は技術的
に開示されていないことが多く、民生適用は困難であ
る。また、強力な電波を出すと、それ自体が医療機器な
どの妨害を与えてしまう。
【0004】本発明の目的は、簡単な構成の装置によっ
て妨害電波を出すことによって、一定領域内で受信機の
不感帯を形成し、かつ妨害しようとする通信以外の通信
に妨害を与えないようにした不感帯発生装置を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、広帯域ノイズ発生器と、該広帯域ノイ
ズ発生器の出力から妨害対象とする周波数成分のみを取
り出すためのフィルタと、該フィルタの出力を輻射する
ためのアンテナと、を備えたことを特徴とする不感帯発
生装置を提供する。
【0006】また、本発明は、複数の広帯域ノイズ発生
器と、該複数の広帯域ノイズ発生器ごとに設けられ、そ
の各々に妨害対象として定められた周波数成分を取り出
すための複数のフィルタと、該複数のフィルタの出力を
合成するための合成器と、該合成器の出力を輻射するた
めのアンテナと、を備えたことを特徴とする不感帯発生
装置を提供する。
【0007】また、本発明は、1つの広帯域ノイズ発生
器と、該広帯域ノイズ発生器の出力を分配するための分
配器と、該分配器により分配された各出力ごとに設けら
れ、その各々に妨害対象として定められた周波数成分を
取り出すための複数のフィルタと、該複数のフィルタの
出力を合成するための合成器と、該合成器の出力を輻射
するためのアンテナと、を備えたことを特徴とする不感
帯発生装置を提供する。
【0008】さらに、本発明は、前記広帯域ノイズ発生
器が、白色ノイズ発生器もしくはインパルス列発生器で
あることを特徴とする不感帯発生装置を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明になる不感帯発生装
置の構成例を示すブロック図で、妨害電波発生のための
広帯域ノイズ発生器1と、他の通信に妨害を与えないよ
うに出力の周波数帯域を制限するためのフィルタ2と、
妨害電波を輻射するためのアンテナ3から成っている。
【0010】図2は、広帯域ノイズ発生器1から出力さ
れる広帯域ノイズのスペクトル例を示すもので、同図
(a)は白色雑音、同図(b)は周期的に繰り返すイン
パルス列のスペクトルである。図1(a)の白色雑音は
熱雑音を増幅するなどして得ることができる。また図2
(b)では、ラインスペクトルの間隔Δはインパルス列
の周期をTとすると
【数1】 の関係にあるから、インパルス列の周期Tをなるべく大
きくして小さいΔを実現する程、白色雑音に近づき、妨
害波としての効果はよくなる。但しインパルス列の周期
Tが大きい程、所定の雑音電力を得るためには1つのイ
ンパルスの電力を大きくする必要があるから、このトレ
ードオフで実際の設計を行う。
【0011】図3は、フィルタ2の振幅特性の例を示し
ており、その通過帯域はPDCシステムの下り周波数を
カバーする帯域である。図2で示したスペクトルは、少
なくともこの通過帯域をカバーするものとする。そうす
ると、図1のフィルタ2の出力側の周波数スペクトルの
形も図3と同様となり、PDCシステムの移動機受信装
置に対する妨害電波となる。同時に、この帯域以外の妨
害電波をカットしているから、他のシステムへの雑音源
となることは防止される。
【0012】図4は、妨害効果の説明図である。受信機
の受信帯域f1〜f2がフィルタ2の通過帯域内にあると
し、またその受信帯域での信号の受信電力をPiとす
る。さらに受信器のNF(雑音指数)等から決まる雑音
電力密度をNn、本発明の不感帯発生装置から発生され
る妨害雑音の電力密度をN0とすると、当該受信機の受
信S/Nは
【数2】 で与えられる。一般に受信機NF等による雑音の寄与は
十分小さいから、妨害電波の電力密度N0による寄与を
受信信号電力Piと同程度としておくと、受信機のS/
Nは極めて悪い状態となり、受信不能となる。従って携
帯電話機の場合には電源を切り忘れたままになっていて
も、基地局からの呼び出しに応答できず、携帯電話機か
ら強い電波を発信して医療機器等へ妨害を与えるのを防
止できる。また、受信信号電力Piは一般に極めて微弱
な電波であるからそれ自体が医療機器等へ直接妨害を与
えることはない。従って、妨害波の寄与を受信信号電力
Piと同程度とすると、妨害波が医療機器等へ直接作用
して妨害を与える心配もない。さらに、単一周波数の妨
害波ではないから、妨害対象とする受信機以外の、例え
ばテレビ、ラジオ等の受信機に受信されて混変調による
妨害等を生じる心配もない。また、例えばビルの最上階
などの見通しのよい場所では複数の基地局からの電波を
受信できるため、単一周波数による妨害方法では他の基
地局に切り替わってしまい効果がなくなる。しかし本発
明では広帯域の雑音を利用しているので、このような場
合でも確実に受信しないようにすることができる。
【0013】さらに、本装置は上記のように低電力の出
力でよく、回路も簡単であるので、小型かつ安価に作成
できる。従って、例えばコンセント取り付け型、天井取
り付け型などの装置としてまとめるのも容易で、重要な
医療機器が設置されている場所、会議室、映画館などで
半径数10m程度を携帯電話機の不感帯として設定する
