JPH11511182A - 洗剤組成物及びこれを利用した洗濯方法 - Google Patents

洗剤組成物及びこれを利用した洗濯方法

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JPH11511182A JP8518609A JP51860996A JPH11511182A JP H11511182 A JPH11511182 A JP H11511182A JP 8518609 A JP8518609 A JP 8518609A JP 51860996 A JP51860996 A JP 51860996A JP H11511182 A JPH11511182 A JP H11511182A
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Abstract

(57)【要約】 シルクまたはウールなどのように生地が柔らかで収縮率のひどい洗濯物に損傷を与えること無く、一般家庭で容易に洗濯が行える洗剤組成物及びこれを利用した洗濯方法を開示する。洗剤組成物はラウリルアルコールオキシエチレン及びココナット脂肪酸アルカノールアミドによって構成された界面活性剤15〜45重量部、ノーマルパラフィン及びリモネンを含有する洗濯用溶剤15〜35重量部、水25〜50重量部、テトラアルキルアンモニウムクロライド0.3〜0.7重量部、pH6.0〜8.0で力価を維持するプロテアーゼ0.2〜0.7重量部、リパーゼ0.3〜0.8重量部、カルボキシメチルセルロース0.3〜0.7重量部、及びブチルジグリコール6〜10重量部を含む。上記洗剤組成物を回転羽根の備えられた洗濯槽に入れてから、適量の水を上記洗濯槽に導入しながら、上記回転羽根を回転させて上記洗剤組成物を希釈する。次に、上記洗濯槽により多量の水を導入して水量が洗濯に適合する量になるように調整し、上記洗濯槽にウールまたはシルクからなる洗濯物を投入する。回転羽根を回転させ、水流を生成して洗濯を行う。

Description

【発明の詳細な説明】 洗剤組成物及びこれを利用した洗濯方法発明の背景 1.発明の分野 本発明は洗剤組成物及びこれを利用した洗濯方法に関し、より詳細には、シル クまたはウールからなる洗濯物を洗濯するために、界面活性剤、溶剤及び水の3 成分を水中油形に乳化して製造した乳化液を主成分とする洗剤組成物、及びこれ を利用して全自動洗濯機で上記洗濯物を洗濯するための洗濯方法に関する。 2.従来の技術の説明 アルカリ度によって損傷される毛織、絹織物のようなタンパク質系繊維と、人 造絹、アセテート等のような再生繊維は、一般洗剤を使用して水洗濯する場合、 繊維の表面が化学的に損傷され、艶を失い、収縮するなどの現象が発生する。従 って、このような繊維からなる洗濯物は水洗濯が不可能で、有機溶剤を使用した ドライクリーニングによってのみ洗濯することができる。 ドライクリーニングによる洗濯は、灯油中の軽質油分、あるいは重質ナフサ中 の重質油分を主成分とする石油系溶剤、あるいは1,1,1−トリクロロエタン 、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン等 の塩化炭素水素系の溶剤、または界面活性分の添加されたノーマルパラフィン等 の溶剤を使用して、洗濯所で機械的な方法によって行われる。このように従来ラ ンドリーで使用されてきたドライクリーニングによる洗濯方法は、下記に列挙す るような不都合があった。 第1に、洗濯物の汚れの主成分は、脂肪質系、タンパク質系、及び水溶性の無 機質系に分類されるが、ドライクリーニングによっては脂肪質系の汚れのみが除 去され、タンパク質系及び水溶性の無機質系の汚れは何回洗濯を繰り返しても除 去されず繊維に残留しているため、不清潔である。 第2に、洗濯所に任せられた他の洗濯物とともに洗濯されるため、洗濯過程に おける細菌または汚れの転移が発生され、非衛生的である。 第3に、洗濯物を洗濯所に任せれば、時間及び費用の面で非経済的である。 上記したように、毛、絹織等のタンパク質系の繊維と、人造絹、アセテート等 のセルロース繊維等を水洗濯する場合、繊維の損傷及び収縮現象の発生理由は次 のような根拠によって説明することができる。 一般洗剤は、界面活性分20〜30重量%が含まれ、アルカリ性物質が添加さ れていて、洗剤を適正量の水に溶解すれば、洗濯効率の最もいい界面活性分の濃 度である0.2〜0.3重量%となるが、この時のpHは10〜11である。界 面活性剤による洗濯はアルカリ性で充分な性能を発揮するが、アルカリ性でタン パク質系の繊維はペプチド結合構造が部分的にカルボキシル基とアミノ基とに加 水分解されるか、あるいは残留脂肪が失われて繊維表面の艶がなくなり、羊毛繊 維特有の縮絨性によって繊維が収縮される。ペプチド結合構造は酸性でもやはり 加水分解の反応を起こし、繊維の損傷をもたらすが、洗濯過程において自然水で すすぐ時、この自然水が酸性として作用する。自然水は大気中の炭酸ガスと平行 をなす一種の炭酸水で、一般に、pH5.6を維持しながらタンパク質系の繊維 に損傷を与える。 