JPH1154621A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1154621A
JPH1154621A JP21337097A JP21337097A JPH1154621A JP H1154621 A JPH1154621 A JP H1154621A JP 21337097 A JP21337097 A JP 21337097A JP 21337097 A JP21337097 A JP 21337097A JP H1154621 A JPH1154621 A JP H1154621A
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film
wiring
connection hole
insulating film
wiring groove
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JP21337097A
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Kazuhide Koyama
一英 小山
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Sony Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/768Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics
    • H01L21/76801Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics characterised by the formation and the after-treatment of the dielectrics, e.g. smoothing
    • H01L21/76829Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics characterised by the formation and the after-treatment of the dielectrics, e.g. smoothing characterised by the formation of thin functional dielectric layers, e.g. dielectric etch-stop, barrier, capping or liner layers
    • H01L21/76831Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics characterised by the formation and the after-treatment of the dielectrics, e.g. smoothing characterised by the formation of thin functional dielectric layers, e.g. dielectric etch-stop, barrier, capping or liner layers in via holes or trenches, e.g. non-conductive sidewall liners

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 溝配線技術に低誘電率膜を適用した場合で
も、配線間容量の上昇を回避しつつ、エレクトロマイグ
レーションや配線間ショート不良などによる配線信頼性
の低下を効果的に抑制することができる半導体装置およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 層間絶縁膜9に上層配線溝を形成し、そ
の際、サイドウォール膜12の少なくとも一部を上層配
線溝の底面より高い高さまで残す。次に、全面にTiN
/Ti膜14を形成した後、その上にAl合金膜を形成
し、このAl合金膜を高圧でリフローさせて接続孔11
および上層配線溝に埋め込む。次に、CMP法により接
続孔11および上層配線溝の内部以外の部分のAl合金
膜およびTiN/Ti膜14を除去し、上層溝配線15
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
びその製造方法に関し、特に、デュアルダマシン構造の
溝配線を用いた半導体装置およびその製造に適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴い、内部配線
の寸法ルールは微細化し、配線や配線間スペースの幅が
狭くなってきている。しかしながら、半導体装置におけ
る配線の信頼性、特にエレクトロマイグレーション(E
M)耐性を保証するためには、配線の断面積を確保しな
ければならず、配線の膜厚をあまり薄くすることができ
ない。その結果、配線および配線間スペースのアスペク
ト比(高さ/幅の比)が高くなり、通常の配線を形成す
るプロセスにおいては、細くて厚い配線の加工技術と、
狭くて深い配線間スペースへの絶縁膜の埋め込み技術と
が必要になっている。
【0003】しかしながら、配線については、アルミニ
ウム(Al)合金系の配線においても積層化が進み、矩
形に制御して加工することが難しくなっている。その
上、今後、配線の信頼性の向上および低抵抗化を図るた
めに主流になると思われる銅(Cu)系の配線について
は、その加工技術に課題が多く、アスペクト比の高い配
線の形成は非常に困難になることが予想される。
【0004】一方、アスペクト比が高い配線間スペース
への絶縁物の埋め込み技術については、バイアス電子サ
イクロトロン共鳴化学気相成長(バイアスECR−CV
D)法の開発やスピンオンガラス(Spin on Glass 、S
OG)エッチバックプロセスとの複合化などによって対
応が図られている。ところが、これらの方法は、プロセ
スが複雑化して製造コストが上がり、ターンアラウンド
タイム(Turn AroundTime、TAT)も長くなるという
問題を抱えている。また、絶縁膜表面のグローバルな完
全平坦化を実現するためには、ダミー配線を形成した
り、絶縁膜のCMP(Chemical Mechanical Polish)技
術を組み合わせたりしなければならず、さらに複雑な工
程を要するという問題もある。
【0005】また今後、半導体装置の高性能化に伴っ
て、半導体装置への導入が必須となる誘電率の低い材
料、いわゆる低誘電率材料の開発においても、やはり、
狭い配線間スペースへの埋め込みと、グローバル平坦化
およびCMP技術との開発を併せて行う必要が生じ、こ
のことが低誘電率材料の開発や、半導体装置への導入の
障害となる。
【0006】そこで、これらの問題を併せて解決する技
術として、最近、溝配線技術が注目されている。この溝
配線技術を用いた溝配線の形成は次のように行われる。
すなわち、まず、図9に示すように、トランジスタなど
の素子や素子分離領域(いずれも図示せず)が形成され
ているシリコン(Si)基板101上に酸化シリコン
(SiO2 )膜102、エッチングストッパー層として
の窒化シリコン(SiN)膜103、およびSiO2
104を順次形成し、SiO2 膜104の表面を所定の
方法により平坦化した後、この上に所定形状のレジスト
パターン105を形成する。次に、図10に示すよう
に、レジストパターン105をマスクとし、かつ、Si
N膜103をエッチングストッパー層として、反応性イ
オンエッチング(RIE)法によりSiO2 膜104を
エッチングすることにより配線溝106を形成した後、
レジストパターン105を除去する。次に、図11に示
すように、スパッタリング法によりチタン(Ti)膜お
よび窒化チタン(TiN)膜を順次形成して下地膜とし
てのTiN/Ti膜107を形成し、その上にAl合金
膜108を形成した後、リフロー法により配線溝106
にAl合金を埋め込む。次に、図12に示すように、配
