【発明の詳細な説明】
後退可能なベッドプレートを備えた包装機械
発明の分野
本発明は、一般的には製品を予め決められた数の群に仕分けし、それらの群を
、カートン通路に沿って移動している予め形成された厚紙カートンの様な開いた
容器の中に送り込むための包装機械に関する。より詳しくは、本発明は、その様
な包装機械の、容器がカートン通路に沿って移動する時に容器の下にあって容器
を支持するベッドプレートに関する。
発明の背景
びんや缶の様な製品を予め形成された厚紙カートンの様なまとまった容器の中
に包装するための様々な型式の包装機械またはカートン収容装置が設計されてい
る。これらの種類の包装機械の最終的に意図する目的は同じである、すなわち所
望の数の製品を特定の状態に包装することであるが、この目的を達成するための
方法および装置は様々である。一般的に、ある方法で製品を容器の大体の寸法に
合った群に仕分けし、次いで製品群を容器の中に送り込む。最終的な処理工程と
して、容器は製品群の周囲で閉鎖される。その様な容器は、製品群の周囲で折り
曲げられる、実質的に平らで、折り目を付けたカートンブランクであるか、また
は末端が開いており、一方の開いた末端を通して製品が送り込まれる、部分的に
形成された容器でよい。次いで開いた末端を横切る様にフラップを折り曲げ、フ
ラップ同士を接着することにより、容器の末端を閉鎖する。その様な包装機械の
一例は、ここに参考として含める我々の審査中米国特許出願第08/118,1
11号に記載されている。
最新の包装機械の多くでは、間隔をおいて配置された無限のコンベヤチェーン
の上側フライトに接続された直立プッシャーラグの対により、開いたカートンを
カートン通路に沿って移動させる。ラグは一般的に、カートン通路上の連続する
カートンの間に上向きに伸び、無限チェーンコンベヤにより移動し、カートンを
通路に沿って押す。カートンがカートン通路に沿って搬送される時、不規則に並
べられた製品が隣接する供給コンベヤ機構により各群に形成され、次いで群に分
けられた製品がカートン通路に沿って移動する開いたカートンに向かって、その
中に前進して行く。各カートンが満たされると、その開いた末端が閉じ、接着さ
れた後、満たされたカートンは、包装機械の放出末端でカートン通路から放出さ
れる。
その様な包装機械では、様々なサイズのカートンを受入れられる様に、カート
ン通路の幅を調節できるのが一般的である。例えば、審査中の出願第08/11
8,111号に記載されている包装機械では、カートン通路は、片側で第一プッ
シャーラグガイドレールにより、反対側では、第一ガイドレールと平行に伸びる
第二プッシャーラグにより画成されている。カートンの対向する末端がガイドレ
ールの上に載る。直立したプッシャーラグの対がガイドレール上に支持され、ガ
イドレールに沿って移動し、カートンをカートン通路に沿って押して行く。この
例における第一ガイドレールは固定され、第二ガイドレールは、横方向に調節で
きる補助レールに取り付けられている。補助レールは、第二プッシャーラグガイ
ドレールおよび包装機械の他の様々な機能的な構成部品を支持している。この様
にして、補助レールに取り付けたすべての構成部品の横方向位置を補助レールと
共に同時に調節し、様々なサイズのカートンを受入れることができる。
補助レールは、固定したプッシャーラグガイドレールに向かって、およびそこ
から離れる様に選択的に移動させ、カートン通路の幅を調節することができる。
通路を広げるために補助レールを固定ガイドレールから離れる様に調節するにつ
れて、第一および第二プッシャーラグガイドレール間の間隙が次第に広がって行
く。カートンがカートン通路に沿って移動する際、カートンはこの間隙を横切っ
て伸び、製品の群を包装しているので、包装処理の際にカートンがたわみ、変形
して機械が詰まり、動かなくなることが無い様に、この間隙中に支持体を設ける
必要がある。過去においては、包装作業の前に間隙内に手で配置できる一連の細
長いベッドレールまたはベッドプレートを手作業で挿入することにより、その様
な支持体を与えていたことがある。より広いカートン通路を必要とする大型のカ
ートンには、十分な支持を与えるために、2個以上のその様なプレートを設置す
る。反対に、小型のカートンを受入れるためにカートン通路の幅を小さくする必
要がある場合、狭いカートン通路を受入れるのに必要なだけ、1個以上のベッド
プレートを手で除去する。
