JPH11352917A - ディスプレイ装置及び表示駆動方法 - Google Patents

ディスプレイ装置及び表示駆動方法

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JPH11352917A
JPH11352917A JP10162197A JP16219798A JPH11352917A JP H11352917 A JPH11352917 A JP H11352917A JP 10162197 A JP10162197 A JP 10162197A JP 16219798 A JP16219798 A JP 16219798A JP H11352917 A JPH11352917 A JP H11352917A
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discharge
address
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signal
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JP10162197A
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Kazuhiro Chiba
和弘 千葉
Koji Minami
浩次 南
Mamoru Inamura
守 稲村
Sadahito Suzuki
禎人 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズのスペクトル分布を分散し得るPDP
装置及びその表示駆動方法を得る。 【解決手段】 t1〜ta発生器321〜32aは放電分周
値t1〜taをそれぞれ発生する。放電選択器33は、信
号DISを入力することにより放電分周値t1〜taの中
から一の放電分周値を選択して、最初の放電分周値を出
力する。放電カウンタ34は、放電分周値t1〜taと、
放電カウンタ34を構成する複数のカウンタの全ての出
力ビットが「1」の状態を示すCY4信号との差分値を
インクリメント計数する動作を行い、このCY4信号を
出力する。放電選択器33は、放電カウンタ34からC
4信号を入力し、このCY4信号に同期して、放電分周
値t1〜taの中から次の放電分周値を選択して出力す
る。この動作を各SFにおける放電回数に相当する回数
だけ繰り返して実行する。2分周器35は、CY4信号
を2分周することにより放電パルスTを生成して出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスプレイ装
置とその表示駆動方法に関するものであり、特に、周辺
機器に妨害を与えるノイズのスペクトルを故意に分散さ
せる分散処理を採用したプラズマディスプレイパネル
(Plasma Display Panel:PDP)装置及びその表示駆動
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図67は、特公昭53−17453号公
報、特開平7−160218号公報等に記載された構成
要素と、公知の画像処理技術とを使用した従来のPDP
装置の構成を示すブロック図である。なお、必須の構成
要素である電源部については、図面の簡略化のために記
載を省略した。
【0003】AD変換器101は、アナログ画像信号
r,g,bを入力して、画像データR,G,Bを出力す
る。PLL回路102は、水平同期信号Hを入力して、
そのA倍(750<A<1100)の標本化周波数Fを
再生して出力する。画像処理部103は、画像データ
R,G,B、水平同期信号H、垂直同期信号V、及び標
本化周波数Fを入力して、各種の画像処理を施した画像
データR1,G1,B1と画像制御信号Cとを出力する。
各種の画像処理としては、輪郭を強調するアパーチャ補
正、入力画素数を表示画素数に変換する画素数変換、階
調特性を変換するガンマ補正、白色の利得調整等があ
る。
【0004】発振器106は、PDP装置の基本動作周
波数を与える周波数Eを発振する。表示制御部105
は、周波数Eと画像制御信号Cとを入力し、制御信号
I、走査制御信号J、及び共通制御信号Kを出力する。
データ変換部104は、画像データR1,G1,B1、画
像制御信号C、及び制御信号Iを入力する。このデータ
変換部104は2組のフレームメモリで構成されてお
り、制御信号Iに基づいて記憶動作と読出し動作とをフ
レーム単位で交互に実行して、入力された画像データR
1,G1,B1をビットプレーン単位の表示データDに変
換して出力する。表示データD、走査制御信号J、及び
共通制御信号Kは、後段のPDPモジュールに転送され
る。
【0005】PDPモジュールは走査駆動器107、ア
ドレス駆動器108、共通駆動器109、及びPDP1
10によって構成されている。走査駆動器107には走
査制御信号Jが、アドレス駆動器108には表示データ
Dが、共通駆動器109には共通制御信号Kがそれぞれ
入力され、各信号の5Vの振幅を50V〜180Vに振
幅変換して、PDP110の備える走査電極、アドレス
電極、及び共通電極をそれぞれ駆動する。PDP110
は、RとGとBの各蛍光体を塗布したセルを画像データ
に対応した強度で発光させ、これによりフルカラー表示
を実現する。
【0006】図68は、従来の表示駆動方法におけるフ
レーム構成例を示す図である。1フレームはM個のサブ
フィールド(以下「SF」と称す)で構成され、各SF
はリセット期間111、アドレス期間112、及び放電
期間113でそれぞれ構成されている。リセット期間1
11では、全セルの壁電荷の状態を制御する。アドレス
期間112では、例えば表示データD=80ビットを3
2回に分割転送して1走査線の2560ビットをアドレ
ス駆動器108に入力し、各アドレス電極の駆動を制御
する。この処理をN本の走査線に対して連続的に実行
し、1画面分の表示データをPDP110に入力する。
放電期間113では、各SFの輝度の重みに対応した回
数の放電を行い、放電回数に比例した強度の光を放射す
る。
【0007】上記表示駆動方法における基本動作Pは、
下記の時間関係式で表現することができる。 P=Q*{M*W+M*N*S+T*(X1+X2+…+
M)+Z} この式で、Qは単位時間あたりのフレーム数を、Mは1
フレーム内のSF数を、Wは各SFのリセット期間を、
Nは走査線数を、Sはアドレス周期を、Tは放電周期
を、X1〜XMは第1乃至第MのSF(以下「第1のS
F」を「SF1」、「第2のSFをSF2」等と添字を以
て表す)の放電回数を、Zは1フレーム内の調整期間を
それぞれ示す。これらの各変数は、周波数Eの2分周値
に対応する基準時間U(周波数E=40MHzの場合は
基準時間U=50nsとなる)を用いて、例えばS=s
*U、T=t*U等と表現することができる。このよう
に表現した場合、s,tの値によってアドレス周期S、
放電周期Tが定まり、s,tをそれぞれ「アドレス分周
値」「放電分周値」と呼ぶことができる。なお、以降で
は、周波数E=40MHz、基準時間U=50nsとし
て説明する。
【0008】現状のPDP装置においては、P=1秒、
Q=60Hz、M=8、W=200μs、N=480
本、S=2μs、T=8μs、(X1、X2、X3、X4
5、X6、X7、X8)=(3、6、12、24、48、
96、192、384)、Z=1267μs、等であ
る。従って、アドレス分周値sは、S/U=40、放電
分周値tはT/U=160となる。このように従来のP
DP装置では、s=40、t=160等の固定分周値に
基づいてアドレス駆動制御、放電駆動制御等を行ってい
る。換言すれば、従来の表示駆動方法は、固定分周値で
基本動作Pを表現できる単純で均一な動作を繰り返して
おり、このような表示駆動方法を「スペクトル集中型表
示駆動方法」と呼ぶことができる。そして、スペクトル
集中型表示駆動方法には、無駄のない表示駆動回路を提
供できるという利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなス
ペクトル集中型表示駆動方法を用いた従来のPDP装置
においては、上述の利点がある反面、固定分周値で基本
動作Pを表現する結果、例えば180Vの大電力スイッ
チング動作や放電動作が同一周期で繰り返し実行される
こととなり、周辺機器に妨害を与える有害なノイズを顕
著に放出するという問題がある。具体的にノイズのスペ
クトルは、(A)リセット期間のQ*M*W成分とその
高調波成分、(B)アドレス期間のQ*M*N*S成分
とその高調波成分、(C)放電期間のQ*T*(X1
2、…、XM)成分とその高調波成分にそれぞれ強い相
関があり、各国のノイズ基準値を越えるという問題があ
る。
【0010】図69は、周波数とノイズのスペクトル強
度との関係を概略的に表す図である。同図において、a
1〜a4は従来のPDP装置が発生するノイズのスペクト
ル例であり、Cはノイズ基準値の例である。ここで、a
1は基本波成分であり、a2〜a4は代表的に示した高調
波成分である。図69によると、基本波成分のスペクト
ルa1及び高調波成分のスペクトルa2がノイズ基準値C
を越えていることが分かる。なお、図69には、本発明
によって実現したいノイズのスペクトル例b〜b
併記している。b1はa1に対応する基本波成分であり、
2〜b4はそれぞれa2〜a4に対応する高調波成分であ
る。スペクトルa1〜a4を故意に分散させてスペクトル
1〜b4を得ることにより、ノイズのスペクトル強度が
ノイズ基準値Cを越えることを回避することができる。
このように、分散されたノイズスペクトルを得るための
PDP装置の表示駆動方法は、「スペクトル分散型表示
駆動方法」と呼ぶことができる。
【0011】以上のように従来のPDP装置は有害なノ
イズを顕著に放出しており、このノイズを低減するため
に、大面積のノイズフィルタをPDP110の前面に装
着する必要がある。ノイズフィルタとしては、金属メッ
シュ内蔵ガラス基板や低抵抗の透明性導電膜ガラス基板
等があるが、これらのノイズフィルタは非常に高価であ
る。その結果、薄型、軽量、大画面、均一表示、省資源
等の特徴をもつPDP装置が一層高価格になり、普及が
阻害されることにもなる。
【0012】この発明はかかる問題を解決するために成
されたものであり、故意に、複雑で不均一な動作を導入
することにより、ノイズのスペクトル分布を分散し得る
PDP装置及びその表示駆動方法を得ることを目的とす
るものである。
【0013】この複雑で不均一な動作の導入は、回路構
成を複雑にし、回路の経済性を犠牲にするが、要求され
るノイズフィルタの仕様を緩和できるので、PDP装置
全体の経済性を大幅に改善することができる。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
記載のディスプレイ装置は、画像を表示する画像表示部
と、画像表示部の駆動を制御するための制御信号を生成
する制御信号生成手段を有する表示制御部とを備え、リ
セット期間、アドレス期間、及び放電期間を有する複数
のサブフィールドで画像のフレームを構成するディスプ
レイ装置であって、制御信号生成手段は、ディスプレイ
装置の基本周波数を与える基準クロックを入力して該基
準クロックの数を計数する第1の計数手段と、複数のサ
ブフィールドのそれぞれのリセット期間を表すリセット
信号を入力してサブフィールドごとに異なる値をとる第
1の計数基準値を出力する第1の計数基準値出力手段と
を有し、リセット期間において第1の計数手段が第1の
計数基準値に基づいて基準クロックの数を計数すること
により、サブフィールドごとに異なるリセットパルスを
出力するリセットパルス分散手段、基準クロックを入力
して該基準クロックの数を計数する第2の計数手段と、
複数の値をとる第2の計数基準値を出力する第2の計数
基準値出力手段とを有し、放電期間において第2の計数
手段が第2の計数基準値に基づいて基準クロックの数を
計数することにより、均一でない放電パルス列を構成す
る複数の放電パルスを出力する放電パルス分散手段、基
準クロックを入力して該基準クロックの数を計数する第
3の計数手段と、複数の値をとる第3の計数基準値を出
力する第3の計数基準値出力手段とを有し、アドレス期
間において第3の計数手段が第3の計数基準値に基づい
て基準クロックの数を計数することにより、均一でない
アドレスパルス列を構成する複数のアドレスパルスを出
力するアドレスパルス分散手段、基準クロックを入力し
て該基準クロックの数を計数する第4の計数手段と、フ
レームの開始を表す垂直同期信号を入力して複数の前記
フレームごとに異なる値をとる第4の計数基準値を出力
する第4の計数基準値出力手段とを有し、第4の計数手
段が前記第4の計数基準値に基づいて基準クロックの数
を計数することにより、フレームごとに異なる分散垂直
同期信号を出力するフレーム分散手段のうち少なくとも
いずれか一つを備えるものである。
【0015】また、この発明のうち請求項2記載のディ
スプレイ装置は、請求項1記載のディスプレイ装置であ
って、ディスプレイ装置はリセットパルス分散手段を備
え、第1の計数基準値出力手段は、複数の第1の計数基
準値を発生する第1の計数基準値発生手段と、リセット
信号を受けて、複数の第1の計数基準値の中から一の第
1の計数基準値をサブフィールドごとに選択して出力す
る第1の選択手段とを有するものである。
【0016】また、この発明のうち請求項3記載のディ
スプレイ装置は、請求項1記載のディスプレイ装置であ
って、ディスプレイ装置はリセットパルス分散手段を備
え、リセットパルス分散手段は、第1の計数手段による
基準クロックの計数動作をサブフィールドことに異なる
期間だけ停止させる第1の計数停止手段をさらに有する
ものである。
【0017】また、この発明のうち請求項4記載のディ
スプレイ装置は、請求項1記載のディスプレイ装置であ
って、ディスプレイ装置は放電パルス分散手段を備え、
第2の計数基準値出力手段は、複数の第2の計数基準値
を発生する第2の計数基準値発生手段と、複数の第2の
計数基準値の中から一の第2の計数基準値を所定単位ご
とに選択して出力する第2の選択手段とを有するもので
ある。
【0018】また、この発明のうち請求項5記載のディ
スプレイ装置は、請求項4記載のディスプレイ装置であ
って、第2の選択手段が第2の計数基準値を選択するに
あたっては既知の直交行列が参照され、連続する所定単
位ごとに選択される第2の計数基準値の変化は、直交行
列の行列要素のパターンの変化に対応するものである。
【0019】また、この発明のうち請求項6記載のディ
スプレイ装置は、請求項1記載のディスプレイ装置であ
って、ディスプレイ装置は放電パルス分散手段を備え、
放電パルス分散手段は、第2の計数手段による基準クロ
ックの計数動作を所定単位ごとに異なる期間だけ停止さ
せる第2の計数停止手段をさらに有するものである。
【0020】また、この発明のうち請求項7記載のディ
スプレイ装置は、請求項6記載のディスプレイ装置であ
って、第2の計数停止手段が第2の計数手段による基準
クロックの計数動作を停止するにあたっては既知の直交
行列が参照され、連続する所定単位ごとに基準クロック
の計数が停止される期間の変化は、直交行列の行列要素
のパターンの変化に対応するものである。
【0021】また、この発明のうち請求項8記載のディ
スプレイ装置は、請求項4〜7のいずれか一つに記載の
ディスプレイ装置であって、所定単位は放電パルスであ
ることを特徴とするものである。
【0022】また、この発明のうち請求項9記載のディ
スプレイ装置は、請求項4〜7のいずれか一つに記載の
ディスプレイ装置であって、所定単位はサブフィールド
であることを特徴とするものである。
【0023】また、この発明のうち請求項10記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項4〜7のいずれか一つに記載
のディスプレイ装置であって、所定単位は、フレームに
おける全ての放電回数を所定の放電回数ごとに分割した
分割単位であることを特徴とするものである。
【0024】また、この発明のうち請求項11記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項1記載のディスプレイ装置で
あって、ディスプレイ装置はアドレスパルス分散手段を
備え、第3の計数基準値出力手段は、複数の第3の計数
基準値を発生する第3の計数基準値発生手段と、複数の
第3の計数基準値の中から一の第3の計数基準値を所定
単位ごとに選択して出力する第3の選択手段とを有する
ものである。
【0025】また、この発明のうち請求項12記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項11記載のディスプレイ装置
であって、第3の選択手段が第3の計数基準値を選択す
るにあたっては既知の直交行列が参照され、連続する所
定単位ごとに選択される第3の計数基準値の変化は、直
交行列の行列要素のパターンの変化に対応するものであ
る。
【0026】また、この発明のうち請求項13記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項1記載のディスプレイ装置で
あって、ディスプレイ装置はアドレスパルス分散手段を
備え、アドレスパルス分散手段は、第3の計数手段によ
る基準クロックの計数動作を所定単位ごとに異なる期間
だけ停止させる第3の計数停止手段をさらに有するもの
である。
【0027】また、この発明のうち請求項14記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項13記載のディスプレイ装置
であって、第3の計数停止手段が第3の計数手段による
基準クロックの計数動作を停止するにあたっては既知の
直交行列が参照され、連続する所定単位ごとに基準クロ
ックの計数が停止される期間の変化は、直交行列の行列
要素のパターンの変化に対応するものである。
【0028】また、この発明のうち請求項15記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項11〜14のいずれか一つに
記載のディスプレイ装置であって、所定単位はアドレス
パルスであることを特徴とするものである。
【0029】また、この発明のうち請求項16記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項11〜14のいずれか一つに
記載のディスプレイ装置であって、所定単位はサブフィ
ールドであることを特徴とするものである。
【0030】また、この発明のうち請求項17記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項11〜14のいずれか一つに
記載のディスプレイ装置であって、所定単位は、画像表
