JPH11504957A - オレフィン類の単独重合又は共重合方法及び該重合方法用の触媒成分 - Google Patents

オレフィン類の単独重合又は共重合方法及び該重合方法用の触媒成分

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、次の一般式 (式中、R1及びR2は同一であるか又は異なり、水素原子又はC1〜C10アルキル基である)を有する重合性オレフィン類の1種又はそれ以上を、少なくとも下記の成分 1)〜 3):すなわち1) チタン(Ti)と塩素とマグネシウムとを含有する固体状プロ触媒と;2) アルミニウム(Al)とC1〜C10アルキル基とを含有する助触媒と;場合によっては3) 外部電子供与体(ED)とを接触させることによって得られる重合触媒系と接触させることによってオレフィン類を単独重合又は共重合させる方法に関する。該方法は、下記の工程 a)〜 d):すなわちa) 重合性オレフィンの不存在下で、第1の量の助触媒と、プロ触媒全体量の内の少なくとも半量のプロ触媒とを、Al/Tiのモル比が0.1〜20の範囲内にあるように互いに接触させて予備接触生成物を得る工程;b) 前記予備接触生成物と、第2の量の助触媒と、前記の一般式(I)の重合性オレフィンの1種又はそれ以上とを接触させて、第1の単独重合又は共重合生成物を製造するか、あるいは予備重合生成物を製造する工程;c) 上記の工程 b)で予備重合生成物を製造する場合には、さらに前記の予備重合生成物と、第3の量の助触媒と、前記の一般式(I)の重合性オレフィンの1種又は数種とを互いに接触させて、第2の単独重合又は共重合生成物を製造する工程;及びd) 前記の第1の単独重合又は共重合生成物、予備重合生成物あるいは前記の第2の単独重合又は共重合生成物を回収する工程からなる。

Description

【発明の詳細な説明】 オレフィン類の単独重合又は共重合方法及び該重合方法用の触媒成分 本発明は、次の一般式 CH2=CR1R2 (I) (式中、R1及びR2は同一であるか又は異なり、水素原子又はC1〜C10アルキ ル基である)を有する重合性オレフィン類の1種又はそれ以上を、少なくとも下 記の成分 1)〜 3):すなわち 1)チタン(Ti)と塩素とマグネシウムとを含有する固体状プロ触媒(procatalys t)と、 2)アルミニウム(Al)とC1〜C10アルキル基とを含有する助触媒(cocatalyst) と、場合によっては 3)外部電子供与体〔external electron donor(以下、EDと略記する)〕 とを接触させることによって得られる重合触媒系と、接触させることによってオ レフィン類を単独重合又は共重合させる方法に関する。 また、本発明は、次の一般式 CH2=CR1R2 (I) (式中、R1及びR2は同一であるか又は異なり、水素原子又はC1〜C10アルキ ル基である)を有する重合性オレフィン類の1種又は数種を重合させるための触 媒成分であって、少なくとも下記の成分 1)〜 3):すなわち: 1)チタン(Ti)と塩素とマグネシウムとを含有する固体状プロ触媒と、 2)アルミニウム(Al)とC1〜C10アルキル基とを含有する助触媒と、場合によ っては 3)外部電子供与体(ED) とを接触させることによって調製される触媒成分に関する。 また、本発明は、前記の一般式(I)のオレフィン類の1種又はそれ以上を重 合させるための前記の型の触媒成分の使用に関する。 一般的にオレフィン類は、いわゆるプロ触媒と、いわゆる助触媒とからな るチーグラー・ナッタ触媒系を使用して重合される。前記触媒系におけるプロ触 媒は、元素の周期律表(IUPAC 1990年)の4〜10族のいずれかに属する遷移金属、 例えばチタン、バナジウム、クロム又はジルコニウムの化合物を基材とした成分 である。典型的なプロ触媒はハロゲン化マグネシウムに担持されたハロゲン化チ タン化合物からなる。前記触媒系における助触媒は、元素の周期律表(IUPAC 199 0年)の1〜3及び13族のいずれかに属する金属の有機金属化合物、例えば水素化 金属又は金属アルキルを基材とした成分である。典型的な助触媒はアルキルアル ミニウム化合物である。知られているように、前記触媒系は通常は、プロ触媒( 支持体を含む)と助触媒の他に、触媒特性を高め且つ変化させる薬剤、例えば電 子供与体化合物や他の助剤も含有する。電子供与体の機能は重合体の立体特異性 を調節することにあり、しかも必要な場合には前記の触媒系の活性を向上させる ことにある。当該技術においては多数の電子供与体が知られており、該電子供与 体としてはエーテル類、エステル類及びポリシラン類又はシロキサン類が挙げら れる。 前記触媒系の活性及び立体特異性、並びに形成される重合体の他の特性、例え ば重合体の形態(morphology)及び嵩密度(bulk density)は、該触媒系を1種のオ レフィン又は複数のオレフィンの重合に使用する前に、プロ触媒及び助触媒と、 任意の電子供与体及び他の添加剤とを互いに接触させることによって影響され得 ることも知られている。かかる場合には、前記触媒系の諸成分を、重合反応帯域 の外で接触させ、その後に重合反応帯域に供給し、そしてそこでオレフィン(1 種又は複数)と重合条件下で接触させる。また、かかる重合前の接触は、いわゆ る予備重合(prepolymerization)の前か又はその後かいずれかで行うことができ ることも知られている。予備重合において、前記触媒系の粒子は少量の重合体で 包まれ、その後に実際の重合反応帯域に供給される。 欧州特許出願公開第588,277A2号公報には、少量の単量体と助触媒とを用いて 予備重合されたプロ触媒を、重合反応帯域に導入する前に、助触媒及び外部電子 供与体と接触させる予備接触方法が記載されている。この公報には、予備処理し たプロ触媒を、該プロ触媒を助触媒の希薄流(dilute stream)中 に供給しながら、助触媒と接触させることが記載されている。この助触媒流はプ ロ触媒を重合反応帯域に運ぶ。この公報によれば、前記の希薄流中の助触媒の好 ましい濃度は10〜30重量%の範囲内にある。さらに、前記の公報は、プロ触媒と 助触媒との流れを重合反応帯域に入れる前により多くの助触媒をプロ触媒と接触 させれば接触させるほど、触媒の効率が高くなることを教えている(前記公報の 第5頁第8〜13行を参照)。 欧州特許出願公開第517,183A2号公報には、気相反応装置中でのオレフィンの 重合におけるプロ触媒の活性化が記載されている。この公報によれば、プロ触媒 、助触媒及び外部電子供与体の全部を予備接触容器に導入し、そこでプロ触媒の 活性化を行い、活性な触媒系を得ている。