JPH1153739A - フォーカスサーボ装置および光学式記録再生装置 - Google Patents

フォーカスサーボ装置および光学式記録再生装置

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JPH1153739A
JPH1153739A JP20618597A JP20618597A JPH1153739A JP H1153739 A JPH1153739 A JP H1153739A JP 20618597 A JP20618597 A JP 20618597A JP 20618597 A JP20618597 A JP 20618597A JP H1153739 A JPH1153739 A JP H1153739A
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signal
error signal
servo
inclination
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JP20618597A
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Tsutomu Yamada
力 山田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】確実にフォーカスサーボの引き込みを行うこと
ができるフォーカスサーボ装置およびそれを用いた光学
式記録再生装置を提供することにある。 【解決手段】ピーク位置から所定単位時間間隔でフォー
カスエラー信号の傾きを求める傾き検出回路12と、信
号S12を受けて各分割単位毎に求められたフォーカス
エラー信号の傾きが設定範囲内にある場合に第1の起動
信号S13を出力する判定回路13と、信号S12を受
けて合焦点位置に達した場合には第2の起動信号S14
を出力する合焦点位置検出回路14と、第1の起動信号
S13または第2の起動信号S14としての起動信号S
15を受けてA/Dコンバータ11から出力された8ビ
ットのデジタル信号S11を取り込み、取り込んだデジ
タル信号をクロックに同期してサーボフィルタ17に出
力する入力レジスタ16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Dis
c)プレーヤ等の光学式ディスク装置等に採用されるフォ
ーカスサーボ装置およびそれを用いた磁気記録再生装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学式ディスクプレーヤ、たとえばCD
プレーヤでは、ディスク面に照射されたレーザ光の反射
光をもとに、いわゆるRF信号が生成される。このRF
信号は、ディスク面に照射された光の反射光を、フォト
ディテクタなどの受光素子を介して、反射光の強弱を電
圧に変換することで生成される信号である。RF信号
は、ディスク面のピットに光が照射されているときは、
反射光が減衰され低いレベルとなり、ピットでない部分
に光が照射されているときは、光の大部分が反射するの
で高いレベルとなる。
【0003】このRF信号は、RFアンプで生成される
が、RFアンプでは、フォーカスアクチュエータの駆動
に用いられるフォーカスエラー信号FEおよびトラッキ
ングアクチュエータの駆動に用いられるトラッキングエ
ラー信号TEが生成される。そして、これらRF信号、
フォーカスエラー信号FEおよびトラッキングエラー信
号TEはサーボ回路に供給され、これによりフォーカス
アクチュエータおよびトラッキングアクチュエータの駆
動制御が行われる。
【0004】ところで、ディスク面にレーザ光を照射す
る光ピックアップには、レーザ光をディスクの所望の位
置に収束させるフォーカスレンズが設けられており、サ
ーボ回路には、フォーカスレンズとディスクとを所定の
距離に保持するためにフォーカスサーボのオン・オフを
行うフォーカスサーボ系回路が設けられている。
【0005】この種のフォーカスサーボ装置としては、
一般的に、特公昭63−13261号公報に開示されて
いるものが知られている。このフォーカスサーボ装置
は、合焦点位置よりもディスクから離れた点にフォーカ
スレンズが位置した時に発生する、図5に示すようなフ
ォーカスエラー信号FEと同極性でかつ1つの極値の絶
対値よりも小さい絶対値の基準電圧Vref とフォーカス
エラー信号FEとを比較し、一の状態から他の状態に、
または、他の状態から一の状態に変化する出力信号を発
生する比較器と、フォーカスレンズがフォーカスエラー
