JPH1140885A - 半導体レーザ装置 - Google Patents
半導体レーザ装置Info
- Publication number
- JPH1140885A JPH1140885A JP20972997A JP20972997A JPH1140885A JP H1140885 A JPH1140885 A JP H1140885A JP 20972997 A JP20972997 A JP 20972997A JP 20972997 A JP20972997 A JP 20972997A JP H1140885 A JPH1140885 A JP H1140885A
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- JP
- Japan
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- diffraction grating
- semiconductor laser
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 横モードを高次化することによって近視野像
の均一性を向上させ、かつ高出力化をはかる。 【解決手段】 n−AlGaAsクラッド層12、14
に挟まれたGaAs活性層13の、ストライプ状電流注
入領域の両脇、つまり層面内方向でかつ共振器長さ方向
に直角な方向に、1次回折格子19を設けて、その両脇
方向での横モードを高次化する。
の均一性を向上させ、かつ高出力化をはかる。 【解決手段】 n−AlGaAsクラッド層12、14
に挟まれたGaAs活性層13の、ストライプ状電流注
入領域の両脇、つまり層面内方向でかつ共振器長さ方向
に直角な方向に、1次回折格子19を設けて、その両脇
方向での横モードを高次化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク等の
製造分野で用いられるような高出力タイプに好適な半導
体レーザ装置に関する。
製造分野で用いられるような高出力タイプに好適な半導
体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ装置は、通常、MBE装置
(分子線エピタキシー装置)やMOCVD装置(金属有
機物化学気相堆積装置)などを使用してGaAs/Al
GaAs系やInP/InGaAsP系などの材料の結
晶を均一に成長させることにより製造される。
(分子線エピタキシー装置)やMOCVD装置(金属有
機物化学気相堆積装置)などを使用してGaAs/Al
GaAs系やInP/InGaAsP系などの材料の結
晶を均一に成長させることにより製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、均一に結晶成長させることは現実には困難であり、
そのため結晶にわずかな不均一が生じることは避けられ
ず、その結果、従来の半導体レーザ装置では近視野像が
不均一になるという問題がある。
は、均一に結晶成長させることは現実には困難であり、
そのため結晶にわずかな不均一が生じることは避けられ
ず、その結果、従来の半導体レーザ装置では近視野像が
不均一になるという問題がある。
【0004】この発明は、上記に鑑み、近視野像の均一
性が高められた半導体レーザ装置を提供することを目的
とする。
性が高められた半導体レーザ装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による半導体レーザ装置においては、活性
層の電流注入ストライプ領域の、層面内方向でかつ共振
器長さ方向に直角な方向の、両脇に1次回折格子を設け
たことが特徴となっている。
め、この発明による半導体レーザ装置においては、活性
層の電流注入ストライプ領域の、層面内方向でかつ共振
器長さ方向に直角な方向の、両脇に1次回折格子を設け
たことが特徴となっている。
【0006】活性層は厚さが通常1μm〜数μm程度で
あるから、層厚さ方向では横モードは単一モードとなっ
ている。ところが電流注入ストライプ領域の両脇方向、
つまり層面内方向でかつ共振器長さ方向に直角な方向で
は、ストライプ領域の幅が10μm〜数10μmとなっ
ているため、横モードは単一モードとはならない。スト
ライプ領域の両脇に1次回折格子を設けて、全反射する
入射角を小さくすれば、横モードを高次化できる。この
ようにして高次の横モードを積極利用することにより近
視野像の均一化ができるとともに高出力化可能であり、
このことは電流注入ストライプ領域の幅を100μm〜
数100μmまで広げた高出力タイプの半導体レーザ装
置においてとくに効果的である。
あるから、層厚さ方向では横モードは単一モードとなっ
ている。ところが電流注入ストライプ領域の両脇方向、
つまり層面内方向でかつ共振器長さ方向に直角な方向で
は、ストライプ領域の幅が10μm〜数10μmとなっ
ているため、横モードは単一モードとはならない。スト
ライプ領域の両脇に1次回折格子を設けて、全反射する
入射角を小さくすれば、横モードを高次化できる。この
ようにして高次の横モードを積極利用することにより近
視野像の均一化ができるとともに高出力化可能であり、