この方法では、トリエチルアルミニウ ム(TEAと略記する)と、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン(後者は外部電子 供与体として機能する)とのn-ヘキサン溶液が、TEA/Tiのモル比が1よりも大き く、通常は20〜800の範囲内にあるような量で予備接触容器に加えられる(前記公 報の第6頁第39行を参照)。実施例で使用されているTEA/Tiのモル比は120であ った(前記公報の第7頁第52行を参照)。 刊行物、World Polyolefin Industry(世界のポリオレフィン工業)、1982-83年 、第2巻、XIV-83〜XIV-91頁にはモンテエジソン法(Motedison process)(Himont Inc.)が記載されている。この刊行物によれば、含チタン担持プロ触媒とアルミ ニウムアルキル化合物と電子とからなる触媒系が先ず混合され、次いで反応器に 導入される。 前記に挙げた種々の刊行物では、重合の前にチーグラー・ナッタ触媒系の諸成 分を一緒に混合することによってある一定の利点が達成されたが、触媒の活性と 得られる重合体の純度は十分に高くはなかった。また、前記触媒系の立体特異性 も改善の余地があった。さらにまた、前記触媒系を使用することによって製造さ れた重合体の形態も改善の余地があった。例えば、製造された重合体は微粉(fin es)をあまりにも高い割合で含有していた。 本発明の目的は、オレフィンの重合方法、及び該オレフィンの重合方法に使用 可能であり且つポリオレフィンを最大量(maximal amount)で生成する触媒成分を 提供することにある。本発明の別の目的は、最高に純度の良いポリ オレフィン、すなわち灰分を最小限度の量しか含有しないポリオレフィンを提供 することにある。灰分は主としてポリオレフィン中に残存する無機触媒残留物か らなる。また、本発明は、問題とするものが炭素原子を少なくとも3個有するオ レフィン類の重合である場合には、最大限に高い立体特異性を目的とする。また 本発明は、できる限り良好なポリオレフィン形態、すなわち形成されたポリオレ フィン粒子の好ましい形状、大きさ及び粒度分布を目的とする。この場合の具体 的な目的は、ポリオレフィン製品中の微粉の量を最小限にすることにある。 今般、オレフィン類の新規な単独重合又は共重合方法であって、請求項1の特 徴項に記載の事項を主な特徴とする重合方法を使用することにより、前記の種々 の問題が解決され、しかも前記の種々の目的が達成された。すなわち、前記のオ レフィン類の単独重合又は共重合が、次の工程 a)〜 d)、すなわち a)重合性オレフィンの不存在下で、第1の量の助触媒と、プロ触媒の全体量 のうちの少なくとも半量のプロ触媒とを、Al/Tiのモル比が0.1〜20の範囲内に あるように互いに接触させて予備接触生成物を得る工程; b)前記の予備接触生成物と、第2の量の助触媒と、前記の一般式(I)の重合性 オレフィンの1種又はそれ以上とを互いに接触させて、第1の単独重合又は共重 合生成物を製造するか、あるいは予備重合生成物を製造する工程; c)上記の工程 b)で予備重合生成物を製造する場合には、さらに前記の予備重 合生成物と、第3の量の助触媒と、前記の一般式(I)の重合性オレフィンの1種 又は数種とを互いに接触させて、第2の単独重合又は共重合生成物を製造する工 程;及び d)前記の第1の単独重合又は共重合生成物、前記の予備重合生成物あるいは 前記の第2の単独重合又は共重合生成物を回収する工程 からなる場合には、該オレフィン類の単独又は共重合は、従来よりも効率がよく 且つ立体特異的であり、しかもより純度の良い生成物を生成することが認められ た。 すなわち、助触媒の一部だけをプロ触媒と接触させることによって且つこ のようにして得られたいわゆる予備接触生成物を残りの助触媒と一緒に重合反応 帯域に導入することによって、プロ触媒と助触媒との全量を使用して慣用の予備 接触を行うことによって得られる重合結果よりもはるかに良い重合結果を得るこ とができることが認められた。かかる部分的予備接触は重合方法の生産性及び得 られる重合体の品質、すなわち灰分及び微粉の含有率が低いという点で十分に優 れていることがわかった。 本発明のオレフィンの重合方法においては、異なる種類の複数のプロ触媒及び 助触媒を別々の工程に加えることが可能である。しかしながら、1種類のプロ触 媒のみ及び/又は1種類の助触媒のみを使用するのが好ましい。前記重合法のプ ロ触媒の全量を前記の予備接触工程 a) に導入することが特に好ましく、この場 合にはプロ触媒は前記の要領で、Al/Tiのモル比が0.1〜20の範囲内にあるよう に助触媒と接触させる。 本発明の方法においては、重合反応帯域に供給すべき助触媒は、少なくとも2 つの部分に分ける。第1の部分、すなわち助触媒の第1の量を、重合性オレフィ ンの不存在下で、プロ触媒全体量の内の少なくとも半量と、好ましくはプロ触媒 の全量と混合する。混合はいわゆる予備接触帯域で行うのが好ましい。前記のよ うに、予備接触工程 a)では、助触媒の量は、Al/Tiのモル比が0.1〜20の範囲内 にあるように制御しなければならない。これに関連して、このAl/Tiのモル比範 囲は欧州特許出願公開第517,183A2号公報に記載の範囲(第6頁第39行)の外に あると解釈されるべきであることが指摘されるべきである。しかしながら、Al/ Tiの好ましいモル比は0.5〜16の範囲内にあり、さらに好ましいモル比は1.0〜8. 0の範囲内にあり、最も好ましいモル比は約1.5〜5.0の範囲内にある。 重合の前に少量の助触媒をプロ触媒と混合する場合には、より多く且つより良 いポリオレフィンが得られることからすると、当然の結果として、助触媒を稀薄 溶液の形でプロ触媒に加えることが都合がよいということになる。かかる溶液中 の助触媒濃度は、好ましくは0.001〜2.0モル/dm3の範囲内、さらに好ましくは0 .001〜1.0モル/dm3の範囲内、最も好ましくは0.05〜0.5モル/dm3の範囲内にあ る。原則的に、助触媒の全量を、かかる稀薄溶液を 使用することによってプロ触媒と接触させることができるが、実際問題としてこ れは多量の希釈剤を取り扱うという問題により不可能である。従って、助触媒の 一部分のみを使用すべきである。 このような次第で、必要とする助触媒のうちの一部分のみを予備接触工程a)で プロ触媒と接触させた場合に、優れた触媒活性と優れたポリオレフィン品質が得 られることが知見された。本発明の方法の工程 a)で使用する前記の第1の助触 媒量は、該方法で使用する助触媒全体の内の0.1〜30重量%であるのが好ましく 、0.5〜10重量%であるのがさらに好ましく、1.0〜5.0重量%であるのが最も好 ましい。前記のように、必要な助触媒の残部は、工程a)の後に予備重合、単独重 合又は共重合工程 b)及びc)の1つ又はそれ以上に導入される。 本発明の方法では、該方法の種々の工程において外部電子供与体(ED)を助触媒 と一緒に使用するのが好ましい。