JPH1147626A - 金属切屑減容機 - Google Patents

金属切屑減容機

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JPH1147626A
JPH1147626A JP21991797A JP21991797A JPH1147626A JP H1147626 A JPH1147626 A JP H1147626A JP 21991797 A JP21991797 A JP 21991797A JP 21991797 A JP21991797 A JP 21991797A JP H1147626 A JPH1147626 A JP H1147626A
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JP
Japan
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rotating shaft
chips
center
cutting blade
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JP21991797A
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Yutaka Kohara
裕 古原
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Otsuka Techno Corp
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Otsuka Techno Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切屑を回転軸の中央部に送り込む間に切屑が
長いままで本体下面の排出孔から落下するのを防止し、
切粉圧空搬送装置で搬送可能に全量を切粉とする。 【解決手段】 上面を開放した水平円筒状本体1内に少
なくとも両端部を軸支して回転自在になしモータ6で駆
動する回転軸5に、回転軸5の中央部に金属切屑を送り
込み可能に巻き方向の異なる一対のスクリュー刃7、8
を対向配置し、回転軸5の中央部に押し切り刃9、10
を配設しかつこれと対をなす固定刃11を本体1側に設
け、回転軸5の中央部付近の本体1下面に排出孔14を
多数穿孔配置した金属切屑減容機において、回転軸5中
央部の押し切り刃9、10として、外周面に形成した2
ケ所の凹部の一端に切刃を配置した本体内面との隙間が
僅かな外径の押し切り刃9、10を配置すると共に、本
体下面の排出孔14を中央部の剪断領域のみとし、搬送
領域での切屑の落下を防止して切屑全量を切粉となし、
切粉圧空搬送装置での搬送を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料を機械加
工した際に発生する種々形状の金属切屑を粉砕し、圧空
を利用して容易に搬送可能とするための回転スクリュー
剪断式の金属切屑減容機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】金属材料を機械加工した際に発生する種
々形状の金属切屑を機械的に粉砕する装置としては、ロ
ーター軸に付設した剪断刃と固定刃との噛合による剪断
力によって金属切屑を粉砕する構成とし、軟質材の切屑
の粉砕を容易にした粉砕装置(特公昭61−7335号
公報)が提案されている。
【0003】また、他の粉砕装置としては、ケーシング
内の中心軸上に配置した回転軸と、回転軸の基端側搬送
領域に形成した切屑を送るスクリューと、回転軸の先端
側の剪断領域に径外方向へ突設した剪断刃と、ケーシン
グ内周面に設けた固定刃と、ケーシングに形成した排出
口を備え、ケーシング内の一方端へスクリューで切屑を
送り、固定刃と剪断刃とで金属切屑を剪断粉砕する剪断
処理装置(実開平3−65643号公報)が提案されて
いる。
【0004】上記剪断処理装置では、からまって塊とな
った切屑を投入すると、剪断領域内に円滑に送り込めな
い場合や、仮に送り込めたとしても剪断刃と剪断用固定
刃との剪断に際し、負荷がかかり故障の原因となると共
に、良好に剪断できない場合がある。この対策として
は、上記剪断処理装置の搬送領域に切屑を分散するため
の分散用固定刃を設けると共に、スクリューの分散用固
定刃と対応する位置に外周先端から回転軸方向に窪んだ
凹部と分散用固定刃とで切屑を分散する刃部を備え、ス
クリューの回転に際し分散用固定刃が凹部内を挿通する
際に切屑を分散する剪断処理装置(実開平4−9213