このことは電流注入ストライプ領域の幅を100μm〜
数100μmまで広げた高出力タイプの半導体レーザ装
置においてとくに効果的である。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1はウイ
ンドウ構造と呼ばれる構造を有する高出力タイプの半導
体レーザ装置にこの発明を適用した実施形態を示すもの
である。この図1において、n−GaAs基板11の表
面に、n−AlGaAsクラッド層12、GaAs活性
層13、n−AlGaAsクラッド層14、および2酸
化珪素などの絶縁層15が順次結晶成長させられてい
る。そして、絶縁層15には開口が設けられていて、そ
の開口を通してZnなどの不純物が拡散されてストライ
プ状のp−領域17がn−AlGaAsクラッド層14
内に作られ、さらにその上にp−電極層16が形成され
ている。また、n−GaAs基板11の裏面側にはn−
電極層18が形成されている。
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1はウイ
ンドウ構造と呼ばれる構造を有する高出力タイプの半導
体レーザ装置にこの発明を適用した実施形態を示すもの
である。この図1において、n−GaAs基板11の表
面に、n−AlGaAsクラッド層12、GaAs活性
層13、n−AlGaAsクラッド層14、および2酸
化珪素などの絶縁層15が順次結晶成長させられてい
る。そして、絶縁層15には開口が設けられていて、そ
の開口を通してZnなどの不純物が拡散されてストライ
プ状のp−領域17がn−AlGaAsクラッド層14
内に作られ、さらにその上にp−電極層16が形成され
ている。また、n−GaAs基板11の裏面側にはn−
電極層18が形成されている。
【0008】この半導体レーザ装置では、n−AlGa
Asクラッド層14内に作ったストライプ状のp−領域
17により電流注入領域を制限し、逆バイアスp−n接
合を利用した電流狭窄を行なうようにしている。そし
て、ストライプ状のp−領域17が、光学的共振器をな
す2つの鏡面状のへき開端面(図では手前面と後背面)
とに到達しないようにして、端面近傍に禁止帯域の広い
窓領域を設けて、端面近傍にレーザビームの吸収の少な
い非励起領域を設けるようにし、高出力化をはかってい
る。
Asクラッド層14内に作ったストライプ状のp−領域
17により電流注入領域を制限し、逆バイアスp−n接
合を利用した電流狭窄を行なうようにしている。そし
て、ストライプ状のp−領域17が、光学的共振器をな
す2つの鏡面状のへき開端面(図では手前面と後背面)
とに到達しないようにして、端面近傍に禁止帯域の広い
窓領域を設けて、端面近傍にレーザビームの吸収の少な
い非励起領域を設けるようにし、高出力化をはかってい
る。
【0009】このような半導体レーザ装置において、G
aAs活性層13の、ストライプ状電流注入領域の両
脇、つまり、層面内方向で、かつ共振器長さ方向(両へ
き開面間方向)に直角な方向に、1次回折格子19が設
けられている。この1次回折格子19は、たとえばGa
As活性層13の結晶成長後、フォトリソグラフィ技術
を用いてマスキング・露光・選択エッチングを行なうこ
とにより作成可能である。
aAs活性層13の、ストライプ状電流注入領域の両
脇、つまり、層面内方向で、かつ共振器長さ方向(両へ
き開面間方向)に直角な方向に、1次回折格子19が設
けられている。この1次回折格子19は、たとえばGa
As活性層13の結晶成長後、フォトリソグラフィ技術
を用いてマスキング・露光・選択エッチングを行なうこ
とにより作成可能である。
【0010】そして、この1次回折格子19は、図2に
示すように、GaAs活性層13のストライプ状電流注
入領域の両脇方向に向かう光が全反射する入射角θが小
さくなるように作成する。
示すように、GaAs活性層13のストライプ状電流注
入領域の両脇方向に向かう光が全反射する入射角θが小
さくなるように作成する。
【0011】そのため、この1次回折格子19により、
GaAs活性層13のストライプ状電流注入領域の両脇
方向での横モードが高次化する。これにより高次の横モ
ードを積極利用することができ、均一な近視野像を得る
ことができるとともに、高出力化をはかることができ
る。とくに、p−電極層16およびストライプ状のZn
拡散p−領域17の幅を広げることによって、GaAs
活性層13の電流注入ストライプ領域の幅を100μm
〜数100μmまで広げて高出力化をはかる場合に効果
的である。
GaAs活性層13のストライプ状電流注入領域の両脇
方向での横モードが高次化する。これにより高次の横モ
ードを積極利用することができ、均一な近視野像を得る
ことができるとともに、高出力化をはかることができ
る。とくに、p−電極層16およびストライプ状のZn
拡散p−領域17の幅を広げることによって、GaAs
活性層13の電流注入ストライプ領域の幅を100μm
〜数100μmまで広げて高出力化をはかる場合に効果
的である。
【0012】なお、上記の説明はこの発明の一つの実施
形態についてのものであり、この発明がこれに限定され
る趣旨ではないことはもちろんである。適用する半導体
レーザ装置の構造は上記のようなウインドウ構造だけに
限らないし、材料もGaAs/AlGaAs系のみでな
