JPH1142232A - 湾曲付内視鏡用処置具 - Google Patents

湾曲付内視鏡用処置具

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JPH1142232A
JPH1142232A JP9200086A JP20008697A JPH1142232A JP H1142232 A JPH1142232 A JP H1142232A JP 9200086 A JP9200086 A JP 9200086A JP 20008697 A JP20008697 A JP 20008697A JP H1142232 A JPH1142232 A JP H1142232A
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JP
Japan
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coil
distal
endoscope
brush
treatment
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JP9200086A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Nakajima
俊之 中島
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1142232A publication Critical patent/JPH1142232A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】挿入性を向上させ、かつ体腔内、例えば気管支
壁を傷つけることなく目的部位に確実に挿入することが
できる湾曲付内視鏡処置具を提供する。 【解決手段】先端処置部23と、先端処置部から延出す
る先端コイル25と、先端コイルから手元側操作部に延
出する後端コイル26と、先端処置部から先端コイル及
び後端コイル内を通って手元側に延出し、手元側操作部
に接続される操作ワイヤとからなる内視鏡用処置具にお
いて、一端が先端処置部の外側に固定され、先端コイル
に沿って手元側に延出した後、先端コイルと後端コイル
の接続部近傍から後端コイルの内部を通って手元側に延
出され、湾曲操作部に接続されるアングルワイヤ31を
有し、このアングルワイヤ31の少なくとも一部を覆う
弾性部材からなるカバー32を設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、経内視鏡的に体
腔内に挿入し、患部組織等を採取する処置具に関し、特
に先端コイルを湾曲できる湾曲付内視鏡用処置具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】経内視鏡的に体腔内に挿入し、患部組織
を採取する処置具において、先端コイルを湾曲できる湾
曲付内視鏡用処置具は、従来、図16及び図17に示す
ように構成されている。すなわち、湾曲付内視鏡用処置
具1は、先端部分が、大きく分けて可撓性を有する密巻
きコイルからなるシース2と、その先端側に設けられた
先端処置部3からなっている。シース2の密巻きコイル
は、湾曲部4を構成する外径の細い先端コイル5と、外
径の太い後端コイル6からなっている。
【0003】先端処置部3は、シース2の先端に固定さ
れた先端スリーブ7と、この先端スリーブ7に枢着ピン
8によって開閉可能に枢着される一対の生検カップ9
a、9bからなっている。この生検カップ9a、9b
は、シース2内を手元側に延出し、図示しない手元側操
作部に接続される図示しない操作ワイヤを押し引きする
ことにより開閉するようになっている。
【0004】また、先端スリーブ7の外周にはアングル
ワイヤ10の先端側が固定されている。アングルワイヤ
10は後端コイル6の中を通って図示しない手元側操作
部に設けられた図示しない湾曲操作部に接続されてい
る。
【0005】次に、湾曲付内視鏡用処置具1の使用方法
について説明する。気管支内視鏡検査において、気管支
の末梢分岐11に存在する組織の採取を行うためには、
複雑に分岐している気管支12へ選択的に湾曲付内視鏡
