JPH1137098A - 循環ポンプの水抜きねじ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、循環ポンプに設けられる水抜きね
じの着脱手段として、マイナスドライバーや硬貨の利用
の他、六角棒スパナや六角スパナと共にプラスドライバ
ーをも利用対象とする事が出来る利便性の実現を目的と
する。 【解決手段】本発明に成る循環ポンプの水抜きねじは、
頭部形状が六角棒スパナに対応する六角穴と共に硬貨に
対応する溝をも備え、もしくはこれに加えて前記六角穴
の底部にプラスドライバーに対応する十字穴をも備え、
もしくは更に前記六角穴の側壁外周面が六角スパナに対
応する六角形状を成す如く構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、循環ポンプに使用
されている水抜きねじの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は本発明に係わる循環ポンプ全体の
構成を示す断面図で、１は水抜きねじ、２はＯリング、
３はモータケーシング、４はカップ状キャン、５はモー
タの固定子、６は回転子、７はインペラ、８は水抜き
孔、９はポンプケーシングである。 図７に示す構造の
循環ポンプでは冬季の寒冷地での設置・稼働等でポンプ
内部の残留水が凍結する事を防ぐため等の理由で残留水
排出用に水抜き孔８を設けており、該水抜き孔８の封止
手段として水抜きねじ１がＯリング２と共に使用されて
いる。そして該水抜きねじ１の頭部形状は図５及び図６
に見るように、ねじ頭部１ー１に形成される工具嵌着の
ための形状は溝１ー３が一般的で、該溝１ー３は着脱の
ための工具を用意しなくてよいように、ポンプ以外でも
見られる通り、硬貨に対応する幅を有する溝として形成
されているのが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来の構成
は、着脱の専用工具を必要としない工具限定の面では改
良されているが、当該ポンプの製作時点での作業性等か
ら見ると更に工具選択範囲の拡大が望まれていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に成る循環ポンプ
の水抜きねじは、頭部形状が六角棒スパナに対応する六
角穴と共に硬貨に対応する溝をも備え、もしくはこれに
加えて前記六角穴の底部にプラスドライバーに対応する
十字穴をも備え、もしくは更に前記六角穴の側壁外周面
が六角スパナに対応する六角形状を成す如く構成され
る。

【０００５】上述の如き構成においては、水抜きねじの
着脱手段としてマイナスドライバーや硬貨の利用の他、
六角棒スパナや六角スパナと共にプラスドライバーをも
利用対象とする事が出来る利便性を備える。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下図面によって本発明の実施例
を説明する。図１は本発明に成る一実施例を示すねじの
頭部正面図で、図４に示す部分断面図を参照して、上述
従来構造にも見られる溝１ー３と共に六角棒スパナに対
応する六角穴１ー４が設けられている。 該例では当然
のことながら上述従来構成でのマイナスドライバーや硬
貨の利用の他、六角穴を利用して六角棒スパナも選択可
能となる。

【０００７】図２は図１と同様に図４を参照して、上述
図１の例にプラスドライバーの選択を付加するものであ
る。前記六角穴１ー４の底部に十字穴１ー５を付加形成
している。マイナスドライバーや硬貨の利用、六角穴１
ー４を利用しての六角棒スパナの他プラスドライバーも
選択可能とすることはいうまでもない。

【０００８】図３も同じく図４を参照し、上述図２の例
での六角穴１ー４の側壁外周面を六角形状１ー６とし
て、六角スパナの選択をも付加可能としている。

【０００９】汎用ねじとしては、ねじの頭部形状が溝；
十字穴；六角穴；六角外周形状の夫々は周知の構成であ
るが、これらの２種もしくはそれ以上の形状を一体的に
形成することで、使用工具類の選択幅を広げた循環ポン
プの水抜きねじとしている。

【００１０】

【発明の効果】本発明に成る循環ポンプの水抜きねじ
は、その着脱手段としてマイナスドライバーや硬貨の利
用の他、六角棒スパナや六角スパナと共にプラスドライ
バーをも利用対象とする事が出来る利便性を備える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に成る水抜きねじの例の頭部正面図であ
る。

【図２】本発明に成る水抜きねじの第２の例の頭部正面
図である。

【図３】本発明に成る水抜きねじの第３の例の頭部正面
図である。

【図４】図３の例の部分縦断面図である。

【図５】従来技術に成る水抜きねじの例の頭部正面図で
ある。

【図６】図５の例の側面図である。

【図７】本発明に係わる循環ポンプの例の断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 水抜きねじ １ー１ ねじ頭部 １ー２ ねじ形成部 １ー３ 溝（マイナスドライバー対応もしくは硬貨利用
対応） １ー４ 六角穴（六角棒スパナ対応） １ー５ 十字穴（プラスドライバー対応） １ー６ 六角形状（六角スパナ対応） ２ Ｏリング ３ モータケーシング ４ カップ状キャン ５ モータの固定子 ６ 回転子 ７ インペラ ８ 水抜き孔 ９ ポンプケーシング

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータケーシングとカップ状キャンとポ
   ンプケーシングと、前記モータケーシングとキャンとで
   囲まれている固定子室に配置された固定子と前記固定子
   室とキャンで隔離されている回転子室に配置された回転
   子とより成る電動機と、前記回転子に一体保持され前記
   ポンプケーシング内に配置されるインペラとを備え、前
   記ポンプケーシングに残留水を排出するための水抜き孔
   を設ける循環ポンプに使用される水抜きねじにおいて、
   ねじ頭部形状が六角棒スパナに対応する六角穴と共に硬
   貨に対応する溝をも備えていること、を特徴とする循環
   ポンプの水抜きねじ。
2. 【請求項２】 ねじ頭部に設けられた六角穴の底部に、
   プラスドライバーに対応する十字穴をも備えているこ
   と、を特徴とする請求項１に記載の循環ポンプの水抜き
   ねじ。
3. 【請求項３】 ねじ頭部の六角穴側壁外周面が、六角ス
   パナに対応する六角形状に形成されていること、を特徴
   とする請求項１，２に記載の循環ポンプの水抜きねじ。