JPH11506418A - 免疫反応を刺激する方法 - Google Patents

免疫反応を刺激する方法

Info

Publication number
JPH11506418A
JPH11506418A JP8526430A JP52643096A JPH11506418A JP H11506418 A JPH11506418 A JP H11506418A JP 8526430 A JP8526430 A JP 8526430A JP 52643096 A JP52643096 A JP 52643096A JP H11506418 A JPH11506418 A JP H11506418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding protein
composition
day
cd40l
immune response
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8526430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3657271B2 (ja
Inventor
アルダーソン,マーク
キャンベル,キム・エイ
ケネディー,メアリー・ケー
マリスゼウスキ,チャールズ・アール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Immunex Corp
Original Assignee
Immunex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Immunex Corp filed Critical Immunex Corp
Publication of JPH11506418A publication Critical patent/JPH11506418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3657271B2 publication Critical patent/JP3657271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/2878Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against the NGF-receptor/TNF-receptor superfamily, e.g. CD27, CD30, CD40, CD95
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/177Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/02Antiprotozoals, e.g. for leishmaniasis, trichomoniasis, toxoplasmosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Electrotherapy Devices (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 効果的な量のCD40結合タンパク質を投与することを含む、免疫反応を刺激する方法が開示されている。その方法は病原性のあるいは日和見感染性の微生物に感染した患者および細胞性免疫反応が低下した患者を治療するときに有効である。CD40結合タンパク質にはCD40リガンド、CD40と特異的に結合するモノクローナル抗体、そしてそれらの組合せが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫反応を刺激する方法 発明の属する技術分野 本発明は、有効な量のCD40リガンドのオリゴマー、そしてその代わりに有 用な合成物を投与することを含む、個体において免疫反応を刺激する方法に関す る。 発明の背景 病原体に対する免疫反応は、広くは、細胞依存性(細胞性免疫)あるいは抗体 依存性(液性免疫)のどちらかに分類されうる。細胞性免疫においては、活性化 されたマクロファージと細胞傷害性リンパ球が病原体の除去を行う。これに対し て液性免疫は基本的には抗体産生を通じて機能する。現在のところ考えられてい るのは、免疫反応のこれら2種類の様式は、特定の一連のサイトカインを分泌す るヘルパーT細胞(TH)の特徴的なサブセットにより調節されている。(Im munological Reviews誌,123,1991にレビューされ ている。) 1型TH細胞(TH1細胞)は遅延型過敏症(DTH)を媒介し、そしてインタ ーフェロン−γ(IFN−γ)とインターロイキン−2(IL−2)を分泌する 。一方2型TH細胞(TH2細胞)は基本的にはインターロイキン−4、5そし て10(それぞれIL−4、IL−5そしてIL−10)を分泌し、そしてB細 胞の補助の役割を果たす。TH1あるいはTH2経路を介した免疫反応の誘導は、 感染初期にしばしば顕著であり、そして感染を引き起こす微生物のタイプにより (Scott and Kaufmann, Immunol.Today 1 2:346,1991)、また感染宿主の遺伝的性質により支配されているよう に見える。免疫反応が不適切に進行したときには、結果として疾病の解決ができ ず、あるいは免疫病理学が発達することになりうる。TH1、つまり細胞依存性 反応、あるいはTH2、つまり抗体依存性反応、のどちらかのために免疫反応を 巧みに 扱うことが可能になることにより、感染症においてのみならず炎症やアレルギー 疾患においても有効な手段を提供できるだろう(例えば、Powrie and Coffman, Immunol.Today 14:270,1993を参 照)。 発明の概要 本発明は、微生物に対する防御的TH1免疫反応を刺激するのに効果的な量の CD40結合タンパク質を投与することを含む、病原性あるいは日和見感染性微 生物に感染した哺乳動物の治療方法に関する。CD40結合タンパク質は、CD 40に結合ができそして生物学的シグナルを引き起こすことができる薬剤組成物 である。病原性あるいは日和見感染性微生物としては、例えば、リーシュマニア 、リステリア、ミコバクテリア、サルモネラ、トリパノソーマ、ニューモシステ ィスそしてトキソプラズマが単独に又は複合したものとして含まれる。CD40 結合タンパク質はCD40リガンド、CD40に特異的に結合するモノクローナ ル抗体、そしてこれらの複合物からなる群により選択された。 インターロイキン−12(IL−12)は、マクロファージ/単球により産生 され、防御的TH1反応の誘導に作用するときに重要な、鍵となるサイトカイン である。IL−12はCD40結合タンパク質により刺激されて産生される。C D40結合タンパク質は、TH1反応が起こることが望ましい病気の治療をする ときに、適切なTH1反応を誘導することを通じて病気を予防するときに、そし て細胞依存性免疫が低下してしまった患者において病気の治療をするときに有効 なものとなり得る。 図面の簡単な説明 図1は、抗CD3抗体で活性化されたCD40L欠損マウス由来の脾細胞では 、IL−2、IFN−γあるいはIL−10の産生能力は低下しないものの、I L−12の産生能力が低下していることを示している。脾細胞は実施例3で記載 されるように処置され、そして培養上清をIL−12あるいはIL−2の存在を 調べる際にはバイオアッセイ(bioassay)で(図1A及び1B)、IFN−γあ る いはIL−10の場合には酵素免疫測定法を用いて試験した(図1C及び1D) 。 図2は、抗IL−10によりT細胞依存性IL−12産生が高められているこ とを示している。検定は、実施例4で記載されるように行われた。抗IL−10 存在下において抗CD3で刺激した対照脾細胞の培養上清には、抗IL−10非 存在下において生成されたものの、およそ4倍の濃度のIL−12が含まれてい た。さらに抗CD3及び抗IL−10存在下において培養されたCD40L K Oマウス(CD40L欠損マウス)由来脾細胞の培養上清中に、低濃度のIL− 12が検出された。 図3は、CD40Lが抗原に対する細胞免疫反応の誘導に不可欠であることを 確認する結果を示している。実験は実施例6に記載されるように行われた。検定 されたCD40L KOマウスの個体間ではDTH反応に差異があるものの(図 3A)、群としては、CD40L欠損マウスにおいては抗原に対するDTH反応 を開始する能力が重度に低下していた(図3B)。 図4は、CD40L欠損マウスが由来する親のマウス系統とは対称的に、L. major(Leishmania major)の感染に引き続いて起こる足 の肉趾(footpad)の進行性の腫脹が、CD40L欠損マウスにおいて観 察されることを示している。マウスには実施例7で記載されるように感染させ、 疾患の進行は足の肉趾の厚さを測定することにより検定した。 図5は、CD40LT(組換えCD40Lの三量体)の投与により、感受性マ ウスでの感染の重篤性が低下されることを示す結果を示している。感染マウスは 実施例8で記載されるように処置され、そして処置の効果は足の肉趾の厚さを測 定することにより検定した。 図6は、感受性であるCD40リガンド欠損マウスにおいて、ニューモシステ ィス感染が、CD40LTにより調節あるいは改善されていることを示している 。マウスは実施例9で記載されるように処置され、死因を確定するために剖検さ れた。 発明の詳細な説明 本発明は、病原体に対する免疫反応を刺激するのに効果的な量のCD40結合 タンパク質を投与することを含む、病原性あるいは日和見感染性の(oppor tunistic)微生物に感染した哺乳動物の治療方法に関する。