用処置具1を挿入する必要がある。そこで、図17に示
すように、気管支分岐部13においてアングルワイヤ1
0を湾曲付内視鏡用処置具1の後端側に引くことによっ
て湾曲部4を湾曲させて、先端処置部3の向きを末梢分
岐11へ向けた後、湾曲付内視鏡用処置具1を進める。
この手順を繰り返していくことで所望の末梢分岐11に
到達する。その後、前述した図示しない操作ワイヤを押
し引きして、生検カップ9a、9bを開閉し、所望の部
位の組織を採取することができる。
【0006】また、先端部の採取ブラシ部が屈曲可能な
組織採取具は、実公昭56−10329号公報で知られ
ており、また可撓管部の先端部に体腔内患部の測長を行
う測長部材を屈曲可能に設けた体腔内患部の測長装置
は、実開昭47−16286号公報で知られている。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前述の
ような湾曲付内視鏡用処置具1は、湾曲部4を湾曲した
とき、図17に示すようにアングルワイヤ10が弓の弦
のようになり、先端コイル5の屈曲部14とアングルワ
イヤ10で形成される湾曲部の幅Aが、湾曲付内視鏡用
処置具1の外径に比べてはるかに大きくなってしまう。
そのため比較的狭い管腔である末梢分岐11への挿入性
が悪くなるという欠点を持っていた。
【0008】また、通常、アングルワイヤ10には細い
ステンレス単線ワイヤが用いられるが、図17に示すよ
うに、湾曲時にアングルワイヤ10が気管支壁に当接し
てしまい、気管支壁を傷つけてしまう虞があった。
【0009】また、実公昭56−10329号公報に示
された内視鏡用組織採取ブラシを用いて気管支内視鏡検
査を行い、図18に示すように、気管支の末梢分岐1
5,16に存在する病変部の組織採取を行う場合、気管
支18が複雑に分岐を繰り返す構造であるため、所望の
部位に到達するために組織採取ブラシ17を気管支18
の末梢分岐15,16に選択的に挿入する必要がある。
すなわち、組織採取ブラシ17の先端が気管支分岐部1
9に至ったとき、組織採取ブラシ17に設けられた湾曲
機構で先端の向きを変え、任意の末梢分岐15,16へ
挿入する。
【0010】しかしながら、図18に示すように、組織
採取ブラシ17では、ブラシ部20がワイヤを折り返し
たものにブラシの毛をより合わせたものであるため、そ
の先端部が比較的鋭い形状となってしまい、気管支分岐
部19をスムースに通過できず、また気管支分岐部19
の気管支壁を傷つけてしまう虞があった。
【0011】また、実開昭47−16286号公報に示
された内視鏡用メジャーを用い、内視鏡的粘膜切除術
(EMR)実施前に病変の大きさを確認する場合、メジ
ャー鉗子は病変部そのもの、あるいは病変部近傍に押し
当てなければ病変部の大きさを測定できないため、押し
当て方によっては病変部が変形することがあり正確な大
きさを測定することが困難であった。
【0012】また、メジャー鉗子は棒状の測定部に目盛
りを設けているため、測定可能な方向が1次元的であ
り、2次元的な測定、すなわち縦と横を同時に測定する
ことができなかった。
【0013】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、複雑に分岐する体腔
ないしは気管支の末梢分岐に容易かつ安全に挿入できる
湾曲付内視鏡用処置具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、先端処置部と、この先端処置部から延
出する先端コイルと、この先端コイルから手元側操作部
に延出する後端コイルと、前記先端処置部から先端コイ
ル及び後端コイル内を通って手元側に延出し、手元側操
作部に接続される操作ワイヤとからなる湾曲付内視鏡用
処置具において、一端が前記先端処置部の外側に固定さ
れ、前記先端コイルに沿って手元側に延出し、前記先端
コイルと前記後端コイルの接続部近傍から後端コイルの
内部を通って手元側に延出し、手元側操作部に設けられ
た湾曲操作部に接続されるアングルワイヤと、前記先端
コイル及びアングルワイヤの少なくとも一部を覆い、先
端側で先端処置部に固定され、後端側で先端コイルと後
端コイルの接続部近傍に固定される弾性部材からなるカ
バーとを具備することを特徴とする。
【0015】先端コイル及びアングルワイヤの少なくと
