JPH11353652A - 情報記録方法及び情報記録装置並びに記録媒体 - Google Patents

情報記録方法及び情報記録装置並びに記録媒体

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JPH11353652A
JPH11353652A JP10155067A JP15506798A JPH11353652A JP H11353652 A JPH11353652 A JP H11353652A JP 10155067 A JP10155067 A JP 10155067A JP 15506798 A JP15506798 A JP 15506798A JP H11353652 A JPH11353652 A JP H11353652A
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JP
Japan
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recording
digital data
data
signal
recording medium
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Application number
JP10155067A
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English (en)
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Hideki Hayashi
英樹 林
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Priority to US09/324,113 priority patent/US6392973B1/en
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2407Tracks or pits; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24085Pits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10009Improvement or modification of read or write signals
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/0045Recording
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor

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  • Signal Processing (AREA)
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイパー方式で記録された記録データを再生
する際の符号間干渉を除去することにより、S/N比が
低い場合でも正確な再生データを得ることが可能な情報
記録方法及び情報記録装置並びに記録媒体を提供する。 【解決手段】 記録データSrdを光ディスクDKに記録
する記録工程における記録特性及び当該記録された記録
データSrdを光ディスクDKから再生する再生工程にお
ける再生特性並びに当該記録データSrdに基づいて、当
該再生工程により再生されるアナログ再生信号Seqに含
まれる符号間干渉を予測し補償データSddを生成するデ
ィジタルフィルタ3、多値レベル判定回路4及び減算回
路5と、補償データSddを記録データSrdに対応する記
録シンボルSeから減算し、補償記録シンボルSrを生成
する減算回路7と、補償記録シンボルSrに基づいてエ
ッジ位置を変更しつつピットを形成して記録データSrd
を光ディスクDKに記録する記録ヘッド9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の記
録媒体上に対応するピットを形成することによりディジ
タルデータを高密度に記録するための情報記録方法及び
装置並びに当該情報記録方法等によりディジタルデータ
が記録された記録媒体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク等の記録媒体にディジ
タルデータを高密度に記録する方式として、いわゆるS
CIPER(Single Carrier Independent Pit Edg
e Recording)方式(以下、単に、サイパー方式と称す
る。)と呼ばれる記録方式が知られるようになってい
る。
【0003】このサイパー方式は、光ディスクのトラッ
ク上に一定の周方向の間隔でピットを配置するととも
に、各々のピットの前エッジ(すなわち、光ディスクの
周方向に対してピットの前部にある当該ピットのエッ
ジ)と後工ッジ(すなわち、光ディスクの周方向に対し
てピットの後部にある当該ピットのエッジ)のエッジ位
置を、当該ディジタルデータに対応させてステップ状に
シフトさせて(すなわち、前エッジと後エッジの双方を
上記周方向にステップ状にずらして)各ピットを形成し
てディジタルデータを記録する方式である。
【0004】次に、上記サイパー方式について、前エッ
ジの形成位置及び後エッジの形成位置を夫々「−1」、
「0」又は「1」の3値レベルのうちのいずれかの記録
シンボルに対応させる場合を例として、より具体的に図
6及び図7を用いて説明する。
【0005】なお、図6(a)は上記サイパー方式によ
り光ディスク状に形成された各ピットを示す平面図であ
り、図6(b)は上記サイパー方式を用いるディジタル
データの情報記録装置及び情報再生装置の概要構成を夫
々示すブロック図であり、図7(a)はサイパー方式に
おける後述するエッジ変調信号とピット形状との関係を
示す図であり、図7(b)は当該ピットを有する光ディ
スクから得られるアナログ再生信号の波形を示す図であ
る。
【0006】また、図6(a)においては、各ピットの
形状について、前エッジ及び後エッジを夫々一の記録シ
ンボルに対応させた場合の形状を実線で示し、夫々のピ
ットにおいて他に形成され得るエッジの位置を破線で示
している。
【0007】図6(a)に示すように、サイパー方式に
より形成されたピットPTは、一定の間隔Tを持って配
置されるように形成されると共に、その前エッジ及び後
エッジが、夫々に対応すべき上記記録シンボル(すなわ
ち、「−1」、「0」又は「1」のうちのいずれか一
つ)に対応して光ディスクの周方向にシフトされて形成
される。
【0008】より具体的には、例えば、記録シンボルが
「−1」のときはピット長が短くなる位置(前エッジの
場合は三つの位置のうち後方の位置であり、後エッジの
場合は前方の位置)に各エッジが形成され、また、記録
シンボルが「0」のときは三つの位置のうち中央の位置
に各エッジが形成され、記録シンボルが「+1」のとき
はピット長が長くなる位置(前エッジの場合は三つの位
置のうち前方の位置であり、後エッジの場合は後方の位
置)に各エッジが形成される。
【0009】そして、当該形成されたピットから各記録
シンボルを検出することにより元のディジタルデータを
再生する場合には、当該ピットにより形成されているピ
ット列を、図6(a)に示すように再生用のレーザー光
により形成される光スポットSPがトレースすることに
より、各記録シンボルに対応するアナログ再生信号を検
出する。
【0010】このとき、各ピット内の各エッジの位置に
対応して、当該検出されたアナログ再生信号のレベルも
およそ「−1」、「0」又は「+1」に対応する3値の
レベルを有することとなり、このアナログ再生信号のレ
ベルを判定することにより元のディジタルデータを再生
する。
【0011】次に、このようなサイパー方式を用いて図
6(a)に示すようなピットPTを形成することにより
ディジタルデータを光ディスクDKに記録するための情
報記録装置及び当該記録されたディジタルデータを再生
するための情報再生装置について、図6(b)及び図7
を用いて説明する。
【0012】先ず、情報記録装置RRにおいては、多値
レベルエンコード回路100により、記録すべきディジ
タルデータである記録データを3ビット毎に区切り、区
切られた各記録データを、各々3値レベルを有する2個
の記録シンボルに変換する。ここで、各記録シンボルは
離散的な整数値を有し、この例では、「−1」、「0」
又は「1」を有する。
【0013】この記録シンボルへの変換においては、以
下の表1に示すように、3ビットの記録データを、「−
1」、「0」又は「1」の3値レベルを有する2個の記
録シンボルに対応づけて変換する。ここで、3ビットの
記録データは、23=8通りの値をとり、2個の記録シ
ンボルは32=9通りの値をとるので、記録データを記
録シンボルに一対一に対応づける変換が可能である。
【0014】なお、以下の表1に示した変換は一例であ
り、他にも一対一の変換は可能である。
【0015】
【表1】
【0016】ここで、各記録シンボルが夫々に前エッジ
又は後エッジのいずれかに対応することとなる。
【0017】次に、エッジ変調回路101は、上記変換
された記録シンボルに基づいて、予め生成されている矩
形波信号(その立ち上がりタイミング及び立ち下がりタ
イミングが各ピットのエッジにおける中央位置に対応し
ている。)の当該立ち上がりタイミングと立ち下がりタ
イミングを各記録シンボルに対応するように時間的に前
又は後にシフトさせ(すなわち時間的に前又は後にずら
して)、エッジ変調信号を生成する。