線溝106に埋め込まれている部分以外の部分のAl合
金膜108およびTiN/Ti膜107をCMP法によ
りラッピングして除去することにより、配線溝106の
内部にのみAl合金膜108およびTiN/Ti膜10
7を残し、溝配線109を形成する。
【0007】この溝配線技術には次のような利点があ
る。すなわち、SiO2 膜などの層間絶縁膜の平坦化を
最初に一度行ってしまえば、後の工程では層間絶縁膜を
平坦化する必要がない。また、アスペクト比の高い配線
間スペースに層間絶縁膜を埋め込む必要がない。また、
エッチングなどの微細加工を配線材料に直接施す必要が
ない。そして、この溝配線技術によれば、微細化の進展
に伴う上述した多くの問題を解決することができる。
【0008】一方で、溝配線技術を用いるためには、新
たに、絶縁膜に微細な配線溝を形成する技術、配線溝に
配線材料を埋め込む技術、および配線溝の内部以外の部
分に堆積した配線材料を除去する技術(CMP)の開発
が必要である。
【0009】これらの技術のうち、層間絶縁膜に微細な
配線溝を形成する技術は、上述した配線材料に微細加工
を直接施す技術に比べて容易である。また、配線材料を
配線溝に埋め込む技術としては、配線材料としてAl、
Al合金およびCuのいずれの材料を用いる場合におい
ても、リフロー法とCMP法との組み合わせ、高圧リフ
ロー法とCMP法との組み合わせ、およびCVD法とC
MP法との組み合わせが候補として挙げられており、現
在盛んに研究されている。ここで、リフロー法は、配線
材料を成膜した後、この成膜された配線材料を再結晶温
度以上かつ融点以下で加熱して軟化させ、配線材料の流
動性を高めて配線溝に流し込むことにより配線材料を配
線溝に埋め込む方法である。高圧リフロー法は、リフロ
ー処理を高圧ガス中で行い、配線材料を接続孔や配線溝
に押し込むことにより配線材料をより深い接続孔や配線
溝に埋め込む技術である。
【0010】特に、Cuの加工性の問題および新たな低
誘電率絶縁膜の適用を考慮に入れると、配線材料に直接
微細加工を施す必要がなく、絶縁膜の埋め込み平坦化を
行う必要のない溝配線技術の利点は大きく、今後の配線
技術の主流になる可能性が高い。
【0011】また、溝配線技術をさらに発展させた技術
として、デュアルダマシン(Dual Damascene)配線技術
がある。このデュアルダマシン配線技術について、次に
説明する。すなわち、図13に示すように、まず、トラ
ンジスタなどの素子や素子分離領域(いずれも図示せ
ず)などが形成されているSi基板111上にSiO2
膜112、エッチングストッパー層としてのSiN膜1
13、およびSiO2 膜114を順次形成した後、これ
らのSiO2 膜112、SiN膜113およびSiO2
膜114を貫通した接続孔115を形成し、さらにSi
2 膜114に配線溝116を形成する。次に、図14
に示すように、全面に下地膜としてのTi/TiN膜1
17を形成した後、Ti/TiN膜117上にAl合金
膜118を形成する。次に、高圧リフロー法によりこの
Al合金膜118を高圧でリフローさせ、Al合金を配
線溝116および接続孔115の内部に一度に埋め込
む。次に、図15に示すように、CMP法により配線溝
116および接続孔115の内部以外の部分のAl合金
膜118およびTi/TiN膜117を除去することに
より、Si基板111上の所定部分と接続された溝配線
を形成する。
【0012】このデュアルダマシン配線技術を実現する
ためには、絶縁膜に狭くて深い、すなわちアスペクト比
の高い接続孔および配線溝を形成する技術と、配線材料
を狭くて深い、すなわちアスペクト比の高い接続孔およ
び配線溝に同時に埋め込む技術とが必要である。特に、
配線材料をアスペクト比の高い接続孔および配線溝に同
時に埋め込む技術については、その埋め込み能力を高め
なければならない。
【0013】このデュアルダマシン配線技術を実現する
ことができれば、接続孔への配線材料の充填と配線パタ
ーンの形成とを同時に行うことができるため、製造コス
トの大幅な削減と、ターンアラウンドタイムの短縮とを
図ることができる。したがって、最終的にこのデュアル
ダマシン配線技術に移行する可能性もある。
【0014】一方、低誘電率材料の開発に関しては、低
誘電率材料として炭素原子(C)およびフッ素原子
(F)を含有する材料が多く、現在のところ、比誘電率
が1.5〜2.5程度の材料が実現されている。このよ
うな材料として具体的には、有機SOG、ポリイミド、
パリレン(Parylene、ポリパラキシリレン)などが知ら
れている。これらの材料の誘電率が低い理由としては、
これらの材料が炭素原子、いわゆるアルキル基を含むこ
とで、材料の密度が下がること、および分子自体の分極
率が低くなることが考えられる。
【0015】また、膜の密度を下げることによって誘電
率を下げる方法も検討されている。すなわち、シリカゲ
ルなどの発泡剤を混入した絶縁膜を形成した後、絶縁膜
に熱処理などを行うことによりその内部に気泡(空隙)
を生じさせ、絶縁膜を構成する絶縁体の体積密度を下げ
ることにより誘電率を下げるというものである。気泡の
比誘電率が1であるため、絶縁膜の単位体積当たりの空
隙の体積を増加させることによって絶縁膜の誘電率を下
げることができる。その結果、比誘電率が1.5程度の
絶縁膜が実現されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の場合においても、低密度の低誘電率膜の機械的強度は
弱く、低誘電率膜に応力が生じることによってその膜が
容易に変形してしまうという問題、すなわち、ヤング率
が低いという問題がある。この低誘電率膜におけるヤン
グ率の低さが、従来のSiO2 膜などの絶縁膜を用いて
形成された多層配線に比べて、さまざまな信頼性の劣化
の原因となっている。以下、この問題点について説明す
る。
【0017】まず、低誘電率薄膜をデュアルダマシン構
造ではない溝配線に適用した場合について説明する。す
なわち、図16に示すように、トランジスタなどの素子
が形成されているSi基板121上の層間絶縁膜122
に接続孔123が形成されており、この接続孔123に
TiN膜124を下地膜としたWプラグ125が埋め込
まれている。これらの層間絶縁膜122およびWプラグ
125上には、エッチングストッパー層としてのSiN
膜126と低誘電率膜からなる層間絶縁膜127とが順
次形成されて設けられており、この層間絶縁膜127に
形成された配線溝128、129、130にはTiN/
Ti膜131a〜131cを下地膜としてそれぞれAl
合金などから構成される溝配線132、133、134
が埋め込まれている。ここで、Wプラグ125はTiN
/Ti膜131bを介して、溝配線133に接続されて
いる。また、溝配線132、133、134および層間
絶縁膜127上にはキャップ層としてのSiO2 膜13
5が設けられている。
【0018】以上のように構成された、低誘電率膜を用
いた溝配線構造を有する半導体装置においては、溝配線
132、133、134を形成した後にこれらの溝配線
132、133、134が受ける熱ストレスによって、
それらの部分にボイドやヒロックが生じることがある。
通常、溝配線はSiO2 膜などの機械的強度に優れた変
形しにくい絶縁膜で覆われているため、これらのボイド
やヒロックなどの変形はある程度抑制されている。しか
しながら、図16に示すように、溝配線132、13
3、134が低誘電率膜のような機械的強度が弱く変形
しやすい材料からなる絶縁膜で覆われている場合には、
溝配線132、133、134にボイドやヒロックなど
の変形が発生しやすくなるため、エレクトロマイグレー
ションなどに代表される通電不良や配線間ショート不良
が生じてしまう。
【0019】これらの通電不良や配線間ショート不良の
うちで、エレクトロマイグレーションによる通電不良は
特に接続孔の近傍で生じやすい。このエレクトロマイグ
レーションによる通電不良の原因について、図17を参
照して説明する。この図17に示す半導体装置において
は、TiN/Ti膜141および下層Al合金層142