この態様によれば、工程 a)において、重合性 オレフィンの不存在下で、第1の量の助触媒と、プロ触媒全体量の内の少なくと も半量のプロ触媒と、第1の量の外部電子供与体(ED)とをAl/EDのモル比が0.5 〜100の範囲内にあるように互いに接触させて、予備接触生成物を得る。工程 b) において、この予備接触生成物と、第2の量の助触媒と、第2の量の外部電子供 与体(ED)と、前記の重合性オレフィン類の1種又はそれ以上とを互いに接触させ て、第1の単独重合又は共重合生成物を得るか、あるいは予備重合生成物を得る 。予備重合生成物を調製する場合、すなわち予備重合を前記触媒系を使用して行 う場合には、工程 c)において、前記の予備重合生成物と、第3の量の助触媒と 、第3の量の外部電子供与体(ED)と、前記一般式(I)の重合性オレフィン類の1 種又はそれ以上とを互いに接触させて、第2の単独重合又は共重合生成物を製造 することが可能である。最後に、工程 d)において、前記の第1の単独重合又は 共重合生成物、前記の予備重合生成物あるいは前記の第2の単独重合又は共重合 生成物を回収する。 工程 a)において、第1の量の助触媒と、プロ触媒全体の内の少なくとも半量 のプロ触媒と、第1の量の外部電子供与体(ED)とを、Al/EDのモル比が1.0〜50 、好ましくは1.0〜20の範囲内にあるような量で互いに接触させる場 合が都合がよい。 第1の量の助触媒の添加に関連して前記したように、助触媒を稀薄溶液の形で 加えることが好ましい。外部電子供与体(ED)を助触媒と一緒に予備接触工程 a) に加える本発明の態様においては、0.0002〜0.4モル/dm3、さらに好ましくは0. 0002〜0.2モル/dm3、最も好ましくは0.01〜0.1モル/dm3の範囲内の電子供与体 濃度を有する希薄溶液の形で助触媒を加えることが好ましい。また、電子供与体 と助触媒とを同一溶液に導入することが好ましい。 このような次第で、本発明において、プロ触媒を、少量の助触媒及び場合によ っては外部電子供与体と一緒に予備接触させた場合に、オレフィン重合触媒系の 収率と、該重合触媒系を使用して製造されるポリオレフィンの品質とが向上する ことが認められた。ポリオレフィンの品質が特異的に向上し、ポリオレフィン中 に存在する微粉の量が決定的に低減することから、本発明の予備接触によって、 すなわち少量の助触媒を使用することによって、触媒粒子が微粉に破砕される( これは次いで重合体生成物中で反復される)のを回避することが可能であると結 論を下すことができる。予備接触工程 a)で助触媒と必要な場合には外部電子供 与体との量と濃度とを低い値に維持することによって、触媒及びポリオレフィン 製品中の有害な微粉の形成をこのようにして回避することができる。 また、予備接触工程 a)における助触媒の量が少ないことがオレフィンの重合 における触媒系の活性を高める。この理由は確実には知られていないが、前記の 助触媒が遷移金属成分の遷移金属を還元する傾向があり、そうすると多量の助触 媒が遷移金属を非活性形に過度に還元し得ることが知られている。これに対して 、助触媒の量が少なく且つ濃度が低いと前記の還元をより困難にし、この場合に は多量の遷移金属が活性化される。 また一般的に、より低い濃度をより高いAl/Tiモル比で使用するという原則が 、予備接触工程 a)に関して前記に示したAl/Tiモル比と前記の助触媒濃度とに 適用される。しかしながら、極めて低い濃度を使用することは、多量の希釈剤の 使用によって生ずる技術的問題(前記参照)によって制限される。 助触媒を不十分な量で使用する予備接触工程 a)は、混合装置を備えた適当な 容器中で実施できるが、管状装置又はスターティックミキサー(static mixer)中 でも実施できる。混合装置の構造は予備接触工程 a)に関して重要ではない。ま た、温度も臨界的ではないが、好ましくは−50℃〜+100℃、さらに好ましくは −20℃〜+50℃、最も好ましくは−5℃〜+30℃である。先に指摘したように、 予備接触工程 a)では助触媒の溶液と場合によっては電子供与体の溶液を使用す るのが好ましく、この場合には一つの態様によれば、使用する溶媒は好ましくは 0.6〜0.9 g/cm3の密度を有するC6〜C12炭化水素、例えばn-ヘプタンである。 また、予備接触工程の接触時間も臨界的ではなく、一つの態様によれば前記の接 触時間は10秒〜5時間の範囲内、好ましくは10分〜2時間の範囲内にある。 純粋なプロ触媒と、予備重合によりプレポリマーで被覆されているプロ触媒の 両方が工程 a)で使用できる。しかしながら、プレポリマーで被覆されていない プロ触媒であるプロ触媒を使用することが最も好ましい。なぜならば、かかる場 合には少ない助触媒量の接触反応に対する希釈(attenuating)効果が高く、扱い にくく且つ費用のかかる予備重合処理を必要としない、すなわち部分的な予備接 触が予備重合にとって代わるからである。 本発明のオレフィン類の単独重合又は共重合方法は、前記の予備接触工程a)の ほかに、少なくとも1つの重合工程も含有する。予備接触工程 a)の後に重合工 程b)が続き、該重合工程では、前記の予備接触工程の生成物と、第2の量の助 触媒と、前記一般式(I)の重合性オレフィン類の1種又はそれ以上とを互いに接 触させて、第1の単独重合又は共重合生成物を製造するか、あるいは予備重合生 成物を製造する。このようにして、予備接触工程 a)の後に続く重合工程 b)は、 第1の完結した単独重合又は共重合生成物、あるいは予備重合生成物のいずれか をもたらし得る。しかしながら、これらの別法(alternatives)は、予備接触工程 によって重合がより十分であり、しかもより良い品質のポリオレフィンを生成す るというが共通している。 予備接触工程 a)の後に続く重合工程 b)で予備重合生成物、すなわち少量の重 合体で被覆されたプロ触媒を調製する場合には、この被覆されたプロ触 媒を、その後の第2の重合工程 c)で第3の量の助触媒と、前記一般式(I)の重合 性オレフィン類の1種又はそれ以上と、場合によっては第3の量の電子供与体と 互いに接触させて、第2の単独重合又は共重合生成物を製造し得る。これらの重 合工程 b)又は c)では、チタンとアルミニウムとを含有する触媒系を使用するこ とによってオレフィンの重合において標準的なAl/Ti モル比を使用することが 可能である。この場合、Al/Ti モル比とは、全モル比を意味する、すなわち工 程 a)と、工程 b)と、場合によっては工程 c)とにおいて導入される量がアル ミニウム量とチタン量を計算量で含む。典型的な Al/Ti 全モル比は約50〜150 0の範囲内にある。 