信号FEが1つの極値を示す時の位置よりも合焦点位置
に近づいた位置における比較器の出力信号の変化する点
を検出し、制御信号を出力する検出器と、制御信号に応
じてフォーカスサーボループをクローズするスイッチと
を備えている。
【0006】このような構成を有するフォーカスサーボ
装置によれば、フォーカスサーボループを起動、すなわ
ちフォーカスサーボをオンする時期が、いわゆるS字特
性を有するフォーカスエラー信号FEそのものと比較器
とによって合焦点位置よりもわずかにディスクから離れ
た近傍点が検出されて決定される。このため、ディスク
や受光素子等の影響を抑制してフォーカスサーボに引き
込みを行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たフォーカスサーボ装置では、フォーカスエラー信号F
Eと基準電圧Vref との比較結果に基づき、合焦点位置
近傍点を検出してフォーカスサーボをオンにしているこ
とから、フォーカスエラー信号FEの変動等の影響を受
けて、かならずしもS字特性を有するフォーカスエラー
信号FEに追従した合焦点位置近傍点の検出ということ
ができず、また合焦点位置近傍点の検出にバラツキが生
じするおそれがある。その結果、正確にフォーカスサー
ボの引き込みを行うことができるとはいい難い。また、
バラツキを補償するための回路を設けることもできる
が、これでは回路の複雑化、回路規模の増大等の不利益
がある。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、回路の複雑化、回路規模の増大
等を招くことなくディスクや受光素子等の影響を受けず
に確実にフォーカスサーボの引き込みを行うことができ
るフォーカスサーボ装置および光学式記録再生装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、光源から照射された光をフォーカスレン
ズを介して記録媒体面に収束させるためのフォーカスサ
ーボ装置であって、上記フォーカスレンズが合焦点位置
にあるときにゼロとなり、上記フォーカスレンズの上記
合焦点位置の前後に位置する時にそれぞれ極性の異なる
信号が発生するとともに、上記極性の異なるそれぞれの
信号が1つの極値を経て上記合焦点位置から離れるにつ
れてゼロに接近する特性を有するフォーカスエラー信号
を発生する手段と、上記フォーカスレンズが上記フォー
カスエラー信号が上記1つの極値を示す時の位置よりも
上記合焦点位置に近づいた少なくとも1つの位置におけ
る傾きを検出する傾き検出手段と、上記傾き検出手段で
検出結果に基づき、検出した傾きがあらかじめ設定した
範囲内になったときまたは合焦点位置に達したときにフ
ォーカスサーボループをクローズさせる手段とを有す
る。
【0010】また、本発明では、上記傾き検出手段の傾
き検出を開始する上記1つの極値はフォーカスエラー信
号のピーク値である。
【0011】また、本発明は、フォーカスレンズを介し
て記録媒体面に照射された光の反射光レベルに応じて得
られたフォーカスエラー信号を、サーボオン状態時にサ
ーボフィルタに入力させて、フォーカスレンズと記録媒
体面とを所定の距離に保持するためのドライブ出力を得
るフォーカスサーボ装置であって、アナログフォーカス
エラー信号をデジタルフォーカスエラー信号に変換する
アナログ/デジタルコンバータと、上記デジタルフォー
カスエラー信号を受けて、上記フォーカスレンズが上記
フォーカスエラー信号が1つの極値を示す時の位置より
も合焦点位置に近づいた位置における傾きを所定の時間
間隔で検出する傾き検出回路と、上記傾き検出回路で検
出した傾きがあらかじめ設定した範囲内になったときに
第1の起動信号を出力する判定回路と、上記傾き検出回
路の検出結果に基づき合焦点位置に達したか否かを判別
し、合焦点位置に達した場合に第2の起動信号を出力す
る合焦点位置検出回路と、上記第1または第2の起動信
号を受けて上記アナログ/デジタルコンバータによるデ
ジタルフォーカスエラー信号を入力して、所定のタイミ
ングで上記サーボフィルタに入力させる入力レジスタと
を有する。
【0012】また、本発明は、光源から照射された光を
フォーカスレンズを介して記録媒体面に収束させてデー
タの記録、再生のうち少なくとも再生動作を行う光学式
記録再生装置であって、上記フォーカスレンズが合焦点
位置にあるときにゼロとなり、上記フォーカスレンズの
上記合焦点位置の前後に位置する時にそれぞれ極性の異
なる信号が発生するとともに、上記極性の異なるそれぞ
れの信号が1つの極値を経て上記合焦点位置から離れる
