JPH1147174A - 人工膝関節 - Google Patents

人工膝関節

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JPH1147174A
JPH1147174A JP20554897A JP20554897A JPH1147174A JP H1147174 A JPH1147174 A JP H1147174A JP 20554897 A JP20554897 A JP 20554897A JP 20554897 A JP20554897 A JP 20554897A JP H1147174 A JPH1147174 A JP H1147174A
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JP
Japan
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Pending
Application number
JP20554897A
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English (en)
Inventor
Wataru Yamanashi
渉 山梨
Hideyuki Miyajima
秀之 宮島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脛骨部材と骨との固定支持力が大幅に増加し、
安定的な固定が可能な人工膝関節を提供する。 【解決手段】脛骨部材1に台座部3と一体的に柱体部4
が形成されるとともに該柱体部4を中心とした左右には
脛骨へ装着した場合の安定性、固着性の向上をはかるべ
く、柱体部4を中心とし左右ほぼ対称に湾曲状の翼状部
5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリウマチ、変形性膝
関節等による高度に変形した膝関節、あるいは交通事
故、災害等により破壊された関節を正常な機能に回復さ
せるために用いる人工膝関節に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の人工膝関節を構成してい
る脛骨構成部材としては、図4に示すように脛骨部材A
に一体的に形成した柱体部aを、骨切りした脛骨Bの後
面部皮質骨bで支持し、さらに、上記柱体部aを中心と
した左右相反方向には脛骨へ装着した場合の安定性、固
着性の向上と回動防止を図るべく翼状部Dを有するもの
であった。
【0003】このような脛骨部材Aの設置方法を説明す
ると、脛骨部材Aを脛骨Bに埋め込む場合、先ず脛骨B
上部を切除し、そして柱体部aおよび翼状部Dとほぼ同
じ形をした金属製工具(インパクター)を骨髄にたたき
込み、穴を形成するとともに、その周りの骨髄を圧縮し
て固める。これは、特に慢性関節リュウマチなどのよう
な骨の薄い症例では、このように骨髄をインパクトする
ことによって、脛骨部材A周囲の骨量を増加させるので
好都合であり、かつ脛骨部材の沈み込みや、緩みを防止
する作用がある。その後、脛骨部材Aを骨髄の穴にたた
き込んで埋め込む。それによって、柱体部aおよび翼状
部Dが脛骨D内部に埋め込まれ、脛骨部材Aが脛骨B上
面に支持される。
【0004】ところで、図 に示す前述の脛骨部材Aに
は、以下のような問題点があった。
【0005】即ち、柱体部aと脛骨Bの後面部皮質骨b
とが当接するようにするため、柱体部aの体積が大き
く、上記翼状部Dとで骨が細分化されることがあり、そ
れにより血行障害や骨細胞の壊死を招くことがあった。
また、上記翼状部Dが脛骨Bの中央部分より後側の狭い
領域に位置するので脛骨Bの皮質骨bを破壊することも
あった。さらに、上記柱体部aを中心とした左右相反方
向に延設する翼状部Dでは大きな荷重を十分支持するこ
とができないことがあった。
【0006】特開平3−267055号は、このような
従来技術の改善を試みた人工膝関節の発明に関し、この
人工膝関節は、図5に示すように脛骨部材A´の柱体部
a´を比較的小さくし且つより前側に配置するとともに
該柱体部a´を中心として一体的に設けられる翼状部D
´が互いに80°〜140°の角度βをなして斜め後ろ
側に一体的に付設するように配置したことを特徴として
いた。そして、この従来の人工膝関節では、脛骨部材A
´において柱体部a´を比較的小さくし且つより前側に
配置するとともに、上記翼状部D´を斜め後ろ方向に延
設させたことにより、脛骨Bの皮質骨b´と当接せず、
また、骨の細分化という問題も改善されるので、血行障
害による壊死の問題や、脛骨Bの皮質骨bの破壊の問題
がないと記載されている。さらに、斜め後ろ側に延設す