号公報)、上記剪断処理装置のスクリュー外周先端部に
切屑をケーシング内に引き込むための切屑引込み爪を設
け、この切屑引込み爪がケーシングの回転に伴い切屑を
引っ掛けてケーシング内に押入れ可能とした剪断処理装
置(実開平4−9214号公報)が提案されている。
【0005】また、上記剪断処理装置のスクリュー外周
先端部に刃部を設けると共に、搬送領域内に荒剪断用固
定刃を設け、搬送領域内の切屑をスクリューの刃部と荒
剪断用固定刃で荒剪断したのち、剪断領域へ搬送する装
置(実開平4−9248号公報)、上記剪断処理装置の
ケーシングの搬送領域に粉砕処理を必要としない金属切
屑を事前に排出するための排出口を設け、粉砕処理を必
要としない金属切屑を事前に排出する装置(実開平4−
9249号公報)が提案されている。
【0006】上記従来の剪断処理装置は、ケーシング内
の一方端を剪断領域とし、他方側の搬送領域を経て切屑
を剪断領域へ送り込み、固定刃と剪断刃とで粉砕する構
造であるため、スクリューを設けた回転軸に働くスラス
ト力が一方向になり、装置全体としての負荷バランスが
悪く、回転軸の一方の軸受が早期に損傷するという問題
があった。
【0007】また、上記剪断処理装置の剪断領域では、
金属切屑量が多くなって回転軸を回転駆動するモータの
負荷が大きくなると、モータが発熱して損傷するのを防
止するため、モータへの過電流値を検出して、モータを
反転させた後、再度剪断を実行し、モータの過熱を温度
センサーで検知して電源を遮断する安全装置(実開平4
−54649号公報)が付設されるが、一旦、過熱した
モータが冷却されるまで、再始動ができずに稼働率が大
きく低下する問題があった。
【0008】上記の問題点を解消した粉砕装置として
は、上面を開放した水平円筒体状本体内に少なくとも両
端部を軸支して回転自在になしモータで駆動する回転軸
に、巻き方向の異なる一対のスクリュー刃を対向配置
し、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能にし、回
転軸の中央部に押し切り刃を突設しかつこれと対をなす
固定刃を本体側に設け、回転軸の中央部及びその付近の
本体下面に排出孔を多数穿孔配置した金属切屑減容機、
および予め設定した電流値以上の駆動電流が入力された
際にモータを停止し、所定のアイドルタイム後に所定時
間だけモータを逆転駆動し、再度モータを停止し、所定
のアイドルタイム後にモータを正常回転駆動する反転制
御手段を有し、当該反転制御の実行回数が設定した単位
時間内に設定回数を超えた場合にリセット復帰可能に電
源遮断する電源遮断制御手段を有する金属切屑減容機
(特開平6−134338号公報)が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−134
338号公報に開示の金属切屑減容機は、上記従来の剪
断処理装置の種々の問題点を解消できる優れた機能を有
するが、回転軸のスクリュー刃設置位置では、回転軸と
本体内面との隙間が大きく、また、図7に示すとおり、
回転軸51の中央部に突設した押し切り刃52の切刃5
3以外の部分と本体54内面との隙間が大きいため、切
屑を回転軸51の中央部に送り込む間に切屑が長いまま
で本体54下面の排出孔55から落下し、例えば、金属
切屑減容機で粉砕した切粉を圧空を利用して搬送する切
粉の圧空搬送装置で搬送する際、長い切屑が絡み合って
搬送に支障を生じるという欠点を有している。
【0010】本発明の目的は、上記特開平6−1343
38号公報に開示の金属切屑減容機の欠点を解消し、切
屑を回転軸の中央部に送り込む間に切屑が長いままで本
体下面の排出孔から落下するのを防止し、全量を確実に
所定寸法範囲に減容できる金属切屑減容機を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の金属
切屑減容機は、上面を開放した水平円筒状本体内の中心
軸上に配置した回転軸と、この回転軸の中央部に金属切
屑を送り込むべく回転軸に対向配置した巻き方向の異な
る一対のスクリュー刃と、回転軸の中央部に設けた押し
切り刃と、この押し切り刃と対をなす本体側に設けた固
定刃と、回転軸の中央部付近の本体下面に多数穿孔配置
した排出孔とを備えた金属切屑減容機において、回転軸
中央部の押し切り刃として、外周面に形成した2ケ所の
凹部の一端に切刃を配置した本体内面との隙間が僅かな
外径の押し切り刃を配置すると共に、本体下面の排出孔
を中央部の剪断領域のみとしている。
【0012】このように、回転軸中央部の押し切り刃と
して、外周面に形成した2ケ所の凹部の一端に切刃を配