前記のように、本発明のオレフィン重合方法においては、次の一般式 CH2=CR1R2 (I) (式中、R1及びR2は同一であるか又は異なり、水素原子又はC1〜C10アルキ ル基である)を有する重合性オレフィン類の1種又はそれ以上を使用することが 可能である。かかるオレフィン類としては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、 イソブテン及び4-メチル-1-ペンテンが挙げられる。それよりも高級の使用不可 能なオレフィン類の幾つかの例は、1-ペンテン、3-メチル-1-ブテン、4-メチル- 1-ヘキセン、5-メチル-1-ヘキセン、5-メチル-1-ヘプテン、ビニル-シクロヘキ サン及び1-デセンである。共重合を伴う場合には、本発明の方法は、前記のオレ フィン類の相互の共重合、及び該オレフィン類と問題とする型のチーグラー・ナ ッタ触媒系を使用することによって重合させることができる他の単量体との共重 合の両方に関わる。また幾つかの重合工程〔工程 b)及び c)〕を使用する場合 には、異なる単量体を別々の工程で使用することができる。ある種のポリエチレ ンの製造においては、予備重合にプロピレンを用いることが有用であることがわ かった。 必要な場合には、H2を重合工程に導入して単独重合、共重合及び/又は予備 重合の生成物のモル量を調節することが可能である。 先に指摘したように、オレフィン類を単独重合又は共重合させる本発明の方法 においては、一般式(I)の重合性オレフィンを、チタンと塩素とマグネシウムと を含有するプロ触媒を助触媒及び場合によっては外部電子供与体と 反応させることによって得られる重合触媒系と接触させる。チタンと塩素とマグ ネシウムとを含有するプロ触媒は、少なくとも1個のチタン−ハロゲン・結合を 有するチタン化合物からなるのが好ましい。該化合物は活性なマグネシウム化合 物上に担持される。チタン−ハロゲン・結合を有するチタン化合物は、四塩化チ タン(TiCl4)又は三塩化チタン(TiCl3)であり得、好ましくは四塩化チタン(TiCl4 )であり得る。前記のマグネシウム化合物は、例えば二塩化マグネシウム(MgCl2) 、アルキルマグネシウム MgR2又はマグネシウムアルコキシド Mg(OR)2(式中、 Rはアルキル基である)であり得る。本発明の方法で使用可能な特に好ましい固 体状プロ触媒は、少なくとも1個のチタン−ハロゲン・結合を有するチタン化合 物からなるのが好ましい。該チタン化合物は、活性なハロゲン化マグネシウムに 担持されるものであり、好ましくはTiCl4と、MgCl2支持体との反応生成物である 。 本発明の方法で使用する重合触媒系は、このようにして固体状プロ触媒と、ア ルミニウム及びC1〜C10アルキル基を有する助触媒と、場合によっては電子供 与体とを互いに接触させることによって得られる。アルミニウムと、C1〜C10 アルキル基とを有する助触媒は、この場合にはトリ-(C1〜C10)アルキルアルミ ニウム、ジ-(C1〜C10)アルキルアルミニウムハライド、モノ-(C1〜C10)アル キルアルミニウムジハライド又は任意の(C1〜C10)アルキルアルミニウムセス キハライドのいずれかであるのが好ましい。アルキルアルミニウムハライドを使 用する場合には、塩素が好ましいハロゲンである。しかしながら、本発明の方法 で使用するのに最も好ましい助触媒は、トリ-(C1〜C10)アルキルアルミニウム 例えばトリエチルアルミニウム(TEAと略記する)である。助触媒はまたアルキル 基とアルミニウムとを有する前記の型の数種の化合物の混合物又は反応生成物で あってもよいことが指摘されるべきである。 本発明の一つの態様によれば、固体状プロ触媒と助触媒と外部電子供与体とを 互いに接触させることによって得られる重合触媒系が前記重合方法で使用される 。前記で指摘したように、本発明の方法の工程 a)〜 c)において異なる種類のプ ロ触媒と助触媒と外部電子供与体とを使用することが可能であ る。しかしながら、本発明の方法の種々の工程 a)〜 c)の全部において同じ種類 のプロ触媒と助触媒と外部電子供与体とを使用することが好ましい。 本発明で使用する外部電子供与体とは、慣用の電子供与体といわゆるルイス塩 基の両方を意味する。このように定義される外部電子供与体の目的は、前記触媒 系の立体特異性を維持するか又は大きくすることであり、ある場合には触媒系の 活性を高めることである。 本発明の方法で使用可能な電子供与体としては、アミン類、アミド類、エーテ ル類、エステル類、ケトン類、ニトリル類、ホスフィン類、スチビン類、アルシ ン類、ホスホロアミド類、チオエーテル類、チオエステル類、アルデヒド類、ア ルコラート類、アミド類、有機酸の塩類、ポリシラン類及びシロキサン類が挙げ られる。挙げるべき好ましい外部電子供与体の幾つかの例は、カルボン酸、アル コキシ酸又はアミノ酸のエステル類及び芳香族酸のエステル類である。使用可能 なエーテル類について挙げるべき幾つかの例はとしては、ジ低級アルコキシアル カン類、例えば2-エチル-1,1-ジメトキシヘキサン(EDMHと略記する)が挙げられ る。また、好ましい外部電子供与体としては、有機ケイ素化合物(シラン類)、例 えばジフェニルジメトキシシラン(DPDMSと略記する)、シクロヘキシルメチルジ メトキシシラン(CHMMSと略記する)、ジシクロペンチルジメトキシシラン(DCPDMS と略記する)及びメチル-t-ブチルジメトキシシラン(MTBDMSと略記する)が挙げら れる。 本発明の方法で使用する諸成分、すなわち固体状プロ触媒、第1の量、第2の 量及び場合によっては第3の量の助触媒、第1の量、第2の量及び場合によって は第3の量の可能な外部電子供与体、前記一般式(I)の重合性オレフィン類の1 種又はそれ以上の量、及び水素の量を、一般的に外部電子供与体を助触媒と接触 させる前に固体状プロ触媒と接触させないという以外は、前記の工程 a)〜 c)の 構成内の任意の順序で接触させることができる。すなわち、外部電子供与体のみ が固体状プロ触媒を被毒する傾向があることが認められている。すなわち、材料 成分を添加する順序については、本発明における操作は、例えば下記1〜8の通 りであり得る。 1.助触媒と外部電子供与体とを一緒に混合し、この混合物を2つの部分 に分け、その一方を固体状プロ触媒と予備接触させ、得られた混合物を重合反応 帯域に供給し、もう一方の部分を重合反応帯域に直接に供給し、該重合反応帯域 にはまたオレフィンと、場合によっては水素も供給する。 2.助触媒の一部を内部供与体(an internal donor)と混合し、この混合物を2 つの部分に分け、その一方を固体状プロ触媒と混合し、このようにして得られた 第2の混合物を重合反応帯域に供給し、またもう一方の部分を重合反応帯域に直 接に供給し、また該重合反応帯域に助触媒の残部と、前記オレフィンと、場合に よっては水素も供給する。 3.