も一部を柔軟なカバーで覆ったため、湾曲付内視鏡用処
置具を、例えば気管支に挿入して湾曲しても湾曲部の幅
を広げず、かつアングルワイヤを気管支壁に直接当接さ
せずに気管支の末梢分岐への挿入が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2は第1の実施形
態を示し、図1は湾曲付内視鏡用処置具21の先端部分
を示し、図2は湾曲付内視鏡処置具21を気管支35に
挿入した状態を示す。湾曲付内視鏡処置具21の先端部
分は、大きく分けて可撓性を有する密巻きコイルからな
るシース22と、その先端側に設けられた先端処置部2
3からなっている。
【0017】シース22の密巻きコイルは、湾曲部24
を構成する外径の細い先端コイル25と、外径の太い後
端コイル26からなっている。また、先端コイル25と
後端コイル26は接続スリーブ27を介して接続されて
いる。
【0018】先端処置部23は、シース22の先端に固
定された先端スリーブ28と、この先端スリーブ28に
枢着ピン29によって開閉可能に枢着される一対の生検
カップ30a,30bからなっている。この生検カップ
30a,30bは、シース22内を挿通した図示しない
操作ワイヤを押し引きすることにより開閉するようにな
っている。また、先端スリーブ28の外周には、アング
ルワイヤ31の先端側が固定されている。
【0019】一方、湾曲部24には先端コイル25とア
ングルワイヤ31を覆うようにカバー32が設けられて
いる。カバー32は柔軟かつ肉厚の薄いチューブ状の部
材、例えばシリコンゴム、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、あるいはテトラフルオロエチレン/パー
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)で
ある。カバー32は先端側は先端スリーブ28に、後端
側は接続スリーブ27に接着固定されている。
【0020】なお、本実施形態では先端処置部23に生
検カップが設けられているが、特に限定はなく、例えば
先端処置部23は把持鉗子、細胞採取ブラシ等であって
もよい。
【0021】次に、前述のように構成された湾曲付内視
鏡処置具21の作用について説明する。図2に示すよう
に、湾曲付内視鏡処置具21を気管支35に挿入し、気
管支分岐部33においてアングルワイヤ31を湾曲付内
視鏡用処置具21の後端側に引くことによって湾曲部2
4を湾曲させて、先端処置部23の向きを末梢分岐34
へ向けた後、湾曲付内視鏡用処置具21を進める。この
手順を繰り返していくことで所望の末梢分岐34に到達
する。その後、前述した図示しない操作ワイヤを押し引
きして、生検カップ30a,30bを開閉し、所望の部
位の組織を採取する。
【0022】アングルワイヤ31を湾曲付内視鏡処置具
21の後端側に引き、湾曲部24を湾曲させたとき、先
端コイル25の屈曲部とアングルワイヤ31で形成され
る湾曲部の幅Bは、カバー32によって末梢分岐34に
挿入するのに十分な大きさに規制される。また湾曲部2
4のアングルワイヤ31はカバー32の中に位置してい
るので、直接気管支壁に触れることがない。
【0023】本実施形態によれば、カバー32によって
湾曲部の幅Bが規制されるので、従来の技術と同様な湾
曲性能を保ちつつ、気管支35の末梢分岐34への挿入
性が向上する。また、アングルワイヤ31が直接気管支
壁に触れないため、気管支35を傷つけることなく湾曲
付内視鏡処置具21を挿入することができる。
【0024】図3〜図6は第2の実施形態を示し、図3
及び図4は組織採取ブラシ36の先端部37を示し、図
5及び図6は組織採取ブラシ36を気管支46に挿入し
た状態を示す。図3及び図4に示すように、組織採取ブ
ラシ36はカップ部38とスリーブ39とからなる。カ
ップ部38はスリーブ39に枢着ピン40で回動自在に
枢着されている。スリーブ39からはシース41が、図
示しない手元側操作部まで延出している。そして、図4
に示すように、ブラシワイヤ42を手元側に引くと、カ
ップ部38が湾曲し、先端の向きを変えることができ
る。
【0025】カップ部38の先端にはブラシワイヤ42
が例えば、接着あるいは半田付けなどで固定されてい
