JPH11510880A - 制御弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 制御弁の蝶形弁（１３）をバネ（１４）によって開放位置に変位する。蝶形弁（１３）の表面（２９）に係合した止めねじ（１５）によって開度を設定する。止めねじ（１５）を調節して、空気流れを制御する。フラップが水流に対して閉じるようにバネ（１４）を選択する。取り付け座（１１）を使用して、制御弁をシスターンパイプに適用して、便器（３８）からの悪臭を排気する。

Description

【発明の詳細な説明】 制御弁 発明の分野 本発明は制御弁に関する。本発明の制御弁は、いずれもが各種蒸気や化粧室の 不快な気体を排気する必要のある化粧室及び／又は浴室、その他の湿気のある区 画に換気孔が設けられている多層集合住宅や一戸建住宅などの他の住宅に用いら れる排気システムに有用である。 従来例の説明 便器の悪臭を排気するために排気ファンを利用することは公知である。シャワ ーなどを使用する湿気のある区画から各種の水蒸気を排気することも公知である 。浴室や化粧室から水蒸気や悪臭を排気するために、各種のダクトシステムが開 発されている。化粧室システムでは、例えば便器に洗浄水を送る便器のシスター ンパイプに接続するダクトシステムによって各種気体を排出することが多い。ダ クトシステムに接続するように適宜挿入したファンを備えたパイプセグメントか らなる排気システムにこのダクトまたはパイプ設備を接続することは可能である 。これらシステムの場合、シスターン１台につき一つのファンを使用し、通常は 、既設化粧室への追加設備として提供されている。多層集合住宅の場合、浴室や 化粧室などの区画に天井換気孔を設け、これら換気孔を共 通のファン式排気システムに集配接続するのが通常の設計である。多層集合住宅 各戸の化粧室のシスターン洗浄水パイプにこの種のシステムを固定することは可 能であるが、問題は残る。 共通のファンまで延長する排気ダクトによって各化粧室のシスターンパイプを 相互接続するシステムの場合、ある種の追加手段を設けて、ダクトの排水レベル を下げる恐れのある排気パイプへの水の侵入を制御または抑制する必要がある。 この種の多重接続の場合、ファンから遠く離れたシステム内の損失を考慮して、 各戸における排気システムの作用のバランスを取る必要がある。 発明の要約 本発明の目的は、化粧室や浴室の排気システムにおけるガス流量を制御する制 御弁を改良することにある。他の目的や作用は以下の説明から明らかになるはず である。 本発明によれば、この目的は、浴室や化粧室の換気孔に使用する制御弁におい て、 第１端部と第２端部との間に貫通内腔がある制御弁体、 第１端部と第２端部との間にある貫通内腔に形成した弁座、 使用時に、上記弁座に着座する、上記内腔にヒンジにより取り付けた弁フラッ プ、 上記弁座から所定の角度で上記弁フラップを変位させる変位手段、および 上記弁フラップの開き角度を設定する設定手段からなる制御弁によって達成で きる。 本発明の制御弁、あるいは制御弁の集成体は、シスターン洗浄水パイプに接続 、あるいは便器に直接接続することができる。 図面の説明 以下、添付図面に示す好適な実施態様について本発明を説明する。 図１は、本発明の一実施態様の制御弁を示す平面図である。 図２は、図１の制御弁に使用する弁各部の（分解）正面図である。 図３は、図１の制御弁の断面図である。 図４は、図１〜３の制御弁をダクトに取り付けるパイプ取り付け座を示す端面 図である。 図５は、図１〜４の制御弁およびパイプ取り付け座を使用する方法を示す多層 集合住宅の断面図である。 好適な実施態様の説明 使用時、以下に説明するように、パイプ締金１２によってダクトに保持したパ イプ取り付け座１１に図１〜３の制御弁１０を取り付ける。制御弁１０の内部に 、（以下に説明するように）、蝶形弁１３を回動自在に取り付ける。（以下詳し く説明するように）、蝶形弁は（シス テム内に空気のみが流れている場合、蝶形弁１３を開放位置に変位する）バネ１ ４および止めねじ１５からなる。 図１から理解できるように、制御弁１０は制御弁体１６（制御弁が管状ダクト に接続したさいに横断面が円形になる）および止めねじ１５を設けるハウジング １７で構成する。（図３の下からみた）蝶形弁１３の突起部１８に（図示しない ）バネ１４の一端を接続する。他端は、（図３に詳細に示すように）突起部１９ に固定する。蝶形弁１３のヒンジ板２０、２１をヒンジ取り付け板２４上のヒン ジ板２２および２３に（対して同軸的に）回動自在に接続する。 （弁板１３およびヒンジ取り付け板を分解して示す）図２から理解できるよう に、ヒンジ取り付け板２４上のヒンジ板２５、２６に回動用ピン２６、２５を設 けて、それぞれヒンジ板２１、２０の対応する内腔に受け取るようにする。弁板 １３およびヒンジ取り付け板は別体として製造することができる。この場合には 、ヒンジ取り付け板２４を制御弁体１０の対応する凹部にスナップ嵌めするか、 あるいは圧嵌めするか、あるいは接着または接合して、制御弁体１６の内腔に弁 板１３を適宜設置し、ヒンジ作用により弁板の対応する弁座（下記参照）を形成 する。このように、この弁座は弁体１６の内腔に形成することになる。 図３から理解できるように、制御弁体１６にソケット端部２７およびプラグ端 部２８を形成することによって、 弁体の一端を対応するダクトに、そして他端をパイプ取り付け座（図４を参照） に係合できる。