その様な手作業で挿入し得るベッドプレートは、通路に沿って移動するカート
ンを確かに支持するが、それらの設計および操作に固有の問題および欠点がある
。これらの欠点の中で最たるものは、新しい包装作業毎にその開始前に、挿入す
べきベッドプレートを作業員が手で挿入しなければならないことである。これに
は時間と訓練された作業員の人材が必要であり、機械の休止時間が多くなり、経
費が増加する。さらに、個々のベッドプレートは、機械の近くに保管場所を必要
とし、紛失、置き間違い、または損傷にさらされる。最後に、ベッドプレートを
手で設置し、除去するには人間の介在を必要とするので、人間が間違いを犯し、
ベッドプレートを忘れることもある。これらの場合、カートン通路に沿って移動
しているカートンが十分に支持されず、機械が詰まって停止し、多大な休止時間
を必要とすることがある。あるいは、カートン通路を狭くする際に作業員がベッ
ドプレートを除去するのを忘れた場合には、機械が深刻な損傷を受けることもあ
る。
そこで、通路に沿って移動するカートンを支持する方法および装置を改良する
ために、カートン通路の幅を変えられる製品包装機械が必要とされている。その
様な方法および装置は、完全自動式であり、人間の介在が不要であるべきである
。さらに、より大きなカートンを受入れるためにカートン通路が広がる時は、支
持体は次々に増加すべきである。反対に、より小さなカートンを受入れるために
通路が狭くなる時は、支持体は次々に、自動的に除去されるべきである。本発明
の主目的は、その様な方法および装置を提供することである。
発明の概要
手短に言うと、本発明は、その好ましい実施態様において、びんまたは缶の様
な製品を厚紙容器の中に包装する製品包装機械を含んでなる。包装機械は、機械
の構成部品を支持するためのフレーム、およびそのフレームに取り付けた、包装
すべき製品群を受け取るための予め決められたカートン通路に沿って連続的にカ
ートンを搬送するカートンコンベヤを含んでなる。カートン通路の片側に隣接し
て、決められた通路に沿って製品を搬送し、それらの製品を群にして、カートン
通路に沿って移動している開いたカートンに向けて送り込むための供給コンベヤ
機構が配置されている。カートン通路自体は、一対の間隔をおいて配置された平
行なプッシャーラグガイドレールにより画成され、カートンがカートン通路に沿
って移動する時に、カートンの対向する末端がそれらのガイドレール上に載り、
前進する。直立したプッシャーラグはレール上に支持され、無限のコンベヤチェ
ーンにより搬送され、レールに沿って前進し、カートン通路に沿ってカートンを
連続的に押し進める。カートンの末端がガイドレール上に載ったまま、カートン
が通路に沿って移動する時、カートンの中間部分または本体はレール間の隙間を
横切って伸びている。
供給コンベヤ機構に隣接するプッシャーラグガイドレールは固定されている。
他のプッシャーラグガイドレールは、横方向に調節できる補助レールに取り付け
てあり、補助レールはカートン通路に沿って、その側に伸びている。補助レール
は固定されたプッシャーラグガイドレールに向かって、およびそこから離れる様
に選択的に移動し、様々なサイズのカートンを受入れる様に様々な幅のカートン
通路を画成することができる。この様に、プッシャーラグガイドレール間に画成
される隙間は、補助レールが固定ガイドレールに向かって、およびそこから離れ
る様に移動する時に、カートン通路の幅と共に変化する。
少なくとも1個のベッドプレートがブラケットに取り付けられており、そのブ
ラケットは、カートン通路の高さの下にある補助レールに固定されている。ベッ
ドプレート機構は少なくとも1個の細長いベッドプレートを含んでなり、そのベ
ッドプレートの上側表面は、カートン通路に沿って移動するカートンをスライド
できる様に支持するために平滑である。ベッドプレートは、一対のパンタグラフ
アーム上にあるブラケットに取り付けてあり、ブラケットとアームの一方の間に
空気圧シリンダーが接続されている。この配置により、空気圧シリンダーを適宜
作動させることにより、ベッドプレートを選択的に上昇および下降させ、ベッド
プレートをそのパンタグラフアーム上で下方旋回させ、カートン通路から外すか
、またはベッドプレートをそのパンタグラフアーム上で上方旋回させ、カートン
通路中に入れ、カートン通路に沿って移動しているカートンを支持することがで
きる。一実施態様では、複数のその様なベッドプレートがカートン通路の下でブ