る。ブラシワイヤ42はカップ部38の長軸と略平行に
手元側に延出した後、スリーブ39を通ってシース41
中に延出して図示しない手元側操作部に接続されてい
る。
【0026】ブラシワイヤ42は先端で折り返されたワ
イヤからなり、ブラシの毛43をより合わせることによ
りブラシ部44が形成されている。ブラシの毛43がよ
り合わされている部分はカップ部38のカップ45とほ
ぼ同じ長さに形成されている。
【0027】次に、前述のように構成された組織採取ブ
ラシ36の作用について説明する。図5及び図6に示す
ように、組織採取ブラシ36を気管支46へ挿入する。
このとき、カップ部38の先端の曲率半径が比較的大き
く、かつ滑らかなので、図5のように組織採取ブラシ3
6の先端が気管支分岐部47に到達したとき、組織採取
ブラシ36をさらに押し込んでも、図6のように気管支
分岐部47の気管支壁を傷つけることなくスムースに末
梢分岐48に挿入される。また、末梢分岐48の分岐角
度が大きいため押し込みだけで挿入できない場合は、ブ
ラシワイヤ42を手元に引くことで先端を湾曲させて末
梢分岐48へ挿入することができる。
【0028】本実施形態によれば、組織採取ブラシ36
の先端の形状が滑らかなため、気管支分岐部47をスム
ースかつ安全に通過できる。図7は第3の実施形態を示
し、組織採取ブラシ49の先端部を示す。本実施形態の
組織採取ブラシ49は、シース50以外の構成は第2の
実施形態と同様であり、シース50は3〜6本程度の素
線を巻いた多条コイルから形成されている。
【0029】この組織採取ブラシ49によれば、図6に
示すように、先端が気管支分岐部47に至ったとき、挿
入したい末梢分岐48と湾曲方向が一致せず、湾曲をか
けても挿入が困難な場合があるが、そのとき、手元側操
作部を回転させれば、シース50が多条コイルからなる
ため先端部51の向きも追随性良く回転し、末梢分岐4
8と湾曲方向を一致させることができる。
【0030】したがって、第2の実施形態の効果を加え
て、所望の末梢分岐への挿入性向上を実現できる。図8
及び図9は第4の実施形態を示し、組織採取ブラシ52
の先端部を示す。本実施形態の組織採取ブラシ52は、
外シース53以外の構成は第2の実施形態と同様であ
る。外シース53は組織採取ブラシ52が挿脱可能な内
径を持ち、かつ内視鏡の鉗子チャンネルへの挿入が可能
な柔軟なチューブ部材から形成されている。外シーズ5
3は組織採取ブラシ52の先端から図示しない手元側操
作部近傍まで延出し、図9のように組織採取ブラシ52
の先端部54が外シース53から突き出し可能な長さを
持っている。
【0031】外シース53の材質は、例えばポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)あるいはテトラフルオロ
エチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重体
(PFA)である。
【0032】この組織採取ブラシ52は、図9に示すよ
うに、組織採取ブラシ52の先端部54を外シース53
から突き出した状態で、図6に示す第2の実施形態と同
様に外シース53と一緒に末梢分岐47へ挿入してい
く。所望の末梢分岐47へ到達し、組織を採取した後、
図8のように組織採取ブラシ52を外シース53の中に
引き込む。そして、そのまま組織採取ブラシ52と外シ
ース53を一緒に気管支46および内視鏡から抜去す
る。
【0033】したがって、第2の実施形態の効果に加
え、組織採取後の引き抜き時のコンタミネーション(他
の組織の混入)を防ぐことができ、より精度の高い組織
採取を実現できる。
【0034】図10〜図13は第5の実施形態を示し、
図10は組織採取ブラシ55の先端部56を示す。本実
施形態の組織採取ブラシ55は、先端部56以外の構成
は第2の実施形態と同様である。図11はカップ部57
の断面図、図12はカップ部57を図11のC方向から
見た図、また図13はブラシ部58の先端を拡大した側
面図である。
【0035】ブラシ部58の先端部56には先端チップ
59が設けられている。先端チップ59は前後にフラン
ジを持つ円筒形であり、ブラシワイヤ60の先端が固定
されている。ブラシワイヤ60には第2の実施形態と同
様にブラシの毛61がより合わされている。