る翼状部D´によれば骨との固定支持力が高まり、前後
方向と左右方向の傾斜や回旋が防止でき、脛骨部材A´
と脛骨Bとの間に隙間を生ずることがないので、緩みに
よる合併症の原因にもならないことが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、特に
若年層に比べて活動量が少ない中、高年齢層の疾患膝関
節を補綴する場合には、効果も大きく、非常に有効な技
術であった。
【0008】しかしながら、若年層に適用する場合に次
ぎのような課題を克服しなければならない。
【0009】即ち、前記翼状部D´は比較的長く、その
ため外縁部と皮質骨bとの間が部分的に狭く、骨量が少
ない。そのため、膝関節に大きな衝撃荷重が加わった場
合に、骨欠損を引き起こしてしまったり、また衝撃荷重
が繰り返し加わる場合には骨の抗荷重力が十分とは言え
ず、しだいに脛骨部材A´の台座部3の下面と脛骨Bと
の間にすきまが生じてしまう恐れもあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明は、人工膝関節を構成する脛骨部材に脛
骨髄腔中に挿入される柱体部を形成するとともに該柱体
部に骨との固定支持力を高めるため左右ほぼ対称に湾曲
状の翼状部を一体的に付設せしめた人工膝関節を得んと
するものである。
【0011】
【作用】湾曲状に一体的に付設せしめた上記翼状部によ
り、骨との固定支持力が大幅に増加することを見いだし
た。したがって、翼状部をさらに小さくすることができ
るので、皮質骨との間を大きめに取り得る。特に、脛骨
上端後面は中央部位が凹状の湾曲形状となっているの
で、翼状部の湾曲をこれに近似させることにより翼状部
の後側の骨量が均一化し、安定的な固定が実現する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図によって本発明の実施形
態を説明する。図1(イ)(ロ)(ハ)には本発明に係
る人工膝関節を構成するための脛骨部材1の前面図と斜
視図と下面図をそれぞれ示し、この脛骨部材1は図示し
ていない大腿骨部材が当接摺動する顆部2を備えた、台
座部3とこの台座部3と一体的に柱体部4が形成される
とともに該柱体部4を中心とした左右には脛骨へ装着し
た場合の安定性、固着性の向上をはかるべく、翼状部5
を有する。
【0013】この翼状部5は柱体部4を中心とし左右後
側に湾曲状に一体的に付設し、その壁面には上下方向に
複数個の長溝7が形成されている。また、上記柱体部4
の根元部位には上記翼状部5の固定支持力を補強するた
め、斜め前方向に突出する複数個の小突起6を設けてあ
る。
【0014】なお、上記台座部3において摺動面となる
顆部2は摺動性に優れた高密度ポリエチレンなどの合成
樹脂で構成され、これに対し台座部3の下半分ならびに
柱体部4、翼状部5は生体親和性に優れたアルミナ、ジ
ルコニア、リン酸カルシウムなどのセラミック材、或い
は生体為害性のないステンレス、純チタン、チタン合金
などで構成される。
【0015】このような脛骨部材1は図2(イ)(ロ)
に各々示したように脛骨Bに装着される。すなわち、脛
骨部材1の翼状部5を伴った柱体部4が脛骨Bの髄腔内
に挿入されるが、この際、柱体部4および翼状部5と骨
髄との骨内係合、並びに脛骨骨切り面と台座部3の下面
との当接により、脛骨部材1に加わる荷重を支えるよう
に作用し、脛骨部材1が脛骨上端に固定支持される。し
かも翼状部5により脛骨Bに装着された脛骨部材1の回
動が防止され安定的に固定される。
【0016】上記翼状部5は、柱体部4を中心として湾
曲状に一体的に付設されていることを特徴とし、そのよ
うな形状により上記固定支持力は大幅に向上する。した
がって、翼状部5をさらに小さくすることができるの
で、皮質骨bとの間を大きめに取り得る。特に、脛骨B
上端後面は図3の下面図中に二点鎖線で示したように、
中央部位が凹状の湾曲形状となっているので、翼状部5
の湾曲をこれに近似させることにより翼状部5の後側の
骨量が略均一化し、安定的な固定が実現する。
【0017】また、翼状部5の壁面に形成された上記長
溝7は、溝内への新生骨の増生を誘導し、骨とのアンカ
リングを得ることにより、上記固定支持力を補強する作
用を有している。上記小突起6も同様に骨とのアンカリ
ングにより上記固定支持力を補強する作用を有してい
る。なお、骨とのアンカリングをさらに増すため、及び
血液の流通性を良くするなどの目的で上記翼状部5に複
数個の貫通孔8を形成しても良い。
【0018】なお、上記翼状部5の曲率半径Rとしては
0.5〜5cmであることが好ましい。この曲率半径R
が0.5cm未満の場合、或いは5cm超過の場合とも