一般洗剤による洗濯及びすすぎ段階におけるタンパク質系繊維の損傷のもう一 つの現象は、繊維に発達している気孔(この気孔は動物の毛の内部に満ちていた 脂肪分が毛の加工過程で溶出されることによって形成された微細な導管形状のも のである)に毛細管現象によって洗濯液またはすすぐための水が染み込み、気孔 内部の繊維を損傷し、繊維の収縮をもたらすが、一般洗剤は多くの場合、イオン 系の界面活性分及び高度の電解質を含んでおり、また、界面張力が比較的大きい ため、毛細管現象によって上記界面活性成分及び高度の電解質が毛の毛管に浸透 して繊維の損傷を悪化させる。 そのため、一般の家庭においても、ウールまたはシルクからなる洗濯物を洗濯 する場合は、洗濯所で使用される洗剤と同様な効果が得られる洗剤が必要となっ た。シルクまたはウールからなる洗濯物を洗濯するための洗剤の例が、アメリカ 特許第4、750、907号(issued to Heinz M.Wils berg)に開示されている。開示された洗剤は、陰イオン系の界面活性剤であ る1次(primary)C12−C18アルコールのアルキルグリコールエー テル硫酸ナトリウム塩及びアルキルベンゼン硫酸ナトリウム塩を主成分としてい る。しかし、陰イオン系の界面活性剤は泡を発生させるため、洗浄力が低下し、 充分な洗濯効果が得られない。即ち、陰イオン系の界面活性剤は一般の自然水中 のカルシウムイオンと反応して洗浄度を低下させるばかりか、不溶性のカルシウ ム塩を生成する。 その他にも、現在、シルクまたはウールからなる洗濯物を洗濯するための家庭 用洗剤が市販されている。このような洗剤には、例えば、日本インターオリオン 社のドライセンカー(Dry−senka)が挙げられる。このような製品等は 、水中油形のエマルジョンを主成分としているが、上記のアメリカ特許の例と同 様に、陰イオン系の界面活性剤を含み、また、陽イオン系の界面活性剤及び陰イ オン系の界面活性剤を同時に含んでいて、不溶性の油脂を生成するため望ましく ない。また、具体的なドライセンカーの成分は、本発明者らの知っている限りで はまだ知られていない。 従って、本発明者らは、従来の水洗濯における欠点である繊維の損傷及び収縮 を防止し、ドライクリーニングによって発生するタンパク質系、水溶性の無機物 系による汚染を除去しようと努力した結果、界面活性剤及び溶剤を水に溶解した ものを主にして、これに繊維柔軟剤等を混合した複合洗剤の組成物が、従来の水 洗濯とドライクリーニングにおける問題点の解決に役に立つということを見つけ 、本発明に至った。 発明の概要 従って、本発明の第1の目的は、家庭用の洗濯機を使用して、家庭でもシルク またはウールからなる洗濯物を洗濯し得る洗濯用の新規な洗剤組成物を提供する ことである。 本発明の第2の目的は、上記洗剤組成物を利用した洗濯方法を提供することで ある。 上記した第1の目的を達成するために、本発明によれば、 (a)非イオン系の界面活性剤15〜45重量部、(b)ノーマルパラフィン 及び/またはリモネンを含有する洗濯用炭化水素系の溶剤15〜35重量部、 (c)水25〜50重量部、及び(d)付加剤0〜10重量部を含有する水中油 エマルジョン形状の洗剤組成物が提供される。 具体的に本発明の洗剤組成物は、(a)非イオン系の界面活性剤15〜45重 量部; ノーマルパラフィン及び/またはリモネンを含有する洗濯用溶剤15〜 35重量部; (b)水25〜50重量部; (c)テトラアルキルアンモニウムクロライド0.3〜0.7重量部; (d)pH6.0〜8.0で力価を維持するプロテアーゼ0.2〜0.7重量 部; (e)リパーゼ0.3〜0.8重量部; (f)カルボキシメチルセルロース0.3〜0.7重量部;及び (g)ブチルジグリコール6〜10重量部;を含むことを特徴とする洗剤組成 物を提供する。 本発明の第2の目的を達成するために、本発明によれば、 非イオン系の界面活性剤15〜45重量部、ノーマルパラフィン及び/またはリ モネンを含有する洗濯用炭化水素系の溶剤15〜35重量部、水25〜50重量 部、及び付加剤0〜10重量部を含有する水中油エマルジョン形状の洗剤組成物 を使用して、シルクまたはウールからなる洗濯物を洗濯することを特徴とする洗 濯方法が提供される。 上記洗剤組成物を回転羽根の備えられた洗濯槽に入れ、上記洗剤組成物を希釈 するに適合する第1量の水を上記洗濯槽に導入しながら上記回転羽根を回転させ 上記洗剤組成物を希釈する。次に、上記洗濯槽に水をさらに導入して、上記洗濯 槽の水量を洗濯物の洗濯に適合する第2量に調整し、上記洗濯槽にウールまたは シルクからなる洗濯物を入れる。回転羽根を回転させて洗濯物に適合する回転水 流を生成し、洗濯物を洗濯する。 アルコール系の非イオン系界面活性剤、特殊溶剤であるノーマルパラフィンと リモネン、及び適正量の水の3成分を理想的に乳化して得られたエマルジョンを 本発明の主原料として洗剤組成物を製造する。 