JPH1149195A - 接着剤用容器 - Google Patents

接着剤用容器

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JPH1149195A
JPH1149195A JP21454497A JP21454497A JPH1149195A JP H1149195 A JPH1149195 A JP H1149195A JP 21454497 A JP21454497 A JP 21454497A JP 21454497 A JP21454497 A JP 21454497A JP H1149195 A JPH1149195 A JP H1149195A
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JP
Japan
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adhesive
container
accelerator
cyanoacrylate
plug member
Prior art date
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Pending
Application number
JP21454497A
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English (en)
Inventor
Shin Takahashi
伸 高橋
Yasushi Ando
裕史 安藤
Shigeji Yamada
成志 山田
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1149195A publication Critical patent/JPH1149195A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−シアノアクリレート系接着剤の安定性を
損なうことなく、容易に促進剤を活用することのできる
接着剤用容器を提供する。 【解決手段】 接着剤の充填部3にα−シアノアクリレ
ート系接着剤を充填した後、該充填口6を閉止した有底
筒状の尾栓部剤7の空間内に固形の促進剤8を保持させ
たノズル部5を有する容器本体2と、前記ノズル部5を
覆うキャップ部材9とで接着剤用容器1を構成したもの
で、容器本体2に促進剤8を装着したので促進剤8を紛
失することがなく、接着に際して直ちに促進剤8を使用
して難接着性の対象物に対しても有効な接着を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、瞬間接着剤の使
用に際して促進剤をより有効に活用させて接着に寄与さ
せることができる接着剤用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】α−シアノアクリレート系接着剤は短時
間に接着できるいわゆる瞬間接着剤として広く知られ、
各種金属、プラスチック、陶磁器および木材製品などの
接着に幅広く利用されている。このα−シアノアクリレ
ート系接着剤を充填する容器は、通常、α−シアノアク
リレート系接着剤に対して不活性なプラスチック素材、
たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの容器や
金属チューブからなる容器に充填して先端に設けた注出
ノズルから注出して使用している。
【0003】α−シアノアクリレート系接着剤は増粘型
の接着剤は別にして本来は低粘度の液であるため、木
材、織物、素焼きの陶磁器などの多孔質の表面を持った
対象物に対しては、接着剤が内部に滲み込んで良好な接
着効果を得ることができず、このため同様に対象面を促
進剤で処理することが行われている。
【0004】これらの促進剤として、接着促進の効果を
有する薬剤をチョークに含浸させて固形の促進剤とした
ものや、チューブなどの容器に入れた液状の促進剤が用
いられ、かゝる促進剤は接着剤容器に直接触れたりして
容器内の接着剤が促進剤によって重合固化しないように
隔離してブリスターパックなどによって一括包装し、販
売に供している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】接着効果を向上させる
ために使用される促進剤は、通常の販売形態においては
接着剤を収容した容器と一括包装されているものの、包
装を解いた後には促進剤と接着剤用容器が別々になるた
め、促進剤の紛失が生じやすくなり、促進剤を必要とす
る場合に使用できずに接着の向上を図ることができなか
ったりする事態がしばしば生じていた。
【0006】この発明はかゝる現状に鑑み、α−シアノ
アクリレート系接着剤の安定性を損なうことなく、容易
に促進剤を活用することのできる接着剤用容器を提供せ
んとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の接着剤用容器
は、α−シアノアクリレート系接着剤を充填した容器本
体に、該α−シアノアクリレート系接着剤の接着を促進
するための固形の促進剤を、収容した接着剤の貯蔵安定
性を損なうことなく装着したことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の接着剤用容器は、基本
的には所要量のα−シアノアクリレート系接着剤を収容
するための基端側が開口した充填部と、その先端側に設
けたα−シアノアクリレート系接着剤を吐出するための
ノズルと、前記基端側の開口部をα−シアノアクリレー
ト系接着剤を充填部に充填するための充填口とし、該充
填口を気密に閉止する尾栓部材とを具備した容器本体
と、少なくとも前記ノズルを気密に覆うキャップとから
構成されるものであるが、たとえば、容器本体を有底円