により下層溝配線が構成されている。この下層溝配線は
層間絶縁膜143および層間絶縁膜144に覆われてい
る。層間絶縁膜144には接続孔145が形成されてお
り、その内部にはTiN膜146を介してWプラグ14
7が埋め込まれている。また、TiN/Ti膜148お
よび上層Al合金層149により、上層溝配線が構成さ
れている。そして、下層溝配線と上層溝配線とはWプラ
グ147およびTiN/Ti膜148を介して互いに接
続されている。
【0020】図17に示すように、接続孔145の内部
を溝配線の導電材料と異なる導電材料で埋め込んだ場合
には、半導体装置の動作時に、下層溝配線から上層溝配
線に電子が移動するときに、接続孔145の周辺に電子
が異種金属を横切る電流パスが存在するため、配線材料
の原子流束が乱れ、Wプラグ147から上層溝配線に電
子が流れ出る部分でもっとも極端に導電材料の不足が生
じ、ボイド(原子空孔が集合した空隙)150が発生し
やすくなるという問題がある。この問題では、デュアル
ダマシン構造の溝配線のように配線溝と接続孔とが同一
の導電材料で埋め込まれている場合でも、バリアメタル
や密着層などの下地膜が設けられていれば、同様に生じ
る問題である。
【0021】一方、図18に示すように、半導体装置の
動作時に、上層溝配線から下層溝配線に電子が移動する
ときには、上層溝配線からWプラグ147に電子が流れ
込む部分でもっとも極端に導電材料の蓄積が進み、配線
がふくらんで配線間ショート不良を引き起こすといった
問題がある。
【0022】そして、この導電材料が蓄積する部分でふ
くらみが生じることによって、導電材料が不足する部分
も大きく成長することができる。逆に、このふくらみを
抑えることによりボイドの成長を抑えることができる。
すなわち、図19A〜図19Cに示すように、導電材料
の蓄積部分におけるふくらみがその周囲の絶縁膜などに
よって抑え込まれると、上層溝配線の導電材料の蓄積部
分と不足部分との間に、原子の大きな濃度勾配が生じ
る。そのため、図19Dに示すように、エレクトロマイ
グレーションにおける原子流束の向きと逆向きの原子流
束が発生してボイドの成長が抑制される(バックフロー
(Back Flow)効果)。
【0023】以上のことにより、図20に示すように、
低誘電率膜を用いた溝配線を有する半導体装置の信頼
性、特に、溝配線におけるエレクトロマイグレーション
耐性を確保するためには、接続孔の近傍における導電材
料をSiO2 膜やSiN膜などの機械的強度に優れた材
料からなるサイドウォール膜136a〜136fで覆う
必要がある。ところが、配線溝の側壁の全てにSiO2
膜やSiN膜などの機械的強度に優れたサイドウォール
膜を形成すると、低誘電率膜を用いる主な目的である配
線間容量の低減の効果が減少してしまうという問題があ
った。
【0024】したがって、この発明の目的は、機械的強
度が弱い低誘電率膜を溝配線技術に適用した場合でも、
配線間容量の上昇を回避しつつ、エレクトロマイグレー
ションや配線間ショート不良などによる配線信頼性の低
下を効果的に抑制することができる半導体装置およびそ
の製造方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、接続孔および配線溝を有
し、接続孔および配線溝が導電材料で埋め込まれた半導
体装置の製造方法において、半導体基板上に絶縁膜を形
成する工程と、絶縁膜に接続孔を形成する工程と、接続
孔の側壁にサイドウォール膜を形成する工程と、絶縁膜
に配線溝を形成し、その際、サイドウォール膜の少なく
とも一部を配線溝の底面より高い高さまで残すようにす
る工程と、接続孔および配線溝を導電材料で埋め込む工
程とを有することを特徴とするものである。
【0026】この発明の第2の発明は、接続孔および配
線溝を有し、接続孔および配線溝が導電材料で埋め込ま
れた半導体装置の製造方法において、半導体基板上に絶
縁膜を形成する工程と、絶縁膜に接続孔を形成する工程
と、接続孔の側壁にサイドウォール膜を形成する工程
と、接続孔を配線溝の上端より低い高さまで第1の導電
材料で埋め込む工程と、接続孔を第1の導電材料で埋め
込んだ後、絶縁膜に配線溝を形成し、その際、サイドウ
ォール膜の少なくとも一部を配線溝の底面より高い高さ
まで残すようにする工程と、接続孔の上部および配線溝
を第2の導電材料で埋め込む工程とを有することを特徴
とするものである。
【0027】この発明の第3の発明は、接続孔および配
線溝を有し、接続孔および配線溝が導電材料で埋め込ま
れた半導体装置において、接続孔の側壁および接続孔の
上方の部分の配線溝の側壁にサイドウォール膜が設けら
れ、サイドウォール膜の少なくとも一部が配線溝の底面
より高い高さまで設けられていることを特徴とするもの
である。
【0028】また、この発明において、サイドウォール
膜の少なくとも一部が配線溝の底面より高い高さになる
ために、配線溝の少なくとも接続孔の部分における幅が
接続孔の径より小さくなるように形成する。
【0029】また、この発明において、接続孔および配
線溝が形成される絶縁膜は、溝配線における配線間容量
の低減のため、好適には、比誘電率が4以下の絶縁膜、
いわゆる低誘電率膜であり、具体的に、この低誘電率膜
としては、例えばポリイミド、アモルファステフロン
(ポリテトラフルオロエチレン(Poly-tetra-fluoro-et
hylene))、ベンゾシクロブテン(BCB、Benzo-Cycr
o-Buthen)、パリレン(Parylene)、フレア(Flare)
(フッ化アリレンエーテル(Fluorinated-arylene-ethe
r))などの有機系低誘電率材料からなる膜や、シリカゲ
ルなどの発泡剤を混入した絶縁膜、またはそれらの積層
膜が用いられる。
【0030】また、この発明において、好適には、接続
孔の側壁に形成されるサイドウォール膜の比誘電率は4
より大きく、そのヤング率は接続孔および配線溝が形成
される絶縁膜のヤング率より大きい。また、接続孔およ
び配線溝が形成される絶縁膜として低誘電率膜を用いた
場合には、一般に低誘電率膜のヤング率は10GPa未
満であるため、サイドウォール膜としては、好適には、
そのヤング率が10GPa以上の膜を用い、具体的に
は、例えばSiO2 膜、SiN膜、窒化酸化シリコン
(SiON)膜およびフッ化酸化シリコン(SiOF)
膜などのSiの化合物のうちで絶縁材料として知られて
いるものからなる膜、もしくはそれらの積層膜、または
Ti、TiN、Wなどの高融点金属やそれらの化合物か
らなる膜、もしくはそれらの積層膜を用いる。なお、バ
ルクのヤング率ではあるが、サイドウォール膜として用
いられる上述の材料のヤング率については、SiO2
80GPa、Tiが116GPa、Wが411GPaで
あり、低誘電率膜として用いられるテフロンのバルクの
ヤング率が2.5GPaであることから、上述した材料
からなるサイドウォール膜のヤング率はテフロン系の低
誘電率膜のヤング率より大きい。
【0031】また、この発明において、接続孔および配
線溝に埋め込まれる導電材料や第2の導電材料は、具体
的には、AlやAl−Cu、Al−Si、Al−Si−
Cu、Al−Ge(ゲルマニウム)、Al−Si−G
e、Al−Ge−Cu、Al−Cu−Ti、Al−Si
−Ti、Al−Sc(スカンジウム)およびAl−Sc
−CuなどのAl合金、CuやCu−Ti、Cu−Zr
(ジルコニウム)などのCu合金およびAgであり、そ
の下地金属膜は、Ti、TiN、TiON、W、WN、
TiW、TiWN、タンタル(Ta)、TaNなどから
構成される高融点金属膜や、化合物層を単独または複数
含む積層膜で構成する。
【0032】また、この発明において、接続孔の一部に
埋め込まれる導電材料や第1の導電材料は、具体的に
は、W、Al、Cuなどの単体金属、Al−Cu、Al
−Si、Al−Si−Cu、Al−Ge、Al−Si−
Ge、Al−Ge−Cu、Al−Cu−Ti、Al−S
i−Ti、Al−ScおよびAl−Sc−CuなどのA
l合金、およびCu−Ti、Cu−ZrなどのCu合金
であり、これらの単体金属や合金を、Ti、TiN、T