につれてゼロに接近する特性を有するフォーカスエラー
信号を発生する手段と、上記フォーカスレンズが上記フ
ォーカスエラー信号が上記1つの極値を示す時の位置よ
りも上記合焦点位置に近づいた少なくとも1つの位置に
おける傾きを検出する傾き検出手段と、上記傾き検出手
段の検出結果に基づき、検出した傾きがあらかじめ設定
した範囲内になったときまたは合焦点位置に達したとき
にフォーカスサーボループをクローズさせる手段とを有
するフォーカスサーボ装置とを備えている。
【0013】また、本発明は、光源から照射された光を
フォーカスレンズを介して記録媒体面に収束させてデー
タの記録、再生のうち少なくとも再生動作を行う光学式
記録再生装置であって、フォーカスレンズを介して記録
媒体面に照射された光の反射光レベルに応じて上記フォ
ーカスレンズが合焦点位置にあるときにゼロとなり、上
記フォーカスレンズの上記合焦点位置の前後に位置する
時にそれぞれ極性の異なる信号が発生するとともに、上
記極性の異なるそれぞれの信号が1つの極値を経て上記
合焦点位置から離れるにつれてゼロに接近する特性を有
するアナログフォーカスエラー信号を発生するRFアン
プと、上記アナログフォーカスエラー信号をデジタルフ
ォーカスエラー信号に変換するアナログ/デジタルコン
バータと、上記デジタルフォーカスエラー信号を受け
て、上記フォーカスレンズが上記フォーカスエラー信号
が1つの極値を示す時の位置よりも合焦点位置に近づい
た位置における傾きを所定の時間間隔で検出する傾き検
出回路と、上記傾き検出手段で検出した傾きがあらかじ
め設定した範囲内になったときに第1の起動信号を出力
する判定回路と、上記傾き検出手段で検出結果に基づき
合焦点位置に達したか否かを判別し、合焦点位置に達し
た場合に第2の起動信号を出力する合焦点位置検出回路
と、上記第1または第2の起動信号を受けて上記アナロ
グ/デジタルコンバータによるデジタルフォーカスエラ
ー信号を入力して、所定のタイミングで上記サーボフィ
ルタに入力させフォーカスレンズと記録媒体面とを所定
の距離に保持させる入力レジスタとを有するサーボ回路
とを備えている。
【0014】本発明によれば、光源から出射され、フォ
ーカスレンズを介して記録媒体面に照射された光の反射
光レベルに応じて、フォーカスレンズが合焦点位置にあ
るときにゼロとなり、フォーカスレンズの上記合焦点位
置の前後に位置する時にそれぞれ極性の異なる信号が発
生されるとともに、この極性の異なるそれぞれの信号が
1つの極値を経て合焦点位置から離れるにつれてゼロに
接近する特性を有するフォーカスエラー信号が生成さ
れ、傾き検出手段に入力される。傾き検出手段では、フ
ォーカスレンズがフォーカスエラー信号が1つの極値、
たとえばピーク値を示す時の位置よりも上記合焦点位置
に近づいた少なくとも1つの位置における傾きが検出さ
れる。そして、検出した傾きがあらかじめ設定した範囲
内になったときに、フォーカスサーボループがクローズ
される。これにより、フォーカスレンズと記録媒体面と
が所定の距離(合焦点距離)を保持するように調整され
る。なお、合焦点位置に達するまでに設定範囲内の傾き
がない場合には、合焦点位置に達したときにフォーカス
サーボループが強制的にはクローズされる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るトラッキン
グサーボ回路が適用される光学式ディスクプレーヤの構
成例を示すシステムブロック図である。
【0016】図1において、ディスク1の記録情報は、
光ピックアップ2によって読み取られる。光ピックアッ
プ2は、ディスク1に照射する光ビームをディスク面上
に収束させるべくフォーカスレンズ(対物レンズ)をそ
の光軸方向において駆動するフォーカスアクチュエー
タ、ディスク面上に収束された光ビームスポットをディ
スク1の半径方向において移動させるトラッキングアク
チュエータ、ディスク1に照射した3つの光ビームに基
づくディスク面からの反射光ビームを受光する光検出器
等を内蔵し、ディスク1の半径方向に移動可能に設けら
れている。
【0017】光ピックアップに内蔵の光検出器は、図2
に示すように、3つの光ビームのうち、メインビームに
基づく反射光ビームを受光する一体化された4個のフォ
トダイオードA〜D、およびその両側に2つの光ビーム
に基づく反射光ビームを受光する一対のフォトダイオー
ドE,Fから構成されている。4個のフォトダイオード
A〜Dに各出力および一対のフォトダイオードE,Fの
各出力はRFアンプ3に供給される。
【0018】RFアンプ3は、4個のフォトダイオード