ラケットに、狭い間隔で隣接した関係に配置されている。
空気圧シリンダーを作動させてベッドプレート機構を適切に操作するために、
それぞれの空気圧シリンダーに1個ずつ、一連の空気圧スイッチが備えてある。
スイッチは包装機械のフレームに固定され、したがって補助レールに対して固定
されている。スイッチプレートは、ベッドプレート機構を支持するブラケットに
取り付けてある。補助レールが固定したプッシャーラグガイドレールから離れる
様に移動すると、カートン通路およびプッシャーラグガイドレール間の隙間が広
がり、スイッチプレートは補助レールと共に移動する。スイッチプレートは、そ
れが移動する時、空気圧スイッチと係合して作動させ、間隔をおいて配置された
平行なベッドプレートを広がりつつある隙間の中に順次上昇させる様な向きに配
置されている。こうして、広がりつつある隙間の中に支持体が次々と供給されて
行く。反対に、補助レールが固定ガイドレールに向かって移動し、隙間を狭くし
て行く時は、対応するスイッチプレートの運動が再度空気圧スイッチを順次作動
させ、それによってベッドプレートが隙間から一つずつ下降する。こうして、隙
間が狭くなるにつれて、ベッドプレートはカートン通路から次々に下降して行く
。
一実施態様では、個々のベッドプレートが、ベッドプレートに対して全体的に
長さ方向に伸びるパンタグラフアーム上に取り付けてある。別の実施態様では、
包装機械上の別の位置で、ベッドプレートは、ベッドプレートに対して全体的に
横切る方向に伸びるパンタグラフアーム上に取り付けてある。どちらの配置でも
、カートン通路に沿って移動するカートンが自動的に、適切に支持される様に、
補助レールが移動してカートン通路の幅を調節する時に、レールは自動的に上昇
および下降する。
この様に、カートン通路が広がる時に、カートン通路に沿って移動するカート
ンに支持体が次々に自動的に与えられる、改良された製品包装機械を提供する。
これは、カートン通路が広がる時に2本のプッシャーラグガイドレールの間の隙
間の中に細長いベッドプレートが連続的に移動することにより達成される。カー
トン通路が狭くなる時は、ベッドプレートがカートン通路の外に連続的に下降し
、通路下の外れた位置に収容される。本発明の自動ベッドプレート機構により、
カートン通路の幅を調節する時にベッドプレートを手で設置する必要がなくなり
、ベッドプレートを手で挿入および除去するために訓練された作業員が付いてい
る必要がなくなる。さらに、カートン通路が広がる時はベッドプレートがカート
ン通路に自動的に挿入され、通路が狭くなる時は自動的に除去されるので、機械
の休止時間が大幅に短縮される。本発明のこれらのおよび他の目的、特徴、およ
び
利点を、以下に添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図面の簡単な説明
図1は、本発明の原理を好ましい実施態様で具体化する、製品包装機械の斜視
図である。分かり易くするために、本発明に最も適切な機械の部品は実線で示し
、他の部品は破線で示す。
図2は、図1の包装機械のカートン通路に沿った斜視図である。
図3は、製品包装機械におけるカートン通路の長さに沿った、自動ベッドプレ
ート機構およびその配置を示す平面図である。
図4は、複数の隣接する自動ベッドプレート機構を示す、図1の線3−3に沿
って見た末端立面図である。
図5は、パンタグラフアーム上のベッドプレート機構の上昇および下降を示す
、図1の線4−4に沿って見た側方立面図である。
図6は、横方向パンタグラフアーム上に取り付けた機械の異なった位置にある
自動ベッドプレートを示す、図2の線5−5に沿って見た末端立面図である。
好ましい実施態様の詳細な説明
幾つかの図を通して同じ番号は同じ部品を示す図面に関して、図1は本発明の
原理を好ましい実施態様で具体化する製品包装機械を示す斜視図である。包装機
械11は、機械の様々な機能部品を支持し、後退可能な囲い(図には示していな
い)を支持するためのオーバーヘッド構造を与える、人が立って入れる大きさの
フレーム12を有する。機械11は供給末端13および放出末端14を有する。
フレームの供給末端で、カートンマガジン機構16がフレームに取り付けてある
。機構16は、製品を包装するための厚紙容器またはカートンを機械に連続的に
供給する機能を果たす。一般的に、カートンまたは容器は、カートンマガジン機
構
16により平らな、または開いていない形状で供給される。カートンを開く区域