示部の有する全ての走査線を所定本数の走査線ごとに分
割した分割単位であることを特徴とするものである。
【0031】また、この発明のうち請求項18記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項1記載のディスプレイ装置で
あって、ディスプレイ装置はフレーム分散手段を備え、
第4の計数基準値出力手段は、複数の第4の計数基準値
を発生する第4の計数基準値発生手段と、垂直同期信号
を受けて、複数の第4の計数基準値の中から一の第4の
計数基準値をフレームごとに選択して出力する第4の選
択手段とを有するものである。
【0032】また、この発明のうち請求項19記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項1記載のディスプレイ装置で
あって、表示制御部は、周波数の異なる複数の基準クロ
ックを連続的に出力する基準クロック分散手段をさらに
有するものである。
【0033】また、この発明のうち請求項20記載のデ
ィスプレイ装置は、請求項19記載のディスプレイ装置
であって、基準クロック分散手段は、複数の周波数を発
生する周波数発生手段と、垂直同期信号を受けて、複数
の周波数の中から一の周波数をフレームごとに選択して
出力する周波数選択手段とを有するものである。
【0034】また、この発明のうち請求項21記載の表
示駆動方法は、画像を表示する画像表示部と画像表示部
の駆動を制御する表示制御部とを備え、リセット期間、
アドレス期間、及び放電期間を有する複数のサブフィー
ルドで画像のフレームを構成するディスプレイ装置の表
示駆動方法であって、表示制御部は、リセット期間にお
いて、ディスプレイ装置の基本周波数を与える基準クロ
ックの数を、サブフィールドごとに異なる値をとる第1
の計数基準値に基づいて計数することにより得られる、
サブフィールドごとに異なるリセットパルス、放電期間
において、基準クロックの数を、複数の値をとる第2の
計数基準値に基づいて計数することにより得られる、均
一でない放電パルス列を構成する複数の放電パルス、ア
ドレス期間において、基準クロックの数を、複数の値を
とる第3の計数基準値に基づいて計数することにより得
られる、均一でないアドレスパルス列を構成する複数の
アドレスパルス、基準クロックの数を、複数のフレーム
ごとに異なる値をとる第4の計数基準値に基づいて計数
することにより得られる、フレームごとに異なる分散垂
直同期信号のうち少なくともいずれか一つを用いて前記
画像表示部の駆動を制御するものである。
【0035】また、この発明のうち請求項22記載の表
示駆動方法は、請求項21記載の表示駆動方法であっ
て、リセットパルスは、予め用意された複数の第1の計
数基準値の中から一の第1の計数基準値をサブフィール
ドごとに選択し、選択された第1の計数基準値に基づい
て基準クロックの数を計数することにより得られるもの
である。
【0036】また、この発明のうち請求項23記載の表
示駆動方法は、請求項21記載の表示駆動方法であっ
て、リセットパルスは、基準クロックの計数動作をサブ
フィールドことに異なる期間だけ停止することにより得
られるものである。
【0037】また、この発明のうち請求項24記載の表
示駆動方法は、請求項21記載の表示駆動方法であっ
て、放電パルスは、予め用意された複数の第2の計数基
準値の中から一の第2の計数基準値を所定単位ごとに選
択し、選択された第2の計数基準値に基づいて基準クロ
ックの数を計数することにより得られるものである。
【0038】また、この発明のうち請求項25記載の表
示駆動方法は、請求項24記載の表示駆動方法であっ
て、第2の計数基準値を選択するにあたっては既知の直
交行列が参照され、連続する所定単位ごとに選択される
第2の計数基準値の変化は、直交行列の行列要素のパタ
ーンの変化に対応するものである。
【0039】また、この発明のうち請求項26記載の表
示駆動方法は、請求項21記載の表示駆動方法であっ
て、放電パルスは、基準クロックの計数動作を所定単位
ごとに異なる期間だけ停止することにより得られるもの
である。
【0040】また、この発明のうち請求項27記載の表
示駆動方法は、請求項26記載の表示駆動方法であっ
て、基準クロックの計数動作を停止するにあたっては既
知の直交行列が参照され、連続する所定単位ごとに基準
クロックの計数が停止される期間の変化は、直交行列の
行列要素のパターンの変化に対応するものである。
【0041】また、この発明のうち請求項28記載の表
示駆動方法は、請求項24〜27のいずれか一つに記載
の表示駆動方法であって、所定単位は放電パルスである
ことを特徴とするものである。
【0042】また、この発明のうち請求項29記載の表
示駆動方法は、請求項24〜27のいずれか一つに記載
の表示駆動方法であって、所定単位はサブフィールドで
あることを特徴とするものである。
【0043】また、この発明のうち請求項30記載の表
示駆動方法は、請求項24〜27のいずれか一つに記載
の表示駆動方法であって、所定単位は、フレームにおけ
る全ての放電回数を所定の放電回数ごとに分割した分割
単位であることを特徴とするものである。
【0044】また、この発明のうち請求項31記載の表
示駆動方法は、請求項21記載の表示駆動方法であっ
て、アドレスパルスは、予め用意された複数の第3の計
数基準値の中から一の第3の計数基準値を所定単位ごと
に選択し、選択された第3の計数基準値に基づいて基準
クロックの数を計数することにより得られるものであ
る。
【0045】また、この発明のうち請求項32記載の表
示駆動方法は、請求項31記載の表示駆動方法であっ
て、第3の計数基準値を選択するにあたっては既知の直
交行列が参照され、連続する所定単位ごとに選択される
第3の計数基準値の変化は、直交行列の行列要素のパタ
ーンの変化に対応するものである。
【0046】また、この発明のうち請求項33記載の表
示駆動方法は、請求項21記載の表示駆動方法であっ
て、アドレスパルスは、基準クロックの計数動作を所定
単位ごとに異なる期間だけ停止することにより得られる
ものである。
【0047】また、この発明のうち請求項34記載の表
示駆動方法は、請求項33記載の表示駆動方法であっ
て、基準クロックの計数動作を停止するにあたっては既
知の直交行列が参照され、連続する所定単位ごとに基準
クロックの計数が停止される期間の変化は、直交行列の
行列要素のパターンの変化に対応するものである。
【0048】また、この発明のうち請求項35記載の表
示駆動方法は、請求項31〜34のいずれか一つに記載
の表示駆動方法であって、所定単位はアドレスパルスで
あることを特徴とするものである。
【0049】また、この発明のうち請求項36記載の表
示駆動方法は、請求項31〜34のいずれか一つに記載
の表示駆動方法であって、所定単位はサブフィールドで
あることを特徴とするものである。
【0050】また、この発明のうち請求項37記載の表
示駆動方法は、請求項31〜34のいずれか一つに記載
の表示駆動方法であって、所定単位は、画像表示部の有
する全ての走査線を所定本数の走査線ごとに分割した分
割単位であることを特徴とするものである。
【0051】また、この発明のうち請求項38記載の表
示駆動方法は、請求項21記載の表示駆動方法であっ
て、分散垂直同期信号は、予め用意された複数の第4の
計数基準値の中から一の第4の計数基準値をフレームご
とに選択し、選択された第4の計数基準値に基づいて基
準クロック信号を計数することにより得られるものであ
る。
【0052】また、この発明のうち請求項39記載の表
示駆動方法は、請求項21記載の表示駆動方法であっ
て、基準クロックは、周波数を異ならせて連続的に出力
されることを特徴とするものである。
【0053】また、この発明のうち請求項40記載の表
示駆動方法は、請求項39記載の表示駆動方法であっ
て、基準クロックは、予め用意された複数の周波数の中
から一の周波数をフレームごとに選択して出力すること
により得られるものである。
【0054】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1に係るPDP装置の構成を概略的に示すブ
ロック図である。なお、必須の構成要素である電源部に
ついては、図面の簡略化のために記載を省略した。
【0055】AD変換器1は、外部からアナログ画像信
号r,g,bを入力して、画像データR,G,Bを出力
する。PLL回路2は、外部から水平同期信号Hを入力
して、そのA倍(750<A<1100)の標本化周波
数Fを再生して出力する。画像処理部3は、AD変換器
1から画像データR,G,Bを、外部から水平同期信号
H及び垂直同期信号Vを、PLL回路2から標本化周波
数Fをそれぞれ入力して、各種の画像処理を施した画像
データR1,G1,B1と画像制御信号Cとを出力する。
各種の画像処理としては、輪郭を強調するアパーチャ補
正、入力画素数を表示画素数に変換する画素数変換、階
調特性を変換するガンマ補正、白色の利得調整等があ
る。
【0056】発振器6は、PDP装置の基本動作周波数
を与える周波数Eを発振する。分散制御部5は、発振器
6から周波数Eを、画像処理部3から画像制御信号Cに
含まれる垂直同期信号Vをそれぞれ入力し、スペクトル
分散型表示駆動方法に準拠した処理を行い、制御信号
I、走査制御信号J、及び共通制御信号Kを出力する。
データ変換部4は、画像処理部3から画像データR1
1,B1及び画像制御信号Cを、分散制御部5から制御
信号Iを入力する。このデータ変換部4は2組のフレー
ムメモリで構成されており、制御信号Iに基づいて記憶
動作と読出し動作とをフレーム単位で交互に実行して、
入力した画像データR1,G1,B1をビットプレーン単
位の表示データDに変換して出力する。分散制御部5が
出力する走査制御信号J、共通制御信号K、及びデータ
変換部4が出力する表示データDは、後段のPDPモジ
ュールにそれぞれ転送される。なお、図1に示すように
分散制御部5からデータ変換部4に周波数Eを入力する
ことにより、この周波数Eを表示データDの高速処理に
活用することができる。
【0057】PDPモジュールは走査駆動器7、アドレ
ス駆動器8、共通駆動器9、及びPDP10によって構
成されている。走査駆動器7には走査制御信号Jが、ア
ドレス駆動器8には表示データDが、共通駆動器9には
共通制御信号Kがそれぞれ入力され、各信号の5Vの振
幅を50V〜180Vに振幅変換して、PDP10の備
える走査電極、アドレス電極、及び共通電極をそれぞれ
駆動する。PDP10は、RとGとBの各蛍光体を塗布
したセルを画像データに対応した強度で発光させ、これ
によりフルカラー表示を実現する。
【0058】分散制御部5が採用するスペクトル分散型
表示駆動方法としては、1フレームを構成するリセット
期間、アドレス期間、及び放電期間の少なくとも一つの
期間において分散処理を施す方法と、フレームごとに分
散処理を施す方法の2種類がある。なお、本明細書にお
いて使用する「分散処理」の語は、「不均一化」「ラン
ダム化」「不規則化」「非同期化」「不連続化」「周期
変調」「周波数変調」「位置変調」「パルス幅変調」等
の語と同義である。
【0059】まず最初に、本実施の形態1に係る分散処
理の基本概念について詳細に説明する。
【0060】(放電パルスの分散処理)放電期間におい
ては、放電回数X1〜XMが各SFごとに固定であるた
め、放電パルスに分散処理を行う。図2,3は、放電同
期信号と放電パルスとの関係を表すタイミングチャート
である。これらの図において、(A)が放電同期信号で
あり、(B)が放電パルスである。放電同期信号は、h
個の放電分周値t1、t2、…、thと基準時間Uとを用
いて、t1*U、t2*U、…、th*Uと表される。放
電同期信号と放電パルスの放電周期との間には、T12
(t1+t2)*U、T34=(t3+t4)*U、Th1
(th+t1)*U等の関係がある。なお、本明細書にお
いては、放電周期がT12,T34,…である放電パルス
を、その放電周期を以て「放電パルスT12,T34,…」
と表記する。
【0061】放電周期Tは、PDP10の放電応答特性
によって下限値が、放電回数によって上限値がそれぞれ
定められ、現状のPDP装置においては7μs≦T≦8
μsである。従来は、h=2の放電パルスT12=(t1
+t2)*Uだけを採用していた。例えば、放電分周値
1=t2=80(この場合、放電周期T12は(80+8
0)*50ns=8μsとなる)等であった。これに対
し、本発明ではh≧3、即ち3種類以上の放電分周値を
用いる。
【0062】図4〜図6は、3種類の放電分周値t1
70、t2=75、t3=80を2個づつ使用して、SF
1の放電回数X=3を具体化する一例を示す図である。
図4(A)は放電分周値t1,t2,t3を巡回使用した
放電同期信号であり、図4(B)はその場合に得られる
放電パルスである。図5(A)は放電分周値t1,t2
3を2個づつ連続に使用した放電同期信号であり、図
5(B)はその場合に得られる放電パルスである。図6
(A)は放電分周値t2,t1,t3を対称的に使用した
放電同期信号であり、図6(B)はその場合に得られる
放電パルスである。これらの放電パルスにおいて、最短
の放電周期はT11、最長の放電周期はT33であり、放電
周期Tは、T11≦T≦T33の範囲に分散している。従っ
て、放電の基本周波数は、周波数=1/周期の関係か
ら、f33≦基本周波数≦f11の範囲に分散する。実際
は、T11=7μs、T33=8μsのとき、125kHz
≦基本周波数≦143kHzとなる。これは、PDP1
0から発生するノイズの周波数スペクトルが分散される
ことを意味する。なお、放電パルスは、基本周波数の整
数倍の高調波成分を発生するが、例えば10倍の成分は
1.25MHz≦10倍の成分≦1.43MHzの範囲
に分散する。
【0063】図7,8は、SF1〜SF4にそれぞれ分散
処理を適用する例を示す図である。図7は、図4(B)
に示した放電パルス(図7においては符号aを付す)を
各SFの放電回数に応じて適用した例であり、図8は、
図4(B)、図5(B)、図6(B)に示した放電パル
ス(図8においては、この順に符号a,c,eをそれぞ
れ付す)を各SFの放電回数に応じて適宜に適用した例
である。このとき、ノイズスペクトルの分散という観点
からは、図8に示した例を採用することが望ましい。な
お、図7では、図4(B)に示した放電パルスを使用す
る場合について説明したが、図5(B)又は図6(B)
に示した放電パルスを使用してもよい。また、図7,8
にはSF1〜SF4のみを示したが、他のSF5〜SFM
対しても、図4〜6に示した他の放電パルス、その他の
組合せを任意に適用できる。さらに、以上では放電分周
値tの種類がh=3という条件を前提として説明した
が、h=4等の任意の数値を採用することもできる。但
し、hを大きくすると、それに応じて回路の構成が複雑
になる。従って、階調再現に係わるSF数、発光輝度に
係わる放電回数(X1、X2、…、XM)、分散処理の回
路規模と効果等を総合判断してhやtを決定することが
望ましい。
【0064】さらにまた、放電分周値はt1=70、t2
=75、t3=80に限定するものでなく、他の任意の
放電分周値を採用することができる。但し、PDP装置
には階調再現が困難であるという課題があり、現状のP
DP装置においては70≦放電分周値≦80である。従
って、採用できる放電分周値は現実的には11個であ
り、h≦11の条件になる。つまり、上記SF数や放電
回数等の諸条件を踏まえて3≦h≦11の条件で適切な
hを採用するのが望ましい。
【0065】(アドレスパルスの分散処理)アドレス期
間においては、PDP10の備える走査線の本数Nが固
定であるため、アドレスパルスに分散処理を行う。図9
は、アドレス同期信号とアドレスパルスとの関係を表す
タイミングチャートである。同図において、(A)がア
ドレス同期信号であり、(B)がアドレスパルスであ
る。アドレス同期信号は、i個(図9ではi=5)の放
電分周値s1、s2、…、s5と基準時間Uとを用いて、
1*U、s2*U、…、s5*Uと表される。アドレス
同期信号とアドレスパルスのアドレス周期Sとの間に
は、S12=(s1+s2)*U、S34=(s3+s4)*
U、S51=(s5+s1)*U等の関係がある。なお、本
明細書においては、アドレス周期がS12,S34,…であ
るアドレスパルスを、そのアドレス周期を以て「アドレ
スパルスS12,S34,…」と表記する。
【0066】PDP10の備える走査線がN本であるた
め、図9に示すようにi=5、即ち5種類のアドレス分
周値s1〜s5を巡回使用する場合は、5種類のアドレス
周期S12、S34、S51、S23、S45を1セットにして、
各SFにおいてN/5セットの分散処理を繰り返す。
【0067】アドレス周期Sは、PDP10の応答速度
によって下限値が、データ転送時間によって上限値がそ
れぞれ定めらる。画質の向上のためには、S=1μs等
を採用して高速応答を実現することが望ましいが、現状
のPDP装置においては、2μs≦S≦2.5μsであ
る。従って、採用し得るアドレス分周値は20≦s1
2,…,si≦25の6個となる。従来は、i=2のア
ドレスパルスS12=(s1+s2)*Uだけを採用してい
た。これに対し、本発明ではi≧3、即ち3種類以上の
アドレス分周値を用いる。従って、iの範囲は3≦i≦
6である。例えば、図9の例では、s1=20、s2=2
1、s3=22、s4=23、s5=24とする。もちろ
ん、i=5以外のi=3,4,6等も任意に採用するこ
とができる。一例として、s1=20、s2=23、s3
=21、s4=25、s5=22のように設定すれば、使
用できる数値の範囲内でランダム化処理が可能になる。
このことはアドレス分周値に限らず、他の分周値につい
ても、同様の設定によりランダム化処理を実現できる。
【0068】(リセットパルスの分散処理)リセット期
間においては、単発のリセットパルスに分散処理を施
す。図10〜図12は、リセットパルス信号とリセット
パルスとの関係を表すタイミングチャートである。これ
らの図において、(A)がリセットパルス信号であり、
(B)がリセットパルスである。リセットパルス信号
は、j個(この例ではj=3)のリセット分周値r1
2,r3と基準時間Uとを用いて、r1*U,r2*U,
3*Uと表される。ここで、r1<r2<r3である。図
10(B)にはリセットパルス信号r1*Uと固定パル
スr*Uとを用いたリセットパルスが、図11(B)に
はリセットパルス信号r2*Uと固定パルスr*Uとを
用いたリセットパルスが、図12(B)にはリセットパ
ルス信号r3*Uと固定パルスr*Uとを用いたリセッ
トパルスがそれぞれ示されている。
【0069】図10〜図12を互いに比較すると分かる
ように、図11(B)に示すリセットパルス及び図12
(B)に示すリセットパルスは、図10(B)に示すリ