助触媒の一部を外部電子供与体と一緒に混合し、次いで得られた混合物を 固体状プロ触媒と一緒に混合し、その後にこの混合物を重合反応帯域に供給し、 該重合反応帯域に助触媒の残りの部分と、前記オレフィンと、場合によっては水 素とを同時に供給する。 4.助触媒の一部を外部電子供与体と固体状プロ触媒の両方と混合し、次いで この混合物を重合反応帯域に供給する。同時に、助触媒の他方の部分を電子供与 体と混合し、得られた混合物もまた前記重合反応帯域に供給し、該重合反応帯域 にはまた前記オレフィンと、場合によっては水素も供給する。 5.助触媒の第1の部分を固体状プロ触媒と混合し、次いで得られた混合物を 重合反応帯域に供給する。同時に、助触媒の第2の部分と電子供与体とを別々に 前記重合反応帯域に供給し、該重合反応帯域にはまた前記オレフィンと、場合に よっては水素も供給する。 6.助触媒の第1の部分を固体状プロ触媒と混合し、次いで得られた混合物を 重合反応帯域に供給する。助触媒の第2の部分を外部電子供与体と混合し、前記 重合反応帯域に直接に供給し、該重合反応帯域にはまた前記オレフィン単量体と 、場合によっては水素も供給する。 7.助触媒の第1の部分を外部電子供与体及び固体状プロ触媒と混合し、次い で得られた混合物を重合反応帯域に供給する。同時に助触媒の第2の部分を前記 重合反応帯域に直接に供給し、該重合反応帯域にはまた前記オレフィン単量体と 、場合によっては水素も供給する。 8.助触媒の第1の部分を外部電子供与体の第1の部分及び固体状プロ触 媒と混合し、次いで得られた混合物を重合反応帯域に供給する。同時に助触媒の 第2の部分と外部電子供与体の第2の部分とを前記重合反応帯域に直接に供給し 、該重合反応帯域にはまた前記オレフィン単量体と、場合によっては水素も供給 する。 前記の8つの例は、添加のための可能な組み合わせのほんの数例であり、しか も本発明の方法においては、固体状プロ触媒、助触媒及び外部電子供与体から1 つの部分又は幾つかの部分を分けることが可能であり、それを反応帯域に自由に 直接に供給することができることを心に留めなければならない。 本発明のオレフィン類の単独重合又は共重合方法は前記にすでに開示してある 。 本発明はまた、次の一般式 CH2=CR1R2 (I) (式中、R1及びR2は同一であるか又は異なり、水素原子又はC1〜C10アルキ ル基である)を有する重合性オレフィン類の1種又は数種を重合させるための触 媒成分であって、少なくとも下記の成分 1)〜 3):すなわち 1)チタン(Ti)と塩素とマグネシウムとを含有する固体状プロ触媒と; 2)アルミニウム(Al)とC1〜C10アルキル基とを含有する助触媒と;場合によ っては 3)外部電子供与体(ED) とを接触させることによって調製される触媒成分に関する。 本発明の触媒成分は、その調製において、重合性オレフィンの不存在下で助触 媒とプロ触媒とをAl/Tiのモル比が0.1〜20の範囲内にあるように接触させるこ とを主な特徴とする。 上記から明らかなように、本発明の目的である触媒成分は、本発明のオレフィ ン類の単独重合又は共重合方法の工程 a)の予備接触生成物に対応する。すなわ ち、本発明の前記の触媒成分に関する仕様、限定及び態様は、請求項3、4、6 〜12及び16〜18に記載したような触媒成分に関する仕様、限定及び態様と実質的 に同じである。 また、本発明の触媒成分のこの保護範囲は、オレフィン類の単独重合又は 共重合方法の記載に関連して前記に記載されていることにかかわらず、前記の一 般式(I)の重合性オレフィンの可能な重合の別法(alternatives)における触媒成 分の使用に関する。 前記の重合方法及び触媒成分の他に、本発明はまた一般式(I)のオレフィン類 の1種又は数種を単独重合又は共重合させるための請求項20に記載の触媒成分の 使用に関する。この場合には、前記の使用は請求項21の特徴項に記載の事項を主 な特徴とする。本発明のオレフィン類の単独重合又は共重合方法と同様に、操作 は下記(α)〜(γ):すなわち (α)前記の触媒成分と、追加量の助触媒と、前記一般式(I)の重合性オレフィ ン類の1種又はそれ以上とを接触させて、第1の単独重合又は共重合生成物を製 造するか、あるいは予備重合生成物を製造し; (β)あるいは、前記の予備重合生成物と、第2の追加量の助触媒と、前記一般 式(I)の重合性オレフィン類の1種又はそれ以上とを接触させて、第2の単独重 合又は共重合生成物を製造し;次いで (γ)前記の第1の単独重合又は共重合生成物、前記の予備重合生成物、あるい は前記の第2の単独重合又は共重合生成物を回収する ことである。 すなわち、本発明の前記の使用の工程(α)〜(γ)は、前記の単独重合又は共重 合方法の工程 b)〜 d)に対応することが認められる。すなわち、請求項2、5、 6及び13〜15に記載した仕様、限定及び態様もまた本発明の使用に適用される。 本発明を以下に本発明の重合方法の一つの態様を表す添付の図面を参照して説 明する。 外部電子供与体用の貯蔵容器、助触媒及びプロ触媒をそれぞれ番号1、2及び 3で示す。予備接触容器を番号4で示す。予備重合反応器を番号5で示す。 プロセス装置は下記の通りである:助触媒系の諸成分を図面に示した方法で予 備接触容器4に導入する。次いで、予備接触させることによって活性化させた触 媒を導管Aを経由して予備重合反応器に導入する。プロ触媒と助触 媒と電子供与体とを純粋な形又は適当な不活性溶媒で希釈した形のいずれかで導 入し得る。プロ触媒と前記の活性化されたプロ触媒とを任意の方法で、すなわち 連続式又は回分式で添加し得る。 重合に必要な助触媒と外部電子供与体の量は2つの部分に分ける。予備接触に 必要な量を導管Aを経由して導入し、また予備重合又は重合に直接に必要な量を 導管Bを経由して予備重合反応器又は重合反応器に別々に供給する。本発明に従 って予備接触させることによって調製した活性化された触媒成分は、スラリー重 合、溶液重合、気相重合又は無溶媒液相重合において使用できる。また、本発明 の方法は連続式、半回分式又は回分式の重合、あるいは前記の予備重合を必要と する重合において使用できる。 前記の予備接触による活性化は、別法として、いわゆるCSTR反応器、導管又は スターティックミキサーで実施できる。前記の活性化を行う予備接触容器は加圧 し得るし又は周囲温度で維持し得る。 本発明の方法における予備重合反応帯域及び/又は重合反応帯域は、別法とし て1つ又はそれ以上の反応器からなり得る。予備重合又は重合は別法として回分 式、半回分又は連続式の気相重合、バルク重合又はスラリー重合として実施し得 る。実施例 実施例で使用する助触媒はトリエチルアルミニウム(TEA)であった。