JPH11352816A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11352816A
JPH11352816A JP16023798A JP16023798A JPH11352816A JP H11352816 A JPH11352816 A JP H11352816A JP 16023798 A JP16023798 A JP 16023798A JP 16023798 A JP16023798 A JP 16023798A JP H11352816 A JPH11352816 A JP H11352816A
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fixing roller
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知裕 亀山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱ローラに常に適正なオイルを塗布しながら
定着を実行する定着装置を提供する。 【解決手段】定着装置33において、中空の中央部にハ
ロゲンヒータ52を配設された発熱ローラ45に押圧ロ
ーラ46が圧接し、ここで用紙53を挟持し、搬送し、
定着を行う。用紙53は進入ガイド51に案内され、熱
と圧とでトナー像を定着され、定着分離爪47で発熱ロ
ーラ45から分離され、搬出ローラ対34で機外へ搬出
される。装置本体1の稼動初期時において定着装置33
を前回転させる間、支持軸55に上端を支持される回動
アーム56の下端に支持されたクリーニングローラ49
が、不図示の駆動機構により回動駆動されて発熱ローラ
45に接触し、発熱ローラ45の表面温度が充分な定着
性が得られる温度又はその近傍の温度となったとき離隔
する。これにより、稼動初期時の過剰オイルを吸収し
て、OHP用紙等の最初の一枚目のオイル染み発生を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、稼動初期における
熱ローラへのオイル塗布を最適に行う定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラーページプリンタの殆ど
の機種において、用紙上のトナー像と定着ローラとの離
型性を向上させるために、定着装置の発熱ローラにオイ
ルの塗布を行っている。このオイルには、一般にシリコ
ンオイルが用いられる。
【0003】図5(a) は、そのような定着装置の例を示
している。同図(a) に示す定着装置1は、大型のカラー
ページプリンタに配設されているものである。この型の
定着装置では、大量のオイルがオイルタンク2に収容さ
れている。オイルはオイルタンク2からフェルト3に潤
沢に供給される。オイルはフェルト3を介して発熱ロー
ラ4の周面に大量に塗布される。余剰のオイルは掻き取
り板5で掻き取られて廃油タンク6に貯留される。この
オイル塗布によって、用紙7に転写されているトナー像
が発熱ローラ4の周面に付着する不具合の発生を防止し
ている。上記の用紙7は、定着装置1により熱と圧とで
トナー像を紙面に定着されながら発熱ローラ4と押圧ロ
ーラ8とにより挟持されて搬送され、排紙ローラ対9に
より、搬出路10を介して機外に排出される。
【0004】上記のようにオイルを大量に使用するの
は、カラートナーの発色性の向上等の印字処理の上での
種々の問題に対処した好ましい構成といえるが、装置が
大型になるため、近年のOA機器の小型化の要望に対応
できないという問題を有している。また、オイル使用量
が大量に過ぎて経済的にも無駄が多いという問題を有し
ている。更に、本体のプリンタを移動しときなどに廃油
タンク6からオイルがこぼれるなどの不具合が発生す
る。また、オイル流出防止のためのバルブやパッキング
の配設が必要であり、コストが嵩むという問題も有して
いた。
【0005】このため小型のカラーページプリンタで
は、図5(b) に示す定着装置が採用されている。同図
(b) に示す定着装置11は、発熱ローラ12にオイル塗
布ローラ13が圧接している。このオイル塗布ローラ1
3は、一定量のオイルを含ませたローラ状のスポンジ体
(又はフェルト体)を、表面に多数の微細孔が設けられ
ているテフロンチューブ等で被覆して形成されている。