置した本体内面との隙間が僅かな外径の押し切り刃を配
置したことによって、押し切り刃と本体内面との隙間が
僅かとなり、長い切屑の本体下面の排出孔からの落下を
防止することができる。また、本体下面の排出孔を本体
中央部の剪断領域のみとしたことによって、スクリュー
刃設置位置に排出孔がないため、回転軸と本体内面との
隙間が大きくても、切屑が落下することはなく、切屑全
量を確実に所定寸法範囲に減容でき、圧空を利用して搬
送する切粉の圧空搬送装置での搬送に支障を生じること
はない。
【0013】また、本発明の請求項2の金属切屑減容機
は、上面を開放した水平円筒状本体内に少なくとも両端
部を軸支して回転自在になしモータで駆動する回転軸
に、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能に巻き方
向の異なる一対のスクリュー刃を対向配置し、回転軸の
中央部に押し切り刃を配設しかつこれと対をなす固定刃
を本体側に設け、回転軸の中央部付近の本体下面に排出
孔を多数穿孔配置した金属切屑減容機において、回転軸
中央部の押し切り刃として、外周面に形成した3ケ所以
上の凹部の一端に切刃を配置した本体内面との隙間が僅
かな外径の押し切り刃を配置すると共に、本体下面の排
出孔を中央部の剪断領域のみとしている。
【0014】このように、回転軸中央部の押し切り刃と
して、外周面に形成した3ケ所以上の凹部の一端に切刃
を配置した本体内面との隙間が僅かな外径の押し切り刃
を配置したことによって、押し切り刃と本体内面との隙
間が僅かとなり、長い切屑の本体下面の排出孔からの落
下を防止することができると共に、剪断領域での切屑処
理能力が向上し、切屑全量を確実に所定寸法範囲に減容
でき、圧空を利用して搬送する切粉の圧空搬送装置での
搬送に支障を生じることはない。
【0015】さらに、本発明の請求項3の金属切屑減容
機は、上面を開放した水平円筒状本体内に少なくとも両
端部を軸支して回転自在になしモータで駆動する回転軸
に、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能に回転方
向の異なる一対のスクリュー刃を対向配置し、回転軸の
中央部に押し切り刃を配設しかつこれと対をなす固定刃
を本体側に設け、回転軸の中央部付近の本体下面に排出
孔を多数穿孔配置した金属切屑減容機において、回転軸
の中央部に金属切屑を送り込み可能に巻き方向の異なる
各2条のスクリュー刃を回転軸に対向配置している。こ
のように、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能に
巻き方向の異なる各2条のスクリュー刃を回転軸に対向
配置したことによって、切屑の中央部への搬送能力が向
上すると共に、剪断領域での切屑処理能力が向上し、切
屑全量を確実に所定寸法範囲に減容でき、圧空を利用し
て搬送する切粉の圧空搬送装置での搬送に支障を生じる
ことはない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の金属切屑減容機の詳細を
図1ないし図5に基づいて説明する。図1は本発明の請
求項1の金属切屑減容機の上面説明図、図2(a)は図
1のA−A線縦断説明図、図2(b)は図1のB−B線
縦断説明図、図3は本発明の請求項1の金属切屑減容機
の押し切り刃の説明図、図4は本発明の請求項2の6ケ
所の凹部の一端に切刃を配置した金属切屑減容機の押し
切り刃の説明図、図5は本発明の請求項3の金属切屑減
容機の上面説明図である。
【0017】図1〜図3において、1は水平配置して上
面を開放して入口シュート2を設けた円筒状本体、3、
4は円筒状本体1の両端部に配置した軸受部、5は軸受
部3、4に回転自在に軸支された回転軸、6は一方の軸
受部3に付設した減速機内蔵のモータで、モータ6を駆
動すれば回転軸5が回転するよう構成している。
【0018】7、8は回転軸5に中央部を挟んで対向配
置した巻き方向の異なる一対のスクリュー刃で、右巻き
と左巻きのスクリュー刃7、8が回転軸5中央部を挟ん
で対称に固着され、回転軸5を駆動すればスクリュー刃
7、8が対向中心側に金属切屑を送り込む搬送領域を形
成するよう構成している。なお、円筒状本体1の内径
は、スクリュー刃7、8を備えた回転軸5の自在な回転
を確保できるように円筒状本体1内周面とスクリュー刃
7、8間に所定のクリアランスを設けてある。また、水
平円筒状本体1は、中央部に剪断領域とその両側に中央
部への切屑搬送のためのスクリュー領域を設定できれ
ば、スクリュー刃7、8のピッチや形状や中央部の剪断
領域の構成は金属切屑形状、寸法に応じて公知のいずれ