A〜Dの各出力に基づいて、フォーカスアクチュエータ
の駆動に用いられるフォーカスエラー信号FEおよびR
F信号を生成され、一対のフォトダイオードE,Fの各
出力に基づいてトラッキングアクチュエータの駆動に用
いられるトラッキングエラー信号TEを生成する。そし
て、これらRF信号、フォーカスエラー信号FEおよび
トラッキングエラー信号TEを、デジタルサーボ回路4
に出力する。なお、RF信号は図示しない再生処理系に
も出力されて、デジタルデータの復調に用いられる。
【0019】たとえばフォーカスエラー信号FEは、図
5に示すように、フォーカスレンズが合焦点位置にある
ときにゼロとなり、フォーカスレンズの合焦点位置の前
後に位置する時にそれぞれ極性が異なり、極性の異なる
それぞれの信号が1つの極値を経て合焦点位置から離れ
るにつれてゼロに接近する特性を有する。
【0020】デジタルサーボ回路4は、反射光に基づい
てRFアンプ3で生成されるRF信号が一定レベル以上
になったことを示す信号FOKを生成し、トラッキング
サーボ系およびフォーカスサーボ系に供給する。信号F
OKは、RF信号が一定レベル以上になったらハイレベ
ルに設定され、何らかの原因で反射光を得られずRF信
号が一定レベル以下になったらローレベルに設定され
る。フォーカスサーボ系では、信号FOKはフォーカス
サーチ動作を行うときにディスク面からの反射光がある
程度以上得られていることを確認するために用いられ
る。また、トラッキングサーボ系では、フォトダイオー
ドE,Fの感度等のアンバランスの補正制御に用いられ
る。具体的には、信号FOKがローレベルの場合には補
正動作を停止させる。
【0021】フォーカスサーボ系は、アナログ信号であ
るフォーカスエラー信号FEをデジタル信号に変換し、
このデジタル信号に基づき時間軸上でフォーカスエラー
信号の1つの極値を示す位置(傾きゼロの位置)から少
なくとも合焦点位置(傾きがマイナス方向に最大の位
置)までを複数に分割して、各分割単位毎に、フォーカ
スエラー信号の傾きを求め、求めた傾きがあらかじめ設
定した範囲内にあるときに、そこを合焦点近傍点領域と
して認識して、フォーカスサーボループを起動、すなわ
ちフォーカスサーボをオンにしてフォーカスアクチュエ
ータを駆動し、フォーカス調整を行う。
【0022】システムコントローラ5は、マイクロプロ
セッサにより構成され、デジタルサーボ回路4の制御
等、システム全体の制御を行う。
【0023】図3は、本発明に係る光学式ディスクプレ
ーヤのフォーカスサーボ回路の一実施形態を示すブロッ
ク図であり、デジタルサーボ回路4の一部分を構成して
いる。すなわち、フォーカスサーボ回路10は、A/D
コンバータ11、傾き検出回路12、判定回路13、合
焦点位置検出回路14、ORゲート15、入力レジスタ
16、フォーカスサーボフィルタ17、およびドライブ
信号生成回路18により構成されている。
【0024】A/Dコンバータ11は、RFアンプ3か
らのアナログ信号であるフォーカスエラー信号FEをデ
ジタル信号に変換し、信号S11として傾き検出回路1
2および入力レジスタ16に出力する。
【0025】傾き検出回路12は、A/Dコンバータ1
1によるデジタル信号S11に基づき、時間軸上でフォ
ーカスエラー信号の1つの極値、具体的にはピーク位置
を検出し、図4に示すように、このピーク位置から所定
単位時間間隔でフォーカスエラー信号の傾き(マイナス
の傾き)を求め、その結果を信号S12として判定回路
13および合焦点位置検出回路14に出力する。なお、
この傾き演算は少なくとも傾きが最大となる合焦点位置
までは行う。
【0026】判定回路13は、傾き検出回路12による
信号S12を受けて、各分割単位毎に求められたフォー
カスエラー信号の傾きがあらかじめ設定した傾きの範囲
内にあるか否かの判別を行い、求めた傾きが設定範囲内
にある場合には、合焦点近傍点領域として認識して、フ
ォーカスサーボループを起動、すなわちフォーカスサー
ボをオンにするためのパルス状の第1の起動信号S13
を出力する。
【0027】合焦点位置検出回路14は、傾き検出回路
12による信号S12を受けて、合焦点位置に達したか
否かを判別し、合焦点位置に達したと判別したならばパ
ルス状の第2の起動信号S14を出力する。
【0028】ORゲート15は、判定回路13による第
1の起動信号S13および合焦点検出回路14による第
2の起動信号S14を第2の起動信号S14の論理和を
とり起動信号S15として入力レジスタ16に出力す
る。
【0029】入力レジスタ16は、起動信号S15、す
なわち判定回路13による第1の起動信号S13および