【0036】カップ部57の先端には鍵孔状の切り欠き
部62が設けられている。切り欠き部62は先端チップ
59の円筒部外径より若干狭い幅を持つ平行部63と、
先端チップ59の円筒部外径と同じ内径を持つ円形部6
4を持っている。
【0037】図10のように、ブラシ部58の先端チッ
プ59はカップ部57の切り欠き部62に着脱自在、か
つ容易に外れないように固定される。また、ブラシワイ
ヤ60は図示しない手元側操作部まで延出し、手元側操
作部に着脱自在に固定されている。
【0038】前述したように、ブラシ部58が組織採取
ブラシ55の先端側および後端側で着脱自在であるた
め、ブラシの毛61が劣化したときブラシ部58のみ交
換すればよく、組織採取ブラシ55全体を交換する必要
がない。また組織採取ブラシ55を再使用すると、前に
使用した患者の採取組織がブラシ部58に残っていた場
合、組織の混入が起きるため正確な組織分析ができなく
なるという問題が生じるが、症例毎にブラシ部58を交
換することで解決できる。すなわち、本実施形態により
第2の実施形態の効果に加えて、経済的かつコンタミネ
ーションのリスクの低い組織採取ブラシを実現できる。
【0039】図14及び図15は第6の実施形態を示
し、内視鏡用メジャー65,66を示す。内視鏡用メジ
ャー65,66は柔軟で肉厚が薄いベース材料から形成
されている。ベース材料の材質は、紙、エラストマー、
あるいは、紙をベースとして表面にエラストマーコーテ
ィングしたものである。
【0040】内視鏡用メジャー65,66の大きさおよ
び形状は、例えば直径1〜30mmの円形であることが
できるが、把持鉗子で把持して経内視鏡的に挿入でき、
かつ測定する病変に対して適切な大きさであればこの限
りではない。
【0041】内視鏡用メジャー65,66の目盛りは、
例えば図14のような格子状目盛り67や、図15のよ
うな同心円状目盛り68をベース材料に印刷したもので
あることができるが、測定する病変に対して適切な目盛
りであればこの限りではない。また目盛りは内視鏡用メ
ジャー65,66の表裏両面にあることができる。ベー
ス材料と目盛りの色は、例えばベース材料が黄色、目盛
りが黒であることができるが、ベース材料と目盛り、お
よびベース材料と留置する体腔壁の各々どうしの識別が
容易であればこの限りではない。
【0042】したがって、病変部の近傍に経内視鏡的に
内視鏡用メジャー65,66を留置し、病変部の大きさ
と内視鏡用メジャー65,66を比較、測定することが
できる。特に、ベース材料をエラストマー、あるいは、
紙をベース材料として表面にエラストマーコーティング
したものである場合は、折り畳まれた状態で経内視鏡的
に留置された後、体腔内で速やかにもとの形状に復元す
る。
【0043】本実施形態によれば、病変部、あるいは病
変部近傍を強く押すことなく測定ができるため、病変部
を変形されるることなく正確に大きさを測定することが
できる。また、2次元的な測定、すなわち縦方向と横方
向の広がりを同時に測定することができる。
【0044】なお、第6の実施形態における内視鏡用メ
ジャー65,66のベース材料の材質は、紙、エラスト
マー、あるいは、紙をベースとして表面にエラストマー
コーティングしたものであるが、生体吸収性材料にすれ
ば、腹腔内視鏡手術において、測定後体内に留置しても
生体に吸収される。したがって、第6の実施形態の効果
に加えて、生体に対して安全であり、かつ回収の必要が
ないため、より簡便な測定方法を提供できる。
【0045】また、内視鏡用メジャー65,66の材質
をコーンスターチにすれば、消化管内視鏡検査におい
て、測定消化管内に留置しても消化、排出される。した
がって、第6の実施形態の効果に加えて、生体に対して
安全であり、かつ回収の必要がないため、より簡便な測
定方法を提供できる。
【0046】前述した実施形態によれば、次の構成が得
られる。 (付記1)先端処置部と、先端処置部から延出する先端
コイルと、先端コイルから手元側操作部に延出する後端
コイルと、先端処置部から先端コイル及び後端コイル内
を通って手元側に延出し、手元側操作部に接続される操
作ワイヤとからなる内視鏡用処置具において、一端が先
端処置部の外側に固定され、先端コイルに沿って手元側
に延出した後、先端コイルと後端コイルの接続部近傍か