ローラ内部のオイルはチューブ表面の微細孔から外部に
滲み出て発熱ローラ12の周面に塗布される。これによ
って、上記の大型装置が抱える問題点が全て解消され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カラーペー
ジプリンタの稼動の初期においては、電源を投入してか
ら発熱ローラの温度が所定の温度に上昇するまでの間、
前回転(実際の定着を行わない空回転)が行われる。こ
の間、オイル塗布ローラ13から発熱ローラ12にオイ
ルが塗布され続けるため、発熱ローラ12表面上のオイ
ルが過剰になり、これが最初(一枚目)の用紙14の定
着の際、用紙に「オイル染み」を形成する。このような
オイル染みは、通常の事務用紙(普通紙)であれば用紙
内部に吸収されてしまうため問題とはならないが、OH
P(投影機)用紙などの場合は、オイル染みが消えず、
投影画像に陰を形成してしまうという問題が発生する。
【0007】これの解決策として、オイル塗布ローラ1
3を発熱ローラ12から接離させることも考えられてい
るが、オイルを含んだオイル塗布ローラ13を発熱ロー
ラ12が高温になってから接触させると、スポンジ体
(又はフェルト体)に熱損傷を引き起こして、オイル塗
布ローラ13の使用寿命を縮めてしまうという不具合を
伴うので好ましくない。
【0008】また、そればかりでなく、オイル塗布ロー
ラ13が発熱ローラ12に接触した瞬間に急激にオイル
が塗布されるので、発熱ローラ12と用紙14との接触
部でのオイル量を適切に制御できないという問題も有し
ていた。
【0009】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
発熱ローラに常に適正なオイルを塗布しながら定着を実
行する定着装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明の定着装
置の構成を述べる。本発明の定着装置は、未定着トナー
像を担持する用紙を搬送する搬送手段と、熱源を有し上
記搬送手段により搬送される用紙を受け継いで該用紙に
熱及び圧を付与しつつ回転して挟持搬送する一対の熱定
着ローラと、該熱定着ローラに離型性オイルを供給すべ
く該熱定着ローラに圧接するオイル塗布部材とを備えた
定着装置において、上記熱定着ローラの表面温度を上記
未定着トナー像の定着に適した温度に維持すべく上記熱
源をオン・オフ制御する熱源制御手段と、少なくとも上
記熱源がオンされてから上記定着に適した温度になるま
で上記熱定着ローラを回転制御するローラ回転制御手段
と、上記オイル塗布部材よりも上記熱定着ローラの回転
方向下流で該熱定着ローラの挟持部の手前位置で該熱定
着ローラに接離自在に設けられており圧接時に上記オイ
ル塗布部材により塗布されたオイルの一部を吸収して上
記熱定着ローラ上のオイル塗布量を調節するオイル塗布
調節部材と、上記熱定着ローラの表面温度が上記定着に
適した温度よりも低い所定温度の場合には上記オイル塗
布調節部材を上記熱定着ローラに圧接させ上記熱定着ロ
ーラの表面温度が上記所定温度を超えた場合には上記オ
イル塗布調節部材を上記熱定着ローラから離隔させるオ
イル塗布調節部材作動制御手段とを備えて構成される。
【0011】上記オイル塗布部材は、例えば請求項2記
載のように、弾性体のローラで構成される。また、上記
オイル塗布調節部材作動制御手段は、例えば請求項3記
載のように、バイメタルからなり、また、例えば請求項
4記載のように、温度センサとソレノイドからなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る定着装置と、その近傍の構成を示す図であり、図2
は、この定着装置を備えた画像形成装置の構成を示す側
断面図である。先ず全体構成から説明する。図2に示す
画像形成装置1は、タンデム型のフルカラープリンタで
ある。このフルカラープリンタ1は、本体基部匡体2の
上面に上蓋3を備え、下部には前方(図の右側)から着
脱自在な用紙カセット4を備えている。この用紙カセッ
ト4には多枚数の用紙が載置・収容されている。
【0013】また、本体基部匡体2の前面に開閉給紙ト
レー5を備えて、前方上面6には不図示の電源スイッ
チ、液晶表示装置、複数の入力キー等が配設され、それ
より後方は、ほぼ全面を覆って上記の上蓋3が配設され
ている。この上蓋3は、前部に排紙止め7を備え、後部