セットパルスに対して、それぞれ(r2−r1)*U、
(r3−r1)*Uだけ遅延している。
【0070】従来は、各SFに関係なく1種類(j=
1)のリセットパルス信号のみが使用されており、r1
=r2=r3であった。これに対し、本発明では、j≧
2、即ち2種類以上のリセットパルス信号を用いてリセ
ットパルスを生成する。
【0071】図13,14は、リセット分周値の種類j
とSF数Mとの関係を表すタイミングチャートである。
図13にはj=3かつM=8の場合を、図14にはj=
7かつM=9の場合の例をそれぞれ示した。図13にお
いて各フレームのSF1に着目すると、第1フレームの
SF1においてはリセット分周値r1が採用され、第2フ
レームのSF1においてはリセット分周値r3が採用され
ている。以降のフレームについても考えると、各フレー
ムごとにr1,r3,r2の順にリセットパルスの位置が
変わることが分かる。同様に、図14において各フレー
ムのSF1に着目すると、第1フレームのSF1において
はリセット分周値r1が採用され、第2フレームのSF1
においてはリセット分周値r3が採用されている。以降
のフレームについても考えると、各フレームごとに
1,r3,r5,r7,r2,r4,r6の順にリセットパ
ルスの位置が変わることが分かる。
【0072】一般的に、各SFのリセットパルスは、M
/jの値が整数である場合はj個のSFを1周期にして
位置変調がなされる。一方、M/jの値が整数でない場
合は、(M/j)*jフレーム=M、あるいは(2m/
2ε)*εフレーム=mの関係から、jフレーム又はε
フレームを1周期にして位置変調される。ここで、M=
2m、j=2εと仮定した。例えば、j=3かつM=8
の場合は3フレームごとにリセットパルスの位置が同一
になる。また、j=7かつM=9の場合は7フレームご
とにリセットパルスの位置が同一になる。また、j=4
かつM=8の場合は1フレーム中に2回の同一リセット
パルスが発生する。また、j=6かつM=8の場合は3
フレームごとにリセットパルスの位置が同一になる。こ
のとき、ノイズスペクトルの分散という観点からは、
(M/j)*jフレーム=Mの条件を採用することが望
ましい。
【0073】(フレーム周期の分散処理)図15は、垂
直同期信号Vとフレームとの関係を表すタイミングチャ
ートである。(A)は、分散制御部5に入力される垂直
同期信号Vであり、等間隔に並ぶ立ち上がりエッジV1
〜V4を有している。(B)は、垂直同期信号Vをフレ
ーム同期信号とすることにより得られる従来のフレーム
1〜Q4であり、各フレーム同士の間には等間隔のフレ
ーム調整期間Zがそれぞれ存在する。
【0074】(C)は、分散された垂直同期信号VMで
あり、立ち上がりエッジVM1〜VM4を有している。図
15(C)においては、フレーム周期の分散処理を3フ
レームごとに完結させるために、エッジV4とエッジV
4のタイミングが同一になっている。ここでは、フレ
ーム調整期間Zを利用して分散処理を行う。そのため
に、k個(この例ではk=3)のフレーム分周値q1
3と基準時間Uとを用いて、エッジVM1,VM2,V
3を、エッジV1,V2,V3に対してそれぞれq1
U、(q2−q1)*U、(q3−q1)*Uだけ分散させ
る。従来の表示駆動方法ではk=1であったのに対し、
本発明ではk≧2の条件下で任意のkを採用することが
できる。また、フレーム分周値q1〜qkについても、任
意の数値を採用することができる。
【0075】(D)は、分散垂直同期信号VMをフレー
ム同期信号とすることにより得られるフレームQM1
QM4である。フレームQM1とQM2との間、フレーム
QM2とQM3との間、フレームQM3とQM4との間に
は、それぞれフレーム調整期間Z1,Z2,Z3が存在す
る。エッジVM1,VM2,VM3を、エッジV1,V2
3に対してそれぞれ分散させたことに伴い、各フレー
ム間のフレーム調整期間Z1,Z2,Z3が分散されてい
る。換言すれば、フレームQMのフレーム周期が分散さ
れている。例えば、フレーム分周値がq1=1、q2=1
001、q3=2001である場合、Z1=Z+(q2
1)*U=Z+50μs、Z2=Z+(q3−q1)*U
=Z+100μs、Z3=3Z−Z1−Z2=Z−150
μsとなる。
【0076】次に、以上述べた4つの分散処理の具体的
な実施例について詳細に説明する。
【0077】図16は、図1に示した分散制御部5の具
体的な構成を示すブロック図である。V分散器12はフ
レーム周期の分散処理を行う。リセット分散器13はリ
セットパルスの分散処理を行う。アドレス分散器14は
アドレスパルスの分散処理を行う。放電分散器15は放
電パルスの分散処理を行う。これらV分散器12、リセ
ット分散器13、アドレス分散器14、及び放電分散器
15は、いずれもタイミング制御器11に接続されてい
る。
【0078】図17は、主要信号の1フレーム内におけ
る波形を概略的に示すタイミングチャートである。Vは
垂直同期信号である。MはSF1〜SF4の識別信号であ
り、「0」「1」「2」「3」がそれぞれSF1、S
2、SF3、SF4に対応する。RST、ADRS、D
IS、及びZは、それぞれリセット期間、アドレス期
間、放電期間、及びフレーム調整期間の有効期間を
「H」状態で示す信号である。
【0079】図18は、図16に示したV分散器12の
具体的な構成を示すブロック図である。q1〜qk発生器
191〜19kの出力がフレーム選択器20の入力にそれ
ぞれ接続され、フレーム選択器20の出力がVMカウン
タ21の入力に接続されている。
【0080】図19は、図16に示したリセット分散器
13の具体的な構成を示すブロック図である。r1〜rj
発生器221〜22jの出力がリセット選択器24の入力
にそれぞれ接続され、リセット選択器24の出力がrj
カウンタ25の入力に接続されている。また、rjカウ
ンタ25の出力及びr発生器23の出力がrカウンタ2
6の入力にそれぞれ接続されている。さらに、rjカウ
ンタ25の出力及びrカウンタ26の出力がフリップフ
ロップ27の入力にそれぞれ接続されている。
【0081】図20は、図16に示したアドレス分散器
14の具体的な構成を示すブロック図である。s1〜si
発生器281〜28iの出力がアドレス選択器29の入力
にそれぞれ接続され、アドレス選択器29の出力がAD
RSカウンタ30の入力に接続されている。また、AD
RSカウンタ30の出力が2分周器31の入力に接続さ
れている。
【0082】図21は、図16に示した放電分散器15
の具体的な構成を示すブロック図である。t1〜th発生
器321〜32hの出力が放電選択器33の入力にそれぞ
れ接続され、放電選択器33の出力が放電カウンタ34
の入力に接続されている。また、放電カウンタ34の出
力が放電選択器33の入力及び2分周器35の入力にそ
れぞれ接続されている。
【0083】以下、図16に示した分散制御部5の動作
を、図1及び図17〜図21を参照しつつ詳細に説明す
る。タイミング制御器11は、画像処理部3から垂直同
期信号Vを、発振器6から周波数Eをそれぞれ入力し、
周波数Eを2分周した分周周波数E/2、SFを識別す
る信号M、リセット期間を示す信号RST、アドレス期
間を示す信号ADRS、放電期間を示す信号DIS等の
各種信号を出力する。なお、以下では、分散制御部5の
回路縮小や消費電力の低減等のために分周周波数E/2
を用いて説明するが、この分周周波数E/2は一例であ
り、周波数Eや、E/3、E/4等の他の分周周波数を
採用することもできる。後述する他の実施の形態につい
ても同様である。
【0084】(V分散器)以下、V分散器12の具体的
な動作について説明する。図18を参照して、q1〜qk
発生器191〜19kは、フレーム分周値q1〜qkをそれ
ぞれ発生する。フレーム選択器20は、タイミング制御
器11から垂直同期信号V及び分周周波数E/2を、q
1〜qk発生器191〜19kからフレーム分周値q1〜qk
をそれぞれ入力する。そして、垂直同期信号Vが入力さ
れるごとにフレーム分周値q1〜qkの中から一のフレー
ム分周値を選択して出力する。
【0085】VMカウンタ21は、入力端子として、計
数入力端子D、ロード端子L、及びクロック端子Tを備
えている。計数入力端子Dは、フレーム選択器20から
フレーム分周値q1〜qkのうちの一つを入力する。ロー
ド端子Lは、タイミング制御器11から垂直同期信号V
を入力する。クロック端子Tは、タイミング制御器11
から分周周波数E/2を入力する。VMカウンタ21
は、フレーム分周値q1〜qkと、VMカウンタを構成す
る複数のカウンタの全ての出力ビットが「1」の状態を
示すCY0信号との差分値を計数する動作を行い、この
CY0信号を、分散垂直同期信号VMとして出力する。
【0086】このように、フレーム選択器20が垂直同
期信号Vを入力するごとにフレーム分周値q1〜qkを変
更して出力することにより、フレームごとに分散された
垂直同期信号VMを得ることができる。そして、この垂
直同期信号VMをフレーム同期信号として使用すれば、
フレーム周期を分散することができる。タイミング制御
器11はV分散器12、具体的にはVMカウンタ21か
ら分散垂直同期信号VMを入力し、この分散垂直同期信
号VMをフレーム同期信号として使用する。
【0087】(リセット分散器)以下、リセット分散器
13の具体的な動作について説明する。図19を参照し
て、r1〜rj発生器221〜22jはリセット分周値r1
〜rjをそれぞれ発生する。リセット選択器24は、タ
イミング制御器11から信号RST及び分周周波数E/
2を、r1〜rj発生器221〜22jからリセット分周値
1〜rjをそれぞれ入力する。そして、信号RSTが入
力されるごとにリセット分周値r1〜rjの中から一のリ
セット分周値を選択して出力する。
【0088】rjカウンタ25は、入力端子として、計
数入力端子D、ロード端子L、及びクロック端子Tを備
えている。計数入力端子Dは、リセット選択器24から
リセット分周値r1〜rjのうちの一つを入力する。ロー
ド端子Lは、タイミング制御器11から信号RSTを入
力する。クロック端子Tは、タイミング制御器11から
分周周波数E/2を入力する。rjカウンタ25は、リ
セット分周値r1〜rjと、rjカウンタ25を構成する
複数のカウンタの全ての出力ビットが「1」の状態を示
すCY1信号との差分値をインクリメント計数する動作
を行い、このCY1信号を出力する。
【0089】一方、r発生器23は固定分周値rを発生
する。rカウンタ26は、rjカウンタ25からCY1
号を入力することにより、r発生器23から固定分周値
rを入力する。また、rカウンタ26はタイミング制御
器11から分周周波数E/2を入力し、r発生器23か
ら入力した固定分周値rに基づいて分周周波数E/2の
計数動作を行う。そして、固定分周値rと、rカウンタ
26を構成する複数のカウンタの全ての出力ビットが
「1」の状態を示すCY2信号との差分値をインクリメ
ント計数する動作を行い、このCY2信号を出力する。
【0090】フリップフロップ27は、タイミング制御
器11から分周周波数E/2を、rjカウンタ25から
CY1信号を、rカウンタ26からCY2信号をそれぞれ
入力し、これらに基づいてリセットパルスRSTを生成
して出力する。
【0091】このように、リセット選択器24が信号R
STを入力するごとにリセット分周値r1〜rjを変更し
て出力することにより、リセット期間毎に分散されたリ
セットパルスを得ることができる。かかる分散処理は、
リセット期間に存在する全てのパルスについて適用する
ことができる。また、固定分周値rの代わりに、複数の
分周値発生器とその選択器とを設け、選択器に信号RS
Tが入力されるごとに分周値を変更して出力する構成に
すれば、リセットパルスの位置変調とパルス幅変調とを
同時に実現することができ、分散の効果を高めることが
できる。
【0092】(アドレス分散器)以下、アドレス分散器
14の具体的な動作について説明する。図20を参照し
て、s1〜si発生器281〜28iはアドレス分周値s1
〜siをそれぞれ発生する。アドレス選択器29は、タ
イミング制御器11から信号ADRS及び分周周波数E
/2を、s1〜si発生器281〜28iからアドレス分周
値s1〜siをそれぞれ入力する。そして、信号ADRS
を入力することによりアドレス分周値s1〜siの中から
一のアドレス分周値を選択して、最初のアドレス分周値
として出力する。
【0093】ADRSカウンタ30は、入力端子とし
て、計数入力端子D、ロード端子L、及びクロック端子
Tを備えている。計数入力端子Dは、アドレス選択器2
9からアドレス分周値s1〜siのうちの一つを入力す
る。ロード端子Lは、タイミング制御器11から信号A
DRSを入力する。クロック端子Tは、タイミング制御
器11から分周周波数E/2を入力する。ADRSカウ
ンタ30は、アドレス分周値s1〜siと、ADRSカウ
ンタ30を構成する複数のカウンタの全ての出力ビット
が「1」の状態を示すCY3信号との差分値をインクリ
メント計数する動作を行い、このCY3信号を出力す
る。
【0094】アドレス選択器29は、ADRSカウンタ
30からCY3信号を入力する。そして、このCY3信号
に同期して、アドレス分周値s1〜siの中から次のアド
レス分周値を選択して出力する。この動作を走査線の総
数Nに相当する回数だけ繰り返して実行する。
【0095】2分周器31は、タイミング制御器11か
ら信号ADRSを、ADRSカウンタ30からCY3
号をそれぞれ入力する。そして、CY3信号を2分周す
ることによりアドレスパルスSを生成して出力する。
【0096】このように、アドレス選択器29が信号A
DRS及びCY3信号を入力するごとにアドレス分周値
1〜siを変更して出力することにより、分散されたア
ドレスパルスSを得ることができる。
【0097】(放電分散器)以下、放電分散器15の具
体的な動作について説明する。図21を参照して、t1
〜th発生器321〜32hは放電分周値t1〜thをそれ
ぞれ発生する。放電選択器33は、タイミング制御器1
1から信号DIS及び分周周波数E/2を、t1〜th
生器321〜32hから放電分周値t1〜thをそれぞれ入
力する。そして、信号DISを入力することにより放電
分周値t1〜thの中から一の放電分周値を選択して、最
初の放電分周値として出力する。
【0098】放電カウンタ34は、入力端子として、計
数入力端子D、ロード端子L、及びクロック端子Tを備
えている。計数入力端子Dは、放電選択器33から放電
分周値t1〜thのうちの一つを入力する。ロード端子L
は、タイミング制御器11から信号DISを入力する。
クロック端子Tは、タイミング制御器11から分周周波
数E/2を入力する。放電カウンタ34は、放電分周値
1〜thと、放電カウンタ34を構成する複数のカウン
タの全ての出力ビットが「1」の状態を示すCY4信号
との差分値をインクリメント計数する動作を行い、この
CY4信号を出力する。
【0099】放電選択器33は、放電カウンタ34から
CY4信号を入力する。そして、このCY4信号に同期し
て、放電分周値t1〜thの中から次の放電分周値を選択
して出力する。この動作を各SFにおける放電回数に相
当する回数だけ繰り返して実行する。
【0100】放電選択器33及び放電カウンタ34は放
電回数信号(図示しない)を入力し、この放電回数信号
によって計数動作の停止等が指示されて、放電分周値の
数と放電回数とが合致される。
【0101】2分周器35は、タイミング制御器11か
ら信号DISを、放電カウンタ34からCY4信号をそ
れぞれ入力する。そして、CY4信号を2分周すること
により放電パルスTを生成して出力する。
【0102】このように、放電選択器33が信号DIS
及びCY4信号を入力するごとに放電分周値t1〜th
変更して出力することにより、分散された放電パルスT
を得ることができる。
【0103】以上の説明では、VMカウンタ21、rj
カウンタ25、rカウンタ26、ADRSカウンタ3
0、及び放電カウンタ34として、入力分周値とCY信
号との差分値を利用する計数方式のカウンタを使用する
場合について述べた。以下、ゼロからのインクリメント
動作を利用する計数方式のカウンタを使用する場合につ
いて説明する。
【0104】図22は、図16に示した放電分散器15
の他の構成を具体的に示すブロック図である。微分器3
7の出力は、合成器38の入力及び選択カウンタ40の
入力にそれぞれ接続されている。合成器38の出力は放
電カウンタ36の入力に接続されており、放電カウンタ
36の出力は一致検出器41の入力に接続されている。
一致検出器41の出力は、合成器38、選択カウンタ4
0、及び2分周器43の入力にそれぞれ接続されてい
る。選択カウンタ40の出力はセレクタ42の入力に接
続されている。t1〜th発生器321〜32hの出力は、
セレクタ42の入力に接続されており、セレクタ42の
出力は一致検出器41の入力に接続されている。
【0105】微分器37は、タイミング制御器11から
分周周波数E/2と信号DISとを入力し、信号DIS
の開始位置を示す開始パルスDPを生成して出力する。
選択カウンタ40は、微分器37から開始パルスDP
を、一致検出器41から後述する検出パルスDETをそ
れぞれ入力し、検出パルスDETをカウントしたデータ
1(通常はゼロ)を出力する。データQ1は開始パルス
DPが入力されるごとに初期化される。セレクタ42
は、選択カウンタ40からデータQ1を、t1〜th発生
器321〜32hから放電分周値t1〜thをそれぞれ入力
し、放電分周値t〜tの中からデータQ1に基づい
て選択した被選択分周値toutを出力する。放電カウン
タ36は、合成器38から後述するパルスDMを、タイ
ミング制御器11から分周周波数E/2をそれぞれ入力
し、インクリメント計数を行ってカウンタ値Q2を出力
する。放電カウンタ36は、パルスDMを入力するごと
にカウンタ値Q2を常にゼロに初期化する。一致検出器
41は、放電カウンタ36からカウンタ値Q2を、セレ
クタ42から被選択分周値toutをそれぞれ入力し、Q2
=toutの検出パルスDETを出力する。合成器38
は、微分器37から開始パルスDPを、一致検出器41
から検出パルスDETをそれぞれ入力し、これらを合成
したパルスDMを生成して出力する。以上の動作をSF
ごとに繰り返し実行すれば、放電パルス列(=DET)
が得られる。2分周器43は、タイミング制御器11か
ら信号DISを、一致検出器41から検出パルスDET
をそれぞれ入力し、各SFの放電回数X1〜XMに対応し
た放電パルスTを生成して出力する。なお、図22には
放電分散器15の構成を示したが、アドレス分散器1
4、リセット分散器13、及びV分散器12のそれぞれ
についても容易に適用することができる。
【0106】図18に示したフレーム選択器20、図1
9に示したリセット選択器24、図20に示したアドレ
ス選択器29、及び図21に示した放電選択器33のそ