ら後端コイルの内部を通って手元側に延出し、手元側操
作部に設けられた湾曲操作部に接続されるアングルワイ
ヤと、先端コイル及びアングルワイヤの少なくとも一部
を覆い、先端側で先端処置部に固定され、後端側で先端
コイルと後端コイルの接続部近傍に固定される弾性部材
からなるカバーとを具備することを特徴とする湾曲付内
視鏡用処置具。
【0047】(付記2)カバーは、フッ素樹脂からなる
ことを特徴とする付記1記載の湾曲付内視鏡用処置具。 (付記3)カバーは、ポリテトラフルオロエチレンから
なることを特徴とする付記1記載の湾曲付内視鏡用処置
具。 (付記4)カバーは、テトラフルオロエチレン/パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体からなることを
特徴とする付記1の湾曲付内視鏡用処置具。
【0048】(付記5)カバーは、シリコンゴムからな
ることを特徴とする付記1記載の湾曲付内視鏡用処置
具。 (付記6)生検鉗子を先端処置部に具備したことを特徴
とする付記1〜5のいずれかに記載の湾曲付内視鏡用処
置具。 (付記7)把持鉗子を先端処置部に具備したことを特徴
とする付記1〜5のいずれかに記載の湾曲付内視鏡用処
置具。 (付記8)細胞採取ブラシを先端処置部に具備したこと
を特徴とする付記1〜5のいずれかに記載の湾曲付内視
鏡用処置具。 (付記9)細胞採取鋭匙を先端処置部に具備したことを
特徴とする付記1〜5のいずれかに記載の湾曲付内視鏡
用処置具。
【0049】(付記10)滑らかな先端形状を持つカッ
プ部と、このカップ部が枢着ピンにより回動自在に枢着
されたスリーブと、このスリーブより手元側に延出する
シースと、このシース手元側端に設けられた操作部と、
先端がカップ部先端に固定され、カップ部の長軸と略平
行に手元側に延出した後、スリーブを通ってシース中を
手元側操作部まで延出し、手元側端が手元側操作部に固
定され、かつブラシ毛がカップ部に位置するように設け
られたブラシワイヤとを具備することを特徴とする内視
鏡用組織採取ブラシ。 (付記11)ブラシ部が着脱自在であることを特徴とす
る付記10記載の内視鏡用組織採取ブラシ。 (付記12)シースが多条コイルからなることを特徴と
する付記10または11記載の内視鏡用組織採取ブラ
シ。
【0050】(付記13)組織採取ブラシが挿脱可能な
内径と、内視鏡の鉗子チャンネルへ挿入可能な外径を持
ち、組織採取ブラシ先端からなる手元側操作部近傍まで
延出し、かつ組織採取ブラシの先端部を先端から突き出
し可能な長さを持つ柔軟なチューブ部材からなる外シー
スを持つことを特徴とする付記10〜12のいずれかに
記載の内視鏡用組織採取ブラシ。 (付記14)外シース素材がフッ素樹脂からなることを
特徴とする付記13記載の内視鏡用組織採取ブラシ。 (付記15)外シース素材がポリテトラフルオロエチレ
ンからなることを特徴とする付記13の内視鏡用組織採
取ブラシ。 (付記16)外シース素材がテトラフルオロエチレン/
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体からなる
ことを特徴とする付記13記載の内視鏡用組織採取ブラ
シ。
【0051】(付記17)柔軟かつ肉薄なベース材料か
らなり、折り畳んで経内視鏡的に挿入可能な大きさを持
ち、少なくとも片側の面に目盛りを設けたことを特徴と
する内視鏡用メジャー。 (付記18)目盛りが格子状であることを特徴とする付
記17記載の内視鏡用メジャー。 (付記19)目盛りが同心円状であることを特徴とする
付記17記載の内視鏡用メジャー。 (付記20)ベース形状が円形であることを特徴とする
付記17〜19のいずれかに記載の内視鏡用メジャー。
【0052】(付記21)ベースの直径が1〜30mmで
あることを特徴とする付記20記載の内視鏡用メジャ
ー。 (付記22)ベース材料が紙であることを特徴とする付
記17〜21のいずれかに記載の内視鏡用メジャー。 (付記23)ベース材料がエラストマーであることを特
徴とする付記17〜21のいずれかに記載の内視鏡用メ
ジャー。
【0053】(付記24)ベース材料が紙にエラストマ
ーコーティングしたものからなることを特徴とする付記
17〜21のいずれかに記載の内視鏡用メジャー。 (付記25)ベース材料が生体吸収性材料からなること