【0018】このエッジ変調信号の例を図7(a)上段
に示す。ここで、図7(a)では、ピットのエッジに対
応する立ち上がり部又は立ち下がり部について、それに
含まれる3通りの立ち上がりタイミング又は立ち下がり
タイミングの全てを実線で示しているが、実際のエッジ
変調信号では、3通りの立ち上がりタイミング又は立ち
下がりタイミングのうちいずれか一のみがエッジ変調信
号を形成することとなる。
【0019】そして、記録ヘッド102は、エッジ変調
回路101から出力される上記エッジ変調信号に対応し
て記録用レーザー光をオン/オフ制御し、光ディスクD
Kのトラック上に図7(a)下段に示すピットを形成し
て記録データを記録する。
【0020】なお、図7(a)下段では、前エッジ又は
後エッジの夫々について、取り得るエッジの位置をすべ
て実線で示しているが、実際は、これらのエッジの内い
ずれか一のエッジのみが各ピットの前エッジ又は後エッ
ジを構成することとなる。
【0021】次に、上述のようにしてピットPTが形成
されることにより記録された記録データの再生方法につ
いて説明する。
【0022】先ず、再生ヘッド106は、光ディスクD
Kに記録されたピット列に再生用のレーザー光を照射
し、その反射光量に応じたアナログ再生信号を出力す
る。
【0023】そして、波形等化回路105は、当該情報
再生装置の高域減衰特性を補償するため、高域強調特性
を持ったフィルタを用いて、当該出力されたアナログ再
生信号をフィルタリングする。
【0024】ここで、図7(b)に波形等化後のアナロ
グ再生信号の波形を示す。なお、図7(b)において
は、アナログ再生信号として出力される可能性のある多
数の信号の全てを重ねて図示しているが、実際のアナロ
グ再生信号は図7(b)に示す多数の波形のうち、いず
れか一の波形が当該アナログ再生信号として出力され
る。
【0025】このとき、図7(b)に示すアナログ再生
信号波形の傾斜部に、いわゆるアイパターンが現れてい
る。
【0026】そして、多値レベル判定回絡104は、波
形等化されたアナログ再生信号のレベルを所定のしきい
値と比較することにより、上記記録シンボルに対応する
再生シンボルを生成する。
【0027】すなわち、具体的には、図7(b)に符号
1、T2、T3及びT4で示したピットエッジに同期した
タイミングで、アナログ再生信号をサンプルホールド
し、当該ホールドされたタイミングにおけるアナログ再
生信号の値(上述したようにおよそ「−1」、「0」又
は「+1」の3値レベルをとる。)と夫々「−0.5」
及び「+0.5」の値を有する2個の閾値とをレベル比
較する。そして、アナログ再生信号の値が−0.5より
小さければ、そのときの当該アナログ再生信号の値を
「−1」と判定し、アナログ再生信号の値が−0.5以
上0.5以下であればそのときの当該アナログ再生信号
の値を「0」と判定し、更にアナログ再生信号の値が
0.5より大きければそのときの当該アナログ再生信号
の値を「+1」と判定して再生シンボルを生成する。
【0028】次に、多値レベルデコード回路103は、
生成された「−1」、「0」又は「1」のうちいずれか
一の値を有する2個の再生シンボルを3ビットの再生デ
ータに変換する。この再生の際には、上述した多値レベ
ルエンコード回路100における変換と逆の変換が実行
される。
【0029】上述した記録動作及び再生動作により、記
録データが各ピットのエッジの位置情報として光ディス
クDKに記録され、この光ディスクDKから再生された
アナログ再生信号のレベルを判定することにより元の記
録データに対応する再生データが復元される。
【0030】以上説明したように、光ディスクにディジ
タルデータを記録する際、サイパー方式によれば各々の
ビットエッジの位置情報として多値レベルのデータを記
録できるので、従来のようにピット長の長さ情報として
2値レベルのデータを記録する場合に比して、当該ディ
ジタルデータを高密度に記録できる。
【0031】また、各ピット内の前エッジ及び後エッジ
を4値レベル以上の値に対応するようにずらしてピット
を形成することにより、更なる高密度記録化が可能とな
る。
【0032】なお、当該サイパー方式についてより詳細
には、例えば、特開平4−366426号公報等に詳し
い。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサイパー方式においては、当該サイパー方式で記録
された記録データを再生する際にいわゆる符号間干渉が
重畳されるので、このとき更に記録媒体又は情報再生装
置の信号対雑音比(S/N比)が低い場合には、アナロ
グ再生信号のレベル判定が困難となり、正確な再生デー
タが得られない場合があるという問題点があった。
【0034】すなわち、上記図7(b)に示すアナログ
再生信号の波形は、符号間干渉のみを含んでおり、光デ
ィスクDK又は情報再生装置P内においてそれ以外の雑
音が全く混入しない理想的な場合の波形であるが、実際
の光ディスクDK又はは情報再生装置Pでは、いわゆる
メディアノイズ又はシステムノイズが混入する場合が通
常である。
【0035】すなわち、図7(b)に符号A、B又はC
で示される部分は、符号間干渉を含んでいるため、波形
が所定のレベル幅を持って分布している。そして、当該
各種のノイズがこれに混入した場合には、上記レベル幅
が更に上下に広がることとなり、且つこの場合に符号A
で示される部分から符号Cで示される部分までのアナロ
グ再生信号全体のレベル幅は変化しないので、結果とし
て、符号Aで示される部分に含まれるアナログ再生信号
の値が「−0.5」以上となって、元の記録データでは
「−1」であったものが再生データでは、「0」として
出力されてしまう場合があることとなる。
【0036】更に同様に、符号Bで示される部分に含ま
れるアナログ再生信号については、その値が「−0.
5」以下又は「+0.5」以上となって、元の記録デー
タでは「0」であったものが再生データでは、「−1」
又は「+1」として出力されてしまう場合があり、符号
Cで示される部分に含まれるアナログ再生信号について
は、その値が「+0.5」以下となって、元の記録デー
タでは「+1」であったものが再生データでは、「0」
として出力されてしまう場合がありアナログ再生信号の
正確なレベル判定が困難になるのである。
【0037】上述のように、符号間干渉に加えて雑音が
更に重畳された場合には、アナログ再生信号における正
確なレベル判定が困難となるのである。
【0038】また、高密度化のため、ピットのエッジ位
置として記録するデータを4値レベル又は8値レベルと
いったように増加させる場合がある。
【0039】これについて、図8(a)にピットエッジ
に4値レベルのデータを記録する例を示す。ここで、図
8(a)においては、各ピットPTの前エッジ又は後エ
ッジの夫々について、取り得るエッジの位置をすべて実
線で示しているが、実際は、これらのエッジの内いずれ
か一のエッジのみが各ピットの前エッジ又は後エッジを
構成する。
【0040】このとき、図8(a)に示されるピットP
Tに対応するアナログ再生信号の波形は、図7(b)に
示す全体のレベル幅を維持したままその内部が4値レベ
ルに分割されることとなるので、これに上記雑音が加わ
ると上述した理由により正確なレベル判定が益々困難と
なる。
【0041】更に、高密度化するため、ピット列が形成
するトラックのピッチを狭くして、複数トラックにわた
る複数個のピットエッジを同時に一つの光スポットで読
み取る場合がある。これについて、図8(b)に2トラ
ックにわたる2個のピットエッジを同時に一つの光スポ
ットSPで読み取る例を示す。ここで、図8(b)にお
いても、各ピットPTの前エッジ又は後エッジの夫々に
ついて、取り得るエッジの位置をすべて実線で示してい
るが、実際は、これらのエッジの内いずれか一のエッジ
のみが各ピットの前エッジ又は後エッジを構成する。
【0042】このとき、図8(b)に示されるピットP
Tに対応するアナログ再生信号のレベルとしては、2個
のピットエッジが夫々担持している値(すなわち「−
1」、「0」及び「+1、)の和となり、結果として、
図7(b)に示すアナログ再生信号全体のレベル幅を維
持したままその内部が5値レベル(「−2」乃至「+
2」)に分割されることとなり、この場合に雑音が加わ
ってもやはり正確なレベル判定が困難となる。
【0043】更に、高密度化のため、ピット列が形成す
るトラックのピッチを狭くすると共に、ピット周期Tを
短くして、複数トラックにわたる複数個のピットエッジ
を同時に一つの光スポットで読み取る場合がある。これ
について、図8(c)に4個のピットエッジを同時に一
つの光スポットSPで読み取る例を示す。ここで、図8
(c)においても、各ピットPTの前エッジ又は後エッ
ジの夫々について、取り得るエッジの位置をすべて実線
で示しているが、実際は、これらのエッジの内いずれか
一のエッジのみが各ピットの前エッジ又は後エッジを構
成する。
【0044】このとき、図8(c)に示されるピットP
Tに対応するアナログ再生信号のレベルとしては、4個
のピットエッジが各々担持しているレべル(「−1」、
「0」及び「+1」)の和となり、結果として、図7
(b)に示すアナログ再生信号全体のレベル幅を維持し
たままその内部が9値レベル(「−4」乃至「+4」)
に分割されることとなり、この場合に雑音が加わっても
やはり正確なレベル判定が困難となる。
【0045】そして、上述した夫々のようにレベル判定
が困難になると、その結果として正確な再生データが得
られないこととなるのである。
【0046】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、サイパー方式で記録さ