のも容易になる。
【0014】次に本発明の別の構成例を図5、図6に示
す。図5は、2つの広帯域ノイズ発生器51、52とそ
れぞれの出力の周波数帯域を制限するためのフィルタ5
3、54を設け、これらの出力を合成器55で合成して
アンテナ56から輻射するようにしたものである。また
図6は、1つの広帯域ノイズ発生器61の出力を分配器
62で2分し、それぞれをフィルタ63、64で帯域制
限したのち、合成器65で合成してアンテナ66から輻
射するように構成している。いづれの場合にも、2つの
フィルタの通過帯域を適宜設定することにより、2つの
周波数帯で、受信不能とする不感帯を実現することがで
きる。また、図5、図6では2つのフィルタを設けたも
のとしているが、これは3個あるいはそれ以上とするこ
とも可能で、図1の場合と同様な効果がある。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、携帯電話機の電源が切
り忘れられていても、基地局からの呼び出しに応答でき
ない不感帯を容易に実現でき、しかもその不感帯を小範
囲で設定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる不感帯発生装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図2】広帯域ノイズ発生器の出力スペクトルの例を示
す図である。
【図3】フィルタの特性例を示す図である。
【図4】妨害効果の説明図である。
【図5】本発明になる不感帯発生装置の別の構成例を示
すブロック図である。
【図6】本発明になる不感帯発生装置の別の構成例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1、51、52、61 広帯域ノイズ発生器 2、53、54、63、64 フィルタ 3、56、66 アンテナ 55、65 合成器 62 分配器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広帯域ノイズ発生器と、 該広帯域ノイズ発生器の出力から妨害対象とする周波数
    成分のみを取り出すためのフィルタと、 該フィルタの出力を輻射するためのアンテナと、 を備えたことを特徴とする不感帯発生装置。
  2. 【請求項2】 複数の広帯域ノイズ発生器と、 該複数の広帯域ノイズ発生器ごとに設けられ、その各々
    に妨害対象として定められた周波数成分を取り出すため
    の複数のフィルタと、 該複数のフィルタの出力を合成するための合成器と、 該合成器の出力を輻射するためのアンテナと、 を備えたことを特徴とする不感帯発生装置。
  3. 【請求項3】 1つの広帯域ノイズ発生器と、 該広帯域ノイズ発生器の出力を分配するための分配器
    と、 該分配器により分配された各出力ごとに設けられ、その
    各々に妨害対象として定められた周波数成分を取り出す
    ための複数のフィルタと、 該複数のフィルタの出力を合成するための合成器と、 該合成器の出力を輻射するためのアンテナと、 を備えたことを特徴とする不感帯発生装置。
  4. 【請求項4】 前記広帯域ノイズ発生器は、白色ノイズ
    発生器もしくはインパルス列発生器であることを特徴と
    する請求項1から3に記載の不感帯発生装置。
JP9204342A 1997-07-30 1997-07-30 不感帯発生装置 Pending JPH1155225A (ja)

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JP9204342A JPH1155225A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 不感帯発生装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001039401A1 (fr) * 1999-11-22 2001-05-31 Macros Japan Inc. Dispositif purgeur d'appel pour telephone portable a etalement du spectre
JP2004032445A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Nec Saitama Ltd 無線基地局試験システムと無線基地局試験方法
JP2009200806A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Shimizu Corp 送信周波数制限装置、無線操縦システム、及び、送信周波数制限方法
JP2010273204A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Sansei Yusoki Co Ltd 無線通信抑止装置
CN102927852A (zh) * 2012-11-12 2013-02-13 河南讯光电讯科技有限公司 大功率多频段的特种高效电磁炮控制***

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