iON、W、WN、TiW、TiWN、TaまたはTa
Nなどからなる高融点金属膜やそれらからなる化合物層
を単独または複数含む積層膜とともに用いることも可能
である。
【0033】上述のように構成されたこの発明において
は、接続孔の側壁に形成されたサイドウォール膜の少な
くとも一部が配線溝の底面より高い高さまで設けられて
いることにより、サイドウォール膜の材料として機械的
強度に優れた材料を用いることで、溝配線の接続孔の部
分およびその近傍を機械的強度に優れた膜で覆うことが
できる。そのため、接続孔の近傍における溝配線のふく
らみを抑制することができるので、ボイドの成長を抑制
することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態
の全図においては、同一または対応する部分には同一の
符号を付す。
【0035】まず、この発明の第1の実施形態によるデ
ュアルダマシン構造を有する半導体装置の製造方法につ
いて説明する。図1から図6はこの第1の実施形態によ
るデュアルダマシン構造を有する半導体装置の製造方法
を示す。
【0036】この第1の実施形態においては、まず、図
1に示すように、例えばトランジスタなどの素子や素子
分離領域(いずれも図示せず)が形成されたSi基板1
上に例えばSiO2 膜のような層間絶縁膜2を形成した
後、下層配線溝3を形成する。この下層配線溝3の底部
は例えばCMP法によって平坦化されており、具体的に
は次のように形成する。
【0037】すなわち、まず、Si基板1上に例えば減
圧CVD法により下層配線溝3の底面までの高さを有す
る層間絶縁膜を形成する。ここで、この層間絶縁膜の形
成におけるCVD条件の一例を挙げると、反応ガスとし
て、シラン(SiH4 )、酸素(O2 )および窒素(N
2 )の混合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ250
sccm、250sccmおよび100sccmとし、
圧力を13.3Pa、基板加熱温度を420℃とする。
次に、例えばCMP法によりこの層間絶縁膜の表面の平
坦化を行う。ここで、このCMP法における研磨の条件
の一例を挙げると、NH4 OHベースでヒュームドシリ
カ含有のスラリーを用いて、研磨圧力を300g/cm
2 、流量を100cc/min、温度を25〜30℃と
し、回転数については定盤を30rpm、研磨ヘッドを
30rpmとする。次に、平坦化された層間絶縁膜の所
定部分に接続孔(図示せず)を形成した後、この接続孔
に例えばブランケットCVD法により例えばWを埋め込
み、続けてエッチバックを行うことによりWプラグ(図
示せず)を形成する。次に、このWプラグが形成された
層間絶縁膜上に、例えばプラズマCVD法により層間絶
縁膜を形成する。ここで、この層間絶縁膜の形成におけ
るCVD条件の一例を挙げると、反応ガスとしてテトラ
エトキシシラン(TEOS、Si−(O−C
2 5 4 )を用い、その流量を50sccmとし、圧
力を333Pa、RFパワーを190W、基板加熱温度
を400℃とする。その後、この層間絶縁膜上に所定形
状のレジストパターンを形成し、このレジストパターン
をマスクとして例えばRIE法によりこの層間絶縁膜を
エッチングすることによって下層配線溝3を形成する。
その後、レジストパターンを除去する。
【0038】次に、スパッタリング法により全面に例え
ば膜厚が20nmのTi膜および例えば膜厚が50nm
のTiN膜を順次形成して、TiN/Ti膜4を形成す
る。ここで、TiN/Ti膜4の形成におけるスパッタ
リング法としては、スパッタ装置内でスパッタターゲッ
トとSi基板1との間の距離を、通常7cm程度のとこ
ろを15cm以上と長くし、スパッタ粒子のSi基板1
への垂直入射成分を増やした方法を用いる(このような
スパッタリング法は、LD (Long Distance)スパッタリ
ング法、またはロングスロースパッタリング法と呼ばれ
る)。ここで、Ti膜の形成におけるスパッタ条件の一
例を挙げると、例えば、雰囲気ガスとしてArの不活性
ガスを用い、その流量を100sccm、圧力を0.4
Pa、DCパワーを6kW、基板加熱温度を400℃と
する。また、このTiN膜の形成におけるスパッタ条件
の一例を挙げると、例えば、雰囲気ガスとしてArとN
2 との混合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ20s
ccm、70sccmとし、圧力を0.4Pa、DCパ
ワーを12kW、基板加熱温度を400℃とする。
【0039】次に、例えばスパッタリング法によりTi
N/Ti膜4上にCuを0.5%含んだAl合金膜を形
成する。このAl合金膜の膜厚は例えば800nmであ
る。ここで、このAl合金膜の形成におけるスパッタ条
件の一例を挙げると、例えば、雰囲気ガスとしてArの
不活性ガスを用い、その流量を100sccmとし、圧
力を0.4Pa、DCパワーを15kW、基板加熱温度
を400℃とする。次に、Si基板1をリフロー炉内に
入れた後、雰囲気ガスとして例えばArなどの不活性ガ
スを、例えば106 Pa以上の高圧で炉内に導入し、4
50℃の温度でほぼ2分間の高圧リフローを行う。これ
によって、Al合金膜がリフローして下層配線溝3にA
l合金が充填される。
【0040】次に、例えばCMP法により、層間絶縁膜
2が露出するまで下層配線溝3の内部以外の部分のAl
合金膜およびTiN/Ti膜4をラッピングすることに
より除去する。ここで、このCMP法による研磨の条件
の一例を挙げると、H2 2ベースでアルミナ(Al2
3 )含有のスラリーを用いて、研磨圧力を100g/
cm2 、流量を100cc/min、温度を25〜30
℃とし、回転数については定盤を30rpm、研磨ヘッ
ドを30rpmとする。以上のようにして、層間絶縁膜
2に下層溝配線5が形成される。
【0041】次に、図2に示すように、層間絶縁膜2お
よび下層溝配線5上に例えばECRプラズマCVD法に
より例えばSiON膜からなる反射防止膜6を形成す
る。この反射防止膜6の膜厚は例えば24nmである。
ここで、反射防止膜6の形成におけるCVD条件の一例
を挙げると、反応ガスとしてシラン(SiH4 )と一酸
化二窒素(N2 O)との混合ガスを用い、それらの流量
をそれぞれ50sccm、25sccmとし、圧力を3
30Pa、RFパワーを800W、基板加熱温度を36
0℃とする。
【0042】次に、反射防止膜6上に、例えばシラノー
ル樹脂と発泡剤とを混合した気泡膜からなる層間絶縁膜
7を形成する。ここで、発泡剤としてはトリフェニルシ
ランや一般式SiHR3 (Rはアルキル基(例えばC2
4 、C3 6 ))で表されるものを用いることができ
る。この気泡膜からなる層間絶縁膜7の形成は具体的に
は次のようにして行う。すなわち、まず、シラノール樹
脂と発泡剤とを混合したものを反射防止膜6上に塗布す
る。次に、例えば200℃の温度で例えば2分間のベー
ク処理と、例えば400℃の温度で例えば2分間のキュ
ア処理とを順次行うことによって、層間絶縁膜7中に気
泡(空隙)を発生させるとともに、層間絶縁膜7を硬化
させる。すでに述べたように、このように層間絶縁膜7
中に比誘電率が1の気泡を形成し、その気泡の体積密度
を増加させることにより、層間絶縁膜7の誘電率を下げ
ることができる。ここで、層間絶縁膜7における気泡の
体積密度は、層間絶縁膜7の比誘電率が4以下になるよ
うに設定される。
【0043】層間絶縁膜7が硬化した後、この層間絶縁
膜7の吸湿を抑えるために、直ちに全面に例えばプラズ
マCVD法により例えばSiN膜からなるエッチングス
トッパー層8を形成する。このエッチングストッパー層
8の膜厚は例えば50nmである。ここで、エッチング
ストッパー層8の形成におけるCVD条件の一例を挙げ
ると、反応ガスとしてSiH4 、NH3 およびN2 の混
合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ180scc
m、500sccmおよび720sccmとし、圧力を
700Pa、RFパワーを350W、基板加熱温度を2
