JPH115242A - 合成樹脂製シートの製造方法 - Google Patents
合成樹脂製シートの製造方法Info
- Publication number
- JPH115242A JPH115242A JP9158458A JP15845897A JPH115242A JP H115242 A JPH115242 A JP H115242A JP 9158458 A JP9158458 A JP 9158458A JP 15845897 A JP15845897 A JP 15845897A JP H115242 A JPH115242 A JP H115242A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- vapor
- die
- sheet
- resin sheet
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- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 合成樹脂製シートの製造の際、効率的にベー
パーを除去する。 【解決手段】 ダイ本体から合成樹脂製シートが吐出す
る際に、片側のダイ側方部より送風し、反対側のダイ側
方部でベーパーを吸引する
パーを除去する。 【解決手段】 ダイ本体から合成樹脂製シートが吐出す
る際に、片側のダイ側方部より送風し、反対側のダイ側
方部でベーパーを吸引する
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製シート
の製造方法、詳しくは、合成樹脂製シートの製造時にお
いて、ダイ本体から発生するベーパーを効率的に除去す
ることができる合成樹脂製シートの製造方法に関する。
の製造方法、詳しくは、合成樹脂製シートの製造時にお
いて、ダイ本体から発生するベーパーを効率的に除去す
ることができる合成樹脂製シートの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、合成樹脂製シートの製造の際に発
生するベーパーを除去するには、合成樹脂製シートを吐
出するダイ本体の上部に、吸引ダクトを備えた傘状物で
あるベーパー吸引装置を取り付け、これによりベーパー
を吸引除去する方法が広く採用されている。
生するベーパーを除去するには、合成樹脂製シートを吐
出するダイ本体の上部に、吸引ダクトを備えた傘状物で
あるベーパー吸引装置を取り付け、これによりベーパー
を吸引除去する方法が広く採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、ダイ本体およびベーパー吸引装置にベーパー
が付着し、付着したベーパーが冷却してできた液滴やそ
の固化物が合成樹脂製シートの成形パスライン上に分散
する結果、出来上がった合成樹脂製シートに外観不良が
発生した。また、ベーパーが冷却されてできる固化物を
除去する作業を必要とした。
方法では、ダイ本体およびベーパー吸引装置にベーパー
が付着し、付着したベーパーが冷却してできた液滴やそ
の固化物が合成樹脂製シートの成形パスライン上に分散
する結果、出来上がった合成樹脂製シートに外観不良が
発生した。また、ベーパーが冷却されてできる固化物を
除去する作業を必要とした。
【０００４】そこで、本発明は、出来上がった合成樹脂
製シートに外観不良が発生せず、また、ベーパーが冷却
してできた固化物の除去作業の頻度が削減でき、合成樹
脂製シートの成形パスライン上でベーパーをダクト吸引
することなく、効率的に除去することができる合成樹脂
製シートの製造方法を提供することを課題とする。
製シートに外観不良が発生せず、また、ベーパーが冷却
してできた固化物の除去作業の頻度が削減でき、合成樹
脂製シートの成形パスライン上でベーパーをダクト吸引
することなく、効率的に除去することができる合成樹脂
製シートの製造方法を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、ダイ本体の上部
に設けたベーパー吸引装置でベーパーを吸引する代わり
に、送風機でベーパーに風を当てることを見いだし、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、合成樹
脂製シートの製造時において、ダイ本体から合成樹脂製
シートを吐出する際に、市販の扇風機や低速ブロアによ
り片側のダイ側方部より送風し、反対側のダイ側方部で
吸引ブロアによりベーパーを吸引することを特徴とする
合成樹脂製シートの製造方法である。
達成するために鋭意研究を重ねた結果、ダイ本体の上部
に設けたベーパー吸引装置でベーパーを吸引する代わり
に、送風機でベーパーに風を当てることを見いだし、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、合成樹
脂製シートの製造時において、ダイ本体から合成樹脂製
シートを吐出する際に、市販の扇風機や低速ブロアによ
り片側のダイ側方部より送風し、反対側のダイ側方部で
吸引ブロアによりベーパーを吸引することを特徴とする