17は、少なくとも1個の吸引カップを備えた、カートン材料を開く車輪を有し
、そのカップが平らなカートンと係合し、吸引してカートンを開き、機械のカー
トン通路に送り出し、そこでカートンは機械に沿って搬送され、包装され、閉鎖
される。
機械のカートンを開く区域17から放出末端に伸びる細長いカートン通路、す
なわちカートン搬送コンベヤは、第一の細長いプッシャーラグガイドレール21
およびそこから間隔をおいて配置された第二のプッシャーラグガイドレール22
により画成される。以下により詳細に説明する様に、プッシャーラグガイドレー
ル21および22は、カートン通路に沿って配置され、カートン通路の縁部を画
成する。ガイドレールは、間隔をおいて配置された、直立したプッシャーラグの
対を支持し、プッシャーラグは、それぞれの無限コンベヤチェーンによりレール
に沿って移動する。カートン通路に沿って移動する時、各カートンの一方の縁部
はガイドレール21の上に載り、カートンの反対側の縁部はガイドレール22の
上に載り、カートンの本体がガイドレール間の空間を横切って伸びる。プッシャ
ーラグがガイドレールに沿って移動する時、プッシャーラグはそれらの対向する
末端に隣接するカートンに係合し、カートンをレールに沿って、およびカートン
通路に沿って、図1で右の方に順次押して行く。
第一プッシャーラグガイドレール21はフレーム12に取り付けられ、固定さ
れている。セレクターベルトコンベヤ機構18は、第一プッシャーラグガイドレ
ール21に隣接してフレームに取り付けてあり、レール21に沿ってその側を駆
動され、図1で右に移動する。コンベヤ機構18は、間隔をおいて配置された一
連のセレクター楔(図には示していない)、および製品を予め決められたサイズ
の群に仕分けし、それらの製品群を、隣接するカートン通路に沿って移動する開
いたカートンに向けてその中に送り込む他の機能的部品を含む。コンベヤ機構1
8と関連するこれらのセレクター楔の形状および機能は、ここに参考として含め
る審査中の出願第08/118,111号に詳細に記載されている。適当なセレ
クター楔を選択し、所望の様々な数およびサイズの群に製品を仕分けするのに使
用できる様に、使用していないセレクター楔19は機械中の外れた位置に収容さ
れる。
補助レール23が図に示す様にフレーム12に取り付けられ、フレームに沿っ
て、セレクターベルトコンベヤ機構から反対側のカートン通路の側を伸びている
。補助レールは、機械の様々な機能部品を取り付ける取付構造を与える。これに
関して、第二プッシャーラグガイドレール22は補助レール23に取り付けられ
、補助レールにより、第一プッシャーラグガイドレール21に対して間隔をおい
て平行に保持する。
補助レール23は、カートン通路に対して横切る方向で選択的に移動する様に
フレーム12に取り付ける。補助レール23をその様な横切る方向に調節または
移動させると、レールに取り付けた機能部品はすべてレールと共に移動する。こ
の様に、補助レール23の横切る方向位置を調節することにより、第二プッシャ
ーラグガイドレール22が第一プッシャーラグガイドレール21に向かって、ま
たはそこから離れる様に移動する。これによって、機械が様々なサイズのカート
ンを受入れられる様に、カートン通路の幅が調節される。例えば、6個の飲料缶
を装填する6パックカートンに対しては、比較的短い6パックカートンの対向す
る縁部がガイドレール21および22に乗り、それらのレールに沿って移動でき
る様に、補助レール23がプッシャーラグガイドレール21の方向に調節される
。反対に、補助レール23を第一プッシャーラグガイドレール21から離れる様
に調節し、比較的長い12または24パックカートンを受入れ、これらのカート
ンの対向する縁部がやはりガイドレール21および22に乗り、それらのレール
に沿って移動できる様にすることもできる。異なったサイズのカートンに対して
調
節する必要がある機械の機能部品の実質的にすべてが補助レール23に取り付け
られるので、補助レール23を適切に横方向に移動させ、調節することにより、
機械を迅速に調節し、様々なサイズのカートンを受入れることができる。
プッシャーラグガイドレール21および22はカートン通路の幅を画成し、空
間または隙間25はレール間に画成される。上記の様に、カートンが通路に沿っ
て移動する時、対向する縁部が間隔をおいて配置されたガイドレール21および
22の上に乗り、カートンの中間部または本体はレール間の隙間を横切って伸び