が本体基部匡体2の後部上面とともに上部排紙トレー8
を形成して、ヒンジ9を支点にして上下に開閉する。
【0014】本体基部2の内部には略中央に、前後に偏
平なループ状に形成された搬送ベルト11が搬送面を水
平にして配置されている。搬送ベルト11は、駆動ロー
ラ12と従動ローラ13間に張設され、駆動ローラ12
に駆動されて、図の矢印Aで示す反時計回り方向に循環
移動する。この搬送ベルト11の上方に、4つの画像形
成転写部14(14a、14b、14c、14d)が搬
送ベルト11の用紙搬送方向(図の右から左方向)に沿
って多段式に並設されている。
【0015】これらの画像形成転写部14(以下、画像
形成転写部14aのみに番号を付与して示す)には、感
光体ドラム15と、この感光体ドラム15の周面を時計
回り方向に取り囲んで、クリーナ16、初期化帯電器1
7、露光ヘッド18、現像器19、現像ローラ21、搬
送ベルト11を挟んで転写ブラシ22等の諸装置が配置
されている。
【0016】上記4個の感光体ドラム15は、搬送ベル
ト11の上循環部(用紙搬送面)に夫々接して配置され
る。また、4個の現像器19内にはマゼンタ、シアン、
イエロー及びブラックの色トナーが夫々収容されてい
る。また、4個の露光ヘッド18は、支持部材23を介
して上蓋3の裏面に支持されており、上蓋3の開閉に伴
われて円弧状の軌跡を描いて上下に移動し、上蓋3の閉
成により降下して、感光体ドラム15に対向配置され
る。
【0017】搬送ベルト11の用紙搬送方向上流側(図
の右方)には、待機ローラ対24及び給紙センサ25が
配設され、更にその上流は横と下に分岐して、横方向に
は給紙ローラ26、捌き部材27、及び前述の開閉給紙
トレー5が配設されている。また、下方には2枚のガイ
ド板から成る給送路28が形成され、その上流(下方)
端部に搬送ローラ対29が配設され、その下方に、前述
した用紙カセット4の給紙端が位置している。その給紙
カセット4の給紙端の上方に、断面が半月形の給紙コロ
31が配設されている。
【0018】一方、搬送ベルト11の用紙搬送方向下流
側には、その端部に当接して用紙分離爪32が配設さ
れ、その下流に詳しくは後述する定着装置33が配置さ
れる。この定着装置33の下流には搬出ローラ対34が
配設され、その下流に、切換フラップ35が配設され
る。
【0019】切換フラップ35より下流は、上方向には
上から前方へ反転する排紙路36が形成され、排紙路3
6の終端には排紙ローラ37と排紙コロ38から成る上
部排紙口が上部排紙トレー8の後部上方に形成される。
また、切換フラップ35より下流の横方向には後部開閉
トレー39が配設されている。この後部開閉トレー39
は図1では閉じている状態を示し、図2では開いている
状態を示している。
【0020】また、搬送ベルト11と用紙カセット4の
間には、前部に搬送ベルト11の下循環部に当接してク
リーニングブレード41と、このクリーニングブレード
41を支持しているクリーナボトル42が配設されてい
る。このクリーナボトル42の後方に、所定枚数の回路
基盤を装着可能な電装部43が配設されている。この電
装部43に配設される回路基盤には複数の電子部品から
なる制御装置が搭載されている。
【0021】上記の制御装置は、特には図示しないがコ
ントローラ部とエンジン部からなる。コントローラ部
は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(読出し専用
メモリ)、EEPROM(再書込み可能な読出し用メモ
リ)、フレームメモリ、イメージデータ転送回路等から
なり、ホストコンピュータ等から入力される印刷データ
を解析し、印字用データを作成してエンジン部に転送す
る。
【0022】エンジン部は、CPUやROM等を備え、
入力側にはコントローラ部からのデータや指令信号、温
度センサの出力、用紙検知センサの出力等が入力し、出
力側には不図示のモータを駆動するモータドライバ、そ
のモータの駆動を各部に伝達する駆動系を切り替えるク
ラッチドライバ、露光ヘッド18を上記印字用データに
基づいて駆動する印字ドライバ、初期化帯電器17、現
像ローラ21、転写ブラシ22等に所定のバイアス電流
を供給するバイアス電源ドライバ等が接続されている。
エンジン部はコントローラ部からのデータや指令信号、
温度センサの出力、用紙検知センサの出力等に基づいて