筒状の充填部と、該充填部の開口部を気密に覆うノズル
を有するノズル部材とで構成し、該ノズル部材を充填部
から分離した状態でα−シアノアクリレート系接着剤を
充填部に供給する方式を採用する場合には、前記尾栓部
材はこれを設ける必要はない。
【0009】前記容器本体は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、フッ素樹脂などのα−シアノアクリレート系接
着剤に対して不活性なプラスチックから形成されるもの
で、より具体的には、所要の径と長さを有する円筒体の
一端部にα−シアノアクリレート系接着剤を吐出するた
めのノズル部を一体的に形成し、他端の開口部をα−シ
アノアクリレート系接着剤の充填口とし、該充填口を有
底筒状の尾栓部材で気密に閉塞するものである。
【0010】かゝる容器本体は収容するα−シアノアク
リレート系接着剤の貯蔵安定性を高めるにはその肉厚が
厚いほどよいが、収容したα−シアノアクリレート系接
着剤を円滑に吐出させるためにはある程度のスクイズ性
を保持させることが必要であるが、尾栓部材を必須とす
る形式の容器本体においては、α−シアノアクリレート
系接着剤を充填したのち、充填口を尾栓部材で気密に閉
止することによってスクイズ性を保持した容器本体を形
成することができる。
【0011】この容器本体に装着される好ましい固形の
促進剤としては、従来から知られ、かつ使用されている
ジメチルアニリン,ジエチルアミン、O−フェニレンジ
アミン、ジメチルパラトルイジン等の有機アミン類、ト
リクロルアセトアミドなどの酸アミド類、テトラメチル
アンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩など
を焼き石膏または炭酸カルシウムを主材として固めたチ
ヨークに含浸させたものを挙げることができる。
【0012】かゝる固形の促進剤の容器本体に対する装
着の部位は特別な制限はないが、できうればα−シアノ
アクリレート系接着剤の注出や漏れに直接的な影響を及
ぼす可能性の大きいノズル部に近い部分を避けて装着す
ることがよい。このためには、容器本体のノズル部の反
対側に形成したα−シアノアクリレート系接着剤の充填
口を気密に閉止する、前記有底筒状の尾栓部材の外側に
開口した空間内に固形の促進剤を嵌装保持させることが
好ましく、さらに好ましくは当該尾栓部材に着脱可能に
装着することである。
【0013】促進剤を尾栓部材に着脱自在装着する場
合、筒内に装着した促進剤を適宜外側に押し出すことが
できる機構、たとえば、促進剤を収容した中皿が、螺旋
溝管と縦溝管との共働作用によって捻じれながら押し出
される機構を具備させることが好ましい。
【0014】
【作用】従来より接着剤の接着のために使用する促進剤
は、既述したように、α−シアノアクリレート系接着剤
の貯蔵安定性の面から接着剤用容器とは別個に保持され
るべきであると認識されていた。
【0015】この発明の発明者等は、容器が比較的肉厚
で気密性が確保されておれば、固形の促進剤を容器に装
着してもそのベーパーによって容器本体内のα−シアノ
アクリレート系接着剤の貯蔵安定性がなんら損なわれな
いことを見出し、この知見によりα−シアノアクリレー
ト系接着剤の容器本体に、促進剤を含浸させたチョーク
などからなる固形の促進剤を装着したこの発明の接着剤
用容器を完成するに至ったものである。
【0016】かゝる接着剤用容器は、α−シアノアクリ
レート系接着剤の使用に際し、あらかじめ接着すべき対
象物の少なくとも一方の面に促進剤を瞬間接着剤用容器
に装着したまゝ、あるいは接着剤用容器から取り外して
擦り付けたのち、対象面に接着剤を塗布して接着するこ
とによって接着速度、接着強度が向上されて短時間に強
固な接着を行うことができる。
【0017】特に、α−シアノアクリレート系接着剤に
対して不活性な対象物は、促進剤の中の促進成分が接着
に有効に寄与し、また、α−シアノアクリレート系接着
剤の浸透し易い多孔質の対象物に対しては、前記チョー
クの粉末が多孔質の内部に擦り込まれ、これに含有され
た促進成分が接着に有効に機能する。
【0018】
【実施例】以下、この発明の接着剤用容器の一実施例
を、添付の図面に基づいてさらに具体的に説明する。こ
の発明の接着剤用容器1は、所要の径と長さを有する中
空体の内部をα−シアノアクリレート系接着剤の充填部
3とし、該充填部3の先端側に全体を細長い円錐台状に
形成したノズル4を有するノズル部5を一体的に設け、
基端側の開口部をα−シアノアクリレート系接着剤の充
填口6とした容器本体2と、前記充填口6を気密に閉塞
する尾栓部材7と、該尾栓部材7に装着される促進剤8
と、前記ノズル部5を覆うキャップ部材9とから構成し
ている。
【0019】容器本体2はこの尾栓部材7を含めて、α
−シアノアクリレート系接着剤に対して接着性のないポ
リエチレンを素材として成形された比較的肉厚のもので
あるが、スクイズ性を保持している。
【0020】この容器本体2の開口された充填口6を閉
塞する尾栓部材7は、充填口6の内壁に気密に嵌入して
該充填口6を閉鎖することができる外径を持った有底筒
状のもので、該尾栓部材7の外側に向けて開口された空
間内に液状の促進剤を含浸させたチョークからなる固形
の促進剤8をその先端が外部に突出するようにして嵌入
装着したものである。この促進剤8は尾栓部材7から取
り外し、かつ装着することができる。
【0021】かゝる接着剤用容器1は、容器本体2の充
填部6にα−シアノアクリレート系接着剤を充填して充
填口6を尾栓部材7で密封し、この尾栓部材7に固形の
促進剤8を嵌装したまゝでブリスターパックなどによる
形態で包装され、市販に供されるものである。
【0022】この接着剤用容器1は、促進剤8の使用を
必要とする接着に際し、あらかじめ接着すべき対象物の
相互の面か、または一方の面に上記の促進剤8を擦り付
けたのち、その接着すべき面にノズル4から接着剤を注