の構成も採用することができる。
【0019】9、10は回転軸5の中央部の剪断領域に
配設した外周面に形成した2か所の凹部11の一端に切
刃12を設けた円筒状本体1内面と所定のクリアランス
の一対の押し切り刃、13は押し切り刃9、10と対を
なす円筒状本体1側に設けた固定刃で、押し切り刃9、
10と固定刃13により剪断領域が形成され、スクリュ
ー刃7、8により搬送領域から剪断領域に送り込まれた
金属切屑は、回転軸5と共に回転する押し切り刃9、1
0の切刃12と固定刃13により所定寸法範囲に剪断粉
砕されるよう構成されている。なお、押し切り刃9、1
0の外周に形成する凹部11の数は、処理量が少ない場
合は2ケ所で十分であるが、処理量を多くしたい場合
は、3ケ所以上、例えば、6ケ所の凹部を設けて一端に
切刃12を配置すれば、2ケ所の場合に比較して2倍以
上の金属切屑の剪断粉砕を行うことができる。
【0020】14は円筒状本体1の剪断領域下面に多数
穿孔配置した排出孔で、所定寸法範囲に剪断粉砕された
切粉は、排出孔14から下部に設けたシュート15に落
下回収されるよう構成されている。なお、排出孔14の
形状、寸法は、金属切屑形状、寸法ならびにスクリュー
刃7、8の形状、押し切り刃9、10の凹部11の形
状、寸法や押し切り刃9、10と円筒状本体1内周面と
のクリアランスなどを考慮し、剪断粉砕した切粉が圧空
を利用して搬送する切粉圧空搬送装置での搬送に支障を
生じることのないよう決定してある。例えば、切屑長さ
35mm以下であれば、切屑が絡み付いて圧空搬送装置
で搬送不可能となることはない。また、排出孔の形状
は、円形、楕円、多角形あるいは異形としたり、円形と
多角形を併用するなどの種々の組合せを採用できる。本
発明の金属切屑減容機の水平円筒状本体中央部の剪断領
域下部に設ける排出孔径を6mmとした場合は、剪断処
理した切屑最大長さは20mmで、圧空搬送装置で搬送
可能であった。
【0021】上記のとおり構成したことによって、金属
切屑を剪断粉砕処理する場合は、モータ6を駆動して回
転軸5を予め設定した回転数で回転させる。円筒状本体
1の上部より入口シュート2内に落下してきた種々形状
の金属切屑は、先ず巻き方向の異なるスクリュー刃7、
8によって回転軸5中央部の剪断領域へと順次送り込ま
れて圧縮される。かかる搬送領域内でもスクリュー刃
7、8と円筒状本体1の内周面とで金属切屑が粉砕され
ながら剪断領域へと搬送圧縮される。
【0022】回転軸5中央部の剪断領域では、金属切屑
が順次送り込まれて圧縮されて押し切り刃9、10の切
刃12と固定刃13とによって剪断粉砕されて排出孔1
4から排出され、円筒状本体1の下部に設けたシュート
15から図示しない圧空搬送装置によって搬送回収され
る。この場合、円筒状本体1の排出孔14は、剪断領域
のみに配置されているので、スクリュー刃7、8配置の
回転軸5と円筒状本体1内周面との隙間が大きくても、
金属切屑搬送中に金属切屑が落下することはない。ま
た、剪断領域の押し切り刃9、10の外周面と円筒状本
体1内面との間隙を僅かとしているので、剪断粉砕中に
長い金属切屑が剪断粉砕されずに排出孔14から落下す
ることはない。
【0023】図4、図5において、21は水平配置して
上面を開放して入口シュート22を設けた円筒状本体、
23、24は円筒状本体21の両端部に配置した軸受
部、25は軸受部23、24に回転自在に軸支された回
転軸、26は一方の軸受部23に付設した減速機内蔵の
モータで、モータ26を駆動すれば回転軸25が回転す
るよう構成している。
【0024】27a、27b、28a、28bは回転軸
5に中央部を挟んで対向配置した巻き方向の異なる各2
条のスクリュー刃で、右巻きと左巻きのスクリュー刃2
7a、27b、28a、28bが回転軸25中央部を挟
んで対称に、かつ、スクリュー刃27a、27bおよび
28a、28bはそれぞれ設置位置を180°ずらせて
固着され、回転軸25を駆動すればスクリュー刃27
a、27b、28a、28bが対向中心側に金属切屑を
送り込む搬送領域を形成するよう構成している。なお、
円筒状本体21の内径は、スクリュー刃27a、27
b、28a、28bを備えた回転軸25の自在な回転を
確保できるように円筒状本体21内周面とスクリュー刃
27a、27b、28a、28b間に所定のクリアラン
スを設けてある。また、スクリュー刃27a、27b、
28a、28bのピッチや形状は、金属切屑形状、寸法
に応じて適宜選定される。
【0025】29、30は回転軸25の中央部の剪断領
域に配設した外周面に形成した6ケ所の凹部31の一端
にそれぞれ切刃32を設け、円筒状本体21内面と所定