合成樹脂製シートの製造方法である。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、その一実
施例を記載した図面を参照して説明する。ここで、図１
は本発明の正面説明図、図２は本発明の側面説明図、図
３は本発明の平面説明図であり、１はＴダイ、２は成形
ロール、３は送風機、４は吸引ダクト装置、５は送風領
域、θは送風角度である。
施例を記載した図面を参照して説明する。ここで、図１
は本発明の正面説明図、図２は本発明の側面説明図、図
３は本発明の平面説明図であり、１はＴダイ、２は成形
ロール、３は送風機、４は吸引ダクト装置、５は送風領
域、θは送風角度である。
【０００７】本発明は、合成樹脂製シートの製造の際、
合成樹脂をダイより下側に吐出させたとき発生するベー
パーに送風機３で発生させた風を当てて、ベーパーを吸
引ダクト装置４に送り、吸引させることを特徴とするも
のである。送風機３については、低温で成形する合成樹
脂からなる合成樹脂製シートの場合は、市販の扇風機や
中温熱風発生機等を用いることが望ましい。また、高温
で成形する合成樹脂からなる合成樹脂製シートの場合
は、低温の場合と同様のものでよいが、著しく合成樹脂
の成形に不都合が生じる場合には、高温熱風発生機等を
用いるのが望ましい。
合成樹脂をダイより下側に吐出させたとき発生するベー
パーに送風機３で発生させた風を当てて、ベーパーを吸
引ダクト装置４に送り、吸引させることを特徴とするも
のである。送風機３については、低温で成形する合成樹
脂からなる合成樹脂製シートの場合は、市販の扇風機や
中温熱風発生機等を用いることが望ましい。また、高温
で成形する合成樹脂からなる合成樹脂製シートの場合
は、低温の場合と同様のものでよいが、著しく合成樹脂
の成形に不都合が生じる場合には、高温熱風発生機等を
用いるのが望ましい。
【０００８】送風機３からの送風の強さは、ダイ本体の
合成樹脂吐出部の幅や合成樹脂の吐出速度によっても異
なるが、風速２．０〜４．０ｍ／秒が望ましい。送風機
３からの送風は、図３に示すように、片側のダイ側方部
より送風し、送風角度θは、水平に対して３０〜４５度
程度の角度とするのが望ましい。送風角度θが３０度未
満であると、ベーパーが上方に押し上げられ、ダイ本体
およびベーパー吸引装置にベーパーが付着し、付着した
ベーパーが冷却してできた液滴やその固化物が合成樹脂
製シートに付着する。また、４５度を超えた場合は、成
形ロールに風が当たり、成形ロールが冷却される等の問
題が生ずる。
合成樹脂吐出部の幅や合成樹脂の吐出速度によっても異
なるが、風速２．０〜４．０ｍ／秒が望ましい。送風機
３からの送風は、図３に示すように、片側のダイ側方部
より送風し、送風角度θは、水平に対して３０〜４５度
程度の角度とするのが望ましい。送風角度θが３０度未
満であると、ベーパーが上方に押し上げられ、ダイ本体
およびベーパー吸引装置にベーパーが付着し、付着した
ベーパーが冷却してできた液滴やその固化物が合成樹脂
製シートに付着する。また、４５度を超えた場合は、成
形ロールに風が当たり、成形ロールが冷却される等の問
題が生ずる。
【０００９】送風機３からの送風温度は、ダイ本体から
吐出する合成樹脂製シートの温度やダイ本体の温度に十
分に注意して、合成樹脂製シートの温度が低下しない範
囲で温度設定するのが望ましい。送風領域５は、ダイ吐
出部より発生するベーパーの上昇範囲からその範囲を決
定することが望ましく、一般的には、ダイ吐出部から３
０ｃｍ位までの範囲がよい。
吐出する合成樹脂製シートの温度やダイ本体の温度に十
分に注意して、合成樹脂製シートの温度が低下しない範
囲で温度設定するのが望ましい。送風領域５は、ダイ吐
出部より発生するベーパーの上昇範囲からその範囲を決
定することが望ましく、一般的には、ダイ吐出部から３
０ｃｍ位までの範囲がよい。
【００１０】ベーパーを吸引させる吸引ダクト装置４
は、送風機３がある側とは反対側で、合成樹脂製シート
の成形パスラインの上方から離れたダイ側方部に配置
し、市販あるいは自家製作した吸引ダクト装置を用い
る。吸引口の口径は、送風の拡散度や送風領域５に応じ
て適宜選択する。特には、送風領域５の１．５〜２．０
倍の口径を有する吸引口をもつ吸引ダクト装置であるこ
とが望ましい。
は、送風機３がある側とは反対側で、合成樹脂製シート
の成形パスラインの上方から離れたダイ側方部に配置
し、市販あるいは自家製作した吸引ダクト装置を用い
る。吸引口の口径は、送風の拡散度や送風領域５に応じ
て適宜選択する。特には、送風領域５の１．５〜２．０
倍の口径を有する吸引口をもつ吸引ダクト装置であるこ
とが望ましい。
【００１１】次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
【００１２】
（実施例１）市販のポリカーボネート樹脂を原料とし、
図１と同様の工程で、本発明により合成樹脂製シートの
製造を行った。送風機は、市販されている中型熱温風発
生機（竹綱製作所製）を使用した。また、ベーパーの吸
引装置には、自家製の吸引ダクト装置を使用した。実施
時の個々の条件は、下記の通りである。 風速 ３．２〜８．０ｍ／秒 送風温度 ２５〜３０℃ 送風角度 ４０度 送風領域 ダイ本体より２５ｃｍ 吸引口径 ４０ｃｍ 以上の条件下で、合成樹脂製シートの製造を行ったとこ