病原体リー シュマニアに感染したマウスを、CD40結合タンパク質で処置し、CD40結 合タンパク質は病原体に対する効果的な免疫反応を刺激した。使用したマウスの モデルは、当業者により、ヒトを含む種々の哺乳動物の種において得られた結果 と関連しうる、そしてその他の感染性の微生物とも関連する結果を提供すると考 えられている。 このように、本明細書中に記載した予言的な動物モデルにおける知見により、 病原性あるいは日和見感染性の微生物に感染した哺乳動物を、CD40結合タン パク質活性をもつ物質を含む薬剤組成物により治療するという、発明の方法を十 分に可能にするデータが提供される。病原性あるいは日和見感染性の微生物 病原性微生物は、健康な個体に病気を引き起こすことができる微生物をいい、 一方日和見感染性微生物は、通常は健康な個体には病気を引き起こさないが免疫 力の低下した宿主において病気の状態に帰着しうるものをいう。どちらのタイプ の微生物にも、ウィルス、細菌、酵母、真菌、そして原生動物が含まれる。さら にいくつかの徴候では、複数の微生物が存在し、また徴候の原因となる役割を果 たす可能性がある。 典型的な病原原生動物はリーシュマニア(Leichmania)であり、こ れは内蔵、皮膚あるいは粘膜の傷害により特徴づけられる様々な疾患を引き起こ す、マクロファージの細胞内でのみ生息できる寄生虫である。リーシュマニアの 異なる種そして単離した種で、生体内(in vivo)及び試験管内(in v itro)のどちらにおいてもマクロファージ内での感染及び複製の能力が変化 する。臨床的には、L.braziliensisによる感染では一つあるいは 複数の皮膚の傷害を呈し、低い割合ではあるがより重篤な粘膜の疾患に進行する 。皮膚の傷害は自然に治癒しあるいは化学療法によく反応する可能性がある一方 で、粘膜の傷害はしばしばひどく破壊的で比較的治療に対して無反応性である。 たとえ粘膜の傷害が治癒してもしばしば、恐らく数年後に、自然に再発する。原 生生 物およびマクロファージ病原性のリーシュマニアによる感染の経過は、これら微 生物にとっては排他的な作用をもつ宿主の細胞であるマクロファージの細胞内に おける初期複製により、部分的ではあるが確定されている。リーシュマニアの抑 制あるいは増殖に寄与する因子はよくは知られていないが、ある種のサイトカイ ンは感染の過程に影響を与えうる。例えばIL−12により感受性であるBAL B/cマウスにおいてリーシュマニア症が治癒する(Heinzel et a l.,J.Exp.Med.177:1505,1993)。 病原性の住血鞭毛虫類(hemoflagellate)に属する原生動物で あるTrypanosoma cruzi(T.cruzi)は、ラテンアメリ カの多くの国々で公衆衛生上の主要な問題であるシャガス病を引き起こす。この 寄生虫による感染は、急性あるいは慢性となりうるもので、そしてしばしば心臓 、食道及び結腸の組織において進行性の病状を発生させる場合を含む。寄生虫は 、マクロファージを含む様々な有核細胞に感染する。ヒト及び実験動物のどちら においても、T.cruzi感染はT細胞とマクロファージにより媒介される非 特異的な免疫抑制をともなう。急性及び慢性の状態の間の寄生虫の複製を調節す る機構、そして慢性の状態にある間、数は少ないが持続的な数の寄生虫を血液中 に維持する機構は、よくは解明されていない。 病原体のさらなる例には、Mycobacterium tuberculo sisやMycobacterium leprae並びに原虫であるToxo plasma gondiiが含まれる。真菌であるHistoplasmac apsulatum、Candida albicans、Candidapa rapsilosisそしてCryptococcus neoformans もまた日和見感染性あるいは病原性微生物と考えられ得る。ある種のリケッチア 、例えばR.prowazekii、R.coroniiそしてR.tsuts ugamushiもまた、2種類あるいはそれ以上の微生物の組合せとして含ま れる。 ヒトの感染に加えて、これらの微生物の多くはその他の哺乳動物に感染し、そ してそれらの動物はヒトにとっては感染の保有宿主(レゼルボア)として働きう る。例えば飼いイヌはリーシュマニアの主要な保有宿主として働いていると考え られており、一方でネコはトキソプラズマを保有していることが知られている。 これら微生物に対する哺乳動物の免疫反応および/または炎症反応を増大させる 方法は、従ってヒト以外の種々の哺乳動物において有効であるようである。CD40 ヒトCD40抗原(CD40)は分子量30,600の277アミノ酸からな るペプチドである(Stamenkovic et al.,EMBO J.8 :1403,1989)。ヒトCD40をコードするcDNAは、バーキット( Burkitt)リンパ腫細胞株のRajiから調製されたcDNAライブラリ ーから単離された。CD40のcDNAによりコードされる推定のタンパク質は 、推定リーダー配列、膜貫通ドメインそして膜結合型受容体タンパク質に共通の その他の特徴を多く含んでいる。CD40はBリンパ球、上皮細胞そしていくつ かのガン細胞株で発現されていることが知られている。 CD40は、細胞外領域にシステインを多く含む(システインリッチの)モチ ーフが存在することで定義づけられる、腫瘍壊死因子(TNF)/神経成長因子 (NGF)受容体ファミリーの一つである(Smith et al.,Sci ence 248:1019,1990;Mallett and Barcl ay,Immunology Today 12:220,1991)。このフ ァミリーには、リンパ球抗原のCD27、CD30(ホジキン病のリンパ腫及び リード・スターンバーグ細胞にみられる抗原)、TNFに対する2種類の受容体 、4−1BBと呼ばれているマウスタンパク質、ラットOX40抗原、NGF受 容体そしてFas抗原が含まれる。 CD40は、当該技術分野で知られているいくつかの方法のうちのどの一つに よっても細胞の表面で検出される。例えば、CD40に特異的な抗体は、細胞が CD40を発現しているかどうかを測定するために、蛍光標識細胞選別技術(F ACS)の手法において使用されうる。細胞表面の分子を検出するその他の方法 もまた、CD40を測定する際に有効である。CD40モノクローナル抗体 CD40表面抗原に対して指向するモノクローナル抗体(CD40 mAb) は、ヒトB細胞で様々な生物活性を媒介することが示されてきた。例えば、CD 40 mAbは同型接着や異型接着を引き起こし(Barrett et al .,J.Immunol.146:1722,1991;Gordon et al.,J.Immunol.140;1425,1988)、そして細胞の大 きさを拡大させる(Gordon et al.,J.Immunol.140 :1425,1988;Valle et al.,Eur.J.Immuno l.19:1463,1989)。CD40 mAbはまた、抗IgM、CD2 0 mAbあるいはフォルボールエステルを単独で(Clark and Le dbetter,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 83:44 94,1986;Gordon et al.,Leukocyte Typi ng III(白血球分類III);A.J.McMichael ed.Ox ford University Press.Oxford,p.426;P aulie et al.,J.Immunol.142:590,1989) 、あるいはIL−4と協力して(Valle et al.,Eur.J.Im munol.19:1463,1989;Gordon et al.,Eur .J.Immunol.17:1535,1987)、活性化させたB細胞の増 殖を引き起こし、そしてIL−4で刺激したT細胞を取り除いた培養からは、I gE(Jabara et al.,J.Exp.Med.172:1861, 1990;Gascan et al.,J.Immunol.147:8,1 991)、IgG及びIgM(Gascan et al.,J.Immuno l.147:8,1991)が産生される。 加えて、CD40 mAbが、B細胞からのIL−4媒介性の可溶化CD23 /FcεRIIの放出を高めること(Gordon and Guy,Immu nol.Today 8:339,1987;Cairns et al.,E ur.J.Immunol.18:349,1988)、そしてB細胞でのIL −6の産生を増加させること(Clark and Shu,J.Immuno l.145:1400,1990)が報告されている。最近、CDw32+接着 細胞の存在下で、IL−4とCD40 mAbにより処置された初代培養B細胞 集団から、ヒトB細胞株が確立された(Banchereau et al., Science,241:70,1991)。さらに、胚中心の中心細胞は、C D40および/または抗原に対する受容体を介して活性化した場合には、アポト ーシスが起こらないようにすることができる(Liu et al.,Natu re 342:929,1989)。上記の刊行物のそれぞれは、B細胞の生物 活性を刺激するCD40 mAbについて記載している。 1993年10月1日に出願された米国特許出願第08/130,541号は 、参考文献として援用される関連する開示であるが、hCD40m2とhCD4 0m3と呼ばれている、CD40に特異的に結合する2種類のモノクローナル抗 体を開示する。他のCD40 mAbと異なり、hCD40m2(ATCC H B11459)とhCD40m3はCD40に結合し、CD40Lを構成要素と して発現する細胞に対するCD40の結合を阻害する。