れた記録データを再生する際の符号間干渉を除去するこ
とにより、S/N比が低い場合でも正確な再生データを
得ることが可能な情報記録方法及び情報記録装置並びに
記録媒体を提供することにある。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、記録すべきディジタル
データに対応したエッジ位置を有するピットを形成する
ことにより当該ディジタルデータを光ディスク等の記録
媒体に記録する情報記録方法において、前記ディジタル
データを前記記録媒体に記録する記録工程における予め
検出された記録特性及び当該記録されたディジタルデー
タを前記記録媒体から再生する再生工程における予め検
出された再生特性並びに当該ディジタルデータに基づい
て、前記再生工程により再生される前記ディジタルデー
タに含まれる符号間干渉を予測し、予測干渉信号を生成
する予測工程と、前記生成された予測干渉信号を、前記
ディジタルデータに対応する記録信号から減算し、減算
記録信号を生成する減算工程と、前記生成された減算記
録信号に基づいて前記エッジ位置を変更しつつ前記ピッ
トを形成して前記ディジタルデータを前記記録媒体に記
録する前記記録工程と、を備える。
【0048】請求項1に記載の発明の作用によれば、予
測工程において、ディジタルデータの記録特性及び当該
記録されたディジタルデータの再生特性並びに当該ディ
ジタルデータに基づいて、再生工程により再生されるデ
ィジタルデータに含まれる符号間干渉を予測し、予測干
渉信号を生成する。
【0049】そして、減算工程において、生成された予
測干渉信号を、ディジタルデータに対応する記録信号か
ら減算し、減算記録信号を生成する。
【0050】その後、上記記録工程において、生成され
た減算記録信号に基づいてエッジ位置を変更しつつピッ
トを形成してディジタルデータを記録媒体に記録する。
【0051】よって、記録特性と再生特性を考慮して重
畳されるはずの符号間干渉を示す予測干渉信号を生成
し、これを記録信号から予め減算してから記録するの
で、当該記録されたディジタルデータの再生時において
符号間干渉が重畳されても、その影響を相殺して正確に
ディジタルデータを再生することができる。
【0052】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の情報記録方法におい
て、前記記録媒体は光ディスク等のディスク状記録媒体
であると共に、前記記録工程において、前記ピットにお
ける前記記録媒体の周方向の前記エッジ位置を前記減算
記録信号の値に比例して変更しつつ当該ピットを形成し
て前記ディジタルデータを前記記録媒体に記録するよう
に構成される。
【0053】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、記録媒体がディス
ク状記録媒体であると共に、記録工程において、ピット
における記録媒体の周方向のエッジ位置を減算記録信号
の値に比例して変更しつつ当該ピットを形成してディジ
タルデータを記録媒体に記録する。
【0054】よって、簡易な構成で且つ正確にディジタ
ルデータを再生することができる。
【0055】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報記録方法に
おいて、前記予測工程は、前記記録特性、前記再生特性
及び前記ディジタルデータに基づいて、前記再生工程に
より再生される当該ディジタルデータに対応するアナロ
グ再生信号を近似した複製データを生成する第1生成工
程と、前記生成された複製データに基づいて、前記再生
されるディジタルデータを示す仮ディジタルデータを生
成する第2生成工程と、前記生成された複製データから
前記生成された仮ディジタルデータを減算し、前記予測
干渉信号を生成する第3生成工程と、を備える。
【0056】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、予測工程内
の第1生成工程において、記録特性、再生特性及びディ
ジタルデータに基づいて複製データを生成する。
【0057】そして、予測工程内の第2生成工程におい
て、生成された複製データに基づいて仮ディジタルデー
タを生成する。
【0058】その後、予測工程内の第3生成工程におい
て、生成された複製データから生成された仮ディジタル
データを減算し、予測干渉信号を生成する。
【0059】よって、記録工程及び再生工程で実際に重
畳される符号間干渉により近い予測干渉信号が生成でき
るので、より効果的に当該符号間干渉を相殺してディジ
タルデータを再生することができる。
【0060】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項3に記載の情報記録方法におい
て、前記記録特性及び前記再生特性が、夫々に線形性を
有すると共に、前記第1生成工程において、当該記録特
性及び当該再生特性を模擬するディジタルフィルタを用
いて前記複製データを生成するように構成される。
【0061】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項3に記載の発明の作用に加えて、記録特性及び再生
特性が、夫々に線形性を有すると共に、第1生成工程に
おいて、当該記録特性及び当該再生特性を模擬するディ
ジタルフィルタを用いて複製データを生成する。
【0062】よって、記録特性及び再生特性が線形性を
有する場合に、専用のCPU等を用いることなく簡易な
構成で複製データを生成できる。
【0063】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項3に記載の情報記録方法におい
て、少なくとも前記記録特性又は前記再生特性のいずれ
か一方が非線形性を有すると共に、前記第1生成工程に
おいて、当該記録特性及び当該再生特性に対応する予め
設定された前記複製データを前記ディジタルデータにお
けるディジタル値系列毎に記憶するROM等の記憶手段
を用い、記録すべき前記ディジタルデータの当該ディジ
タル値系列に対応する前記複製データを当該記憶手段か
ら読み出すことにより前記複製データを生成するように
構成される。
【0064】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項3に記載の発明の作用に加えて、少なくとも記録特
性又は再生特性のいずれか一方が非線形性を有すると共
に、第1生成工程において、当該記録特性及び当該再生
特性に対応する予め設定された複製データをディジタル
データにおけるディジタル値系列毎に記憶する記憶手段
を用い、記録すべきディジタルデータの当該ディジタル
値系列に対応する複製データを当該記憶手段から読み出
すことにより複製データを生成する。
【0065】よって、記録特性又は再生特性が非線形性
を有する場合に、専用のCPU等を用いることなく簡易
な構成で複製データを生成できる。
【0066】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、記録すべきディジタルデータに対応した
エッジ位置を有するピットを形成することにより当該デ
ィジタルデータを記録媒体に記録する情報記録装置にお
いて、当該情報記録装置における予め検出された記録特
性及び前記記録されたディジタルデータを前記記録媒体
から再生する情報再生装置における予め検出された再生
特性並びに当該ディジタルデータに基づいて、前記情報
再生装置により再生される前記ディジタルデータに含ま
れる符号間干渉を予測し、予測干渉信号を生成するディ
ジタルフィルタ等の予測手段と、前記生成された予測干
渉信号を、前記ディジタルデータに対応する記録信号か
ら減算し、減算記録信号を生成する減算回路等の減算手
段と、前記生成された減算記録信号に基づいて前記エッ
ジ位置を変更しつつ前記ピットを形成して前記ディジタ
ルデータを前記記録媒体に記録する記録ヘッド等の記録
手段と、を備える。
【0067】請求項6に記載の発明の作用によれば、予
測手段は、ディジタルデータの記録特性及び当該記録さ
れたディジタルデータの再生特性並びに当該ディジタル
データに基づいて、情報再生装置により再生されるディ
ジタルデータに含まれる符号間干渉を予測し、予測干渉
信号を生成する。
【0068】そして、減算手段は、生成された予測干渉
信号を、ディジタルデータに対応する記録信号から減算
し、減算記録信号を生成する。
【0069】その後、記録手段は、生成された減算記録
信号に基づいてエッジ位置を変更しつつピットを形成し
てディジタルデータを記録媒体に記録する。
【0070】よって、記録特性と再生特性を考慮して重
畳されるはずの符号間干渉を示す予測干渉信号を生成
し、これを記録信号から予め減算してから記録するの
で、当該記録されたディジタルデータの再生時において
符号間干渉が重畳されても、その影響を相殺して正確に
ディジタルデータを再生することができる。
【0071】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項6に記載の情報記録装置におい
て、前記記録媒体は光ディスク等のディスク状記録媒体
であると共に、前記記録手段は、前記ピットにおける前
記記録媒体の周方向の前記エッジ位置を前記減算記録信
号の値に比例して変更しつつ当該ピットを形成して前記
ディジタルデータを前記記録媒体に記録するように構成
される。
【0072】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項6に記載の発明の作用に加えて、記録媒体がディス
ク状記録媒体であると共に、記録手段がピットにおける
記録媒体の周方向のエッジ位置を減算記録信号の値に比
