JPH113578A - ディスクカートリッジ用シャッター - Google Patents

ディスクカートリッジ用シャッター

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JPH113578A
JPH113578A JP19035397A JP19035397A JPH113578A JP H113578 A JPH113578 A JP H113578A JP 19035397 A JP19035397 A JP 19035397A JP 19035397 A JP19035397 A JP 19035397A JP H113578 A JPH113578 A JP H113578A
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JP
Japan
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agent
reinforcing agent
fiber
shutter
shutter plate
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Pending
Application number
JP19035397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Hayashida
英夫 林田
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REINITSUKUSU INTERNATL KK
Original Assignee
REINITSUKUSU INTERNATL KK
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Publication date
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Publication of JPH113578A publication Critical patent/JPH113578A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 3・5インチ光磁気ディスクカートリッジ用
などに実用的に用い得る安価に生産、組立可能なプラス
チックス製の“コ”の字型シャッター板、又はスライダ
ーとシャッターとを一体化した一体型シャッター機構を
提供する。 【解決手段】 液晶性全芳香族ポリエステルを主成分と
する樹脂に耐磨耗性改質剤、補強剤、繊維配向抑制剤な
どを主成分に対して合計が全体の50%以下になるよう
複合した材料を用い、射出成形法により成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の属する技術分野]本発明は光磁気
ディスクカートリッジなどのシャッター板、及びシャッ
ター板の開閉用スライダー部材を含むシャッター機構の
プラスチックス化に関するものである。
【0002】[従来の技術]従来光磁気ディスクカート
リッジ(MO)などに於いてシャッター板はステンレス
スチールなどの金属製で0・2乃至0・3mmの厚みで
作られており、コスト低減などの目的で安価なアルミ合
金素材製とすることが試みられている。またシャッター
板はこれをスライダーと呼ばれる摺動性の良好なポリア
セタール樹脂などで成形された滑子にネジなどで固定し
て、滑子を摺動させることでシャッターの開閉を行うも
のである。
【0003】シャッター板のプラスチックス化、又はも
ともとプラスチック製であるスライダーとシャッター板
とを一体化してプラスチックス製とする論議もあるが、
シャッター板に要求される薄板での高剛性がプラスチッ
クス製では達成困難なこと、またスライダーとシャッタ
ー板とを一体化したシャッター機構とすることはシャッ
ター板部に要求される高剛性に加え、スライダー部に高
摺動性および対磨耗性が要求されること、また一体型機
構の構造自体が複雑となり量産に耐え得る成形用金型の
製作が困難なことなどから実用化されていない。
【0004】[発明が解決しようとする課題]本発明
は、この様な状況下で、主として光磁気ディスク用など
に用い得る高剛性、高摺動性で安価に生産可能なプラス
チックス製のシャッター板、又はシャッター板をスライ
ダーと一体的に構成した一体型シャッター機構を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】[課題を解決するための手段]本発明の目
的は、ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジオール、及び芳
香族ジカルボン酸モノマー或いはポリマーを縮重合反応
させることによって得られる液晶性全芳香族ポリエステ
ルに四フッ化エチレン樹脂、黒鉛粉、弗化黒鉛粉、二硫
化モリブデン粉などの対磨耗性改質剤と、炭素繊維、ガ
ラス繊維、チタン酸カリウム繊維、セラミックス繊維、
金属繊維などの補強剤、または補強剤とともに珪酸マグ
ネシウムなどの珪酸塩、カリウム、水素などのアルミノ
珪酸塩などの繊維配向抑制剤を配合した補強剤を、上記