無関係なIgGまたは対 照のCD40 mAbであるG28.5と比較して、hCD40m2あるいはC D40 mAbであるM3を用いると、12.5μg/mlの低濃度で、95% 以上の結合阻害が観察された。hCD40m2はまた、CD40Lに誘導される TNF−α産生を阻害することができた。 その他のCD40モノクローナル抗体は、通常の技術を用いて生成されうる( 本明細書中で参考文献として援用される、米国特許第RE32,011号、第4, 902,614号、第4,543,439号そして第4,411,993号を参照; 同様に本明細書中で参考文献として援用されている、”モノクローナル抗体、ハ イブリドーマ:生物解析の新次元”,Plenum Press,Kennet t,McKearn,and Bechtol(eds.),1980,そして 、”抗体:研究室マニュアル”,Harlow and Lane(eds.) ,Cold Spring Harbor Laboratory Press ,1988も参照)。 簡単に説明すると、CD40に対する免疫反応を引き起こすのに適している形 状のCD40を動物に注射する。動物は必要に応じて、CD40に対する血清中 の抗体濃度がプラトーに達するまで、再免疫されうるものであり、その後可溶化 CD40の最終免疫をされ、3ないし4日後に犠牲にされる。脾臓やリンパ節の ように多数のB細胞を含む臓器が回収され、メッシュの網に臓器を通すことによ り、あるいは細胞を包む脾臓あるいはリンパ節の膜を破断することにより、細胞 同士をバラバラに分離した細胞の懸濁液にまで分離する。 もう一つの方法は、試験管内(in vitro)免疫法を利用することによ り、モノクローナル抗体を作成するのに適した細胞を得る。簡単にいうと、動物 を犠牲にし、脾臓あるいはリンパ節の細胞を分離する。細胞同士をバラバラに分 離した細胞の懸濁液を作成し、上記のような免疫反応を引き起こすのに適した形 態のCD40を含む培養中に細胞を静置する。続いて、リンパ球を回収し以下に 記載するように融合する。 試験管内(in vitro)免疫法を利用することにより、あるいは上記の ように免疫をした動物から得られた細胞は、ウィルスの感染(トランスフェクシ ョン)により不死化されうる。例えば、エプスタイン・バーウィルス(EBV; Glasky and Reading,Hybridoma 8(4):37 7−389,1989参照)により、ヒトB細胞を形質転換できる。あるいは、 回収された脾臓および/またはリンパ節細胞の懸濁液は、モノクローナル抗体を 分泌する”ハイブリドーマ”を作成するために、適当なミエローマ細胞と融合さ れる。条件のあったミエローマ細胞は、抗体の構成あるいは発現が不完全である ことが好ましく、そして加えて免疫をした動物から得られた細胞と遺伝的に共通 な細胞であることが好ましい。多くのこのようなミエローマ細胞株が当該技術分 野ではよく知られており、これらはメリーランド州ロックヴィルにあるAmer ican Type Culture Collection(ATCC)のよ うな供給者から入手しうる(細胞株およびハイブリドーマカタログ,第6版,A TCC,1988参照)。CD40リガンド 活性化されたCD4+T細胞は、高濃度のCD40に対するリガンド(CD4 0L)を発現している。ヒトCD40Lは、膜結合型糖タンパク質であるが、最 近Spriggsら、J.Exp.Med.176:1543(1992)およ び本明細書中でも参考文献として援用される開示であるところの1992年10 月23日に出願された米国特許出願第07/969,703号において記載され ているように、末梢血T細胞からクローニングされた。マウスCD40Lのクロ ーニングは、Armitageら、Nature 357:80,1992にお いて記載されている。CD40Lは、その他のいかなる共刺激の非存在下でB細 胞の増殖を誘導し、そして種々のサイトカインの存在下では免疫グロブリンの産 生も誘導しうる。加えて、CD40リガンドをトランスフェクトされた細胞は、 単球を抗腫瘍細胞となるように刺激しうる(Alderson et al., J.Exp.Med.178:669,1993)。 CD40Lは、C末端側に細胞外領域をもち、膜貫通領域をもちそしてN末端 側に細胞内領域をもつ、II型膜ポリペプチドである。可溶型CD40Lは、C D40Lの細胞外領域(配列番号1である、47番アミノ酸から261番アミノ 酸)を含むか、あるいはそれの断片を含む。CD40Lの生物活性は、CD40 Lの細胞外領域がCD40に結合することにより媒介され、そしてB細胞の増殖 と抗体分泌(IgEの分泌を含む)の誘導が含まれる。 米国特許出願第07/969,703号において、CD40L/FC2と呼ば れる、可溶型のCD40L/Fc融合タンパク質の調製が記載されている。CD 40L/FC2は、Hoppら(Hopp et al.,Bio/Techn ology 6:1204,1988;Flag(R)と呼ばれている)により 記載された8アミノ酸からなる親水性配列、IgG1 Fcドメイン、連結配列 (米国特許第5,073,627号に記載)、並びにヒトCD40Lの細胞外領域 を含む。同様に米国特許出願第07/969,703号において、三量体CD4 0Lと呼ばれている可溶型CD40L融合タンパク質についても記載されており 、この三量体CD40Lには、”ロイシンジッパー”と呼ばれている33アミノ 酸の配列、Hoppら(前記)により記載された8アミノ酸からなる親水性配列 が含まれており、ヒトCD40Lの細胞外領域がその後につながっている。オリ ゴマー型のCD40Lは両方とも、その他のいかなる共刺激の非存在下でヒトB 細胞の増殖を誘導し、そして(適切なサイトカインと組み合わせることで)結果 としてIgG、IgE、IgAそしてIgMを産生させる。 米国特許出願第07/969,703号において記載されたCD40L/FC 2および三量体CD40Lは、本発明の方法において有効であり得るし、また組 換えタンパク質を作成する既知の方法を利用して調製されうる他の形態のCD4 0Lでも有効であり得る。他のCD40結合タンパク質 結合タンパク質はまた、CD40に対する抗体をコードする遺伝子の可変領域 を組み込むための組換えDNA技術を利用して、構築されうる(以下を参照。J ames W.Larrick et al.,”混合プライマーを利用したポ リメラーゼチェーンリアクション:単一のハイブリドーマ細胞からのヒトモノク ローナル抗体可変領域遺伝子のクローニング”Biotechnology 7 :934−938,September 1989;Reichmann et al.,”治療のためのヒト抗体の再構築”Nature 332:323− 327,1988;Roberts et al.,”タンパク質工学による、 その抗原に対して充進された親和性および特異性をもつ抗体の生成”Natur e 328:731−734,1987;Verhoeyen et al., ”ヒト抗体の再構築:抗リソザイム活性の移植”Science 239:15 34−1536,1988;Chaudhary et al.,”シュードモ ナスの外毒素と融合した2種類の抗体可変領域を含む組換え免疫毒”Natur e 339:394−397,1989)。 簡単にいうと、CD40 mAbの抗原結合部位(あるいはCD40結合ドメ イン;可変領域)をコードするDNAが単離され、増幅され、そして別のタンパ ク質、例えばヒトIgG(Verhoeyen et al.,上記:Reic hmann et al.,上記を参照)をコードするDNAに連結される。あ るいは、抗原結合部位(可変領域)が、別の完全に異なるタンパク質と連結され るかあるいはその中に挿入されうる(Chaudhary et al.,上記 を参照)もので、結果として抗体の抗原結合部位と同時に全く異なるタンパク質 の機能的活性をもつ新しいタンパク質ができる。 さらに、哺乳動物のCD40と特異的に結合する、抗体のもっと小さな部分あ るいは可変領域もまた、本発明の状況において利用しうる。同様に、CD40リ ガンドのCD40結合領域(細胞外ドメイン)は、他のCD40結合タンパク質 を調製するために利用しうる。オリゴマーを形成するタンパク質あるいはペプチ ドをコードするDNA配列は、CD40抗体の抗原結合ドメインあるいはCD4 0リガンドの細胞外ドメインを含むCD40結合タンパク質を調製する際に、特 に有用になりうるだろう。このようなオリゴマーを形成するタンパク質のうちの あるものは、米国特許出願第07/969703号において開示されている;別 のものとして、有用なオリゴマーを形成するタンパク質が1993年8月13日 に出願された米国特許出願第08/107353号、および1993年9月29 日に出願された米国特許出願第08/145830号において開示されている。 一旦好ましい抗体あるいは結合タンパク質が得られれば、当業者にはよく知ら れている多くの方法によりそれらを分離あるいは精製しうる(”抗体:研究室マ ニュアル”,Harlow and Lane(eds.),Cold Spr ing Harbor Laboratory Press,1988を参照) 。望ましい技術として、ペプチドあるいはタンパク質アフィニティー(親和性) カラム、HPLCあるいはRP−HPLC、プロテインAあるいはプロテインG カラムでの精製、あるいはこれらの技術のあらゆる組合せが含まれる。組換えC D40結合タンパク質は、標準の方法に従って調製することができ、そして、例 えばELISA、ABCあるいはドットブロットアッセイを含む、当該技術分野 で既知の検定により、並びにCD40 mAbのために記載されたような生物活 性分析によって、CD40に対する結合の特異性を検定することができる試験管内(in vitro)及び生体内(in vivo)モデル 本明細書中で記載されたリーシュマニア症のマウスモデルは、TH1反応を必 要とする感染性疾患の動物モデルとして相応しいものとして認識されている。