を特徴とする付記17〜21のいずれかに記載の内視鏡
用メジャー。 (付記26)ベース材料がコーンスターチからなること
を特徴とする付記17〜21のいずれかに記載の内視鏡
用メジャー。 (付記27)ベース材料の表面が黄色、目盛りの色が黒
であることを特徴とする付記17〜26のいずれかに記
載の内視鏡用メジャー。
【0054】付記1〜9によれば、湾曲部にカバーを設
けることにより、従来の技術と同様な湾曲性能を保ちつ
つ、挿入性を向上させ、かつ気管支壁を傷つけることな
く挿入できる湾曲付内視鏡処置具を提供することができ
る。
【0055】付記10〜16によれば、組織採取ブラシ
の先端の形状を滑らかにすることにより、気管支分岐部
をスムースかつ安全に通過できる組織採取ブラシを提供
することができる。付記17〜27によれば病変部を2
次元的かつ正確に測定できる内視鏡用メジャーを提供す
ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、湾曲付内視鏡処置具の湾曲部にカバーを設けること
により、従来の技術と同様な湾曲性能を保ちつつ、挿入
性を向上させ、かつ体腔内、例えば気管支壁を傷つける
ことなく目的部位に確実に挿入することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す湾曲付内視鏡
処置具の先端部の一部切欠した側面図。
【図2】同実施形態の湾曲付内視鏡処置具を気管支に挿
入した状態の作用説明図。
【図3】この発明の第2の実施形態を示す組織採取ブラ
シの先端部の一部切欠した側面図。
【図4】同実施形態の組織採取ブラシの先端部の側面
図。
【図5】同実施形態を示す組織採取ブラシを気管支に挿
入した状態の作用説明図。
【図6】同実施形態を示す組織採取ブラシを気管支に挿
入した状態の作用説明図。
【図7】この発明の第3の実施形態を示す組織採取ブラ
シの先端部の側面図。
【図8】この発明の第4の実施形態を示す組織採取ブラ
シの先端部の側面図。
【図9】同実施形態を示す組織採取ブラシの先端部の側
面図。
【図10】この発明の第5の実施形態を示す組織採取ブ
ラシの先端部の縦断側面図。
【図11】同実施形態を示す組織採取ブラシのカップ部
の縦断側面図。
【図12】図11の矢印C方向から見た矢視図。
【図13】同実施形態のブラシ部を拡大した側面図。
【図14】この発明の第6の実施形態を示す内視鏡用メ
ジャーのベースの正面図。
【図15】同実施形態を示す内視鏡用メジャーのベース
の正面図。
【図16】従来の湾曲付内視鏡処置具の先端部の一部切
欠した側面図。
【図17】同湾曲付内視鏡処置具を気管支に挿入した状
態の作用説明図。
【図18】従来の組織採取ブラシを気管支に挿入した状
態の作用説明図。
【符号の説明】
21…湾曲付内視鏡処置具 22…シース 23…先端処置部 24…湾曲部 25…先端コイル 26…後端コイル 31…アングルワイヤ 32…カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端処置部と、この先端処置部から延出
    する先端コイルと、この先端コイルから手元側操作部に
    延出する後端コイルと、前記先端処置部から先端コイル
    及び後端コイル内を通って手元側に延出し、手元側操作
    部に接続される操作ワイヤとからなる湾曲付内視鏡用処
    置具において、 一端が前記先端処置部の外側に固定され、前記先端コイ
    ルに沿って手元側に延出し、前記先端コイルと前記後端
    コイルの接続部近傍から後端コイルの内部を通って手元
    側に延出し、手元側操作部に設けられた湾曲操作部に接
    続されるアングルワイヤと、 前記先端コイル及びアングルワイヤの少なくとも一部を
    覆い、先端側で先端処置部に固定され、後端側で先端コ
    イルと後端コイルの接続部近傍に固定される弾性部材か
    らなるカバーと、 を具備することを特徴とする湾曲付内視鏡用処置具。
JP9200086A 1997-07-25 1997-07-25 湾曲付内視鏡用処置具 Withdrawn JPH1142232A (ja)

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