50℃とする。
【0044】次に、エッチングストッパー層8上に、層
間絶縁膜7の形成と同様にして層間絶縁膜9を形成す
る。ここで、層間絶縁膜9における気泡の体積密度は、
層間絶縁膜9の比誘電率が4以下になるように設定され
る。そして、層間絶縁膜9が硬化した後、この層間絶縁
膜9の吸湿を抑えるために、直ちに全面に例えばプラズ
マCVD法により例えばSiO2 膜からなるキャップ層
10を形成する。このキャップ層10の膜厚は例えば5
0nmである。
【0045】以上のように形成された反射防止膜6、層
間絶縁膜7、エッチングストッパー層8、層間絶縁膜9
およびキャップ層10の全体の膜厚は例えば1100n
mである。
【0046】次に、図3に示すように、リソグラフィ工
程によりキャップ層10上に所定形状のレジストパター
ン(図示せず)を形成した後、このレジストパターンを
マスクとして、例えばRIE法により下層溝配線5の上
面が露出するまで3段階に分けてエッチングを行うこと
により、接続孔11を形成する。すなわち、まず、レジ
ストパターン(図示せず)をマスクとして、エッチング
ストッパー層8に達するまでキャップ層10および層間
絶縁膜9のエッチングを順次行う。この層間絶縁膜9の
エッチングにおけるエッチング条件は、エッチングガス
として、八フッ化四炭素(C4 8 )、一酸化炭素(C
O)およびArの混合ガスを用い、それらの流量をそれ
ぞれ10sccm、100sccmおよび200scc
mとし、圧力を6Pa、RFパワーを1600W、基板
温度を20℃とする。次に、同じレジストパターンをマ
スクとしてエッチングストッパー層8のエッチングを行
う。エッチングストッパー層8のエッチングにおけるエ
ッチング条件は、キャップ層10および層間絶縁膜9の
エッチング条件において、さらにO2 ガスを添加したも
のである。具体的には、エッチングガスとして、C4
8 、CO、O2 およびArの混合ガスを用い、それらの
流量をそれぞれ10sccm、100sccm、20s
ccmおよび200sccmとし、圧力を6Pa、RF
パワーを1600W、基板温度を20℃とする。次に、
キャップ層10および層間絶縁膜9のエッチングと同様
にして層間絶縁膜7および反射防止膜6のエッチング
を、下層溝配線5の上面が露出するまで行う。その後、
レジストパターンを除去する。以上のようにして形成さ
れた接続孔11の径は例えば0.45μmであり、アス
ペクト比は例えば2.4である。
【0047】ここで、次の工程でサイドウォール膜を形
成するため、接続孔11の径は設計値よりも大きくなる
ように形成する。また、接続孔11の位置が下層溝配線
5の位置からずれて接続孔11の一部が下層溝配線5か
らはみ出してしまう場合があるが、この場合には、接続
孔11の形成の際に、下層溝配線5の側面の近傍の層間
絶縁膜2の部分が同時に除去されるので、接続孔11の
内部に導電材料を埋め込んでしまえば、この埋め込まれ
た導電材料は下層溝配線5の上面のみならず側面とも接
触して接触面積が十分に確保されるので、電気的特性に
問題は生じない。
【0048】次に、図4に示すように、接続孔11の側
壁に機械的強度に優れた例えばSiO2 膜からなるサイ
ドウォール膜12を形成する。すなわち、まず、全面に
例えばプラズマCVD法により例えば膜厚が100nm
のSiO2 膜を形成する。ここで、このSiO2 膜の形
成におけるCVD条件の一例を挙げると、反応ガスとし
てTEOSを用い、その流量を50sccmとし、圧力
を333Pa、RFパワーを190W、基板加熱温度を
400℃とする。次に、全面エッチバックを行うことに
より、接続孔11の側壁以外の部分のSiO2 膜を除去
し、接続孔11の側壁にSiO2 膜の一部を残すことに
よりサイドウォール膜12を形成する。ここで、このエ
ッチバックの条件の一例を挙げると、エッチングガスと
して、C4 8 、COおよびArの混合ガスを用い、そ
れらの流量をそれぞれ10sccm、100sccmお
よび200sccmとし、圧力を6Pa、RFパワーを
1600W、基板温度を20℃とする。
【0049】次に、キャップ層10上に所定形状のレジ
ストパターン(図示せず)を形成した後、このレジスト
パターンをマスクとして例えばRIE法によりキャップ
層10および層間絶縁膜9をエッチングストッパー層8
までエッチングすることにより、上層配線溝13を形成
する。ここで、図5に示すように、接続孔11の部分お
よびその近傍における上層配線溝13の幅は、接続孔1
1の径よりも狭く、例えば0.37μmに形成する。こ
の際、サイドウォール膜12の一部もエッチングされる
が、サイドウォール膜12の少なくとも一部は上層配線
溝13の上端の高さまで残される。ここで、この上層配
線溝13の形成におけるエッチング条件の一例を挙げる
と、エッチングガスとしてC4 8 、COおよびArの
混合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ10scc
m、100sccmおよび200sccmとし、圧力を
6Pa、RFパワーを1600W、基板温度を20℃と
する。その後、レジストパターンを除去する。なお、接
続孔11の部分およびその近傍以外の部分の上層配線溝
13の幅は特に限定されない。
【0050】次に、下地表面の約1分間のスパッタエッ
チクリーニング処理を行う。このスパッタエッチクリー
ニング処理条件の一例を挙げると、雰囲気ガスとしてA
rの不活性ガスを用い、その流量を100sccmと
し、圧力を0.4Pa、RFバイアスを1000V、基
板加熱温度を400℃とする。
【0051】次に、例えばLDスパッタリング法により
全面にTi膜およびTiN膜を順次形成することにより
TiN/Ti膜14を形成する。このTi膜およびTi
N膜の膜厚は、例えばそれぞれ20nmおよび50nm
である。ここで、Ti膜の形成におけるスパッタ条件の
一例を挙げると、雰囲気ガスとしてArの不活性ガスを
用い、その流量を100sccmとし、圧力を0.4P
a、DCパワーを6kW、基板加熱温度を400℃とす
る。また、TiN膜の形成におけるスパッタ条件の一例
を挙げると、雰囲気ガスとして、ArおよびN2 の混合
ガスを用い、それらの流量をそれぞれ20sccmおよ
び70sccmとし、DCパワーを12kW、基板加熱
温度を400℃とする。
【0052】ここで、全面にTiN/Ti膜14を形成
するのは次のような理由による。すなわち、次の工程
で、キャップ層10上にAl合金膜を形成し、このAl
合金膜を高圧でリフローさせるが、Al合金膜のリフロ
ー処理中にAl合金が酸素に触れて酸化されると、Al
合金の上層配線溝13への埋め込みが阻害される。特
に、上層配線溝13の内部に埋め込まれたAl合金がサ
イドウォール膜12や層間絶縁膜9などの酸化膜に接触
して酸化されると深刻な埋め込み不良を引き起こす。そ
こで、少なくとも上層配線溝13の側壁およびサイドウ
ォール膜12の表面をTiN/Ti膜14で覆い、Al
合金と酸化膜とが接触しないようにすることによってA
l合金の酸化を防止する。
【0053】次に、真空中で連続的に例えばスパッタリ
ング法により、TiN/Ti膜14上にCuを0.5%
含んだAl合金膜を形成する。このAl合金膜の膜厚は
例えば800nmである。ここで、Al合金膜の形成に
おけるスパッタ条件の一例を挙げると、雰囲気ガスとし
てArの不活性ガスを用い、その流量を100sccm
とし、圧力を0.4Pa、DCパワーを15kW、基板
加熱温度を400℃とする。
【0054】ここで、基板加熱温度を400℃と高温に
するのは、次のような理由による。すなわち、Al合金
膜の一部は、次の工程で行われる高圧リフロー法により
上層配線溝13の内部に押し込まれる。この高圧リフロ
ー法によるAl合金膜の上層配線溝13への押し込みの
効果を十分なものとするためには、Al合金膜を形成し
た際に上層配線溝13の内部にボイド(図示せず)が残
るような形状、いわゆるブリッジ形状を形成する必要が
ある。そこで、このブリッジ形状を形成しやすくするた
めに、Al合金膜の形成における基板加熱温度を高くし