各部を駆動制御する。
【0023】次に、上記構成の画像形成装置(装置本
体)1の基本動作を再び図2を参照しながら説明する。
始めに装置本体1に電源が投入され、使用する用紙の枚
数、印字モード、その他の指定がキー入力あるいは接続
するホスト機器からの信号として入力されると印字(印
刷)を開始する。
【0024】先ず、給紙コロ31が一回転して用紙カセ
ット4に収容されている最上部の用紙一枚を取り出し、
搬送ローラ対29及び給送路28を介して待機ローラ対
24へ給送する。又は、給紙ローラ26が捌き部材27
と共同して開閉給紙トレー5に載置された用紙の最上部
の一枚を待機ローラ対24へ給送する。給紙センサ25
は、給送されてくる用紙の先端を検出して用紙の給紙が
正常に行われたことを確認し、搬送されていく用紙の後
端を検出して用紙のサイズを確認する。
【0025】待機ローラ対24は、回転を一時停止し、
用紙先端を挟持部に突き当たらせて用紙の進行を制止す
ると共に用紙の斜行を補正して、搬送タイミングを待機
する。駆動ローラ12が反時計回り方向に回転して、搬
送ベルト11の循環移動を開始させる。各画像形成ユニ
ット14が印字タイミングに合わせて順次駆動され感光
体ドラム15が時計回り方向に回転する。
【0026】初期化帯電器17が感光体ドラム15周面
に摺接しながら一様な高マイナス電荷を付与して感光体
ドラム15を初期化する。露光ヘッド18は所定の距離
を保って感光体ドラム15に対向して配置されており、
感光体ドラム15周面に画像信号に応じた露光を行って
初期化による高マイナス電位部と上記露光による低マイ
ナス電位部からなる静電潜像を形成する。現像ローラ2
1は、現像器19の匡体の下部開口部に回転自在に支持
されて、感光体ドラム15に圧接し、その静電潜像の低
電位部に現像器19内のトナーを転移させて感光体ドラ
ム15周面上にトナー像を形成(反転現像)する。
【0027】用紙搬送方向最上流の画像形成転写部14
aの感光体ドラム15周面上のマゼンタのトナー像の先
端が、搬送ベルト11との対向部に回転搬送されてくる
タイミングで、その対向部に用紙の印字開始位置が一致
するように、待機ローラ対24が回転を開始して用紙を
搬送ベルト11へ向けて給送する。用紙は、給送路2
8、搬送ベルト11等により形成される搬送経路73
(図2参照)に沿って搬送され、上記画像形成転写部1
4aの感光体ドラム15と転写ブラシ22により形成さ
れている最初の転写部へ搬送される。
【0028】転写ブラシ22は、不図示の転写バイアス
電源から出力される転写電流を搬送ベルト11を介して
用紙に印加する。これにより感光体ドラム15上のマゼ
ンタのトナー像が用紙に転写される。続いて、用紙搬送
方向上流から2番目の画像形成転写部14bの感光体ド
ラム15と転写ブラシ22によりシアンのトナー像が転
写され、更に3番目の画像形成転写部14cの感光体ド
ラム15と転写ブラシ33によりイエローのトナー像が
転写され、そして、最下流の画像形成転写部14dの感
光体ドラム15と転写ブラシ33によりブラックのトナ
ー像が転写される。
【0029】4色のトナー像を重ねて転写された用紙
は、用紙分離爪32により搬送ベルト11から分離され
て定着装置33に搬入される。定着装置33は、発熱ロ
ーラ74と圧接ローラ75により用紙を押圧挟持し、用
紙に熱と圧とを加えてトナー像を紙面に定着させながら
後方へ排出する。定着装置33から排出された用紙は、
搬出ローラ対34により挟持されて搬出を引き継がれ
る。
【0030】用紙は、切換フラップ35が図2のように
下方に回動しているときは、排紙路35に沿って上方に
案内され、終端で更に装置前方に反転して、上部排紙口
から画像形成面を下向きにして上部排紙トレー8上に排
出される。また、切換フラップ35が上方に回動してい
るときは、後方へほぼ水平に送り出され、画像形成面を
上向きにして後部開閉トレー39上に排出される。
【0031】このように動作するフルカラープリンタ1
において、上記の定着装置33には、適正なオイル塗布
を行うために稼動初期時にのみ動作する特別の部材が配
設されている。以下、これについて説明する。
【0032】上記の定着装置33は、図1に示すよに、
発熱ローラ45と、この発熱ローラ45を取り囲んで、
押圧ローラ46、定着分離爪47、オイル塗布ローラ4
8、クリーニングローラ49、進入ガイド51等が配設