出して塗布によって接着するもので、これにより接着速
度、接着強度が向上されて短時間に強固な接着を行うこ
とができるものである。
【0023】この促進剤8は、尾栓部材7に着けたまゝ
で容器本体2と共に保管し、そのまゝの状態で即座に使
用することができるほか、尾栓部材7から促進剤8を抜
き出して使い勝手よく使用することもでき、使用後はこ
の尾栓部材7に容易に保持させることができるので、促
進剤8の紛失によるトラブルは発生せず、α−シアノア
クリレート系接着剤の接着に大きく寄与するものであ
る。
【0024】なお、この実施例においては、固定の促進
剤8を有底筒状の尾栓部材7内に着脱自在に保持させて
いるが、たとえば、促進剤8を筒状の中皿に収容し、螺
旋溝管と縦溝管との共働作用によって捻じれながら押し
出される機構に設け、該機構を尾栓部材7内に装着して
おけば、使用によって減少した促進剤を必要量のみ突出
させて使用することができる。かゝる促進剤の押出機構
には特段の制限はない。
【0025】
【発明の効果】この発明の接着剤用容器は、容器本体内
に収容したα−シアノアクリレート系接着剤の接着効果
を促進させるための固形の促進剤を容器本体に着脱自在
に設けたので、促進剤の紛失を確実に防止し、使用時に
はこの促進剤を即座に対象面に適用して接着に有効に寄
与することができるという大きなメリットを有するもの
である。
【0026】特に、この接着剤用容器は、α−シアノア
クリレート系接着剤に対して不活性な対象物や接着剤の
浸透し易い多孔質の対象物の接着に事実上不可欠な促進
剤を装着させることにより、接着剤の貯蔵安定性を阻害
することなく接着に有効に寄与することができる点にお
いて高い有用性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の接着剤用容器の一例を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 接着剤用容器 2 容器本体 3 接着剤の充填部 4 ノズル 5 ノズル部 6 接着剤の充填口 7 尾栓部材 8 促進剤 9 キャップ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−シアノアクリレート系接着剤を充填
    した容器本体に、該α−シアノアクリレート系接着剤の
    接着を促進するための固形の促進剤を、収容した接着剤
    の貯蔵安定性を損なうことなく装着したことを特徴とす
    る接着剤用容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体は、α−シアノアクリレー
    ト系接着剤を収容する基端側が開口した充填部と、その
    先端側に設けたα−シアノアクリレート系接着剤を吐出
    するためのノズルを有するノズル部とからなるもので、
    前記基端側の開口部をα−シアノアクリレート系接着剤
    の充填口とし、該充填口を有底筒状の尾栓部材によって
    空間部を外側に開口した状態で気密に封鎖すると共に、
    前記固形の促進剤は、前記容器本体の充填口を封鎖する
    前記尾栓部材の空間部に嵌装保持したものであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の接着剤用容器。
  3. 【請求項3】 前記固形の促進剤は、促進剤を含浸させ
    たチョークからなるものであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の接着剤用容器。
JP21454497A 1997-08-08 1997-08-08 接着剤用容器 Pending JPH1149195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21454497A JPH1149195A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 接着剤用容器

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JP21454497A JPH1149195A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 接着剤用容器

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JPH1149195A true JPH1149195A (ja) 1999-02-23

Family

ID=16657507

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JP21454497A Pending JPH1149195A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 接着剤用容器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896838B2 (en) 2001-11-21 2005-05-24 Closure Medical Corporation Halogenated polymeric containers for 1, 1-disubstituted monomer compositions
JP2007330839A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Alteco Inc ノズル及びノズルの製造方法並びにノズルを用いたスクイズ性容器及び塗出機並びに容器入り接着剤並びに液体の供給方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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