れぞれは、図22に示した選択カウンタ40及びセレク
タ42を内蔵し、選択信号の発生と分周値の選択とを実
施している。
【0107】図16を参照して、リセット分散器13、
アドレス分散器14、及び放電分散器15のそれぞれの
出力は、データ制御器16、走査制御器17、及び共通
制御器18にそれぞれ入力され、データ制御信号I、走
査制御信号J、共通制御信号Kとしてそれぞれ出力され
る。これら3つの制御信号は、リセットパルス、アドレ
スパルス、放電パルス、及びVMカウンタ21の計数出
力、rjカウンタ25の計数出力、ADRSカウンタ3
0の計数出力、放電カウンタ34の計数出力等を適宜に
合成して構成されている。
【0108】なお、図1に示した発振器6としては、P
DP10の画質を劣化させない程度に周波数変調等を実
施した発振器、あるいは、安定度にある程度のばらつき
がある発振器を採用することが望ましい。このような発
振器を採用することにより、基準時間Uの位相にばらつ
きを生じさせることができ、ノイズのスペクトル分布を
ある程度分散することができる。ここで、水晶発振器等
は安定であるため推奨できない。
【0109】このように本実施の形態1に係るディスプ
レイ装置によれば、以上のような構成と動作によってス
ペクトル分散型表示駆動方法を実現することができ、こ
れにより、スイッチングノイズや放電ノイズのノイズス
ペクトルを分散することができる。従って、ノイズが周
辺機器等に与える影響を緩和できるとともに、PDPに
安価なノイズフィルタを装着できるため、PDP装置全
体の経済性を大幅に改善することができる。
【0110】実施の形態2.本実施の形態2に係るスペ
クトル分散型表示駆動方法は、アドレスパルス及び放電
パルスの少なくともいずれか一方に、ノイズスペクトル
を低減する分散処理を施すものである。本発明の実施の
形態2に係るディスプレイ装置の構成は、図1に示した
実施の形態1と同様である。
【0111】まず最初に、本実施の形態2に係る分散処
理の基本概念について詳細に説明する。
【0112】(放電パルスの分散処理)放電期間におい
ては、(T1*X1+T2*X2+…+TM*XM)に分散処
理を施す。SF1の放電周期をT1、SF2の放電周期を
2、…、SFMの放電周期をTMとすると、放電周期群
(T1,T2,…,TM)は、基準時間Uを用いて、
(T1,T2,…,TM)=(t1,t2,…,tm)*Uと
表現することができる。ここで、放電分周値群(t1
2,…,tm)は、分周周波数E/2と放電周期群との
関係を表現する変数群である。なお、基準時間Uと周波
数Eとの間には、U=2/Eの関係がある。
【0113】図23は、本実施の形態2に係る放電パル
スの分散処理例を示すタイミングチャートである。ここ
では、SF1、SF2、及びSFMを代表的に示した。図
23から分かるように、放電周期はT1≠T2≠…≠TM
の関係にある。つまり、図23は、SFごとに異なる放
電周期を採用した分散処理の一例を示している。また、
図23においては、SF1,SF2,SFMのそれぞれの
放電周期T1,T2,TMを、放電分周値t1を二項分解し
た分解分周値t11,t12、放電分周値t2を二項分解し
た分解分周値t21,t22、放電分周値tmを二項分解し
た分解分周値tm1,tm2、をそれぞれ用いて、T1=t1
*U=(t11+t12)*U、T2=t2*U=(t21+t
22)*U、TM=(tm1+tm2)*U、と表現してい
る。なお、この場合の基本動作は、T1*X1+T2*X2
+…+TM*XMと表現することができる。
【0114】上述したように、PDP装置の放電周期T
は、現状では、7μs≦T≦8μsである。従って、U
=50nsの条件の下では、140≦放電分周値≦16
0、又は70≦分解分周値≦80となる。また、放電周
波数は、周波数=1/周期の関係から、125kHz≦
放電周波数≦143kHzとなる。従来は、125kH
z又は143kHz等の単一のスペクトルが発生してい
た。なお、実際の放電動作はパルス駆動であり、基本周
波数とその整数倍の高調波成分が発生する。
【0115】図24は、本実施の形態2に係る放電パル
スの他の分散処理例を示すタイミングチャートである。
SF1〜SF3の放電周期はT1=T2=T3で同一であ
り、SF4及びSF5の放電周期はT4=T5で同一であ
る。SF6,SF7,SF8の放電周期はT6≠T7≠T8
それぞれ異なる。これは、放電回数が少ないSFではノ
イズの発生量も少ないことに着目した分散処理である。
この場合の基本動作は、T1*(X1+X2+X3)+T4
*(X4+X5)+T6*X6+T7*X7+T8*Xと表
現することができる。なお、図23,24に示した分散
処理においては、各SF内の放電周期が同一であること
が特徴である。
【0116】次に、各SF内において複数の放電周期を
採用する分散処理について説明する。SFの放電回数
Mは、XM=(Xm1+Xm2+…+Xmθ)とθ個に分解
することができる。例えば、SF2の放電回数X2は6で
あり、6=4+2=3+2+1=2+2+1+1=1+
1+1+1+1+1等と、1≦θ≦6の範囲で任意に分
解することができる。
【0117】図25は、SF8における放電周期の分散
処理例を示す図である。(A)に示すように、SF8
放電回数X8を、例えばX81,X82,X83,X84の4つ
に分割する。X8=384である場合、例えばX81=X
82=X83=X84=96とする。そして、x81については
(B1)に示した放電周期T81を、X82については
(B2)に示した放電周期T82を、X83については
(B3)に示した放電周期T83を、X84については
(B4)に示した放電周期T84をそれぞれ採用する。こ
こで、図25に示すように、T81≠T82≠T83≠T84
ある。つまり、この分散処理は、各SFにおける全放電
回数を所定の放電回数ごとに複数に分割し、各分割単位
ごとに異なる放電周期を採用する分散処理である。
【0118】図26は、SF1〜SF8から成る1フレー
ムの分散処理例を示す図である。SF1〜SF5は分割せ
ず、SF6、SF7、SF8は、それぞれ2分割、4分
割、8分割する。そして、各分割単位には、図26に示
すように、放電周期T1〜T88を採用する。各SFの放
電回数が(X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8
=(3、6、12、24、48、96、192、38
4)である場合において、SF6、SF7、SF8の分割
がそれぞれ等分割であれば、各分割単位の放電回数は、
5=X6/2=X7/4=X8/8=48となる。つま
り、SF6、SF7、SF8においては、ノイズスペクト
ルのピーク値を理論的に、それぞれ1/2、1/4、1
/8に低減することができる。この場合の基本動作は、
1*X1+T2*X2+T3*X3+T4*X4+T5*X5
(T61+T62)*X6/2+(T71+T 72+T73
74)*X7/4+(T81+T82+T83+T84+T85
86+T87+T88)*X8/8、と表現することができ
る。
【0119】図27は、図26に示した放電周期T1
88の具体例を示す図である。(157、153、14
9、145、141)=(79+78、77+76、7
5+74、73+72、71+70)の関係にある5種
類の放電周期を循環的に使用している。前者は放電分周
値群に対応し、後者はその分解分周値群に対応する。こ
こで、図27においては、T1=T2=T3=T4と想定し
た。なお、放電周期T1〜T88として、全てが異なる放
電周期を任意に採用することも可能である。
【0120】(アドレスパルスの分散処理)アドレス期
間においては、M*N*Sを変形表現して分散処理を施
す。各SFの走査線数N1〜NMは、それぞれ、N1=N
11+N12+…+N1a、N2=N21+N22+…+N2b、NM
=NM1+NM2+…+NMm、等と多項分解できる。a、
b、…、mは自然数であり、従来では全て1であった
が、本発明ではこれらを2以上とし、各SFの走査線数
1〜NMを複数の分割単位に分割する。そして、この分
割単位ごとに複数の異なるアドレス周期を採用すれば、
アドレスパルスに関して分散処理を実現できる。
【0121】アドレス周期Sは、基準時間Uとアドレス
分周値sとを用いて、S=s*Uと表現できる。上述の
ごとく、現状のPDP装置におけるアドレス周期Sの範
囲は2μs≦S≦2.5μsであるため、アドレス分周
値sの範囲は40≦s≦50となる。従って、最大11
種類のアドレス分周値を用いることができる。
【0122】図28は、SF1〜SF8から成る1フレー
ムの第1の分散処理例を示す図である。SF1及びSF5
を2分割、SF2及びSF6を3分割、SF3及びSF7
4分割、SF4及びSF8を6分割する。そして、各分割
単位には、図28に示すように、アドレス分周値s1
11を使用したアドレスパルスS1〜S11を採用する。
走査線数N=480である場合において、各SFの分割
がそれぞれ等分割であれば、SF1及びSF5の各分割単
位の走査線数は480/2=240、SF2及びSF6
各分割単位の走査線数は480/3=160、SF3
びSF7の各分割単位の走査線数は480/4=12
0、SF4及びSF8の各分割単位の走査線数は480/
6=80となる。つまり、ノイズスペクトルのピーク値
は、理論的に、SF1及びSF5においては1/2、SF
2及びSF6においては1/3、SF3及びSF7において
は1/4、SF4及びSF8においては1/6に低減する
ことができる。この場合の基本動作は、(S1+S2+S
5+S6)*N/2+(S3+S4+S5+S7+S8+S9
*N/3+(S6+S7+S8+S9+S10+S11+S1
2)*N/4+(S10+S11+S1+S2+S3+S4
3+S4+S5+S6+S7+S8)*N/6と表現するこ
とができる。
【0123】図29は、SF1〜SF8から成る1フレー
ムの第2の分散処理例を示す図である。SF1〜SF8
各SFをそれぞれ4分割し、アドレス分周値s1〜s11
を、図29に示すように離散的に配置する。この場合の
基本動作は、(S1+S9+S6+S3)*N/4+(S2
+S10+S7+S4)*N/4+…+(S8+S5+S2
10)*N/4と表現することができる。
【0124】図30は、SF1〜SF8から成る1フレー
ムの第3の分散処理例を示す図である。SF1〜SF8
各SF内では同一のアドレスパルスを採用し、SFごと
に異なるアドレスパルスを採用する。図30では、SF
1にアドレス分周値s1を、SF2にアドレス分周値s
2を、SF3にアドレス分周値s3を、SF4にアドレス分
周値s4を、SF5にアドレス分周値s5を、SF6にアド
レス分周値s6を、SF7にアドレス分周値s7を、SF8
にアドレス分周値s8をそれぞれ採用する例を示した。
この場合の基本動作は、(S1+S2+S3+S4+S5
6+S7+S8)*Nと表現することができる。
【0125】なお、図28〜図30では、視覚的に捉え
易いよう、各分割単位に採用されるアドレス分周値s1
〜s11の分布を2次元的に示したが、実際には1次元的
に処理される。これについては後述の実施の形態3にお
いて詳述する。
【0126】アドレス分周値s1〜s11は、デューティ
約50%のアドレスパルスを基準にすれば、40=20
+20、41=20+21、42=21+21のよう
に、2つのアドレス分割分周値で表現できる。つまり、
2つのアドレス分割分周値を変更することにより、任意
のアドレス周期を実現することができる。
【0127】次に、以上述べた分散処理の具体的な実施
例について詳細に説明する。
【0128】図31は、図1に示した本実施の形態2に
係る分散制御部5の具体的な構成を示すブロック図であ
る。タイミング制御器44の出力は、放電分散器45、
アドレス分散器46、リセット発生器47、及び合成分
配器48のそれぞれの入力に接続されている。放電分散
器45、アドレス分散器46、及びリセット発生器47
のそれぞれの出力は、合成分配器48の入力にそれぞれ
接続されている。なお、主要信号の基本波形は図17に
示した実施の形態1と同様である。
【0129】図32は、図31に示した放電分散器45
の具体的な構成を示すブロック図である。放電記憶番地
発生器49の出力は、放電記憶器50の入力に接続され
ている。放電記憶器50の出力は、放電計数器51の入
力に接続されている。放電計数器51の出力は、放電記
憶番地発生器49及び2分周器52の入力にそれぞれ接
続されている。放電記憶番地発生器49はロジック回路
を備えており、放電記憶器50はメモリ回路又はデータ
フリップフロップ(DFF)回路によって構成されてい
る。また、放電計数器51はカウンタ回路等を備えてい
る。
【0130】図33は、放電分散器45の詳細な数値例
を示す図である。図33についての詳細は後述する。
【0131】図34は、図31に示したアドレス分散器
46の具体的な構成を示すブロック図である。アドレス
記憶番地発生器53の出力は、アドレス記憶器54の入
力に接続されている。アドレス記憶器54の出力は、ア
ドレス計数器55の入力に接続されている。アドレス計
数器55の出力は、アドレス記憶番地発生器53及び2
分周器56の入力にそれぞれ接続されている。アドレス
記憶番地発生器53はロジック回路を備えており、アド
レス記憶器54はメモリ回路又はDFF回路によって構
成されている。また、アドレス計数器55はカウンタ回
路等を備えている。
【0132】図35は、アドレス分散器46の詳細な数
値例を示す図である。図35についての詳細は後述す
る。
【0133】以下、図31に示した本実施の形態2に係
る放電分散器45の動作を、図1,17,32〜35を
参照しつつ詳細に説明する。タイミング制御器44は、
発振器6から周波数Eを、画像処理部3から垂直同期信
号Vを入力し、分周周波数E/2、図17に示すSFの
識別信号M、フレーム期間を表す信号FRM、リセット
期間を表す信号RST、アドレス期間を表す信号ADR
S、放電期間を表す信号DIS等の信号を出力する。
【0134】リセット発生器47は、タイミング制御器
44から、分周周波数E/2、信号RST、及びSFの
識別信号Mを入力する。そして、従来と同様の処理によ
って、所定の位置とパルス幅を有するリセットパルスR
STを生成して出力する。
【0135】(放電分散器)以下、放電分散器45の動
作について詳細に説明する。図32を参照して、放電記
憶番地発生器49は、タイミング制御器44から分周周
波数E/2及びSFの識別信号Mを入力し、読み出し番
地信号daを生成して出力する。放電記憶器50は、放
電記憶番地発生器49から読み出し番地信号daを入力
し、読み出し番地信号daが指定した番地に記憶されて
いる、放電回数db及び放電分周値a,bの各分散変数
を出力する。放電計数器51は、タイミング制御器44
から分周周波数E/2及び信号DISを、放電記憶器5
0から分散変数da,a,bを入力する。そして、放電
計数パルスa*U、b*Uを、放電回数dbの数だけ発
生する。この放電回数の動作が終了すると、終了信号d
cを放電記憶番地発生器49に伝達する。放電記憶番地
発生器49は、終了信号dcを受けて、次の読み出し番
地信号daを出力する。2分周器52は、タイミング制
御器44から信号DISを、放電計数器51から放電計
数パルス(a+b)*Uをそれぞれ入力し、放電パルス
Tを生成して出力する。
【0136】図33は、図26,27に示した分散概念
を念頭に、分散変数の具体的数値例を示した図である。
即ち、SFの識別信号M、SF内の放電回数の分割数、
各分割単位の放電回数、放電パルスの「L」区間の放電
分周値a、放電パルスの「H」区間の放電分周値b、の
関係を示したものである。図33に示すように、同一の
放電パルスを連続的に使用する放電回数の最大値は48
であり、従来は全放電回数の全てについて同一の放電パ
ルスが使用されていたことと比較すると、その数は大幅
に少ない。なお、各SFにおける放電回数の合計は従来
と同一となっている。また、放電回数の分割は、図33
に示した例に限るものではなく、等分割のほか、不等分
割であってもよい。さらに、2つの放電分周値a,b
は、制約条件の範囲内で任意の組み合せと任意の順序を
使用することができる。
【0137】(アドレス分散器)以下、アドレス分散器
46の動作について詳細に説明する。図34を参照し
て、アドレス記憶番地発生器53は、タイミング制御器
44から、分周周波数E/2及びSFの識別信号Mを入
力し、読み出し番地信号aaを生成して出力する。アド
レス記憶器54は、アドレス記憶番地発生器53から読
み出し番地信号aaを入力し、読み出し番地信号aaが
指定した番地に記憶されている、走査線数ab及びアド
レス分周値a,bの各分散変数を出力する。アドレス計
数器55は、タイミング制御器44から分周周波数E/
2及び信号ADRSを、アドレス記憶器54から分散変
数ab,a,bを入力する。そして、アドレス計数パル
スa*U、b*Uを、走査線数abの数だけ発生する。
この走査線数ab分の動作が終了すると、終了信号ac
をアドレス記憶番地発生器53に伝達する。アドレス記
憶番地発生器53は、終了信号acを受けて、次の読み
出し番地信号aaを出力する。2分周器56は、タイミ
ング制御器44から信号ADRSを、アドレス計数器5
5からアドレス計数パルス(a+b)*Uをそれぞれ入
力し、アドレスパルスSを生成して出力する。このよう
な一連の処理を順次に実施して、SF1〜SFMの各アド
レス期間においてアドレスパルスの分散処理を行う。
【0138】図35は、図28に示した分散概念を念頭
に、分散変数の具体的数値例を示した図である。即ち、
SFの識別信号M、SF内の走査線の分割数、各分割単
位内の走査線数、アドレスパルスの「L」区間のアドレ
ス分周値a、アドレスパルスの「H」区間のアドレス分
周値b、の関係を示したものである。従来は各SF内の
全ての走査線について同一のアドレスパルスが使用され
ていたことと比較すると、同一のアドレスパルスを連続
的に使用する走査線の数は、SF1及びSF5では1/
2、SF2及びSF6では1/3、SF3及びSF7では1
/4、SF4及びSF8では1/6になっており、アドレ
スパルスが分散されていることが分かる。なお、分割さ
れた走査線数の合計は各SFとも480である。また、
SF内の走査線の分割は、図35に示した例に限るもの
ではなく任意である。また、2つのアドレス分周値a,
bは、制約条件の範囲内で任意の組み合せと任意の順序
を採用することができる。
【0139】図31を参照して、合成分配器48は、放
電分散器45から放電パルスTを、アドレス分散器46
からアドレスパルスSを、リセット発生器47からリセ
ットパルスRSTを、タイミング制御器44からフレー
ムパルスFRMをそれぞれ入力し、データ制御信号I、
走査制御信号J、及び共通制御信号Kを生成して出力す
る。なお、各々の信号は、複数の並列信号で構成されて