対磨耗性改質剤と補強剤、または対磨耗性改質剤と繊維
配向抑制剤を含む補強剤の合計が全体の50%以下にな
るように複合した樹脂を用い射出成形法により薄肉シャ
ッター板を、またはスライダー機構とシャッター板とを
一体的に複合した一体型シャッター機構を形成すること
により達成される。
【0006】[発明の実施の形態]図1に現行の3・5
インチ光磁気ディスクカートリッジのシャッター機構を
構成する略“コ”の字型を有するシャッター板(2
0)、スライダー(10)、及びスライダーと“コ”の
字型シャッター板との固定用の2本のネジ(30)、ま
た、シャッター機構全体を閉方向に付勢する為のバネ部
材(40)の例を示した。従来技術に於いて“コ”の字
型シャッター板(20)はステンレススチール又はアル
ミ合金などで作られており、スライダー(10)は摺動
性の良好なポリアセタール樹脂の射出成形により作られ
るプラスチック製である。“コ”の字型シャッター板
(20)はネジ(30)にてスライダー(10)に結合
されてシャッター機構を構成し、カートリッジ内面に構
成されるスライダー案内用軌条にスライダーの開側脚片
(12)及び閉側脚片(13)とを摺動可能に嵌合せし
めて、これをバネ(40)で閉側に付勢する事によって
シャッター開閉機構全体を構成するものである。
【0007】従来技術に於いて“コ”の字型シャッター
(20)とスライダー(10)間の結合時の平行度を確
保する為結合点は最低2点を要し、図1の場合の最低部
品数でもシャッター機構の構成に4部品を用いている。
本発明による一体型シャッター機構の場合部品点数は1
点で良い。本発明には従来技術による金属製の“コ”の
字型シャッター板を単に前述の樹脂を使用したプラスチ
ックス製とすることを含むが、この場合は当然乍ら部品
点数の低減と組立工数の低減は無く、単なる置き換えで
あり、コストの低減効果は小さい。シャッター機構駆動
用のバネは通常図1に示した如き“V”字形状のコイル
バネが用いられる。
【0008】図2に本発明により製造されたスライダー
と“コ”の字型シャッター板とを一体的に成形した液晶
性全芳香族ポリエステル樹脂製のシャッター機構(5
0)を示す。(a)は図1と比較例示したもので、図1
の4部品が一体化された単一部品のシャッター機構(5
0)として示されている。(b)は一体型シャッター機
構(50)の各部の機能説明用の図である。
【0009】図示及び説明は省略するが、本発明によれ
ば従来技術による金属製“コ”の字型シャッター板(2
0)をそのまま液晶性全芳香族ポリエステルの改質樹脂
製として置き換えることも可能であるが、部品点数の低
減は無いので、コスト低減率は小さい。
【0010】又、図2に示した一体型シャッター機構
(50)は全体の形状として従来の4点から成る組立体
のシャッター機構と全く同じ形状の例を対比の為示した
が、スライダー部の両脚片(62、63)構造などは、
カートリッジシェル内面のスライダー案内軌条(図示せ
ず)との噛み合わせ機構に合わせて適宜別形状の構成も
取り得るものであり、シャッター板(71、72)等も
シェル側の構造によっては異なる形状で製造しても良
い。
【0011】図3(a)、及び(b)に本発明になるス
ライダー一体型プラスチックス製シャッター機構(5
0)を装備した3・5インチ光磁気ディスクカートリッ
ジの外観図を示す。(a)はカートリッジB面側から見
た図、(b)はA面側から見た図であり、外観上は従来
の“コ”の字型シャッター板の天頂部に相当する部分に
ネジなどの結合機構が不要となる為スッキリしたデザイ
ンとする事ができた。図2、及び図3に例示した本発明
に成る一体型シャッター機構(50)の天頂部の矩形の
溝は、射出成形時の成形収縮による“引け”防止の為の
“肉逃げ”であり、他部位に作り天頂部は平面とする事
も可能で、本発明の本質とは関係しない。
【0012】[実施例1]融点335℃の液晶性全芳香
族ポリエステル樹脂を単体で用い、成形樹脂温度340
℃〜380℃、金型温度40℃〜150℃にて、厚さ0
・20mm〜0・50mmの“コ”の字型シャッター板
を試作した。又、特殊な多軸駆動金型を用いてスライダ
ー(10)と“コ”の字型シャッター板(20)とを一
体化した一体型シャッター機構(50)をシャッター板
部の厚さを同様範囲として射出成形にて試作した。特に
成形樹脂温度の高い領域で本樹脂の流動性は良好であ
り、厚さ0・3mm近傍の領域でもバリの無い良好な成
形が可能であった。剛性に関しては同厚みの金属性シャ
ッター板に比し劣るものの、0・3mm以上程度でA面
側シャッター板(71)部でも実用上問題の無い剛性を
得た。しかし摺動摩擦、対磨耗性に関しては開閉動作の
繰り返しによる微粉の離脱が見られ、またシャッタ板部
の折り曲げテストにより折損がみられ、十分な実用性が
得られなかった。
【0013】[実施例2]実施例1と同様の試作テスト
を、前述の耐磨耗性改質剤と補強剤とを各種比率にて複
合した樹脂を用いて行った。ガラス繊維など各種繊維入
りの樹脂は成形流れに沿った樹脂の分子配向に加えガラ
ス繊維の配向が加わる為流れに沿った内部応力の分布を
発生しやすく、板部全体又は部分的に歪みを生じ易く成
形上の条件範囲が狭いものの、繊維の靭性による折損現
象の大幅な改良、また耐磨耗性改質剤による微粉離脱の
改良効果が観察された。