、橋渡しする。カートンに製品を装填すると、製品重量のためにカートンが隙間
25の中に垂れ下がる傾向がある。その様な垂れ下がりを防止し、装填したカー
トンを隙間内で支持するために、カートン通路に沿って一連の後退可能なベッド
プレート機構が備えられている。これらの機構を以下に詳細に説明する。しかし
、図1で、第一の後退可能なベッドプレート機構26は、パンタグラフアーム3
1および32の各対の上にあるブラケットに取り付けた、隣接する細長いベッド
プレートの群を含んでなる。そのブラケットは補助レールに取り付けてある。こ
の配置により、各ベッドプレートは、そのパンタグラフアーム上で、カートン通
路の下の位置に下降させる、あるいはそのパンタグラフアーム上で、図1に示す
様に、実質的にプッシャーラグ支持レール21および22の平面内、したがって
カートン通路内に上昇させることができる。それらの上昇した位置で、ベッドプ
レートはプッシャーラグガイドレール間の隙間内に支持を与える。
空気圧シリンダー33(図3)は、各ベッドプレート機構のパンタグラフアー
ムの一方に接続されている。空気圧シリンダー33を適切に作動させることによ
り、シリンダーが伸長し、パンタグラフアーム32が図1で左の方に押される。
これによってそれぞれのベッドプレートが、そのパンタグラフアーム上でカート
ン通路の下の収容位置または通路から外れた位置に下降する。
同様に、第二、第三、および第四のベッドプレート機構27、28、および2
9が補助レール機構23に取り付けてある。これらのベッドプレート機構も、そ
れぞれのパンタグラフアーム上に取り付けてあり、個々のベッドプレートをカー
トン通路中に持ち上げてカートンを支持するための、およびベッドプレートを通
路下の外れた収容位置に下降させるための空気圧シリンダーを備えている。ベッ
ドプレート機構26、27、28、および29は、カートンがカートン通路に沿
って押され、包装され、密封される時に、通路に沿って移動し、通路の隙間を横
切って伸びるカートンを適切に支持する。
図2は、図1に示す製品包装機械11のカートン通路に沿った斜視図である。
前に説明した様に、カートン通路は、一対の間隔をおいて配置されたプッシャー
ラグガイドレール21および22により画成される。ガイドレール21および2
2のそれぞれは、複数の直立したプッシャーラグ機構34を支持している。各機
構34は、プッシャーラグ37をを固定するブラケット36を含んでなる。ブラ
ケット36は、その下端で無限のコンベヤチェーン38に取り付けてあり、コン
ベヤチェーンは駆動され、カートン通路に沿って矢印39の方向に移動するる。
これは機械の下流方向、すなわち機械の供給末端13から機械の放出末端への方
向である。
各プッシャーラグ37は、好ましい実施態様では形状が実質的に長方形であり
、その底縁部がそれぞれプッシャーラグガイドレールの一方の上に乗り、それに
沿って前進する。この配置により、プッシャーラグは、機械の下流方向でプッシ
ャーラグガイドレールに沿って、その上を、間隔をおいて配置された対になって
移動する。使用の際、カートンまたは容器41(図2に破線で示す)はそれらの
対向する末端でプッシャーラグガイドレールの上に乗り、移動する直立プッシャ
ーラグ37によりカートン通路に沿って押される。カートンがカートン通路に沿
って押される時、飲料缶の様な包装すべき製品が、セレクターベルトコンベヤ機
構およびその関連するセレクター楔配置により、カートンの開いた末端に向かい
、
その中に送り込まれる。
カートン41がカートン通路に沿って移動する時、それらの末端は2本の間隔
をおいて配置されたプッシャーラグガイドレール21および22の上に乗り、そ
れに沿って前進し、カートンの本体はレール間の隙間を横切って伸びている。カ
ートン通路に沿った、開いた容器の中に製品が装填される位置の近くで、ベッド
プレート機構26の細長いベッドプレートがプッシャーラグガイドレール間の隙
間に配置されており、カートン41が隙間内のベッドプレート上に乗り、ベッド
プレートにより支持される様に配置されている。図2には、隙間内のカートンを
支持するための上昇した位置にある3本の隣接した細長いプレートを示す。この
列のベッドプレートの1本は、カートン通路の下の外れた位置にある状態を示す
。カートンがカートン通路に沿って移動し、処理されている間、カートンを支持
し続けるために、通路に沿ってさらに追加のベッドプレート機構が配置されてい