いるが、本発明の主旨を適用して生成することは容易で
ある。
【0140】このように本実施の形態2に係るディスプ
レイ装置によれば、以上のような構成と動作によってス
ペクトル分散型表示駆動方法を実現することができ、こ
れにより、スイッチングノイズや放電ノイズのノイズス
ペクトルを分散することができる。従って、PDP装置
におけるEMIノイズの発生を低減することができる。
【0141】実施の形態3.本実施の形態3に係るスペ
クトル分散型表示駆動方法は、アドレスパルス及び放電
パルスの少なくともいずれか一方に、ノイズスペクトル
を低減する分散処理を施すものである。本発明の実施の
形態3に係るディスプレイ装置の構造は、図1に示した
実施の形態1と同様である。
【0142】概略を説明すると、放電期間においては、
1フレームの全ての放電回数を所定の放電回数ごとに分
割した分割単位を行列化することにより生成した放電分
割行列と、複数の放電周期を行列化することにより生成
した放電周期行列との行列演算によって、放電パルスに
分散処理を施す。また、アドレス期間においては、PD
Pの全ての走査線の本数を所定の本数ごとに分割した分
割単位を行列化することにより生成した走査線分割行列
と、複数のアドレス周期を行列化することにより生成し
たアドレス周期行列との行列演算によって、アドレスパ
ルスに分散処理を施す。
【0143】まず最初に、放電周期行列及び放電分割行
列について説明する。
【0144】(放電周期行列)図36は、直交変換の第
1例であるディスクリート・コサイン変換(DCT変
換)で使用する8次のDCT行列を示す図である。DC
T行列は、a=cos(π/16)、b=cos(2π
/16)、c=cos(3π/16)、d=cos(4
π/16)、e=cos(5π/16)、f=cos
(6π/16)、g=cos(7π/16)の7つの変
数をプラスマイナスで使用した14種類の行列要素を有
しており、これら14種類の条件を用いたアナログ的分
散処理によって、1つの状態を別の状態に演算変換する
ものである。
【0145】図37〜39は、直交変換の第2例である
アダマール変換で使用するアダマール行列を示す図であ
る。図37には2次、図38には4次、図39には8次
のアダマール行列をそれぞれ示した。アダマール行列
は、1及び−1の2種類の行列要素を有しており、これ
ら2種類の条件を用いたディジタル的分散処理によっ
て、1つの状態を別の状態に演算変換するものである。
【0146】図40は、直交変換の第3例であるハール
変換で使用する8次のハール行列を示す図である。ハー
ル行列は、図40に示すように、0、±1、±a、±b
の7種類の行列要素を有しており、これら7種類の条件
を用いたアナログ的分散処理によって、1つの状態を別
の状態に演算変換するものである。
【0147】これら各直交行列の行列要素の各々に、複
数の放電周期又はアドレス周期を適宜に選択して採用す
ることにより、直交変換型の放電周期行列又はアドレス
周期行列を得ることができる。
【0148】他の直交変換としては、カルーネン・レー
ベ変換、離散フーリエ変換、離散サイン変換、ハートレ
ー変換、スラント変換等が知られており、必要に応じて
適宜採用することができる。
【0149】この直交変換は、図36〜図40に示す各
行列の第1行目の基底ベクトルに電力が集中し、この基
底ベクトルの電力を低減する特徴があり、画像情報のデ
ータ圧縮に利用されている。本実施の形態3は、直交変
換に使用される直交行列をノイズスペクトルの分散処理
に適用するものである。なお、各行列の正規化係数は省
略してあるが、必要ならば使用してもよい。一般に、正
規化係数は1以下であり、行列要素の変化範囲を狭くす
ることができる。このため、正規化係数を使用すること
により、後述する修正行列を容易に生成することができ
る。
【0150】図41〜図43は、0〜15の16種類の
数値で多階調画像を再現するディザ行列の代表例を示す
図である。図41に示すディザ行列はBayer型、図
42に示すディザ行列は網点型、図43に示すディザ行
列は渦巻型とそれぞれ呼ばれている。
【0151】図44は、4次のディザ行列を拡張使用し
た8次のディザ行列の一例を示す図である。複数の放電
周期又はアドレス周期を各々の数値に対応して採用すれ
ば、ディザ型の放電周期行列又はアドレス周期行列を得
ることができる。
【0152】図45は、m系列符号を使用した擬似雑音
符号(PN符号)の状態変化例を示す図である。4個の
遅延器を用いて、最長の符号長が15のPN符号を発生
している。実際には、例えばD4の出力系列10001
0011010111のパターンの変化を、採用する放
電周期又はアドレス周期の変化に対応させて使用する。
図46は、D4の出力系列1000100110101
11を巡回使用した8次のPN符号行列の一例を示す図
である。1及び0の2つの状態に対応した放電周期又は
アドレス周期を採用すれば、PN符号型の放電周期行列
又はアドレス周期行列を得ることができる。
【0153】図47は、0〜9の10種類の数値を、同
一数値が連続しないように配列した乱数行列の一例を示
す図である。複数の放電周期又はアドレス周期を各数値
に対応して採用すれば、乱数型の放電周期行列又はアド
レス周期行列を得ることができる。
【0154】上述したごとく、現状のPDP装置におけ
る放電周期Tは7μs≦T≦8μsである。従って、基
準時間U=50nsの公倍数を用いると、7.00、
7.05、7.10、……、7.90、7.95、8.
00μsの21種類の放電周期を利用することができ
る。
【0155】図36に示したDCT行列において、例え
ば、「−a」=7.00、「−b」=7.05、「−
c」=7.10、「−d」=7.15、「−e」=7.
20、「−f」=7.25、「−g」=7.30、
「g」=7.50、「f」=7.55、「e」=7.6
0、「d」=7.65、「c」=7.70、「b」=
7.75、「a」=7.80とする。これにより、放電
周期Tを(7.40±0.4)μsの範囲に分散するこ
とができる。周波数表現では、周波数=1/周期の関係
から、128kHz≦基本周波数≦143kHzの範囲
に分散することができる。
【0156】同様に、図37〜図39に示したアダマー
ル行列においては、例えば、「1」=8.00、「−
1」=7.00とすることにより、放電周期Tを2種類
に分散することができる。
【0157】同様に、図40に示したハール行列におい
ては、例えば、「b」=8.00、「a」=7.80、
「1」=7.70、「0」=7.50、「−1」=7.
30、「−a」=7.20、「−b」=7.00とする
ことにより、放電周期Tを7種類に分散することができ
る。
【0158】同様に、図44に示したディザ行列におい
ては、例えば、「0」=7.00、「1」=7.05、
「2」=7.10、「3」=7.15、…、「14」=
7.70、「15」=7.75とすることにより、放電
周期Tを16種類に分散することができる。
【0159】同様に、図46に示したPN符号行列にお
いては、例えば、「1」=7.00、「0」=8.00
とすることにより、放電周期Tを2種類に分散すること
ができる。
【0160】同様に、図47に示した乱数行列において
は、例えば、「0」=7.00、「1」=7.10、
「2」=7.20、「3」=7.30、「4」=7.4
0、「5」=7.50、「6」=7.60、「7」=
7.70、「8」=7.80、「9」=7.90とする
ことにより、放電周期Tを10種類に分散することがで
きる。
【0161】(放電分割行列)次に、放電分割行列につ
いて説明する。各SF内の放電回数が、(X1、X2、X
3、X4、X5、X6、X7、X8)=(3、6、12、2
4、48、96、192、384)である場合、1フレ
ーム内の放電回数の合計は、X1+X2+X3+…+X8
3+6+12+…+384=765となり、765≒6
4×12(=768)の関係がある。つまり、放電回数
12回分を1放電分割単位として、1フレーム内の全放
電回数を64個の放電分割単位に分割すれば、8次の放
電分割行列を得ることができる。
【0162】図48は、8次の放電分割行列の一例を示
す図である。図48に示すように、放電分割行列の第1
行目は、X1と、X2と、X3と、X4を2分割したX41
びX42と、X5を4分割したX51〜X54とによって形成
される。また、第2行目は、X6を8分割したX61〜X
68によって形成される。また、第3行目は、X7を16
分割したX71〜X7GのうちのX71〜X78によって形成さ
れる。また、第4行目は、X7を16分割したX71〜X
7GのうちのX79〜X7Gによって形成される。また、第5
行目は、X8を32分割したX81〜X8YのうちのX81
88によって形成される。また、第6行目は、X8を3
2分割したX81〜X8YのうちのX89〜X8Gによって形成
される。また、第7行目は、X8を32分割したX81
8YのうちのX8H〜X8Pによって形成される。また、第
8行目は、X8を32分割したX81〜X8YのうちのX8Q
〜X8Yによって形成される。
【0163】以上述べた放電分割行列及び放電周期行列
を対応させて使用することにより、放電期間における分
散処理を実現することができる。例えば、図36に示し
たDCT行列と図48に示した放電分割行列とを対応さ
せて使用する場合は、放電分割単位X61がDCT行列の
行列要素「a」に対応し、上記の例では「a」=7.8
0であるため、SF6の放電分割単位X61内の12回の
放電に際しては、放電周期T=7.80μsが採用され
ることになる。
【0164】なお、各放電周期行列及び放電分割行列
は、図36〜図48においてそれぞれ2次元的に示され
ているが、放電動作は実際には1次元的な動作である。
従って、図48に示した放電分割行列において、まず、
第1行目の最左欄の放電分割単位X1,X2から最右欄の
放電分割単位X54の順に放電動作が行われ、次に、第2
行目の最左欄の放電分割単位X61から最右欄の放電分割
単位X68の順に放電動作が行われ、以降の各行について
も同様に、各行の最左欄の放電分割単位から最右欄の放
電分割単位の順に放電動作が行われることになる。
【0165】また、以上では8次の直交行列を例にとり
説明したが、これに限るものではなく、他の2次、4
次、12次、16次等の直交行列を任意に採用すること
ができる。
【0166】次に、走査線分割行列及びアドレス周期行
列について説明する。
【0167】(走査線分割行列)図49は、8次の走査
線分割行列の一例を示す図である。各行は、各SFに対
応する。具体的には、第1行〜第8行の順に、SF1
SF8にそれぞれ対応する。また、各列は、PDPの走
査線数Nを8分割した走査線分割単位に対応する。N=
480である場合は、各走査線分割単位の走査線数は6
0になる。このようにして、N11〜N88の64個の走査
線分割単位に分割された8次の走査線分割行列を得るこ
とができる。
【0168】(アドレス周期行列)アドレス周期行列と
しては、放電周期行列と同様に、図36に示したDCT
行列、図39に示した8次のアダマール行列、図40に
示したハール行列、図44に示した8次のディザ行列、
図46に示したPN符号行列、図47に示した乱数行列
等の任意の直交行列を使用することができる。
【0169】但し、上述したごとく、現状のPDP装置
においては、アドレス周期Sは2μs≦S≦2.5μs
であり、基準時間U=50μsを使用した場合は、2.
00、2.05、2.10、2.15、2.20、2.
25、2.30、2.35、2.40、2.45、2.
50μsの11種類のみのアドレス周期Sを使用するこ
とができる。従って、アダマール行列、ハール行列、P
N符号行列、及び乱数行列については、各行列の行列要
素の種類が11種類以内であるため、各行列要素に複数
のアドレス周期Sをそのまま採用することができるが、
DCT行列及びディザ行列については、行列要素の種類
がそれぞれ14種類及び16種類であり、11種類より
も多いため、行列要素の種類を11種類以下に削減する
必要がある。このように、とり得るアドレス周期の種類
に応じて行列要素の種類を削減した直交行列を、「修正
行列」と呼ぶことができる。
【0170】図50は、修正DCT行列の一例を示す図
である。図36と比較すると分かるように、DCT行列
の行列要素「a」,「−a」,「c」,「−c」を、そ
れぞれ行列要素「b」,「−b」,「d」,「−d」に
統合した。これにより行列要素の種類を14種類から1
0種類に削減することができる。また、図44に示した
ディザ行列の行列要素を削減するためには、例えば、行
列要素「0」〜「10」はそのままで、行列要素「1
1」〜「15」については、各行列要素の値から「5」
を減算して行列要素「6」〜「10」に置換する。これ
により、行列要素の種類を16種類から11種類に削減
することができる。このようにして得られた修正DCT
行列及び修正ディザ行列は、「修正アドレス周期行列」
と呼ぶことができる。
【0171】走査線分割行列と、アドレス周期行列及び
修正アドレス周期行列のいずれか一方とを対応させて使
用することにより、アドレス期間における分散処理を実
現することができる。
【0172】ところで、放電周期T及びアドレス周期S
は、放電分周値t、アドレス分周値s、及び基準時間U
を用いて、T=t*U、S=s*Uとそれぞれ表現する
ことができ、140≦t≦160、40≦s≦50であ
った。つまり、放電周期T及びアドレス周期Sを変更す
るということは、140≦t≦160、40≦s≦50
の範囲内で放電分周値t及びアドレス分周値sをそれぞ
れ変更するということと等価な処理であるといえる。実
際には、デューティが約50%の放電パルス及びアドレ
スパルスを使用しており、放電分周値t=t1+t2、ア
ドレス分周値s=s1+s2に分解した分解分周値を使用
する。即ち、放電周期Tは、放電分周値tと分解分周値
1、t2とで表現でき、アドレス周期Sは、アドレス分
周値sと分解分周値s1、s2とで表現できる。なお、分
解分周値t1及びs1は、各パルスの前半の「L」期間を
決定し、分解分周値t2及びs2は、各パルスの後半の
「H」期間を決定する。
【0173】以下、放電期間及びアドレス期間における
分散処理の具体的な実施例を、それぞれ詳細に説明す
る。
【0174】本実施の形態3に係る分散制御部5の具体
的な構成は、図31に示した実施の形態2と同様であ
り、その主要信号の波形は図17に示した実施の形態1
と同様である。
【0175】図51は、図31に示した本実施の形態3
に係る放電分散器45の具体的な構成を示すブロック図
である。放電番地発生器57の出力は、放電記憶器58
の入力に接続されている。放電記憶器58の出力は、放
電計数器59の入力に接続されている。放電計数器59
の出力は、放電番地発生器57及び2分周器60の入力
にそれぞれ接続されている。放電番地発生器57はロジ
ック回路を備えており、放電記憶器58はメモリ回路又
はDFF回路によって構成されている。また、放電計数
器59はカウンタ回路等を備えている。
【0176】図52は、SFの識別信号Mと、放電番地
と、図48に示した放電分割行列の行列要素との関係を
示す図である。なお、放電番地は放電番地発生器57か
ら出力される。
【0177】図53は、放電データの構造を示す図であ
る。SF内の分割数xが5ビット(最大32分割)、分
割単位内の放電回数X/xが4ビット(最大12回)、
分解分周値t1が7ビット(最大80)、分周値tが8
ビット(最大160)の合計24ビットである。かかる
放電データの総数は65通りであり、図51に示した放
電記憶器58から出力される。
【0178】図54は、図51に示した放電計数器59
の具体的な構成を示すブロック図である。tカウンタ6
1の出力は、X/xカウンタ62の入力及びAND回路
64の一方の入力にそれぞれ接続されている。X/xカ
ウンタ62の出力は、xカウンタ63の入力及びAND
回路65の一方の入力にそれぞれ接続されている。xカ
ウンタ63の出力は、放電有効器66の入力に接続され
ている。放電有効器66の出力は、AND回路64,6
5の他方の入力にそれぞれ接続されている。
【0179】図55は、図31に示した本実施の形態3
に係るアドレス分散器46の具体的な構成を示すブロッ
ク図である。アドレス番地発生器67の出力は、アドレ
ス記憶器68の入力に接続されている。アドレス記憶器
68の出力は、アドレス計数器69の入力に接続されて
いる。アドレス計数器69の出力は、アドレス番地発生
器67及び2分周器70の入力にそれぞれ接続されてい
る。アドレス番地発生器67はロジック回路を備えてお
り、アドレス記憶器68はメモリ回路又はDFF回路に
よって構成されている。また、アドレス計数器69はカ
ウンタ回路等を備えている。
【0180】図56は、SFの識別信号Mと、アドレス
番地と、図49に示した走査線分割行列の行列要素との
関係を示す図である。なお、アドレス番地はアドレス番
地発生器67から出力される。
【0181】図57は、アドレスデータの構造を示す図
である。走査線Nの分割数nが3ビット(8分割)、分
割単位内の走査線数N/nが6ビット(60本)、分解
分周値s1が5ビット(最大25)、分周値sが6ビッ
ト(最大50)の合計20ビットである。かかるアドレ
スデータは、図55に示したアドレス記憶器68から出
力される。
【0182】図58は、図55に示したアドレス計数器
69の具体的な構成を示すブロック図である。sカウン
タ71の出力は、N/nカウンタ72の入力及びAND
回路74の一方の入力にそれぞれ接続されている。N/
nカウンタ72の出力は、nカウンタ73の入力及びA
ND回路75の一方の入力にそれぞれ接続されている。
nカウンタ73の出力は、アドレス有効器76の入力に
接続されている。アドレス有効器76の出力は、AND
回路74,75の他方の入力にそれぞれ接続されてい
る。
【0183】以下、図1に示した本実施の形態3に係る
分散制御部5の動作を詳細に説明する。図31を参照し
て、タイミング制御器44は、発振器6から周波数E
を、画像処理部3から垂直同期信号Vを入力し、分周周
波数E/2、図17に示すSFの識別信号M、フレーム
期間を表す信号FRM、リセット期間を表す信号RS
T、アドレス期間を表す信号ADRS、放電期間を表す
信号DIS等の信号を出力する。
【0184】(放電分散器)まず、図31に示した本実
施の形態3に係る放電分散器45の動作を、図51〜図
54を参照しつつ詳細に説明する。
【0185】図51を参照して、放電番地発生器57
は、タイミング制御器44から、分周周波数E/2及び
SFの識別信号Mを入力し、読み出し番地信号aを生成
して出力する。放電記憶器58は、放電番地発生器57
から読み出し番地信号aを入力し、読み出し番地信号a
が指定した番地に記憶されている放電データx,X/
x,t1,tを出力する。放電計数器59は、タイミン
グ制御器44から分周周波数E/2及び信号DISを、