そ の他のヒトの感染性疾患の多くについてのマウスモデルが、当該技術分野では知 られている。例えば、Sher(Imm.Rev.127:183−204,1 992)は、後天性免疫不全症候群(AIDS)、トキソプラズマ症、リーシュ マニア症、トリパノソーマ症、そしてシストソーマ症を含むいくつかの別々のヒ トの疾患のマウスモデルについて検討している。Nathan(”感染微生物、 腫瘍そして同種移植片に対する宿主の抵抗性のメカニズム”、R.M.Stei nman and R.J.North,eds.,Rockefeller University Press,New York,pp.165−184 ,1986)もまた、様々なヒトの疾患の研究におけるマウスの利用についてレ ビューしており、そしてさらには、マウスモデルにおいて当初観察された結果を 確証 する、ヒトで行われた研究の結果を示している。ラットおよび/またはマウスは また、クリプトスポリジウム症(Meulbroek et al.,Work shop on Pneumocystis,Cryptospridium and Microsporidium 113S)、Salmonellat yphimurium感染症(Hougen et al.,APMIS 98 :30,1990)、Mycobacterium avium感染症(Fur ney et al.,Antimicrobial Agents and Chemotherapy 34:1629,1990)そしてPneumoc ystis carinii肺炎(Boylan and Current,J .Protozool.38:138S,1991;Soulez et al .,Workshop on Pneumocystis,Cryptospr idium and Microsporidium 123S)の動物モデル としても利用されている。 他の種もまた、有用な動物モデルを提供する。例えば、Wyand(AIDS Res.and Human Retroviruses 8:349,19 92)は、SIVに感染したアカゲザルをAIDS治療薬やワクチンの前臨床的 評価のために利用することを検討している。サルおよびネコのモデル(Gard ner,Antiviral Res.15:267,1991;Stahl− Hennig et al.,AIDS 4:611,1990)そしてマウス のモデル(Ruprecht et al.,Cancer Res.50:5 618S,1990)が、抗レトロウィルス治療の評価のために提案されている 。アカゲザルはまた、シャガス病のモデルとしても利用されている(Bonec ini−Almeida et al.,Mem.Inst.Osaldo C ruz 85:163,1990;Rio de Janeiro)。様々なヒ ト以外の霊長類が自然的にあるいは実験的に後天性のらい病に罹ることが観察さ れてきた(Meyers et al.,Am.J.Trop.Med.and Hyg.44:24,1991)。当業者はマクロファージ病原体により引き 起こされる疾患の、これらのそして他の多くの可能性がある動物モデルを認識し ている。マクロファージ/単球 活性化されたマクロファージは、微生物を摂取(食菌)し、反応性の高い細胞 内酸素種を生成して放出し、そして一種類あるいは複数の微生物に対する哺乳動 物の免疫反応および炎症反応を上昇させる様々なサイトカインを分泌する。マク ロファージの活性化は、これらの活性の一つあるいは複数を測定することを含む 様々な方法により、試験管内(in vitro)においても確証されている。 末梢血中の単球の基本的な機能の一つは、酵素、血漿タンパク質そしてサイト カインを含む一連の生物学的な活性分子を合成そして分泌することにより、免疫 反応あるいは炎症反応を調節することである。単球由来のサイトカインには、I L−1α、IL−1β、IL−6、IL−8、IL−12そしてTNF−αが含 まれる。単球により生成されるこれらのサイトカインのすべては、感染に対する 宿主の反応にとって中心となる、広範囲な免疫調節の特徴を有している。 LPSやペプチドグリカンといった微生物の産物は、単球によるサイトカイン の分泌の効果的な誘導物質である。単球により合成されたサイトカインはまた、 自己調節的に単球のサイトカイン合成を調節していることが証明されている。特 に、IL−1α、IL−1β、TNF−α、TGF−β、IFN−γ、GM−C SFそしてIL−3はすべて、単独で働いても他の刺激物質と組み合わせて働い ても、単球のサイトカイン分泌のいくつかの状況を刺激することが示されている 。逆にIL−4は、サイトカイン分泌と呼吸破裂活性を両方とも含む単球の活性 化の誘導には、効果的な拮抗薬としての効果を有する。 活性化されたマクロファージは、以下に示す様々なサイトカイン、つまりイン ターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−1αおよびβ(IL−1α 、IL−1β)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)、インターロイキン−8(IL −8)、マクロファージ抑制ペプチド−1α(MIP−1α)、マクロファージ 抑制ペプチド−1β(MIP−1β)、インターロイキン−12(IL−12) そして成長調節タンパク質(GRO)、を産生しそして分泌する。このように、 これらのサイトカインの一種類あるいは複数の分泌を測定することにより、ある いはこれらのサイトカインの一種類あるいは複数のmRNAの転写濃度を解析す ることにより活性化は測定しうる。さらに、マクロファージは、(試験管内(i n vitro)あるいは生体内(in vivo)のどちらかにおいて活性化し た後)試験管内(in vitro)でも得られそして培養することができ、ま た、微生物の食菌効果および/あるいは様々なサイトカインの産生を調べること により、活性化を測定しうる。反応性酸素種の産生および放出を測定する方法は 、当該技術分野ではよく知られている。 ある種の刺激に反応してマクロファージにより合成されるIL−12は、細胞 性免疫に対する初期サイトカインであると考えられている(Scott,P., Science 260:496,1993;Romagnini,S.,Im munol.Today 13:379,1992;Locksley,R.M .,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:5970,199 3)。単球/マクロファージは、様々な病原体に反応してIL−12を放出し、 それによりナチュラルキラー細胞(NK)や特定の分化をしていないT細胞を刺 激してIFN−γを分泌させる(Trinchierei,G.,Immuno l.Today 14:335,1993)。IL−12はまた、T細胞やNK 細胞の細胞融解活性を高め(Gately et al.,Int.Immun ol.6:57,1994)、また多くの感染性疾患において重要な働きをして いることが示されている(Gazzinelli et al.,Proc.N atl.Acad.Sci.USA 90:6115,1993;Heinze l et al.,J.Exp.Med.177:1505,1993;Hsi eh et al.,Science 260:547,1993;Tripp etal.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:372 5,1993;Sypek et al.,J.Exp.Med.177:17 97,1993)。 他の研究では、IL−12は抗腫瘍あるいは抗転移活性を示した(Brund a et al.,J.Exp.Med.178:1223,1993)。さら に、IL−12産生が、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)の感染者においては減 少していることが見いだされている;すなわち、IL−12の産生能力の減少は 、HIV関連疾患の顕著な特徴である免疫不全において重要な役割を果たしてい ると考えられている(Chehimi et al.,J.Exp.Med.1 7 9:1361,1994)。IL−12の濃度は、例えばZhangら(J.C lin.Invest.93:1733,1994)により記載されるように、 あるいは本明細書に記載されているような酵素免疫測定法や生物学的定量により 測定できる。CD40結合タンパク質の投与 本発明において、効果的な量のCD40結合タンパク質と好ましい希釈液そし て担体を含む医薬組成物を用いる方法、および免疫反応あるいは炎症反応を調節 する方法が提供される。可溶型のサイトカイン受容体あるいはサイトカインと組 み合わせて、またはその他の免疫調節分子と組み合わせてCD40結合タンパク 質を使用することもまた企図されている。例えば、CD40結合タンパク質は、 単球/マクロファージを活性化させることが知られている因子、例えば顆粒球− マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF),インターフェロン−γ(I FN−γ)そして米国特許第5,073,627号に記載されているようなGM− CSFを含む融合タンパク質と組み合わせて使用することができる。CD40結 合タンパク質とその他の因子は、好ましい溶液と組合せうるし、あるいはそれら を同時に、連続してあるいは別々に投与することができる。 療法的な利用としては、精製されたCD40結合タンパク質が患者に、好まし くはヒトに、指示に沿った適切な方法で治療の目的で投与される。