例して変更しつつ当該ピットを形成してディジタルデー
タを記録媒体に記録する。
【0073】よって、簡易な構成で且つ正確にディジタ
ルデータを再生することができる。
【0074】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項6又は7に記載の情報記録装置に
おいて、前記予測手段は、前記記録特性、前記再生特性
及び前記ディジタルデータに基づいて、前記情報再生装
置により再生される当該ディジタルデータに対応するア
ナログ再生信号を近似した複製データを生成するディジ
タルフィルタ等の第1生成手段と、前記生成された複製
データに基づいて、前記再生されるディジタルデータを
示す仮ディジタルデータを生成する多値レベル判定回路
等の第2生成手段と、前記生成された複製データから前
記生成された仮ディジタルデータを減算し、前記予測干
渉信号を生成する減算回路等の第3生成手段と、を備え
る。
【0075】請求項8に記載の発明の作用によれば、請
求項6又は7に記載の発明の作用に加えて、予測手段内
の第1生成手段は、記録特性、再生特性及びディジタル
データに基づいて複製データを生成する。
【0076】そして、予測手段内の第2生成手段は、生
成された複製データに基づいて仮ディジタルデータを生
成する。
【0077】その後、予測手段内の第3生成手段は、生
成された複製データから生成された仮ディジタルデータ
を減算し、予測干渉信号を生成する。
【0078】よって、情報記録装置及び情報再生装置で
実際に重畳される符号間干渉により近い予測干渉信号が
生成できるので、より効果的に当該符号間干渉を相殺し
てディジタルデータを再生することができる。
【0079】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項8に記載の情報記録装置におい
て、前記記録特性及び前記再生特性が、夫々に線形性を
有すると共に、前記第1生成手段として、当該記録特性
及び当該再生特性を模擬して前記複製データを生成する
ディジタルフィルタを備える。
【0080】請求項9に記載の発明の作用によれば、請
求項8に記載の発明の作用に加えて、記録特性及び再生
特性が夫々に線形性を有すると共に、第1生成手段は、
当該記録特性及び当該再生特性を模擬するディジタルフ
ィルタを用いて複製データを生成する。
【0081】よって、記録特性及び再生特性が線形性を
有する場合に、専用のCPU等を用いることなく簡易な
構成で複製データを生成できる。
【0082】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項8に記載の情報記録装置におい
て、少なくとも前記記録特性又は前記再生特性のいずれ
か一方が非線形性を有すると共に、前記第1生成手段と
して、当該記録特性及び当該再生特性に対応する予め設
定された前記複製データを前記ディジタルデータにおけ
るディジタル値系列毎に記憶するROM等の記憶手段を
備え、記録すべき前記ディジタルデータの当該ディジタ
ル値系列に対応する前記複製データを当該記憶手段から
読み出すことにより前記複製データを生成するように構
成される。
【0083】請求項10に記載の発明の作用によれば、
請求項8に記載の発明の作用に加えて、少なくとも記録
特性又は再生特性のいずれか一方が非線形性を有すると
共に、第1生成手段としての記憶手段は、当該記録特性
及び当該再生特性に対応する予め設定された複製データ
をディジタルデータにおけるディジタル値系列毎に記憶
し、記録すべきディジタルデータの当該ディジタル値系
列に対応する複製データを当該記憶手段から読み出すこ
とにより複製データを生成する。
【0084】よって、記録特性又は再生特性が非線形性
を有する場合に、専用のCPU等を用いることなく簡易
な構成で複製データを生成できる。
【0085】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、ディジタルデータが、当該ディジタル
データに対応したエッジ位置を有するピットを記録媒体
上に形成することにより記録されている光ディスク等の
当該記録媒体であって、前記ディジタルデータを前記記
録媒体に記録する記録工程における予め検出された記録
特性及び当該記録されたディジタルデータを前記記録媒
体から再生する再生工程における予め検出された再生特
性並びに当該ディジタルデータに基づいて、前記再生工
程により再生される前記ディジタルデータに含まれる符
号間干渉を予測して生成された予測干渉信号を、前記デ
ィジタルデータに対応する記録信号から減算して生成さ
れた減算記録信号に基づいて前記エッジ位置が変更され
て前記ピットが形成されることにより前記ディジタルデ
ータが記録されている。
【0086】請求項11に記載の発明の作用によれば、
ディジタルデータの記録特性及び当該記録されたディジ
タルデータの再生特性並びに当該ディジタルデータに基
づいて、再生工程により再生されるディジタルデータに
含まれる符号間干渉を予測して生成された予測干渉信号
を、ディジタルデータに対応する記録信号から減算して
生成された減算記録信号に基づいてエッジ位置が変更さ
れてピットが形成されることによりディジタルデータが
記録されている。
【0087】よって、記録特性と再生特性を考慮して重
畳されるはずの符号間干渉を示すように生成された予測
干渉信号を記録信号から予め減算することによりディジ
タルデータが記録されているので、当該記録されたディ
ジタルデータの再生時において符号間干渉が重畳されて
も、その影響を相殺して正確にディジタルデータを再生
することができる。
【0088】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、請求項11に記載の記録媒体におい
て、当該記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、
前記ピットにおける前記記録媒体の周方向の前記エッジ
位置が前記減算記録信号の値に比例して変更されること
により当該ピットが形成されている。
【0089】請求項12に記載の発明の作用によれば、
請求項11に記載の発明の作用に加えて、当該記録媒体
がディスク状記録媒体であると共に、ピットにおける記
録媒体の周方向のエッジ位置が減算記録信号の値に比例
して変更されることにより当該ピットが形成されている
ので、当該記録されたディジタルデータの再生時におい
て符号間干渉が重畳されても、その影響を相殺して正確
にディジタルデータを再生することができる。
【0090】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面を用いて説明する。
【0091】なお、以下に説明する各実施の形態は、サ
イパー方式でディジタルデータとしての記録データを光
ディスクに記録するための情報記録装置に対して本発明
を適用した場合の実施の形態である。
【0092】(I)第1実施形態 始めに、本発明に係る第1の実施形態について、図1乃
至図4を用いて説明する。
【0093】なお、図1は第1実施形態に係る情報記録
装置及び情報再生装置の概要構成を示すブロック図であ
り、図2(a)は第1実施形態のサイパー方式における
エッジ変調信号とピット形状との関係を示す図であり、
図2(b)は当該ピットを有する光ディスクから第1実
施形態の情報再生装置より得られるアナログ再生信号の
波形を示す図であり、図3は第1実施形態に係る波形等
化回路の概要構成を示すブロック図であり、図4は第1
実施形態に係るディジタルフィルタの概要構成を示すブ
ロック図である。
【0094】また、図1においては、上述した図6
(b)に示す情報記録装置及び情報再生装置と同様の構
成部材には同様の部材番号を付して細部の説明は省略す
る。
【0095】更に、以下の説明では、上述の場合と同様
に、ピットの前エッジの形成位置及び後エッジの形成位
置を夫々「−1」、「0」又は「1」の3値レベルのう
ちのいずれかの記録シンボルに対応させるサイパー方式
を例として説明する。
【0096】また、第1実施形態の情報記録装置及び情
報再生装置においては、入出力特性が線形であるとす
る。
【0097】図1に示すように、第1実施形態に係る情
報記録装置Rは、多値レベルエンコード回路100と、
エッジ変調回路101及び8と、予測手段及び第1生成
手段としてのディジタルフィルタ3と、第2生成手段と
しての多値レベル判定回路4と、第3生成手段としての
減算回路5及び減算手段としての減算回路7と、係数回
路6と、記録手段としての記録ヘッド9と、より構成さ
れる。
【0098】また、第1実施形態に係る情報再生装置P
は、従来と同様に、再生ヘッド106と、波形等化回路
105と、多値レベル判定回路104と、多値レベルデ
コード回路103と、により構成される。
【0099】次に、動作を説明する。
【0100】多値レベルエンコード回路100は、上述
したように、記録すべき記録データSrdを3ビット毎に
区切り、当該区切られた各記録データSrdを、各々3値
レベルを有する2個の記録シンボルSeに変換し、エッ
ジ変調回路101及び減算回路7に出力する。ここで、
各記録シンボルSeは離散的な整数値を有し、この例で
は、「−1」、「0」又は「+1」を有する。
【0101】そして、エッジ変調回路101は、上述し
たように、上記変換された記録シンボルSeに基づい
て、予め生成されている上記矩形波信号の立ち上がりタ
イミングと立ち下がりタイミングを各記録シンボルSe
に対応するように時間的に前又は後にシフトさせ、エッ
ジ変調信号Smを生成する。このエッジ変調信号Smの
波形としては、例えば、上記図7(a)上段に示すよう
な波形となる。