上記した本発明の洗剤組成物を使用すれば、従来ドライクリーニングしなけれ ばならなかったウール、シルク、再生セルロース系の繊維等からなる高級衣類を 家庭でも一般家庭用の洗濯機を使用して容易に洗濯することができる。 上記洗剤組成物に繊維柔軟剤、帯電防止剤、タンパク質分解酵素剤、脂肪質分 解酵素剤、分散剤、増粘度等を付加剤として追加的に混合する。タンパク質分解 酵素を添加することで、従来ドライクリーニングによっても除去されなかったタ ンパク質系の汚れが完全に除去され、また、水洗濯することで、ドライクリーニ ングによって除去され得なかった水溶性無機物の汚れが完全に除去される。また 、繊維汚れの主成分である人体からの分泌物(即ち、脂肪酸グリセリド系の脂肪 質汚れ)は、ラウリル系の非イオン系の界面活性剤と有機溶剤の乳化物とを複合 的に作用させることによって、従来の界面活性剤による洗濯、あるいは溶剤によ るドライクリーニングの何れよりも強力で効果的に除去されるようになる。図面の簡単な説明 本発明の上記目的及び利点は添付図面を参照してその好ましい具体的を詳しく 説明することにより一層明かとなろう。添付図において: 図1A及び1Bは、本発明の一具体例による洗濯方法を示すフローチャートで ある。 図2は、本発明の方法を実施するための洗濯機の構成を示すブロック線図であ る。発明の詳細な説明 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の複合洗剤組成物は、非イオン系の界面活性剤15〜45重量部、ノー マルパラフィン及び/またはリモネンを含有する洗濯用炭化水素溶剤15〜35 重量部、水25〜50重量部、及び付加剤0〜10重量部を含有する。 本発明の洗剤組成物は、界面活性剤に非イオン系の界面活性剤15〜45重量 部を含む。このような非イオン系の界面活性剤の例としては、炭素数12のラウ リルアルコールオキシエチレンとアルカノールアミド系の界面活性剤であるココ ナット脂肪酸アルコールアミド等が挙げられる。本発明の洗剤組成物においては 、洗浄力に優れたラウリル系の非イオン系を100%にし、この界面活性剤を1 5〜45重量部で含有させ1g/1ιの水で希釈した場合、界面活性分の濃度を 洗濯の最適濃度の0.2〜0.3%に維持して、柔らかな繊維の損傷を防止し、 洗濯効果を上昇し、また皮膚損傷も極小化する。 上記ラウリル系の非イオン系界面活性剤の洗剤の長所は、泡立てが少なく、酵 素の活性に影響を与えず、強力な界面活性を示し、また、薄い溶液中でも強い浸 透作用をする点である。特に、このような界面活性剤は水溶液中でイオンに解離 されることがなく、油性汚れを効果的に除去し、表面張力の低下能力が大きく、 また、親水基と親油基との均衡調節が容易であるため、極めて有用である。 ここで、上記界面活性剤であるラウリルアルコールオキシエチレン及び脂肪酸 のアルコールアミドの含量が15重量部未満であれば、界面活性の効果が得られ なく、また、45重量部を越えれば、度を過ぎた界面活性効果によって洗浄力が 低下してしまって、望ましくない。従って、上記界面活性剤は総洗剤組成物10 0重量部を基準として15〜45重量部、望ましくは20〜40重量部を使用す る。この時、上記ラウリルアルコールオキシエチレンの含量は12〜30重量部 、望ましくは15〜23重量部に、ココナット脂肪酸アルコールアミドの含量は 3〜15重量部、望ましくは5〜11重量部にして、非イオン性の界面活性剤を 使用するのが望ましい。 一般の洗剤は界面活性剤としてアニオン活性剤を含んでいるが、本発明の洗剤 組成物は非イオン系界面活性剤のみを含む。従って本発明の洗剤は化学的影響が 少なくまた比較的低い表面活性を有し、これによりウール繊維の毛細管への侵入 が低減しウール繊維の損傷が防止される。 本発明の組成物は炭化水素系の溶剤として使用される炭素数9〜13のノーマ ルパラフィンと不飽和ナフテン系の溶剤のうちの少なくとも一つを含有する。ノ ーマルパラフィンとしては、望ましくはノーマルデカンを使用することができる 。この時、上記炭化水素系溶剤の使用量は12〜36重量部、望ましくは18〜 30重量部である。 不飽和ナフテン系の溶剤としてはオレンジの表皮から抽出した天然芳香性の不 飽和溶剤であるリモネンが挙げられ、リモネンは脂肪分に対する洗浄力を一層強 化させる。また、リモネンの添加によってノーマルパラフィン溶剤の洗浄力はよ り増大する。 従って、本発明の組成物は望ましくはノーマルパラフィンと不飽和ナフテン系 の溶剤であるリモネンを共に使用する。この時、不飽和ナフテン系溶剤に対する ノーマルパラフィンの混合比は約1.5〜2.5であり、望ましくは、約2であ る。ノーマルパラフィンとリモネンとの重量比が2:1より外れれば、脂肪分と ノーマルパラフィン溶剤の洗浄力が低下してしまうという不都合がある。 この時、上記ノーマルパラフィン溶剤の使用量が8重量部未満であれば、脂肪 分の洗浄力が低下してしまい、24重量部を越えれば、非経済的である。また、 不飽和脂肪ナフテン系の溶剤であるリモネンの含量が4重量部未満であれば、ノ ーマルパラフィン溶剤の洗浄力が低下してしまい、12重量部を越えれば、非経 済的であって望ましくない。