放電記憶器58から放電データx,X/x,t1,tを
それぞれ入力する。
【0186】以下、放電計数器59の具体的な動作につ
いて説明する。図54を参照して、tカウンタ61は、
タイミング制御器44から分周周波数E/2及び信号D
ISを、放電記憶器58から分解分周値t1及び分周値
tをそれぞれ入力する。そして、tカウンタ61は、ゼ
ロからt−1までのt分周を行い、t1−1及びt−1
のそれぞれの位置を示す合成パルスt1+t及び分周パ
ルスtを出力する。
【0187】X/xカウンタ62は、タイミング制御器
44から分周周波数E/2及び信号DISを、放電記憶
器58から分割単位内の放電回数X/xを、tカウンタ
61から分周パルスtをそれぞれ入力し、分割更新信号
bを生成して出力する。
【0188】xカウンタ63は、タイミング制御器44
から分周周波数E/2及び信号DISを、放電記憶器5
8からSF内の分割数xを、X/xカウンタ62から分
割更新信号bをそれぞれ入力し、SF内の放電動作の終
了信号cを生成して出力する。
【0189】放電有効器66は、タイミング制御器44
から信号DISを、xカウンタ63から終了信号cをそ
れぞれ入力し、放電期間の有効信号dを生成して出力す
る。
【0190】AND回路64は、tカウンタ61から合
成パルスt1+tを、放電有効器66から有効信号dを
それぞれ入力し、放電有効期間(即ち有効信号dが
「H」の場合)においてのみ合成パルスt1+tを出力
する。
【0191】AND回路65は、X/xカウンタ62か
ら分割更新信号bを、放電有効器66から有効信号dを
それぞれ入力し、放電有効期間においてのみ分割更新信
号bを出力する。
【0192】図51を参照して、放電番地発生器57
は、放電計数器59から分割更新信号bを入力した場合
は、次の読み出し番地信号aを生成して出力する。2分
周器60は、放電計数器59から合成パルスt1+tを
入力し、t1*Uが「L」期間で、(t−t1)*Uが
「H」期間の放電パルスTを生成して出力する。
【0193】(アドレス分散器)次に、図31に示した
本実施の形態3に係るアドレス分散器46の動作を、図
55〜図58を参照しつつ詳細に説明する。
【0194】図55を参照して、アドレス番地発生器6
7は、タイミング制御器44から、分周周波数E/2、
SFの識別信号M、及び信号ADRSを入力し、読み出
し番地信号dを生成して出力する。読み出し番地信号d
は、上位3ビットにSFの識別信号Mを、下位3ビット
に後述するアドレス更新信号eの計数値を使用した6ビ
ットであり、64個の分割単位を識別することができ
る。アドレス記憶器68は、アドレス番地発生器67か
ら読み出し番地信号dを入力し、読み出し番地信号dが
指定した番地に記憶されているアドレスデータn,N/
n,s1,sを出力する。アドレス計数器69は、タイ
ミング制御器44から分周周波数E/2及び信号ADR
Sを、放電記憶器58からアドレスデータn,N/n,
1,sをそれぞれ入力する。
【0195】以下、アドレス計数器69の具体的な動作
について説明する。図58を参照して、sカウンタ71
は、タイミング制御器44から分周周波数E/2及び信
号ADRSを、アドレス記憶器68から分解分周値s1
及び分周値sをそれぞれ入力する。そして、sカウンタ
71は、ゼロからs−1までのs分周を行い、s1−1
及びs−1のそれぞれの位置を示す合成パルスs1+s
及び分周パルスsを出力する。
【0196】N/nカウンタ72は、タイミング制御器
44から分周周波数E/2及び信号ADRSを、アドレ
ス記憶器68から分割単位内の走査線数N/nを、sカ
ウンタ71から分周パルスsをそれぞれ入力し、アドレ
ス更新信号eを生成して出力する。
【0197】nカウンタ73は、タイミング制御器44
から分周周波数E/2及び信号ADRSを、アドレス記
憶器68からNの分割数nを、N/nカウンタ72から
アドレス更新信号eをそれぞれ入力し、アドレス動作の
終了信号fを生成して出力する。
【0198】アドレス有効器76は、タイミング制御器
44から信号ADRSを、nカウンタ73から終了信号
fをそれぞれ入力し、アドレス期間の有効信号gを生成
して出力する。
【0199】AND回路74は、sカウンタ71から合
成パルスs1+sを、アドレス有効器76から有効信号
gをそれぞれ入力し、アドレス有効期間(即ち有効信号
gが「H」の場合)においてのみ合成パルスs1+sを
出力する。
【0200】AND回路75は、N/nカウンタ72か
らアドレス更新信号eを、アドレス有効器76から有効
信号gをそれぞれ入力し、アドレス有効期間においての
みアドレス更新信号eを出力する。
【0201】図55を参照して、アドレス番地発生器6
7は、アドレス計数器69からアドレス更新信号eを入
力した場合は、次の読み出し番地信号dを生成して出力
する。2分周器70は、アドレス計数器69から合成パ
ルスs1+sを入力し、s1*Uが「L」期間で、(s−
1)*Uが「H」期間のアドレスパルスSを生成して
出力する。
【0202】なお、図31に示したリセット発生器47
及び合成分配器48の構成及び動作は、上記実施の形態
1と同様である。
【0203】また、各種の行列としては8行×8列の8
次の正方行列を例にとり説明したが、他の任意次数の行
列を採用することもできる。
【0204】さらに、放電周期行列及びアドレス周期行
列の全ての基底ベクトルを使用する必要はない。かかる
観点から、例えば、図36に示したDCT行列あるいは
図39に示したアダマール行列のそれぞれの第1行の行
列要素はいずれも同一であり、放電パルスやアドレスパ
ルスの分散には好ましくないことから、これら第1行の
基底ベクトルを除外してもよい。この場合は、行列要素
が変化している第2行目以降の基底ベクトルを複数回使
用した放電周期行列あるいはアドレス周期行列を用いて
分散処理を行う。
【0205】さらにまた、複数の異なる行列を複合した
複合行列、複数のディザ行列を複合した複合ディザ行列
等、任意に修正した修正行列を用いて分散処理を行うこ
とも可能である。
【0206】このように本実施の形態3に係るディスプ
レイ装置によれば、以上のような構成と動作によってス
ペクトル分散型表示駆動方法を実現することができ、こ
れにより、アドレス期間及び放電期間において発生する
スイッチングノイズや放電ノイズのノイズスペクトルを
分散することができる。
【0207】また、アドレスパルス及び放電パルスを変
化させるにあたり、画像処理に汎用的に使用されている
既知の直交行列の行列要素の変化のパターンを参照する
ため、分散アルゴリズムを明確にした組織的分散処理を
実現でき、回路設計や分散効果の判定等に有用である。
【0208】実施の形態4.本実施の形態4に係るスペ
クトル分散型表示駆動方法は、リセット期間、アドレス
期間、及び放電期間の少なくとも一つの期間において、
クロック信号の計数動作の停止処理又はこれと等価なク
ロック信号の間引き処理を実施することにより、表示動
作の分散処理を実現するものである。本実施の形態4に
係るディスプレイ装置の構造は、図1に示した実施の形
態1と同様である。
【0209】図59は、図1に示した本実施の形態4に
係る分散制御部5の具体的な構成を示すブロック図であ
る。分周器77の出力は、リセット計数分散器78の入
力、アドレス計数分散器79の入力、放電計数分散器8
0の入力、及びSF計数器81の入力にそれぞれ接続さ
れている。リセット計数分散器78の出力、アドレス計
数分散器79の出力、及び放電計数分散器80の出力
は、合成分配器82の入力にそれぞれ接続されている。
SF計数器81の出力は、リセット計数分散器78の入
力、アドレス計数分散器79の入力、及び放電計数分散
器80の入力にそれぞれ接続されている。リセット計数
分散器78の出力はアドレス計数分散器79の入力に、
アドレス計数分散器79の出力は放電計数分散器80の
入力に、放電計数分散器80の出力はSF計数器81の
入力にそれぞれ接続されている。
【0210】SF計数器81は、画像処理部3から垂直
同期信号Vを、放電計数分散器80から放電期間の識別
信号DISを、分周器77から分周周波数E/2をそれ
ぞれ入力し、SFの識別信号M及びSFの開始信号MS
をそれぞれ出力する。SFの識別信号M及びSFの開始
信号MSは、放電期間の識別信号DISの立ち下がりエ
ッジが入力される度に分周周波数E/2をインクリメン
ト計数することにより生成され、垂直同期信号Vが入力
される度にゼロに初期化される。合成分配器82は、リ
セット計数分散器78からリセット期間の各種パルスR
Pを、アドレス計数分散器79からアドレス期間の各種
パルスAPを、放電計数分散器80から放電期間の各種
パルスDSPをそれぞれ入力し、データ制御信号I、走
査制御信号J、共通制御信号Kを生成して出力する。図
59に示したその他の構成要素については以下に詳述す
る。
【0211】図60は、クロック信号の計数動作の停止
処理を説明するための図である。(A)はクロック信号
の計数動作の開始信号を、(B)はクロック信号を、
(C)〜(F)はクロック信号の計数動作の停止信号
を、(G)は出力パルスを示している。計数動作の開始
信号が「L」の期間内においてクロック信号が立ち上が
ると、出力パルスが立ち上がるとともに、クロック信号
の計数動作が開始される。出力パルスは、クロック信号
が12個計数された時点で「L」になるように設定され
ている。従って、クロック信号の計数動作が停止されな
い場合は、(G)の“0”の時点で立ち下がる出力パル
スが得られる。(C)の停止信号は、クロック信号1個
分だけ計数動作を停止する信号である。従って、この場
合は、(G)の“1”の時点で立ち下がる出力パルスが
得られる。同様に、(D)の停止信号はクロック信号2
個分、(E)の停止信号はクロック信号3個分、(F)
の停止信号はクロック信号4個分だけ計数動作をそれぞ
れ停止する信号である。従って、(D)の場合は(G)
の“2”の時点で、(E)の場合は(G)の“3”の時
点で、(F)の場合は(G)の“4”の時点でそれぞれ
立ち下がる出力パルスが得られる。即ち、クロック信号
の計数動作の停止期間を調整することにより、出力パル
スのパルス幅や周期を分散することができる。これが、
本実施の形態4の主旨である。なお、クロック信号の計
数動作の停止処理は、停止期間に対応した数のクロック
信号を間引く間引き処理と等価である。
【0212】図61は、図59に示したリセット計数分
散器78の具体的な構成を示すブロック図である。AN
D回路86の出力は、リセット計数器83の入力及びリ
セット停止器85の入力にそれぞれ接続されている。リ
セット停止器85の出力は、リセット計数器83の入力
に接続されている。リセット計数器83の出力は、リセ
ット生成器84の入力に接続されている。AND86は
2つの入力信号を合成して出力する合成器であり、リセ
ット生成器84は各種のリセットパルスRSTを生成し
て出力する。
【0213】図62は、図59に示したアドレス計数分
散器79の具体的な構成を示すブロック図である。アド
レス停止器89の出力は、アドレス計数器87の入力に
接続されている。アドレス計数器87の出力は、アドレ
ス生成器88の入力、アドレス停止器89の入力、及び
N計数器90の入力にそれぞれ接続されている。N計数
器90の出力は、アドレス生成器88の入力に接続され
ている。N計数器90は走査線数Nを計数し、アドレス
生成器88は各種のアドレスパルスADRを生成して出
力する。
【0214】図63は、図59に示した放電計数分散器
80の具体的な構成を示すブロック図である。放電停止
器93の出力は、放電計数器91の入力に接続されてい
る。放電計数器91の出力は、放電生成器92の入力、
放電停止器93の入力、及びXM計数器94の入力にそ
れぞれ接続されている。XM計数器94の出力は、放電
生成器92の入力に接続されている。XM計数器94は
放電回数X1〜XMを計数し、放電生成器92は各種の放
電パルスDISを生成して出力する。なお、ここではM
=8として説明する。
【0215】以下、図59に示した回路の動作を、図1
及び図60〜図63を参照しつつ詳細に説明する。分周
器77は、発振器6から周波数Eを入力し、これを2分
周して分周周波数E/2を出力する。なお、この分周周
波数E/2が、図60(B)に示したクロック信号に対
応する。
【0216】(リセットパルスの分散処理)リセット期
間においては、M*(w+y1)*Uに分散処理を施
す。ここで、M*(w+y1)=(w+y11)+(w+
12)+…+(w+y18)のように分解できる。この式
において、wは固定値であり分散処理に利用できない
が、y11〜y18は停止信号として分散処理に利用するこ
とができる。
【0217】図59,61を参照して、AND回路86
は画像処理部3から垂直同期信号Vを、SF計数器81
からSFの開始信号MSをそれぞれ入力し、これらを合
成した合成信号VMを出力する。リセット停止器85
は、AND回路86から合成信号VMを、分周器77か
ら分周周波数E/2をそれぞれ入力し、y11〜y18の数
値が異なる停止信号STP1を出力する。例えば、図4
1に示した4次のディザ行列の一部を使用して、
(y11、y12、y13、y14、y15、y16、y17、y18
=(0、8、2、10、12、4、14、6)とする。
この場合は、平均的に7クロック信号の停止信号STP
1を使用した分散処理になる。なお、停止信号STP1
しては、表示動作に影響しない範囲で任意の数値を採用
できる。
【0218】リセット計数器83は、分周器77から分
周周波数E/2を、AND回路86から合成信号VM
を、リセット停止器85から停止信号STP1をそれぞ
れ入力する。リセット計数器83は、各SFのリセット
期間に対応したw+y11、w+y12、…、w+y18の計
数処理を実施し、リセット計数信号RQを出力する。こ
こで、固定値wは、w=200μs÷50ns=400
0である。従って、分散計数値は、(4000、400
8、4002、4010、4012、4004、401
4、4006)となる。
【0219】リセット生成器84は、リセット計数器8
3からリセット計数信号RQを入力し、各種のパルスR
Pやリセット期間の識別信号RSTを生成して出力す
る。
【0220】(アドレスパルスの分散処理)アドレス期
間においては、M*N*(s+y2)*Uに分散処理を
施す。上述したごとく、現状のPDP装置におけるアド
レス周期は2μs≦(s+y2)*U≦2.5μsであ
り、基準時間がU=50nsの場合、40≦s+y2
50となる。従って、s=40、0≦y2≦10の範囲
で分散処理が可能である。
【0221】図62を参照して、アドレス停止器89
は、リセット計数分散器78から識別信号RSTを、分
周器77から分周周波数E/2を、アドレス計数器87
からアドレス周期識別信号SPをそれぞれ入力し、アド
レス周期識別信号SPが入力される度に、停止信号ST
2を出力する。この停止信号STP2は、例えば図38
に示した4次のアダマール行列の行列要素の変化(1、
1、1、1、1、−1、1、−1、1、1、−1、−
1、1、−1、−1、1)に対応させ、「1」のときy
2=0を、「−1」のときy2=10をそれぞれ出力す
る。
【0222】アドレス計数器87は、分周器77から分
周周波数E/2を、リセット計数分散器78から識別信
号RSTを、アドレス停止器89から停止信号STP2
をそれぞれ入力し、s+y2の計数処理を実施して、ア
ドレス計数信号AQとアドレス周期識別信号SPとを出
力する。
【0223】N計数器90は、アドレス計数器87から
アドレス周期識別信号SPを入力し、各SFの走査線N
を計数してアドレス終了信号AEを出力する。アドレス
生成器88は、アドレス計数器87からアドレス計数信
号AQを、N計数器90からアドレス終了信号AEをそ
れぞれ入力し、各種のアドレスパルスAPとアドレス期
間の識別信号ADRを生成して出力する。
【0224】(放電パルスの分散処理)放電期間におい
ては、(X1+X2+…+XM)*(t+y3)*Uに分散
処理を施す。上述したごとく、現状のPDP装置におけ
る放電周期は、7μs≦(t+y3)*U≦8μsであ
り、基準時間がU=50nsの場合、140≦t+y3
≦160となる。従って、t=140、0≦y3≦20
の範囲で分散処理が可能である。
【0225】図63を参照して、放電停止器93は、ア
ドレス計数分散器79から識別信号ADRを、分周器7
7から分周周波数E/2を、放電計数器91から放電周
期識別信号DPをそれぞれ入力し、放電周期識別信号D
Pが入力される度に、停止信号STP3を出力する。こ
の停止信号STP3は、例えば、図41に示した4次の
ディザ行列の行列要素の変化に対応させて、(y30、y
31、y32、y33、y34、y35、y36、y37、y38
39、y3A、y3B、y3C、y3D、y3E、y3F)=(0、
8、2、10、12、4、14、6、3、11、1、
9、15、7、13、5)とする。
【0226】放電計数器91は、分周器77から分周周
波数E/2を、アドレス計数分散器79から識別信号A
DRを、放電停止器93から停止信号STP3をそれぞ
れ入力し、t+y3の計数処理を実施して、放電計数信
号DQと放電周期識別信号DPとを出力する。
【0227】XM計数器94は、放電計数器91から放
電周期識別信号DPを、SF計数器81からSFの識別
信号Mをそれぞれ入力し、各SFの放電回数X1、X2
…、X8に対応した計数を行い、放電終了信号DEを出
力する。この放電終了信号DEは、必要に応じて、放電
計数器91及び放電生成器92に供給する。
【0228】放電生成器92は、放電計数器91から放
電計数出力DQを、XM計数器94から放電終了信号D
Eをそれぞれ入力し、複数の放電パルスDSPや放電期
間の識別信号DISを生成して出力する。
【0229】なお、以上説明した計数動作の停止処理又
は間引き処理は、1フレームや1SFで完結する必要は
なく、複数のフレームや複数のSFで完結するような分
散数値群を採用してもよい。
【0230】このように本実施の形態4に係るディスプ
レイ装置によれば、計数動作の停止処理又はクロック信
号の間引き処理によってスペクトル分散型表示駆動方法
を実現することができ、これにより、リセット期間、ア
ドレス期間、及び放電期間において発生するスイッチン
グノイズや放電ノイズのノイズスペクトルを分散するこ
とができる。
【0231】実施の形態5.図64は、本発明の実施の
形態5に係るディスプレイ装置の構成を概略的に示すブ
ロック図である。分散発振器95は、1つの連続クロッ
ク信号又は複数の異なるクロック信号を時分割多重した
複合クロック信号を、分散クロック信号Eとして出力す
る。その他の構成は図1に示した実施の形態1と同様で
ある。
【0232】図65は、分散発振器95の具体的な構成
を示すブロック図である。多重発生器97は、画像処理
部3から垂直同期信号Vを入力し、垂直同期信号Vが入