合焦点位置検出回路14による第2の起動信号S14が
非アクティブのときはクリア状態に保持され、アクティ
ブの起動信号S15、すなわち第1の起動信号S13ま
たは第2の起動信号S14を受けてクリア端子がオフと
なって動作状態となり、A/Dコンバータ11から出力
された8ビットのデジタル信号S11(フォーカスエラ
ー信号)を取り込み、取り込んだデジタル信号をクロッ
クに同期してサーボフィルタ17に出力する。
【0030】次に、上記構成におけるフォーカスサーボ
系の動作を説明する。光ピックアップ2からフォーカス
レンズを介して出射されたレーザ光は、ディスク1に照
射され、その反射戻り光が光ピックアップ2のフォトデ
ィテクタで受光される。そして、一体化された4個のフ
ォトダイオードA〜Dの各出力および一対のフォトダイ
オードE,Fの各出力はRFアンプ3に供給される。
【0031】RFアンプ3においては、4個のフォトダ
イオードA〜Dの各出力に基づいて、フォーカスアクチ
ュエータの駆動に用いられるフォーカスエラー信号FE
およびRF信号が生成され、一対のフォトダイオード
E,Fの各出力に基づいてトラッキングアクチュエータ
の駆動に用いられるトラッキングエラー信号TEが生成
される。そして、これらRF信号、フォーカスエラー信
号FEおよびトラッキングエラー信号TEは、デジタル
サーボ回路4に出力される。また、RF信号は図示しな
い再生処理系にも出力されて、デジタルデータの復調に
用いられる。
【0032】デジタルサーボ回路4においては、入力レ
ジスタ16はクリア状態にある。そして、アナログ信号
であるフォーカスエラー信号FEがA/Dコンバータ1
1に入力され、ここでデジタル信号S11に変換されて
傾き検出回路12および入力レジスタ16に出力され
る。
【0033】傾き検出回路12では、A/Dコンバータ
11によるデジタル信号S11に基づき、時間軸上でフ
ォーカスエラー信号のピーク位置が検出され、このピー
ク位置から所定単位時間間隔でフォーカスエラー信号の
傾き(マイナスの傾き)が求めれ、その結果が信号S1
2として判定回路13および合焦点位置検出回路14に
出力される。
【0034】判定回路13においては、傾き検出回路1
2による信号S12を受けて、各分割単位毎に求められ
たフォーカスエラー信号の傾きがあらかじめ設定した傾
きの範囲内にあるか否かの判別が行われる。この判別の
結果、求めた傾きが設定範囲内にある場合には、合焦点
近傍点領域であるとして認識され、フォーカスサーボル
ープを起動するためのパルス状の第1の起動信号S13
が生成されてORゲート15に出力される。
【0035】また、合焦点位置検出回路14では、傾き
検出回路12による信号S12を受けて、合焦点位置に
達したか否かの判別が行われる。その結果、合焦点位置
に達したと判別されたならばパルス状の第2の起動信号
S14がORゲート15に出力される。
【0036】そして、ORゲート15から、判定回路1
3による第1の起動信号S13または合焦点検出回路1
4による第2の起動信号S14が起動信号S15として
入力レジスタ16に出力される。
【0037】入力レジスタ16では、起動信号S15を
最初に受けたとき、すなわち通常は第1の起動信号S1
3でありが、検出した傾きが設定範囲内にはいらず合焦
点位置になっても第1の起動信号S13の出力が行われ
ない場合には、第2の起動信号S14が起動信号S15
として最初に入力されたときに、クリア端子がオフとな
って動作状態となり、A/Dコンバータ11から出力さ
れた8ビットのデジタル信号S11(フォーカスエラー
信号)の取り込みが行われる。そして、取り込んだデジ
タル信号がクロックに同期してサーボフィルタ17に出
力され、さらにサーボフィルタ17の出力信号に基づい
てドライブ信号生成回路18でドライブ出力が得られ
る。これによりフォーカスアクチュエータの駆動制御が
行われ、フォーカスレンズの位置が合焦点位置に調整さ
れる。
【0038】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、A/Dコンバータ11によるデジタル信号S11に
基づき、時間軸上でフォーカスエラー信号の1つの極値
であるピーク位置を検出し、このピーク位置から所定単
位時間間隔でフォーカスエラー信号の傾きを求める傾き
検出回路12と、傾き検出回路12による信号S12を
受けて、各分割単位毎に求められたフォーカスエラー信
号の傾きがあらかじめ設定した傾きの範囲内にあるか否
かの判別を行い、求めた傾きが設定範囲内にある場合に
は、合焦点近傍点領域として認識して、フォーカスサー