従って、ノーマルパラフィンの使用量は8〜24重 量部、望ましくは12〜20重量部であり、リモネンの使用量は4〜12重量部 、望ましくは6〜10重量部である。 本発明の洗剤組成物はラウリルアルコール系の非イオン系の界面活性剤とノー マルパラフィンとリモネンとが2:1の重量比で混合された特殊溶剤に適正量の 水の3成分を混合して、水中油形の乳化物を形成する。 こうして、本発明は従来ドライクリーニングによってのみ洗濯可能であった毛 織物、絹織物、再生セルロース系繊維の洗濯が一般の家庭でも容易に水洗濯によ って実施することができ、また、水洗濯をすることで、ドライクリーニングによ っては除去されなかった水溶性の無機物も完全に除去することができるようにな った。しかも、繊維への汚れの主成分である人体からの分泌物(即ち、脂肪酸グ リセリド脂肪質系の汚れ)に対して、従来の界面活性剤による水洗濯及び溶剤に よるドライクリーニングよりも、強力な洗濯効果が得られる。 また、本発明の洗剤組成物は、テトラアルキルアンモニウムクロライドを繊維 柔軟剤及び帯電防止剤として0.3〜0.7重量部を含むことができる。その含 量が0.3部未満であれば、繊維柔軟及び帯電防止の効果が得られなく、0.7 重量部を越えれば、繊維が柔軟になりすぎ、また、非経済的であるという不都合 がある。 本発明の洗剤組成物は、望ましくはプロテアーゼ0.2〜0.7重量部を含む 。上記プロテアーゼはpH6.0〜8.0で力価が維持される市販のプロテアー ゼを使用する。 一般に、タンパク質汚れのうち、皮膚脱落物、血液、タンパク質系食品、及び 黴等による汚れは、繊維の間に染み込んでいて、水や、その他の有機溶剤によっ ても溶解または分散されなく、また、界面活性剤によってもあまり除去されない 場合が多いが、この種の汚れは酵素を使用して除去すればいい。本発明の洗剤組 成物に、タンパク質を水溶性アミノ酸に分解する酵素であるプロテアーゼ0.2 〜0.7重量%を添加することで、除去しきがたいタンパク質汚れを酵素の作用 によって分解し、完全に除去することができる。 ここで、プロテアーゼの含量が0.2重量%未満であれば、酵素の作用が微弱 でタンパク質は容易に分解されなく、0.7重量%を越えれば、非経済的である という不都合がある。 また、本発明の洗剤組成物は望ましくは、リパーゼ0.3〜0.8重量部を含 む。リパーゼは脂肪をグリセロールと脂肪酸とに分解する酵素で、リパーゼを洗 剤組成物に添加することによって、脂肪汚れの除去を促進することができる。も し、リパーゼの含量が0.3重量%未満であれば脂肪は容易に分解されず、0. 8重量%を越えれば、非経済的であるという不都合があり、望ましくない。 本発明の洗剤組成物は、分散剤としてカルボキシメチルセルロース0.3〜0 .7重量部を含有する。このように分散剤を使用することで、汚れの分離が容易 に行われ、分離された汚れの繊維や洗濯槽への再付着、及び排水過程における排 水ホースや下水口への付着が防止され、また、多少の増粘剤としての機能もする 。 本発明の洗剤組成物は、増粘剤としてブチルグリコール6〜10重量部を含む 。このように増粘剤を添加することで、内容物の粘度を増加させ、視覚効果も良 くなる。増粘剤の含量が6重量%未満であれば、所望の効果は得られなく、10 重量部を越えれば、粘土が高くなりすぎ、また非経済的である。 このような本発明の洗剤組成物はpH7.1で厳格に中性に管理され、また、 水中油形の乳濁液として分散して洗濯に作用することで、界面張力低下による毛 細管現象の増幅を小さくし、繊維の損傷を軽減する。 一般洗剤は、アルカリ性で界面活性剤が主な洗浄作用を行う反面、本発明の洗 剤組成物はpH7.1の完全中性で、タンパク質系繊維の損傷を防止し、また、 洗濯の効果面において一見アルカリ性に比べ劣るように見えるが、実際には界面 活性剤と溶剤との複合的な洗浄作用によって洗濯効果はより増大する。 本発明は上記洗剤組成物を利用して、自動洗濯機でシルクまたはウールからな る洗濯物を洗濯する方法を提供する。 上記洗剤組成物を回転羽根の備えられた洗濯槽内に入れ、上記洗剤組成物の希 釈に適合する少量の第1量の水を上記洗濯槽に導入しながら上記回転羽根を回転 させ、上記洗剤組成物を希釈する。次に、上記洗濯槽に水をさらに導入し、上記 洗濯槽内の水量が洗濯物の洗濯に適合する第2量になるまで調整した後、上記洗 濯槽にウールまたはシルクからなる洗濯物を入れる。次に、上記回転羽根を回転 させて洗濯物に適合する回転水流を生成し、洗濯物を洗濯する。 図1A及び図1Bは本発明の一実施例による洗濯方法を示すフロチャートであ り、図2は上記方法を実施するための自動洗濯機の構成を示すブロック図である 。 以下、図面を参照して上記洗濯方法による、ウールまたはシルクからなる洗濯 物の洗濯工程を説明する。 ウールからなる洗濯物の洗濯工程(ドライクリーニングモードの洗濯工程) 洗濯槽100内に、上記実施例1乃至5の複合洗剤を適当量投入した後(S1 )、キーアレイ部170のドライクリーニング選択ボタンを押す(S2)。