のクリアランスの一対の押し切り刃、33は押し切り刃
29、30と対をなす円筒状本体21側に設けた固定刃
で、押し切り刃29、30と固定刃33により剪断領域
が形成され、スクリュー刃に27a、27b、28a、
28bより搬送領域から剪断領域に送り込まれた金属切
屑は、回転軸25と共に回転する押し切り刃29、30
の切刃32と固定刃33により剪断粉砕されるよう構成
されている。34は円筒状本体21の剪断領域下面に多
数穿孔配置した排出孔で、剪断粉砕された切粉は、排出
孔34から下部に設けたシュートに落下回収されるよう
構成されている。なお、排出孔34の形状、寸法は、金
属切屑形状、寸法ならびにスクリュー刃27a、27
b、28a、28bの形状、押し切り刃29、30の凹
部31の形状、寸法や押し切り刃29、30と円筒状本
体21内周面とのクリアランスなどを考慮し決定してあ
る。
【0026】上記のとおり構成したことによって、金属
切屑を剪断粉砕処理する場合は、モータ26を駆動して
回転軸25を予め設定した回転数で回転させる。円筒状
本体21の上部より入口シュート22内に落下してきた
種々形状の金属切屑は、先ず巻き方向の異なるスクリュ
ー刃27a、27b、28a、28bによって回転軸2
5中央部の剪断領域へと順次送り込まれて圧縮される。
かかる搬送領域内でもスクリュー刃27a、27b、2
8a、28bと円筒状本体21の内周面とで金属切屑が
粉砕されながら剪断領域へと搬送圧縮される。
【0027】回転軸25中央部の剪断領域では、金属切
屑が順次送り込まれて圧縮されて押し切り刃29、30
の切刃32と固定刃33とによって剪断粉砕されたのち
排出孔34から排出され、円筒状本体1の下部に設けた
シュートから図示しない圧空搬送装置によって搬送回収
される。この場合、円筒状本体21の排出孔34は、剪
断領域のみに配置されているので、スクリュー刃27
a、27b、28a、28b配置の回転軸25と円筒状
本体21内周面との隙間が大きくても、金属切屑搬送中
に金属切屑が落下することはない。また、剪断領域の押
し切り刃29、30の外周面と円筒状本体21内面との
間隙を僅かとしているので、剪断粉砕中に長い金属切屑
が剪断粉砕されずに排出孔34から落下することはな
い。
【0028】
【実施例】前記図1〜図3に示す有効回転軸長さ約80
0mm、刃厚み9mm、ピッチ175mm、外径約14
0mmの一対のスクリュー刃、軸中央から左右に100
mmの範囲にそれぞれ孔径5mm、6mm、10mmの
排出孔を設けた各金属切屑減容機を、旋盤加工機に装着
し、普通鋼の加工に伴い発生した50〜1000mm程
度の金属切屑の剪断粉砕処理し、切屑10gの抜取り分
析を行い、排出孔の孔径と切屑長さと個数を調査した。
その結果を図6(a)〜(c)に示す。また、排出孔の
孔径毎に排出切屑の最大長さを調査したところ、孔径5
mmでは排出切屑の最大長さ20mm、孔径6mmでは
排出切屑の最大長さ35mm、孔径10mmでは排出切
屑の最大長さ60mmで、圧空を利用して搬送する切粉
の圧空搬送装置での搬送に支障を生じる長さであった。
【0029】図6(a)、図6(b)に示すとおり、排
出孔の孔径が5mm、6mmの場合は、排出切屑長さ1
0mm以下が90%以上を占め、長いものでも20mm
以下であった。これに対し、図6(c)に示す排出孔の
孔径が10mmの場合は、排出切屑長さ25mm以下に
ほぼ等しく分散しており、剪断粉砕処理が十分でなかっ
た。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1の金属切屑減容機は、
外周面に形成した2ケ所の凹部の一端に切刃を配置した
本体内面との隙間が僅かな外径の押し切り刃を配置と共
に、本体下面の排出孔を本体中央部の剪断領域のみとし
たことによって、押し切り刃と本体内面との隙間が僅か
となり、長い切屑の本体下面の排出孔からの落下を防止
することができると共に、スクリュー刃設置位置に排出
孔がないため、回転軸と本体内面との隙間が大きくて
も、搬送領域で切屑が落下することはなく、切屑全量を
確実に所定寸法範囲に減容でき、圧空を利用して搬送す
る切粉の圧空搬送装置での搬送に支障を生じることはな
い。
【0031】また、本発明の請求項2の金属切屑減容機
は、外周面に形成した3ケ所以上の凹部の一端に切刃を
配置した本体内面との隙間が僅かな外径の押し切り刃を
配置と共に、本体下面の排出孔を本体中央部の剪断領域
のみとしたことによって、押し切り刃と本体内面との隙
間が僅かとなり、長い切屑の本体下面の排出孔からの落
下を防止することができると共に、剪断領域での切屑処
理能力が向上し、切屑全量を確実に所定寸法範囲に減容