されている。
【0033】上記の発熱ローラ45は、ゴムローラの表
層にPFA(パーフルオロアルコキシコポリマー:テト
ラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体)からなるチューブを被覆してなり、中空
の中央部に、ハロゲンヒータ52が配設されている。
【0034】押圧ローラ46は、発熱ローラ45よりも
低い硬度のゴムローラの表層に、PFAチューブを被覆
してなる。押圧ローラ46は、発熱ローラ45に圧接し
て、ここに定着部を形成している。
【0035】上述した図2で4色のトナー像を紙面に重
ね転写されて搬送ベルト11から離脱し、図1の矢印C
で示すように図外右方から定着装置33に搬入されてく
る用紙53は、進入ガイド51に案内されて安定した姿
勢で定着部に挟持され、熱と圧とを加えられてトナー像
を紙面に定着されながら後方に搬送される。
【0036】定着分離爪47は、定着部よりも発熱ロー
ラ45の図の矢印Bで示す回転方向下流側で発熱ローラ
45に当接しており、定着部から後方に送り出される用
紙53を発熱ローラ45から剥離させ、用紙53が発熱
ローラ45に巻き付くのを防止している。定着分離爪4
7と同軸に支持されているコロ54は、上記発熱ローラ
45から分離した用紙53のトナー像形成面が定着分離
爪47に摺接して擦傷されることを防止すると共に用紙
53を後方の搬出ローラ対34へ案内する。
【0037】オイル塗布ローラ48は、耐熱紙質のロー
ラにシリコンオイル(以下、単にオイルという)を含浸
させ表面を多孔質フィルム製のチューブで被覆してな
る。このオイル塗布ローラ48は、定着分離爪47より
も発熱ローラ45の回転方向下流側で発熱ローラ45に
軽荷重で圧接し、発熱ローラ45表面にオイルを塗布し
ている。このオイル塗布ローラ48によるオイル塗布量
(消費量)は、通常ではA4判の用紙1枚当たり約0.
5mgである。
【0038】このオイルには、粘度1000csのタイ
プのものが使用される。発熱ローラ45の表面温度は、
Max190℃程度まで上昇するので、この高温によ
り、定着部つまり用紙53との接触部では、発熱ローラ
45に塗布されたオイルの粘度は100cs位に低下す
る。
【0039】ところで、装置本体1の稼動初期時におい
て、トナーを用紙に定着させることが出来る定着温度に
暖まるまで発熱ローラ45を前回転させることは前述し
た。また、このとき、オイル塗布ローラ48から発熱ロ
ーラ45に塗布されたオイルは浸透する場所(用紙)が
無いので発熱ローラ45上に多重して塗布され、多量に
付着して、OHPフィルムに画像形成した場合には不具
合が生じることも前述した。
【0040】本実施の形態における上記定着装置33の
クリーニングローラ49は、そのような不具合の発生を
防止している。すなわち、このクリーニングローラ49
は、オイルが浸み込む材質からなり(オイルが浸み込む
材質ならば何でも良い)、オイル塗布ローラ48から発
熱ローラ45周面に滲み出たオイルが用紙53等により
吸収されないような条件のときのみ、発熱ローラ45周
面上のオイルを吸収する。例えば、OHP用紙に印字す
るときの稼動初期時などである。
【0041】そのために、このクリーニングローラ49
は、支持軸55に上端を支持される回動アーム56の下
端に支持されて、不図示の駆動機構により回動駆動さ
れ、一定のタイミングで発熱ローラ45に接離する。
尚、この駆動機構は、制御装置からの制御信号によりソ
レノイドを駆動しても良く、また、バイメタル又は形状
記憶合金を用い、所定の温度で動作するように設定し
て、これによりクリーニングローラ49の接離を駆動す
るようにしてもよい。
【0042】図3(a) 〜(d) は、電装部43の制御装置
によって制御される上記クリーニングローラ49の接離
のタイミングチャートである。同図(a) は電源のオン又
はスリープモードからの立上がりのタイミングを示し、
同図(b) は前回転の開始と終了及び本回転の開始のタイ
ミングを示し、同図(c) は発熱ローラの表面温度の推移
を示し、同時(d) はクリーニングローラの接離のタイミ
ングを示している。
【0043】この制御では、クリーニングローラ49を
低温時には図1の実線で示す位置で接触、高温時には図
1の破線57で示す位置に離隔という条件で発熱ローラ
に接離させる。この温度条件は、電源オン直後又はスリ