く、InP/InGaAsP系等他の材料を用いること
ができる。電流狭窄のための構造も上記に限らず埋め込
み型(BH型)など他の構造とすることができる。また
ダブルヘテロ構造以外に量子井戸構造を採用してもよ
い。
形態についてのものであり、この発明がこれに限定され
る趣旨ではないことはもちろんである。適用する半導体
レーザ装置の構造は上記のようなウインドウ構造だけに
限らないし、材料もGaAs/AlGaAs系のみでな
く、InP/InGaAsP系等他の材料を用いること
ができる。電流狭窄のための構造も上記に限らず埋め込
み型(BH型)など他の構造とすることができる。また
ダブルヘテロ構造以外に量子井戸構造を採用してもよ
い。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の半導体
レーザ装置によれば、横モードを高次化することによっ
て近視野像の均一性を向上させ、かつ高出力化をはかる
ことができる。
レーザ装置によれば、横モードを高次化することによっ
て近視野像の均一性を向上させ、かつ高出力化をはかる
ことができる。
【図1】この発明の実施の形態を示す模式的な斜視図。
【図2】活性層内でのストライプ状電流注入領域の両脇
方向に向かう光を示す断面図。
方向に向かう光を示す断面図。
11 n−GaAs基板 12 n−AlGaAsクラッド層 13 GaAs活性層 14 n−AlGaAsクラッド層 15 2酸化珪素絶縁層 16 p−電極層 17 Zn拡散ストライプ状p−領域 18 n−電極層 19 1次回折格子
Claims (1)
- 【請求項1】 活性層の電流注入ストライプ領域の、層
面内方向でかつ共振器長さ方向に直角な方向の、両脇に
1次回折格子を設けたことを特徴とする半導体レーザ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20972997A JPH1140885A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 半導体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20972997A JPH1140885A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 半導体レーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1140885A true JPH1140885A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16577680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20972997A Pending JPH1140885A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 半導体レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1140885A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1028504A1 (en) * | 1999-02-10 | 2000-08-16 | TRW Inc. | High power single mode semiconductor lasers and optical amplifiers using 2D bragg gratings |
JP2002324948A (ja) * | 2001-04-25 | 2002-11-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体レーザ及びレーザモジュール |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP20972997A patent/JPH1140885A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1028504A1 (en) * | 1999-02-10 | 2000-08-16 | TRW Inc. | High power single mode semiconductor lasers and optical amplifiers using 2D bragg gratings |
US6366598B1 (en) | 1999-02-10 | 2002-04-02 | Trw Inc. | High power single mode semiconductor lasers and optical amplifiers using 2D Bragg gratings |
JP2002324948A (ja) * | 2001-04-25 | 2002-11-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体レーザ及びレーザモジュール |
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