【0014】[実施例3]実施例2に示す樹脂に、更に
分子配向又は繊維配向抑制剤を各種比率で複合して調整
した樹脂を用い、実施例1に示したと同様な手法で試作
およびテストを行った。各種の珪酸塩、またアルミノ珪
酸塩などの無機質添加剤は補強剤として用いた繊維質複
合剤の繊維配向、さらには液晶性全芳香族ポリエステル
樹脂本来の特徴である成形流れに沿った強力な分子配向
性を抑制する効果を有し、物性の等方性に優れた歪みの
少ないシャッター板部を広い成形条件範囲で形成するこ
とが可能であり、製品の摺動性、耐磨耗性および折損現
象の改良効果を阻害することなく、良好な“コ”の字型
シャッター板および一体型シャッター機構を得ることが
できた。
【0015】本発明による樹脂組成を用いて試作した一
体型シャッター機構(50)を実際の光磁気ディスクカ
ートリッジに装着してスライダー部の摺動性及びシャッ
ター板(71,72)部の磨耗テストを行った結果、2
5、000回の開閉に伴う機構の損傷、材料の欠落など
は無かった。これらの結果はカートリッジシェル材質を
ポリカーボネート、ABS、ハイインパクトポリスチレ
ンなどとしても同様であった。
【0016】[発明の効果]本発明により、現在の光磁
気ディスクカートリッジの様に、高剛性の金属シャッタ
ー板と高摺動性のポリアセタール製スライダーを用いな
いと良好なシャッター機能が得られなかったシャッター
機構を、一種の樹脂でスライダーに要求される高摺動性
とシャッター板に要求される高剛性とを同時に満足する
全プラスチックス製の一体型シャッター機構として安価
な単一部品に統合する事が可能となり、カートリッジの
組立行程も簡易化が可能となり、以て総合的なカートリ
ッジ製造コストの大幅低減が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による3.5インチ光磁気ディスク
カートリッジに用いられるシャッター機構用の部品とシ
ャッター付勢用バネを示す外観図。
【図2】(a) 本発明を用いたスライダー一体型のプ
ラスチック製シャッター機構とその付勢用バネを示す外
観図。 (b) 本発明を用いたスライダー一体型のプラスチッ
ク製シャッター機構の説明用外観図。
【図3】 本発明を用いたスライダー一体型シャッター
機構を装着した3・5インチ光磁気ディスクカートリッ
ジの外観を示す立体図。 (イ)B面側から見た図。 (ロ)A面側から見た図。
【符号の説明】
10 スライダー 11 頭片 12 閉側脚片 13 開側脚片 20 “コ”の字型シャッター板 30 ネジ 40 バネ 50 一体型シャッター機構 51 スライダー部 52 シャッター板部 61 スライダー頭片 62 スライダー閉側脚片 63 スライダー開側脚片 71 A面側シャッター板 72 B面側シャッター板 80 A面側シェル 81 書込禁止キー操作部 82 基準穴 83 アラインメント穴 84 A面ラベル部 85 シャッター下部押さえ 90 B面側シェル 91 書込禁止検知部 94 B面ラベル部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジオール、
    及び芳香族ジカルボン酸モノマー或いはポリマーを縮重
    合反応させることによって得られる液晶性全芳香族ポリ
    エステルに四フッ化エチレン樹脂、黒鉛粉、弗化黒鉛
    粉、二硫化モリブデン粉などの対磨耗性改質剤と、炭素
    繊維、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、セラミック
    ス繊維、金属繊維などの補強剤、または補強剤とともに
    珪酸マグネシウムなどの珪酸塩、カリウム、水素などの
    アルミノ珪酸塩などの繊維配向抑制剤を配合した補強剤
    を、上記対磨耗性改質剤と補強剤、または対磨耗性改質
    剤と繊維配向抑制剤を含む補強剤の合計が全体の50%
    以下になるように複合して形成されたことを特徴とす
    る、情報記録用ディスクカートリッジに用いるプラスチ
    ックス製シャッター板およびスライダー機構とシャッタ
    ー板機構とを一体化したプラスチックス製シャッター機
    構。
JP19035397A 1997-06-12 1997-06-12 ディスクカートリッジ用シャッター Pending JPH113578A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016113766B4 (de) 2015-07-28 2019-09-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Wärmetauscher für ein fahrzeug

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102016113766B4 (de) 2015-07-28 2019-09-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Wärmetauscher für ein fahrzeug

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