ボループを起動するための第1の起動信号S13を出力
する判定回路13と、傾き検出回路12による信号S1
2を受けて、合焦点位置に達したか否かを判別し、合焦
点位置に達したと判別したならばパルス状の第2の起動
信号S14を出力する合焦点位置検出回路14と、判定
回路13による第1の起動信号S13および合焦点検出
回路14による第2の起動信号S14を第2の起動信号
S14の論理和をとり起動信号S15として入力レジス
タ16に出力するORゲート15と、起動信号S15が
非アクティブのときはクリア状態に保持され、起動信号
S15を受けてクリア端子がオフとなって動作状態とな
り、A/Dコンバータ11から出力された8ビットのデ
ジタル信号S11(フォーカスエラー信号)を取り込
み、取り込んだデジタル信号をクロックに同期してサー
ボフィルタ17に出力する入力レジスタ16を設けたの
で、フォーカスサーボループを起動、すなわちフォーカ
スサーボをオンする時期が、合焦点位置よりもわずかに
ディスクから離れた近傍点が検出されて決定される。ま
た、合焦点位置近傍点が検出されなかった場合でも、合
焦点位置に達したときにはかならずフォーカスサーボが
オンとなるように制御される。そして、基準電圧との比
較ではなくS字特性を持つフォーカスエラー信号の傾き
を求めて合焦点位置近傍点を検出してフォーカスサーボ
をオンにしていることから、フォーカスエラー信号FE
の変動等の影響を受けず、フォーカスエラー信号FEに
追従した合焦点位置近傍点の検出をバラツキなく行うこ
とできる。その結果、ディスクや受光素子等の影響を受
けずに正確にフォーカスサーボの引き込みを行うことが
でき、また、回路の簡単化、回路規模の縮小を図れる利
点がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスクや受光素子等の影響を受けずに確実にフォーカ
スサーボの引き込みを行うことができる利点がある。ま
た、回路の簡単化、回路規模の縮小を図れる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォーカスサーボ装置が適用され
る光学式ディスクプレーヤの構成例を示すシステムブロ
ック図である。
【図2】図1の光ピックアップ内のフォトダイオードの
配置図である。
【図3】本発明に係る光学式ディスクプレーヤのフォー
カスサーボ回路の一実施形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る傾き検出回路の機能を説明するた
めの図である。
【図5】フォーカスエラー信号を説明するための波形図
である。
【符号の説明】
1…ディスク、2…光ピックアップ、3…RFアンプ、
4…デジタルサーボ回路、5…システムコントローラ、
10…フォーカスサーボ回路、11…A/Dコンバー
タ、12…傾き検出回路、13…判定回路、14…合焦
点位置検出回路、15…ORゲート、16…入力レジス
タ、17…サーボフィルタ、18…ドライブ信号生成回
路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から照射された光をフォーカスレン
    ズを介して記録媒体面に収束させるためのフォーカスサ
    ーボ装置であって、 上記フォーカスレンズが合焦点位置にあるときにゼロと
    なり、上記フォーカスレンズの上記合焦点位置の前後に
    位置する時にそれぞれ極性の異なる信号が発生するとと
    もに、上記極性の異なるそれぞれの信号が1つの極値を
    経て上記合焦点位置から離れるにつれてゼロに接近する
    特性を有するフォーカスエラー信号を発生する手段と、 上記フォーカスレンズが上記フォーカスエラー信号が上
    記1つの極値を示す時の位置よりも上記合焦点位置に近
    づいた少なくとも1つの位置における傾きを検出する傾
    き検出手段と、 上記傾き検出手段で検出結果に基づき、検出した傾きが
    あらかじめ設定した範囲内になったときまたは合焦点位
    置に達したときにフォーカスサーボループをクローズさ
    せる手段とを有するフォーカスサーボ装置。
  2. 【請求項2】 上記傾き検出手段の傾き検出を開始する
    上記1つの極値はフォーカスエラー信号のピーク値であ
    る請求項1記載のフォーカスサーボ装置。
  3. 【請求項3】 フォーカスレンズを介して記録媒体面に
    照射された光の反射光レベルに応じて得られたフォーカ
    スエラー信号を、サーボオン状態時にサーボフィルタに
    入力させて、フォーカスレンズと記録媒体面とを所定の