外部電子 供与体は、実施例1〜3ではシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHMMS)で あり、実施例4〜6ではジシクロペンチルジメトキシシラン(DCPDMS)であり、且 つ実施例7〜9では2-エチル-1,1-ジメトキシヘキサン(EDMH)であった。プロ触 媒は高い歩留まりで(high yield)MgCl2に担持されたTiCl4であった。プロ触媒の チタン含有率は2.4重量%であった。プロ触媒は不活性の重質炭化水素溶剤(20℃ で0.900 g/cm3)中で希釈した。プロ触媒の濃度は触媒スラリー 1l 当たりプロ 触媒 175gであった。 重合体の溶融流量(MFR2.16と略記する、ISO 1133:1991E)は、230℃で2.16kgの 押し出し重量を使用することによって測定した。アイソタクチック指数 (I.I.と略記する)はn-ヘプタン抽出により測定した。プロ触媒の活性化 実施例1、4及び7では、助触媒と外部電子供与体のそれぞれの濃度を最小に したが、Al/Tiのモル比は比較的高かった。このことは、助触媒と外部電子供与 体とを極めて低い濃度まで希釈したことを意味する。実施例2、5及び8では、 助触媒と外部電子供与体の濃度は二番目に低かったが、Al/Tiのモル比は比較的 低かった。 比較実施例3、6及び9では、助触媒と外部電子供与体の濃度と、Al/Tiのモ ル比は両方共に最も高かった。 触媒はそれぞれの実施例において異なる方法で活性化させたが、助触媒と外部 電子供与体の最終濃度は実施例の全部において同じであった。重合条件と得られ た結果を表1、2及び3に示す。重合 実施例1 (比較例) トリエチルアルミニウム(TEA)433μl を、n-ヘプタン25ml中のシクロヘキシル メチルジメトキシシラン(CHMMS)32μl に室温で混合した。このTEAとシランとの 混合物を反応器に移した。 TEA 260μl をn-ヘプタン15ml 中のCHMMS 19μl と混合した。その後に、この TEAとCHMMSとの混合物をプロ触媒20.2mg部分に導入した。その後に、このTEAとC HMMSとプロ触媒との混合物を5l のステンレス鋼製オートクレーブに移した。予 備接触を室温で行った。予備接触工程の後に、この混合物もまた反応器に移した 。 この反応器に液化プロピレン 1500gと水素71ミリモルも加え、その後に重合を 70℃で32バールGの圧力下で1時間行った。温度は20分間にわたって70℃まで上 昇した。重合におけるAl/Tiのモル比とAl/EDのモル比はそれぞれ499と20であ った。 重合の後に未反応プロピレンを除去し、固体状重合体を回収した。触媒系の活 性はプロ触媒1g当たり29.8kgであった。n-ヘプタン抽出試験によれば、 アイソタクチック指数は97.0重量%であった。得られた重合体のMFR2.16は8.0g /10分であった。得られた重合体は0.5mmよりも小さい寸法の粒子を0.5重量%含 有していた。実施例2 TEA 690μl をn-ヘプタン10ml 中のCHMMS 50μl に室温で加えた。その後に、 このTEAとシランとの混合物を反応器に移した。 TEA 1720μl をCHMMS 503μl と混合した。その後に、このTEAとCHMMSの混合 物をプロ触媒スラリー 25.70g(乾燥プロ触媒5.0mgを含有する)に室温で加えた。 得られたTEAとCHMMSとプロ触媒の混合物106.3mg(乾燥プロ触媒を19.25mgを含有 する)を、n-ヘプタン10ml を使用することによって反応器に移した。 重合は実施例1と同じ条件で行った。触媒系の活性はプロ触媒1g当たり25.4k gであった。得られた重合体のI.I.は96.3重量%であった。MFR2.16は8.2g/10分 であった。得られた重合体は0.5mmよりも小さい寸法の粒子を2.4重量%含有して いた。実施例3 (比較例) TEA 464μl を、n-ヘプタン10ml 中のCHMMS 3.4μl に室温で加えた。その後 に、このTEAとCHMMSの混合物を反応器に移した。 TEA 5540μl をCHMMS 2340μl(n-ヘプタン中に希釈したもの、50容量%)と 混合した。その後に、このTEAとCHMMSの混合物をプロ触媒スラリー 2.56g(乾燥 プロ触媒0.5gを含有する)に室温で加えた。得られたTEAとCHMMSとプロ触媒との 混合物 363.3mg(乾燥プロ触媒19.95mgを含有する)をn-ヘプタン10ml を使用する ことによって反応器に移した。 重合は実施例1と同じ条件で行った。触媒系の活性はプロ触媒1g当たり15.9k gであった。得られた重合体のI.I.は96.5重量%であった。MFR2.16は7.5g/10分 であった。得られた重合体は0.5mmよりも小さい寸法の粒子を11.6重量%含有し ていた。実施例4 (比較例) TEA 431μl を、n-ヘプタン25ml 中のジシクロペンチルジメトキシシラン(DCP DMS)36μl と室温で混合した。得られたTEAとシランとの混合物を反応器に移し た。 TEA 258μl をn-ヘプタン15ml 中のDCPDMS 22μl と混合した。その後に、こ のTEAとDCPDMSの混合物をプロ触媒20.1mg部分に導入した。その後に、得られたT EAとDCPMDSとプロ触媒との混合物を5l のステンレス鋼製オートクレーブに移し た。予備接触による触媒活性化も室温で行った。その後に、この混合物もまた反 応器に移した。 この反応器に液化プロピレン 1500gと水素71ミリモルを20℃で加えた後に、重 合を70℃で32バールGの圧力下で1時間行った。温度は20分間にわたって70℃ま で上昇した。Al/Tiのモル比とAl/EDのモル比はそれぞれ500と20であった。 重合の後に、未反応プロピレンを除去し、固体状重合体を回収した。触媒系の 活性はプロ触媒1g当たり29.0kgであった。n-ヘプタン抽出試験によれば、I.I. は98.3重量%であった。得られた重合体のMFR2.16は2.0g/10分であった。得ら れた重合体は0.5mmよりも小さい寸法の粒子を0.3重量%含有していた。実施例5 TEA 686μl をn-ヘプタン10ml 中のDCPDMS 58μl に室温で加えた。その後に 、得られたTEAとシランとの混合物を反応器に移した。 TEA 1029μl をDCPDMS 580μl と混合した。その後に、このTEAとDCPDMSとの 混合物をプロ触媒スラリー 25.72g(乾燥プロ触媒5.0gを含有する)に室温で加え た。得られたTEAとDCPDMSとプロ触媒との混合物108.3mg(乾燥プロ触媒19.95mgを 含有する)をn-ヘプタン10ml を使用することによって反応器に移した。 重合は実施例4と同じ条件で行った。触媒系の活性はプロ触媒1g当たり27.3k gであった。得られた重合体のI.I.は98.3重量%であった。MFR2.16は 2.1g/10分であった。