る。
図3は、好ましい実施態様の各種の後退し得るベッドプレート機構を示す、部
分的に切取った区域を有する平面図である。図に示すのは、第一ベッドプレート
機構26、第二ベッドプレート機構27、第三ベッドプレート機構28および第
四ベッドプレート機構29である。これらのベッドプレート機構は、カートン通
路に沿って連続的に配置され、カートンが機械の様々な包装区域を通過する時に
、通路に沿ってカートンを実質的に連続的に支持する。
第一ベッドプレート機構26はブラケット41(図4)の上に取り付けてあり
、そのブラケットは、包装機械の横方向で調節できる補助レールに取り付けてあ
る。この配置により、補助レールを調節する時に、ベッドプレート機構26の全
体が補助レールと一体になって横に移動する。機構26は、図に示す様に、平行
に隣接した関係で配置された複数の、個別の細長いベッドプレート42を含んで
なり、それらの上を移動しているカートンに包装すべき製品が供給される時に、
カートンを安定させる。好ましくは、ベッドプレート上を通路に沿って移動する
カート
ンがプレートに沿って僅かな摩擦でスライドできる様に、各ベッドプレート42
は、平滑な金属製の上側表面を有する。
個々のベッドプレートは一対のパンタグラフアーム上に取り付けてあるので、
各ベッドプレートは、そのパンタグラフアーム上で、アームが垂直に伸び、ベッ
ドプレートがカートン通路内に配置され、カートンを支持する上昇した位置から
、ベッドプレートがカートン通路の下の外れた所に位置する下降した、または収
容位置に旋回することができる。図5に、ベッドプレートの上昇した位置を実線
で示し、下降した位置を破線で示す。
再び図3に関して、ブラケット41と、各ベッドプレートのパンタグラフアー
ムの一方との間に、一式の空気圧シリンダー33がそれぞれ接続されている。空
気圧シリンダーに適当な空気圧を作用させることにより、シリンダーは後退およ
び伸長し、それぞれのベッドプレートを上昇および下降させることができる。そ
の様な空気圧を供給するために、包装機械のフレームに一連の空気圧スイッチ4
3が取り付けてある。各スイッチ43は、それぞれの空気圧シリンダー33に接
続され、適当な空気圧を供給し、それぞれの空気圧シリンダー33を伸長および
後退させる。各空気圧スイッチ43はレバー44を備え、そのレバーを押すと、
空気圧スイッチがそれぞれの空気圧シリンダーを伸長させ、解除すると、空気圧
スイッチがシリンダーを後退させる。
空気圧シリンダー33を取り付けたブラケットにはスイッチプレート46が固
定され、そこから上方向に、すなわち図2で頁の外に伸びている。スイッチプレ
ート46は、補助レール、したがってベッドプレート機構26が矢印47の方向
で横に移動した時にスイッチプレートが一連の空気圧スイッチ43のレバーと順
次係合する様に配置されている。特に、補助レールの調節と共にベッドプレート
機構が方向47に移動すると、スイッチプレート46は順次レバーと係合し、レ
バーを押して行く。反対に、補助レールと共にベッドレール機構26が矢印48
の方向に移動すると、スイッチプレートが一連の空気圧スイッチのそれぞれを通
過する時にレバーは順次解除される。
好ましい実施態様では、図3の最上部の空気圧スイッチが一番下のベッドプレ
ート42と接続し、その後に続く空気圧スイッチが後に続くそれぞれのベッドプ
レート42と接続する。この配置により、補助レールを調節してカートン通路を
広げ、ベッドプレート機構26を48の方向に移動させると、空気圧スイッチ4
3が順次解除され、それによって個々のベッドプレートが順次上昇する。こうし
てプッシャーラグガイドレール間の隙間が広がるにつれて、後に続く個々のベッ
ドプレート42が一つずつ所定の位置に上昇し、広がる隙間を埋めて行く。反対
に、補助レールを調節して隙間の幅を狭くすると、一連の空気圧スイッチがスイ
ッチプレートと係合し、それらのレバーを押し、個々のベッドプレート42を一
つずつ隙間から下降させ、カートン通路を狭くして行く。こうして、より大きな
カートンを受入れるためにカートン通路が広がる時は、プッシャーラグガイドレ
ール間の隙間に支持体が順次増加する。補助レールを調節してカートン通路を狭
くする時は、ベッドプレートが順次隙間から下降し、狭くなるカートン通路に道
を譲る。したがって、カートン通路の幅を調節することにより、支持体が自動的
に増減する。