このように、 免疫反応および炎症反応を増大させるために投与されるCD40結合タンパク質 組成物は、例えば、巨丸剤の注入、持続点滴、インプラントからの持続的な放出 あるいはその他の好ましい技術により投与されうる。一般的には、治療薬は生理 学的に許容される担体、補形薬あるいは希釈液と組み合わせた、精製されたCD 40結合タンパク質を含む、組成物の形で投与されうる。このような担体は、用 いられる投薬量および濃度において受容者に非毒性なものであるだろう。 通常は、このようなCD40結合タンパク質の組成物の調製には、CD40結 合タンパク質と緩衝液、アスコルビン酸のような抗酸化物質、低分子量(だいた い10残基以下)のポリペプチド、タンパク質、アミノ酸、ブドウ糖やショ糖や デキストリンを含む炭水化物、EDTAのようなキレート剤、グルタチオンやそ の他の安定化剤および補形薬とを組み合わせることを必要とする。中性の緩衝塩 類溶液あるいは同種の血清アルブミンを混合した塩類溶液が、好ましい希釈液と しては典型的である。好ましくは、生成物は、希釈液として好ましい補形薬溶液 (例えばショ糖)を用いて凍結乾燥されたものとして処方される。 好ましい投薬量は、最初は好ましい動物モデルにおける、続いて治療が行われ る種における試行により決定されうる。投与の量および頻度は、もちろん、治療 される症候の性質および重症度、期待される反応、治療される患者の体調などの 因子に左右されるだろう。好ましい投薬量は、単独であるいは他の免疫反応調節 物質と組み合わせて、約10ng/kg/日から約100μg/kg/日の範囲 内である。好ましくは、100ng/kg/日から約1000ng/kg/日の 量をおよそ1〜20日間投与することにより、適切な生物学的効果が誘導される ことが期待されうる。もう一つの方法としては、約1μg/kg/日から約10 0μg/kg/日の巨丸剤の注入であれば、免疫反応および/または炎症反応を 介した効果を持続するために、およそ4日間隔で投与されうる。 本明細書中で引用したすべての参考文献についての関連した開示は、具体的に 参考文献として援用する。以下の実施例は、発明の特定の態様を説明することを 目的としており、発明の請求の範囲を限定するものではない。 実施例1 本実施例は、CD40リガンドが脾臓抗原提示細胞(APC)からのIL−1 2の産生のT細胞依存的な調節に関与しているということを示す。この機構にお いては、抗CD3が脾臓T細胞を活性化し、そしてそれらの細胞に脾臓APCか らのIL−12の産生を調節させると推測された。 非分画の、放射線標識していない、特定の実験を受けたことがない(naiv e)C57BL/6マウスから得た脾細胞を、CD3に対する抗体(333ng /穴)でコートした96穴培養皿において、10μg/穴の抗CD40L(MR 1;ファーミンジェン、San Diego,CAから入手)の存在下あるいは 非存在下の条件で、4×105細胞/穴の濃度で培養した。培養上清は、20時 間後に取り除き、そして様々なサイトカインの存在を測定した。IFN−γ濃度 は、商業的に入手できるモノクローナル抗体の組合せ(PharMingen、 SanDiego,CA)を利用して、two site ELISAを用いて 測定し、ファーミンジェンから供給されたプロトコルに従い行われた。IFN− γに対するELISAは、ジェンザイム(Cambridge,MA)から入手 したマウスIFN−γをスタンダードとして利用して、IFN−γにして100 pg/mlの感度で測定した。IL−12の検定は、Kennedyら、Eur .J.Immunol.24:2271(1994)に記載されているように行 われた。下の表1に示したように、IL−12がこれらの培養において産生され 、そして抗CD40Lが含まれることにより、IL−12の産生が90%以上抑 制された。 抗CD40Lはまた、IFN−γの産生は部分的に抑制するが、しかしIL− 2の産生は抑制しない。さらに抗CD40Lは、刺激された脾細胞からのIL− 10の産生を充進しない。このことから、抗CD40Lは、IL−10を誘導す ることによりIL−12産生を抑制したのではなかった。 実施例2 本実施例は、抗原依存性機構におけるIL−12の産生はCD40Lに依存し ているということを示す。様々な数のCD6として呼ばれているTH1クローン 化細胞(スカシガイヘモシアニン(keyhole limpet hemoc y anin;KLH)に特異的)を、4×105個の放射線標識した遺伝子の共通 した脾細胞と、抗原(50μg/ml KLH)とともに、抗CD40Lの存在 下あるいは非存在下で、96穴培養皿において刺激した。培養上清は20時間の 時点で回収され、IL−12あるいはIFN−γについて上に記載したように測 定した。結果は以下の表2に示されている。 抗CD40Lが含まれることにより、この抗原依存性機構におけるIL−12 の産生は90%以上も抑制された。これと対称的に、IFN−γに対する中和抗 体が含まれることにより、IL−12の産生には抑制効果はなかった。IL−1 2産生に対するその強力な抑制効果にも関わらず、抗CD40Lはこれらと同様 な培養においてもIFN−γの産生はほんの部分的にしか抑制しなかった。IL −2はどの培養上清からも検出されなかった。 C3G9と呼ばれるH−2d特異的同種反応性TH1クローン化細胞を、放射線 標識したC.B17 SCIDの脾細胞、あるいは接着性BALB/cの腹膜滲 出細胞(PEC)とともに刺激したときにも、同様な結果が観察された。どちら の場合にも、抗CD40Lがこれらの培養中に含まれることによりIL−12産 生は90%以上抑制されるが、これに対して、抗IFN−γが含まれていても抑 制効果はなかった。 実施例3 本実施例は、機能的なCD40Lを欠損したマウス由来の脾細胞では、T細胞 依存性IL−12産生が欠損しているようであるということを示す。脾細胞は実 質的に上記の実施例1において記載したように刺激された。非分画の、放射線標 識していない、特定の実験を受けたことがないC57BL/6X129/Jマウ スでCD40リガンド遺伝子を欠損する同型接合型のマウス(1994年1月2 0日に出願され、現在係属中である米国特許出願第08/184,422号に記 載された、CD40リガンドノックアウトあるいはCD40L KOマウス)か ら得た脾細胞、あるいは対照のB6(C57BL/6)あるいはF1(B6×1 29)から得た脾細胞を、CD3に対する抗体(333ng/穴)でコートした 96穴培養皿において、4×105細胞/穴の濃度で培養した。培養上清は20 時間後に取り除き、そして様々なサイトカインの存在を、生物学的定量(IL− 12およびIL−2、図1Aおよび1B)あるいはELISA(IFN−γおよ びIL−10、図1Cおよび1D)のどちらかで測定した。IL−2の生物学的 定量(bioassay)は、上記のKennedyらによって記載されたよう に、CTLL−2細胞を利用した。IL−10のELISAは、PharMin genから入手したモノクローナル抗体とプロトコルを利用している、以前に記 載されているIFN−γのELISAと同様である。スタンダードとして使用す る精製されたIL−10は、Biosource International (Camarillo,CA)あるいはGenzyme(Cambridge, MA)から入手できる。結果は図1に示し、そして結果は3つの実験の平均値で ある。 IL−12は、抗CD3で刺激されたB6とF1のマウス由来の脾細胞からは 産生されたが、しかし抗CD3で刺激されたCD40L KOの脾細胞から得ら れた培養上清中には検出できなかった(2pg/ml以下)。これと対称的に、 CD40L KOの脾細胞から産生されたIFN−γの濃度(ng/ml)は対 照群のそれより低いものの、CD40L脾細胞は、IL−2、IL−10あるい はIFN−γの産生能力の点からみると明らかな欠陥は存在しない(図1C)。 CD40L KOおよびB6対照のマウスの両方により産生されたIL−10の 量は、F1の対照マウスにより産生された量よりも明らかに低量であった(図1 D)。抗CD3が存在しない培養中では、どんなサイトカインも検出されなかっ た。 実施例4 本実施例は、抗IL−10および可溶性の三量体CD40L(CD40LT) が、CD40L KO由来の脾細胞からのT細胞依存性IL−12産生を促進す るということを示す。IL−12産生を抑制するIL−10もまた、上に記載し た培養中に存在しているため、二重の培養を上に記載したように調製し、抗CD 3単独の存在下あるいは抗CD3と抗IL−10(2μg/ml)を同時に含む 条件下で培養した。抗IL−10の存在下で抗CD3で刺激した対照の脾細胞か ら得た培養上清には、抗IL−10の非存在下において生成されたものと比べて 、IL−12の濃度がおよそ4倍含まれていた(図2)。さらに、抗CD3およ び抗IL−10の両方とともに培養したCD40L KO由来の脾細胞から得た 培養上清中には低濃度のIL−12が検出された(図2)。 CD40LTの存在下、あるいは非存在下というこれらの条件下での、CD4 0L KO由来の脾細胞のIL−12産生能は、以下の表3に示されている。 抗CD3、抗IL−10およびCD40L三量体(25μg/ml)により刺 激したCD40L KO由来脾細胞は、抗CD3と抗IL−10のみにより刺激 したCD40L KO由来脾細胞と比べて、およそ5倍の濃度のIL−12を産 生した。CD40LTはまた、抗CD3は含まれるが抗IL−10が含まれない 培養中で、低濃度のIL−12を誘導した。抗CD3により活性化されたCD4 0L KO由来の脾細胞からのIL−12産生に関するその効果とは対称的に、 CD40LTは、これらの培養条件においては一貫してIL−2およびIFN− γの産生を促進しなかった。