【0102】次に、ディジタルフィルタ3は、上記従来
の情報記録装置RRの記録特性及び情報再生装置Pの再
生特性を模擬したフィルタ特性を有しており、エッジ変
調信号Smが入力されることにより、上記波形等化回路
105から出力されるアナログ再生信号を複製した複製
データSfを生成し、多値レベル判定回路4及び減算回
路5の一の入力端子に出力する。この複製データSfの
波形は、例えば上記図7(b)に示すような波形とな
り、当該情報記録装置RR及び情報再生装置Pで重畳さ
れる符号間干渉を含んでいる。
【0103】ここで、一般に、情報記録装置RRと情報
再生装置P全体を通した周波数伝達関数は、情報再生装
置Pの光学系のMTF(Modulation Transfer Functi
on)特性に波形等化回路105の周波数特性を乗じるこ
とにより得られ、通常は、いわゆるFIR(Finite Im
pulse Response)方式のディジタルフィルタ3で実現
できる。
【0104】なお、当該ディジタルフィルタ3の周波数
伝達関数は、光学理論に基づく理論計算により設定して
もよく、或いは光ディスクDKに実際に記録データSrd
を記録/再生する実験を行って設定してもよい。
【0105】次に、多値レベル判定回路4は、ディジタ
ルフィルタ3から出力された複製データSfのレベルを
判定して、判定データSjを生成して減算回路5の他の
入力端子に出力する。
【0106】ここで、多値レベル判定回路4は、上述し
た多値レベル判定回路104と同様の処理方法により複
製データSfのレベルを判定するが、当該複製データSf
には、上記光ディスクDKと情報再生装置Pにおいて混
入するはずのメディアノイズ又はシステムノイズが含ま
れていないため、当該多値レベル判定回路4によって複
製データSfのレベルを正確に判定して、判定データSj
を生成することができる。
【0107】次に、減算回絡5は、ディジタルフィルタ
3により生成された複製データSfのレベルから、多値
レベル判定回路4により生成された判定データSjのレ
ベルを減算し、上記記録処理及び再生処理により重畳さ
れる符号間干渉を模擬する干渉データSdを生成して係
数回路6に出力する。
【0108】そして、係数回路6は、干渉データSdに
所定の係数を乗じて、補償データSddを生成し、減算回
路7に出力する。
【0109】ここで、係数回路6により干渉データSd
に乗じられる所定係数は、一般には1以下の値であり、
本発明の効果が最大となるように、実験等により予め算
出しておくこととなる。
【0110】次に、減算回路7は、記録シンボルSeの
レベルから、補償データSddのレベルを減算し、補償記
録シンボルSrを出力する。
【0111】ここで、ディジタルフィルタ3から出力さ
れる上記複製データSfは連続的なな実数値(ディジタ
ル値)をとるので、上記干渉データSd及び補償記録シ
ンボルSrも同様に連続的な実数値(ディジタル値)を
とることとなる。すなわち、従来のサイパー方式におい
ては、記録シンボルが離散的な整数値であったのに対
し、本発明では、補償記録シンボルSrが連続的な実数
値となる。
【0112】そして、エッジ変調回路8は、補償記録シ
ンボルSrに対応して予め生成されている上記矩形波信
号の立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングを各
補償記録シンボルSr(上記連続的な実数値)に対応す
るように時間的に前又は後にシフトさせ、エッジ変調信
号Srmを生成する。
【0113】このエッジ変調信号Srmの例を図2(a)
上段に示す。ここで、図2(a)では、ピットの一つの
エッジに対応する一つの立ち上がり部又は立ち下がり部
について、それに含まれる上記記録シンボルSr(連続
した実数値)に対応する立ち上がりタイミング又は立ち
下がりタイミングの全て(上記連続した実数値に対応し
て時間的に相互に前後にずれている。)を実線で示して
いるが、実際のエッジ変調信号Srmでは、夫々の立ち上
がりタイミング又は立ち下がりタイミングのうちいずれ
か一のみがエッジ変調信号Srmを形成することとなる。
【0114】そして、記録ヘッド9は、エッジ変調信号
Srmに対応して記録用レーザー光をオン/オフし、光デ
ィスクDKのトラック上に図2(a)下段に示すピット
PTを形成して記録データを記録する。
【0115】なお、図2(a)下段では、前エッジ又は
後エッジの夫々について、取り得るエッジの位置をすべ
て実線で示しているが、実際は、これらのエッジの内い
ずれか一のエッジのみが各ピットPTの前エッジ又は後
エッジを構成することとなる。
【0116】次に、上述のようにしてピットPTが形成
されることにより記録された記録データSrdの再生方法
について説明する。なお、第1実施形態の情報再生装置
Pにおいては、一の光スポットSPは、同時に一つのエ
ッジのみを照射するものとする。
【0117】先ず、再生ヘッド106は、光ディスクD
Kに記録されたピット列に再生用のレーザー光を照射
し、その反射光量に応じたアナログ再生信号Spを生成
し、波形等化回路105に出力する。
【0118】そして、波形等化回路105は、情報再生
装置Pの高域減衰特性を補償するため、高域強調特性を
持ったフィルタでアナログ再生信号Spをフィルタリン
グし、アナログ再生信号Seqを生成して多値レベル判定
回路104に出力する。
【0119】ここで、図2(b)に波形等化後のアナロ
グ再生信号Seqの波形を示す。なお、図2(b)におい
ては、アナログ再生信号Seqとして出力される可能性の
ある多数の信号の全てを重ねて図示しているが、実際の
アナログ再生信号Seqは図2(b)に示す多数の波形の
うち、いずれか一の波形が当該アナログ再生信号Seqと
して出力される。
【0120】このとき、図2(b)に示すアナログ再生
信号Seqの波形の傾斜部に、いわゆるアイパターンが現
れている。
【0121】更に、図2(b)から明らかなように、ア
ナログ再生信号Seqの波形の方が、上記図7(b)で示
した波形に比して各アイパターンが大きく開いているの
で、多値レベル判定回路104においてより正確にレベ
ル判定を行うことができる。
【0122】すなわち、各サンプルホールドタイミング
1乃至T4において図2(b)に示したアナログ再生信
号Seqの波形の間隔が、図7(b)に示した符号間干渉
を含むアナログ再生信号の波形の間隔よりも明確に開い
ており、多値レベル判定回路104において正確にレベ
ル判定を行うことができる。
【0123】このとき、アナログ再生信号Seqの値同士
の間隔が開く理由は、情報記録装置R内の減算回路7に
おいて、予め符号間干渉を示す補償データSddを減算し
ておいたので、再生時に当該符号間干渉が重畳されたと
してもこれが打ち消されるためである。
【0124】その後、多値レベル判定回絡104は、上
述したサンプルホールドを伴う処理により、波形等化さ
れたアナログ再生信号Seqのレベルを所定の閾値(夫々
「−0.5」及び「+0.5」の値を有する2個の閾
値)と比較することにより、上記記録シンボルSeに対
応する再生シンボルSpjを生成する。
【0125】次に、多値レベルデコード回路103は、
上述した処理により、生成された「−1」、「0」又は
「+1」のうちいずれか一の値を有する2個の再生シン
ボルSpjを3ビットの再生データSpdに変換する。この
再生の際には、上述した多値レベルエンコード回路10
0における変換と逆の変換が実行される。
【0126】次に、上述した情報記録装置R及び情報再
生装置Pの動作を、具体的な数値例を用いて説明する。
【0127】今、「+1」の記録シンボルSeに対し
て、レベル0.1の符号間干渉が加わることが予め検出
されているとする。
【0128】すなわち、「+1」の記録シンボルSeに
対応する複製データSfのレベルが、
【数1】 複製データSfのレベル=記録シンボルSeのレベル+符号間千渉のレベル =1+0.1 =1.1 であるとする。
【0129】次に、判定データSjの値としては、複製
データSfのレベルが、−0.5よりも小さければ「−
1」であり、−0.5以上0.5以下であれば「0」で
あり、0.5より大きければ「+1」であるから、この
場合は判定データSjの値は「+1」となる。
【0130】従って、符号間干渉を模擬する干渉データ
Sdのレベルとしては、
【数2】 干渉データSdのレベル=複製データSfのレベル−判定データSjのレベル =1.1−1 =0.1 となり、よって、補償データSddのレベルとしては、
【数3】 補償データSddのレベル=干渉データSdのレベル×係数回路6の乗算値 =0.1×1 =0.1 となる。ここで、係数回路6における乗算値は「1」と
した。
【0131】そして、補償記録シンボルSrのレベルと
しては、
【数4】 補償記録シンボルSrのレベル =記録シンボルSeのレベル−補償データSddのレベル =1−0.1 =0.9 となる。
【0132】この結果、当該補償記録シンボルSrのレ
ベルとしての値「0.9」に比例する距離だけエッジが
シフトしたピットPT(図2(a)下段参照)が光ディ
スクDKに形成されることとなる。
【0133】このとき、当該エッジ単独に対応するアナ
ログ再生信号Spのレベルは「0.9」であるが、情報
再生装置Pにおける情報再生時において、光ディスクD
K上でその前又は後に存在する他のピットからの符号間
干渉(上述の場合、そのレベルは「0.1」)が重畳さ
れて、結果として、アナログ再生信号Seqのレベルとし
ては対応する元の記録シンボルSeのレベルと同じ「+
1」となり、元の記録シンボルSeに正確に対応したア
ナログ再生信号Seqが得られる。
【0134】次に、上述したディジタルフィルタ3の細
部構成並びに波形等化回路105の細部構成について、