第二ベッドプレート機構27は、第一ベッドプレート機構26の個々のベッド
プレート42の一つと同様に機能する。カートン通路に沿ったこの地点では、プ
ッシャーラグガイドレール間の隙間に単一の支持体だけが必要とされる。したが
って、ただ一つのベッドプレート49およびそれを上下させるための関連する空
気圧シリンダーを備えている。予め決められた閾を超えてカートン通路を広げる
時にベッドプレート49を上昇させ、予め決められた閾を超えて通路を狭くする
時にベッドプレート40を下降させるための、適当な空気圧スイッチ(図には示
していない)が接続されている。
第三ベッドプレート機構28も、通路の幅に応じてカートン通路の中に、およ
び外に、単一のベッドプレートを上昇および下降させる様に設計されている。こ
の第三ベッドプレート機構の場合、単一のベッドプレート51は、ベッドプレー
ト51に対して全体的に横切る様に伸びる2対のパンタグラフアーム52および
53の上に取り付けてある(図6参照)。パンタグラフアーム52および53は
、ブラケット54および56にそれぞれ回転できる様に接続され、それらのブラ
ケットは調節可能な補助レールに接続されている。2対のパンタグラフアームの
対応するアーム間には、結合棒57が伸び、固定されている。この様にして、一
対のアームが上昇または下降すると、この運動が結合棒57を介して他方のアー
ム対に伝達され、この対は第一の対と連動して上昇または下降する。
空気圧シリンダー58はパンタグラフアームの対の一方に接続されており、空
気圧シリンダー58が伸長すると、アームを上昇させ、ベッドプレート51をカ
ートン通路中に上昇させる。反対に、空気圧シリンダー58が後退すると、パン
タグラフアーム、したがってベッドプレート51を下降させる。適当な空気圧ス
イッチ(図には示していない)により、カートン通路が予め決められた閾を超え
て広がった時を検出し、それに応答して、空気圧シリンダー58を伸長させ、ベ
ッドプレート51を上昇させる。こうして再度、カートン通路が広がる時には、
通路に沿って移動するカートンを支持する位置にベッドプレート51を上昇させ
、通路が狭くなる時は、ベッドプレート51を下降させ、狭くなる通路に場所を
譲る。図5に、機構28の上昇した位置を実線で示し、下降した位置を破線で示
す。
最後に図3は、カートン通路中で前の3種類の機構から下流に位置する、第四
の後退可能なベッドプレート機構29を示す。機構29は、機構26における個
々のベッドプレート42のそれぞれと同様に構築され、機能する。特に、機構2
9は、一対のパンタグラフアームの上に取り付けた単一のベッドプレート61を
含むので、アームを適当に操作することにより、プレートを上下させることがで
きる。機構29はブラケット62上に取り付けてあり、そのブラケットは、包装
機械上の調節可能な補助レールに取り付けてあり、補助レールと共に移動する。
その機構のパンタグラフアームの一方には空気圧シリンダー63が接続されてい
るので、シリンダーが伸長すると、ベッドプレート61が下降し、シリンダーが
後退すると、ベッドプレート61は通路上のカートンを支持する位置に上昇する
。
適当な空気圧スイッチ(図には示していない)を使用し、カートン通路が予め
決められた閾を超えて広がると、空気圧シリンダーを後退させ、ベッドプレート
61を上昇させ、反対に、カートン通路が閾を超えて狭くなると、空気圧シリン
ダー63を伸長させ、ベッドプレート61を下降させる。この様に、他のベッド
プレート機構と同様に、必要な時にベッドプレート61が上昇し、カートン通路
に沿って移動しているカートンの中間部分を支持する。
図4は、ベッドプレート26の構造および操作を他の視点から示す末端立面図
である。この図では、第一プッシャーラグガイドレール21および第二プッシャ
ーラグガイドレール22が、それらの間隔をおいて配置された平行な関係にあり
、カートン通路の幅を画成しているのが分かる。プッシャーラグブラケット36
はプッシャーラグ37を支持し、プッシャーラグはプッシャーラグガイドレール
21および22の上に乗り、それに沿って移動する。個々のベッドプレート42
はパンタグラフアーム31の上でブラケット41に取り付けてあり、そのブラケ
ットは調節可能な補助レールに取り付けてある。したがって、補助レールの横方
向調節により、ブラケット41および機構26全体が矢印47および48の方向
に移動する。
スイッチプレート46がブラケット41に取り付けてあり、そこから上方向に
伸びている。スイッチプレートは、プレートが補助レールと共に移動する時に空
気圧スイッチ43のレバー44と係合する向きに配置されている。図4では、カ
ートン通路が広がった状態にあり、すべてのベッドプレート42が支持レール2
1および22の間の隙間内にある位置に上昇し、カートン通路に沿って移動する
カートンを支持している。
さらに図4に関して、補助レールを左方向47に調節している過程にあると仮
定すると、スイッチプレート46が最も右側にある空気圧スイッチ43のレバー
44と丁度係合したことが分かる。このスイッチは、最も左側にあるベッドプレ
ート42の空気圧シリンダーに接続されている。レバー44がスイッチプレート
46により押されると、空気圧スイッチが作動し、空気圧シリンダーが伸長し、
パンタグラフアームが下方に旋回し、最も左側にあるベッドプレートが下降して
通路から外れ、カートン通路はさらに狭くなっていくことができる。通路がさら
に狭くなると、スイッチプレートは図3の右から二番目の空気圧スイッチのレバ
ー44を押し、図3の左から二番目のベッドプレート42を下降させる。この工
程を続けることにより、カートン通路が狭くなるにつれてベッドプレートが左か
ら順次下降して行き、通路はさらに狭くなって行くことができる。
カートン通路が広がる時は、スイッチプレート46が空気圧スイッチ43を次
々に超えて通過し、レバーから外れ、ベッドプレート42を次々に上昇させ、広
がって行くカートン通路に支持体を次々に増加して行く。
図5は、第一のベッドプレート機構26の側方立面図であり、その構造および
機能を異なった視点から示す。
図5で、スイッチプレート46は、空気圧スイッチ43のレバー44と係合し
、レバーを押し、必要に応じてベッドプレート42を上昇および下降させ、カー
トン通路に沿って支持体を供給して行く位置にあるのが分かる。パンタグラフア
ーム31が垂直に伸びているベッドプレート42の上昇位置を図5で実線で示し
、下降した位置を図5に破線で示す。
図6は、第三のベッドプレート機構28の構造および機能を末端立面図で示す
。やはり、プッシャーラグ37を支持しているプッシャーラグガイドレール22
を
示している。この配置におけるベッドプレート51は、垂直なアーム64上に取
り付けてあり、そのアームはパンタグラフアーム53の対の上でブラケット56
に取り付けてある。ブラケット56は、調節可能な補助レールに固定されている
ので、この機構全体が補助レールと共に横方向に移動する。パンタグラフアーム
53の一方には空気圧シリンダー58が接続され、シリンダーが伸長すると、図
6に実線で示す様に、ベッドプレート51をその支持位置に上昇させ、シリンダ
ーが後退すると、図6に破線で示す様に、ベッドプレート51をその収容位置に
下降させる。カートン通路が予め決められた閾を超えて広がるのを検出するため
に適当な空気圧スイッチ(図には示していない)が接続されており、その様な検
出に応じて、空気圧シリンダー58は伸長し、ベッドプレート51をその支持位
置に上昇させる。他のベッドプレート機構と同様に、ベッドプレート51により
必要な時に自動的に支持が与えられる。
以上、本発明を好ましい実施態様および方法論に関して説明した。しかし、当
業者には明らかな様に、本発明の範囲内で、説明した実施態様に様々な変形を行
なうことができる。例えば、空気圧スイッチのこの特定の配置および配列、およ
びそれらのスイッチプレートの移動による作動が好ましい。しかし、空気圧シリ
ンダーを適時に作動させ、それぞれのベッドプレートを上昇および下降させるす
べての手段が本発明に入る。さらに、好ましい実施態様では個別のベッドプレー
トを、関節的な運動をさせるためにパンタグラフアーム上に取り付けているが、
他のプレートの取付手段も使用できる。例えば、一対の間隔をおいて配置された
、垂直に伸びる空気圧シリンダーをベッドプレートのそれぞれに直接取り付け、
空気圧シリンダーを適切に作動させることにより、ベッドプレートを垂直に上昇
および下降させることもできる。また、好ましい実施態様のベッドプレートは、
補助レールと共に横方向に移動する様に取り付けてある。この配置が好ましいが
、ベッドプレート機構は、適当な修正により、機械のフレームに取り付けること
も
できる。これらの、および他の追加、削除、および修正は、請求項に記載する本
発明の精神および範囲から離れることなく、ここに例示した好ましい実施態様に
行なうことができる。