キー アレイ部170ではドライクリーニング選択信号をマイコン200が受ければ、 ドライクリーニング洗濯方法が順次実行され、ドライクリーニング洗濯が行われ る。 即ち、洗濯モードの選択段階において、キーアレイ部170からマイコン20 0にドライクリーニングの選択信号を伝達すれば(S3)、上記マイコン200 は洗濯水の水位が第1水位であるかどうかを判断し(S5)、駆動部160を介 して給水命令信号を送れば、給水弁120が開放され給水口から少量の洗濯水が 洗濯槽100内に給水される(S6)。 洗剤希釈に必要な少量の洗濯水の給水が終わると、マイコン200は駆動部1 60を介してモーター150を駆動して回転羽根110を所定時間だけ僅かな回 転速度で回転させる。洗濯水に洗剤が希釈されると同時に、引き続き所定量の洗 濯水を給水する(S8)。 ここで、洗濯水が洗濯に必要な量(洗剤の濃度0.5g/1ι)になるまで給 水されるとともに洗剤の希釈が完了すれば(S7)、センサー140では洗濯水 の水位を感知してマイコン200に信号を送る。そうすると、マイコン200で は洗濯モードをドライモードと認知し、給水停止命令とモーター回転停止命令と を駆動部160に送り、給水弁120を閉鎖して給水を停止させ、モーター15 0の回転を停止させ(S9)、また、スピーカー190を通して警告音を発生す る(S13)とともに、ディスプレー部180に信号を送って、ディスプレー部 180に「ドライ」と表示されるようにする(S11)。そうすれば、使用者は 上記警告音を聞いて、洗濯槽100に純毛からなる洗濯物を入れ、キーアレイ部 170のスタートボタンを押す。マイコン200では、上記スタートボタンから のスタート信号が入力されたかどうかを感知し(S14)、スタート信号が感知 されれば、洗濯段階を実行するための信号を駆動部160に印加し、ドライクリ ーニング洗濯を実行する。また、上記マイコン200にスタート信号が入力され ないまま1分が経過すれば、マイコンは再びスピーカー190を通して警告音を 発する(S15)。 洗濯槽100内に洗濯物が投入された状態で、洗濯段階に信号が印加されれば 、駆動部160はモーター150を駆動して回転羽根110を左右に所定時間だ け回転させる。具体的には、回転羽根110が右側に2〜4秒間回転し、5〜6 秒間停止時間をもった後、再び回転羽根が左側に2〜4秒間回転し、再び5〜6 秒間停止する、一連のサイクルが所定時間だけ(例えば、ほぼ6分間)繰り返さ れて、洗濯物の洗濯が行われる(S16)。 上記洗濯段階が完了すれば、マイコン200は駆動部160に排水命令を送り 、駆動部160は排水弁130を開放して排水ホースを介して洗濯槽100内に 貯留していた洗濯水を排水する。 引き続き、排水が完了すれば、すすぎ段階の信号が駆動部160に印加され、 洗濯済みの洗濯物のすすぎコースが始まる。 具体的には、マイコン200は駆動部160を介して給水弁120を開放し、 洗濯物をすすぐための適正量の洗濯水が給水口を介して洗濯槽100内に給水さ れれば、駆動部160はモーター150を駆動して回転羽根110を所定時間だ け左右に回転させ、水流を発生させる。これによって、洗濯物のすすぎが行われ る(S17)。回転羽根110は洗濯段階と同様に左側に2〜4秒間回転し、5 〜6秒間停止時間をもった後、再び右側に2〜4秒間回転する、一連のサイクル を2分間連続して、洗濯物がすすがれるようになる。 この時、上記洗濯物のすすぎコースは2回にかけて実行され、洗濯物に付いて いた洗剤及び染み着いた垢がきれいにすすがれるようになる。 上記すすぎ段階によって洗濯物のすすぎが完了すれば、マイコン200は排水 命令を駆動部160に伝達し、排水弁130を開放して排水させ、排水が完了す れば、脱水段階を実行する。 脱水段階は、先ず、機械的作動によって洗濯槽100と回転羽根とが結合され た状態で駆動部160がモーター150を駆動すれば、洗濯槽100は一方向に 所定時間だけ高速回転し、洗濯物に残留していた洗濯水を脱水する(S17)。 脱水コースは、一方向に回転する洗濯槽100を4秒間回転させ、5〜6秒間 停止する第1の脱水コースが実行されると、引き続き2秒間洗濯槽100を回転 させ5〜6秒間停止する第2の脱水コースを約7回にかけて行い、また、2秒間 洗濯槽100を回転させることによって行われる。こうして、洗濯物に染み込ん でいた洗濯水は完全に脱水される。 脱水が完了して洗濯物の洗濯を終了するときに、マイコン200がスピーカー 190からブザー音を発し、使用者がそれを知ることができる。ここでウール製 の洗濯物の洗濯方法が終了する。 シルクからなる洗濯物の洗濯コース(シルクモードの洗濯コース) 図1A、図1B、及び図2に示す洗濯方法、及び洗濯機を使用するシルクから なる洗濯物の洗濯コースは次のように実行される。 洗濯槽100内にシルク洗濯に適合した複合洗剤を投入した後(S1)、キー アレイ部170のシルク洗濯の選択ボタンを押す(S2)。キーアレイ部でシル ク洗濯信号をマイコン22が受ければ、シルクの洗濯方法が順次実行され、シル ク洗濯が行われる。 