て、表面張力によりAl合金膜が変形しやすくなる効果
を助長させるようにする。
【0055】次に、Si基板1をリフロー炉内に入れ、
Al合金膜を高圧でリフローさせる。すなわち、炉内に
おける雰囲気ガスとして例えばArなどの不活性ガス
を、例えば106 Pa以上の高圧で導入し、例えば45
0℃の温度で例えば2分間のリフローを行う。これによ
って、Al合金膜がリフローして上層配線溝13および
接続孔11の内部にAl合金が充填されるとともに、A
l合金膜の表面平坦化が行われる。
【0056】次に、例えばCMP法により、接続孔11
と上層配線溝13との内部以外の部分のAl合金膜およ
びTiN/Ti膜14を、層間絶縁膜9の面が露出する
までラッピングすることにより除去する。このCMP法
による研磨の条件の一例を挙げると、H2 2 ベースで
Al2 3 含有のスラリーを用いて、研磨圧力を100
g/cm2 、流量を100cc/min、温度を25〜
30℃とし、回転数については定盤を30rpm、研磨
ヘッドを30rpmとする。
【0057】以上の工程を経て、気泡膜などの低誘電率
膜から構成される層間絶縁膜9にデュアルダマシン構造
の上層溝配線15が形成される。そして、接続孔11の
側壁に、機械的強度に優れたサイドウォール膜12の少
なくとも一部が上層配線溝13の底面より高い高さま
で、ここでは、上層配線溝13の上端の高さまで連続し
て形成された半導体装置が完成される。
【0058】以上説明したように、この第1の実施形態
によれば、低誘電率膜からなる層間絶縁膜7、9に形成
された接続孔11の側壁に、機械的強度に優れたSiO
2 膜からなるサイドウォール膜12が形成され、その少
なくとも一部が上層配線溝13の上端の高さまで連続し
て設けられていることにより、上層溝配線15と接続孔
11に埋め込まれた導電材料とを機械的強度に優れた材
料からなるサイドウォール膜12で囲むことができるの
で、特に接続孔11の近傍の部分で顕著となるボイドの
発生や成長、または上層溝配線15のふくらみを効果的
に抑制することができる。したがって、層間絶縁膜7、
9を低誘電率膜から形成することによる配線間容量の低
減の効果を保持しつつ、エレクトロマイグレーションや
配線間ショート不良に起因する配線信頼性の低下を効果
的に抑制することができる。
【0059】次に、この発明の第2の実施形態による半
導体装置の製造方法について説明する。図7、図8はこ
の第2の実施形態による半導体装置の製造方法を示す断
面図である。
【0060】この第2の実施形態においては、まず、図
7に示すように、第1の実施形態と同様にして下層溝配
線5まで形成する。
【0061】次に、層間絶縁膜2および下層溝配線5上
に例えばSiON膜からなる反射防止膜6を形成した
後、この反射防止膜6上に比誘電率が4以下である例え
ばフッ素環状樹脂サイトップからなる層間絶縁膜7を形
成する。すなわち、まず、反射防止膜6上に例えばフッ
素環状樹脂サイトップを塗布した後、例えば回転数を5
00rpmとした10秒間のスピンコーティングと、回
転数を3000rpmとした20秒間のスピンコーティ
ングとを順次行う。次に、Si基板1に、例えば250
℃の温度で例えば30秒間のプリベーク処理を行った
後、例えばN2 ガス雰囲気中において、例えば400℃
の温度で例えば30分間のキュア処理を行うことによっ
て層間絶縁膜7を硬化させる。
【0062】層間絶縁膜7が硬化した後、全面に例えば
プラズマCVD法により例えばSiN膜からなるエッチ
ングストッパー層8を形成する。このエッチングストッ
パー層8の膜厚は例えば50nmである。ここで、エッ
チングストッパー層8の形成におけるCVD条件の一例
を挙げると、反応ガスとしてSiH4 、NH3 およびN
2 の混合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ180s
ccm、500sccmおよび720sccmとし、圧
力を700Pa、RFパワーを350W、基板加熱温度
を250℃とする。
【0063】次に、エッチングストッパー層8上に例え
ばフッ素環状樹脂サイトップからなる層間絶縁膜9を上
述した層間絶縁膜7と同様にして形成する。この層間絶
縁膜9の形成後、全面に例えばプラズマCVD法により
例えばSiO2 膜からなるキャップ層10を形成する。
このキャップ層10の膜厚は例えば50nmである。こ
こで、このキャップ層10の形成におけるCVD条件の
一例を挙げると、反応ガスとしてSiH4 およびN2
の混合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ50scc
mおよび25sccmとし、圧力を330Pa、RFパ
ワーを800W、基板加熱温度を360℃とする。
【0064】また、以上のように形成された反射防止膜
6、層間絶縁膜7、エッチングストッパー層8、層間絶
縁膜9およびキャップ層10の全体の膜厚は例えば11
00nmである。
【0065】次に、リソグラフィ工程によりキャップ層
10上に所定形状のレジストパターン(図示せず)を形
成した後、このレジストパターンをマスクとして、例え
ばRIE法によって下層溝配線5の上面が露出するまで
3段階に分けてエッチングを行うことにより、接続孔1
1を形成する。すなわち、まず、レジストパターン(図
示せず)をマスクとして、キャップ層10と層間絶縁膜
9とのエッチングをエッチングストッパー層8に達する
まで順次行う。これらのキャップ層10および層間絶縁
膜9のエッチングにおけるエッチング条件は、エッチン
グガスとして、C4 8 、CO、ArおよびO2 の混合
ガスを用い、それらの流量をそれぞれ12sccm、1
50sccm、200sccmおよび5sccmとし、
圧力を5.3Pa、RFパワーを1700W、基板温度
を20℃とする。次に、同じレジストパターンをマスク
としてエッチングストッパー層8のエッチングを行う。
エッチングストッパー層8のエッチングにおけるエッチ
ング条件の一例を挙げると、エッチングガスとして、C
4 8 、CO、O2 およびArの混合ガスを用い、それ
らの流量をそれぞれ10sccm、100sccm、2
0sccmおよび200sccmとし、圧力を6Pa、
RFパワーを1600W、基板温度を20℃とする。次
に、上述したキャップ層10および層間絶縁膜9のエッ
チングと同様にして、下層溝配線5の上面が露出するま
で層間絶縁膜7および反射防止膜6のエッチングを行
う。その後、レジストパターンを除去する。以上のよう
にして形成された接続孔11の径は例えば0.38μm
であり、アスペクト比は例えば2.9である。
【0066】次に、接続孔11の側壁に機械的強度に優
れた例えばSiO2 膜からなるサイドウォール膜12を
形成する。すなわち、まず、全面に例えばプラズマCV
D法により例えば膜厚が100nmのSiO2 膜を形成
する。ここで、このSiO2膜の形成におけるCVD条
件の一例を挙げると、反応ガスとしてTEOSを用い、
その流量を50sccmとし、圧力を333Pa、RF
パワーを190W、基板加熱温度を400℃とする。次
に、全面エッチバックを行うことにより、接続孔11の
側壁以外の部分のSiO2 膜を除去し、接続孔11の側
壁にSiO2 膜の一部を残すことによりサイドウォール
膜12を形成する。ここで、このエッチバックの条件の
一例を挙げると、エッチングガスとして、C4 8 、C
OおよびArの混合ガスを用い、それらの流量をそれぞ
れ10sccm、100sccmおよび200sccm
とし、圧力を6Pa、RFパワーを1600W、基板温
度を20℃とする。
【0067】次に、下地表面の約1分間のスパッタエッ
チクリーニング処理を行う。このスパッタエッチクリー
ニング処理条件の一例を挙げると、雰囲気ガスとして、
Arの不活性ガスを用い、その流量を100sccmと
し、圧力を0.4Pa、RFバイアスを1000V、基
板加熱温度を200℃とする。
【0068】次に、例えばLDスパッタリング法により
全面にTiN膜16を形成する。このTiN膜16の膜
厚は例えば30nmである。ここで、TiN膜16の形