ろ、従来技術ではベーパーによる外観不良率が約３０％
であったが、本発明では５％にまで低減でき、外観不良
が顕著に減少した。また、ベーパー固化物の除去作業頻
度も、従来の３回／日から１回／週に削減することがで
きた。
図１と同様の工程で、本発明により合成樹脂製シートの
製造を行った。送風機は、市販されている中型熱温風発
生機（竹綱製作所製）を使用した。また、ベーパーの吸
引装置には、自家製の吸引ダクト装置を使用した。実施
時の個々の条件は、下記の通りである。 風速 ３．２〜８．０ｍ／秒 送風温度 ２５〜３０℃ 送風角度 ４０度 送風領域 ダイ本体より２５ｃｍ 吸引口径 ４０ｃｍ 以上の条件下で、合成樹脂製シートの製造を行ったとこ
ろ、従来技術ではベーパーによる外観不良率が約３０％
であったが、本発明では５％にまで低減でき、外観不良
が顕著に減少した。また、ベーパー固化物の除去作業頻
度も、従来の３回／日から１回／週に削減することがで
きた。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり、送風機
で発生させた風をベーパーに当て、そのベーパーを吸引
ダクト装置で吸引することにより、合成樹脂製シートの
製造の際に発生するベーパーを効率的に除去することが
できる。その結果、合成樹脂製シートの外観不良の発生
が防止されると共に、ベーパーが冷却してできる固化物
の除去作業の頻度が削減される。
で発生させた風をベーパーに当て、そのベーパーを吸引
ダクト装置で吸引することにより、合成樹脂製シートの
製造の際に発生するベーパーを効率的に除去することが
できる。その結果、合成樹脂製シートの外観不良の発生
が防止されると共に、ベーパーが冷却してできる固化物
の除去作業の頻度が削減される。
【図１】本発明の正面説明図である。
【図２】本発明の側面説明図である。
【図３】本発明の平面説明図である。
１ Ｔダイ ２ 成形ロール ３ 送風機 ４ 吸引ダクト装置 ５ 送風領域 θ 送風角度
Claims (1)
- 【請求項１】 合成樹脂製シートの製造時において、ダ
イ本体から合成樹脂製シートを吐出する際に、片側のダ
イ側方部より送風し、反対側のダイ側方部でベーパーを
吸引することを特徴とする合成樹脂製シートの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9158458A JPH115242A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 合成樹脂製シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9158458A JPH115242A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 合成樹脂製シートの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH115242A true JPH115242A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15672191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9158458A Pending JPH115242A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 合成樹脂製シートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH115242A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009063694A1 (ja) * | 2007-11-16 | 2009-05-22 | Konica Minolta Opto, Inc. | セルロースエステルフィルムの製造方法およびセルロースエステルフィルム |
| WO2010095518A1 (ja) * | 2009-02-23 | 2010-08-26 | コニカミノルタオプト株式会社 | 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP9158458A patent/JPH115242A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009063694A1 (ja) * | 2007-11-16 | 2009-05-22 | Konica Minolta Opto, Inc. | セルロースエステルフィルムの製造方法およびセルロースエステルフィルム |
| WO2010095518A1 (ja) * | 2009-02-23 | 2010-08-26 | コニカミノルタオプト株式会社 | 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
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