具体的には、洗濯モードの選択段階でキーアレイ部170からマイコン200 にシルク洗濯の選択信号が伝達されれば(S3)、上記マイコン200は洗濯水 が第1水位であるかどうかを判断して(S5)、駆動部160を介して給水信号 を送ると、給水弁120が開放され給水口から少量の洗濯水が洗濯槽100に給 水されるようになる(S6)。 洗剤を希釈するに必要な少量の洗濯水が給水されれば、マイコン200は駆動 部160を介してモーター150を駆動し、回転羽根を所定時間だけ僅かな回転 速度で回転させる。洗濯水に洗剤が希釈されると同時に、引き続き所定量の洗濯 水を給水する(S8)。 上記において、洗濯水が洗濯に必要な量だけ給水されると同時に、洗剤の希釈 が完了すれば、センサー140では洗濯水の水位を感知してマイコン200に信 号を送る。そうすれば、マイコン200では、給水停止命令とモーター回転停止 命令を駆動部160に送って給水弁120を閉じて給水を停止させ、モーター1 50の回転を停止させる(S9)。また、スピーカー190を通して警告音を発 する(S13)と同時に、ディスプレー部180に信号を送ってディスプレー部 180に「シルク」と表示されるようにする(S12)。使用者のこの警告音を 聞いて、洗濯槽100にシルクからなる洗濯物を入れた後、キーアレイ部170 のスタートボタンを押す。マイコン200では上記スタートボタンからスタート 信号が入力されたかを感知して(S14)、スタート信号が感知されれば、洗濯 段階を行うための信号を駆動部160に印加し、シルク洗濯が行われる。また、 上記マイコン200にスタート信号が入力されない状態で1分が経過すれば、マ イコンは再びスピーカー190を通して警告音を発する(S15)。 洗濯槽100内に洗濯物が投入された状態で、洗濯段階に信号が印加されれば 、駆動部160はモーター150を駆動して回転羽根110を左右に所定時間に わたって回転させる。具体的には、回転羽根110が左側に0.3〜0.5秒間 回転された後、再び5〜6秒間は停止される一連のサイクルを所定時間(例えば 、約4分間)繰り返して、洗濯を行うものである(S16)。 シルクからなる洗濯物は、洗濯水に浸水しないため、洗濯物は洗濯水の上部に 浮かんだ状態で存在する。従来の洗濯機はそれぞれの衣類の成分に関係なく一定 に回転水流を引き起こすようになっている。この場合、回転水流が長期間続けら れれば、回転水流によって洗濯物が洗濯水の下部に下降して回転羽根110や洗 濯槽100の下部にぶつかって洗濯物が損傷される。しかし、本実施例において は、回転羽根110を0.3〜0.5秒間回転させる。従って、回転水流によっ て洗濯物が洗濯水の下部に下降しながら回転水流の回転摩擦力によって洗濯が行 われる。それでも、水流の発生時間を短くすることによって、洗濯物は下降する としても回転羽根110には接触しないため、洗濯物が損傷されない。 回転羽根110が0.3〜0.5秒間回転した後、約5〜6秒間は停止時間が 設定されるが、この際、回転羽根110の回転によって発生された回転水流の圧 力が減少し、洗濯水の下部に下降した洗濯物はそれ自体の浮上力によって洗濯水 の上部に浮かぶようになる。 このような状態で、回転羽根110が0.3〜0.5秒間反対方向に回転して 、再び洗濯水の回転水流を発生する。これによって、洗濯物が下降して水流の回 転摩擦力によって洗濯物が洗濯されるようになる。 上記洗濯段階が完了すれば、マイコン200は駆動部160に排水命令を送り 、駆動部160は排水弁130を開けて排水ホースを介して洗濯槽100内に貯 留している洗濯水を排水する。 次いで、排水が完了すれば、濯ぎ段階の信号が駆動部160に印加され、洗濯 が終わった洗濯物の濯ぎコースを行うようになる。 具体的には、マイコン200は駆動部160を通して給水弁120を開け、洗 濯物の濯ぎのための適当量の洗濯水が給水口を介して洗濯槽100内に給水され れば、駆動部160はモーター150を駆動して回転羽根110が所定時間にか けて左右に回転して水流を発生させる。そうすれば、洗濯物の濯ぎが行われる。 この際、回転羽根110は洗濯段階と同様に左側に0.3〜0.5秒間回転し、 5〜6秒間の停止時間を持った後、再び右側に0.3〜0.5秒間回転し、5〜 6秒間の停止時間を持つ一連のサイクルを約2分間繰り返して、洗濯物の濯ぎを 行うものである(S17)。 この際、上記洗濯物の濯ぎコースは2回にかけて行われ、洗濯物についている 洗剤及び汚れをきれいにすすぐ。 上記の濯ぎ段階によって洗濯物の濯ぎが完了すれば、マイコン200は排水命 令を駆動部160に伝達して、排水弁130を開けて排水を行い、排水が完了す れば、脱水段階を行う。 脱水段階は、まず機械的な作動によって、洗濯槽100と回転羽根とが結合さ れた状態で、駆動部160がモーター150を駆動すれば、洗濯槽100が一方 向に所定時間にかけて高速回転され洗濯物に残留する洗濯水を脱水する。 脱水工程は、一方向に回転する洗濯槽100を4秒間回転させた後5〜6秒間 停止する第1の脱水コースが行われば、次いで2秒間洗濯槽100を回転させた 後5〜6秒間停止する第2の脱水コースを約7回にかけて行い、再び2秒間洗濯 槽100を回転させることによって行う。