図3及び図4を用いて説明する。
【0135】先ず、情報再生装置Pの光学系におけるM
TF特性について説明する。
【0136】当該MTF特性F(f)は、一般に、下記の
式で与えられる。
【0137】
【数5】
【0138】このとき、fcはF(t)が「0」となる遮
断周波数(Hz)であり、λは再生ヘッド106から出
射される再生用の光ビームの波長(m)であり、NAは
再生ヘッド106における対物レンズの開口数であり、
vlは再生時の光ディスクDKの線速度(m/s)であ
る。
【0139】次に、波形等化回路105の細部構成につ
いて、図3を用いて説明する。
【0140】図3に示すように、波形等化回路105
は、例えば5タップのフィルタにより構成され、具体的
には、予め設定されたクロック周波数fclk(Hz)を
有するクロック信号Sclkに基づいて遅延動作を行う遅
延回路121乃至124と、夫々図3の括弧内に示すタ
ップ係数を有する係数回路126乃至129と、加算回
路130と、を備えている。
【0141】そして、当該波形等化回路105の周波数
特性G(f)は、以下の式で与えられる。
【0142】
【数6】
【0143】このとき、fは周波数(Hz)であり、k
は各タップ係数である。
【0144】次に、ディジタルフィルタ3の細部構成に
ついて、図4を用いて説明する。
【0145】図4に示すように、ディジタルフィルタ3
はFIRフィルタとして構成され、具体的には、上記ク
ロック周波数fclkを有するクロック信号Sclkに基づい
て遅延動作を行う遅延回路31乃至34と、夫々図4の
括弧内に示すタップ係数を有する係数回路35乃至40
と、加算回路41と、を備えている。
【0146】そして、当該ディジタルフィルタ3のフィ
ルタ特性(周波数特性)を示す各タップ係数Cnは、上
述したMTF特性F(f)と波形等化回路105の周波数
特性G(f)とを用い、以下の式により、情報再生装置P
の周波数伝達特性を逆離散フーリエ変換することにより
算出される。
【0147】
【数7】
【0148】ここで、数値例として、ディジタルフィル
タ3のタップ数を15とし、再生用の光ビームの波長λ
を635×10−9mとし、再生ヘッド106の対物レ
ンズの開口数NAを0.6とし、再生時の光ディスクD
Kの線速度vlを3.5m/sとし、波形等化回路10
5におけるタップ係数kを0.25とし、更にクロック
周波数fclkを18×106Hzとし、逆離散フーリエ
変換のサンプル数Nを8192とした場合には、ディジ
タルフィルタ3の各タップ係数は、以下の表2に示すよ
うな値となる。
【0149】
【表2】
【0150】ここで、係数C1乃至C15を有する15
タップのディジタルフィルタ3に入力データ系列{Sm
(n)}を入力させると、出力データ系列{Sf(n)}が得
られる。そして、この入出力関係は、下式で与えられ
る。
【0151】
【数8】
【0152】すなわち、例えば、ディジタルフィルタ3
の中央タップの入力データSm(n-7)が「0」であった場
合、出力データSf(n)が「0」であれば、当該出力デー
タSf(n)には符号間干渉は含まれていないこととなる。
【0153】しかし、入力データ系列{Sm(n)}の値に
よっては、出力データSf(n)が「0」にならない場合が
ある。このとき、当該ディジタルフィルタ3は情報記録
装置RR及び情報再生装置Pの周波数伝達特性を近似し
ているので、この出力データSf(n)(すなわち、複製デ
ータSf)が、予測された符号間干渉を含むアナログ再
生信号のレベルを示していることとなる。
【0154】以上説明したように、第1実施形態の情報
記録装置R及び情報再生装置Pの動作によれば、記録特
性と再生特性を考慮して重畳されるはずの符号間干渉を
示す干渉データSdを生成し、これを記録シンボルSeか
ら予め減算してから記録するので、当該記録された記録
データSrdの再生時において符号間干渉が重畳されて
も、その影響を相殺して正確に記録データSrdを再生す
ることができる。
【0155】また、光ディスクDKの各ピットPTにお
ける周方向のエッジ位置を補償記録シンボルSrmの値に
比例して変更しつつ当該ピットPTを形成して記録デー
タSrdを記録するので、簡易な構成で且つ正確に記録デ
ータSrdを再生することができる。
【0156】更に、記録特性、再生特性及び記録データ
Srdに基づいて複製データSfを生成し、当該複製デー
タSfに基づいて判定データSjを生成し、これらを用
いて干渉データSdを生成するので、記録工程及び再生
工程で実際に重畳される符号間干渉により近い干渉デー
タSdが生成できることとなり、より効果的に当該符号
間干渉を相殺して記録データSrdを再生することができ
る。
【0157】更にまた、記録特性及び再生特性が夫々に
線形性を有するとき、当該記録特性及び当該再生特性を
模擬するディジタルフィルタ3を用いて複製データSf
を生成するので、記録特性及び再生特性が線形性を有す
る場合に、専用のCPU又はDSP(Digital Signal
Processor)等を用いることなく簡易な構成で複製デ
ータSfを生成できる。
【0158】(II)第2実施形態 次に、本発明に好適な他の実施形態である第2実施形態
について、図5(a)を用いて説明する。
【0159】なお、図5(a)は第2実施形態に係る情
報記録装置の概要構成を示すブロック図であり、図1に
示す第1実施形態の情報記録装置Rと同様の構成部材に
ついては、同様の部材番号を付して細部の説明は省略す
る。
【0160】また、第2実施形態において、光ディスク
及び情報再生装置の構成及び動作については、夫々第1
実施形態の光ディスクDK及び情報再生装置Pと同様で
あるので、細部の説明は省略する。
【0161】図5(a)に示すように、第2実施形態に
おいては、情報記録装置R’の記録特性又は情報再生装
置の再生特性が第1実施形態と異なり非線形特性を持つ
場合に、ディジタルフィルタ3に代えて、上記波形等化
回路105から出力されるアナログ再生信号を複製した
複製データSrom(第1実施形態における複製データSf
に対応する。)を予め記憶しておく記憶手段としてのR
OM(Read Only Memory)50を設けておく。
【0162】そして、エッジ変調信号SmをROM50
のアドレス指定信号として入力し、対応する複製データ
Sromを多値レベル判定回路4及び減算回路5に出力す
るように構成される。
【0163】このとき、複製データSromの生成につい
ては、例えば、光ディスクDKに記録データSrdを実際
に記録/再生する実験を行って生成することができる。
【0164】上述したROM50以外の情報記録装置
R’の構成は、第1実施形態の情報記録装置Rと同様で
あるので、細部の説明は省略する。
【0165】以上説明したように、第2実施形態の情報
記録装置R’の動作によれば、記録特性と再生特性を考
慮して重畳されるはずの符号間干渉を示す干渉データS
dを生成し、これを記録シンボルSeから予め減算してか
ら記録するので、当該記録された記録データSrdの再生
時において符号間干渉が重畳されても、その影響を相殺
して正確に記録データSrdを再生することができる。
【0166】また、光ディスクDKの各ピットPTにお
ける周方向のエッジ位置を補償記録シンボルSrmの値に
比例して変更しつつ当該ピットPTを形成して記録デー
タSrdを記録するので、簡易な構成で且つ正確に記録デ
ータSrdを再生することができる。
【0167】更に、記録特性、再生特性及び記録データ
Srdに基づいて複製データSromを生成し、当該複製デ
ータSromに基づいて判定データSjを生成し、これらを
用いて干渉データSdを生成するので、記録工程及び再
生工程で実際に重畳される符号間干渉により近い干渉デ
ータSdが生成できることとなり、より効果的に当該符
号間干渉を相殺して記録データSrdを再生することがで
きる。
【0168】更にまた、記録特性又は再生特性が非線形
性を有するとき、当該記録特性及び当該再生特性を模擬
するROM50を用いて複製データSromを生成するの
で、記録特性及び再生特性が非線形性を有する場合に、
専用のCPU又はDSP等を用いることなく簡易な構成
で複製データSromを生成できる。
【0169】(III)第3実施形態 次に、本発明に好適な他の実施形態である第3実施形態
について、図5(b)を用いて説明する。
【0170】なお、図5(b)は第3実施形態に係る情
報記録装置の概要構成を示すブロック図であり、図1に
示す第1実施形態の情報記録装置Rと同様の構成部材に
ついては、同様の部材番号を付して細部の説明は省略す
る。
【0171】また、第3実施形態において、光ディスク
及び情報再生装置の構成及び動作については、夫々第1
実施形態の光ディスクDK及び情報再生装置Pと同様で
あるので、細部の説明は省略する。
【0172】図5(b)に示すように、第3実施形態に
おいては、情報記録装置R”の記録特性又は情報再生装
置の再生特性が第1実施形態と異なり非線形特性を持つ
場合に、元の記録シンボルSeとこれに混入する符号間
干渉との関係を予め実際に記録データSrdを光ディスク
DKに対して記録/再生する実験を行って求め、各記録
シンボルSeの系列毎に求めた符号間干渉のレベルを示
す干渉データSroを予め記憶しておく記憶手段としての
ROM60を、エッジ変調回路101、ディジタルフィ
ルタ3、多値レベル判定回路4及び減算回路5に代えて
設けておく。
【0173】そして、当該記録シンボルSeの系列をR
OM60のアドレス指定信号として入力し、対応する干
渉データSroの系列を係数回路6に出力するように構成
される。
【0174】上述したROM60を除く構成は、第1実
施形態の情報記録装置Rと同様であるので、細部の説明