得られた重合体は0.5mm(直径)よりも小さい寸法の粒子 を0.6重量%含有していた。実施例6 (比較例) TEA 464μl を、n-ヘプタン10ml 中のDCPDMS 13.4μl に室温で加えた。その 後に、得られたTEAとDCPDMSとの混合物を反応器に移した。 TEA 5540μl をDCPDMS 2230μl(n-ヘプタン中に希釈したもの、50容量%)と 混合した。その後に、得られたTEAとCHMMSとの混合物をプロ触媒スラリー2.572g (乾燥プロ触媒0.5gを含有する)に室温で加えた。このTEAとDCPDMSとプロ触媒と の混合物 362.1mg(乾燥プロ触媒20mgを含有する)をn-ヘプタン10ml を使用する ことによって反応器に移した。 重合は実施例4と同じ条件で行った。触媒系の活性はプロ触媒1g当たり13.8k gであった。得られた重合体のI.I.は97.9重量%であった。MFR2.16は2.3g/10分 であった。該重合体は0.5mmよりも小さい寸法の粒子を16.9重量%含有していた 。実施例7 (比較例) TEA 431μl を、n-ヘプタン25ml 中の2-エチル-1,1-ジメトキシヘキサン(EDMH )36μl と室温で混合した。得られたTEAとEDMHとの混合物を反応器に移した。 TEA 258μl をn-ヘプタン15ml 中のEDMH 22μl と混合した。その後に、得ら れたTEAとEDMHとの混合物をプロ触媒20.1mg部分に導入した。その後に、得られ たTEAとEDMHとプロ触媒との混合物を5l のステンレス鋼製オートクレーブに移 した。予備接触によるプロ触媒の触媒活性化も室温で行った。その後に、この予 備接触生成物を反応器に移した。 この反応器に液化プロピレン 1500gと水素71ミリモルを20℃で加えた後に、重 合を70℃で32バールGの圧力下で1時間行った。温度は20分間にわたって70℃ま で上昇した。Al/Tiのモル比とAl/EDのモル比はそれぞれ500と16.7であった。 重合の後に、未反応プロピレンを除去し、固体状重合体を回収した。触媒系の 活性はプロ触媒1g当たり30.8kgであった。n-ヘプタン抽出試験によれば、I.I. は89.9重量%であった。得られた重合体のMFR2.16は28.6g/10分であった。該重 合体は0.5mmよりも小さい寸法の粒子を0.4重量%含有していた。実施例8 TEA 690μl をn-ヘプタン10ml 中のEDMH 60μl に室温で加えた。その後に、 得られたTEAとEDMHとの混合物を反応器に移した。 TEA 1715μl をEDMH 513μl と混合した。その後に、このTEAとEDMHとの混合 物をプロ触媒スラリー 25.70g(乾燥プロ触媒5.0gを含有する)に室温で加えた。 得られたTEAとEDMHとプロ触媒との混合物110.3mg(乾燥プロ触媒20mgを含有する) をn-ヘプタン10ml を使用することによって反応器に移した。 重合は実施例7と同じ条件で行った。触媒系の活性はプロ触媒1g当たり27.3k gであった。得られた重合体のI.I.は89.6重量%であった。MFR2.16は28.3g/10 分であった。得られた重合体は0.5mmよりも小さい寸法の粒子を3.2重量%含有し ていた。実施例9 (比較例) TEA 464μl をn-ヘプタン10ml 中のEDMH 6.4μl に室温で加えた。その後に、 得られたTEAとEDMHとの混合物を反応器に移した。 TEA 5540μl をEDMH 2594μl(n-ヘプタン中に希釈したもの、50容量%)と混 合した。その後に、このTEAとEDMHとの混合物をプロ触媒スラリー 2.57g(乾燥プ ロ触媒0.5gを含有する)に室温で加えた。得られたTEAとEDMHとプロ触媒との混合 物367mg〔乾燥(乾燥物として算出した)プロ触媒19.85mgを含有する〕をn-ヘプタ ン10ml を使用することによって反応器に移した。 重合は実施例7と同じ条件で行った。触媒系の活性はプロ触媒1g当たり14.7k gであった。得られた重合体のI.I.は84.3重量%であった。MFR2.16は32.9g/10 分であった。得られた重合体は0.5mmよりも小さい寸法の粒子を13.5重量%含有 していた。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次の一般式 CH2=CR1R2 (I) (式中、R1及びR2は同一であるか又は異なり、水素原子又はC1〜C10アルキ ル基である)を有する重合性オレフィン類の1種又はそれ以上を、少なくとも下 記の成分 1)〜 3):すなわち 1)チタン(Ti)と塩素とマグネシウムとを含有する固体状プロ触媒と、 2)アルミニウム(Al)とC1〜C10アルキル基とを含有する助触媒と、場合によ っては 3)外部電子供与体(ED) とを接触させることによって得られる重合触媒系と接触させることによってオレ フィン類を単独重合又は共重合させる方法において、前記の重合方法が次の工程 a)〜 d):すなわち a)重合性オレフィンの不存在下で、第1の量の助触媒と、プロ触媒全体量の 内の少なくとも半量のプロ触媒とを、該助触媒をその濃度が0.001〜2.0モル/dm3 であるような溶液の形態で加える仕様で互いに接触させて予備接触生成物を製 造する工程; b)前記の予備接触生成物と、第2の量の助触媒と、前記の一般式(I)の重合性 オレフィン類の1種又はそれ以上とを互いに接触させて、第1の単独重合又は共 重合生成物を製造するか、あるいは予備重合生成物を製造する工程; c)上記の工程 b)で予備重合生成物を製造する場合には、さらに前記の予備重 合生成物と、第3の量の助触媒と、前記の一般式(I)の重合性オレフィン類の1 種又はそれ以上とを互いに接触させて、第2の単独重合又は共重合生成物を製造 する工程;及び d)前記の第1の単独重合又は共重合生成物、前記の予備重合生成物あるいは 前記の第2の単独重合又は共重合生成物を回収する工程 からなることを特徴とするオレフィン類の単独又は共重合方法。 2.互いに独立して、 i)1種類のプロ触媒のみを使用する; ii)1種類の助触媒のみを使用する; iii)実質的にプロ触媒の全体量を工程 a)で使用する ことを特徴とする請求項1記載の方法。 3.工程 a)において、重合性オレフィンの不存在下で、第1の量の助触媒と 、プロ触媒全体量の内の少なくとも半量のプロ触媒とを、Al/Tiのモル比が0.5 〜16、好ましくは1.0〜8.0、最も好ましくは1.5〜5.0の範囲内にあるように互い に接触させることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。 4.工程 a)で使用する第1の量の助触媒を0.001〜1.0モル/dm3、好ましくは 0.05〜0.5モル/dm3の範囲内の助触媒濃度を有する溶液の状態で導入することを 特徴とする請求項1、2又は3に記載の方法。 