これによって、洗濯物に染みついてい る洗濯水を完全に脱水する(S18)。 以下、本発明の洗剤組成物を使用して、本発明の洗濯方法によって洗濯を行う 場合における利点について記載する。 第一、高級衣類の水洗濯が可能である。従来、ドライクリーニングによっての み可能であった毛織物、絹織物、再生セルロース系繊維などの水洗濯を一般家庭 でも容易に行える。 第二、タンパク質系の汚れが除去される。タンパク質分解酵素を添加して、従 来のドライクリーニングによっては除去が不可能であったタンパク質系の汚れを 完全に除去することができる。 第三、水溶性の無機質が除去される。水洗濯の実施によって、ドライクリーニ ングでは除去できなかった水溶性の無機物の汚れが完全に除去される。 第四、脂肪系の汚れに対して強力な洗浄力がある。繊維汚れの主成分である、 人体から分泌される脂肪酸グリセリド系の脂肪質汚れを、ラウリル系の非イオン 系の界面活性剤及び有機溶剤の乳化物を複合的に作用させることによって、従来 の界面活性剤による洗濯または溶剤によるドライクリーニング洗濯よりも強力で 効果的に除去することが出来る。 第五、経済的である。家庭で容易に水洗濯が可能であるので、便利かつ衛生的 で経済的である。 以下、本発明を実施例によって詳しく説明するが、本発明はこれに限定される ものではない。 実施例1−5 下記の表の組成によって、ラウリル系の非イオン系界面活性剤、ノマルパラフ ィンであるノーマルデカン、不飽和芳香族炭化水素溶媒であるリモネン、テトラ アルキルアンモニウムクロライド、プロテアーゼ、リパーゼ、カルボキシメチル セルロース、ブチルジグリコルを混合して洗剤組成物を製造した。 比較例1 市販のランドリー用洗剤とハロゲン化炭化水素系溶剤であるパークロロエチレ ンを用意し、ドラム状のドライクリーニング用の洗濯機を用意する。 比較例2 市販のドライセンカー(商品名:日本インターオリオン社製)を用意する。 収縮率テスト 横30cm、縦40cmの100%シルクからなる洗濯試料、及び横20cm 、縦30cmの100%シルクからなる洗濯試料を用意し、上記本発明の実施例 1乃至5によって製造された洗剤組成物及び比較例2の洗剤を使用して上記ドラ イモード洗濯及びシルクモード洗濯によって構成された洗濯方法によって上記洗 濯試料の洗濯を行った。 洗濯機としては、上記の洗濯方法を採用している洗濯機として大宇電子株式会 社(韓国)の洗濯機(DWF−6650F:モデル名)を使用し、洗濯物の洗濯 は、上記したようにドライクリーニングモードの洗濯工程を行った。洗濯機の水 位は標準洗濯水位である59ιの水位で洗濯工程を行い、洗剤の使用量は29. 5gであった。 また、比較例1において用意した洗剤を使用してランドリーで通常使用される ドライクリーニング方法によって、上記洗濯試料の洗濯を行った。 上記実施例1乃至5の洗剤組成物及び比較例2の洗剤組成物と、上述した洗濯 方法によって洗濯された洗濯試料及び比較例1及び2の洗剤とを使用して洗濯を 行った洗濯試料を、陰になったところで皺無く広げて自然乾燥させ、洗濯試料の 横及び縦の長さを測定した後、下記の式(1)の方法によって収縮率を計算した 。 収縮率(%)={(洗濯前の長さ−洗濯後の長さ)÷洗濯前の長さ}×100 …(1) その結果を下記の表2に表す。 上記表2から分かるように、本発明の洗剤組成物を使用してシルクまたはウー ルからなる洗濯物の洗濯を行う場合は、従来のランドリーに委託してドライクリ ーニングする場合と同様な収縮率を得た。 洗浄度テスト (1)汚染布の製造 原布の反射率が70.0で、シルクまたはウールからなる布地を用意した後、 上記布地を15cm×20cmのサイズに切断した。50mlの容器に、硬化油 (融点57℃以上、尿素値3以下、加水分解値90〜93)0.5〜0.8g、 及び流動パラフィン3gを入れ、ここに、ランプブラック(lamp blac k)を加えた後、オイルロッド(oil rod)で一定時間または一定回数だ け均一に撹拌した。次ぎに、収得した混合物を4塩化炭素800gまたは1、1 、1−トリクロロエタンに分散して、汚染浴を製造した。 15cm×20cmのサイズの色染め盤に、上記汚染浴を約400gだけ入れ 、浴の温度を15〜20℃に保持し、上記切断された布を適当に反転させながら 約60秒間汚染させた。この際、汚染布の反射率が30±2%となるようにラン プブラックの量を調節した。 (2)反射率の測定 布の表面反射率の測定は、光度計、光反転反射率計、分光光度計などを利用し て波長510〜550mmを使用した。 酸化マクネシウム白色板の反射率を100%とし、黒体(black bod y)の反射率は0%と表示して測定した。汚染布の反射率は前面、背面がそれぞ れ2個所で、合計4個所に対して測定して、これらの平均値を反射率とした。 (3)汚染布の洗濯 上記汚染布からなる洗濯試料を用意し、上記本発明の実施例1乃至5及び比較 例2によって製造された洗剤を使用して、上記ドライモードの洗濯及びシルクモ ードの洗濯によって構成された洗濯方法によって上記洗濯試料の洗濯を行った。 洗濯機としては、上記の洗濯方法を採用している洗濯機である大宇電子株式会 社(韓国)の洗濯機(DWF−6650F;モデル名)を使用し、洗濯物の洗濯 は上記したように、ドライクリーニングモードの洗濯工程を行った。洗濯機の水 位は標準洗濯水位である59ιの水位で、洗濯工程を行い、洗剤の使用量は29 .5gであった。 また、比較例1において用意した洗剤を使用してランドリーで通常使用される ドライクリーニング方法によって、上記洗濯試料の洗濯を行った。 上記実施例1乃至5及び比較例2の洗剤組成物と洗濯方法によって洗濯された 洗濯試料及び比較例1の洗剤を使用して洗濯した洗濯試料を陰になったところで 皺無く広げて自然乾燥させた後、洗濯された汚染布の反射率を測定した後、下記 の式(2)の方法によって洗浄度を計算した。 式2 洗浄度(%)={(洗濯後の反射率(%)−洗濯前の反射率(%)) ÷(原布の反射率(%)−洗濯前の反射率(%))}×100 …(2) その結果を下記の表3に表す。 上記表3から分かるように、本発明の洗剤組成物を使用してシルクまたはウー ルからなる洗濯物の洗濯を行う場合は、ランドリーに委託してドライクリーニン グする従来の場合と同様な洗浄度が得られた。 また、本発明の洗剤組成物は、洗浄力に優れた非イオン性の界面活性剤のみを 洗剤として使用するため、一般の水道水を使用して洗濯を行っても不溶性塩であ るカルシウム塩が生成されなかった。 本発明の洗剤組成物を使用してシルクまたはウールからなる洗濯物の洗濯を行 う場合は、衣類の生地の収縮率及び洗浄度の面で従来のランドリーでの洗濯効果 と同様な効果が得られた。従って、本発明の洗剤組成物を使用して衣類を損傷す ることなく、容易に洗濯することができる。これによって、ランドリーに委託し て洗濯する場合に比べ、経済的な負担を減らすことが出来る。また、いろんな洗 濯物が一緒に洗濯される過程における非衛生的な先入観を解消することができる ため、清潔で快適な着心地を満喫し得るという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 行う。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 非イオン系の界面活性剤15〜45重量部、ノーマルパラフィン及び/ またはリモネンを含有する洗濯用炭化水素系溶剤15〜35重量部、水25〜5 0重量部、及び付加剤0〜10重量部を含有する水中油エマルジョン形状の洗剤 組成物。 2. 上記非イオン系の界面活性剤は、ラウリルアルコールオキシエチレン及 びラウリルアルコールアミドで構成された群から選択された少なくとも1つであ ることを特徴とする請求項1記載の洗剤組成物。 3. 上記ノーマルパラフィンは炭素数9〜13であることを特徴とする請求 項1記載の洗剤組成物。 4. 上記付加剤は、テトラアルキルアンモニウムクロライド0.3〜0.7 重量部を含むことを特徴とする請求項1記載の洗剤組成物。 5. 上記付加剤はpH6.0〜8.0で力価を維持するプロテアーゼ0.2 〜0.7重量部を含むことを特徴とする請求項1記載の洗剤組成物。 6. 上記付加剤はリパーゼ0.3〜0.8重量部を含むことを特徴とする請 求項1記載の洗剤組成物。 7. 上記付加剤はカルボキシメチルセルロース0.3〜0.7重量部を含む ことを特徴とする請求項1記載の洗剤組成物。 8. 上記付加剤はブチルジグリコール6〜10重量部を含むことを特徴とす る請求項1記載の洗剤組成物。 9. 上記ノーマルパラフィン及びリモネンの含有比が約2:1であることを 特徴とする請求項1記載の洗剤組成物。 10. 非イオン系の界面活性剤15〜45重量部; ノーマルパラフィン及びリモネンを含有する洗濯用溶剤15〜35重量部; 水25〜50重量部; テトラアルキルアンモニウムクロライド0.3〜0.7重量部; pH6.0〜8.0で力価を維持するプロテアーゼ0.2〜0.7重量部; リパーゼ0.3〜0.8重量部; カルボキシメチルセルロース0.3〜0.7重量部;及び ブチルジグリコール6〜10重量部を含むことを特徴とする洗剤組成物。 11. 請求項1記載の組成物を使用してシルクまたはウールからなる洗濯物 の洗濯を行うことを特徴とする洗濯方法。 12. 請求項1記載の組成物を回転羽根の備えられた洗濯槽に入れる段階; 上記洗剤組成物の希釈に適合する第1量の水を上記洗濯槽に導入しながら、上 記回転羽根の回転によって上記洗剤組成物を希釈する段階; 上記洗濯槽により多量の水を導入して、上記洗濯槽の水量を洗濯物の洗濯に適 合する第2量に調整する段階; 上記洗濯槽にウールまたはシルクからなる洗濯物を入れる段階;及び 上記回転羽根の回転によって洗濯物に適合する回転水流を生成して洗濯物の洗 濯を行う段階;で構成されたことを特徴とする洗濯方法。
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