抗CD3の存在しない培養中ではサイトカインは何 も検出されなかった。 実施例5 本実施例は、可溶型の三量体CD40L(CD40LT)によりヒト単球から のIL−12産生が促進されるということを示す。二人の異なる提供者から全血 を採取し、そしてAldersonらJ.Exp.Med.178:669(1 993)において記載されているようにカウンターカレントエルトリエーション 法(向流洗浄)により単球を分離した。単球は、培養液のみあるいはCD40L T(1μg/ml)、IFN−γ(10ng/ml)あるいはGM−CSF(1 0ng/ml)それぞれ単独あるいは組合せ(CD40LT+IFN−γあるい はCD40LT+GM−CSF)の存在下のどちらかで、24穴培養皿(Cos tar Corp.、Cambridge,MA)を用いて、5×105細胞/ 穴の濃度で培養した。共刺激の効果が特異的なものか調べるため、CD40Lの 中和モノクローナル抗体(10μg/ml)が加えられた。24時間の培養の後 培養上清を回収し、そしてヘテロ二量体IL−12を検出する商業的に入手でき るEIAを用いて(R&Dシステムズ、Minneapolis,MN)、IL −12の存在を測定した。結果は以下の表4に示されている。 CD40LTとIFN−γとを培養液中に添加することで、IFN−γだけを 添加したときと比べて、結果としてIL−12産生が促進(4ないし5倍)され た。CD40Lに特異的に結合し、かつその受容体であるCD40へのCD40 の結合を阻害するモノクローナル抗体により、その(CD40LTの)効果を抑 制することができることからも示されるように、この促進はCD40LTに特異 的によるものであった。GM−CSFおよびCD40LTは、これらの実験にお いて、単独でもあるいは組み合わせでもIL−12の分泌を刺激せず、これは膜 結合型のCD40Lで刺激された単球によるその他のサイトカインの産生を共刺 激するというGM−CSFあるいはIFN−γの活性とは顕著に異なるものであ った(Alderson et al.,上記)。これらの結果は、可溶型CD 40Lはヒト単球によるIL−12の分泌に対して潜在的な共刺激物質であると いうことである。 実施例6 この実施例は、CD40L KOマウスが激しいT細胞アネルギー(aner gy)を示すということである。本質的にGrayとJennings(Ann .Rev.Tuberculosis 72:171,1955)の方法に従い 、Van Burenら、Transplantation 40:694(1 985)に記載されたように、CD40L KOマウスと対照のC57BL/6 X129/JのF1雑種(F1)とで、精製タンパク質誘導体(PPD)に対す る、遅延型過敏症(DTH)反応の試験が行われた。 マウス(CD40L KOあるいは対照)には、200μlのフロイントの完 全アジュバント(CFA;H37Ra)を皮下に免疫した。三週間後、免疫した マウスおよび非免疫の対照群は、50μlの容量中の2μgのPPDを後跂の肉 趾(rear footpad)に皮内注射を施された。同時に、等量の通常の 塩類溶液を反対側の肉趾に注射した。 48時間後に、肉趾の厚さがミクロメータを用いて測定された;結果は、PP Dを投与された肉趾と塩類溶液を投与された肉趾との間で腫脹の程度の差として 記述され、そして免疫していない動物にPPDを投与して得られた腫脹の程度と 比較された。結果は図3に示されている。 結果から示されることは、試験したCD40L KOマウスの個体間には反応 にいくらかのばらつきがあるものの(図3A)、群としてはCD40L欠損マウ スは抗原に対してDTH反応を開始する能力が極端に失われているということで ある(図3B)。これらの結果から、CD40Lは抗原に対する細胞性免疫の発 生に対して決定的なものであることが確認された。 実施例7 本実施例は、CD40リガンドがリーシュマニアに対する細胞性免疫反応の発 生において重要であるということを示す。異なる近交系マウスにおけるL.ma jorの感染経過は、TH1あるいはTH2 CD4+Tリンパ球の分化発生によ り決定されている。IL−4を分泌するTH2細胞が増加することにより、BA LB/cマウスが疾患や寄生虫の播種に感受性になる。これに対してIFN−γ を産生するTH1細胞が増加することにより、C57BL/6および129/J を含む抵抗性のマウス系統が防御的免疫を確立することができる。 CD40L KOマウスあるいは対照マウス(129/J、C57BL/6) には、後跂の肉趾に、2×105のL.majorを注射により感染させた。疾 患の進行は生理学的症状を観察することにより、また非感染の反対側の足と比較 しながら感染させた肉趾の厚さを測定することにより、測定された。CD40L KOマウスでは、プロマスティゴート(promastigote)の接種後 4〜6週間の間に感染を受けた後跂で大きな外傷が形成された。これに対して、 対照のマウスはL.major感染の進行に抵抗した。肉趾の大きさの平均の変 化は図4に示されている。 感染を受けた動物の脾臓由来およびリンパ節(LNC)から取り出されたリン パ球は、試験管内(in vitro)で、固定化された抗CD3あるいは可溶 型のリーシュマニア抗原により刺激され、そしてサイトカイン分泌が測定された 。IFN−γ濃度は、前記のようにtwo site ELISAにより測定さ れた。IL−4濃度は、PharMingenから入手した抗体とプロトコルを 用い、Immunex(Seattle,WA)で作成された組換えマウスIL −4をスタンダードとして用いることで、同様な方法により測定した。結果は表 5 に示されている。 CD40L KOマウス由来の細胞が、対照のマウス由来の細胞と比較して、 有意に少ないIFN−γを、また有意に多くのIL−4を産生していることから 、CD40L KOマウスはリーシュマニアに対するTH1反応を開始する能力 に欠けていることが示されることが示唆される。これらの結果から、CD40L KOマウスは抵抗性の背景をもつにも関わらず、L.majorに対して感受性 であるということが示される。 実施例8 本実施例は、可溶型の三量体CD40リガンドにより感受性マウスにおけるリ ーシュマニア症の経過が改善されるということを示すである。CD40L KO マウス、感受性BALB/cマウスおよび対照のC57BL/6X129/Jの F1雑種(F1)に、上記のようにL.majorを感染させた。可溶型の三量 体組換えCD40リガンド(CD40LT)が、二週間にわたって毎日マウスに 投与され(50μg/日)、感染の日を第0日とした。疾患の進行は、前記のよ うに肉趾の厚さを測定することにより、また疾患の症状を観察することによりモ ニターした。結果は図5に示されている。CD40リガンドにより、CD40L KOマウスおよび感受性BALB/cマウスの双方においてリーシュマニア症 の生理学的重症度を減少させた。 実施例9 本実施例は、可溶型の三量体CD40リガンドにより、ニューモシスティスに よる感受性マウスの感染が、調節あるいは改善されているということを示す。C D40L KOマウスは、特定病原体のいない(SPF)環境で維持された。1 つめのグループ(n=12)には、生後2日目から、1週間に3回、12週間に わたって、CD40LT(50μg/日)が投与された。2つめのグループ(n =12)には、生後16週目から、1週間に3回、5週間にわたって、CD40 LT(50μg/日)が投与された。対照群のマウス(n=34)には、CD4 0LTを投与しなかった。結果は図6に示されている。 対照群のマウスは、およそ5カ月齢から死亡しはじめた;さらに、それらのす べてが約11カ月齢までに死亡した。死亡した動物については剖検し、そして死 亡原因を特定するため組織学的調査が行われた。特定された唯一の病原性/日和 見病原性微生物は、ニューモシスティスであった;すなわち、死亡したマウスの 肺は、銀染色によりニューモシスティス感染の特徴的な病変を示していた。これ と対称的に、生後直後から12週間にわたってあるいは16週齢から5週間にわ たってCD40LTを投与されたマウスは、かなり長く生存した;すなわち、最 も早い死亡例は約10カ月齢のときであり、マウスの大多数は生存し、また1歳 を超えても一見すると健康である。このようにCD40L KOマウスはニュー モシスティス感染の動物モデルとして有用である;すなわち、この日和見感染性 病原体は「通常の」細菌叢としてマウス体内に存在しているようだが、しかし疾 患は通常の細胞媒介性の免疫システムにより抑制されている。CD40リガンド は、感受性の個体においてニューモシスティス感染を調節するのに有用であるだ ろうし、また同様に、細胞性免疫反応が低下した患者においてその他の疾患を調 節する際に有用であるだろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネディー,メアリー・ケー アメリカ合衆国ワシントン州98117,シア トル,トゥエンティーサード・アベニュ ー・ノース・ウエスト 7307 (72)発明者 マリスゼウスキ,チャールズ・アール アメリカ合衆国ワシントン州98177,シア トル,ノースウエスト・ワンハンドレッド アンドトゥエンティース 1014