は省略する。
【0175】以上説明したような第3実施形態の情報記
録装置R”によっても第2実施形態の情報記録装置R’
と同様の効果が得られる。
【0176】なお、上述した各実施形態では、1個のエ
ッジが3値レベルをとり、再生レーザー光が1個のピッ
トのエッジのみを読み取る場合について説明したが、本
発明は、これ以外に、図8(a)に示したように、各エ
ッジに対して4値レベルの記録シンボルを担持させた場
合にも同様に適用できる。
【0177】また、図8(b)に示したように、2個の
エッジを同時に読み取る場合についても同様に適用でき
る。
【0178】更にまた、図8(c)に示したように、4
個のエッジを同時に読み取る場合についても同様に適用
できる。
【0179】このとき、二つのトラックのピットのエッ
ジを同時に読み取る場合には、複製データSf、Srom又
は干渉データSroとしては、一つのトラック上に記録さ
れているピット列に基づいて生成してもよく、また、二
つのトラックのピット列に基づいて生成してもよい。こ
の場合、後者においては、ディジタルフィルタ3の入力
段に一つのトラック分のエッジ変調信号Smを記憶する
FIFO(First InFirst Out)メモリを設ければよ
い。
【0180】更に、上述した各実施形態では、アナログ
再生信号Seqのレベルを多値レベル判定回路104にお
いて所定の閾値と比較することにより再生シンボルSpj
を生成していたが、これ以外に、多値レベル判定回路1
04に代えていわゆるビタビ復号回路を用いて再生シン
ボルSpjを生成する場合についても本発明は同様に適用
できる。
【0181】更にまた、本発明は、再生専用(ROM)
ディスク、相変化ディスク又は光磁気ティスクのいずれ
の方式の光ディスクにも適用できる。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、記録特性と再生特性を考慮して重畳され
るはずの符号間干渉を示す予測干渉信号を生成し、これ
を記録信号から予め減算してから記録するので、当該記
録されたディジタルデータの再生時において符号間干渉
が重畳されても、その影響を相殺して正確にディジタル
データを再生することができる。
【0183】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、記録媒体がディスク状記
録媒体であると共に、ピットにおける記録媒体の周方向
のエッジ位置を減算記録信号の値に比例して変更しつつ
当該ピットを形成してディジタルデータを記録媒体に記
録するので、簡易な構成で且つ正確にディジタルデータ
を再生することができる。
【0184】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、記録特性、再生特
性及びディジタルデータに基づいて複製データを生成
し、当該複製データに基づいて仮ディジタルデータを生
成し、これらを用いて予測干渉信号を生成するので、記
録工程及び再生工程で実際に重畳される符号間干渉によ
り近い予測干渉信号が生成できることとなり、より効果
的に当該符号間干渉を相殺してディジタルデータを再生
することができる。
【0185】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、記録特性及び再生特性が
夫々に線形性を有するとき、当該記録特性及び当該再生
特性を模擬するディジタルフィルタを用いて複製データ
を生成するので、記録特性及び再生特性が線形性を有す
る場合に、専用のCPU等を用いることなく簡易な構成
で複製データを生成できる。
【0186】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、少なくとも記録特性又は
再生特性のいずれか一方が非線形性を有するとき、当該
記録特性及び当該再生特性に対応する予め設定された複
製データをディジタルデータにおけるディジタル値系列
毎に記憶する記憶手段を用い、記録すべきディジタルデ
ータの当該ディジタル値系列に対応する複製データを当
該記憶手段から読み出すことにより複製データを生成す
るので、記録特性又は再生特性が非線形性を有する場合
に、専用のCPU等を用いることなく簡易な構成で複製
データを生成できる。
【0187】請求項6に記載の発明によれば、記録特性
と再生特性を考慮して重畳されるはずの符号間干渉を示
す予測干渉信号を生成し、これを記録信号から予め減算
してから記録するので、当該記録されたディジタルデー
タの再生時において符号間干渉が重畳されても、その影
響を相殺して正確にディジタルデータを再生することが
できる。
【0188】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加えて、記録媒体がディスク状記
録媒体であると共に、ピットにおける記録媒体の周方向
のエッジ位置を減算記録信号の値に比例して変更しつつ
当該ピットを形成してディジタルデータを記録媒体に記
録するので、簡易な構成で且つ正確にディジタルデータ
を再生することができる。
【0189】請求項8に記載の発明によれば、請求項6
又は7に記載の発明の効果に加えて、記録特性、再生特
性及びディジタルデータに基づいて複製データを生成
し、当該複製データに基づいて仮ディジタルデータを生
成し、これらを用いて予測干渉信号を生成するので、情
報記録装置及び情報再生装置で実際に重畳される符号間
干渉により近い予測干渉信号が生成できることとなり、
より効果的に当該符号間干渉を相殺してディジタルデー
タを再生することができる。
【0190】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の発明の効果に加えて、記録特性及び再生特性が
夫々に線形性を有するとき、当該記録特性及び当該再生
特性を模擬するディジタルフィルタを用いて複製データ
を生成するので、記録特性及び再生特性が線形性を有す
る場合に、専用のCPU等を用いることなく簡易な構成
で複製データを生成できる。
【0191】請求項10に記載の発明によれば、請求項
8に記載の発明の効果に加えて、少なくとも記録特性又
は再生特性のいずれか一方が非線形性を有するとき、当
該記録特性及び当該再生特性に対応する予め設定された
複製データをディジタルデータにおけるディジタル値系
列毎に記憶する記憶手段を用い、記録すべきディジタル
データの当該ディジタル値系列に対応する複製データを
当該記憶手段から読み出すことにより複製データを生成
するので、記録特性又は再生特性が非線形性を有する場
合に、専用のCPU等を用いることなく簡易な構成で複
製データを生成できる。
【0192】請求項11に記載の発明によれば、記録特
性と再生特性を考慮して重畳されるはずの符号間干渉を
示すように生成された予測干渉信号を記録信号から予め
減算することによりディジタルデータが記録されている
ので、当該記録されたディジタルデータの再生時におい
て符号間干渉が重畳されても、その影響を相殺して正確
にディジタルデータを再生することができる。
【0193】請求項12に記載の発明によれば、請求項
11に記載の発明の効果に加えて、当該記録媒体がディ
スク状記録媒体であると共に、ピットにおける記録媒体
の周方向のエッジ位置が減算記録信号の値に比例して変
更されることにより当該ピットが形成されているので、
当該記録されたディジタルデータの再生時において符号
間干渉が重畳されても、その影響を相殺して正確にディ
ジタルデータを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の情報記録装置及び情報再生装置
の概要構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態における記録/再生動作を示すタ
イミングチャートであり、(a)はエッジ変調信号と対
応するピットの平面図であり、(b)は対応するアナロ
グ再生信号の波形図である。
【図3】波形等化回路の概要構成を示すブロック図であ
る。
【図4】ディジタルフィルタの概要構成を示すブロック
図である。
【図5】他の実施形態の情報記録装置の概要構成を示す
ブロック図であり、(a)は第2実施形態の情報記録装
置の概要構成を示すブロック図であり、(b)は第3実
施形態の情報記録装置の概要構成を示すブロック図であ
る。
【図6】従来のサイパー方式を説明する図であり、
(a)はサイパー方式の原理を説明する図であり、
(b)は従来の情報記録装置及び情報再生装置の概要構
成を示すブロック図である。
【図7】従来の記録/再生動作を示すタイミングチャー
トであり、(a)はエッジ変調信号と対応するピットの
平面図であり、(b)は対応するアナログ再生信号の波
形図である。
【図8】従来の問題点を示す図であり、(a)は第1の
問題点を示す図であり、(b)は第2の問題点を示す図
であり(c)は第3の問題点を示す図である。
【符号の説明】
3…ディジタルフィルタ 4、104…多値レベル判定回路 5、7…減算回路 6、35、36、37、38、39、40、126、1
27、128、129…係数回路 8、101…エッジ変調回路 9…記録ヘッド 31、32、33、34、121、122、123、1
24…遅延回路 41、130…加算回路 50、60…ROM 100…多値レベルエンコード回路 103…多値レベルデコード回路 105…波形等化回路 106…再生ヘッド P…情報再生装置 R、RR、R’、R”…情報記録装置 Srd…記録データ Se…記録シンボル Sm、Srm…エッジ変調信号 Sf、Srom…複製データ Sj…判定データ Sd、Sro…干渉データ Sdd…補償データ Sr…補償記録シンボル Sp、Seq…アナログ再生信号 Spj…再生シンボル Spd…再生データ Sclk…クロック信号 PT…ピット SP…光スポット DK…光ディスク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0137