    距離に保持するためのドライブ出力を得るフォーカスサ
    ーボ装置であって、 アナログフォーカスエラー信号をデジタルフォーカスエ
    ラー信号に変換するアナログ/デジタルコンバータと、 上記デジタルフォーカスエラー信号を受けて、上記フォ
    ーカスレンズが上記フォーカスエラー信号が1つの極値
    を示す時の位置よりも合焦点位置に近づいた位置におけ
    る傾きを所定の時間間隔で検出する傾き検出回路と、 上記傾き検出回路で検出した傾きがあらかじめ設定した
    範囲内になったときに第1の起動信号を出力する判定回
    路と、 上記傾き検出回路の検出結果に基づき合焦点位置に達し
    たか否かを判別し、合焦点位置に達した場合に第2の起
    動信号を出力する合焦点位置検出回路と、 上記第1または第2の起動信号を受けて上記アナログ/
    デジタルコンバータによるデジタルフォーカスエラー信
    号を入力して、所定のタイミングで上記サーボフィルタ
    に入力させる入力レジスタとを有するフォーカスサーボ
    装置。
  4. 【請求項4】 光源から照射された光をフォーカスレン
    ズを介して記録媒体面に収束させてデータの記録、再生
    のうち少なくとも再生動作を行う光学式記録再生装置で
    あって、 上記フォーカスレンズが合焦点位置にあるときにゼロと
    なり、上記フォーカスレンズの上記合焦点位置の前後に
    位置する時にそれぞれ極性の異なる信号が発生するとと
    もに、上記極性の異なるそれぞれの信号が1つの極値を
    経て上記合焦点位置から離れるにつれてゼロに接近する
    特性を有するフォーカスエラー信号を発生する手段と、
    上記フォーカスレンズが上記フォーカスエラー信号が上
    記1つの極値を示す時の位置よりも上記合焦点位置に近
    づいた少なくとも1つの位置における傾きを検出する傾
    き検出手段と、上記傾き検出手段の検出結果に基づき、
    検出した傾きがあらかじめ設定した範囲内になったとき
    または合焦点位置に達したときにフォーカスサーボルー
    プをクローズさせる手段とを有するフォーカスサーボ装
    置とを備えた光学式記録再生装置。
  5. 【請求項5】 光源から照射された光をフォーカスレン
    ズを介して記録媒体面に収束させてデータの記録、再生
    のうち少なくとも再生動作を行う光学式記録再生装置で
    あって、 フォーカスレンズを介して記録媒体面に照射された光の
    反射光レベルに応じて上記フォーカスレンズが合焦点位
    置にあるときにゼロとなり、上記フォーカスレンズの上
    記合焦点位置の前後に位置する時にそれぞれ極性の異な
    る信号が発生するとともに、上記極性の異なるそれぞれ
    の信号が1つの極値を経て上記合焦点位置から離れるに
    つれてゼロに接近する特性を有するアナログフォーカス
    エラー信号を発生するRFアンプと、 上記アナログフォーカスエラー信号をデジタルフォーカ
    スエラー信号に変換するアナログ/デジタルコンバータ
    と、上記デジタルフォーカスエラー信号を受けて、上記
    フォーカスレンズが上記フォーカスエラー信号が1つの
    極値を示す時の位置よりも合焦点位置に近づいた位置に
    おける傾きを所定の時間間隔で検出する傾き検出回路
    と、上記傾き検出回路で検出した傾きがあらかじめ設定
    した範囲内になったときに第1の起動信号を出力する判
    定回路と、上記傾き検出回路の検出結果に基づき合焦点
    位置に達したか否かを判別し、合焦点位置に達した場合
    に第2の起動信号を出力する合焦点位置検出回路と、上
    記第1または第2の起動信号を受けて上記アナログ/デ
    ジタルコンバータによるデジタルフォーカスエラー信号
    を入力して、所定のタイミングで上記サーボフィルタに
    入力させフォーカスレンズと記録媒体面とを所定の距離
    に保持させる入力レジスタとを有するサーボ回路とを備
    えた光学式記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9777101B2 (en) 2012-07-12 2017-10-03 Bridgestone Corporation Isoprene copolymer and method of producing the same

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