力されるごとに多重信号MPXを出力する。E1発振器
961、E2発振器962、及びE3発振器963は、周波
数がそれぞれE1、E2、及びE3の3種類のクロック信
号E1〜E3を出力する。このように本実施の形態5にお
いては、クロック信号をその周波数を以て表す。例え
ば、周波数E1=40MHz、周波数E2=39MHz、
周波数E3=38MHzである。
【0233】クロック選択器98は、多重発生器97か
ら多重信号MPXを、E1発振器961からクロック信号
1を、E2発振器962からクロック信号E2を、E3
振器963からクロック信号E3をそれぞれ入力し、多重
信号MPXに基づいて複数のクロック信号E1〜E3の中
から1つのクロック信号をフレームごとに選択し、フレ
ームごとに選択されたクロック信号E1〜E3を連続的に
複合して、分散クロック信号Eとして出力する。
【0234】図66は、分散クロック信号Eの一例を示
す図である。Vは垂直同期信号を、MPXは多重信号
を、Eは時分割多重した複合クロック信号をそれぞれ示
している。図66に示すように、複合クロック信号E
は、クロック信号E1〜E3がフレームごとに繰り返され
たものである。
【0235】このように本実施の形態5に係るディスプ
レイ装置及び表示駆動方法によれば、複合クロック信号
を構成するクロック信号の各周波数に応じた複数のノイ
ズスペクトルを発生させ、これにより、ノイズスペクト
ルを分散することができる。例えば、図66に示した例
では、複合クロック信号Eはクロック信号E1〜E3を1
/3づつ多重しており、単一周波数のクロック信号を使
用する場合と比較すると、ノイズスペクトルを1/3に
低減することができる。
【0236】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、リセットパルス分散手段がサブフィールドごとに
異なるリセットパルスを出力し、放電パルス分散手段が
均一でない放電パルス列を構成する複数の放電パルス、
例えばパルス幅及び周期のうち少なくともいずれか一方
を互いに異ならせる複数の放電パルスを出力し、アドレ
スパルス分散手段が均一でないアドレスパルス列を構成
する複数のアドレスパルス、例えばパルス幅及び周期の
うち少なくともいずれか一方を互いに異ならせる複数の
アドレスパルスを出力し、フレーム分散手段がフレーム
ごとに異なる分散垂直同期信号を出力するため、ディス
プレイ装置が発生するスイッチングノイズや放電ノイズ
のノイズスペクトルを分散することができる。
【0237】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、第1の選択手段が、複数の第1の計数基準値
の中から一の第1の計数基準値をサブフィールドごとに
選択して出力することにより、サブフィールドごとに異
なるリセットパルスを適切に得ることができる。
【0238】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、第1の計数停止手段が、第1の計数手段によ
る基準クロックの計数動作をサブフィールドことに異な
る期間だけ停止させることにより、サブフィールドごと
に異なるリセットパルスを適切に得ることができる。
【0239】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、第2の選択手段が、複数の第2の計数基準値
の中から一の第2の計数基準値を所定単位ごとに選択し
て出力することにより、均一でない放電パルスを構成す
る複数の放電パルスを適切に得ることができる。
【0240】また、この発明のうち請求項5に係るもの
によれば、連続する所定単位ごとに選択される第2の計
数基準値の変化が、既知の直交行列の行列要素のパター
ンの変化に対応するため、分散アルゴリズムを明確にし
た組織的分散処理を実現でき、回路設計や分散効果の判
定等に有用である。
【0241】また、この発明のうち請求項6に係るもの
によれば、第2の計数停止手段が、第2の計数手段によ
る基準クロックの計数動作を所定単位ごとに異なる期間
だけ停止させることにより、均一でない放電パルス列を
構成する複数の放電パルスを適切に得ることができる。
【0242】また、この発明のうち請求項7に係るもの
によれば、連続する所定単位ごとに基準クロックの計数
が停止される期間の変化が、既知の直交行列の行列要素
のパターンの変化に対応するため、分散アルゴリズムを
明確にした組織的分散処理を実現でき、回路設計や分散
効果の判定等に有用である。
【0243】また、この発明のうち請求項8に係るもの
によれば、各放電パルスごとに分散処理を施すことによ
り、ディスプレイ装置が発生する放電ノイズのノイズス
ペクトルを分散することができる。
【0244】また、この発明のうち請求項9に係るもの
によれば、各サブフィールドごとに放電パルスの分散処
理を施すことにより、ディスプレイ装置が発生する放電
ノイズのノイズスペクトルを分散することができる。
【0245】また、この発明のうち請求項10に係るも
のによれば、各分割単位ごとに放電パルスの分散処理を
施すことにより、ディスプレイ装置が発生する放電ノイ
ズのノイズスペクトルを分散することができる。
【0246】また、この発明のうち請求項11に係るも
のによれば、第3の選択手段が、複数の第3の計数基準
値の中から一の第3の計数基準値を所定単位ごとに選択
して出力することにより、均一でないアドレスパルス列
を構成する複数のアドレスパルスを適切に得ることがで
きる。
【0247】また、この発明のうち請求項12に係るも
のによれば、連続する所定単位ごとに選択される第3の
計数基準値の変化が、既知の直交行列の行列要素のパタ
ーンの変化に対応するため、分散アルゴリズムを明確に
した組織的分散処理を実現でき、回路設計や分散効果の
判定等に有用である。
【0248】また、この発明のうち請求項13に係るも
のによれば、第3の計数停止手段が、第3の計数手段に
よる基準クロックの計数動作を所定単位ごとに異なる期
間だけ停止させることにより、均一でないアドレスパル
ス列を構成する複数のアドレスパルスを適切に得ること
ができる。
【0249】また、この発明のうち請求項14に係るも
のによれば、連続する所定単位ごとに基準クロックの計
数が停止される期間の変化が、既知の直交行列の行列要
素のパターンの変化に対応するため、分散アルゴリズム
を明確にした組織的分散処理を実現でき、回路設計や分
散効果の判定等に有用である。
【0250】また、この発明のうち請求項15に係るも
のによれば、各アドレスパルスごとに分散処理を施すこ
とにより、ディスプレイ装置が発生するスイッチングノ
イズを分散することができる。
【0251】また、この発明のうち請求項16に係るも
のによれば、各サブフィールドごとにアドレスパルスの
分散処理を施すことにより、ディスプレイ装置が発生す
るスイッチングノイズを分散することができる。
【0252】また、この発明のうち請求項17に係るも
のによれば、各分割単位ごとにアドレスパルスの分散処
理を施すことにより、ディスプレイ装置が発生するスイ
ッチングノイズを分散することができる。
【0253】また、この発明のうち請求項18に係るも
のによれば、第4の選択手段が、複数の第4の計数基準
値の中から一の第4の計数基準値をフレームごとに選択
して出力することにより、フレームごとに異なる複数の
分散垂直同期信号を適切に得ることができる。
【0254】また、この発明のうち請求項19に係るも
のによれば、基準クロック分散手段が周波数の異なる複
数の基準クロックを出力することにより、ディスプレイ
装置からは、基準クロックの各周波数に応じた複数のノ
イズが発生する。これにより、単一の周波数の基準クロ
ックを使用する場合と比較すると、ノイズスペクトルを
分散することができる。
【0255】また、この発明のうち請求項20に係るも
のによれば、周波数選択手段が、複数の周波数の中から
一の周波数をフレームごとに選択して出力することによ
り、フレームごとに周波数の異なる基準クロックを適切
に得ることができる。
【0256】また、この発明のうち請求項21に係るも
のによれば、表示制御部が、サブフィールドごとに異な
るリセットパルス、均一でない放電パルス列を構成する
複数の放電パルス、均一でないアドレスパルス列を構成
する複数のアドレスパルス、フレームごとに異なる分散
垂直同期信号のうち少なくともいずれか一つを用いて画
像表示部の駆動を制御するため、ディスプレイ装置が発
生するスイッチングノイズや放電ノイズのノイズスペク
トルを分散することができる。
【0257】また、この発明のうち請求項22に係るも
のによれば、予め用意された複数の第1の計数基準値の
中から一の第1の計数基準値をサブフィールドごとに選
択することにより、サブフィールドごとに異なるリセッ
トパルスを適切に得ることができる。
【0258】また、この発明のうち請求項23に係るも
のによれば、基準クロックの計数動作をサブフィールド
ごとに異なる期間だけ停止することにより、サブフィー
ルドごとに異なるリセットパルスを適切に得ることがで
きる。
【0259】また、この発明のうち請求項24に係るも
のによれば、予め用意された複数の第2の計数基準値の
中から一の第2の計数基準値を所定単位ごとに選択する
ことにより、均一でない放電パルス列を構成する複数の
放電パルスを適切に得ることができる。
【0260】また、この発明のうち請求項25に係るも
のによれば、連続する所定単位ごとに選択される第2の
計数基準値の変化が、既知の直交行列の行列要素のパタ
ーンの変化に対応するため、分散アルゴリズムを明確に
した組織的分散処理を実現でき、回路設計や分散効果の
判定等に有用である。
【0261】また、この発明のうち請求項26に係るも
のによれば、基準クロックの計数動作を所定単位ごとに
異なる期間だけ停止することにより、均一でない放電パ
ルス列を構成する複数の放電パルスを適切に得ることが
できる。
【0262】また、この発明のうち請求項27に係るも
のによれば、連続する所定単位ごとに基準クロックの計
数が停止される期間の変化が、既知の直交行列の行列要
素のパターンの変化に対応するため、分散アルゴリズム
を明確にした組織的分散処理を実現でき、回路設計や分
散効果の判定等に有用である。
【0263】また、この発明のうち請求項28に係るも
のによれば、各放電パルスごとに分散処理を施すことに
より、ディスプレイ装置が発生する放電ノイズのノイズ
スペクトルを分散することができる。
【0264】また、この発明のうち請求項29に係るも
のによれば、各サブフィールドごとに放電パルスの分散
処理を施すことにより、ディスプレイ装置が発生する放
電ノイズのノイズスペクトルを分散することができる。
【0265】また、この発明のうち請求項30に係るも
のによれば、各分割単位ごとに放電パルスの分散処理を
施すことにより、ディスプレイ装置が発生する放電ノイ
ズのノイズスペクトルを分散することができる。
【0266】また、この発明のうち請求項31に係るも
のによれば、予め用意された複数の第3の計数基準値の
中から一の第3の計数基準値を所定単位ごとに選択する
ことにより、均一でないアドレスパルス列を構成する複
数のアドレスパルスを適切に得ることができる。
【0267】また、この発明のうち請求項32に係るも
のによれば、連続する所定単位ごとに選択される第3の
計数基準値の変化が、既知の直交行列の行列要素のパタ
ーンの変化に対応するため、分散アルゴリズムを明確に
した組織的分散処理を実現でき、回路設計や分散効果の
判定等に有用である。
【0268】また、この発明のうち請求項33に係るも
のによれば、基準クロックの計数動作を所定単位ごとに
異なる期間だけ停止することにより、均一でないアドレ
スパルス列を構成する複数のアドレスパルスを適切に得
ることができる。
【0269】また、この発明のうち請求項34に係るも
のによれば、連続する所定単位ごとに基準クロックの計
数が停止される期間の変化が、既知の直交行列の行列要
素のパターンの変化に対応するため、分散アルゴリズム
を明確にした組織的分散処理を実現でき、回路設計や分
散効果の判定等に有用である。
【0270】また、この発明のうち請求項35に係るも
のによれば、各アドレスパルスごとに分散処理を施すこ
とにより、ディスプレイ装置が発生するスイッチングノ
イズのノイズスペクトルを分散することができる。
【0271】また、この発明のうち請求項36に係るも
のによれば、各サブフィールドごとにアドレスパルスの
分散処理を施すことにより、ディスプレイ装置が発生す
るスイッチングノイズのノイズスペクトルを分散するこ
とができる。
【0272】また、この発明のうち請求項37に係るも
のによれば、各分割単位ごとにアドレスパルスの分散処
理を施すことにより、ディスプレイ装置が発生するスイ
ッチングノイズのノイズスペクトルを分散することがで
きる。
【0273】また、この発明のうち請求項38に係るも
のによれば、予め用意された複数の第4の計数基準値の
中から一の第4の計数基準値をフレームごとに選択して
出力することにより、フレームごとに異なる複数の分散
垂直同期信号を適切に得ることができる。
【0274】また、この発明のうち請求項39に係るも
のによれば、基準クロックが周波数を異ならせて連続的
に出力されることにより、ディスプレイ装置からは、基
準クロックの各周波数に応じた複数のノイズが発生す
る。これにより、単一の周波数の基準クロックを使用す
る場合と比較すると、ノイズスペクトルを分散すること
ができる。
【0275】また、この発明のうち請求項40に係るも
のによれば、予め用意された複数の周波数の中から一の
周波数をフレームごとに選択して出力することにより、
フレームごとに周波数の異なる基準クロックを適切に得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るPDP装置の構
成を概略的に示すブロック図である。
【図2】 放電同期信号と放電パルスとの関係を表すタ
イミングチャートである。
【図3】 放電同期信号と放電パルスとの関係を表すタ
イミングチャートである。
【図4】 3種類の放電分周値を2個づつ使用して、S
1の放電回数X=3を具体化する一例を示す図であ
る。
【図5】 3種類の放電分周値を2個づつ使用して、S
1の放電回数X=3を具体化する一例を示す図であ
る。
【図6】 3種類の放電分周値を2個づつ使用して、S
1の放電回数X=3を具体化する一例を示す図であ
る。
【図7】 SF1〜SF4にそれぞれ分散処理を適用した
例を示す図である。
【図8】 SF1〜SF4にそれぞれ分散処理を適用した
例を示す図である。
【図9】 アドレス同期信号とアドレスパルスとの関係
を表すタイミングチャートである。
【図10】 リセットパルス信号とリセットパルスとの
関係を表すタイミングチャートである。
【図11】 リセットパルス信号とリセットパルスとの
関係を表すタイミングチャートである。
【図12】 リセットパルス信号とリセットパルスとの
関係を表すタイミングチャートである。
【図13】 リセット分周値の個数jとSF数Mとの関
係を表すタイミングチャートである。
【図14】 リセット分周値の個数jとSF数Mとの関
係を表すタイミングチャートである。
【図15】 垂直同期信号Vとフレームとの関係を表す
タイミングチャートである。
【図16】 図1に示した分散制御部5の具体的な構成
を示すブロック図である。
【図17】 主要信号の1フレーム内における波形を概
略的に示すタイミングチャートである。
【図18】 図16に示したV分散器12の具体的な構
成を示すブロック図である。
【図19】 図16に示したリセット分散器13の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図20】 図16に示したアドレス分散器14の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図21】 図16に示した放電分散器15の具体的な
構成を示すブロック図である。
【図22】 放電分散器15の他の構成を具体的に示す
ブロック図である。
【図23】 本実施の形態2に係る放電パルスの分散処
理例を示すタイミングチャートである。
【図24】 本実施の形態2に係る放電パルスの他の分
散処理例を示すタイミングチャートである。
【図25】 SF8における放電周期の分散処理例を示
す図である。
【図26】 SF1〜SF8から成る1フレームの分散処
理例を示す図である。
【図27】 図26に示した放電周期T1〜T88の具体
例を示す図である。
【図28】 SF1〜SF8から成る1フレームの第1の
分散処理例を示す図である。
【図29】 SF1〜SF8から成る1フレームの第2の
分散処理例を示す図である。
【図30】 SF1〜SF8から成る1フレームの第3の
分散処理例を示す図である。
【図31】 分散制御部5の具体的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図32】 図31に示した放電分散器45の具体的な
構成を示すブロック図である。
【図33】 放電分散器45の詳細な数値例を示す図で
ある。
【図34】 図31に示したアドレス分散器46の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図35】 アドレス分散器46の詳細な数値例を示す
図である。
【図36】 8次のDCT行列を示す図である。
【図37】 アダマール行列を示す図である。
【図38】 アダマール行列を示す図である。
【図39】 アダマール行列を示す図である。
【図40】 8次のハール行列を示す図である。
【図41】 ディザ行列の代表例を示す図である。
【図42】 ディザ行列の代表例を示す図である。
【図43】 ディザ行列の代表例を示す図である。
【図44】 8次のディザ行列の一例を示す図である。
【図45】 PN符号の状態変化例を示す図である。
【図46】 8次のPN符号行列の一例を示す図であ
る。
【図47】 乱数行列の一例を示す図である。
【図48】 8次の放電分割行列の一例を示す図であ
る。
【図49】 8次の走査線分割行列の一例を示す図であ
る。
【図50】 修正DCT行列の一例を示す図である。
【図51】 図31に示した放電分散器45の具体的な
構成を示すブロック図である。
【図52】 SFの識別信号Mと、放電番地と、図48
に示した放電分割行列の行列要素との関係を示す図であ
る。
【図53】 放電データの構造を示す図である。
【図54】 図51に示した放電計数器59の具体的な
構成を示すブロック図である。
【図55】 図31に示したアドレス分散器46の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図56】 SFの識別信号Mと、アドレス番地と、図
49に示した走査線分割行列の行列要素との関係を示す