【補正方法】変更
【補正内容】
【0137】
【数5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0142
【補正方法】変更
【補正内容】
【0142】
【数6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0147
【補正方法】変更
【補正内容】
【0147】
【数7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0149
【補正方法】変更
【補正内容】
【0149】
【表2】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0151
【補正方法】変更
【補正内容】
【0151】
【数8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録すべきディジタルデータに対応した
    エッジ位置を有するピットを形成することにより当該デ
    ィジタルデータを記録媒体に記録する情報記録方法にお
    いて、 前記ディジタルデータを前記記録媒体に記録する記録工
    程における予め検出された記録特性及び当該記録された
    ディジタルデータを前記記録媒体から再生する再生工程
    における予め検出された再生特性並びに当該ディジタル
    データに基づいて、前記再生工程により再生される前記
    ディジタルデータに含まれる符号間干渉を予測し、予測
    干渉信号を生成する予測工程と、 前記生成された予測干渉信号を、前記ディジタルデータ
    に対応する記録信号から減算し、減算記録信号を生成す
    る減算工程と、 前記生成された減算記録信号に基づいて前記エッジ位置
    を変更しつつ前記ピットを形成して前記ディジタルデー
    タを前記記録媒体に記録する前記記録工程と、 を備えることを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録方法におい
    て、 前記記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、 前記記録工程において、前記ピットにおける前記記録媒
    体の周方向の前記エッジ位置を前記減算記録信号の値に
    比例して変更しつつ当該ピットを形成して前記ディジタ
    ルデータを前記記録媒体に記録することを特徴とする情
    報記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の情報記録方法に
    おいて、 前記予測工程は、 前記記録特性、前記再生特性及び前記ディジタルデータ
    に基づいて、前記再生工程により再生される当該ディジ
    タルデータに対応するアナログ再生信号を近似した複製
    データを生成する第1生成工程と、 前記生成された複製データに基づいて、前記再生される
    ディジタルデータを示す仮ディジタルデータを生成する
    第2生成工程と、 前記生成された複製データから前記生成された仮ディジ
    タルデータを減算し、前記予測干渉信号を生成する第3
    生成工程と、 を備えることを特徴とする情報記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の情報記録方法におい
    て、 前記記録特性及び前記再生特性が、夫々に線形性を有す
    ると共に、 前記第1生成工程において、当該記録特性及び当該再生
    特性を模擬するディジタルフィルタを用いて前記複製デ
    ータを生成することを特徴とする情報記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の情報記録方法におい
    て、 少なくとも前記記録特性又は前記再生特性のいずれか一
    方が非線形性を有すると共に、 前記第1生成工程において、当該記録特性及び当該再生
    特性に対応する予め設定された前記複製データを前記デ
    ィジタルデータにおけるディジタル値系列毎に記憶する
    記憶手段を用い、 記録すべき前記ディジタルデータの当該ディジタル値系
    列に対応する前記複製データを当該記憶手段から読み出
    すことにより前記複製データを生成することを特徴とす
    る情報記録方法。
  6. 【請求項6】 記録すべきディジタルデータに対応した
    エッジ位置を有するピットを形成することにより当該デ
    ィジタルデータを記録媒体に記録する情報記録装置にお
    いて、 当該情報記録装置における予め検出された記録特性及び
    前記記録されたディジタルデータを前記記録媒体から再
    生する情報再生装置における予め検出された再生特性並
    びに当該ディジタルデータに基づいて、前記情報再生装
    置により再生される前記ディジタルデータに含まれる符
    号間干渉を予測し、予測干渉信号を生成する予測手段
    と、 前記生成された予測干渉信号を、前記ディジタルデータ
    に対応する記録信号から減算し、減算記録信号を生成す
    る減算手段と、 前記生成された減算記録信号に基づいて前記エッジ位置
    を変更しつつ前記ピットを形成して前記ディジタルデー
    タを前記記録媒体に記録する記録手段と、 を備えることを特徴とする情報記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の情報記録装置におい
    て、 前記記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、 前記記録手段は、前記ピットにおける前記記録媒体の周
    方向の前記エッジ位置を前記減算記録信号の値に比例し
    て変更しつつ当該ピットを形成して前記ディジタルデー
    タを前記記録媒体に記録することを特徴とする情報記録
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の情報記録装置に
    おいて、 前記予測手段は、 前記記録特性、前記再生特性及び前記ディジタルデータ
    に基づいて、前記情報再生装置により再生される当該デ
    ィジタルデータに対応するアナログ再生信号を近似した
    複製データを生成する第1生成手段と、 前記生成された複製データに基づいて、前記再生される
    ディジタルデータを示す仮ディジタルデータを生成する
    第2生成手段と、 前記生成された複製データから前記生成された仮ディジ
    タルデータを減算し、前記予測干渉信号を生成する第3
    生成手段と、 を備えることを特徴とする情報記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の情報記録装置におい
    て、 前記記録特性及び前記再生特性が、夫々に線形性を有す
    ると共に、 前記第1生成手段として、当該記録特性及び当該再生特
    性を模擬して前記複製データを生成するディジタルフィ
    ルタを備えることを特徴とする情報記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の情報記録装置におい
    て、 少なくとも前記記録特性又は前記再生特性のいずれか一
    方が非線形性を有すると共に、 前記第1生成手段として、当該記録特性及び当該再生特
    性に対応する予め設定された前記複製データを前記ディ
    ジタルデータにおけるディジタル値系列毎に記憶する記
    憶手段を備え、 記録すべき前記ディジタルデータの当該ディジタル値系
    列に対応する前記複製データを当該記憶手段から読み出
    すことにより前記複製データを生成することを特徴とす
    る情報記録装置。
  11. 【請求項11】 ディジタルデータが、当該ディジタル
    データに対応したエッジ位置を有するピットを記録媒体
    上に形成することにより記録されている当該記録媒体で
    あって、 前記ディジタルデータを前記記録媒体に記録する記録工
    程における予め検出された記録特性及び当該記録された
    ディジタルデータを前記記録媒体から再生する再生工程
    における予め検出された再生特性並びに当該ディジタル
    データに基づいて、前記再生工程により再生される前記
    ディジタルデータに含まれる符号間干渉を予測して生成
    された予測干渉信号を、前記ディジタルデータに対応す
    る記録信号から減算して生成された減算記録信号に基づ
    いて前記エッジ位置が変更されて前記ピットが形成され
    ることにより前記ディジタルデータが記録されているこ
    とを特徴とする記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の記録媒体におい
    て、 当該記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、 前記ピットにおける前記記録媒体の周方向の前記エッジ
    位置が前記減算記録信号の値に比例して変更されること
    により当該ピットが形成されていることを特徴とする記
    録媒体。
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