成におけるスパッタ条件の一例を挙げると、雰囲気ガス
として、ArおよびN2 の混合ガスを用い、それらの流
量をそれぞれ20sccmおよび70sccmとし、圧
力を0.4Pa、DCパワーを12kW、基板加熱温度
を400℃とする。
【0069】次に、TiN膜16上に例えばブランケッ
トCVD法により全面に例えば膜厚が800nmのW膜
を形成することにより接続孔11の内部にWを埋め込
む。ここで、このW膜の形成におけるCVD条件の一例
を挙げると、反応ガスとして六フッ化タングステン(W
6 )、水素(H2 )およびArの混合ガスを用い、そ
れらの流量をそれぞれ80sccm、500sccmお
よび2800sccmとし、圧力を10640Pa、基
板加熱温度を400℃とする。
【0070】次に、全面エッチバックを行うことにより
接続孔11の内部以外の部分のW膜およびTiN膜16
を除去する。この際、エッチバックは、W膜の上面が接
続孔11の上端より低い高さになるまで、すなわち、W
膜の上面がキャップ層10の表面より下に凹むようにな
るまで行う。ここで、このW膜およびTiN膜16のエ
ッチバック条件の一例を挙げると、エッチングガスとし
て、六フッ化硫黄(SF6 )およびArの混合ガスを用
い、それらの流量をそれぞれ110sccmおよび90
sccmとし、圧力を35Pa、RFパワーを275W
とする。これによって、接続孔11の内部にTiN膜1
6を下地膜としたWプラグ17が形成される。
【0071】次に、図8に示すように、キャップ層10
上に所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成し
た後、このレジストパターンをマスクとして例えばRI
E法によりキャップ層10および層間絶縁膜9をエッチ
ングストッパー層8までエッチングすることにより、上
層配線溝13を形成する。ここで、接続孔11およびそ
の近傍の部分における上層配線溝13の幅は、接続孔1
1の径よりも狭く形成し、例えば0.3μmに形成す
る。この際、サイドウォール膜12の一部もエッチング
されるが、サイドウォール膜12の少なくとも一部は上
層配線溝13の上端の高さまで残される。ここで、この
上層配線溝13の形成におけるエッチング条件の一例を
挙げると、エッチングガスとしてC4 8 、CO、Ar
およびO2の混合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ
12sccm、150sccm、200sccmおよび
5sccmとし、圧力を5.3Pa、RFパワーを17
00W、基板温度を20℃とする。その後、レジストパ
ターンを除去する。なお、接続孔11の部分およびその
近傍以外の部分の上層配線溝13の幅は特に限定されな
い。
【0072】次に、下地表面の約1分間のスパッタエッ
チクリーニング処理を行う。このスパッタエッチクリー
ニング処理条件の一例を挙げると、雰囲気ガスとして、
Arの不活性ガスを用い、その流量を100sccmと
し、圧力を0.4Pa、RFバイアスを1000V、基
板加熱温度を200℃とする。
【0073】次に、例えばLDスパッタリング法により
全面にTi膜およびTiN膜を順次形成することにより
TiN/Ti膜18を形成する。このTi膜およびTi
N膜の膜厚は、例えばそれぞれ20nmおよび50nm
である。ここで、Ti膜の形成におけるスパッタ条件の
一例を挙げると、雰囲気ガスとしてArの不活性ガスを
用い、その流量を100sccmとし、圧力を0.4P
a、DCパワーを6kW、基板加熱温度を200℃とす
る。また、TiN膜の形成におけるスパッタ条件の一例
を挙げると、雰囲気ガスとして、ArおよびN2 の混合
ガスを用い、それらの流量をそれぞれ20sccmおよ
び70sccmとし、圧力を0.4Pa、DCパワーを
12kW、基板加熱温度を200℃とする。
【0074】次に、真空中で連続的に例えばスパッタリ
ング法により、TiN/Ti膜18上にCu膜を形成す
る。このCu膜の膜厚は例えば800nmである。ここ
で、Cu膜の形成におけるスパッタ条件の一例を挙げる
と、雰囲気ガスとしてArの不活性ガスを用い、その流
量を100sccmとし、圧力を0.4Pa、DCパワ
ーを15kW、基板加熱温度を200℃とする。なお、
層間絶縁膜7、9を構成しているフッ素環状樹脂サイト
ップは耐熱性が低いため、スパッタエッチクリーニング
処理、TiN/Ti膜18の形成およびCu膜の形成に
おける基板加熱温度は第1の実施形態における基板加熱
温度に比べて低く設定する。
【0075】次に、Si基板1をリフロー炉内に入れ、
Cu膜の約10分間のリフロー処理を行う。具体的に
は、例えばArの不活性ガス雰囲気中において、Cu膜
を、再結晶温度以上の温度で加熱することにより流動性
を高め、上層配線溝13の内部および接続孔11の上部
に流し込む。ここで、このCu膜のリフロー処理におけ
るリフロー条件の一例を挙げると、Arガスの圧力を
0.4Pa、基板加熱温度を380℃とする。
【0076】次に、例えばCMP法により、上層配線溝
13の内部以外の部分のCu膜およびTiN/Ti膜1
8を除去し、上層配線溝13の内部にTiN/Ti膜1
8およびCu膜を残すことにより、上層溝配線19を形
成する。ここで、このCMP法による研磨の条件の一例
を挙げると、H2 2 ベースでAl2 3 含有のスラリ
ーを用いて、研磨圧力を100g/cm2 、流量を10
0cc/min、温度を25〜30℃とし、回転数につ
いては定盤を30rpm、研磨ヘッドを30rpmとす
る。また、上層配線溝13の内部以外の部分のCu膜お
よびTiN/Ti膜18の除去が終了した後、必要に応
じて、上層配線溝13に埋め込まれたCuの酸化を防止
するために、全面に、例えばSiN膜などの構成元素と
してOを含まない材料からなるキャップ層(図示せず)
を形成する。
【0077】以上の工程を経て、接続孔11と上層配線
溝13の側壁の一部とにその少なくとも一部が連続する
ように形成された、機械的強度に優れたサイドウォール
膜12と、上層配線溝13の上端より低い高さにまで埋
め込まれたWプラグ17と、このWプラグ17により下
層溝配線5に接続された上層溝配線19とを有する半導
体装置が完成される。
【0078】この第2の実施形態によれば、接続孔11
に埋め込まれる導電材料と、上層溝配線19を構成する
導電材料とが互いに異なった導電材料である場合におい
ても、層間絶縁膜7、9を低誘電率膜から形成し、サイ
ドウォール膜12を、接続孔11の側壁と上層配線溝1
3の側壁の一部とにその少なくとも一部が連続するよう
に形成していることにより、第1の実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0079】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0080】例えば、上述の実施形態において挙げた数
値、材料および成膜方法はあくまでも例に過ぎず、必要
に応じてこれと異なる数値、材料および成膜方法を用い
てもよい。
【0081】また、例えば上述の実施形態においては、
サイドウォール膜12としてSiO2 膜を用いたが、サ
イドウォール膜としてSiO2 膜を用いる代わりに、T
i膜やTiN膜などの高融点金属膜や、それらの積層膜
を用いるようにしてもよい。また、例えば上述の実施形
態においては、層間絶縁膜2をサイドウォール膜12
を、反応ガスとしてTEOSを用いたプラズマCVD法
により形成しているが、減圧CVD法により形成しても
よい。
【0082】また、例えば上述の第1および第2の実施
形態においては、上層溝配線15、19を下層溝配線5
に接続させているが、上層溝配線15、19を、例えば
トランジスタの拡散層やゲート電極などと接続させるよ
うにしてもよい。
【0083】また、例えば上述の第2の実施形態におい
ては、基板加熱温度を380℃としてCu膜のリフロー
を行っているが、低温でのCu膜のリフロー処理は時間
がかかるため、まとめてバッチ処理を行うようにしても
よい。また、例えば上述の第2の実施形態においては、
真空中で連続的にスパッタリング法によりCu膜の形成