に、上記固定支持力が小さくなる恐れがある。
【0019】また、前記小突起6の突出長さw2〜5m
mであることが好ましい。この突出長さwが2mm未満
の場合、固定支持力補強の効果が小さく、他方、5mm
超過の場合には、皮質骨前面と前端とが近づき部分的に
骨量が少なくなるので骨の強度が大幅に低下してしまう
恐れがある。
【0020】
【発明の効果】叙上のように本発明によれば、湾曲状に
一体的に付設せしめた上記翼状部により、骨との固定支
持力が大幅に増加する。これにより、翼状部を小型化で
き、皮質骨との間を大きめに取り得る。特に、脛骨上端
後面は中央部位が凹状の湾曲形状となっているので、翼
状部の湾曲をこれに近似させることにより翼状部の後側
の骨量が均一化し、安定的な固定が実現する。以上のよ
うに骨との固定支持力が大きく、また骨の脆弱化するこ
とがないので若年層にも安全に用いることができるとい
う、非常に有益な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工膝関節を構成するための脛骨部材
を示し、(イ)は前面図、(ロ)は斜視図、(ハ)は下
面図である。
【図2】脛骨Bに装着された図1の脛骨部材を示し、
(イ)は破断斜視図、(ロ)は破断側面図である。
【図3】図1の脛骨部材の下面図であり、脛骨上端後面
の形状との関係を示すため、脛骨上端後面の位置を2点
鎖線で示したものである。
【図4】脛骨Bに装着された従来の人工膝関節を構成す
るための脛骨部材を示す破断側面図である。
【図5】別態様の従来の人工膝関節を構成するための脛
骨部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 脛骨部材 2 顆部 3 台座部 4 柱体部 5 翼状部 6 小突起 7 長溝 8 貫通孔 R 曲率半径 w 突出長さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工膝関節を構成する脛骨部材に脛骨髄腔
    中に挿入される柱体部を形成するとともに該柱体部に骨
    との固定支持力を高めるため左右ほぼ対称に湾曲状の翼
    状部を一体的に付設せしめてなる人工膝関節。
  2. 【請求項2】上記柱体部の根元部位に長さ2〜5mmで
    外方に突出する小突起を設けてなる請求項1の人工膝関
    節。
  3. 【請求項3】前記翼状部が曲率半径が0.5〜5cmで
    湾曲していることを特徴とする請求項1乃至2の人工膝
    関節。
  4. 【請求項4】前記翼状部に上下方向の長溝を形成してな
    る請求項1乃至3の人工膝関節。
JP20554897A 1997-07-31 1997-07-31 人工膝関節 Pending JPH1147174A (ja)

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JP20554897A JPH1147174A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 人工膝関節

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015510826A (ja) * 2012-03-21 2015-04-13 スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド 解剖学的ステムを有する脛骨インプラント

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015510826A (ja) * 2012-03-21 2015-04-13 スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド 解剖学的ステムを有する脛骨インプラント
US10335284B2 (en) 2012-03-21 2019-07-02 Smith & Nephew, Inc. Tibial implant having an anatomic stem
US10758360B2 (en) 2012-03-21 2020-09-01 Smith & Nephew, Inc. Tibial implant having an anatomic stem
AU2019250233B2 (en) * 2012-03-21 2021-09-23 Smith & Nephew, Inc. Tibial implant having an anatomic stem

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