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.病原性あるいは日和見感染性微生物が感染した哺乳動物を治療する方法で あって、前記微生物に対して防御的なTH1免疫反応を刺激するために効果的な 量のCD40結合タンパク質を、医薬的に許容される担体をもって投与すること を含む、前記方法。 2.CD40結合タンパク質が、CD40リガンド、CD40と特異的に結合 するモノクローナル抗体、そしてこれらの組合せからなる群から選択される、請 求項1の方法。 3.病原性あるいは日和見感染性微生物が、トリパノソーマ、サルモネラ、ニ ューモシスティス、トキソプラズマ、リステリア、ミコバクテリアそしてリーシ ュマニアからなる群から選択される、請求項1の方法。 4.投与されるCD40結合タンパク質の量が、約10ng/kg/日から約 100μg/kg/日の間である、請求項1の方法。 5.マクロファージを活性化するのに効果的な量のCD40結合タンパク質を 、医薬的に許容される担体をもって投与することを含む、マクロファージを活性 化する方法。 6.CD40結合タンパク質が、CD40リガンド、CD40と特異的に結合 するモノクローナル抗体、そしてこれらの組合せからなる群から選択される、請 求項5の方法。 7.投与されるCD40結合タンパク質の量が、約10ng/kg/日から約 100μg/kg/日の間である、請求項6の方法。 8.細胞性免疫反応を刺激するのに効果的な量のCD40結合タンパク質を、 医薬的に許容される担体をもって投与することを含む、細胞性免疫反応の低下に 苦しめられている哺乳動物の治療方法。 9.効果的な量のCD40結合タンパク質を、医薬的に許容される担体をもっ て投与することを含む、哺乳動物において抗腫瘍反応を刺激する方法。 10.効果的な量のCD40結合タンパク質を、医薬的に許容される担体をもっ て投与することを含む、哺乳動物において防御的TH1免疫反応を誘導する方法 。 11.病原性あるいは日和見感染性微生物に感染した哺乳動物の治療に用いる組 成物であって、前記微生物に対する防御的TH1免疫反応を刺激するのに効果的 な量のCD40結合タンパク質、および医薬的に許容される担体を含む、前記組 成物。 12.CD40結合タンパク質が、CD40リガンド、CD40と特異的に結合 するモノクローナル抗体、そしてこれらの組合せからなる群から選択される、請 求項11の組成物。 13.病原性あるいは日和見感染性微生物が、トリパノソーマ、サルモネラ、ニ ューモシスティス、トキソプラズマ、リステリア、ミコバクテリアそしてリーシ ュマニアからなる群から選択される、請求項11の組成物。 14.投与されるCD40結合タンパク質の量が、約10ng/kg/日から約 100μg/kg/日の間である、請求項11の組成物。 15.マクロファージを活性化するのに効果的な量のCD40結合タンパク質、 および医薬的に許容される担体を含む、マクロファージを活性化するための組成 物。 16.CD40結合タンパク質が、CD40リガンド、CD40と特異的に結合 するモノクローナル抗体、そしてこれらの組合せからなる群から選択される、請 求項15の組成物。 17.投与されるCD40結合タンパク質の量が、約10ng/kg/日から約 100μg/kg/日の間である、請求項16の組成物。 18.細胞性免疫反応を刺激するのに効果的な量のCD40結合タンパク質、お よび医薬的に許容される担体を含む、細胞性免疫反応の低下に苦しめられている 哺乳動物の治療のための組成物。 19.CD40結合タンパク質が、CD40リガンド、CD40と特異的に結合 するモノクローナル抗体、そしてこれらの組合せからなる群から選択される、請 求項18の組成物。 20.投与されるCD40結合タンパク質の量が、約10ng/kg/日から約 100μg/kg/日の間である、請求項19の組成物。 21.効果的な量のCD40結合タンパク質、および医薬的に許容される担体を 含む、哺乳動物において抗腫瘍反応を刺激するための組成物。 22.CD40結合タンパク質が、CD40リガンド、CD40と特異的に結合 するモノクローナル抗体、そしてこれらの組合せからなる群から選択される、請 求項21の組成物。 23.投与されるCD40結合タンパク質の量が、約10ng/kg/日から約 100μg/kg/日の間である、請求項22の組成物。 24.効果的な量のCD40結合タンパク質を、医薬的に許容される担体をもっ て投与する方法を含む、哺乳動物において防御的TH1免疫反応を誘導する方法 。 25.CD40結合タンパク質が、CD40リガンド、CD40と特異的に結合 するモノクローナル抗体、そしてこれらの組合せからなる群から選択される、請 求項24の組成物。 26.投与されるCD40結合タンパク質の量が、約10ng/kg/日から約 100μg/kg/日の間である、請求項25の組成物。
JP52643096A 1995-03-01 1996-02-29 病原性または日和見感染性生物に感染した哺乳動物の治療のための組成物 Expired - Fee Related JP3657271B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US39623095A 1995-03-01 1995-03-01
US08/396,230 1995-03-01
PCT/US1996/002839 WO1996026735A1 (en) 1995-03-01 1996-02-29 Method for stimulating an immune response

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11506418A true JPH11506418A (ja) 1999-06-08
JP3657271B2 JP3657271B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=23566398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52643096A Expired - Fee Related JP3657271B2 (ja) 1995-03-01 1996-02-29 病原性または日和見感染性生物に感染した哺乳動物の治療のための組成物

Country Status (15)

Country Link
EP (1) EP0812206B1 (ja)
JP (1) JP3657271B2 (ja)
KR (1) KR19980702490A (ja)
AT (1) ATE220331T1 (ja)
AU (1) AU699291B2 (ja)
CA (1) CA2213798C (ja)
DE (1) DE69622259T2 (ja)
DK (1) DK0812206T3 (ja)
ES (1) ES2179187T3 (ja)
FI (1) FI973484A (ja)
MX (1) MX9706588A (ja)
NO (1) NO973875L (ja)
NZ (1) NZ305083A (ja)
PT (1) PT812206E (ja)
WO (1) WO1996026735A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1033406A4 (en) * 1997-10-27 2005-03-09 Sumitomo Electric Industries INDUCER FOR THE PRODUCTION OF ANTIGEN-SPECIFIC ANTIBODY, EXPRESSION VECTOR CONTAINING THE GENE REQUIRED THEREFOR, AND METHOD FOR INDUCING THE PRODUCTION OF THE ANTIGEN-SPECIFIC ANTIBODY
CA2313805A1 (en) * 1997-12-19 1999-07-01 Immunex Corporation Method for reducing susceptibility to hiv infection
CN1762492A (zh) * 1998-05-23 2006-04-26 莱顿大学医学中心 Cd40结合分子和ctl肽在用于***的药物组合物中的用途
EP1255560B1 (en) 2000-02-02 2008-10-29 UNITED STATES GOVERNMENT as represented by THE SECRETARY OF THE DEPARTMENT OF HEALTH AND HUMAN SERVICES, CENTERS FOR DISEASE Cd40 ligand adjuvant for respiratory syncytial virus vaccine
PL2066339T3 (pl) 2006-09-18 2015-02-27 Univ Arkansas Kompozycje i sposoby zwiększania odpowiedzi immunologicznych
JP2011502165A (ja) 2007-10-30 2011-01-20 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ アーカンソー 鞭毛細菌に対する免疫応答を強化する組成物および方法
CA3156538C (en) 2007-11-01 2023-12-12 The Board Of Trustees Of The University Of Arkansas Compositions and methods of enhancing immune responses to eimeria
MX341775B (es) 2010-01-21 2016-09-02 The Texas A&M Univ System * Vectores para vacunas y metodos para potenciar respuestas inmunes.