でき、圧空を利用して搬送する切粉の圧空搬送装置での
搬送に支障を生じることはない。
【0032】さらに、本発明の請求項3の金属切屑減容
機は、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能に巻き
方向の異なる各2条のスクリュー刃を回転軸に対向配置
したことによって、切屑の中央部への搬送能力が向上す
ると共に、剪断領域での切屑処理能力が向上し、切屑全
量を確実に所定寸法範囲に減容でき、圧空を利用して搬
送する切粉の圧空搬送装置での搬送に支障を生じること
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の金属切屑減容機の上面説明
図である。
【図2】図2(a)は図1のA−A線縦断説明図、図2
(b)は図1のB−B線縦断説明図である。
【図3】本発明の請求項1の金属切屑減容機の押し切り
刃の説明図である。
【図4】本発明の請求項2の金属切屑減容機の押し切り
刃の説明図である。
【図5】本発明の請求項3の金属切屑減容機の上面説明
図である。
【図6】実施例における排出孔径と切屑長さと排出個数
との関係を示すもので、(a)図は排出孔径5mmの場
合の切屑長さと排出個数との関係を示すグラフ、(b)
図は排出孔径6mmの場合の切屑長さと排出個数との関
係を示すグラフ、(c)図は排出孔径10mmの場合の
切屑長さと排出個数との関係を示すグラフである。
【図7】特開平6−134338号公報に開示の金属切
屑減容機の押し切り刃の説明図である。
【符号の説明】
1、21 円筒状本体 2、22 入口シュート 3、4、23、24 軸受部 5、25、51 回転軸 6、26 モータ 7、8、27a、27b、28a、28b スクリュー
刃 9、10、29、30、52 押し切り刃 11、31 凹部 12、32、53 切刃 13、33 固定刃 14、34、55 排出孔 15 シュート 54 本体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を開放した水平円筒状本体内に少な
    くとも両端部を軸支して回転自在になしモータで駆動す
    る回転軸に、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能
    に巻き方向の異なる一対のスクリュー刃を対向配置し、
    回転軸の中央部に押し切り刃を配設しかつこれと対をな
    す固定刃を本体側に設け、回転軸の中央部付近の本体下
    面に排出孔を多数穿孔配置した金属切屑減容機におい
    て、回転軸中央部の押し切り刃として、外周面に形成し
    た2ケ所の凹部の一端に切刃を配置した本体内面との隙
    間が僅かな外径の押し切り刃を配置すると共に、本体下
    面の排出孔を中央部の剪断領域のみとしたことを特徴と
    する金属切屑減容機。
  2. 【請求項2】 上面を開放した水平円筒状本体内に少な
    くとも両端部を軸支して回転自在になしモータで駆動す
    る回転軸に、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能
    に巻き方向の異なる一対のスクリュー刃を対向配置し、
    回転軸の中央部に押し切り刃を配設しかつこれと対をな
    す固定刃を本体側に設け、回転軸の中央部付近の本体下
    面に排出孔を多数穿孔配置した金属切屑減容機におい
    て、回転軸中央部の押し切り刃として、外周面に形成し
    た3ケ所以上の凹部の一端に切刃を配置した本体内面と
    の隙間が僅かな外径の押し切り刃を配置すると共に、本
    体下面の排出孔を中央部の剪断領域のみとしたことを特
    徴とする金属切屑減容機。
  3. 【請求項3】 上面を開放した水平円筒状本体内に少な
    くとも両端部を軸支して回転自在になしモータで駆動す
    る回転軸に、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能
    に巻き方向の異なる一対のスクリュー刃を対向配置し、
    回転軸の中央部に押し切り刃を配設しかつこれと対をな
    す固定刃を本体側に設け、回転軸の中央部付近の本体下
    面に排出孔を多数穿孔配置した金属切屑減容機におい
    て、回転軸の中央部に金属切屑を送り込み可能に巻き方
    向の異なる各2条のスクリュー刃を回転軸に対向配置し
    たことを特徴とする金属切屑減容機。
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