5.工程 a)で使用する助触媒の第1の量が、前記第1の量の助触媒と工程 b) で使用する前記第2の量の助触媒との合計重量の0.1〜30重量%、好ましくは0.5 〜10重量%、最も好ましくは1.0〜5.0重量%であることを特徴とする前記請求項 のいずれか1項に記載の方法。 6.工程 a)において、重合性オレフィンの不存在下で、第1の量の助触媒と 、プロ触媒全体の内の少なくとも半量のプロ触媒と、第1の量の外部電子供与体 (ED)とを、好ましくはAl/EDのモル比が0.5〜100の範囲内にあるように互いに接 触させて予備接触生成物を製造し、次いで工程 b)において、この予備接触生成 物と、第2の量の助触媒と、第2の量の外部電子供与体(ED)と、前記の一般式(I )の重合性オレフィン類の1種又はそれ以上とを互いに接触させて、第1の単独 重合又は共重合生成物を製造するか、あるいは予備重合生成物を製造し、工程 b )で予備重合生成物を製造する場合にはさらに工程 c)において、前記の予備重合 生成物と、第3の量の助触媒と、第3の量の外部電子供与体(ED)と、前記の一般 式(I)の重合性オレフィン類の1種又はそれ以上とを互いに接触させて、第2の 単独重合又は共重合生成物を製造し、次いで工程 d)において、前記の第1の単 独重合又は共重合生成物、前記の予備重合生成物あるいは前記の第2の単独重合 又は共重合生成物を回収することを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載 の方法。 7.工程 a)において、重合性オレフィンの不存在下で、第1の量の助触 媒と、プロ触媒全体の内の少なくとも半量のプロ触媒と、第1の量の外部電子供 与体(ED)とを、Al/EDのモル比が1.0〜50、好ましくは約1.0〜20の範囲内にある ように互いに接触させることを特徴とする請求項6に記載の方法。 8.工程 a)において、第1の量の外部電子供与体(ED)を、溶液、好ましくは 前記助触媒溶液に導入し、該溶液中の外部電子供与体の濃度が好ましくは0.0002 〜0.4モル/dm3、さらに好ましくは0.0002〜0.2モル/dm3、最も好ましくは0.01 〜0.1モル/dm3の範囲内にあることを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。 9.工程 a)で使用する温度が−50℃〜+100℃、好ましくは−20℃〜+50℃、 最も好ましくは−5℃〜+30℃であることを特徴とする前記請求項のいずれか1 項に記載の方法。 10.工程 a)で使用する溶媒がC6〜C12炭化水素、好ましくは0.6〜0.9 g/cm3 の密度を有する炭化水素、例えばn-ヘプタンであることを特徴とする前記請求項 のいずれか1項に記載の方法。 11.工程 a)で使用する接触時間が10秒〜5時間、好ましくは10分〜2時間の 範囲内にあることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の方法。 12.工程 a)で使用するプロ触媒がプレポリマーで被覆されていないプロ触媒 であることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の方法。 13.工程 b)又は c)において、前記の予備接触生成物と、第2又は第3の量の 助触媒と、場合によっては第2又は第3の量の電子供与体と、前記の一般式(I) の重合性オレフィン類の1種又はそれ以上とを、Al/Ti 全モル比が50〜1500の 範囲内にあるように互いに接触させることを特徴とする前記請求項のいずれか1 項に記載の方法。 14.前記の一般式(I)の重合性オレフィンがプロピレンであることを特徴とす る前記請求項のいずれか1項に記載の方法。 15.水素(H2)を工程 b)及び/又は c)に導入して単独重合、共重合及び/又 は予備重合の生成物のモル量を調節することを特徴とする前記請求項のいずれか 1項に記載の方法。 16.プロ触媒が活性なハロゲン化Mg上に担持されたチタン化合物であっ て少なくとも1個のTi−ハロゲン・結合を有するチタン化合物、好ましくはMgCl2 支持体とTiCl4との反応生成物からなるものであることを特徴とする前記請求項 のいずれか1項に記載の方法。 17.助触媒がトリ-(C1〜C10)アルキルアルミニウム、好ましくはトリエチル アルミニウムであることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の方法。 18.外部電子供与体がアルコキシシラン、好ましくジアルキルジアルコキシシ ラン、例えばシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHMMS)及びジシクロペン チルジメトキシシラン(DCPDMS)であることを特徴とする前記請求項のいずれか1 項に記載の方法。 19.次の一般式 CH2=CR1R2 (I) (式中、R1及びR2は同一であるか又は異なり、水素原子又はC1〜C10アルキ ル基である)を有する重合性オレフィン類の1種又はそれ以上を重合させるため の触媒成分であって、少なくとも下記の成分 1)〜3):すなわち 1)チタン(Ti)と塩素とマグネシウムとを含有する固体状プロ触媒と; 2)アルミニウム(Al)とC1〜C10アルキル基とを含有する助触媒と;場合によ っては 3)外部電子供与体(ED) とを接触させることによって調製される触媒成分において、その調製において、 前記助触媒と前記プロ触媒とを前記重合性オレフィンの不存在下でAl/Tiのモル 比が0.1〜20の範囲内にあるように接触させることを特徴とする重合性オレフィ ン類の1種又はそれ以上を重合させるための触媒成分。 20.前記の一般式(I)の重合性オレフィン類の1種又はそれ以上を単独重合又 は共重合させるための請求項19記載の触媒成分の使用であって、 (α)前記の触媒成分と、追加量の助触媒と、一般式(I)の重合性オレフィン類 の1種又はそれ以上とを接触させて、第1の単独重合又は共重合生成物を製造す るか、あるいは予備重合生成物を製造し; (β)予備重合生成物を製造する場合には、さらに前記の予備重合生成物と、 第2の追加量の助触媒と、前記一般式(I)の重合性オレフィン類の1種又はそれ 以上とを互いに接触させて、第2の単独重合又は共重合生成物を製造し;次いで (γ)前記の第1の単独重合又は共重合生成物、前記の予備重合生成物、あるい は前記の第2の単独重合又は共重合生成物を回収することを特徴とする重合性オ レフィン類の1種又はそれ以上を単独重合又は共重合させるための請求項19記載 の触媒成分の使用。
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