AU2011264772B2 (en) 2010-06-09 2015-07-16 The Board Of Trustees Of The University Of Arkansas Vaccine and methods to reduce Campylobacter infection
MX339239B (es) 2011-04-29 2016-05-18 Apexigen Inc Anticuerpos anti-cd40 y metodos de uso.
CN104918957B (zh) 2012-10-30 2018-11-16 埃派斯进有限公司 抗-cd40抗体及其使用方法
ES2968398T3 (es) 2013-02-14 2024-05-09 Univ Arkansas Composiciones y métodos para potenciar las respuestas inmunitarias a Eimeria o limitar la infección por Eimeria
EP3578190A1 (en) 2013-03-15 2019-12-11 The Board of Trustees of the University of Arkansas Compositions and methods of enhancing immune responses to enteric pathogens
CA2986705A1 (en) 2015-07-16 2017-01-19 Biokine Therapeutics Ltd. A cxcr4 inhibitor and a pdi antagonist for use in treating cancer
JP7038064B2 (ja) 2016-04-18 2022-03-17 セルデックス セラピューティクス インコーポレイテッド ヒトcd40に結合するアゴニスト抗体およびその使用
SG11201809686SA (en) 2016-05-03 2018-11-29 Univ Arkansas Yeast vaccine vector including immunostimulatory and antigenic polypeptides and methods of using the same

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU661360B2 (en) * 1991-10-25 1995-07-20 Immunex Corporation Novel cytokine
AU5098493A (en) * 1992-08-21 1994-03-15 Schering Corporation Cd40 ligand, anti cd40 antibodies, and soluble cd40
ATE255906T1 (de) * 1993-10-01 2003-12-15 Immunex Corp Antikörper gegen cd40

Also Published As

Publication number Publication date
EP0812206A1 (en) 1997-12-17
DE69622259D1 (de) 2002-08-14
NO973875L (no) 1997-10-31
WO1996026735A1 (en) 1996-09-06
FI973484A0 (fi) 1997-08-25
PT812206E (pt) 2002-11-29
ATE220331T1 (de) 2002-07-15
KR19980702490A (ko) 1998-07-15
NZ305083A (en) 1999-06-29
EP0812206B1 (en) 2002-07-10
FI973484A (fi) 1997-10-24
AU5301196A (en) 1996-09-18
CA2213798C (en) 2001-02-06
DK0812206T3 (da) 2002-09-09
JP3657271B2 (ja) 2005-06-08
DE69622259T2 (de) 2003-03-27
NO973875D0 (no) 1997-08-22
CA2213798A1 (en) 1996-09-06
MX9706588A (es) 1997-11-29
ES2179187T3 (es) 2003-01-16
AU699291B2 (en) 1998-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gately et al. The interleukin-12/interleukin-12-receptor system: role in normal and pathologic immune responses
Croft et al. Generation of polarized antigen-specific CD8 effector populations: reciprocal action of interleukin (IL)-4 and IL-12 in promoting type 2 versus type 1 cytokine profiles.
JP3657271B2 (ja) 病原性または日和見感染性生物に感染した哺乳動物の治療のための組成物
JP3494647B2 (ja) Il−4および/またはil−10ならびにそれらに対する抗体の新規な用途
RU2280255C2 (ru) Модуляция il-2- и il-15-опосредованных т-клеточных ответов
EP0536299B1 (en) Surface complexed lymphotoxin
SK10042001A3 (sk) Farmaceutická kompozícia obsahujúca činidlo blokujúce proteín tweak alebo receptor tweak
KR20070095949A (ko) 자가면역 장애의 치료 방법
NO320354B1 (no) Anvendelse av et CD40-bindende protein som har evne til a binde CD40 og hindrer binding av CD40 til CD40-L ved fremstilling av et middel for forebyggelse eller behandling av en neoplasmatisk sykdom.
CA2142860A1 (en) Human interleukin-13
SK286409B6 (sk) Použitie činidla blokujúceho lymfotoxín-beta receptor (LT-beta -R) na prípravu farmaceutickej kompozície na liečenie imunologických chorôb
US20040247563A1 (en) Method of enhancing lymphocyte-mediated immune responses
JP2001508430A (ja) 免疫抑制因子のエンドサイトーシスによる提示のための化合物、組成物及び方法
CN100382844C (zh) 可溶性β-淋巴毒素受体和抗淋巴毒素受体的抗体以及抗淋巴毒素配体的抗体的用途
Carballido et al. IL-4 induces human B cell maturation and IgE synthesis in SCID-hu mice. Inhibition of ongoing IgE production by in vivo treatment with an IL-4/IL-13 receptor antagonist.
Lochner et al. Anti-interleukin-18 therapy in murine models of inflammatory bowel disease
MX2007004374A (es) Proteina quimerica.
Meagher et al. Cytokines and chemokines in the pathogenesis of murine type 1 diabetes
Fuss Cytokine network in inflammatory bowel disease
NO335688B1 (no) Anvendelse av IL-18-inhibitorer i hypersensitivitetslidelser.
Narula et al. New cytokines as potential drugs
Cai Role of IL-18 in the regulation of innate and adaptive immunity to toxoplasmosis
Maxwell The role of costimulation and adjuvants in the development of T cell effector and memory responses
Chakir Role of interleukin-12 and interleukin-18 in murine immune cell regulation
Hondowicz Switching an established Th2 cell response to a Th1 phenotype in Leishmania major infected mice

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040106

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees