JPH1149387A - 紙葉類搬送用ロール - Google Patents

紙葉類搬送用ロール

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Publication number
JPH1149387A
JPH1149387A JP9204307A JP20430797A JPH1149387A JP H1149387 A JPH1149387 A JP H1149387A JP 9204307 A JP9204307 A JP 9204307A JP 20430797 A JP20430797 A JP 20430797A JP H1149387 A JPH1149387 A JP H1149387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
roll
resin powder
recording medium
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9204307A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Onoe
泰則 尾上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hokushin Industries Corp, Hokushin Industry Co Ltd filed Critical Hokushin Industries Corp
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Publication of JPH1149387A publication Critical patent/JPH1149387A/ja
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に対して汚染が無く、斜行修正を確
実に実行できる程度に摩擦係数の低い紙葉類搬送用ロー
ルを提供する。 【解決手段】 コアロールにゴム層と、該ゴム層の外表
面に凹凸部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等において記録媒体等を搬送・送紙す
るための紙葉類搬送用ロールに関し、記録媒体に対して
汚染が無く、また、記録媒体の確実な斜行修正ができる
ように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等で記録媒体等を搬送す
るために、記録媒体を積層したトレイから一枚の記録媒
体を送り出すための給紙ロール、記録媒体の搬送経路に
設けられて記録媒体を搬送する搬送ロール、送紙ロー
ル、または排紙ロール等が用いられている。これらの紙
葉類搬送用ロールとしては、一般的には、EPDM(エ
チレンプロピレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、
SBR(スチレンブタジエンゴム)、NR(天然ゴ
ム)、UR(ウレタンゴム)等を使用したゴムロールが
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなロールは、可塑剤や加硫剤残留物等により記録
媒体を汚染する場合がある。特に、インクジェットプリ
ンタで、鮮明画像(写真画像等)を印刷するための専用
光沢紙、専用光沢フィルム等の専用記録媒体を使用する
場合、ゴム中に含まれている可塑剤や加硫剤残留物等が
記録媒体の表面のインク受容層に移行し、記録媒体に白
すじ(ロール跡)が付くという問題がある。
【0004】一方プリンタには、一般的に、ロールが逆
回転して位置合せを行ない、記録媒体の斜行を修正する
機構が設けられているが、ロールの摩擦係数が高過ぎる
とうまく斜行が修正できず、ジャム(織り皺)の原因に
なるという問題もある。
【0005】そこで、本発明は、このような事情に鑑
み、記録媒体に対して汚染が無く、斜行修正を確実に実
行できる程度に摩擦係数の低い紙葉類搬送用ロールを提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
ゴム中に、該ゴムと親和性の低い樹脂粉末とを混合して
成形することにより、ゴム表面に凹凸部を有することを
特徴とする紙葉類搬送用ロールにある。
【0007】ここで親和性が低いとは、例えばゴム中に
樹脂パウダー等を入れたときに、該樹脂パウダーが均一
に分散されない状態をいい、ゴムと親和性が低いものと
して、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィンが例示できる。
【0008】また、本発明の第2の態様は、第1の態様
において、前記ロール表面を研磨することにより、前記
樹脂粉末が脱落して形成された凹部を有することを特徴
とする紙葉類搬送用ロールにある。
【0009】本発明の第3の態様は、第1または第2の
態様において、前記樹脂粉末がポリオレフィン樹脂であ
ることを特徴とする紙葉類搬送用ロールにある。