を行っているが、Cu膜が一度大気に触れてしまった場
合には、Cu膜の表面に酸化膜が形成されてしまうた
め、H2 ガスなどを添加した還元雰囲気中で熱処理を行
い、Cu膜のリフロー処理をCu膜の表面に形成された
酸化膜を還元しながら行うようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、接続孔の側壁に配線溝の底面より高い高さのサイド
ウォール膜を形成していることにより、接続孔や配線溝
を形成する絶縁膜として機械的強度が弱く誘電率が低い
材料を用いた場合においても、サイドウォール膜を構成
する材料として機械的強度に優れた材料を用いることに
よって、配線間容量を下げつつ、接続孔の近傍における
エレクトロマイグレーション耐性の劣化や配線間ショー
トに起因した配線信頼性の低下を、効果的に抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図7】この発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図9】従来の技術における溝配線の形成方法を説明す
るための断面図である。
【図10】従来の技術における溝配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図11】従来の技術における溝配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図12】従来の技術における溝配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図13】従来の技術におけるデュアルダマシン構造を
説明するための断面図である。
【図14】従来の技術におけるデュアルダマシン構造を
説明するための断面図である。
【図15】従来の技術におけるデュアルダマシン構造を
説明するための断面図である。
【図16】従来の技術における溝配線技術の問題点を説
明するための断面図である。
【図17】従来の半導体装置の問題点を説明するための
断面図である。
【図18】従来の半導体装置の問題点を説明するための
断面図である。
【図19】バックフロー効果を説明するための図であ
る。
【図20】従来の技術における溝配線技術の問題点を説
明するための断面図である。
【符号の説明】
1・・・Si基板、2、7、9・・・層間絶縁膜、5・
・・下層溝配線、8・・・エッチングストッパー層、1
0・・・キャップ層、11・・・接続孔、12・・・サ
イドウォール膜、13・・・上層配線溝、15、19・
・・上層溝配線

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続孔および配線溝を有し、上記接続孔
    および上記配線溝が導電材料で埋め込まれた半導体装置
    の製造方法において、 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 上記絶縁膜に上記接続孔を形成する工程と、 上記接続孔の側壁にサイドウォール膜を形成する工程
    と、 上記絶縁膜に上記配線溝を形成し、その際、上記サイド
    ウォール膜の少なくとも一部を上記配線溝の底面より高
    い高さまで残すようにする工程と、 上記接続孔および上記配線溝を導電材料で埋め込む工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記サイドウォール膜が絶縁膜であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記絶縁膜の少なくとも一部の比誘電率
    が4以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記サイドウォール膜の比誘電率が4よ
    り大きいことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 上記サイドウォール膜のヤング率が上記
    絶縁膜のヤング率よりも大きいことを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記配線溝を、少なくとも上記接続孔の
    部分における線幅が上記接続孔の径より小さくなるよう
    に形成することにより、上記サイドウォール膜の少なく
    とも一部を上記配線溝の底面より高い高さまで残すこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 接続孔および配線溝を有し、上記接続孔
    および上記配線溝が導電材料で埋め込まれた半導体装置
    の製造方法において、 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 上記絶縁膜に上記接続孔を形成する工程と、 上記接続孔の側壁にサイドウォール膜を形成する工程
    と、 上記接続孔を上記配線溝の上端より低い高さまで第1の
    導電材料で埋め込む工程と、 上記接続孔を上記第1の導電材料で埋め込んだ後、上記
    絶縁膜に上記配線溝を形成し、その際、上記サイドウォ
    ール膜の少なくとも一部を上記配線溝の底面より高い高
    さまで残すようにする工程と、 上記接続孔の上部および上記配線溝を第2の導電材料で
    埋め込む工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 上記サイドウォール膜が絶縁膜であるこ
    とを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記絶縁膜の少なくとも一部の比誘電率
    が4以下であることを特徴とする請求項7記載の半導体
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記サイドウォール膜の比誘電率が4
    より大きいことを特徴とする請求項7記載の半導体装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記サイドウォール膜のヤング率が上
    記絶縁膜のヤング率よりも大きいことを特徴とする請求
    項7記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記配線溝を、少なくとも上記接続孔
    の部分における線幅が上記接続孔の径より小さくなるよ
    うに形成することにより、上記サイドウォール膜の少な
    くとも一部を上記配線溝の底面より高い高さまで残すこ
    とを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 接続孔および配線溝を有し、上記接続
    孔および上記配線溝が導電材料で埋め込まれた半導体装
    置において、 上記接続孔の側壁および上記接続孔の上方の部分の上記
    配線溝の側壁にサイドウォール膜が設けられ、上記サイ
    ドウォール膜の少なくとも一部が上記配線溝の底面より
    高い高さまで設けられていることを特徴とする半導体装
    置。
  14. 【請求項14】 上記サイドウォール膜が絶縁膜である
    ことを特徴とする請求項13記載の半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 上記接続孔および上記配線溝が形成さ
    れている絶縁膜の少なくとも一部の比誘電率が4以下で
    あることを特徴とする請求項13記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 上記サイドウォール膜の比誘電率が4
    より大きいことを特徴とする請求項13記載の半導体装
    置。
  17. 【請求項17】 上記サイドウォール膜のヤング率が上
    記絶縁膜のヤング率よりも大きいことを特徴とする請求
    項13記載の半導体装置。
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