雄雌係合は図とは逆であってもよい。バネ１４は、弁板１３上の 突起部１８と制御弁体内腔内側にある突起部１９との間に延設する。弁板１３の 縁部４９は対応する弁座４８に着座する。通常、弁板はバネ１４によって開放位 置に変位している。弁板１３の開度は止めねじ１５の設定に依存する。弁板１３ 上のヒンジ板２０の傾斜面２９が、バネ１４の張力により弁板が開いた時に、止 めねじ１５の端部に係合する。弁板１３の開度はヒンジ板２０の傾斜面２９と止 めねじ１５の端部との係合によって制限される。止めねじ１５をさらにねじ込む と、ヒンジ板１３の開度がさらに制限される。 図４から理解できるように、パ イプ取り付け座１１およびパイプ締金１２は、突起対３０、３１および３２、３ ３の接合によって接合するのが有利である。この相互接合には、通常使用されて いるナット／ボルト（図示せず）などの適当な手段を使用すればよい。パイプ取 り付け座１１の外側にソケット３４を形成し、使用時に、ソケット３５に（図３ に示す）プラグ端部２８を押し込んだ状態で、（図３の）制御弁体を差し込むか 、圧嵌めできる。従来と同様に、パイプ取り付け座１１の突起部３６が、使用時 に、この取り付け部が接続されるダクト孔に嵌入する。便宜上、このダクトは図 示していないが、ダクト路をパイプなどのダクトに接続してＴ−接合を形成する ために、取り付け座を利用する 当業者によく知られたダクトである。 図５から理解できるように、多層集合住宅は異なる階で多数の化粧室３７〜３ ９を備えている。また、（各種の臭気、各種の蒸気、水分などを排気するために ）各天井には４０で示すような換気孔を備え、いずれもダクト４２を介して（最 上階の屋根部分に設置するのが有利である）ファン装置４３に接続されている。 ３８で示すような化粧室には、通常の方法で便器を洗浄するために、給水パイプ ４７にシスターン４４を接続する。本発明構成の制御弁を保持する取り付け座４ ６を介してダクト４２をシスターンパイプ４７に接続すれば、シスターン給水パ イプ４７とファン装置４３に至るダクト４２との間に制御弁を設置できる。すべ ての階において排気するために、ファン装置４３は連続的に作動する。（上記し たように）制御弁をそのバネによって開くと、空気が流れる。このダクト４２は 便器３８のスペースまで開く。（上記した）止めねじを次に各階で使用して、シ ステムのバランスを取ることができる。即ち、圧力や流れが最小の場合には開き 、一方圧力が最大になって流れが低下した場合には閉じる。シスターンの作動時 には、（上記の）蝶形弁の背部に水圧が作用して、（バネ１４のバネ特性が適正 な場合には）、蝶形弁が閉じる。このように、本発明制御弁はシスターンの洗浄 水が換気システム内に侵入を防止する逆止め弁として、またシステムのバランス を取る手段として複合機能を発揮するものである。 いうまでもないことだが、上記制御弁は各種の方法で使用できる。例えば、シ スターン給水パイプや便器スペース内まで延長する特殊なダクトをオン・オフす る（また、場合によっては使用者の存在や、便座下の圧力スイッチによってオン ・オフする専用ファン装置を利用する、個室式トイレからの臭気を排気するシス テムにも使用することができる。必要ならば、制御弁を逆止め弁として、あるい は流量制御機構としても使用できる。あるいは、天井換気孔と便器を備えたユニ ットバスに使用してもよい。 本発明制御弁の各部をプラスチックで形成するのが理想であるが、これらの各 特性、接続端部、止めねじのハウジング、弁取り付け、バネの固定などはいずれ も成形分野の当業者にとっては自明な範囲にある。また、制御弁をプラスチック パイプや標準的な配管接続などのダクトに使用する場合には、図示の形状が理想 ではあるが、各部の形状が変更可能であることはいうまでもない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 第１端部と第２端部との間に貫通内腔がある制御弁体、 第１端部と第２端部との間にある貫通内腔に形成した弁座、および 使用時に、上記弁座に着座する、上記内腔にヒンジにより取り付けた弁フラッ プ、 からなる、浴室および化粧室の換気孔に使用する制御弁において、 上記弁座から所定の角度で上記弁フラップを変位させる変位手段、および 上記弁フラップの開き角度を設定する設定手段、 からなる制御弁からなることを特徴とする制御弁。 ２． 上記設定手段が、上記制御弁体を介して上記内腔まで延設した上記制御弁 体上のハウジング内の止めねじで、このねじを上記内腔にねじ込んで、上記蝶形 弁の開き角度を選択的に制限する請求項１の制御弁。 ３． 上記蝶形弁に所定の角度で係合面を形成して、使用時に、上記止めねじの 端部に係合させる請求項２の制御弁。 ４． 上記変位手段が上記内腔と上記蝶形弁との間に延設したバネで、このバネ が空気流れの圧力に充分に耐えるバネ定数をもつと同時に、水の衝撃を受けた時 に上記蝶形弁を閉じる程度のバネ定数もつ請求項１の制御弁。 ５． パイプ取り付け座に取り付けることによって、Ｔ −接続によって制御弁をパイプまたはダクトに嵌合した請求項１の制御弁。 ６． 請求項１の制御弁によって、天井換気孔または便器を排気ファンに接続し て建造物。 ７． 上記ファンを連続作動し、複数の制御弁に対して止めねじを調節して、バ ランスの取れたシステムを構築した請求項６の建造物。