【0010】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記樹脂粉末が5%乃至40%含まれ
ることを特徴とする紙葉類搬送用ロールにある。
【0011】また、本発明の第5の態様は、第1〜4の
何れかの態様において、前記ゴムが過酸化物架橋された
ことを特徴とする紙葉類搬送用ロールにある。
【0012】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、前記ゴムに15%以下のカーボンが混
合されていることを特徴とする紙葉類搬送用ロールにあ
る。
【0013】また、本発明の第7の態様は、第1〜6の
何れかの態様において、前記ロール表面の摩擦係数が
0.4〜0.9であることを特徴とする紙葉類搬送用ロ
ールにある。
【0014】本発明の紙葉類搬送用ロールのゴム層の材
質は特に限定されないが、例えば、従来よりこの種の用
途に使用されているEPDM、CR、SBR、NR、U
R等を用いることができ、特にEPDMを用いることが
好ましい。
【0015】またゴム中に、例えば、ゴムと親和性の低
い樹脂粉末を混合してゴムロールを成形することによ
り、ゴムロール表面に凹凸が現れる。これによりゴムロ
ール表面と記録媒体との接触面積が小さくなり、記録媒
体の汚染を防止することができ、且つ、紙葉類搬送時の
記録媒体斜行の修正を有効に行うことができるような摩
擦係数が得られる。
【0016】また、ゴムロール表面を研磨することによ
り、樹脂粉末を脱落させて凹部を設けてもよい。
【0017】このような本発明の紙葉類搬送用ロールの
表面を、概念的に示す拡大図を図1に示す。図示するよ
うに、ロール表面には、樹脂粉末が表面に現れて形成さ
れた凸部1や、樹脂粉末が脱落して形成された凹部2が
存在する。これにより、摩擦係数が適当に調整されると
共に記録媒体の汚染が防止され、良好な搬送性能が得ら
れる。
【0018】ここで、樹脂粉末としては、ポリオレフィ
ン樹脂であることが好ましい。ポリオレフィンは非汚染
性であり、記録媒体の汚染を防止することができ、且
つ、摩擦係数を適度に低く抑えることに有効である。
【0019】また、樹脂粉末は5%乃至40%、好まし
くは10%乃至30%含有させればよい。
【0020】また、ゴムを過酸化物架橋させることによ
り、加硫時においてゴム中に含まれ得る副産物が少なく
なるために、記録媒体の汚染を防止することができる。
【0021】また、ゴムにカーボンを過度に混合する
と、カーボン中に含まれるオイルが影響して記録媒体を
汚染するので、混合するカーボン量を15%以下に抑え
ることにより、記録媒体の汚染を防止することができ
る。
【0022】かかる本発明の紙葉類搬送用ロールの表面
の摩擦係数は、0.4〜0.9程度が好ましい。
【0023】なお、本発明の紙葉類搬送用ロールの外観
形状および断面の例を図2および図3に示す。
【0024】図2に示す紙葉類搬送用ロールは、金属シ
ャフト11に所定の間隔で複数の樹脂製コア12が配置
され、これら樹脂製コア12の表面にゴム層13を設け
たものである。
【0025】また、図3に示す紙葉類搬送用ロールは、
金属シャフト21の表面に、長さ方向に亘ってゴム層2
2を設けたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明するが、本発明の趣旨に反しない限り、本実施例に
限定されることはない。
【0027】(実施例1〜3)それぞれ下記表1に示す
配合で練り混んだゴム材料を用い、各を金型にて160
℃で20分間プレス成形することにより金属シャフトの
外周にゴム層を形成した。これらのゴム層の硬度は、実
施例1はJIS Aで72°、実施例2は71°、実施
例3は68°であった。
【0028】次いで、これらのゴム層をそれぞれ表面研
磨し、樹脂粉末を脱落させてロール表面に微少な凹部を
設け、搬送用ロールとした。
【0029】(比較例1)実施例1と同様に、下記表1
に示す配合で練り混んだゴム材質を用いてゴム層を成形
し、表面研磨したものを搬送用ロールとした。ゴム硬度
はJIS A 67°であった。
【0030】(比較例2)比較例1と同様にゴム層を成
形し、表面研磨したものを搬送用ロールとした。ゴム硬
度はJIS A 88°であった。
【0031】
【表1】
【0032】(試験例)専用光沢フィルムMJA4SP
6(セイコーエプソン(株)製)に対し、各実施例及び
比較例で形成した搬送用ロールを100gの一定荷重で
押しつけながら転がした後、これらの専用光沢フィルム
に、インクジェットプリンタ MJ−810(セイコー
エプソン(株)製)でグレーのべた刷りを行い、各サン
プルにロールの跡が白く抜けるか否かにより、汚染評価
を行った。
【0033】また、摩擦係数は各ロールにPPC用紙を
90°巻き付けることにより測定した。
【0034】表2に各実施例及び比較例の専用光沢フィ
ルムに対する汚染評価と摩擦係数の測定結果を示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2に示すように、実施例1〜3の搬送用
ロールは、搬送性に関しては摩擦係数が0.40〜0.