ープモードからの立上がりのときのように定着装置が外
気温度と同じ温度の状態では低温と判断する。そして充
分な定着性が得られる温度又はその近傍の温度となった
とき高温と判断する。
【0044】同図(a) において、先ず時間t1で電源が
オンされ(またはスリープモードから立上げられ)、こ
れに応じて同図(b) に示すように前回転が開始され、ハ
ロゲンヒータ52が通電されて発熱ローラ45が加熱さ
れる。クリーニングローラ48は、同図(d) に示すよう
に稼動開始前から発熱ローラ45に当接している。これ
により、前回転の開始時には、オイル塗布ローラ48か
ら発熱ローラ45に塗布されるオイルは、クリーニング
ローラ48によって吸収され、発熱ローラ45上には残
留しない。
【0045】やげて時刻t2で、発熱ローラ45の表面
温度が、まだ定着温度までにはならないが所定の温度と
なったところで、クリーニングローラ48を発熱ローラ
45から離隔させる。
【0046】そして、時刻t3で発熱ローラ45の表面
温度が定着温度まで上昇した後、やや経過した時刻t4
で前回転を停止させ、殆ど間を置かずに続く時刻t5で
本回転を開始する。
【0047】このように、発熱ローラ45と押圧ローラ
46が適宜に暖まるまでクリーニングローラ49が発熱
ローラ45の周面上に接触してオイルを吸収するので、
最初の一枚目の用紙への定着を行う際でも、発熱ローラ
45へのオイルの塗布量が過度になることがない。
【0048】また、クリーニングローラ48が発熱ロー
ラ45から離隔した直後は、発熱ローラ45表面にオイ
ル斑が残るが、印字開始信号が入って用紙がトナー画像
を転写されながら搬送ベルトで搬送されて定着部に来る
まで時間があるので、この間に上記のオイル斑はかき消
され塗布が均一化されるので問題はない。
【0049】尚、上記のクリーニングローラ48は、発
熱ローラ45に従動して回転するようにしてもよく、ま
た強制駆動で回転させるようにしてもよい。また、この
ようにオイル量を規制する部材の形状をローラ形状とぜ
ず、立方体としてもよい。その場合は回転させずに単に
離接させる構成とすればよい。また、稼動初期における
発熱ローラ上のオイルを上記のように吸収するのではな
く、掻き取るようにしてもよい。
【0050】図4は、そのような、稼動初期における発
熱ローラ上のオイルを掻き取るようにした他の実施の形
態を示す図である。同図に示す定着装置60は、図1の
クリーニングローラ48に代ってブレード部材61が配
設される。ブレード部材61は、後端を支持軸62によ
り回動可能に支持されて、低温時には先端を発熱ローラ
45表面に当接させ、高温時には図の破線63に示す位
置に離隔する。この回動駆動は、バイメタル64及び開
きバネ65により行われる。この場合も、ブレード部材
61を回動させるためのバイメタル64の変形温度は、
図3の時刻t3における発熱ローラ45の表面温度に設
定される。その他の構成は図1の場合と同様である。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、定着装置の前回転に同期して簡単な構成のクリー
ニング部材を発熱ローラに離接させるので、定着装置の
前回転時にのみ発熱ローラに塗布されるオイルを強制的
に吸収することができ、これにより、本回転初期時にお
けるオイル過剰を防止でき、したがって、OHP等の特
殊紙の場合でも最初の一枚目からオイル染みのない正常
な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における定着装置とその近傍の構
成を示す図である。
【図2】図1の定着装置を備えた画像形成装置の構成を
示す側断面図である。
【図3】(a) 〜(d) は電装部の制御装置によって制御さ
れるクリーニングローラの接離のタイミングチャートで
ある。
【図4】他の実施の形態における定着装置とその近傍の
構成を示す図である。
【図5】(a) は従来の大型のカラーページプリンタに配
設されている定着装置の例を示す図、(b) は従来の小型
のカラーページプリンタに配設されている定着装置の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 一実施の形態における画像形成装置(フルカラープ