図である。
【図57】 アドレスデータの構造を示す図である。
【図58】 図55に示したアドレス計数器69の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図59】 本実施の形態4に係る分散制御部5の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図60】 クロック信号の計数動作の停止処理を説明
するための図である。
【図61】 図59に示したリセット計数分散器78の
具体的な構成を示すブロック図である。
【図62】 図59に示したアドレス計数分散器79の
具体的な構成を示すブロック図である。
【図63】 図59に示した放電計数分散器80の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図64】 本発明の実施の形態5に係るディスプレイ
装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図65】 分散発振器95の具体的な構成を示すブロ
ック図である。
【図66】 分散クロック信号Eの一例を示す図であ
る。
【図67】 従来のPDP装置の構成を示すブロック図
である。
【図68】 従来の表示駆動方法におけるフレーム構成
例を示す図である。
【図69】 周波数とノイズのスペクトル強度との関係
を概略的に表す図である。
【符号の説明】
5 分散制御部、6 発振器、11,44 タイミング
制御器、12 V分散器、13,47 リセット分散
器、14,46 アドレス分散器、15,45放電分散
器、1911発生器、1922発生器、19kk
発生器、20フレーム選択器、21 VMカウンタ、2
11発生器、2222発生器、22jj発生
器、23 r発生器、24 リセット選択器、25 r
jカウンタ、26 rカウンタ、2811発生器、2
22発生器、28ii発生器、29 アドレス選
択器、30 ADRSカウンタ、3211発生器、3
22発生器、32aa発生器、33 放電選択
器、34 放電カウンタ、49 放電記憶番地発生器、
50,58 放電記憶器、51,59,91 放電計数
器、52 アドレス記憶番地発生器、54,68 アド
レス記憶器、55,69,87 アドレス計数器、57
放電番地発生器、67 アドレス番地発生器、78
リセット計数分散器、79 アドレス計数分散器、80
放電計数分散器、81 SF計数器、83 リセット
計数器、84 リセット生成器、85リセット停止器、
88 アドレス生成器、89 アドレス停止器、90
N計数器、92 放電生成器、93 放電停止器、94
XM計数器、95 分散発振器、9611発振器、
9622発振器、9633発振器、97 多重発生
器、98 クロック選択器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 禎人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する画像表示部と、前記画像
    表示部の駆動を制御するための制御信号を生成する制御
    信号生成手段を有する表示制御部とを備え、リセット期
    間、アドレス期間、及び放電期間を有する複数のサブフ
    ィールドで表示のフレームを構成するディスプレイ装置
    であって、 前記制御信号生成手段は、 前記ディスプレイ装置の基本周波数を与える基準クロッ
    クを入力して該基準クロックの数を計数する第1の計数
    手段と、前記複数のサブフィールドのそれぞれの前記リ
    セット期間を表すリセット信号を入力して前記サブフィ
    ールドごとに異なる値をとる第1の計数基準値を出力す
    る第1の計数基準値出力手段とを有し、前記リセット期
    間において前記第1の計数手段が前記第1の計数基準値
    に基づいて前記基準クロックの数を計数することによ
    り、前記サブフィールドごとに異なるリセットパルスを
    出力するリセットパルス分散手段、 前記基準クロックを入力して該基準クロックの数を計数
    する第2の計数手段と、複数の値をとる第2の計数基準
    値を出力する第2の計数基準値出力手段とを有し、前記
    放電期間において前記第2の計数手段が前記第2の計数
    基準値に基づいて前記基準クロックの数を計数すること
    により、均一でない放電パルス列を構成する複数の放電
    パルスを出力する放電パルス分散手段、 前記基準クロックを入力して該基準クロックの数を計数
    する第3の計数手段と、複数の値をとる第3の計数基準
    値を出力する第3の計数基準値出力手段とを有し、前記
    アドレス期間において前記第3の計数手段が前記第3の
    計数基準値に基づいて前記基準クロックの数を計数する
    ことにより、均一でないアドレスパルス列を構成する複
    数のアドレスパルスを出力するアドレスパルス分散手
    段、 前記基準クロックを入力して該基準クロックの数を計数
    する第4の計数手段と、前記フレームの開始を表す垂直
    同期信号を入力して複数の前記フレームごとに異なる値
    をとる第4の計数基準値を出力する第4の計数基準値出
    力手段とを有し、前記第4の計数手段が前記第4の計数
    基準値に基づいて前記基準クロックの数を計数すること
    により、前記フレームごとに異なる分散垂直同期信号を
    出力するフレーム分散手段のうち少なくともいずれか一
    つを備えるディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記ディスプレイ装置は前記リセットパ
    ルス分散手段を備え、 前記第1の計数基準値出力手段は、 複数の前記第1の計数基準値を発生する第1の計数基準
    値発生手段と、 前記リセット信号を受けて、前記複数の第1の計数基準
    値の中から一の前記第1の計数基準値を前記サブフィー
    ルドごとに選択して出力する第1の選択手段とを有す
    る、請求項1記載のディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスプレイ装置は前記リセットパ
    ルス分散手段を備え、 前記リセットパルス分散手段は、前記第1の計数手段に
    よる前記基準クロックの計数動作を前記サブフィールド
    ことに異なる期間だけ停止させる第1の計数停止手段を
    さらに有する、請求項1記載のディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスプレイ装置は前記放電パルス
    分散手段を備え、 前記第2の計数基準値出力手段は、 複数の前記第2の計数基準値を発生する第2の計数基準
    値発生手段と、 前記複数の第2の計数基準値の中から一の前記第2の計
    数基準値を所定単位ごとに選択して出力する第2の選択
    手段とを有する、請求項1記載のディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の選択手段が前記第2の計数基
    準値を選択するにあたっては既知の直交行列が参照さ
    れ、 連続する前記所定単位ごとに選択される前記第2の計数
    基準値の変化は、前記直交行列の行列要素のパターンの
    変化に対応する、請求項4記載のディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 前記ディスプレイ装置は前記放電パルス
    分散手段を備え、 前記放電パルス分散手段は、前記第2の計数手段による
    前記基準クロックの計数動作を所定単位ごとに異なる期
    間だけ停止させる第2の計数停止手段をさらに有する、
    請求項1記載のディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の計数停止手段が前記第2の計
    数手段による前記基準クロックの計数動作を停止するに
    あたっては既知の直交行列が参照され、 連続する前記所定単位ごとに前記基準クロックの計数が
    停止される期間の変化は、前記直交行列の行列要素のパ
    ターンの変化に対応する、請求項6記載のディスプレイ
    装置。
  8. 【請求項8】 前記所定単位は前記放電パルスである、
    請求項4〜7のいずれか一つに記載のディスプレイ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記所定単位は前記サブフィールドであ
    る、請求項4〜7のいずれか一つに記載のディスプレイ
    装置。
  10. 【請求項10】 前記所定単位は、前記フレームにおけ
    る全ての放電回数を所定の前記放電回数ごとに分割した
    分割単位である、請求項4〜7のいずれか一つに記載の
    ディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 前記ディスプレイ装置は前記アドレス
    パルス分散手段を備え、 前記第3の計数基準値出力手段は、 複数の前記第3の計数基準値を発生する第3の計数基準
    値発生手段と、 前記複数の第3の計数基準値の中から一の前記第3の計
    数基準値を所定単位ごとに選択して出力する第3の選択
    手段とを有する、請求項1記載のディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 前記第3の選択手段が前記第3の計数
    基準値を選択するにあたっては既知の直交行列が参照さ
    れ、 連続する前記所定単位ごとに選択される前記第3の計数
    基準値の変化は、前記直交行列の行列要素のパターンの
    変化に対応する、請求項11記載のディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 前記ディスプレイ装置は前記アドレス
    パルス分散手段を備え、 前記アドレスパルス分散手段は、前記第3の計数手段に
    よる前記基準クロックの計数動作を所定単位ごとに異な
    る期間だけ停止させる第3の計数停止手段をさらに有す
    る、請求項1記載のディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 前記第3の計数停止手段が前記第3の
    計数手段による前記基準クロックの計数動作を停止する
    にあたっては既知の直交行列が参照され、 連続する前記所定単位ごとに前記基準クロックの計数が
    停止される期間の変化は、前記直交行列の行列要素のパ
    ターンの変化に対応する、請求項13記載のディスプレ
    イ装置。
  15. 【請求項15】 前記所定単位は前記アドレスパルスで
    ある、請求項11〜14のいずれか一つに記載のディス
    プレイ装置。
  16. 【請求項16】 前記所定単位は前記サブフィールドで
    ある、請求項11〜14のいずれか一つに記載のディス
    プレイ装置。
  17. 【請求項17】 前記所定単位は、前記画像表示部の有
    する全ての走査線を所定本数の前記走査線ごとに分割し
    た分割単位である、請求項11〜14のいずれか一つに
    記載のディスプレイ装置。
  18. 【請求項18】 前記ディスプレイ装置は前記フレーム
    分散手段を備え、 前記第4の計数基準値出力手段は、 複数の前記第4の計数基準値を発生する第4の計数基準
    値発生手段と、 前記垂直同期信号を受けて、前記複数の第4の計数基準
    値の中から一の前記第4の計数基準値を前記フレームご
    とに選択して出力する第4の選択手段とを有する、請求
    項1記載のディスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 前記表示制御部は、周波数の異なる複
    数の前記基準クロックを連続的に出力する基準クロック
    分散手段をさらに有する、請求項1記載のディスプレイ
    装置。
  20. 【請求項20】 前記基準クロック分散手段は、 複数の前記周波数を発生する周波数発生手段と、 前記垂直同期信号を受けて、複数の前記周波数の中から
    一の前記周波数を前記フレームごとに選択して出力する
    周波数選択手段とを有する、請求項19記載のディスプ
    レイ装置。
  21. 【請求項21】 画像を表示する画像表示部と前記画像
    表示部の駆動を制御する表示制御部とを備え、リセット
    期間、アドレス期間、及び放電期間を有する複数のサブ
    フィールドで表示のフレームを構成するディスプレイ装
    置の表示駆動方法であって、 前記表示制御部は、 前記リセット期間において、前記ディスプレイ装置の基
    本周波数を与える基準クロックの数を、前記サブフィー
    ルドごとに異なる値をとる第1の計数基準値に基づいて
    計数することにより得られる、前記サブフィールドごと
    に異なるリセットパルス、 前記放電期間において、前記基準クロックの数を、複数
    の値をとる第2の計数基準値に基づいて計数することに
    より得られる、均一でない放電パルス列を構成する複数
    の放電パルス、 前記アドレス期間において、前記基準クロックの数を、
    複数の値をとる第3の計数基準値に基づいて計数するこ
    とにより得られる、均一でないアドレスパルス列を構成
    する複数のアドレスパルス、 前記基準クロックの数を、複数の前記フレームごとに異
    なる値をとる第4の計数基準値に基づいて計数すること
    により得られる、前記フレームごとに異なる分散垂直同
    期信号のうち少なくともいずれか一つを用いて前記画像
    表示部の駆動を制御する表示駆動方法。
  22. 【請求項22】 前記リセットパルスは、予め用意され
    た複数の前記第1の計数基準値の中から一の前記第1の
    計数基準値を前記サブフィールドごとに選択し、選択さ
    れた前記第1の計数基準値に基づいて前記基準クロック
    の数を計数することにより得られる、請求項21記載の
    表示駆動方法。
  23. 【請求項23】 前記リセットパルスは、前記基準クロ
    ックの計数動作を前記サブフィールドことに異なる期間
    だけ停止することにより得られる、請求項21記載の表
    示駆動方法。
  24. 【請求項24】 前記放電パルスは、予め用意された複
    数の前記第2の計数基準値の中から一の前記第2の計数
    基準値を所定単位ごとに選択し、選択された前記第2の
    計数基準値に基づいて前記基準クロックの数を計数する
    ことにより得られる、請求項21記載の表示駆動方法。
  25. 【請求項25】 前記第2の計数基準値を選択するにあ
    たっては既知の直交行列が参照され、 連続する前記所定単位ごとに選択される前記第2の計数
    基準値の変化は、前記直交行列の行列要素のパターンの
    変化に対応する、請求項24記載の表示駆動方法。
  26. 【請求項26】 前記放電パルスは、前記基準クロック
    の計数動作を所定単位ごとに異なる期間だけ停止するこ
    とにより得られる、請求項21記載の表示駆動方法。
  27. 【請求項27】 前記基準クロックの計数動作を停止す
    るにあたっては既知の直交行列が参照され、 連続する前記所定単位ごとに前記基準クロックの計数が
    停止される期間の変化は、前記直交行列の行列要素のパ
    ターンの変化に対応する、請求項26記載の表示駆動方
    法。
  28. 【請求項28】 前記所定単位は前記放電パルスであ
    る、請求項24〜27のいずれか一つに記載の表示駆動
    方法。
  29. 【請求項29】 前記所定単位は前記サブフィールドで
    ある、請求項24〜27のいずれか一つに記載の表示駆
    動方法。
  30. 【請求項30】 前記所定単位は、前記フレームにおけ
    る全ての放電回数を所定の前記放電回数ごとに分割した
    分割単位である、請求項24〜27のいずれか一つに記
    載の表示駆動方法。
  31. 【請求項31】 前記アドレスパルスは、予め用意され
    た複数の前記第3の計数基準値の中から一の前記第3の
    計数基準値を所定単位ごとに選択し、選択された前記第
    3の計数基準値に基づいて前記基準クロックの数を計数
    することにより得られる、請求項21記載の表示駆動方
    法。
  32. 【請求項32】 前記第3の計数基準値を選択するにあ
    たっては既知の直交行列が参照され、 連続する前記所定単位ごとに選択される前記第3の計数
    基準値の変化は、前記直交行列の行列要素のパターンの
    変化に対応する、請求項31記載の表示駆動方法。
  33. 【請求項33】 前記アドレスパルスは、前記基準クロ
    ックの計数動作を所定単位ごとに異なる期間だけ停止す
    ることにより得られる、請求項21記載の表示駆動方
    法。
  34. 【請求項34】 前記基準クロックの計数動作を停止す
    るにあたっては既知の直交行列が参照され、 連続する前記所定単位ごとに前記基準クロックの計数が
    停止される期間の変化は、前記直交行列の行列要素のパ
    ターンの変化に対応する、請求項33記載の表示駆動方
    法。
  35. 【請求項35】 前記所定単位は前記アドレスパルスで
    ある、請求項31〜34のいずれか一つに記載の表示駆
    動方法。
  36. 【請求項36】 前記所定単位は前記サブフィールドで
    ある、請求項31〜34のいずれか一つに記載の表示駆
    動方法。
  37. 【請求項37】 前記所定単位は、前記画像表示部の有
    する全ての走査線を所定本数の前記走査線ごとに分割し
    た分割単位である、請求項31〜34のいずれか一つに
    記載の表示駆動方法。
  38. 【請求項38】 前記分散垂直同期信号は、予め用意さ
    れた複数の前記第4の計数基準値の中から一の前記第4
    の計数基準値を前記フレームごとに選択し、選択された
    前記第4の計数基準値に基づいて前記基準クロック信号
    を計数することにより得られる、請求項21記載の表示
    駆動方法。
  39. 【請求項39】 前記基準クロックは、周波数を異なら
    せて連続的に出力される、請求項21記載の表示駆動方
    法。
  40. 【請求項40】 前記基準クロックは、予め用意された
    複数の前記周波数の中から一の前記周波数を前記フレー
    ムごとに選択して出力することにより得られる、請求項
    39記載の表示駆動方法。
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