60と低いために、記録媒体の斜行修正を確実に実行す
ることができ、良好な搬送性を示した。しかしながら、
汚染性に関しては、実施例1の搬送用ロールは記録媒体
に汚染を示すロールの跡が確認できず良好な印刷結果が
得られたが、実施例1、2の搬送用ロールは僅かながら
記録媒体にロールの跡が確認できた。
【0037】これに対し比較例の搬送用ロールは、搬送
性に関しては、比較例1の搬送用ロールは摩擦係数が
1.20と高過ぎ、また、比較例2の搬送用ロールは摩
擦係数が0.35と低過ぎるため、実施例の搬送用ロー
ルに比べ記録媒体の斜行修正がうまく行われなかった。
また、汚染性に関しては、比較例2の搬送用ロールは記
録媒体に汚染を示すロールの跡が確認できず良好な印刷
結果が得られたが、比較例1の搬送用ロールは記録媒体
にロールの跡が確認できた。
【0038】以上のことにより、ポリオレフィンはロー
ルの記録媒体への汚染を防止し、且つ、ロールの摩擦係
数を低く抑えることに有効であるが、含有し過ぎると摩
擦係数が低くなり過ぎ、良好な搬送が行えないことが判
った。
【0039】また、過酸化物架橋されたゴムであって
も、カーボンの含有量が多過ぎるとロールが記録媒体に
汚染を示し、良好な印刷結果が得られないことが判り、
これらの結果、実施例1の搬送用ロールが搬送性・汚染
性共に最も優れていることが判明した。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙葉類搬
送用ロールは、ゴムと親和性の低い樹脂粉末を混合して
ゴムロールを成形することにより、ゴムロール表面に凹
凸が現れ、または、ゴムロール表面を研磨し樹脂粉末を
脱落させて凹部を設けることにより、ゴムロール表面と
記録媒体との接触面積が小さくなり、記録媒体の汚染を
防止することができるので、専用光沢フィルム等に対し
ても汚染を示さず、良好な印刷結果が得られるという効
果を奏する。また、本発明の紙葉類搬送用ロールは、表
面の摩擦係数が適度に低くなっているので、記録媒体の
斜行修正を確実に実行でき、且つ、良好な搬送を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類搬送用ロールの表面を示す図で
ある。
【図2】本発明の紙葉類搬送用ロールの一例を示す図で
ある。
【図3】本発明の紙葉類搬送用ロールの他の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 ロール表面の凸部 2 ロール表面の凹部 11、21 金属シャフト 12 樹脂コア 13、22 ゴム層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム中に、該ゴムと親和性の低い樹脂粉
    末とを混合して成形することにより、ゴム表面に凹凸部
    を有することを特徴とする紙葉類搬送用ロール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ロール表面を研
    磨することにより、前記樹脂粉末が脱落して形成された
    凹部を有することを特徴とする紙葉類搬送用ロール。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記樹脂粉
    末がポリオレフィン樹脂であることを特徴とする紙葉類
    搬送用ロール。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記樹
    脂粉末が5%乃至40%含まれることを特徴とする紙葉
    類搬送用ロール。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記ゴ
    ムが過酸化物架橋されたことを特徴とする紙葉類搬送用
    ロール。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ゴ
    ムに15%以下のカーボンが混合されていることを特徴
    とする紙葉類搬送用ロール。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記ロ
    ール表面の摩擦係数が0.4〜0.9であることを特徴
    とする紙葉類搬送用ロール。
JP9204307A 1997-07-30 1997-07-30 紙葉類搬送用ロール Pending JPH1149387A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8985760B2 (en) 2012-04-24 2015-03-24 Seiko Epson Corporation Medium transport apparatus and recording apparatus

Cited By (1)

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