リンタ) 2 本体基部匡体 3 上蓋 4 用紙カセット 5 開閉給紙トレー 6 前方上面 7 排紙止め 8 上部排紙トレー 9 ヒンジ 11 搬送ベルト 12 駆動ローラ 13 従動ローラ 14(14a、14b、14c、14d) 画像形成転
写部 15 感光体ドラム 16 クリーナ 17 初期化帯電器 18 露光ヘッド 19 現像器 21 現像ローラ 22 転写ブラシ 23 支持部材 24 待機ローラ対 25 給紙センサ 26 給紙ローラ 27 捌き部材 28 給送路 29 搬送ローラ対 31 給紙コロ 32 用紙分離爪 33 一実施の形態における定着装置 34 搬出ローラ対 35 切換フラップ 36 排紙路 37 排紙ローラ 38 排紙コロ 39 後部開閉トレー 41 クリーニングブレード 42 クリーナボトル 43 電装部 45 発熱ローラ 46 押圧ローラ 47 定着分離爪 48 オイル塗布ローラ 49 クリーニングローラ 51 進入ガイド 52 ハロゲンヒータ 53 用紙 54 コロ 55 支持軸 56 回動アーム 60 他の実施の形態における定着装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナー像を担持する用紙を搬送す
    る搬送手段と、熱源を有し前記搬送手段により搬送され
    る用紙を受け継いで該用紙に熱及び圧を付与しつつ回転
    して挟持搬送する一対の熱定着ローラと、該熱定着ロー
    ラに離型性オイルを供給すべく該熱定着ローラに圧接す
    るオイル塗布部材とを備えた定着装置において、 前記熱定着ローラの表面温度を前記未定着トナー像の定
    着に適した温度に維持すべく前記熱源をオン・オフ制御
    する熱源制御手段と、 少なくとも前記熱源がオンされてから前記定着に適した
    温度になるまで前記熱定着ローラを回転制御するローラ
    回転制御手段と、 前記オイル塗布部材よりも前記熱定着ローラの回転方向
    下流で該熱定着ローラの挟持部の手前位置で該熱定着ロ
    ーラに接離自在に設けられており圧接時に前記オイル塗
    布部材により塗布されたオイルの一部を吸収して前記熱
    定着ローラ上のオイル塗布量を調節するオイル塗布調節
    部材と、 前記熱定着ローラの表面温度が前記定着に適した温度よ
    りも低い所定温度の場合には前記オイル塗布調節部材を
    前記熱定着ローラに圧接させ前記熱定着ローラの表面温
    度が前記所定温度を超えた場合には前記オイル塗布調節
    部材を前記熱定着ローラから離隔させるオイル塗布調節
    部材作動制御手段と、 を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記オイル塗布部材は、弾性体のローラ
    であることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記オイル塗布調節部材作動制御手段
    は、バイメタルからなることを特徴とする請求項1記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記オイル塗布調節部材作動制御手段
    は、温度センサとソレノイドからなることを特徴とする
    請求項1記載の定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7672630B2 (en) * 2005-05-20 2010-03-02 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus and image forming method with improved cleaning mechanism
US8023875B2 (en) * 2008-12-30 2011-09-20 Lexmark International, Inc. System and drive arrangement for using fuser temperature cycling to change rotational position of a fuser roller wiper
JP2020200146A (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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